JP4247319B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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遊技球が始動口に進入すると当たり外れを抽選する抽選手段と、
該抽選手段による抽選結果に対応した停止図柄を決定する図柄決定手段と、
図柄の変動開始から前記停止図柄が確定表示されるまでの変動時間を決定する変動時間決定手段と、
前記図柄を表示する表示手段と、
該表示手段を制御して前記図柄の変動表示を行わせ該変動表示の開始から前記変動時間を経過時に前記停止図柄を確定表示させる表示制御手段と、
前記変動時間決定手段が決めた前記変動時間よりも短時間での前記停止図柄の確定表示を指示するために遊技者が操作する短縮ボタンと
を備える弾球遊技機において、
大当たり遊技中を除く遊技状態で前記図柄の変動表示が行われていないときに、前記短縮ボタンの操作によって短縮対象の設定開始を指示されると、前記表示制御手段に指示して前記表示手段に変動時間短縮の対象となる図柄変動の種別又は変動内容を表示させ、前記表示手段に表示された前記図柄変動の種別又は変動内容から前記短縮ボタンの操作によって選択された前記図柄変動の種別又は変動内容を変動時間短縮の対象として設定する短縮対象設定手段を備えて、
前記表示制御手段は、前記変動表示の開始以後に設定されている受付期間中に前記短縮ボタンが操作されると、前記短縮対象設定手段による設定に従って前記変動時間を短縮して前記停止図柄を確定表示させる構成とした
ことを特徴とする。
(1)非リーチ変動(リーチの発生しない外れ変動)を全て短縮する。この場合、変動時間の短縮がなされなかった図柄変動では必ずリーチが発生する。
(2)非リーチ変動の全てとスーパーリーチが発生しないリーチ変動(スーパーリーチ非発生変動)を全て短縮する。この場合、変動短縮がなされなかった図柄変動では必ずスーパーリーチが発生する。
(3)外れ変動の全てを短縮する。この場合、変動時間の短縮がなされなかった場合は必ず大当たりが発生する。
(4)非リーチ変動を或る割合でカットする。
例えばリーチ発生率が全変動内の約1/10(1割)だとして、非リーチ変動
の8割を変動時間短縮の対象とすると設定すれば、短縮操作をしても変動時間が短縮なされなかった場合には1/2の確率でリーチが発生するという状態を作り出せる。
(5)非リーチ変動全てとスーパーリーチ非発生変動をを或る割合でカットする。例えばスーパーリーチ発生率が全リーチ内の約3/10(3割)だとして、ノーマルリーチの4割をカットすると設定すれば、短縮操作をしても変動時間の短縮がなされなかった場合には、1/2の確率でスーパーリーチが発生するという状態を作り出せる。
(6)非リーチ変動と、外れリーチ変動の大部分(例えば95%)を短縮可能と設定することで、短縮操作を行っても変動時間が短縮されなかった場合には、高確率で大当たりを期待できる図柄変動を見守ることが出来る。
(7)再抽選動作(図柄が例えば111→222→333・・・のように大当たりとなる表示態様のままで変動する。)以外の全てを短縮する。遊技者は、実質的に再抽選動作のみを確認することになる。
(1)リーチ発生までを変動短縮する。この場合、リーチが発生しない変動に関しては全短縮されて変動開始から短時間で確定表示となる。また、リーチが発生する変動はリーチ直前までが短縮(カット)される。
(2)スーパーリーチ発生までを変動短縮する。スーパーリーチが発生しない非リーチ変動及びノーマルリーチでの外れ変動は全短縮され、スーパーリーチ発生変動はスーパーリーチ発生直前までが短縮(カット)される。
(3)大当たり発生直前までを変動短縮する。大当たりしない変動は全短縮される。
(4)再抽選発生まで変動短縮する。再抽選が行われない変動は(たとえ大当たりでも)全て全短縮される。
前記抽選手段、図柄決定手段、変動時間決定手段及び短縮対象設定手段として機能する主基板と、
前記表示制御手段として機能する図柄制御基板とを備え、
前記短縮ボタンの操作信号は前記主基板に入力され、
前記表示手段には、変動時間短縮の対象となる図柄変動の種別又は変動内容の表示と合わせて、前記選択のための短縮ボタンの操作方法が表示される
ことを特徴とする。
[実施例]
図1に示すように、弾球遊技機の一種であるパチンコ機50は、長方形の外枠51と前面枠52とからなる筐体にて構成の各部を保持する構造である。
前面枠52には、窓状のガラス枠60が前面枠52に対して開放可能に取り付けられている。このガラス枠60には板ガラス61が二重にはめ込まれ、板ガラス61の奥には前面枠52に保持された遊技盤10(図2参照)が収納されている。
本実施例のパチンコ機50の制御系は図3に示す通り、主基板30を中心にして構成されている。詳細の図示は省略するが、主基板30、払出制御基板32、発射制御基板34、サブ統合基板90及び図柄制御基板40は、いずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。
主基板30は、抽選手段、図柄決定手段、変動時間決定手段、短縮パターン選択手段としても機能するが、その詳細は後述する。
パチンコ機50の基本的な動作は公知の第1種パチンコ機と同様であるから、概要のみを簡単に説明する。
サブ統合基板90は変動開始コマンドを図柄制御基板40に転送し、また変動開始コマンドに従って音声やLED類を制御する。
また、大当たり図柄が特別図柄表示装置15に表示されると、主基板30は大当たり遊技処理を実行して大入賞口25を開放させる(特別遊技実行手段)。大当たり遊技の内容は、公知の第1種パチンコ機における特別遊技と同様であり、大入賞口25の1開放(開放時間は約29秒間、但し、開放された大入賞口25に10個入賞すれば開放終了。)を1ラウンドとし、入賞球が特定領域を通過したこと(Vスイッチによって遊技球が検出されたこと)を継続条件に、最大で16ラウンドまで継続する。
(a):変動表示の開始から適宜時間までは左図柄、中図柄、右図柄ともスクロール変動する。
(b):やがて左図柄、右図柄の順に停止(仮停止)するが、左図柄と右図柄が揃わなければ、この時点で外れであることが判明するので中図柄も速やかに停止する。
(c)〜(d):停止した左図柄と右図柄が揃えばリーチである。
(e):中図柄の変動が続いて、特段の変化もなく中図柄も停止すればリーチ変動が終了する(ノーマルリーチのままで確定表示となる。)。なお、図示は545の外れ図柄となっているが、大当たり図柄が表示されることもある。
(f):ノーマルリーチでは中図柄が停止せず、スーパーリーチに発展する場合がある。
(g):図柄以外の画像、例えばキャラクタが表示されて動作する。
(h):そのキャラクタの動作(ここではボールを蹴る動作)が中図柄の変動を停止させるとか、促すとかの場面が表示され、その動作に伴って中図柄が停止すればスーパーリーチ変動が終了する(確定表示となる)。なお、図示は545の外れ図柄となっているが、大当たり図柄が表示されることもある。
(i):さらに、キャラクタが特別な動作(図示の例はシュート)をする等により、スーパーリーチが一段と発展することもある。
(j):発展形のリーチアクションが続いて行われ(スーパーリーチ発展変動)、キャラクタの動作に伴って中図柄が停止すればスーパーリーチ発展変動が終了する(確定表示となる)。ここではキャラクタの動作が奏功せずに545の外れ図柄となっている。
(k):一方、(j)におけるキャラクタの動作が奏功して大当たりとなる態様で中図柄が停止(仮停止)すれば大当たりであることは確定する(左端及び2番目のコマ)。ただし、特典(本例では確率変動)がある大当たりか否かを示すために再抽選変動が行われることがある(3番目のコマ〜右端)。図示の例は555→666→777と大当たりとなる態様のままで変動し、最終的に777が確定表示されている。
[短縮ボタンの操作による変動時間の短縮処理例1]
短縮ボタン75が図5に示した変動表示の流れ中のどの区分で操作されたか
、つまり変動表示の進行度がどの程度であったかを基準とする変動時間の短縮処理例を図6によって説明する。
図4(b)の場合は、図柄制御基板40が短縮パターン選択手段として機能する。すなわち、上記の例でサブ統合基板90が行った短縮用変動パターンの選択を図柄制御基板40が行い、その短縮用変動パターンでLCDパネル15aの表示を制御する。
図6(a)に示すように左図柄、中図柄、右図柄が全て変動中のときに(図5(a)に対応)短縮ボタン75がオンされた場合には、図柄制御基板40は、サブ統合基板90から指示された短縮用変動パターンに従って停止予備動作(ここではスクロール速度のスローダウン)をLCDパネル15aに表示させ(a1)、その後に停止図柄を確定表示させる(a2)。なお、図示は外れ図柄となっているが、大当たり図柄が表示されることもある。
[短縮ボタンの操作による変動時間の短縮処理例2]
予め変動時間短縮の対象となる図柄変動の変動内容を設定しておき、短縮ボタン75が操作されると、その設定に従って変動時間を短縮して停止図柄を確定表示させる短縮処理例2を示す。
変動表示の開始から停止図柄の確定表示までの具体的な流れは図5に示したが、これを段階的に区分すると図7の(a)図柄変動に示すように整理できる。本例では、(a)図柄変動に示す段階の内、図7(b)設定内容に示すとおり、リーチ発生まで、スーパーリーチ発生まで、仮大当たり停止までの3つの変動内容のいずれかを変動時間短縮の対象として設定できる。言うまでもないが、必ずしも設定することを要さない。また、説明を簡明にするために設定対象を3つの変動内容にしているが、これに限るわけではない。
具体的には、大当たり遊技中を除く遊技状態で図柄の変動表示が行われていないときに短縮ボタン75を長押し(例えば1秒以上)すると、主基板30がサブ統合基板90に短縮対象設定画面の表示を指示する。これに応じてサブ統合基板90は図柄制御基板40に指示して、LCDパネル15aに、(1)短縮対象設定画面であること、(2)リーチ発生まで、スーパーリーチ発生まで、仮大当たり停止までのいずれかを選択できること、(3)選択のための短縮ボタン75の操作方法等を表示させる。
この変動短縮決定処理においては、主基板30は、まず短縮ボタン75の操作信号が入力されているか否かを判断する(S1)。
なお、短縮ボタン75の操作は変動開始コマンドの送出とほぼ同時に有効にされるが、受付期間の終了は短縮対象として設定されている項目に応じて定まる。つまり、(a)リーチ発生までが設定されていれば、リーチ発生後の短縮ボタン75の操作は無意味である。従って、この場合はリーチ発生と共に受付期間が終了する。(b)スーパーリーチ発生まで、(c)仮大当たり停止までが設定されているときも、同様に受付期間が終了する。
操作信号が入力されていれば(S1:YES)、変動パターンにより停止図柄や変動時間を確認し(S2)、短縮対象として設定されている上記項目(a)〜(c)を確認する(S3)。
[短縮ボタンの操作による変動時間の短縮処理例3]
上記の短縮処理例2は変動時間短縮の対象となる図柄変動の変動内容を設定しておく例であるが、変動時間短縮の対象となる図柄変動の種類を設定しておく例を短縮処理例3として説明する。
この変動短縮決定処理においては、主基板30は、まず短縮対象の図柄変動が設定されているか否かを判断する(S21)。
短縮対象の図柄変動が設定されていれば(S21:YES)、短縮対象として設定されている上記項目(a)〜(c)を確認する(S22)。
短縮ボタン75が有効にされる受付期間の開始と終了は短縮対象として設定されている項目に応じて定まり、短縮処理例2とほぼ同様である。また、短縮ボタン75の操作は、受付期間中の最初の1回のみが有効とされる点も短縮処理例2と同じである。
[短縮ボタンの操作による変動時間の短縮処理例4]
短縮ボタン75が操作されると、操作された時以後に予定されていた変動表示の内容に応じて選択して、短縮表示する例を示す。なお、短縮ボタン75の操作に応じての短縮用変動時間の決定、短縮用変動パターンの選択、これらに従う表示動作等は短縮処理例1と同様であるから説明は省略する。
(1)全図柄変動中(図5(a))に短縮ボタン75がオンなら全図柄停止アクションを行う(図5(b)の右コマ)。
(2)右図柄の停止(仮停止)中(図5(b)の中コマ)に短縮ボタン75がオンなら中図柄の停止アクションを行う(図5(b)の右コマ)。
(3)リーチ発生中(図5(d))に短縮ボタン75がオンなら中図柄の停止にかかる時間と停止態様を(2)と同様に短縮。
(4)スーパーリーチ中(図5(f)、(g))に短縮ボタン75がオンならスーパーリーチの内容に沿った図柄停止態様の仕方であるが変動時間は短縮する。
(5)キャラクタの出現しているスーパーリーチ中(図5(g))に短縮ボタン75がオンなら、いきなりキャラクタの停止アクション(図5(h))を行う。
13・・・遊技領域、
15・・・特別図柄表示装置(表示手段)、
15a・・・LCDパネル(表示手段)、
22・・・普通電動役物(始動口)、
25・・・大入賞口、
30・・・主基板(抽選手段、図柄決定手段、変動時間決定手段、短縮パターン選択手段、短縮対象設定手段)
40・・・図柄制御基板(表示制御手段)、
50・・・パチンコ機(弾球遊技機)、
75・・・短縮ボタン(短縮指示手段、入力操作部)
90・・・サブ統合基板(短縮パターン選択手段、短縮対象設定手段)。
Claims (2)
- 遊技球が始動口に進入すると当たり外れを抽選する抽選手段と、
該抽選手段による抽選結果に対応した停止図柄を決定する図柄決定手段と、
図柄の変動開始から前記停止図柄が確定表示されるまでの変動時間を決定する変動時間決定手段と、
前記図柄を表示する表示手段と、
該表示手段を制御して前記図柄の変動表示を行わせ該変動表示の開始から前記変動時間を経過時に前記停止図柄を確定表示させる表示制御手段と、
前記変動時間決定手段が決めた前記変動時間よりも短時間での前記停止図柄の確定表示を指示するために遊技者が操作する短縮ボタンと
を備える弾球遊技機において、
大当たり遊技中を除く遊技状態で前記図柄の変動表示が行われていないときに、前記短縮ボタンの操作によって短縮対象の設定開始を指示されると、前記表示制御手段に指示して前記表示手段に変動時間短縮の対象となる図柄変動の種別又は変動内容を表示させ、前記表示手段に表示された前記図柄変動の種別又は変動内容から前記短縮ボタンの操作によって選択された前記図柄変動の種別又は変動内容を変動時間短縮の対象として設定する短縮対象設定手段を備えて、
前記表示制御手段は、前記変動表示の開始以後に設定されている受付期間中に前記短縮ボタンが操作されると、前記短縮対象設定手段による設定に従って前記変動時間を短縮して前記停止図柄を確定表示させる構成とした
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1記載の弾球遊技機において、
前記抽選手段、図柄決定手段、変動時間決定手段及び短縮対象設定手段として機能する主基板と、
前記表示制御手段として機能する図柄制御基板とを備え、
前記短縮ボタンの操作信号は前記主基板に入力され、
前記表示手段には、変動時間短縮の対象となる図柄変動の種別又は変動内容の表示と合わせて、前記選択のための短縮ボタンの操作方法が表示される
ことを特徴とする弾球遊技機。
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