JP4245870B2 - 回路形成基板の製造装置および回路形成基板の製造方法 - Google Patents

回路形成基板の製造装置および回路形成基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4245870B2
JP4245870B2 JP2002240139A JP2002240139A JP4245870B2 JP 4245870 B2 JP4245870 B2 JP 4245870B2 JP 2002240139 A JP2002240139 A JP 2002240139A JP 2002240139 A JP2002240139 A JP 2002240139A JP 4245870 B2 JP4245870 B2 JP 4245870B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolls
substrate
film
substrate material
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002240139A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003158366A (ja
Inventor
邦雄 岸本
敏昭 竹中
清秀 辰巳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2002240139A priority Critical patent/JP4245870B2/ja
Publication of JP2003158366A publication Critical patent/JP2003158366A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4245870B2 publication Critical patent/JP4245870B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は回路形成基板の製造装置とそれを用いた回路形成基板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子機器の小型化・高密度化に伴って、電子部品を搭載する回路形成基板も従来の片面基板から両面、多層基板の採用が進み、より多くの回路を基板上に集積可能な高密度回路形成基板の開発が行われている。
【0003】
高密度の回路形成基板においては、従来広く用いられてきたドリル加工による基板への穴(スルーホール)加工に代わって、より高速で微細な加工が可能なレーザー加工法の採用が検討されている(たとえば、Y. Yamanaka et al.,Excimer Laser Processing In TheMicroelectronics Fields等)。また、レーザーによる微細な穴加工と導電性ペースト等の接続手段を用いて層間接続を行う回路形成基板も提案されている(特開平6−268345号公報等)。
【0004】
微細な穴を形成し導電ペーストを用いて層間を接続する技術においては、レーザー加工機が高精度位置加工能力を持っていても、基板自体の寸法に収縮が起こり変動してしまえば層間の位置合わせに誤差を生じ層間接続を困難にさせる。
【0005】
上記従来の技術においてはフィルムにしわが入らないようにフィルムを引っ張り張力を与えながら基板材料に貼り付けるため、基板材料はフィルムの収縮応力を受け一旦収縮する。
【0006】
次にこの状態でフィルムとともに基板材料にビア穴をレーザーにより穴加工する。このフィルムは、導電ペーストを微細穴に充填するに際しマスクの役目を果たす。
【0007】
その後マスクとしての役割が済めばフィルムは剥離除去される。
【0008】
フィルムが除去されると一緒に基材に加わっていた収縮応力が除去されるため基板材料は元のサイズに戻ろうとする。
【0009】
この一連の基板材料が伸縮する働きが一定でないと高精度なビア穴位置を得ることは難しくなる。
【0010】
図9の従来の回路基板製造装置に示すように、フィルム材料に張力を与える方法として、先頭の小径ロール401a,401b、次に大径ロール402a,402bを駆動ベルトで繋ぎ1つのローラーで同期させて回転させることでロール間で外周差を利用して一定の張力を得ていた。
【0011】
この方法は安価でしかも簡単に一定の張力を得る方法として非常に有効な手段である。
【0012】
しかし、ロールが新しい場合と古いときではロール表面の摩擦係数が異なることで図6に示すように基板材料の寸法変化に差を生じていた。
【0013】
特に、ロールが磨耗し交換する場合にはそれまで摩擦係数が0.2のものを使用していたのに急に1.7程度の摩擦係数となるので寸法差が大きくなる。
【0014】
そして、寸法変化が安定する領域になるまでロール表面の摩擦係数は経時変化するためロール交換直後は図6の新品ロールの領域に示すように寸法が安定しない(参考として、図8に摩擦係数測定の概略図を示す。ロール302に本工法で使用するフィルム303を5cm幅で任意の長さにして90°巻き付け片方の端部におもり304をぶら下げ、もう一方の端をバネばかり301で静かに引っ張りフィルムが動いたときの荷重(T)を読みとり図8記載の数式に代入しμ(摩擦係数)を算出する。)。
【0015】
また、フィルムに基板材料を加熱加圧して貼り付けているが、貼り付け後、図9に示す第3組のロール403a,403bで基板材料を貼り付けたフィルムごと一定の張力で引っ張って成型し寸法収縮を抑制している。しかし、フィルムをロールツーロールの方式で連続的に稼動を行うことで第3組のロール403a,403bは基板材料から熱を受け高温となり、基板材料自体も温度が下がらなくなってしまう。
【0016】
このため第3組のロール403a,403bの間を通過したのち基材は軟化状態となり、第3組のロール403a,403b後方に配置された基板材料の寸法変化を調整するためのダンサロール404などの張力の影響を受け寸法変化量が基板材料温度によって図7に示すように変動する。したがって、高精度な回路基板を作るのが困難な状態にあった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
基板材料にフィルムを貼り付ける目的は前述したように、基板の表裏あるいは内層に形成された回路を相互に接続するための導電ペーストの充填を行うためのマスクフィルムとして用いるためである。
【0018】
高密度の回路形成基板を大量に生産するためには穴加工の位置精度が非常に重要となり僅かなずれのために層間の接続信頼性に重大な影響を与える。そのため、高精度で再現性が高く確実に穴加工する必要がある。
【0019】
しかしながら現行の方法では、マスクフィルムと基板材料を貼り付けるときに発生する基材寸法の変化が安定しない可能性があるため回路基板を多層化するときに層間でビアとランドがずれたりして、隣接間ショートもしくはオープンなどの悪影響を与える問題が発生する。
【0020】
本発明は高品質な微細穴を有した基板材料を実現し、低コストで信頼性の高い回路形成基板を製造するための製造装置およびそれを用いた回路形成基板の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、シート状被加工物を上下2本を1組とするロール間を通過させることによってフィルムを貼り付ける複数組のロールで構成され、少なくとも第1組のロールの後方に第2組のロールを備え、前記第1組のロールは端部とシート状被加工物が通過する部分とからなる段付き構造であって、前記第1組のロールの端部の径は前記シート状被加工物が通過する部分の径よりも大きく、かつ前記第2組のロールの径と同じであり、前記第2組のロールの外周は、前記第1組のロールのシート状被加工物が通過する部分の外周より大であり、前記フィルムは前記第1組のロールのシート状被加工物が通過する部分を介して前記第2組のロールへ連続して供給され、前記第1組のロールの端部の径とシート状被加工物が通過する部分の径の差は、シート状被加工物の厚みと貼り付けるフィルム厚みの総和よりも大であり、かつ前記第2組のロールは前記第1組のロールと同期して回転し、前記第1組のロールは交換可能であり、交換時の前記第1のロールの表面摩擦係数は0.2〜0.3に調整されていることを特徴とする回路形成基板の製造装置を提供するものである。
【0022】
また本発明の回路形成基板の製造方法は、請求項1に記載の回路形成基板の製造装置を用いてシート状の基板材料の両面にフィルム状材料を貼り付ける工程と、フィルム状材料を貼り付けた基板材料に貫通穴を形成する工程と、前記貫通穴に導電性ペーストを充填する工程と、前記フィルム状材料を基板材料から剥離する工程と、前記基板材料を金属箔で挟み込み、それを加熱加圧する工程と、前記金属箔を回路形成する工程とを備え、前記基板材料の両面にフィルム状材料を貼り付ける工程は、基板材料とフィルム状材料とを加圧または接着することなく予熱する動作と、基板材料が伸ばされることなくかつフィルム状材料を一定量だけ伸ばして加熱加圧することにより基板材料に貼り付ける動作とからなる工程であることを特徴とする回路形成基板の製造方法というものである。この構成により、前記基板用基材の片面あるいは両面にフィルム状材料を貼り付けてフィルム付き基板用基材とする貼り付け工程でフィルム材料に加わる張力がロール交換した場合でも変動せず、さらに、フィルムを貼り付けた後の基板材料の温度を速やかに除去することで寸法変化量が安定したフィルム付き基板材料を得るものである。
【0023】
この方法によれば、高品質の穴加工をレーザー加工位置精度を失うことなく、低コストで信頼性の高い回路形成基板を提供できるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1乃至請求項3に記載の発明は、第1組のロールは加熱する手段を有した段付きロールで端部の径が大きく、前記被加工物が通過する部分が細い径になっているためロール端部で上下ロールが接触することで被加工物が通過する部分に一定の空隙が形成できるので被加工物に圧縮を加えずに熱を与えることができる構造としたものである。
【0025】
また第2組のロールは、前記第1組のロールの大きい側の径と同じ外径であり被加工物を加熱加圧する能力を有し、前記第1組のロールと同期して回転することで前記第1組のロールの細い径の部分と周速差を得る構造にすることにより、被加工物に加える応力を一定にする作用を有する。
【0026】
また、第1組のロール間で形成される空隙がシート状被加工物とフィルムの厚みの合計以上の隙間を有した構造とすることでシート状被加工物とフィルムを接着することなく予熱できる作用を有する。
【0027】
さらに、第3組のロールの冷却温度が被加工物に含まれる接着剤の軟化点以下とすることで被加工物の軟化を抑止し固化を促進することで被加工物の寸法挙動を抑制する作用を有する。
【0028】
また、ロールの表面摩擦係数を一定範囲に調整することで、一定の加工条件を再現し、長期に渡るロールの物性変動を少なくする作用を有するものである。
【0029】
本発明の請求項4に記載の発明は、ロールの材質が耐熱性のフッ素ゴムとすることで加工条件を高温にすることができ加工速度を速く、均一な圧力を被加工物に与えかつロール表面の物性を得やすくする作用を有する。
【0030】
本発明の請求項5に記載の発明は、第1組のロールと第2組のロールを同期させて回転させる手段として、確実に同期することのできる方法を提供するものである。
【0031】
なお、第3組のロール内に水を流すことで、容易にかつ効果的に温度を低下させることができ、水を流すことで安価で再利用も可能となる。
【0032】
また第3組のロール内に流す流体を空気とすることで設備の製造コストを低減することもできる。
【0033】
本発明の請求項6に記載の発明は、第3組のロールの直後で被加工物に冷却用の気体を当てる装置を備えることで確実に被加工物の温度を下げる作用を有する。
【0034】
本発明の請求項7に記載の発明は、基板用基材の片面あるいは両面にフィルム状材料を貼り付けてフィルム付き基板用基材とする貼り付け工程に本発明の回路形成基板の製造装置を用いることで寸法精度の優れた高精度な回路基板を作成できる作用を有する。
【0035】
本発明の請求項8に記載の発明は、基板用基材が補強材に熱硬化性樹脂を含浸してBステージ化したプリプレグとしたものであり、熱硬化性樹脂が未硬化分を含むものに対しても熱の影響を最小限にできる作用を有する。
【0036】
また、補強材がガラス繊維織布あるいは不織布であるものであり、熱硬化性樹脂とガラス繊維の加工レートの差による穴内壁の凹凸を低減できる作用を有する。
【0037】
さらに、補強材が芳香族ポリアミド繊維織布あるいは不織布としたことで樹脂の含浸を容易にし十分にBステージ化した熱硬化性樹脂を保有することができるため樹脂の温度特性を容易に利用できるという作用を有する。
【0038】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について、図1から図4を用いて説明する。
【0039】
図1(a)〜(g)は、本発明の両面回路基板の製造方法の工程断面図である。
【0040】
図1(a)において、1は、400mm角、厚さ約150μmの絶縁基板としての基板材料であり、例えば芳香族ポリアミド繊維(以下アラミド繊維と称する)で構成された不織布に熱硬化性エポキシ樹脂(以下エポキシ樹脂と称する)を含浸させた複合材からなる樹脂含浸基材が用いられる。
【0041】
エポキシ樹脂は完全に硬化したものではなく、未硬化分を含むいわゆるBステージ状態である、基板材料1は通常プリプレグと呼ばれるものである。
【0042】
4a,4bは、片面にSi系の離型剤を塗布した厚さ約20μmの剥離可能な樹脂性フィルムであり、例えばポリエチレンテレフタレート(以下PETフィルムと称する)が用いられる。3a,3bは高温に加熱されたラミネートロールであり約130℃でPETフィルム4a,4bで挟持した基板材料1を挟み加熱加圧することでフィルムラミネートを行う。
【0043】
基板材料1にPETフィルム4a,4bを貼り付ける本発明のラミネート装置を図3に示し詳細に説明する。
【0044】
101a,101bは連続したPETフィルムをロール状に巻いたもの(以下PETロールと称する)である。
【0045】
PETロール101a,101bは、巻出し軸(図示せず)に取り付けられていて連続したPETフィルム120をラミネート装置に連続で供給している。
【0046】
102a,102bはフッ素ゴムからなる第1組のロールであり、図4に示すように、形状は段付きロールで端部が外径99.7mmを有し、基板材料1および連続したPETフィルム120が通過する部分は、外径99.0mmを有し表面の摩擦係数を0.2〜0.3に調整されかつ110℃に温度調節されたロールである。
【0047】
上下のロールがニップすると段付き部で上下ロールが接触し、細い部分は接触せず隙間が形成されるため基板材料1が加圧を受けずに予熱できるしくみになっている。
【0048】
ロールは一般に鉄芯の周囲に耐熱性ゴムが巻かれたものが用いられている。耐熱性ゴムの材質としては耐熱シリコンゴムやフッ素ゴム等がある。
【0049】
耐熱シリコンゴムは機械加工で表面粗さを小さくしにくく、表面凹凸が大きい。しかも柔らかいため面で抑えると凸部が潰れ、接触面積が広がり摩擦力が強くなる。
【0050】
一方フッ素ゴムは機械加工で表面粗さを小さくすることが可能なため摩擦係数の調整が行いやすい特性を有している。
【0051】
次に103a,103bはフッ素ゴムからなり第1組のロール102a,102bの太い部分の径と同じ外径99.7mmを有し140℃に温度調節された第2組のロールであり、基板材料1と連続したPETフィルム120を加熱加圧することでラミネート貼り付けを行う。
【0052】
104は、第2組のロール103a,103bに接続された本装置を駆動するためのACサーボモーターであり、105は第1組のロール102a,102bと第2組のロール103a,103bの回転を同期させるための駆動ベルトである。
【0053】
第1組のロール102a,102bと第2組のロール103a,103bが同期することにより、第1組のロール102a,102bの径の細い部分の外周が(表1)に示すように第2組のロール103a,103bに比べロール1回転当たり2.19mm小さくなるため、第1組のロール102a,102b上でのPETフィルム搬送量が少なくなる。
【0054】
【表1】
【0055】
すなわち、第2組のロール103a,103bは、第1組のロールより1回転当たり2.19mm分だけ多く回るので第1組のロールと第2組のロール103a,103b間にある連続したPETフィルム120は計算上2.19mm伸ばされることになる。
【0056】
基板材料1はこの位置では第2組のロール103a,103bの圧力しか受けないので伸ばされることはなく(熱膨張は別として)、伸ばされたPETフィルムと貼り付けられる。
【0057】
第2組のロール103a,103bを通過後は基板材料1に貼り付いた状態で連続したPETフィルム120は収縮に転じるために基板材料1もその応力で収縮する。
【0058】
これまで、連続したPETフィルムの伸び量は、第1組のロールの摩擦係数によって変動していたと考えられ新品のときから摩擦係数を0.2〜0.3に小さく調整することで、新品のときから古くなるまで摩擦係数の変動を無くすことで、PETフィルムの伸ばされる量が安定し、特にロール交換時の摩擦係数に変動を無くすことにより寸法変化が顕著に安定した(図6参照)。また、ロール交換後、摩擦係数が0.15になっても安定しているのを確認した。
【0059】
次に図3の106a,106bは、冷却能力を有した第3組のロールである。107は第3組のロール駆動用モーターであり、第2組のロールの速度同等以上で回転させている。
【0060】
108は、基板材料1が第2組のロール103a,103bで加熱加圧され高温状態になっても第3組のロール106a,106bで効率的に熱を吸収、排出するための冷媒を循環させるための配管である。
【0061】
冷媒にはエアーが通されているが水を使用すると効果大である。
【0062】
また、109a,109bは第3組のロール106a,106bから基板材料1が排出された直後に強制的にエアーを吹き付けることで、基板材料1と第3組のロール106a,106bを冷却するためのエアーノズルである。
【0063】
これらにより、基板材料1に含まれるBステージ樹脂を軟化点温度以下にすることを短時間にできるので基板材料1の寸法変化を安定化させることができた(図7参照)。
【0064】
なお、第3組のロールが無いと、基板材料がガラスエポキシの場合、寸法が不安定になるだけでなくうねりや反りを発生させ、歩留まりを悪化させる原因となる。第3組のロールは冷却しながら成形する能力を有している。
【0065】
110は、送りロールであり、PETフィルムを貼り付けた基板材料を後方に円滑に送る役目を有し、111は、ダンサロールであり基板材料の寸法変化を調整するための張力を発生させる機能を有し、PETフィルムの送りを調整するバッファ機能も有する。
【0066】
112は、送りロールであり、PETフィルムを貼り付けた基板材料を後方に円滑に送る役目を有する。
【0067】
113a,113bは、切断位置決めロールであり連続したPETフィルムの間に挟持された基板材料をラミネートされた状態で枚葉にするため基板の先端部をセンサー(図示せず)で検知し、前記ダンサロール111をコントロールして基板材料を停止させ切断位置を調整するロールである。
【0068】
114は、切断刃であり切断位置決めロール113a,113bで位置決めされた基板材料を枚葉に切断する。115は枚葉に切断されたラミネート済み基板材料であり取り出し機によってストッカー117に積み重ねる(図示せず)。
【0069】
このような、工法、設備を用いることで高精度で安定したフィルムラミネートが行われる。
【0070】
上記工程を経ることによって、図1(b)に示すように基板材料1とPETフィルム4a,4bは安定した条件で貼り付けられるため寸法変化が安定した基板材料が得られる。
【0071】
次に図1(c)に示すようにPETフィルムを貼り付けた基板材料1上にレーザー光9を照射して貫通穴10を形成する。
【0072】
貫通穴形成後に基板材料表面と貫通穴内のクリーニングを行い清浄にする(図示せず)。
【0073】
次に図1(d)に示すように、印刷等の手段を用いて導電性ペースト13をゴムスキージ11によって貫通穴10に充填する。14は導電性ペーストが充填された貫通穴である。
【0074】
次に図1(e)に示すように、充填後マスクフィルムであるPETフィルムを剥離後、60℃30分加熱乾燥することで基板材料1はフィルムラミネート時に受けた収縮応力を解放し元の寸法に戻る。
【0075】
図5に各工程での基板材料寸法挙動を示す。ラミネート時の収縮量がばらついているとこの剥離乾燥後の伸び(戻り)量もばらつくが、本発明の効果により収縮量が安定したため伸び量(戻り量)も安定した。
【0076】
次に図1(f)に示すように金属箔15a,15bで基板材料1を挟み込み、熱プレス装置(図示せず)を用いて加熱加圧することにより基板材料1は成形され、それと同時に導電性ペーストが充填された貫通穴14によって金属箔15aと金属箔15bは電気的に接続される。
【0077】
次に金属箔15a,15bを所望の形状にパターンニングすることにより図1(g)に示すような回路パターン16を有する両面回路形成基板が得られる。
【0078】
次に多層回路形成基板の製造工程の概略図を図2に示す。
【0079】
図2(a)は、両面回路基板201と図1(e)で示したPETフィルムを剥がしたペースト充填済み基板材料202a,202bである。それぞれ乾燥後、図2(b)に示すように両面回路基板201をコアにしてその上下を基板材料202a,202bとをピンラミなどの方法で位置決めして積層しさらに金属箔203a,203bで挟持する。
【0080】
次に熱プレスを行うことで、図2(c)に示す4層板ができ全層の導通が基板材料に設けられた導電性ペーストが充填された貫通穴によって実現される。
【0081】
次に金属箔203a,203bを所望の形状にパターンニングすることにより図2(d)に示すように4層回路形成基板が得られる。
【0082】
さらに本工程で得られた4層回路形成基板をコアにして複数回繰り返すことによりさらなる多層回路形成基板が得られることはいうまでもない。
【0083】
積層位置決めするときに基板材料の寸法が安定していれば積層時精度も安定するため高精度な基板を作成することが可能となる。
【0084】
【発明の効果】
以上のように本発明の回路形成基板の製造装置およびそれを用いた製造方法によって、基材寸法変化の変動を無くすことができる。
【0085】
またロールの摩擦係数を新品の使用時から低くすることでロール使用中や交換時の基材寸法変化の変動を抑え、さらに製造装置を連続稼動しても寸法ばらつきを抑制することができ、高精度の寸法を有した信頼性の高い回路形成基板の製造方法を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における回路形成基板の製造方法の工程断面図
【図2】 本発明の実施の形態における回路形成基板の製造方法の工程断面図
【図3】 本発明の実施の形態における回路形成基板の製造装置の概略構成図
【図4】 本発明の実施の形態における回路形成基板の製造装置の第1組のロールの概略構成図
【図5】 本発明の実施の形態における基板材料の寸法変化を示す図
【図6】 本発明の実施の形態における基板材料の寸法変化を示す図
【図7】 本発明の実施の形態における基板材料温度と基板材料の寸法変化を示す図
【図8】 摩擦係数の測定方法を示す概略図
【図9】 従来の回路形成基板の製造装置の概略構成図
【符号の説明】
1 基板材料
3a,3b ラミネートロール
4a,4b PETフィルム
9 レーザー光
10 貫通穴
11 スキージ
13 導電性ペースト
14 導電性ペーストが充填された貫通穴
15a,15b 金属箔
16 回路パターン
101a,101b PETフィルムロール
102a,102b 第1組のロール
103a,103b 第2組のロール
104 モーター
105 駆動ベルト
106a,106b 第3組のロール
107 モーター
108 冷媒用配管
109a,109b 冷却エアーノズル
110 送りロール
111 ダンサロール
112 送りロール
113a,113b 切断位置調整ロール
114 切断刃
115 ラミネート済み基板材料
201 コア基板
202a,202b ペースト充填済み基板材料
203a,203b 金属箔

Claims (8)

  1. シート状被加工物を上下2本を1組とするロール間を通過させることによってフィルムを貼り付ける複数組のロールで構成され、
    少なくとも第1組のロールの後方に第2組のロールを備え、
    前記第1組のロールは端部とシート状被加工物が通過する部分とからなる段付き構造であって、
    前記第1組のロールの端部の径は前記シート状被加工物が通過する部分の径よりも大きく、かつ前記第2組のロールの径と同じであり、
    前記第2組のロールの外周は、前記第1組のロールのシート状被加工物が通過する部分の外周より大であり、
    前記フィルムは前記第1組のロールのシート状被加工物が通過する部分を介して前記第2組のロールへ連続して供給され、
    前記第1組のロールの端部の径とシート状被加工物が通過する部分の径の差は、シート状被加工物の厚みと貼り付けるフィルム厚みの総和よりも大であり、
    かつ前記第2組のロールは前記第1組のロールと同期して回転し、
    前記第1組のロールは交換可能であり、交換時の前記第1のロールの表面摩擦係数は0.2〜0.3に調整されていることを特徴とする回路形成基板の製造装置。
  2. 第1組のロールおよび第2組のロールは加熱する手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の回路形成基板の製造装置。
  3. 第2組のロールの後方に、冷却手段を備えた第3組のロールを備えた請求項2に記載の回路形成基板の製造装置。
  4. ロールの材質が耐熱性のフッ素ゴムとしたことを特徴とする請求項1に記載の回路形成基板の製造装置。
  5. 第1組のロールと第2組のロールを同期させて回転させる手段として、第1組もしくは第2組のロールにモーターを接続して回転駆動を与え、さらに第1組と第2組のロールをベルトもしくは歯車で繋ぎ動力を伝える構造としたことを特徴とする請求項1に記載の回路形成基板の製造装置。
  6. 第3組のロールの後方直後にシート状被加工物に冷却気体を当てる手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の回路形成基板の製造装置。
  7. 請求項1に記載の回路形成基板の製造装置を用いてシート状の基板材料の両面にフィルム状材料を貼り付ける工程と、
    フィルム状材料を貼り付けた基板材料に貫通穴を形成する工程と、
    前記貫通穴に導電性ペーストを充填する工程と、
    前記フィルム状材料を基板材料から剥離する工程と、
    前記基板材料を金属箔で挟み込み、それを加熱加圧する工程と、
    前記金属箔を回路形成する工程とを備え、
    前記基板材料の両面にフィルム状材料を貼り付ける工程は、基板材料とフィルム状材料とを加圧または接着することなく予熱する動作と、基板材料が伸ばされることなくかつフィルム状材料を一定量だけ伸ばして加熱加圧することにより基板材料に貼り付ける動作とからなる工程であることを特徴とする回路形成基板の製造方法。
  8. 基板用基材が補強材に熱硬化性樹脂を含浸してBステージ化したプリプレグからなり、前記補強材はガラス繊維織布あるいは不織布、または芳香族ポリアミド繊維織布あるいは不織布であることを特徴とする請求項7に記載の回路形成基板の製造方法。
JP2002240139A 2001-09-03 2002-08-21 回路形成基板の製造装置および回路形成基板の製造方法 Expired - Fee Related JP4245870B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002240139A JP4245870B2 (ja) 2001-09-03 2002-08-21 回路形成基板の製造装置および回路形成基板の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001265514 2001-09-03
JP2001-265514 2001-09-03
JP2002240139A JP4245870B2 (ja) 2001-09-03 2002-08-21 回路形成基板の製造装置および回路形成基板の製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006138457A Division JP2006310872A (ja) 2001-09-03 2006-05-18 製造装置および回路形成基板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003158366A JP2003158366A (ja) 2003-05-30
JP4245870B2 true JP4245870B2 (ja) 2009-04-02

Family

ID=26621521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002240139A Expired - Fee Related JP4245870B2 (ja) 2001-09-03 2002-08-21 回路形成基板の製造装置および回路形成基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4245870B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3972895B2 (ja) 2003-12-10 2007-09-05 松下電器産業株式会社 回路基板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003158366A (ja) 2003-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2001032418A1 (fr) Procede et dispositif de fabrication de plaques laminees
JP2006310872A (ja) 製造装置および回路形成基板の製造方法
JP4245870B2 (ja) 回路形成基板の製造装置および回路形成基板の製造方法
JP2002036272A (ja) 積層方法
KR100748208B1 (ko) 연성회로기판의 라미네이팅 장치 및 그 방법
JP3914606B2 (ja) 接着層の製造装置、両面基板の製造装置および多層基板の製造装置
JP3883736B2 (ja) 内層板溶着機
JPH07106760A (ja) 多層基板の製造方法
JP4144660B2 (ja) 耐熱性フレキシブル基板の製造方法
TWI303959B (en) Manufacturing method of substrate, release sheet, manufacturing method of substrate, and manufacturing method using the same
TWI335196B (ja)
JP2003311882A (ja) 耐熱性フレキシブル積層板の製造方法
JP4978379B2 (ja) ラミネート装置
CN1698403B (zh) 基板的制造方法
JP2006160390A (ja) フィルム剥離装置
KR20080106518A (ko) 연장 웹 부착 방법
JP4305799B2 (ja) 積層板の製造方法
JP2002052614A (ja) 積層板の製造方法
JP2803579B2 (ja) 回路基板の製造方法および製造装置
JP2002144432A (ja) プラスチックフィルム接着方法
JP4643861B2 (ja) フレキシブル積層板の製造方法
JP2009234223A (ja) 銅張積層板およびこれを用いた配線基板の製造方法ならびに銅張積層板の端面処理方法およびこれに用いる端面処理装置
JP2006186301A (ja) 配線基板の製造方法
JP2009071021A (ja) 多層配線回路基板の製造方法
JP2002064259A (ja) 耐熱性フレキシブル基板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060518

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060525

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060616

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081031

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees