JP4245697B2 - 押しボタン装置および押しボタン機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、1または複数の押しボタンが押しボタン操作可能にベース部に連結固定された押しボタン装置および押しボタン機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の押しボタン装置を用いた押しボタン機構として、図4〜6に示す押しボタン機構21が従来から知られている。この押しボタン機構21は、図6に示すように、プリントパターンP1,P2などが形成されたプリント基板PBと、シリコンゴムを圧縮成形したキーシート30と、平板状の操作パネル31とを備えており、例えば、測定装置の操作部として用いられている。キーシート30は、図5,6に示すように、導電性ゴム製のスイッチ部6が底面28側に埋設された複数のキートップ22a,22b,22b,・・22c,22c,・・(以下、特に区別しないときには「キートップ22」という)と、平板状のベース部24と、図5に示すように、キートップ22の下動を可能とするための間隙24aが形成されるようにキートップ22およびベース部24を連結する連結部23とが一体成形されている。
【0003】
一方、操作パネル31には、図6に示すように、キーシート30の各キートップ22を挿通するためのキートップ挿通用孔32a,32b,32b,・・32c,32c・・(以下、特に区別しないときには「キートップ挿通用孔32」という)が形成されている。また、操作パネル31の表面31aには、各キートップ22に割り当てる操作部としての機能を示す機能表示文字14a,14b,14c(以下、特に区別しないときには「機能表示文字14」という)と、各キートップ22を機能毎にグループ化する機能表示枠15a,15b,15c(以下、特に区別しないときには「機能表示枠15」という)とが、いわゆるシルク印刷によって印刷されている。この場合、例えば、操作パネル31のキートップ挿通用孔32aの近傍には、図4に示すように、キートップ22aに対して割り当てられる「測定開始」および「測定終了」の両機能を示す機能表示文字14aとしての「START/STOP」の文字が印刷されている。
【0004】
この押しボタン機構21では、例えば、キートップ22aを、図5の矢印Eの向きで下動させることにより、スイッチ部6が、プリント基板PBの表面に密着させられる。これにより、プリント基板PB上のプリントパターンP1,P2がスイッチ部6を介して電気的に相互接続される。この場合、押しボタン機構21が用いられている測定装置では、測定開始の機能が割り当てられているキートップ22aが操作されることにより、所定の測定を開始し、この状態で測定終了機能が割り当てられたキートップ22aが再度操作されることにより、測定を終了する。ところが、この押しボタン機構21では、測定が開始されている状態で、例えば、キートップ22aの上面27にオペレータの手が当たるなどして、キートップ22aが下動させられたときには、スイッチ部6によってプリントパターンP1,P2が電気的に接続されてしまう。このため、オペレータの意に反して測定が強制的に終了させられてしまうことがあるという問題点がある。なお、例えば、測定開始および測定再開始の機能を付与した測定開始用押しボタンと、測定終了の機能を付与した測定終了用押しボタンとを並設した場合においても、同様の問題点がある。具体的には、測定開始用押しボタンが一旦操作された後に、オペレータの手が当たるなどして測定開始用押しボタンが再度押されれると、既に測定した測定データが強制的にクリアされた後に新たな測定が開始されてしまうという問題点がある。
【0005】
一方、図7,8に示す押しボタン機構41は、プリント基板PB、キーシート30および操作パネル51を備えて構成されている。この押しボタン機構41では、キートップ22aの誤操作を防止するためのプロテクト部53,53が操作パネル51の表面51aに形成されると共に、図7に示すように、機能表示文字14aがシルク印刷によって印刷されている。この場合、プロテクト部53,53は、キートップ挿通用孔52の左右にそれぞれ形成されており、図8に示すように、その先端部53a,53aが、キートップ22aの上面27とほぼ面一になるように操作パネル51の表面51aから突出させられている。したがって、キートップ22aの上面27よりも先にプロテクト部53,53の先端部53a,53aにオペレータの手が当たることにより、キートップ22aの誤操作を防止することができる。
【0006】
また、図9,10に示す押しボタン機構61は、プリント基板PB、キーシート30および操作パネル71を備えて構成されている。この押しボタン機構61では、キートップ22aの誤操作を防止するためのプロテクト部73が操作パネル71の表面71aに形成されている。この場合、プロテクト部73は、図10に示すように、その上面73aがキートップ22aの上面27とほぼ面一になるように、操作パネル71におけるキートップ挿通用孔72の周囲の表面71aを突出させて形成されている。また、プロテクト部73の上面73aには、図9に示すように、機能表示文字14aおよび機能表示枠15aがシルク印刷によって印刷されている。したがって、この場合にも、キートップ22aの上面27よりも先にプロテクト部73の上面73aにオペレータの手が当たることにより、キートップ22aの誤操作を防止することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の押しボタン機構41,61には、以下の問題点がある。
すなわち、機能表示文字14および機能表示枠15などをシルク印刷する場合、印刷面が突出していると、その突出部位の周囲8mm程度幅の範囲内には、印刷用塗料を塗布することができない。したがって、押しボタン機構41では、例えば、機能表示文字14aを印刷する際に、操作パネル51の表面51aに形成されたプロテクト部53,53が邪魔となるため、キートップ挿通用孔52の直近に機能表示文字14aを印刷できないこととなる。このため、押しボタン機構41では、キートップ挿通用孔32aから8mm以上離れた位置に機能表示文字14aを印刷せざるを得ないため、その機能表示文字14aがいずれのキートップ22の機能を示しているのかをオペレータに直ちに認識させるのが困難となる。このように、従来の押しボタン機構41には、機能表示文字14や機能表示枠15を操作パネル51の表面11a上の任意の位置に印刷することができない結果、機能表示文字14の機能を十分に発揮させるのが困難であるという問題点がある。
【0008】
この場合、表面が平坦な操作パネルを形成し、各機能表示文字14および各機能表示枠15を印刷した後に、操作パネルとは別体で形成したプロテクト部を操作パネルの表面上に固定する方法が考えられる。しかし、かかる場合には、操作パネルを形成するための金型の他に、プロテクト部を別体で形成するための金型を新たに製作しなくてはならないため、金型の製作コストの増加に伴って操作パネルの製造コストを上昇させ、しかも操作パネルとプロテクト部とのつなぎ目が美観を低下させるという他の問題が発生する。
【0009】
一方、押しボタン機構61では、プロテクト部73の上面73aが操作パネル71の表面71aよりも突出形成されている。したがって、プロテクト部73の上面73aに対する機能表示文字14aおよび機能表示枠15aをシルク印刷するためのシルク印刷版と、操作パネル71の平坦な表面71aについての他の機能表示文字14および機能表示枠15を印刷するためのシルク印刷版とを別個に製作し、かつ、操作パネル71への各機能表示文字14および機能表示枠15の印刷を2回に分けて行わなくてはならない。このため、従来の押しボタン機構61には、シルク印刷版の製作コストおよび印刷コストの上昇を招いているという問題点がある。
【0010】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、誤操作の防止および製造コストの低減を図りつつ、操作パネル表面の任意の位置への印刷を可能とする押しボタン装置および押しボタン機構を提供することを主目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく請求項1記載の押しボタン装置は、押圧操作によって下動する1以上の押しボタンが上下動可能にベース部に連結固定された押しボタン装置において、単一の押しボタンの左右の近傍に位置し、かつ、押圧操作がされていないときにおけるその単一の押しボタンの上面よりも高く突出してその押しボタンに対する誤操作を防止するための一対の壁状部材がベース部に連結固定されていることを特徴とする。この場合、押しボタンの上面とは、押しボタンにカバーなどを取り付けるときには、そのカバーの上面を意味する。
【0012】
請求項2記載の押しボタン装置は、押圧操作によって下動する1以上の押しボタンが上下動可能にベース部に連結固定された押しボタン装置において、単一の押しボタンの近傍に位置し、かつ、押圧操作がされていないときにおけるその単一の押しボタンの上面よりも高く突出してその押しボタンに対する誤操作を防止するためにその押しボタンの周囲を取り囲むようにコ字状に形成された壁状部材がベース部に連結固定されていることを特徴とする。この場合、押しボタンの上面とは、押しボタンにカバーなどを取り付けるときには、そのカバーの上面を意味する。
【0013】
例えば、測定装置の操作部用の押しボタン機構に用いる場合、押しボタンおよび壁状部材を挿通させるための挿通用孔が形成された操作パネルを予め製造する。次に、操作パネルの表面に機能表示文字および機能表示枠などを印刷する。この場合、操作パネルの表面に突出するプロテクト部を形成する必要がないため、1つのシルク印刷版を使用して、任意の位置に機能表示文字などを印刷することができる。次いで、挿通用孔を介して操作パネルの表面側に押しボタンおよび壁状部材が突出するように、操作パネルと押しボタン装置とを一体化させる。この状態では、例えば、押しボタンにオペレータの手が当たりそうになったときには、壁状部材の先端に先に手が当たるため、押しボタンの誤操作が防止される。
【0014】
請求項3記載の押しボタン装置は、請求項1または2記載の押しボタン装置において、押しボタンおよび壁状部材は、エラストマー(Elastomer )を一体成形して構成されていることを特徴とする。この場合、エラストマーとは、本明細書では、低密度ポリエチレンおよび軟質塩化ビニルプラスチックなどの弾性プラスチック、並びに合成ゴム等の総称と定義する。
【0015】
この押しボタン装置では、繰り返して使用した際に変形し難いエラストマーを一体成型することにより、ベース部および壁状部材を一体的に形成する。この場合、例えば、シリコンゴムを用いてベース部および壁状部材を形成することにより、耐久性、耐候性に優れた押しボタン装置を製作することが可能となる。
【0016】
請求項4記載の押しボタン装置は、請求項1から3のいずれかに記載の押しボタン装置において、押しボタンの底部には、導電性樹脂によるスイッチ部が形成されていることを特徴とする。
【0017】
この押しボタン装置では、例えば、押しボタンスイッチを構成する際に、導電性樹脂製のスイッチ部を押しボタンの底部に埋設または貼付する。一方、押しボタン装置が搭載される電子機器側のプリント基板に、プリントパターンによって例えば、1対の櫛形接点部を形成する。この構成によれば、押しボタンを下動させることにより、導電性樹脂製のスイッチ部が櫛形接点部を電気的に相互接続する。したがって、押しボタンの底面側に、機械式のスイッチ機構を配設してそのスイッチ機構を作動させる場合と比較して、押しボタン装置を搭載する電子機器を簡易に構成することが可能となる。
【0018】
請求項5記載の押しボタン装置は、請求項1から4のいずれかに記載の押しボタン装置において、押しボタンおよび壁状部材は互いに異なる色が着色されていることを特徴とする。
【0019】
押しボタンと壁状部材とを同色に着色することもできるが、壁状部材を押しボタンであると誤解されるおそれもある。この押しボタン装置では、押しボタンと壁状部材とを互いに異なる色で着色する。したがって、オペレータに対して、押しボタンとしての機能を有する部材であるのか、プロテクターとしての機能を有する部材であるのかを一見して認識させることが可能となる。
【0020】
請求項6記載の押しボタン機構は、請求項1から5のいずれかに記載の押しボタン装置と、操作パネルとを備え、操作パネルには、押しボタンを挿通させるための挿通用孔と、壁状部材を挿通させるための挿通用孔とが形成され、押しボタンおよび壁状部材が操作パネルの裏面側から各挿通用孔に挿通して押しボタンの上端部および壁状部材の先端部が操作パネルの表面側にそれぞれ突出していることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る押しボタン装置を測定装置の操作部に適用した実施の形態について説明する。なお、押しボタン機構21、41,61と同一の構成要素については、同一の符号を付して重複した説明を省略するものとする。
【0022】
最初に、押しボタン機構1の構成および組立方法について図1〜3を参照して説明する。
【0023】
押しボタン機構1は、図2に示すように、プリント基板PB、キーシート10および操作パネル11を備えて構成されており、例えば、測定装置の操作部として用いられる。プリント基板PBには、図3に示すように、櫛形電極を構成するプリントパターンP1,P2などが形成されている。キーシート10は、本発明における押しボタン装置に相当し、図3に示すように、本発明における押しボタンに相当し例えば緑色や青色に着色されたキートップ2a,2b,2b,・・2c,2c,・・(以下、特に区別しないときには「キートップ2」という)と、例えば黒色に着色された平板状のベース部4と、図2に示すように、キートップ2の下動を可能とするための間隙4aが形成されるようにキートップ2およびベース部4を連結する連結部3,3・・と、本発明における壁状部材に相当し例えばベース部4と同色の黒色に着色されたプロテクト部5,5とがシリコンゴムの圧縮成形により一体的に形成されている。
【0024】
この場合、すべてのキートップ2の底面8には、図2に示すように、導電性ゴム製のスイッチ部6が埋設されている。一方、連結部3は、同図に示すように、ベース部4よりも薄肉に形成され、各キートップ2を上下動可能にベース部4の所定位置に連結固定する。また、両プロテクト部5,5は、図2,3に示すように、壁状に形成され、図2に示すように、その先端部5a,5aがキートップ2の上面7よりも若干高く、かつキートップ2aの左右に位置するようにベース部4にそれぞれ立設されている。この場合、両プロテクト部5,5がキートップ2とは異なる色で着色されているため、プロテクト機能を有する部材であることをオペレータに一見して認識させることができ、これにより、キートップ2であるとの誤解の発生が防止されている。
【0025】
一方、操作パネル11には、図3に示すように、各キートップ2を挿通するためのキートップ挿通用孔12a,12b,12b,・・12c,12c,・・(以下、区別しないときには「キートップ挿通用孔12」という)と、両プロテクト部5,5を挿通するためのプロテクト部挿通用孔13,13とが形成されている。また、操作パネル11の表面11aには、同図に示すように、各キートップ挿通用孔12を挿通する各キートップ2に割り当てる操作部としての機能をそれぞれ示す機能表示文字14a,14b,14cと、各キートップ2を機能毎にグループ化する機能表示枠15a,15b,15cとがシルク印刷によって印刷されている。
【0026】
この押しボタン機構1の製造に際しては、まず、予め樹脂成形によって製造した操作パネル11の表面11aにシルク印刷によって機能表示文字14a,14b,14cおよび機能表示枠15a,15b,15cなどを印刷する。この際に、この押しボタン機構1では、両プロテクト部5,5が操作パネル11とは別体のため、操作パネル11の表面11aを平坦に形成することができる。したがって、1枚のシルク印刷版で表面11aの任意の位置に機能表示文字14および機能表示枠15などを印刷することができる。これにより、従来の押しボタン機構41,61と比較して、印刷コストを低減することができ、しかも、操作パネル11の表面11a全体を1回でシルク印刷することができるため、印刷コストをさらに低減することができる。また、操作パネル11の表面11aが平坦に形成されているため、図1に示すように、キートップ2aについての機能表示文字14aおよび機能表示枠15aをキートップ挿通用孔12aの極く近傍に印刷することができ、これにより、機能表示文字14aおよび機能表示枠15aの機能を十分に発揮させることができる。
【0027】
次に、図外の測定装置に組み込まれたプリント基板PB上に、キーシート10を載置する。次いで、各キートップ2および両プロテクト部5,5が各キートップ挿通用孔12および両プロテクト部挿通用孔13,13をそれぞれ挿通するように、操作パネル11を測定装置に取り付ける。これにより、すべてのキートップ2の上端部とプロテクト部5の先端部5aとが、操作パネル11の表面11a側に突出する。
【0028】
次に、押しボタン機構1の動作原理について各図を参照して説明する。
【0029】
この押しボタン機構1が用いられる測定装置では、例えば、キートップ2aが操作されることにより、所定の測定を開始し、キートップ2aが再度操作されることにより、測定を終了する。具体的には、図2の矢印Eで示す向きでキートップ2aの上面7が押圧されると、連結部3が撓ませられてキートップ2aが下動させられることにより、スイッチ部6がプリント基板PBの表面に密着させられる。この際には、プリント基板PB上のプリントパターンP1,P2の櫛形電極がスイッチ部6を介して電気的に相互接続され、この両プリントパターンP1,P2の接続を条件として測定装置の測定が開始される。一方、キートップ2aの上面7に対する押圧が解除されたときには、連結部3が常態に復帰することによってキートップ2aが上動させられる。この結果、スイッチ部6がプリント基板PBから離間させられることにより、プリントパターンP1,P2の電気的接続が絶たれることになる。
【0030】
この場合、キーシート10に用いられているシリコンゴムなどのエラストマーは、耐久性に優れており、長期間に亘って繰り返し操作された場合であっても、連結部3の復帰力がそれほど低下しない。また、エラストマーの中でも、特にシリコンゴムは、材料が比較的安価であると共に、加工が容易で、さらに、耐候性にも優れている。このため、このシリコンゴムを材料とするキーシート10は、様々な環境条件下で使用される測定装置の押しボタン機構1の一部として好適に用いることができる。
【0031】
一方、キートップ2aの上面7に手などが当たりそうになったときには、両プロテクト部5の先端部5a,5aに先に手が当たることになる。このため、両プロテクト部5によってキートップ2aの下動が阻止される。したがって、オペレータの誤操作を防止することができる。
【0032】
なお、本発明は、上記した本発明の実施の形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実施の形態では、2つの壁状のプロテクト部5,5をキートップ2aの左右に位置するようにベース部4にそれぞれ立設しているが、本発明における壁状部材は、これに限定されず、例えば、棒状部材を複数立設することによって壁状に形成したり、キートップ2aの周囲を取り囲むようにコ字状に形成してもよい。また、本発明の実施の形態では、キートップ2自体を操作パネル11の表面11a側に突出させているが、キートップ2の上部に樹脂製のキーカバーを装着させ、そのキーカバーが操作パネル11の表面11a側に突出するように構成することもできる。
【0033】
また、本発明における押しボタンおよび壁状部材の色は、本発明の実施の形態に示した色に限定されない。この場合、キートップ2およびプロテクト部5を成型する際のシリコンゴム自体の色を変えてもよいし、同色のシリコンゴムを用いて、成型後に互いに相違するように着色してもよいのは勿論である。
【0034】
さらに、本発明の実施の形態では、キートップ2の底面8にスイッチ部6を埋設し、スイッチ部6がプリント基板PB上のプリントパターンP1,P2を電気的に接続するように構成しているが、本発明はこれに限定されず、プリント基板PB上に実装した機械式のスイッチ機構をキートップ2の上下動によって操作できるように構成することもできる。また、本発明の実施の形態では、本発明における押しボタン装置を測定装置の操作部に適用した実施の形態について説明しているが、本発明はこれに限定されず、各種の電気製品における操作部に適用することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、請求項1,2記載の押しボタン装置および請求項6記載の押しボタン機構によれば、ベース部と壁状部材とを連結固定することにより、押しボタン装置を測定装置の操作部などとして用いる場合、壁状部材がプロテクタとして機能することにより、押しボタンの誤操作を防止することができる。また、壁状部材と操作パネルとが別体のため操作パネルの表面を平坦に形成することができ、これにより、1つのシルク印刷版を使用して任意の位置に機能表示文字などを印刷することができると共に、印刷コストを低減することができる。
【0036】
また、請求項3記載の押しボタン装置によれば、ベース部および壁状部材をエラストマーで一体成形したことにより、耐久性および耐候性に優れた押しボタン装置を製作することができる。
【0037】
さらに、請求項4記載の押しボタン装置によれば、導電性樹脂によるスイッチ部を押しボタンの底部に形成したことにより、押しボタンの底面側に機械式のスイッチ機構を配設して、そのスイッチ機構を作動させる場合と比較して、押しボタン装置を搭載する電子機器を簡易に構成することができる。
【0038】
また、請求項5記載の押しボタン装置によれば、押しボタンおよび壁状部材を互いに異なる色で着色したことにより、押しボタンとしての機能を有する部材であるのか、プロテクターとしての機能を有する部材であるのかを、オペレータに対して一見して認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る押しボタン機構1の一部の上面図である。
【図2】 図1におけるA−A線断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る押しボタン機構1の分解斜視図である。
【図4】 従来の押しボタン機構21の一部の上面図である。
【図5】 図4におけるB−B線断面図である。
【図6】 従来の押しボタン機構21の分解斜視図である。
【図7】 従来の押しボタン機構41の一部の上面図である。
【図8】 図7におけるC−C線断面図である。
【図9】 従来の押しボタン機構61の一部の上面図である。
【図10】 図9におけるD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 押しボタン機構
2a キートップ
2b キートップ
2c キートップ
3 連結部
4 ベース部
5 プロテクト部
5a 先端部
6 スイッチ部
7 キートップ2の上面
10 キーシート
Claims (6)
- 押圧操作によって下動する1以上の押しボタンが上下動可能にベース部に連結固定された押しボタン装置において、
単一の前記押しボタンの左右の近傍に位置し、かつ、前記押圧操作がされていないときにおける当該単一の押しボタンの上面よりも高く突出して当該押しボタンに対する誤操作を防止するための一対の壁状部材が前記ベース部に連結固定されていることを特徴とする押しボタン装置。 - 押圧操作によって下動する1以上の押しボタンが上下動可能にベース部に連結固定された押しボタン装置において、
単一の前記押しボタンの近傍に位置し、かつ、前記押圧操作がされていないときにおける当該単一の押しボタンの上面よりも高く突出して当該押しボタンに対する誤操作を防止するために当該押しボタンの周囲を取り囲むようにコ字状に形成された壁状部材が前記ベース部に連結固定されていることを特徴とする押しボタン装置。 - 前記押しボタンおよび前記壁状部材は、エラストマーを一体成形して構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の押しボタン装置。
- 前記押しボタンの底部には、導電性樹脂によるスイッチ部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の押しボタン装置。
- 前記押しボタンおよび前記壁状部材は互いに異なる色が着色されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の押しボタン装置。
- 請求項1から5のいずれかに記載の押しボタン装置と、操作パネルとを備え、
前記操作パネルには、前記押しボタンを挿通させるための挿通用孔と、前記壁状部材を挿通させるための挿通用孔とが形成され、前記押しボタンおよび前記壁状部材が前記操作パネルの裏面側から前記各挿通用孔に挿通して当該押しボタンの上端部および当該壁状部材の先端部が当該操作パネルの表面側にそれぞれ突出していることを特徴とする押しボタン機構。
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