JP4245099B2 - 車両の無断走行防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線式IDタグによるIDの確認によりエンジンの始動が可能となる車両に関し、特に、そのような車両について、エンジンの始動後に乗り逃げによる盗難や他人の誤操作による事故等が起きるのを防止するための、車両の無断走行防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
四輪自動車では、無線式IDタグ(トランスポンダ)を持った正規の使用者が車両に接近するだけで、キーやリモコンを使用することなく、車両にIDを照合させて確認させることにより、ドアロックを解除させて車両に乗り込むことができ、エンジンを始動させて車両を運転できるようにした、無線式IDタグの使用による車両のパッシブエントリーシステム(積極的な操作無しに車両を乗車・運転可能な状態とするシステム)というものが、車両を使用する際の利便性と、正規の使用者以外による車両の無断使用防止を目的として、従来から開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の車両のパッシブエントリーシステムでは、無線式IDタグにより車両にIDを確認させることでエントリーが完了した(車両が乗車・運転可能な状態となった)後は、従来のキーやリモコンを使用したシステムと同様であって、乗車してエンジンを始動させてからは、IDに関係なく誰でもその車両の運転をすることが可能となっている。
【0004】
そのため、正規の使用者がエンジンを始動させた状態で車両から離れた隙に、他人に車両を乗り逃げされたり、同乗している幼児等が誤って発進操作をすることで車両が暴走して事故を起こすというような恐れがあって、そのような車両の盗難や他人の誤操作による事故を確実に防止できないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするものであり、具体的には、無線式IDタグによるIDの確認によりエンジンの始動が可能となる車両において、正規の使用者がエンジンを始動させた状態で車両から離れても、乗り逃げによる車両の盗難を確実に防止することができ、また、他人の誤操作による事故を確実に防止することができるようにすることを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、無線式IDタグによるIDの確認によりエンジンの始動が可能となる車両において、エンジンの始動後に、車両の発進操作をした時点で、IDを車両に再度照合させて、その時点でIDが確認されない場合には、エンジンによる車両の走行を不能とするように構成することを特徴とするものである。
【0007】
上記のような車両の無断走行防止装置によれば、エンジンの始動後で車両の発進操作がなされる時に、それが正規の使用者の操作によるものか、或いはその場に正規の使用者がいる場合には、IDを車両に確認させることで、既に始動しているエンジンにより車両を走行させることができる。
【0008】
これに対して、車両の発進操作が正規の使用者以外によるものであり、しかも、その場に正規の使用者がいない場合には、たとえエンジンが始動していても、車両にIDを再度照合させた時点で、IDが確認されない(IDが異なるか或いはIDの返信が無い)ことにより、エンジンを停止させたり吹け上がらなくしてエンジンによる車両の発進を不能とすることから、引き続いて車両を走行させることはできない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の車両の無断走行防止装置の実施形態について、図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は、本発明の車両の無断走行防止装置の一実施形態に係る自動二輪車の無断走行防止装置について、該装置が適用されている自動二輪車のキーレスシステムの一例を概略的に示すものである。
【0011】
図1に示した自動二輪車のキーレスシステムでは、リストバンド内蔵型や携帯カード型等のトランスポンダ(無線式IDタグ)1を携行した正規の使用者が自動二輪車に近づいて(例えばスターターボタンを押す等の)所定の操作を行なうと、車両側のアンテナ2から質問電波が発信されるのを受けて、使用者の携行するトランスポンダ1からIDの電波が送信され、アンテナ2により受信されたトランスポンダ1からのIDは、車両のコントロールユニット3に入力されて照合される。
【0012】
そして、コントロールユニット3においてIDが正規の使用者のものであることが確認された時点で、コントロールユニット3からの出力信号により、車両の電気回路がONになって、スターター系や点火系が通電され、電動式のステアリングロック4が自動的に解除されると共に、電気回路がONとなったことが音やインジケーターランプの点灯等によって表示される。
【0013】
そのような表示を確認した上で、スターターボタン5を押すと、エンジンが始動して、車両の走行が可能な状態となり、その後、通常の操作により走行してから、走行を終えて車両の使用を完了する時には、ストップボタン6を押すことでエンジンを停止させると、ロックの催促が音やインジケーターランプにより表示され、それに従ってロックボタン7を押すことでロック可能としてから、ハンドルをロック位置まで切ることで、ステアリングロック4をかけた状態として車両を停車させておくことができる。
【0014】
そのような自動二輪車のキーレスシステムに対して、正規の使用者がエンジンを始動させた後で車両から離れた時に、他人が勝手に車両を走行させることができないように、無断走行防止装置として以下のような構成が付加されている。
【0015】
すなわち、車両のコントロールユニットに対して、変速装置のギアをニュートラル以外のシフトに入れたことを検知するためのニュートラルスイッチ8や、スロットルが開いたことを検知するスロットルスイッチ9が、車両の発進操作がなされたことを検知するための手段として、コントロールユニット3に向けてその検知結果を出力するように接続されている。
【0016】
これに対して、車両のコントロールユニット3には、ニュートラルスイッチ8やスロットルスイッチ9からの発進操作の検知に応じてトランスポンダ1から送信されるIDを再度照合するようなプログラム(回路)が内蔵されており、発進操作が検知された時点で正規の使用者のIDが確認されない(トランスポンダから送信が無い)場合には、スロットルを開けてもエンジンが吹け上がらないか、ギアをニュートラル以外に入れるとエンストするか、或いはその両方が起きるように、コントロールユニット3からの出力信号で車両の点火系や電気負荷系を制御するようにしている。
【0017】
上記のような本実施形態の自動二輪車のキーレスシステムにおける車両の無断走行防止装置によれば、正規の使用者がエンジンを始動させた状態のままで車両から離れた隙に、他人が車両を盗んで乗り逃げしようとしたり、他人が勝手に車両に触れて誤操作したりしても、IDが車両のコントロールユニット3で確認されない限り、たとえエンジンが始動していても、車両の発進操作をすると、エンジンが吹け上がらなかったり、エンストを起こしたり、或いはその両方が起きることで、車両を走行させることができないため、車両を乗り逃げされて盗まれるようなことを確実に防止することができる。
【0018】
自動二輪車では、四輪自動車のドアに相当するものがなく、スロットルグリップやシフトペダルが外部に露出していて誰にでも容易に触れることが可能となっているが、本実施形態の車両の無断走行防止装置によれば、自動二輪車についての悪戯や事故の防止を効果的に行なうことができる。
【0019】
なお、上記のような無断走行防止のための構成を備えた自動二輪車のキーレスシステムにおいて、本実施形態では、更に、無意味なアイドリングを長時間続けることで大気を汚染させたり近隣に騒音を与えるようなことを防止するために、アイドリング放置防止のための構成が付加されている。
【0020】
すなわち、ニュートラルスイッチ8を検知手段とし、コントロールユニット3内にアイドリング放置防止のためのプログラム(回路)を内蔵させることにより、エンジンの始動後、変速装置がニュートラルの状態で所定時間以上継続して使用者のIDが確認されない(トランスポンダから送信が無い)場合には、コントロールユニット3からの出力信号で車両の点火系や電気負荷系を制御することにより、エンジンを停止させるようにしている。
【0021】
そのようにすることで、使用者が車両をアイドリング状態のままにして放置しても、使用者が車両から離れて所定時間以上経過すると、自動的にエンジンが停止されることとなるため、無駄なアイドリングを防止して、それによる大気汚染や騒音の発生を防止することができる。なお、上記のような所定時間以上継続して使用者のIDが確認されないことによるアイドリング放置防止のためのプログラムについては、ニュートラルの検知を必須の要件とするものではない。
【0022】
さらに、本実施形態では、自動二輪車のキーレスシステムとして、車両のロック(ステアリングロック)4を電動による自動ロックとし、トランスポンダ1によるID照合により、積極的な解錠操作を行なうことなく、自動的にロックの解除が行なわれるようにしているにもかかわらず、更にロックボタン7を設けることで、該ロックボタン7の操作により施錠/非施錠の選択が可能となるようにしている。
【0023】
すなわち、自動二輪車では、商品として倉庫に保管中や店頭で販売中には、通常はバッテリーを接続しておらず、車両を人の手で押して移動させているが、そのような際に、自動ロックでは非施錠の選択ができないことから、ロックされた状態の車両を持ち上げて運ぶこととなり、車両の移動が困難なものとなるのに対して、上記のようにロックボタン7を設けてID照合と無関係に施錠/非施錠の選択ができるようにすることで、そのような流通段階での自動二輪車特有の問題を解消することがきる。
【0024】
以上、本発明の車両の無断走行防止装置の一実施形態について説明したが、本発明は、上記のような実施形態に限られるものではなく、例えば、上記の実施形態に示したようなアイドリング放置防止のための構成や、施錠/非施錠の選択を可能とするためのロックボタン等を省略することによって実施することも可能であって、その用途についても、上記の実施形態に示したような自動二輪車用の装置に限らず、四輪自動車等の他の車両に対しても適用可能である等、適宜設計変更可能なものであることは言うまでもない。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したような本発明の車両の無断走行防止装置によれば、正規の使用者がエンジンを始動させた状態で車両から離れている間に、正規の使用者以外のものが車両の発進操作をしても、引き続いて車両を走行させることができないことから、乗り逃げによる車両の盗難や、他人の誤操作による事故等を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動二輪車の無断走行防止装置が適用されている自動二輪車のキーレスシステムについて概略的に示すブロック説明図。
【符号の説明】
1 トランスポンダ(無線式IDタグ)
2 アンテナ
3 コントロールユニット
4 ステアリングロック
5 スターターボタン
6 ストップボタン
7 ロックボタン
8 ニュートラルスイッチ
9 スロットルスイッチ
Claims (2)
- 無線式IDタグによるIDの確認によりエンジンの始動が可能となる車両において、エンジンの始動後に、車両の発進操作をした時点で、IDを車両に再度照合させて、その時点でIDが確認されない場合には、エンジンによる車両の走行を不能とするように構成されていることを特徴とする車両の無断走行防止装置。
- エンジンの始動後、所定時間以上継続してIDが確認されない場合には、エンジンを停止させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の無断走行防止装置。
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