JP4244969B2 - 画素の検査方法および画素の補正方法、並びに処理装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画素の検査方法および画素の補正方法、並びに処理装置、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、携帯電話およびデジタルカメラ等の撮像機能を有する電子機器の単板式撮像センサなどを構成する複数の画素の検査方法およびその出力電圧の補正方法、並びに欠陥画素処理装置、欠陥画素処理プログラム、欠陥画素処理方法、および前記プログラムを記録した記録媒体に関する。
従来、前記の画素が欠陥画素(画素の変換特性が当該特性についての許容範囲内にない画素をいう。)に該当するか否かの検査は、下記の特許文献1に記載されたように、前記画素と、当該画素と同色な隣接画素との間の信号のレベル差、並びに、前記画素と当該画素と同色な周辺画素と間の信号のレベル差に基づき行われる。また、欠陥画素であると認定された画素の出力信号の補正は、下記の特許文献2に記載されたように、隣接画素の信号および隔離画素の信号を演算処理することにより行われる。
特開平6−30425号 特開平6−205302号
しかしながら、前者の画素の検査方法では、隣接画素あるいは周辺画素が同色であるということを利用して処理しているために、隣接画素および周辺画素が同色でないときには欠陥画素を検出することができず、また、後者の画素の出力信号の補正方法では、平面上に広がる領域の変化の間隔が長い場合には良いが、隣接画素の出力信号および隔離画素の出力信号の処理如何によっては、画像情報のディテールが消失してしまうなど欠陥画素の出力信号を適切に補正することができないという問題があった。
また、縦横方向の画素変動により正確に画素欠陥の検出を行うとすると、欠陥画素検出のみに用いるラインメモリを付与する必要があり、装置のコストアップや複雑化につながっていた。
そこで、本発明は前記課題を解決するために案出されたものであり、その目的は、被検査画素が欠陥画素であるか否かを容易かつ正確に判断することができる新規な画素の検査方法および画素の出力電圧の補正方法、並びに欠陥画素処理装置、欠陥画素処理プログラム、欠陥画素処理方法、および前記プログラムを記録した記録媒体を提供するものである。
[形態1]前記課題を解決するために、形態1に係る画素の検査方法は、
撮影すべき対象物からの光に含まれる2以上の色のうち第1色の輝度を電圧に変換する複数の第1色画素および第2色の輝度を電圧に変換する複数の第2色画素が隣接画素間で同色にならないように配置されている光電変換素子における、前記複数の第1色画素の1つである被検査画素であり、前記複数の第2色画素のうちの2以上の第2色画素に隣接する前記被検査画素が、欠陥画素であるか否かを検査する画素の検査方法であって、前記被検査画素、および前記2以上の第2色画素の1つである第1の第2色画素に隣接する第1の第1色画素から出力される2つの電圧間での第1の電圧差を検出する第1の検出工程と、前記第1の第2色画素、および前記2以上の第2色画素のうち前記第1の第2色画素以外である第2の第2色画素から出力される2つの電圧間での第2の電圧差を検出する第2の検出工程と、前記第1の電圧差および前記第2の電圧差に基づき、前記被検査画素が欠陥画素であるか否かを判断する判断工程とを含む。
本形態に係る画素の検査方法によれば、前記被検査画素が欠陥画素であるか否かを、前記第1色画素である前記被検査画素の出力電圧と、同色について前記被検査画素に隣接する第1色画素である前記第1の第1色画素の出力電圧との間の第1の電圧差と、前記被検査画素に隣接する一の第2色画素である前記第1の第2色画素の出力電圧と、前記被検査画素に隣接する他の第2色画素である前記第2の第2色画素の出力電圧との間の第2の電圧差とに基づき判断することから、前記被検査画素に隣接する画素が当該被検査画素と同色でない第2色画素であっても、当該被検査画素が欠陥画素であるか否かを判断することができる。
[形態2]また、形態2に係る画素の検査方法は、
前記判断工程は、前記第1の電圧差に基づき、前記被検査画素が欠陥画素である可能性があると推定するとき、前記第2の電圧差に基づき、当該推定の当否を判断する。
[形態3]また、形態3に係る画素の検査方法は、
前記被検査画素、および前記第2の第2色画素に隣接する第3の第1色画素から出力される2つの電圧間での第3の電圧差を検出する第3の検出工程をさらに含み、前記判断工程は、前記被検査画素が欠陥画素であるか否かの判断を、前記第1の電圧差、前記第2の電圧差、および前記第3の電圧差に基づき行う。
[形態4]また、形態4に係る画素の検査方法は、
前記判断工程は、前記第1の電圧差および前記第3の電圧差に基づき、前記被検査画素が欠陥画素である可能性があると推定するとき、前記第2の電圧差に基づき、当該推定の当否を判断する。
[形態5]また、形態5に係る画素の検査方法は、
同色について相互に隣接する第2色画素から出力される電圧間での第3の電圧差を検出することを前記複数の第2色画素について順次行うことにより得られる複数の第3の電圧差に基づき前記光の輝度の分布を推定する推定工程をさらに含み、前記判断工程は、前記被検査画素が欠陥画素であるか否かの判断を、前記推定工程により推定された前記光の輝度の分布を参照して行う。
[形態6]また、形態6に係る画素の出力電圧の補正方法は、
撮影すべき対象物からの光に含まれる色の輝度を電圧に変換する複数の画素を有する光電変換素子において、前記複数の素子が満足すべき変換の性能についての許容範囲を超えて、前記電圧が高い輝度を表すことを理由に欠陥画素であると認定された画素の出力電圧の補正方法であって、前記欠陥画素と認定された画素の出力電圧として、当該画素を挟みまたは囲む2以上の画素が出力する電圧のうち最大の輝度に相当する電圧を付与する工程を含む。
本形態に係る第1の画素の出力電圧の補正方法によれば、出力電圧が前記許容範囲を超えて高い輝度を表すことを理由に欠陥画素であると認定された前記画素の出力電圧として、当該画素を挟みまたは囲む2以上の画素の出力電圧のうち最大電圧を付与することから、前記欠陥画素と認定された画素の出力電圧の補正量を最小限に抑え、これにより、当該画素と前記画素を挟みまたは囲む2以上の画素との間の親和性を向上させることができ、結果的に、当該欠陥画素として認定された画素を目立たないようにすることができる。
[形態7]また、形態7に係る画素の出力電圧の補正方法は、
撮影すべき対象物からの光に含まれる色の輝度を電圧に変換する複数の画素を有する光電変換素子において、前記複数の素子が満足すべき変換の特性についての許容範囲を超えて、前記電圧が低い輝度を表すことを理由に欠陥画素であると認定された画素の出力電圧の補正方法であって、前記欠陥画素と認定された画素の出力電圧として、当該画素を挟みまたは囲む2以上の画素が出力する電圧のうち最小の輝度に相当する電圧を付与する工程を含む。
本形態に係る第2の画素の出力電圧の補正方法によれば、前記した本発明に係る第1の画素の出力電圧の補正方法と同様にして、前記欠陥画素と認定された画素と、当該画素を挟みまたは囲む2以上の画素との親和性を改善することができ、この結果、当該欠陥画素として認定された画素を目立たなくさせることが可能となる。
[形態8]また、形態8に係る欠陥画素処理装置は、
それぞれ受光する光の色が異なる光電変換素子からなる画素を複数備えた単板式撮像センサの欠陥画素を検出する装置であって、前記複数の光電変換素子のなかから所定の被検査画素を特定する被検査画素特定手段と、当該被検査画素特定手段で特定された被検査画素の出力電圧と当該被検査画素と同色の隣接画素の出力電圧との電圧差を検出する第1電圧差検出手段と、前記被検査画素に隣接する異色の参照画素の出力電圧と、当該参照画素と同色であって当該参照画素と隣接する他の参照画素の出力電圧との電圧差を検出する第2電圧差検出手段と、前記第1電圧差検出手段で検出された電圧差と、前記第2電圧差検出手段で検出された電圧差とに基づいて前記被検査画素の欠陥を判定する欠陥判定手段とを備えたことを特徴とするものである。
すなわち、例えば、被検査画素特定手段で特定された被検査画素と同色の隣接画素の出力電圧との電圧差を第1電圧差検出手段で検出し、その電圧差が所定の閾値以上である場合は、その被検査画素が欠陥画素である可能性が高いから、さらに、その被検査画素に隣接する異色の参照画素と、当該参照画素と同色であって当該参照画素と隣接する参照画素の出力電圧との電圧差を第2電圧差検出手段によって検出し、その電圧差が所定の閾値以下である場合は、その被検査画素が欠陥画素である可能性が極めて高いことから、欠陥判定手段は係る場合は、その被検査画素が欠陥画素であるなどと判定することができる。
これによって、被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かを正確かつ容易に判定することができる。
[形態9]また、形態9に係る欠陥画素処理装置は、
形態8に記載の欠陥画素処理装置において、前記欠陥判定手段は、前記第1電圧差検出手段で検出された電圧差が所定の閾値を超えないときは前記被検査画素を欠陥画素でないと判定し、前記第1電圧差検出手段で検出された電圧差が所定の閾値を超えるときは、前記第2電圧差検出手段で検出された電圧差に基づいて前記被検査画素の欠陥を判定するようになっていることを特徴とするものである。
すなわち、画像のエッジ部分などでは輝度が急激に変化することから、単に第1電圧差検出手段で検出された電圧差が所定の閾値を超えたとしてもその基準のみではその被検査画素を欠陥画素であると判断することは適当でない。そのため、本形態ではさらに第2電圧差検出手段で検出されたその被検査画素近傍の画素の電圧差を考慮し、その電圧差に基づいて前記被検査画素の欠陥を判定するようにしたものである。
これによって、被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かをより正確に判定することができる。
[形態10]また、形態10に係る欠陥画素処理装置は、
形態8に記載の欠陥画素処理装置において、前記被検査画素特定手段で特定された被検査画素の出力電圧と当該被検査画素と同色の他の隣接画素の出力電圧との電圧差を検出する第3電圧差検出手段を備え、前記欠陥判定手段は、当該第3電圧差検出手段で検出された電圧差および前記第1電圧差検出手段で検出された電圧差がいずれも所定の閾値を超えないときは前記被検査画素を欠陥画素でないと判定し、前記第3電圧差検出手段で検出された電圧差および前記第1電圧差検出手段で検出された電圧差のいずれか一方または両方が所定の閾値を超えるときは、前記第2電圧差検出手段で検出された電圧差に基づいて前記被検査画素の欠陥を判定するようになっていることを特徴とするものである。
すなわち、前記形態8および9においては、第1電圧差検出手段と共に第2電圧差検出手段を設け、第1電圧差検出手段で検出された電圧差が所定の閾値を超えていた場合には、第2電圧差検出手段で検出された電圧差に基づいて前記被検査画素の欠陥を判定するようにしたのに対し、本形態はさらに第3電圧差検出手段を設け、この第3電圧差検出手段で検出された電圧差をも考慮して前記被検査画素の欠陥を判定するようにしたものである。
これによって、被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かをさらにより正確に判定することができる。
[形態11]また、形態11に係る欠陥画素処理装置は、
形態10に記載の欠陥画素処理装置において、前記第3電圧差検出手段は、前記被検査画素の出力電圧と当該被検査画素と同色の他の2つ以上の隣接画素の出力電圧との電圧差をそれぞれ検出し、前記欠陥判定手段は、当該第3電圧差検出手段で検出された複数の電圧差に基づいて輝度の分布を推定し、当該輝度の分布に基づいて前記被検査画素の欠陥を判定するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かをさらにより正確に判定することができる。
[形態12]また、形態12に係る欠陥画素処理装置は、
形態11に記載の欠陥画素処理装置において、前記第3電圧差検出手段は、前記第1および第2電圧差検出手段でそれぞれ出力電圧が検出される画素が前記被検査画素と同一のラインに存在するときは、当該ラインとは異なる別のライン上の同色の他の隣接画素の出力電圧との電圧差を検出するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、同一方向だけでなく、これと交差する縦横方向の相関を考慮した欠陥画素判定処理が可能となる。
[形態13]また、形態13に係る欠陥画素処理装置は、
形態12に記載の欠陥画素処理装置において、単板式撮像センサの全画素のうち、Nライン単位で各画素の出力電圧を記憶する記憶手段を備え、前記第3電圧差検出手段は、当該記憶手段に記憶された各画素の範囲内で、前記別ライン上の同色の他の隣接画素を選択して当該隣接画素の出力電圧との電圧差を検出するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、例えば、4ライン分の画素データを記憶できる記憶手段(ラインメモリ)があれば、4ライン分の画素をまとめて処理できるため、高速な処理が実現できる。また、一つのラインが終了するごとに、次の4ラインをまとめて記憶することで前記形態12と同様な欠陥画素判定処理が可能となるため、新規にラインメモリを増やす必要もなくなり、装置のコストアップや複雑化を回避することができる。
[形態14]また、形態14に係る欠陥画素処理装置は、
形態10に記載の欠陥画素処理装置において、前記第3電圧差検出手段は、前記被検査画素の出力電圧と当該被検査画素と同色の他の2つ以上の隣接画素の出力電圧との電圧差をそれぞれ検出し、前記欠陥判定手段は、当該第3電圧差検出手段で検出された複数の電圧差に基づいて輝度の分布を推定し、当該輝度の分布に基づいて前記被検査画素の欠陥を判定するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かをさらにより正確に判定することができる。
[形態15]また、形態15に係る欠陥画素処理装置は、
形態8〜14のいずれかに記載の欠陥画素処理装置において、前記前記欠陥判定手段で欠陥と判定された前記被検査画素の出力電圧を補正する出力電圧補正手段を備え、当該出力電圧補正手段は、当該欠陥画素の出力電圧を、当該欠陥画素を挟みまたは囲む2以上の隣接画素が出力する電圧のうち最大の輝度に相当する出力電圧に補正するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かの判定を行えるだけでなく、出力電圧補正手段を備えることにより、被検査画素が欠陥画素であると判定した場合にはその出力電圧を妥当な値に補正することができる。
[形態16]また、形態16に係る欠陥画素処理装置は、
形態8〜14のいずれかに記載の欠陥画素処理装置において、前記前記欠陥判定手段で欠陥と判定された前記被検査画素の出力電圧を補正する出力電圧補正装置を備え、当該出力電圧補正装置は、当該欠陥画素の出力電圧を、当該欠陥画素を挟みまたは囲む2以上の隣接画素が出力する電圧のうち最小の輝度に相当する出力電圧に補正するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かの判定を行えるだけでなく、出力電圧補正手段を備えることにより、被検査画素が欠陥画素であると判定した場合にはその出力電圧を妥当な値に補正することができる。
[形態17]また、形態17に係る欠陥画素処理プログラムは、
それぞれ受光する光の色が異なる光電変換素子からなる画素を複数備えた単板式撮像センサの欠陥画素を検出するプログラムであって、コンピュータを、前記複数の光電変換素子のなかから所定の被検査画素を特定する被検査画素特定手段と、当該被検査画素特定手段で特定された被検査画素の出力電圧と当該被検査画素と同色の隣接画素の出力電圧との電圧差を検出する第1電圧差検出手段と、前記被検査画素に隣接する異色の参照画素の出力電圧と、当該参照画素と同色であって当該参照画素と隣接する参照画素の出力電圧との電圧差を検出する第2電圧差検出手段と、前記第1電圧差検出手段で検出された電圧差と、前記第2電圧差検出手段で検出された電圧差とに基づいて前記被検査画素の欠陥を判定する欠陥判定手段として機能させることを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様に被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かを正確かつ容易に判定することができる。
また、本発明装置が組み込まれるデジタルカメラや携帯電話などといった現在市場に出回っているほとんどの電子機器には、中央処理装置(CPU)や記憶装置(RAM、ROM)、入出力装置などからなるコンピュータシステムが備えられており、そのコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができる。従って、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
[形態18]また、形態18に係る欠陥画素処理プログラムは、
形態17に記載の欠陥画素処理プログラムにおいて、前記欠陥判定手段は、前記第1電圧差検出手段で検出された電圧差が所定の閾値を超えないときは前記被検査画素を欠陥画素でないと判定し、前記第1電圧差検出手段で検出された電圧差が所定の閾値を超えるときは、前記第2電圧差検出手段で検出された電圧差に基づいて前記被検査画素の欠陥を判定するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かを正確かつ容易に判定することができる。
また、形態17と同様に、デジタルカメラや携帯電話などの電子機器に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
[形態19]また、形態19に係る欠陥画素処理プログラムは、
形態17に記載の欠陥画素処理プログラムにおいて、前記被検査画素特定手段で特定された被検査画素の出力電圧と当該被検査画素と同色の他の隣接画素の出力電圧との電圧差を検出する第3電圧差検出手段を備え、前記欠陥判定手段は、当該第3電圧差検出手段で検出された電圧差および前記第1電圧差検出手段で検出された電圧差がいずれも所定の閾値を超えないときは前記被検査画素を欠陥画素でないと判定し、前記第3電圧差検出手段で検出された電圧差および前記第1電圧差検出手段で検出された電圧差のいずれか一方または両方が所定の閾値を超えるときは、前記第2電圧差検出手段で検出された電圧差に基づいて前記被検査画素の欠陥を判定するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態10と同様に被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かをさらにより正確に判定することができる。
また、形態17と同様に、デジタルカメラや携帯電話などの電子機器に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
[形態20]また、形態20に係る欠陥画素処理プログラムは、
形態19に記載の欠陥画素処理プログラムにおいて、前記第3電圧差検出手段は、前記被検査画素の出力電圧と当該被検査画素と同色の他の2つ以上の隣接画素の出力電圧との電圧差をそれぞれ検出し、前記欠陥判定手段は、当該第3電圧差検出手段で検出された複数の電圧差に基づいて輝度の分布を推定し、当該輝度の分布に基づいて前記被検査画素の欠陥を判定するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態11と同様に被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かをさらにより正確に判定することができる。
また、形態17と同様に、デジタルカメラや携帯電話などの電子機器に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
[形態21]また、形態21に係る欠陥画素処理プログラムは、
形態20に記載の欠陥画素処理プログラムにおいて、前記第3電圧差検出手段は、前記第1および第2電圧差検出手段でそれぞれ出力電圧が検出される画素が前記被検査画素と同一のライン上に存在するときは、当該ラインとは異なる別のライン上の同色の他の隣接画素の出力電圧との電圧差を検出するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態12と同様に被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かをさらにより正確に判定することができる。
また、形態17と同様に、デジタルカメラや携帯電話などの電子機器に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
[形態22]また、形態22に係る欠陥画素処理プログラムは、
形態21に記載の欠陥画素処理プログラムにおいて、単板式撮像センサの全画素のうち、Nライン単位で各画素の出力電圧を記憶する記憶手段を備え、前記第3電圧差検出手段は、当該記憶手段に記憶された各画素の範囲内で、前記別ライン上の同色の他の隣接画素を選択して当該隣接画素の出力電圧との電圧差を検出するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態13と同様に、Nライン分の画素をまとめて処理できるため、高速な処理が実現できると共に、新規にラインメモリを増やす必要もなくなり、装置のコストアップや複雑化を回避することができる。
また、形態17と同様に、デジタルカメラや携帯電話などの電子機器に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
[形態23]また、形態23に係る欠陥画素処理プログラムは、
形態20に記載の欠陥画素処理プログラムにおいて、前記第3電圧差検出手段は、前記被検査画素の出力電圧と当該被検査画素と同色の他の2つ以上の隣接画素の出力電圧との電圧差をそれぞれ検出し、前記欠陥判定手段は、当該第3電圧差検出手段で検出された複数の電圧差に基づいて輝度の分布を推定し、当該輝度の分布に基づいて前記被検査画素の欠陥を判定するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態14と同様に被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かをさらにより正確に判定することができる。
また、形態17と同様に、デジタルカメラや携帯電話などの電子機器に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
[形態24]また、形態24に係る欠陥画素処理プログラムは、
形態17〜23のいずれかに記載の欠陥画素処理プログラムにおいて、前記前記欠陥判定手段で欠陥と判定された前記被検査画素の出力電圧を補正する出力電圧補正装置を備え、当該出力電圧補正装置は、当該欠陥画素の出力電圧を、当該欠陥画素を挟みまたは囲む2以上の隣接画素が出力する電圧のうち最大の輝度に相当する出力電圧に補正するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態15と同様に被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かの判定を行えるだけでなく、出力電圧補正手段を備えることにより、被検査画素が欠陥画素であると判定した場合にはその出力電圧を妥当な値に補正することができる。
また、形態17と同様に、デジタルカメラや携帯電話などの電子機器に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
[形態25]また、形態25に係る欠陥画素処理プログラムは、
形態17〜23のいずれかに記載の欠陥画素処理プログラムにおいて、前記前記欠陥判定手段で欠陥と判定された前記被検査画素の出力電圧を補正する出力電圧補正装置を備え、当該出力電圧補正装置は、当該欠陥画素の出力電圧を、当該欠陥画素を挟みまたは囲む2以上の隣接画素が出力する電圧のうち最小の輝度に相当する出力電圧に補正するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態16と同様に被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かの判定を行えるだけでなく、出力電圧補正手段を備えることにより、被検査画素が欠陥画素であると判定した場合にはその出力電圧を妥当な値に補正することができる。
また、形態17と同様に、デジタルカメラや携帯電話などの電子機器に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
[形態26]また、形態26に係る欠陥画素処理プログラムは、
前記形態17〜25のいずれかに記載の欠陥画素処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態17〜25のいずれかに記載の欠陥画素処理プログラムをユーザなどの需用者に対して容易かつ確実に提供することができる。
[形態27]また、形態27に係る欠陥画素処理方法は、
それぞれ受光する光の色が異なる光電変換素子からなる画素を複数備えた単板式撮像センサの欠陥画素を検出する方法であって、前記複数の光電変換素子のなかから所定の被検査画素を特定する被検査画素特定工程と、当該被検査画素特定工程で特定された被検査画素の出力電圧と当該被検査画素と同色の隣接画素の出力電圧との電圧差を検出する第1電圧差検出工程と、前記被検査画素に隣接する異色の参照画素の出力電圧と、当該参照画素と同色であって当該参照画素と隣接する他の参照画素の出力電圧との電圧差を検出する第2電圧差検出工程と、前記第1電圧差検出手段で検出された電圧差と、前記第2電圧差検出工程で検出された電圧差とに基づいて前記被検査画素の欠陥を判定する欠陥判定工程とを備えたことを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様に被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かを正確かつ容易に判定することができる。
[形態28]また、形態28に係る欠陥画素処理方法は、
形態27に記載の欠陥画素処理方法において、前記欠陥判定工程は、前記第1電圧差検出工程で検出された電圧差が所定の閾値を超えないときは前記被検査画素を欠陥画素でないと判定し、前記第1電圧差検出工程で検出された電圧差が所定の閾値を超えるときは、前記第2電圧差検出工程で検出された電圧差に基づいて前記被検査画素の欠陥を判定するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かを正確かつ容易に判定することができる。
[形態29]また、形態29に係る欠陥画素処理方法は、
形態27に記載の欠陥画素処理方法において、前記被検査画素特定工程で特定された被検査画素の出力電圧と当該被検査画素と同色の他の隣接画素の出力電圧との電圧差を検出する第3電圧差検出工程を備え、前記欠陥判定工程は、当該第3電圧差検出工程で検出された電圧差および前記第1電圧差検出工程で検出された電圧差がいずれも所定の閾値を超えないときは前記被検査画素を欠陥画素でないと判定し、前記第3電圧差検出工程で検出された電圧差および前記第1電圧差検出工程で検出された電圧差のいずれか一方または両方が所定の閾値を超えるときは、前記第2電圧差検出工程で検出された電圧差に基づいて前記被検査画素の欠陥を判定するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態10と同様に被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かをさらにより正確に判定することができる。
[形態30]また、形態30に係る欠陥画素処理方法は、
形態27に記載の欠陥画素処理方法において、前記第3電圧差検出工程は、前記被検査画素の出力電圧と当該被検査画素と同色の他の2つ以上の隣接画素の出力電圧との電圧差をそれぞれ検出し、前記欠陥判定工程は、当該第3電圧差検出工程で検出された複数の電圧差に基づいて輝度の分布を推定し、当該輝度の分布に基づいて前記被検査画素の欠陥を判定するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態11と同様に被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かをさらにより正確に判定することができる。
[形態31]また、形態31に係る欠陥画素処理方法は、
形態30に記載の欠陥画素処理方法において、前記第3電圧差検出工程は、前記第1および第2電圧差検出工程でそれぞれ出力電圧が検出される画素が前記被検査画素と同一のライン上に存在するときは、当該ラインとは異なる別のライン上の同色の他の隣接画素の出力電圧との電圧差を検出するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態12と同様に被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かをさらにより正確に判定することができる。
[形態32]また、形態32に係る欠陥画素処理方法は、
形態31に記載の欠陥画素処理方法において、単板式撮像センサの全画素のうち、Nライン単位で各画素の出力電圧を記憶する記憶工程を備え、前記第3電圧差検出工程は、当該記憶手段に記憶された各画素の範囲内で、前記別ライン上の同色の他の隣接画素を選択して当該隣接画素の出力電圧との電圧差を検出することを特徴とするものである。
これによって、前記形態13と同様に、Nライン分の画素をまとめて処理できるため、高速な処理が実現できると共に、新規にラインメモリを増やす必要もなくなり、装置のコストアップや複雑化を回避することができる。
[形態33]また、形態33に係る欠陥画素処理方法は、
形態30に記載の欠陥画素処理方法において、前記第3電圧差検出工程は、前記被検査画素の出力電圧と当該被検査画素と同色の他の2つ以上の隣接画素の出力電圧との電圧差をそれぞれ検出し、前記欠陥判定工程は、当該第3電圧差検出工程で検出された複数の電圧差に基づいて輝度の分布を推定し、当該輝度の分布に基づいて前記被検査画素の欠陥を判定するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態14と同様に被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かをさらにより正確に判定することができる。
[形態34]また、形態34に係る欠陥画素処理方法は、
形態28〜33のいずれかに記載の欠陥画素処理方法において、前記前記欠陥判定工程で欠陥と判定された前記被検査画素の出力電圧を補正する出力電圧補正工程を備え、当該出力電圧補正工程は、当該欠陥画素の出力電圧を、当該欠陥画素を挟みまたは囲む2以上の隣接画素が出力する電圧のうち最大の輝度に相当する出力電圧に補正するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態15と同様に被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かの判定を行えるだけでなく、出力電圧補正手段を備えることにより、被検査画素が欠陥画素であると判定した場合にはその出力電圧を妥当な値に補正することができる。
[形態35]また、形態35に係る欠陥画素処理方法は、
形態28〜33のいずれかに記載の欠陥画素処理方法において、前記前記欠陥判定工程で欠陥と判定された前記被検査画素の出力電圧を補正する出力電圧補正工程を備え、当該出力電圧補正工程は、当該欠陥画素の出力電圧を、当該欠陥画素を挟みまたは囲む2以上の隣接画素が出力する電圧のうち最小の輝度に相当する出力電圧に補正するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態16と同様に被検査画素特定手段で特定された被検査画素が異常な出力電圧を発生する欠陥画素であるか否かの判定を行えるだけでなく、出力電圧補正手段を備えることにより、被検査画素が欠陥画素であると判定した場合にはその出力電圧を妥当な値に補正することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照しながら詳述する。
図1〜図22は、本発明の画素の検査方法および画素の出力電圧の補正方法、並びに欠陥画素処理装置、欠陥画素処理プログラム、欠陥画素処理方法、および前記プログラムを記録した記録媒体に関する実施の形態を示したものである。
図1は、本発明に係る欠陥画素処理装置100の実施の形態を示す機能ブロック図である。
図示するように、この欠陥画素処理装置100は、単板式撮像センサSを構成する複数の画素のなかから被検査画素を特定する被検査画素特定手段10と、この被検査画素特定手段10で特定された被検査画素の出力電圧とこの被検査画素と同色の隣接画素の出力電圧との電圧差を検出する第1電圧差検出手段20と、前記被検査画素に隣接する異色の参照画素と、当該参照画素と同色であってその参照画素と隣接する参照画素の出力電圧との電圧差を検出する第2電圧差検出手段30と、前記第1電圧差検出手段10で検出された電圧差と、前記第2電圧差検出手段20で検出された電圧差とに基づいて前記被検査画素の欠陥を判定する欠陥判定手段40と、この欠陥判定手段40で欠陥画素と判断された被検査画素の出力電圧を補正する出力電圧補正手段50とから主に構成されている。
先ず、被検査画素特定手段10は、単板式撮像センサSの受光面に縦横に配置された各画素を順次走査(スキャン)するに際して、原則としてその走査方向のすべての画素を被検査画素として特定するようになっている。例えば、図3に示すように、受光する色が異なる光電変換素子からなる画素Pが縦横に配列された単板式撮像センサSの場合は、左上の画素(R11)を始点としてこれより水平(ライン)方向に走査し、そのラインの右端の画素に到達したならば、次にその下のラインに移動し、そのラインの左端の画素(G21)を始点としてそのラインを右方向に走査しながら順に被検査画素を特定するようになっている。
次に、第1電圧差検出手段20は、被検査画素Pの出力電圧とこの被検査画素Pと同色の隣接画素の出力電圧との電圧差を検出する機能を提供するようになっている。
すなわち、例えば、図3に示すように、被検査画素Pが上から3ライン目で左から5列目の赤色の画素「R35」であって、これと同色の隣接画素が同ラインで左から3列目の赤色の画素「R33」であるとすると、この画素「R35」の出力電圧と画素「R33」の出力電圧との電圧差を検出してその電圧差を第2電圧差検出手段30に入力するようになっている。
第2電圧差検出手段30は、前記被検査画素Pに隣接する異色の参照画素と、その参照画素と同色であってその参照画素と隣接する参照画素の出力電圧との電圧差を検出する機能を提供するようになっている。
例えば、図3に示すように、赤色の画素「R35」の被検査画素Pに隣接する異色の参照画素Pが緑色の「G34」であって、その画素「G34」と隣接する参照画素が、同ラインで左から6列目の緑色の画素「R36」であるとすると、これら画素「R34」の出力電圧と画素「R36」の出力電圧との電圧差を検出してその電圧差を第2電圧差検出手段30に入力するようになっている。
次に、欠陥判定手段40は、前記第1電圧差検出手段10で検出された電圧差と、前記第2電圧差検出手段20で検出された電圧差とに基づいて前記被検査画素Pの欠陥を判定する機能を提供するようになっており、その具体例については、後に後述する。
出力電圧補正手段50は、この欠陥判定手段40で欠陥画素と判断された被検査画素の出力電圧を補正する機能を提供するようになっており、その具体例についても、同様に後に後述する。
ここで、この欠陥画素処理装置100は、前記被検査画素特定手段10、第1電圧差検出手段20、第2電圧差検出手段30、欠陥判定手段40、出力電圧補正手段50などをソフトウェア上で実現するためのコンピュータシステムを備えており、そのハードウェア構成は、図2に示すように、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)60と、主記憶装置(Main Storage)を構成するRAM(Random Access Memory)62と、読み出し専用の記憶装置であるROM(Read Only Memory)64との間をPCI(Peripheral Component Interconnect)バスやISA(Industrial Standard Architecture)バス等からなる各種内外バス68で接続すると共に、このバス68に入出力インタフェース(I/F)66を介して、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置(Secondary Storage)70や、印刷手段20やCRT、LCDモニター等の出力装置72、操作パネルやマウス、キーボード、スキャナなどの入力装置74、および図示しない印刷指示装置などと通信するためのネットワークLなどを接続したものである。
そして、電源を投入すると、ROM64等に記憶されたBIOS等のシステムプログラムが、ROM64に予め記憶された各種専用のコンピュータプログラム、あるいは、CD−ROMやDVD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などの記憶媒体を介して、またはインターネットなどの通信ネットワークLを介して記憶装置70にインストールされた各種専用のコンピュータプログラムを同じくRAM62にロードし、そのRAM62にロードされたプログラムに記述された命令に従ってCPU60が各種リソースを駆使して所定の制御および演算処理を行うことで前述したような各手段の各機能をソフトウェア上で実現できるようになっている。
次に、このような構成をした欠陥画素処理装置100を用いた欠陥画素処理に関する処理の実施例を図3および図4、図5などを主に参照しながら説明する。
図3は、実施例1の画素の検査方法により検査する単板式撮像センサSの一例を示したものである。
実施例1の単板式撮像センサSは、例えば、携帯電話およびデジタルカメラ等のデジタル形式で撮像する機能を有する電子機器(図示せず)に設けられており、図3に示されるように、それぞれXY平面でマトリクス状に配置された光電変換素子からなる複数の画素P(「R11」、「G12」、「R13」、…)からなり、各画素Pは、当該画素と同色の画素に隣接することなく、換言すれば、異なる色の画素Pに隣接して挟まれまたは囲まれて配置されている。
例えば、上から3行(ライン)目で左から4列目の赤色の画素「R35」に注目すると、この赤色の画素「R35」は、青色の画素「B24」、緑色の画素「G25」、青色の画素「B26」、緑色の画素「G34」、緑色の画素「G36」、青色の画素B44、緑色の画素G45、青色の画素B46に隣接して挟まれ、または囲まれている。すなわち、この「R35」の「35」は、3行5列に位置する画素であることを意味し、「R」、「G」、「B」は、それぞれ、撮影すべき対象物から受け光に含まれる赤色、緑色、青色の輝度を電圧に変換する画素であることを意味する。
そして、同じ色の各画素間においては、変換すべき色が同一の輝度であれば、同一の電圧を出力する。
例えば、赤色の画素「R33」、画素「R35」、画素「R37」に、光Lに含まれ画素「R33」、「R35」、「R37」に入射する赤光「LR33」、赤光「LR35」、赤光「LR37」が同一の輝度を有するときには、画素「R33」、「R35」、「R37」から出力される電圧「VR33」、「VR35」、「V37」は、同一の大きさである。緑色と青色についても、同じ色同士であれば、同様のことがいえる。
以下の説明では、同様にして、例えば、赤光「LR11(図示せず)」が画素「11R」が入射され、画素「R11」は、当該赤光「LR11」に対応する電圧「VR11(図示せず)」を出力するという関係が、すべて画素について適用されることを前提とする。また、画素から出力される電圧が当該画素が満足すべき許容範囲を超えて大きい輝度(白っぽくなる)を示すような画素を欠陥画素であると認定することを想定する。さらに、説明および理解を容易にすべく、以下の説明では、赤色の画素「R35」が、欠陥画素であるか否かを検査すべき検査対象の画素(以下、「被検査画素(P)」という。)であることを想定する。
図5は、実施例1の画素の検査方法を示す。以下、実施例1の画素の検査方法について図5に沿って説明する。
工程S10:先ず、最初の工程S10では前述した本発明装置100の被検査画素特定手段10によって順次特定された被検査画素が、例えば図3に示すように3行5列目の赤色の画素「R35」であるとすると、本発明装置100の第1電圧差検出手段20がその被検査画素である赤色の画素「R35」が赤光「LR35」を受けて出力する電圧「VR35」を検出する。同様にして、本発明装置100の第2電圧差検出手段30がこの赤色の画素「R35」に隣接する参照画素となる緑色の画素「G34」が緑光「LG34」を受けて出力する電圧「VG34」を検出し、さらに前記第1電圧差検出手段20が緑色の画素「G34」に隣接する、3行3列目の赤色の画素「R33」、換言すれば、赤色について赤色の画素「R35」に隣接する(以下、「次隣接する」という。)赤色の画素「R33」から出力される電圧「VR33」を検出し、さらに、前記第2電圧差検出手段20がこの赤色の画素「R35」に次隣接する緑色の画素「G36」から出力される電圧「VG36」を検出する。つまり、第1電圧差検出手段20が赤色の画素「R33」と「R35」の電圧を、第2電圧差検出手段30が緑色の画素「G34」と「G36」の電圧を、それぞれ検出する。
工程S11:次に、次工程S11では、これら第1電圧差検出手段20、第2電圧差検出手段30がそれぞれ次隣接する画素の出力電圧間の電圧差を算出し、より具体的には、赤色については、電圧「VR33」および電圧「VR35」間の電圧差「VD(33−35)」を検出し、緑色については、電圧「VG34」および電圧「VG36」間の電圧差「VD(34−36)」を算出する。
工程S12:次に、工程S12では、本発明装置100の欠陥判定手段40が赤色についての電圧差「VD(33−35)」が所定の閾値電圧「Vth1(実験および試作等の経験により得られる妥当な値)」より大きいか否かを判断する。大きいと判断しないときには、工程S13に進み、大きいと判断するときには、工程S14に進む。
工程S13:画素「R35」を欠陥画素でないと認定する。
工程S14:電圧差「VD(34−36)」が所定の閾値「Vth2(閾値Vth1と同様に、経験的に得られる妥当な値)」より小さいか否かを判断する。小さいと判断しないときには、工程S15に進み、小さいと判断するときには、工程S16に進む。
工程S15:画素「R35」を欠陥画素でないと認定する。
工程S16:画素「G35」を欠陥画素であると認定する。
上述したように、実施例1の画素の検査方法では、被検査画素である赤色の画素「R35」の出力電圧「VR35」および次隣接する赤色の画素「R33」の出力電圧「VR33」の出力電圧「VR33」間の電圧差「VD(33−35)」が所定の閾値「Vth1」より大きい場合であって、換言すれば、赤色の画素「R35」が、次隣接する赤色の画素「R33」との比較により欠陥画素である可能性があると推定される場合であって、被検査画素である画素「R35」を挟むように隣接する緑色の画素「G34」の出力電圧「VG34」および緑色の画素「G36」の出力電圧「VG36」間の電圧差「VD(34−36)」が所定の閾値「Vth2」より小さいとき、換言すれば、緑色の画素「G34」および緑色の画素「G36」の近傍で輝度の変化がほとんどないと予想されるとき、画素「R35」を欠陥画素であると認定することから、赤色の被検査画素「R35」に隣接する緑色の画素「G34」および緑色の画素「G36」が被検査画素「R35」と同色でなくても、被検査画素「R35」が欠陥画素であるか否かを判断することができる。
〈変形例1〉
前記したような、被検査画素「R35」が欠陥画素であるか否かを横方向(X方向)に並ぶ一の組の画素「R33」、「G34」、「R35」、「G36」を用いて判断することに代えて、図6に示されるように、横方向(X方向)に並ぶ他の組の画素「G34」、「R35」、「G36」、「R37」を用いることによっても同様に判断することができ、また、図7に示されるように、縦方向(Y方向)に並ぶ画素「R15」、「G25」、「R35」、「G45」を用いることによっても同様に判断することができ、さらに、図8に示されるように、横方向(X方向)および縦方向(Y方向)に代えて、斜め方向に並ぶ画素、例えば、画素「R13」、「B24」、「R35」、「B46」を用いることによっても同様に判断することができる。
〈変形例2〉
前記したように、被検査画素「R35」が欠陥画素であるか否かの判断を、赤色についての電圧差「VD(33−35)」が所定の閾値「Vth1」より大きいか否か、および緑色についての電圧差「VD(34−36)」が所定の閾値「Vth2」より小さいか否かに基づくことに加えて、図9に示されるように、被検査画素「R35」の出力電圧「VR35」、および次隣接する画素「R37」の出力電圧「VR37」間の電圧差「VD(35−37)」が前記所定の閾値電圧「Vth1」より大きいか否かに基づくことにより、換言すれば、赤色についての電圧差「VD(33−35)」>「閾値電圧Vth1」および赤色についての「電圧差VD(35−37)」>「閾値電圧Vth1」という2つの式に基づき被検査画素「R35」が欠陥画素である可能性があることを推定し、当該推定の下に、緑色についての電圧差「VD(34−36)」<「Vth2」に基づき、前記推定の当否を確認することにより、被検査画素「R35」が欠陥画素であるとの判定の正確さを向上させることが可能となる。
前記処理では、例えば、電圧差「VD(33−35)」>「Vth1」と電圧差「VD(35−37)」>「Vth1」の両方を満たす場合、被検査画素「R35」は周辺とは異なる輝度を持つことになる。この場合、赤色については欠陥があると推定されることになる。
〈変形例3〉
前記したような、被検査画素「R35」が欠陥画素であるか否かの判断に、横方向(X方向)に配列された画素「R33」〜「G36」を用いることに加えて、図10に示されるように、例えば、縦方向(Y方向)に配列された画素「R15」、「G25」、「R35」、「G45」を用いることにより、被検査画素「R35」が欠陥画素であるか否かの判断をより的確に行うことができ、例えば、画素「R33」〜「G36」に基づき被検査画素「R35」を欠陥画素であると予想した場合であっても、画素「R15」〜「G45」に基づき画素「R15」、「R35」に入射される赤光「LR15」、「LR35」の輝度が概ね同一であると予想されるときには、すなわち、画素「R35」が次隣接画素「R15」との比較から正常な画素であると予想されるときには、被検査画素「R35」を欠陥画素であると結論付けることができる。
同様にして、図11に示されるように、被検査画素「R35」と、例えば、縦方向(Y方向)のラインまたは斜め方向のラインに次隣接する画素「R13」、「R15」、「R17」のうちの少なくとも1つの画素との出力電圧間の電圧差、例えば、被検査画素「R35」の出力電圧「VR35」と次隣接画素「R13」の出力電圧「VR13」との間の電圧差「VD(13−35)」を参酌することにより、前記の図10に示された変形例3と概ね同様な効果を得ることができると共に、前記の変形例3に比して、画素を記憶させておくべきメモリ領域のサイズを4行分から3行分へ低減することができる。
ここで、図11に示したような検査方法にあっては、少なくとも4行分のラインメモリさえ存在すれば、一度の読み込みによってその4行分すべての画素の検査を行うことが可能となる。
図12は、このように4行分のラインメモリを用いて図11に示したような検査方法を実施するためのフローを示したものである。なお、ここでは、被検査画素と同一ライン上に存在する画素については省略し、別ラインに存在する参照画素データのみについて注目して説明する。
工程S20、S21:先ず、最初の工程S20において、被検査画素が存在する4つのラインのうち最初のライン番号(L No=1)をセットしてから次の工程S21で被検査画素を特定する。
工程S22:次の工程S22では、前工程S21で特定された被検査画素の色を検出し、検出された色が「R」または「B」のときは、工程S23側に、また、検出された色が「G」のときは、工程S24側にそれぞれ移行する。
工程S23:工程S23では、「R」または「B」の被検査画素のライン番号を判定し、判定されたそのライン番号に応じて参照する3つの同色の画素を特定する。
例えば、被検査画素のライン番号が「L No=1」または「L No=2」、すなわち、上から1行目または2行目のときは、図13の太枠で示した被検査画素Pの位置(y、x)に対して、(y+2、x−2)と、(y+2、x)と、(y+2、x+2)の3つの画素Pをそれぞれ隣接する参照画素として特定し、それらの参照画素を前記第1電圧差検出手段20、第2電圧差検出手段30、第3電圧差検出手段(図示せず)、欠陥画素判定手段40にセットする。
また、被検査画素のライン番号が「L No=3」または「L No=4」、すなわち、上から3行目または4行目のときは、図13の太枠で示した被検査画素Pの位置(y、x)に対して、(y−2、x−2)と、(y−2、x)と、(y−2、x+2)の3つの画素Pをそれぞれ隣接する参照画素として特定し、それらの参照画素を同じく前記第1電圧差検出手段20、第2電圧差検出手段30、第3電圧差検出手段(図示せず)、欠陥画素判定手段40にセットする。
工程24:一方、工程24では、「G」の被検査画素のライン番号を判定し、判定されたそのライン番号に応じて参照する3つまたは5つの緑色の画素を特定する。すなわち、図3などに示したように、通常の単板式撮像センサSにあっては、人間の視覚特性上敏感に認識される「G」の画素が多く、「R」と「B」の画素の合計数の2倍の数となっており、被検査画素に対してこれを囲むようにそれぞれ斜め方向に1つずつ存在している。
従って、被検査画素のライン番号が「L No=1」、すなわち、上から1行目のときは、図13の太枠で示した被検査画素Pの位置(y、x)に対して、(y+1、x−1)と、(y+1、x+1)と、(y+2、x)の3つの画素Pをそれぞれ隣接する参照画素として特定し、それらの参照画素を前記第1電圧差検出手段20、第2電圧差検出手段30、第3電圧差検出手段(図示せず)、欠陥画素判定手段40にセットする。
また、被検査画素のライン番号が「L No=2」、すなわち、上から2行目のときは、図13の太枠で示した被検査画素Pの位置(y、x)に対して、(y−1、x−1)と、(y−1、x+1)と、(y+1、x−1)と、(y+1、x+1)と、(y+2、x)の5つの画素Pをそれぞれ隣接する参照画素として特定し、それらの参照画素を前記第1電圧差検出手段20、第2電圧差検出手段30、第3電圧差検出手段(図示せず)、欠陥画素判定手段40にセットする。
また、被検査画素のライン番号が「L No=3」、すなわち、上から3行目のときは、図13の太枠で示した被検査画素Pの位置(y、x)に対して、(y−1、x−1)と、(y−1、x+1)と、(y−2、x)と、(y+1、x−1)と、(y+1、x+1)の5つの画素Pをそれぞれ隣接する参照画素として特定し、それらの参照画素を前記第1電圧差検出手段20、第2電圧差検出手段30、第3電圧差検出手段(図示せず)、欠陥画素判定手段40にセットする。
また、被検査画素のライン番号が「L No=4」、すなわち、上から4行目のときは、図13の太枠で示した被検査画素Pの位置(y、x)に対して、(y−1、x−1)と、(y−1、x+1)と、(y−2、x)の3つの画素Pをそれぞれ隣接する参照画素として特定し、それらの参照画素を前記第1電圧差検出手段20、第2電圧差検出手段30、第3電圧差検出手段(図示せず)、欠陥画素判定手段40にセットする。
図15は、この工程S21〜工程23の処理の具体例を図示したものである。
例えば、同図(A)に示すように、被検査画素Pが1行目の赤色の画素「R10」であったとすると、この被検査画素Pに対する参照画素は、これより下方の3行目の赤色の画素「R31」と、「R30」と、「R32」となり、また、同図(B)に示すように、被検査画素Pが2行目の赤色の画素「R20」であったとすると、この被検査画素Pに対する参照画素は、これより下方の4行目の赤色の画素「R41」と、「R40」と、「R42」となる。また、同図(C)に示すように、被検査画素Pが3行目の赤色の画素「R30」であったとすると、この被検査画素Pに対する参照画素は、反対にこれより上方の1行目の赤色の画素「R11」と、「R10」と、「R12」となり、また、同図(D)に示すように、被検査画素Pが4行目の赤色の画素「R40」であったとすると、この被検査画素Pに対する参照画素は、同じくこれより上方の2行目の赤色の画素「R21」と、「R20」と、「R22」となる。
また、図16は、この工程S21〜工程24の処理の具体例を図示したものである。
例えば、同図(A)に示すように、被検査画素Pが1行目の緑色の画素「G10」であったとすると、この被検査画素Pに対する参照画素は、これより下方の2行目および3行目の3つの緑色の画素「G21」と、「G30」と、「G22」となり、また、同図(B)に示すように、被検査画素Pが2行目の緑色の画素「G20」であったとすると、この被検査画素Pに対する参照画素は、1行目と3行目と4行目の緑色の画素「G11」と、「G12」と、「G31」と、「G32」と、「G40」の5つの画素となる。また、同図(C)に示すように、被検査画素Pが3行目の緑色の画素「G30」であったとすると、この被検査画素Pに対する参照画素は、1行目、2行目および4行目の緑色の画素「G10」と、「G21」と、「G22」と、「G30」と、「G41」と、「G42」の5つとなり、また、同図(D)に示すように、被検査画素Pが4行目の緑色の画素「G40」であったとすると、この被検査画素Pに対する参照画素は、2行目および3行目の緑色の画素「G20」と、「G31」と、「G32」となる。
工程S25:次に、工程25では、このようにして順次特定された被検査画素Pおよびその参照画素の出力電圧に基づいて前述した例のようにしてその被検査画素Pが欠陥画素であるか否かを判定する。
なお、このとき、被検査画素Pが緑色の画素の場合は、1行目および4行目の場合には参照画素が3つになるのに対し、2行目および3行目の場合には参照画素が5つになるため、より正確に欠陥画素であるか否かを判定することが可能となるがその分判定処理が多くなる。そのため、このように緑色の画素が2行目および3行目の場合にも、図17に示すように1行目および4行目と同様に参照画素を3つに限定すれば、より高速に欠陥画素であるか否かを判定することが可能となる。
工程S26:次の工程S26では、このよう欠陥画素判定が行われた被検査画素が最後のライン番号、すなわち、4行目(L No=4)のラインであるか否かを判断し、4行目のラインではないと判断したとき(No)は、工程S28側に移行し、反対に4行目のラインであると判断したとき(Yes)は、工程S27側に移行する。
工程S28:工程S28では、図14の矢印Bに示すように被検査画素Pの対象ラインを1行下げてから先の工程S22に戻り、その対象ライン上のすべての被検査画素Pに対して同様な処理を繰り返す。
工程S27:工程S27では、前の工程S26で処理が終了したと判断した4行目のラインが、検査対象となる単板式撮像センサSの全ラインにおける最終ラインに達したかどうか、すなわち、すべてのラインについて前述したような欠陥画素判定処理が終了したか否かを判断し、終了したと判断したとき(Yes)は、処理を終了することになるが、終了していないと判断したとき(No)は、工程S29側に移行する。
工程S29:工程S29では、図14の矢印Aに示すように、対象処理ラインを1行下に移動して最初の工程S20に戻って同様な処理を繰り返す。
これによって、前述したように少なくとも4行分のラインメモリさえ存在すれば、一度の読み込みによってその4行分すべての画素の検査を効率良く行うことが可能となる。さらに、後段の処理で4行分の画素データを用いて、例えば、中央の1ラインデータを生成するような処理になっている場合、必ず4ラインのラインメモリは必要になる。この場合、欠陥画素補正のために新規にラインメモリを設けることなく、縦横の相関を利用した欠陥画素の検出が可能になる。
また、前記したような、被検査画素「R35」が欠陥画素であるか否かを判断を、電圧差「VD(33−35)」が閾値電圧「Vth1」より大きいか否か、および電圧差「VD(34−36)」が閾値電圧「Vth2」より小さいか否かに基づくことに加えて、被検査画素「R35」の出力電圧「VR35」と、次隣接する画素である「R13」、「R15」、「R17」、「R33」、「R37」、「R53」、「R55」、「R57」の出力電圧「VR13」、「VR15」、…との間の電圧差「VD(13−35)」、「VD(15−35)」、…に基づくことにより、例えば、図18に示されるように、画素「R15」、「G25」、「R35」、「G45」、「R55」についての赤光「LR15」、緑光「LG25」、赤光「LR35」、緑光「LG45」、赤光「LR55」の輝度が、他の画素「R13」、「G14」、「G16」、「R17」、…についての赤光および緑光「LR13」、「G14」、「G16」、「R17」、…の輝度より高いと判断されるときには、すなわち、画素「R15」〜「R55」が高輝度領域にあり、その他の画素「R15」、「G25」、…が低輝度領域にあると判断されるときには、被検査画素「R35」が大きい電圧を出力する原因が前記の高輝度であると推定されることから、被検査画素「R35」を欠陥画素であると判断しないと結論付けることができる。
〈変形例4〉
前記したような、画素「R33」〜「G36」を用いることに加えて、図19に示されるように、被検査画素「R35」と異なる色である「G32」、「G34」、「G36」、「G38」、…について、2つの画素の出力電圧間の電圧差を順次算出し、より具体的には、画素「G32」、「G34」の出力電圧間の電圧「VD(32−34)」、画素「G34」、「G36」の出力電圧間の電圧差「VD(33−36)」、画素「G36」、「G38」の出力電圧間の電圧差「VD(36−38)」、…のように順次算出し、当該算出された複数の電圧差「VD(32−34)」等に基づき前記光Lの輝度の分布を推定する。より具体的には、電圧差「VD(32−34)」、電圧差「VD(34−36)」、電圧差「VD(36−38)」、…のすべてが所定の閾値「Vth2」より小さいときには、前記光「L」の輝度分布が均一であると推定し、他方で、そうでないときには、前記光「L」の輝度分布が不均一であると推定し、前記被検査画素「R35」が欠陥画素であるか否かを判断するときに前記推定の結果を参酌することにより、当該判断の精度を向上させることが可能となる。これにより、例えば、画素「R35」に入射される赤光「LR35」の輝度のみが高く、その周辺の画素「G34」、「G36」、…に入射される緑色「LG34」、「LG36」等の輝度が低いときであっても、被検査画素である画素「R35」を欠陥画素であると判断することを回避することができる。
〈変形例5〉
電圧差「VD(33−35)」等の電圧差を基準にして画素「R35」が欠陥画素であるかを検査することにより、当該画素「R35」が、後述されるような“白っぽくなる欠陥画素”または“黒っぽくなる欠陥画素”であるかを問わず、欠陥画素であるか否かを判断することができるという前記の実施例における前記検査に代えて、例えば、統計的な事情により画素「R35」の周辺の画素の輝度が低くしかも画素「R35」の輝度が高い場合に、前記画素「R35」が“白っぽくなる画素”であるか否かを判断すれば足りるときには、画素「R35」の出力電圧と、その周辺の画素、例えば、画素「R33」の出力電圧との間の電圧差「VD(35−33)」が閾値「Vth1」より大きいとき、前記画素「R35」が“白っぽくなる欠陥画素”であると判断することが可能であり、これにより、前記した実施例での検査に比して、検査の工程数を簡略化することができる。
〈変形例6〉
電圧差「VD(33−35)」等の電圧差を画一的な(固定的な)閾値「Vth1」と比較したり、また、電圧「VD(34−36)」のような電圧差を画一的な閾値「Vth2」と比較したりする前記の実施例における当該画一的な閾値「Vth1」、「Vth2」について、例えば、閾値「Vth1」を固定とすることなく、画素「R35」の画素の入力光「LG35」と出力電圧「VR35」と間での入出力関係に概ね正の相関を以って異なる値を取り得る閾値「VthX(図示せず)」を用いることにより、前記入力出力関係における、例えば、入力光「L」が小さい(出力電圧「V」が小さい)領域では、相対的に小さい閾値「VthX1」を用いた検査を行い、他方で、入力光「L」が大きさ(出力電圧「V」が大きい)領域では、相対的に大きい閾値「VthXn(nは、任意の整数)」を用いた検査を行うことにより、例えば、入力光「L」が大きく出力電圧「V」も大きい後者の領域において、本来であれば正常な画素であると判断されるべき画素が、欠陥画素であると誤って判断されるという可能性を低減することが可能となる。
実施例2の画素の補正方法について説明する。
実施例2の画素の補正方法は、図1に示された単板式撮像センサSと同様な図20に図示された単板式撮像センサSについて、例えば実施例1の画素の検査方法を通じて、画素の変換特性が、当該画素に要求される仕様の許容範囲内にない(画素からの出力電圧が許容範囲を超えて大きい輝度(白っぽくなる)を示す))として欠陥画素であると認められた被検査画素を補正する。
実施例2の画素の補正方法では、具体的には、本発明装置100の欠陥判定手段40によって欠陥画素であると認定された画素の出力電圧を本発明装置100の出力電圧補正手段50によって補正する。例えば、赤色の画素「R35」が欠陥画素と判定された場合は、実施例1に図示されたような赤光「LR35」を受けて画素「R35」が出力する電圧「VR35」として、図20に示されるように、欠陥画素「R35」に次隣接する画素「R13」、「R15」、「R17」、「R33」、「R37」、「R53」、「R55」、「R57」の出力電圧「VR13」、「VR15」、…、「VR57」のうち最も高い輝度(最も真っ白に近い)を表す電圧を付与する。
より具体的には、出力電圧「VR17」が最も高い輝度を表すことを想定すると、欠陥画素である画素「R35」から出力される電圧「VR35」を用いずに、当該電圧「VR35」の代わりに、前記出力電圧「VR17」を用いる。
このように、欠陥画素「R35」が本来であれば出力する輝度に相当する電圧「VR35」に代えて、次隣接の画素「R13〜R57」の出力電圧「VR13」〜「VR57」のうち最も高い輝度に相当する電圧、すなわち、欠陥画素「R35」の本来的な出力電圧に最も近い電圧(補正量が最も小さい電圧)を欠陥画素「R35」の出力電圧であるとして用いることから、欠陥画素「R35」の存在を目立ち難くすることが可能である。
前記と同様にして、画素の出力電圧が許容範囲を超えて小さい(黒っぽくなる)であることを理由に欠陥画素であると認定された画素の出力電圧に代えて、当該画素に次隣接する複数の出力電圧のうち最も低い輝度(最も真っ黒に近い)を表す電圧を用いることにより、前記したと同様な効果を得ることができる。
前記した、同色の画素が次隣接する、換言すれば、同色の画素が相互に隣接しない単板式撮像センサSにおける欠陥画素に代えて、同色の画素が相互に隣接するような光電変換素子における欠陥画素についても、前記したと同様な出力電圧の補正を施すことにより、前記と同様な効果を得ることができる。
また、前述した本発明の欠陥画素処理装置100や欠陥画素処理方法などを実現するための、各手段および各工程はパソコンなどの汎用コンピュータの他、デジタルカメラなどの画像処理用のコンピュータシステムを用いてソフトウェア上で実現することが可能であり、そのコンピュータプログラムは、予め半導体ROMに記憶させた状態で製品中に組み込んだり、インターネットなどのネットワークを介して配信する他、図21に示すようにCD−ROMやDVD−ROM、FDなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体Rを介することによって所望するユーザなどに対して容易に提供することが可能となる。
本発明に係る欠陥画素処理装置の実施の一形態を示すブロック図である。 本発明装置をソフトウェアで実現するためのハードウェア構成図である。 実施例1の光電変換素子を示す図。 実施例1の画素に入射する光を示す図。 実施例1の画素の検査方法を示す図。 変形例1の画素の検査方法で用いる画素を示す図(その1)。 変形例1の画素の検査方法で用いる画素を示す図(その2)。 変形例1の画素の検査方法で用いる画素を示す図(その3)。 変形例2の画素の検査方法で用いる画素を示す図。 変形例3の画素の検査方法で用いる画素を示す図(その1)。 変形例3の画素の検査方法で用いる画素を示す図(その2)。 変形例3の画素の検査方法を4つのラインメモリを用いて処理する流れの一例を示したものである。 被検査画素とその近傍の画素との位置関係を示した図である。 ラインの移動方向と処理の移行方向を示す図である。 図12の工程S21〜工程23の処理の具体例を示す説明図である。 図12の工程S21〜工程24の処理の具体例を示す説明図である。 図12の工程S21〜工程24の処理の他の具体例を示す説明図である。 変形例3の画素の検査方法で用いる画素を示す図(その3)。 変形例4の画素の検査方法で用いる画素を示す図。 実施例2の光電変換素子を示す図。 本発明に係る欠陥画素処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の一例を示す図である。
符号の説明
100…欠陥画素処理装置、10…被検査画素特定手段、20…第1電圧差検出手段、30…第2電圧差検出手段、40…欠陥判定手段、50…出力電圧補正手段、60…CPU、62…RAM、64…ROM、66…インタフェース、70…記憶装置、72…出力装置、74…入力装置、S…単板式撮像センサ、R(…33、35…)…赤色の画素、B(…24、26…)…青色の画素、G(…34、36…)…緑色の画素、P…被検査画素、R…記録媒体。

Claims (17)

  1. 光電変換素子に含まれる画素を検査する画素の検査方法であって、
    前記光電変換素子が撮影すべき対象物からの光に含まれる2以上の色のうち第1色の輝度を電圧に変換する複数の第1色画素と第2色の輝度を電圧に変換する複数の第2色画素とを有し、前記複数の第1色画素が第1の第1色画素と第2の第1色画素とを含み、前記複数の第2色画素が第1の第2色画素と第2の第2色画素とを含み、前記第1の第1色画素と前記第1の第2色画素と前記第2の第1色画素と前記第2の第2色画素とが第1方向に並び、前記第1の第1色画素に前記第1の第2色画素が隣接し、前記第1の第2色画素に前記第2の第1色画素が隣接し、前記第2の第1色画素に前記第2の第2色画素が隣接するものであり、
    前記第1の第1色画素と前記第2の第1色画素とから出力される2つの電圧間での第1の電圧差を検出する第1の検出工程と、
    前記第1の第2色画素と前記第2の第2色画素から出力される2つの電圧間での第2の電圧差を検出する第2の検出工程と、
    前記第1の電圧差が第1の閾値より大きく、前記第2の電圧差が第2の閾値より小さい場合、前記第2の第1色画素が欠陥画素であると判断する判断工程とを含むことを特徴とする画素の検査方法。
  2. 請求項1に記載の画素の検査方法において、
    前記判断工程が、前記第1の電圧差が第1の閾値より大きいか否かを判断する第1判断工程と、前記第1判断工程の結果、前記第1の電圧差が前記第1の閾値より大きいと判断した場合、前記第2の電圧差が第2の閾値より大きいか否かを判断し、前記第2の電圧差が前記第2の閾値より大きいと判断した場合、前記第2の第1色画素が欠陥画素であると判断する第2判断工程と、を含むことを特徴とする画素の検査方法。
  3. 請求項1または2に記載の画素の検査方法において、
    前記複数の第1色画素が第3の第1色画素を含み、前記第3の第1色画素と前記第2の第2色画素とが前記第1方向に並び、前記第3の第1色画素が前記第2の第2色画素に隣接するものであり、
    前記第2の第1色画素と前記第3の第1色画素とから出力される2つの電圧間での第3の電圧差を検出する第3の検出工程を含み、
    前記判断工程において、前記第1の電圧差が第1の閾値より大きく、前記第2の電圧差が第2の閾値より小さく、さらに前記第3の電圧差が第3の閾値より大きい場合、前記第2の第1色画素が欠陥画素であると判断するものである、ことを特徴とする画素の検査方法。
  4. 請求項1または2に記載の画素の検査方法において、
    前記複数の第1色画素が第3の第1色画素を含み、前記複数の第2色画素が第3の第2色画素を含み、前記第2の第1色画素と前記第3の第1色画素と前記第3の第2色画素とが第2方向に並び、前記第3の第2色画素が前記第2の第1色画素に隣接し、前記第3の第1色画素が前記第3の第2色画素に隣接するものであり、
    前記第2の第1色画素と前記第3の第1色画素とから出力される2つの電圧間での第3の電圧差を検出する第3の検出工程を含み、
    前記判断工程において、前記第1の電圧差が第1の閾値より大きく、前記第2の電圧差が第2の閾値より小さく、さらに前記第3の電圧差が第3の閾値より小さい場合、前記第2の第1色画素が欠陥画素であると判断するものである、ことを特徴とする画素の検査方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画素の検査方法において、
    前記第1方向に並ぶ前記複数の第2色画素のうち互いに隣りに位置する2つの第2色画素から出力される2つの電圧間での電圧差を検出し、検出された複数の電圧差に基づき前記光の輝度の分布が均一であるか不均一であるかを推定する推定工程をさらに含み、
    前記判断工程は、前記第2の第1色画素が欠陥画素であるか否かの判断を、前記推定工程による前記光の輝度の分布の推定結果を参照して行うことを特徴とする画素の検査方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の画素の検査方法を用いて前記第2の第1色画素の欠陥を検出する工程と、
    前記第2の第1色画素から出力される電圧に前記第1の第2色画素と前記第2の第2色画素とから出力される電圧のうち最大の輝度に相当する電圧を付与する工程と、を含むことを特徴とする画素の補正方法。
  7. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の画素の検査方法を用いて前記第2の第1色画素の欠陥を検出する工程と、
    前記第2の第1色画素から出力される電圧に前記第1の第2色画素と前記第2の第2色画素とから出力される電圧のうち最小の輝度に相当する電圧を付与する工程と、を含むことを特徴とする画素の補正方法。
  8. 光電変換素子に含まれる画素を検査する処理装置であって、
    前記光電変換素子が撮影すべき対象物からの光に含まれる2以上の色のうち第1色の輝度を電圧に変換する複数の第1色画素と第2色の輝度を電圧に変換する複数の第2色画素とを有し、前記複数の第1色画素が第1の第1色画素と第2の第1色画素とを含み、前記複数の第2色画素が第1の第2色画素と第2の第2色画素とを含み、前記第1の第1色画素と前記第1の第2色画素と前記第2の第1色画素と前記第2の第2色画素とが第1方向に並び、前記第1の第1色画素に前記第1の第2色画素が隣接し、前記第1の第2色画素に前記第2の第1色画素が隣接し、前記第2の第1色画素に前記第2の第2色画素が隣接するものであり、
    前記複数の第1色画素のなかから前記第2の第1色画素を特定する被検査画素特定手段と、
    前記第1の第1色画素と前記第2の第1色画素とから出力される2つの電圧間での第1の電圧差を検出する第1電圧差検出手段と、
    前記第1の第2色画素と前記第2の第2色画素から出力される2つの電圧間での第2の電圧差を検出する第2電圧差検出手段と、
    前記第1の電圧差が第1の閾値より大きく、前記第2の電圧差が第2の閾値より小さい場合、前記第2の第1色画素が欠陥画素であると判断する欠陥判定手段と、を備えたことを特徴とする処理装置。
  9. 請求項8に記載の処理装置において、
    前記欠陥判定手段が、前記第1の電圧差が第1の閾値より大きいか否かを判断し、前記第1の電圧差が前記第1の閾値より大きいと判断した場合、前記第2の電圧差が第2の閾値より大きいか否かを判断し、前記第2の電圧差が前記第2の閾値より大きいと判断した場合、前記第2の第1色画素が欠陥画素であると判断するものである、ことを特徴とする処理装置。
  10. 請求項8または9に記載の処理装置において、
    前記欠陥判定手段が、複数の検出電圧差に基づき前記光の輝度の分布を推定し、前記第2の第1色画素が欠陥画素であるか否かの判断を、前記光の輝度の分布を参照して行うものであり、
    前記複数の検出電圧差が前記第1方向に並ぶ前記複数の第1色画素のうち互いに隣りに位置する2つの第1色画素から出力される2つの電圧間での電圧差を検出したものである、ことを特徴とする処理装置。
  11. 請求項8または9に記載の処理装置において、
    前記欠陥判定手段が、複数の検出電圧差に基づき前記光の輝度の分布が均一であるか不均一であるかを推定し、前記第2の第1色画素が欠陥画素であるか否かの判断を、前記光の輝度の分布の推定結果を参照して行うものであり、
    前記複数の検出電圧差が前記第1方向に並ぶ前記複数の第2色画素のうち互いに隣りに位置する2つの第2色画素から出力される2つの電圧間での電圧差を検出したものである、ことを特徴とする処理装置。
  12. 請求項8ないし11のいずれか一項に記載の処理装置において、
    前記複数の第1色画素が第3の第1色画素を含み、前記第3の第1色画素と前記第2の第2色画素とが前記第1方向に並び、前記第3の第1色画素が前記第2の第2色画素に隣接するものであり、
    前記第2の第1色画素と前記第3の第1色画素とから出力される2つの電圧間での第3の電圧差を検出する第3電圧差検出手段を含み、
    前記欠陥判定手段が、前記第1の電圧差が第1の閾値より大きく、前記第2の電圧差が第2の閾値より小さく、さらに前記第3の電圧差が第3の閾値より大きい場合、前記第2の第1色画素が欠陥画素であると判断するものである、ことを特徴とする処理装置。
  13. 請求項8ないし11のいずれか一項に記載の処理装置において、
    前記複数の第1色画素が第3の第1色画素を含み、前記複数の第2色画素が第3の第2色画素を含み、前記被検査画素と前記第3の第1色画素と前記第3の第2色画素とが第2方向に並び、前記第3の第2色画素が前記被検査画素に隣接し、前記第3の第1色画素が前記第3の第2色画素に隣接するものであり、
    前記第2の第1色画素と前記第3の第1色画素とから出力される2つの電圧間での第3の電圧差を検出する第3電圧差検出手段を含み、
    前記欠陥判定手段が、前記第1の電圧差が第1の閾値より大きく、前記第2の電圧差が第2の閾値より小さく、さらに前記第3の電圧差が第3の閾値より大きい場合、前記第2の第1色画素が欠陥画素であると判断するものである、ことを特徴とする処理装置。
  14. 請求項8ないし13のいずれか一項に記載の処理装置において、
    前記欠陥判定手段で欠陥と判定された前記第2の第1色画素の出力電圧を補正する出力電圧補正手段を含み、
    前記出力電圧補正手段が前記第2の第1色画素から出力される電圧に前記第1の第2色画素と前記第2の第2色画素とから出力される電圧のうち最大の輝度に相当する電圧を付与するものである、ことを特徴とする処理装置。
  15. 請求項8ないし13のいずれか一項に記載の処理装置において、
    前記欠陥判定手段で欠陥と判定された前記第2の第1色画素の出力電圧を補正する出力電圧補正手段を含み、
    前記出力電圧補正手段が前記第2の第1色画素から出力される電圧に前記第1の第2色画素と前記第2の第2色画素とから出力される電圧のうち最小の輝度に相当する電圧を付与するものである、ことを特徴とする処理装置。
  16. 光電変換素子に含まれる画素をコンピュータに検査させるプログラムであって、
    前記光電変換素子が撮影すべき対象物からの光に含まれる2以上の色のうち第1色の輝度を電圧に変換する複数の第1色画素と第2色の輝度を電圧に変換する複数の第2色画素とを有し、前記複数の第1色画素が第1の第1色画素と第2の第1色画素とを含み、前記複数の第2色画素が第1の第2色画素と第2の第2色画素とを含み、前記第1の第1色画素と前記第1の第2色画素と前記第2の第1色画素と前記第2の第2色画素とが第1方向に並び、前記第1の第1色画素に前記第1の第2色画素が隣接し、前記第1の第2色画素に前記第2の第1色画素が隣接し、前記第2の第1色画素に前記第2の第2色画素が隣接するものであり、
    前記コンピュータを、
    前記複数の第1色画素のなかから前記第2の第1色画素を特定する被検査画素特定手段と、
    前記第1の第1色画素と前記第2の第1色画素とから出力される2つの電圧間での第1の電圧差を検出する第1電圧差検出手段と、
    前記第1の第2色画素と前記第2の第2色画素から出力される2つの電圧間での第2の電圧差を検出する第2電圧差検出手段と、
    前記第1の電圧差が第1の閾値より大きく、前記第2の電圧差が第2の閾値より小さい場合、前記第2の第1色画素が欠陥画素であると判断する欠陥判定手段と、として機能させることを特徴とするプログラム。
  17. 前記請求項16に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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