JP4244523B2 - 真空乾燥装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は粉粒体の真空乾燥装置に関し、さらに詳しくは、バッチ毎に行う粉粒体供給排出作業時のシール性を確実にする自動化を可能にし、生産性を向上する真空乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、樹脂ペレット等の粉粒体を真空状態で乾燥する真空乾燥装置では、容器の供給排出管に遮蔽板が取り付けられ、その遮蔽板を作業者がバッチ毎の粉粒体の出し入れ時に取り外したり、装着したりする必要があった。
【0003】
しかし、粉粒体の乾燥は真空処理であるため、バッチ毎に供給排出管端面のOリングなどのシール材には粉粒体の一部が付着し、その付着したまま遮蔽板を装着するとシール性が不完全になるため、次の真空乾燥処理が不完全になり、品質の低下を招くことになる。そのため付着した粉粒体を取り除いてから遮蔽板を装着する必要があるが、手作業であるため非常に時間がかかり、生産効率の支障になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した従来技術の問題を解消し、バッチ毎に行う粉粒体供給排出作業時のシール性を確実にする自動化を可能にし、生産性を向上する真空乾燥装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、容器に充填した粉粒体を真空状態で乾燥する真空乾燥装置において、前記容器の供給排出管の内側に開閉弁を設け、該供給排出管の端面にシールリングを装着し、かつ往復動可能な透し穴付きのシールプレートと前記端面に圧縮空気を吹きつける噴射ノズルとを設け、前記シールプレートに両端が屈曲したカム溝を設けると共に、該カム溝に係合するカムピンを前記供給排出管側に設け、前記カム溝の屈曲端部の一方を前記カムピンに係止させると、前記シールプレートが前記供給排出管を閉塞するようにシールリングに密着し、屈曲端部の他方を係止させると、前記シールプレートが透し穴を前記供給排出管の開口に一致させるようにシールリングに密着することを特徴とするものである。
【0006】
このように供給排出管の内側に開閉弁を設け、かつ供給排出管の端面に圧縮空気を吹きつける噴射ノズルを設けることにより、その端面に付着した粉粒体を除去できるようにした上に、シールプレートに両端が屈曲したカム溝を設け、そのカム溝に係合するカムピンを供給排出管側に設け、このカム溝とカムピンとの作用により、容器から粉粒体を排出するとき、及び新たに粉粒体を充填するときのいずれにおいても、常時シールプレートを供給排出管の端面に密着させるため、粉粒体が供給排出管端面とシールプレートとの間に噛み込んでシール性を阻害することがない。しかも、自動化が可能になるため、作業効率を向上することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明において粉粒体とは、真空乾燥処理を要するようなものであれば特に限定されない。例えば、熱可塑性重合体等の樹脂ペレットや、米麦,豆類などの穀類などを挙げることができる。また、樹脂ペレットの場合は、単なる乾燥処理の場合のほか、固相重合処理の対象にすることもできる。
【0008】
本発明において、シールプレートの材料としては、ステンレス鋼等の鋼材が好ましい。また、少なくともシールリングと密着する箇所には、例えばバフ研磨加工、硬質クロムメッキ等により平滑化し、シールリングとの密着性を良好にしておくことが好ましい。また、シールリングに使用する弾性材としては、フッ素系ゴム、シリコーン系ゴムなどの耐熱性に優れたものが好ましい。
【0009】
以下、本発明を図に示す実施形態を参照して説明する。
【0010】
図1は本発明の真空乾燥装置を、ポリエステル等の樹脂ペレットを乾燥又は固相重合する装置として例示したものである。
【0011】
容器1には被処理材である樹脂ペレットが充填される。その容器1は、二つの円錐体を合体したような形状をなし、その左右両端部に回転軸2a,2bを連結して支持されている。一方の回転軸2aにモータ3が連結され、このモータ3により回転駆動されるようになっている。容器1に充填された樹脂ペレットは、真空かつ加熱された状態で、モータ3で回転駆動されながら乾燥処理される。
【0012】
上記容器1の外周頂部の一方には、内部洗浄用のマンホール4が設けられ、他方にはバッチ処理を終了する毎に樹脂ペレットを排出し、次の新たな樹脂ペレットの供給を行う供給排出管5が設けられている。この供給排出管5の内側にバタフライ弁等の自動開閉弁6が設けられ、この開閉操作により内部の樹脂ペレットの保持と排出とを行うようになっている。また、供給排出管5の端部に自動シール装置7が設けられている。
【0013】
図2及び図3(A)(B)は、上記自動シール装置7の詳細を示す。
【0014】
この自動シール装置7は、上記のように自動開閉弁6が内設された供給排出管5の端面に弾性材からなるOリング等のシールリング8を装着し、かつこの端面にシールプレート9を対向させるように配置している。このシールプレート9には、長手方向の片側半分に透し穴9aが設けられ、この透し穴9aは供給排出管5の開口5aと略同じ大きさになっている。
【0015】
また、シールプレート9内面側には左右両側にガイドレール10,10が固定され、そのガイドレール10,10にそれぞれカム溝11,11が長手方向に沿って設けられている。このカム溝11の形状は、両端部をシールプレート9側へ屈曲させるように形成されている。この左右両側のカム溝11,11に、供給排出管5の端部両外側に固定したカムピン12,12が係合している。
【0016】
上記シールプレート9には、左右両側にピストンロッド13b,13bを介してシリンダー13a,13aが連結されている。これらシリンダー13a,13aは、フレーム16を介して供給排出管5又は容器1に連結支持されている。また、左右のシリンダー13a,13aの間には、圧縮空気供給管14が配置され、その先端に噴射ノズル15が取り付けられている。噴射ノズル15は、圧縮空気を供給排出管5の端面に向けて吹きつけ、その端面に付着している粉粒体を除去するようになっている。
【0017】
シリンダー13a,13aは、シールプレート9を前後に往復移動するように駆動し、シールプレート9の透し穴9aを供給排出管5の開口5aに一致させる位置と、開口5aから外れる位置とに交互に切替え操作するようになっている。このようにシールプレート9が往復移動するとき、ガイドレール10のカム溝11はカムピン12に規制され、カム溝11の長手方向中央部がカムピン12と係合しているときは、シールプレート9が供給排出管5の端面から離れるが、両端の屈曲端部がカムピン12に係合するときは、それぞれシールプレート9の内面が供給排出管5の端面に引き寄せられてシールリング8に密着し、供給排出管5の内部を外気から遮断するようになっている。
【0018】
上記シールプレート9の駆動手段としては、シリンダーに限定されるものではなく、例えばクランク機構やネジ機構などを利用した送り機構など、その他の往復駆動機構も使用することができる。
【0019】
上述した真空乾燥装置により、容器内部の樹脂ペレットを取り出し(排出)および供給するときは、上記のようにシリンダー13aの作動によりシールプレート9を透し穴9aが供給排出管5の開口5aと一致するように移動させ、自動開閉弁6を開弁すれば、樹脂ペレットを取り出したり、供給したりすることができる。この供給排出操作のとき、シールプレート9はシールリング8に密着しているので、樹脂ペレットが供給排出管5の端面に付着しないようにすることができる。
【0020】
また、供給排出管5を閉塞するときは、まず自動開閉弁6を閉弁し、噴射ノズル15から圧縮空気を供給排出管5の端面に吹きつけながら、シールリング8に付着した樹脂ペレットを剥脱させて、シリンダー13aを作動させてシールプレート9の透し穴9aが無い部分を供給排出管5の端面に密着させる。この操作により、樹脂ペレットを供給排出管5とシールプレート9との間に噛み込ませないように密着させ、完全シール状態にすることができる。しかも、これらの作業は自動的に実施することができる。
【0021】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、供給排出管の内側に開閉弁を設けると共に、端面に圧縮空気を吹きつける噴射ノズルを設け、端面に付着した粉粒体を除去できるようにした上に、シールプレートに両端が屈曲したカム溝を設け、そのカム溝に係合するカムピンを供給排出管側に設け、このカム溝とカムピンとの作用により、容器から粉粒体を排出するとき、及び新たに粉粒体を充填するときのいずれにおいても、常時シールプレートを供給排出管の端面に密着させようにするため、粉粒体が供給排出管端面とシールプレートとの間に噛み込んでシール性を阻害することがない。しかも、自動化が可能になるため、作業効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる真空乾燥装置を例示する概略正面図である。
【図2】図1の真空乾燥装置の自動シール装置を斜め下方から見た斜視図である。
【図3】同自動シール装置の要部を示し、(A)は正面図、(B)は(A)におけるX−X断面図である。
【符号の説明】
1 容器
5 供給排出管
5a(供給排出管の)開口
6 自動開閉弁
7 自動シール装置
8 シールリング
9 シールプレート
9a 透し穴
10 ガイドレール
11 カム溝
12 カムピン
13a シリンダー
13b ピストンロッド
14 圧縮空気供給管
15 噴射ノズル
Claims (3)
- 容器に充填した粉粒体を真空状態で乾燥する真空乾燥装置において、前記容器の供給排出管の内側に開閉弁を設け、該供給排出管の端面にシールリングを装着し、かつ往復動可能な透し穴付きのシールプレートと前記端面に圧縮空気を吹きつける噴射ノズルとを設け、前記シールプレートに両端が屈曲したカム溝を設けると共に、該カム溝に係合するカムピンを前記供給排出管側に設け、前記カム溝の屈曲端部の一方を前記カムピンに係止させると、前記シールプレートが前記供給排出管を閉塞するようにシールリングに密着し、屈曲端部の他方を係止させると、前記シールプレートが透し穴を前記供給排出管の開口に一致させるようにシールリングに密着する真空乾燥装置。
- 前記シールプレートをシリンダーで往復駆動する請求項1に記載の真空乾燥装置。
- 前記粉粒体が樹脂ペレットである請求項1又は2に記載の真空乾燥装置。
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JP2001010010A JP4244523B2 (ja) | 2001-01-18 | 2001-01-18 | 真空乾燥装置 |
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JP2001010010A JP4244523B2 (ja) | 2001-01-18 | 2001-01-18 | 真空乾燥装置 |
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