JP4244415B2 - ダイレクトドライブモータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アウターロータ型のダイレクトドライブモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アウターロータ型のダイレクトドライブモータ(以下、「DDモータ」と称する)としては、例えば特公平7−59143号に示すものがある。図3に示すように、このモータ1は、外周面に一次側の極歯2aが多数配置された一次側コア2と、内周面に一次側の極歯2aに対向するよう二次側の極歯3aが多数配置された二次側コア3とを主体構成としている。
一次側コア2は、シャフト4の外周面に配設されており、このシャフト4は、その基端部4aが取付対象物の取付面にボルト等で固定される構成となっている。二次側コア3は、筒状のアウターフレーム6の内部に収められており、このアウターフレーム6は、その一端側において、シャフト4にクロスローラーベアリング(図示なし)を介して回転自在に片持ち支持された構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のDDモータには、以下のような問題が存在する。
モータ1では、アウターフレーム6の内部に二次側コア3が圧入されて収められており、アウターフレーム6と二次側コア3とは接着剤等によって固定されている。ところが、アウターフレーム6と二次側コア3とが、接着部以外で直接接触してしまう部分があり、この部分が電気的に短絡してしまう。そして、このようなアウターロータ型のモータ1は、例えば一次側の極歯2aおよび二次側の極歯3aが、それぞれ100極ずつ設けられている場合、例えば60〜120rpmで回転させると巻線電流は100〜200Hzという非常に高い周波数となるため、二次側コア3の外周面から漏れる磁束によって、渦電流(短絡電流)が流れ、これによって、アウターフレーム6が部分的に発熱してしまう場合がある。
【0004】
これは、一次側コア2が固定されたシャフト4においても共通する問題である。
【0005】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、部分発熱を防止することのできるDDモータを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、励磁コイルによって励磁される一次側の極歯が外周面に複数配置された一次側コアと、前記一次側の極歯に対向する二次側の極歯が内周面に複数配置された二次側コアと、前記一次側コアが固定されたシャフトと、一端側において前記シャフトに回転自在に片持ち支持されるとともに、内部に前記二次側コアを収めたアウターフレームとから構成され、前記アウターフレームの内周面と前記シャフトの外周面とのいずれか一方または双方は、絶縁材料からなる絶縁膜で覆われており、前記二次側コアまたは前記一次側コアは、該絶縁膜に固定されることで、対応する該絶縁膜で覆われた前記アウターフレームまたは前記シャフトに固定されており、 前記絶縁膜は、前記アウターフレームの内周面または前記シャフトの外周面を酸化処理、リン酸被膜処理、または、窒化処理することによって形成されていることを特徴としている。
【0007】
このようにして、アウターフレームおよびシャフトのいずれか一方または双方に絶縁膜を形成することによって、一次側コア、二次側コアとの絶縁を図ることができ、電気的な短絡を防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るDDモータの実施の形態の一例を、図1および図2を参照して説明する。
【0009】
図1および図2に示すように、モータ(DDモータ)11は、一次側コア12と、これに対向して設けられた二次側コア13と、一次側コア12を保持するシャフト14と、二次側コア13を保持するアウターフレーム15とから概略構成されている。
【0010】
一次側コア12は、周方向に等間隔に複数の磁極16,16,…が設けられ、各磁極16は、鉄芯17に励磁コイル18が巻回され、そして、複数の極歯(一次側の極歯)16aが等間隔毎に所定数形成された構成となっている。このような一次側コア12は、シャフト14の軸方向中間部に固定されている。
【0011】
図2に示したように、二次側コア13は、その内周面に極歯(二次側の極歯)13aと凹溝13bとが等間隔毎に交互に形成され、各凹溝13bには永久磁石19が、隣り合うものどうしの極性が互いに逆方向となるようにして挿入されている。二次側コア13は、筒状のアウターフレーム15内に収められており、接着剤等によって固定されている。
【0012】
図1に示したように、このアウターフレーム15は、その一端側の基端部15aにおいて、シャフト14の先端部14aに、クロスローラーベアリング20を介して回転自在に片持ち支持されている。このクロスローラーベアリング20は、リング状で、互いに直交する二軸方向に軸線を有する筒状のローラー20aが交互に配置されたもので、シャフト14に対し、アウターフレーム15をその回転方向だけでなくスラスト方向(軸方向)に対しても高い強度で支持する構成となっている。
【0013】
そして、シャフト14の外周面と、アウターフレーム15の内周面には、それぞれ絶縁膜Cが形成されている。この絶縁膜Cは、例えば酸化処理を行うことによって形成された酸化皮膜等によって形成されるものである。この他、絶縁膜Cを形成するための手段としては、リン酸皮膜処理,窒化膜,有機塗料等がある。
【0014】
このように、シャフト14の外周面,アウターフレーム15の内周面にそれぞれ絶縁膜Cを形成することによって、一次側コア12の内周面,二次側コア13の外周面との絶縁を図ることができる構成となっている。
【0015】
また、この図において符号21で示すものは、シャフト14に対するアウターフレーム15の回転位置をキャッチするためのセンサーであるレゾルバである。
【0016】
このような構成のモータ11は、シャフト14の基端部14bが取付対象物の取付面22にボルト等で固定され、アウターフレーム15の基端部15aの端面には、例えばロボット等の負荷がボルト等で取り付けられる構成となっている。
【0017】
このモータ11は、例えば特公平7−59143号に示したモータ等と同様にして、一次側コア12の励磁コイル18に駆動電流を供給して磁極16の極歯16aを励磁させ、二次側コア13の極歯13aとの間隙に生じる磁束による電磁吸引力によって、シャフト14とアウターフレーム15とを、シャフト14の軸線回りに相対移動(回転)させるようになっている。
【0018】
上述したような構成のモータ11では、シャフト14の外周面と、アウターフレーム15の内周面にそれぞれ絶縁膜Cが形成された構成となっている。これにより、シャフト14と一次側コア12,アウターフレーム15と二次側コア13との絶縁を図り、電気的な短絡を防止することができる。したがって、一次側コア12,二次側コア13から漏れる交番磁束による渦電流(短絡電流)が流れることもなく、シャフト14,アウターフレーム15の部分的な発熱を防止することができる。
【0019】
なお、上記実施の形態では、シャフト14の外周面と、アウターフレーム15の内周面とにそれぞれ絶縁膜Cを形成する構成としたが、必要に応じ、いずれか一方のみに形成する構成としても良い。
また、絶縁膜Cについては、一次側コア12あるいは二次側コア13との絶縁を図ることができるのであれば、上記にあげた以外の、例えば絶縁材料のコーティング等によって形成しても良い。
【0020】
さらに、モータ11については、パルスモータとしても、またサーボモータとしても用いることが可能であるのは言うまでもない。
【0021】
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であれば、いかなる構成を採用しても良く、また上記したような構成を適宜選択的に組み合わせたものとしても良いのは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のDDモータによれば、一次側コアを備えたシャフトと、二次側コアを収めたアウターフレームとから構成されたDDモータにおいて、アウターフレームの内周面とシャフトの外周面とのいずれか一方または双方に、絶縁膜を形成する構成となっている。
これにより、シャフトと一次側コア,アウターフレームと二次側コアとの絶縁を図ることができ、これらの間における電気的な短絡を防止することができる。したがって、一次側コア,二次側コアから漏れる交番磁束による渦電流(短絡電流)が流れることもなく、シャフト,アウターフレームの部分的な発熱を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るDDモータの一例を示す図であって、前記DDモータの一部断面図である。
【図2】 図1の左側面図である。
【図3】 従来のDDモータの一例を示す図である。
【符号の説明】
11 モータ(DDモータ)
12 一次側コア
13 二次側コア
13a 極歯(二次側の極歯)
14 シャフト
15 アウターフレーム
16a 極歯(一次側の極歯)
18 励磁コイル
C 絶縁膜
Claims (1)
- 励磁コイルによって励磁される一次側の極歯が外周面に複数配置された一次側コアと、前記一次側の極歯に対向する二次側の極歯が内周面に複数配置された二次側コアと、前記一次側コアが固定されたシャフトと、一端側において前記シャフトに回転自在に片持ち支持されるとともに、内部に前記二次側コアを収めたアウターフレームとから構成され、
前記アウターフレームの内周面と前記シャフトの外周面とのいずれか一方または双方は、絶縁材料からなる絶縁膜で覆われており、
前記二次側コアまたは前記一次側コアは、該絶縁膜に固定されることで、対応する該絶縁膜で覆われた前記アウターフレームまたは前記シャフトに固定されており、
前記絶縁膜は、前記アウターフレームの内周面または前記シャフトの外周面を酸化処理、リン酸被膜処理、または、窒化処理することによって形成されていることを特徴とするダイレクトドライブモータ。
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