JP4243973B2 - 荷電粒子ビーム照射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、荷電粒子ビーム照射装置および荷電粒子ビーム照射制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
被照射体への荷電粒子ビームの照射範囲を限定的に制御するには、コリメータが用いられる(例えば、特許文献1参照)。
荷電粒子ビームを拡大するには、ワブラー電磁石が用いられる(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−151211号公報
【0004】
【非特許文献1】
辻井博彦編「重粒子線治療の基礎と臨床」医療科学社、2000年3月27日、p31−p42,p50−51
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
比較的大きな照射野が必要な場合、対象となる照射野は拡大されたビームの領域範囲内であって、しかも多葉コリメータの形成する形状内の大きさに限定されるので、大きい照射野を得ようとすれば、拡大されたビームの領域を拡げるとともに、多葉コリメータのリーフの数を増やすとかリーフの移動量を大きくする必要がある。
拡大されたビームの領域をより大きくするためにはワブラー電磁石での振れ幅を大きくしなければならず、電磁石の電源をパワーアップするとともに、渦電流等で発生する熱への対策が必要である。
また、多葉コリメータのリーフの数を増やすとか移動量を大きくすると、リーフを駆動するモータと回路を増加し、全体が大きくなり重量も増えざるを得ない。
【0006】
従来の荷電粒子照射装置は以上のように構成されているので、大きな患部を治療するのには限界があり、そういう場合は照射野を2つ以上に分割して別々に照射する必要があった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡潔な構成により比較的大きな照射野を荷電粒子ビームにより適切かつ容易に照射できる荷電粒子ビーム照射装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明による荷電粒子ビーム照射装置では、多葉コリメータを構成するブロック型のコリメータに長方形の穴を開けて設けられ多葉コリメータにおける被照射体の移動方向と直交して延在し開口を介して前記被照射体に荷電粒子ビームを照射する細長いスリットと、前記スリットの両端に設けられた1対のリーフとを備え、前記1対のリーフを前記スリットの延在方向へ移動することによって前記スリットの開口領域を変化させ、前記スリットによる照射野を規制するようにしたものであって、前記多葉コリメータにおける1対のリーフの形状が多角形からなり、これら多角形のリーフを前記スリットの延在方向のみならず、それに垂直な方向の駆動も行うことによって、前記多角形のリーフにより前記スリットの両端において照射野の規制を行うものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1ないし図4について説明する。図1は実施の形態1における荷電粒子照射装置のビーム照射方向を示す概念図である。図2ないし図4は実施の形態1における多葉コリメータ部分の構成を示す上面図である。
【0010】
図1において、加速器(図示せず)から出射された荷電粒子ビーム1の照射軌道に対向して、荷電粒子ビーム1を拡大してビーム3とするためのワブラー電磁石2および拡大されたビーム3を限定してビーム5とするためのリーフ8を有する多葉コリメータ4が設けられている。移動方向11の方向に移動可能な治療台7に患者6が横臥される。
図1は、この発明に係わる照射装置をビーム軸に直角な方向から見た概念図であり、図2〜図4はビーム方向から患部を見た図である。
【0011】
この実施の形態1による荷電粒子ビーム照射装置では、加速器等により加速された荷電粒子ビーム1の下流にワブラー電磁石2があり、ビームを直角方向に振ることによって時間平均した場合の拡大したビーム3を作っている。これは散乱体を2つ使った散乱体法によって静的に拡大する方法でもよい。
拡大されたビームは多葉コリメータ4上に円形の一様な線量率の領域9を形成する。多葉コリメータ4は鉄などの荷電粒子線を通しにくい物質からなりビーム軸方向に厚みを持つと共に、ビーム軸に垂直な方向には薄いような板状のリーフ8が対となって複数枚重なっている。
多葉コリメータ4のリーフ8は、移動方向12(図3)の方向に移動可能である。
各リーフ8は独立にモータ等により駆動されて任意の断面形状の空間を作成し、拡大されたビームをそれによって限定して計画した照射野10に合うようにしている。
患者6は治療台7上にあり、この治療台7はビームを照射しながら例えば体軸方向に一定速度で移動する。
【0012】
図2は治療照射の初期の状態をビーム方向から見た概念図である。
計画した照射野10は患者6の例えば胴体に位置しており、徐々に治療台7が治療台の移動方向11に沿って移動するにつれ、計画した照射野10は拡大されたビームの領域9にかかってくる。ここでは分かりやすくするためにリーフ8を透かして計画した照射野10が見えるように描いている。
多葉コリメータ4の各リーフ8は治療台の移動方向11を軸として左右に駆動されるようになっている。
治療照射の初期では、本来照射されてはならない領域がほとんどなので多葉コリメータ4の各リーフ8はほとんどが閉じた状態である。
計画された照射野に計画した線量が与えられるように、荷電粒子ビームの強度(線量率)の大小によって治療台の移動速度は決められる。
【0013】
図3は、治療照射の中期の状態を表した概念図である。各リーフ8は計画された照射野10の形状に沿って駆動されている。同様に、図4は治療照射の終盤の状態を表している。
【0014】
このように、この実施の形態1では、治療台7を体軸方向に移動させながら多葉コリメータ4の各リーフ8の開度(開き具合)を調整していくので、従来の照射野よりも大きな患部(特に細長い患部)に対して治療照射をすることが可能となっている。
しかも、治療台7の駆動は患者の体軸方向なので、従来のCTやMRIなどの診断機器の駆動と同じであり、治療中に患者に違和感を与えることがない。
荷電粒子ビームの発生源としては、定常的な電流として常に一定の線量を供給するサイクロトロンからの場合は荷電粒子ビーム1が連続的であるので、治療台7の駆動と多葉コリメータ4の駆動は連続的な運転となる。
【0015】
一方、シンクロトロンからの荷電粒子ビームのようにパルス的にビームが供給される場合や意図して間歇的にビームを照射・中断する運転の場合は、治療台7をステップ状に移動させて、多葉コリメータ4における各リーフ8の形状を設定してからビームを照射するということを複数回繰り返すことで、全体への照射を終了する。
この場合には、荷電粒子ビームの非照射状態において被照射体としての患者を載架した治療台7を移動するとともに、多葉コリメータ4の各リーフ8を照射野の形状に合わせて駆動制御し、被照射体としての患者を載架した治療台7の移動動作および多葉コリメータ4における各リーフ8の駆動制御動作の終了に応動して荷電粒子ビームを照射するものである。
【0016】
効率的にビームを使用するならば、通常拡大されたビームは円形であるので多葉コリメータのリーフの積み重ね方向の長さとリーフの開度は正方形に近い方が望ましい。
【0017】
この発明による実施の形態1によれば、複数のリーフ8を有する多葉コリメータ4で制御される荷電粒子ビームを移動可能な治療台7等の移動手段により移動される被照射体に照射する照射装置において、前記移動手段による被照射体の移動に応じ前記多葉コリメータ4の各リーフ8を照射野の形状に合わせて駆動制御し所定の開口領域を有する開口部を形成することにより、被照射体の所定面積を照射野の形状に合わせて照射するものであって、荷電粒子ビームの照射状態において所定速度で連続的に移動する被照射体の移動に応じ前記多葉コリメータ4の各リーフ8を照射野の形状に合わせて駆動制御し、被照射体の所定面積を照射野の形状に合わせて照射するようにしたので、連続的に移動する被照射体の移動に応じ多葉コリメータの各リーフ8を照射野の形状に合わせて駆動制御することによって、比較的大きな照射野を荷電粒子ビームにより適切かつ容易に照射できる荷電粒子ビーム照射装置を得ることができる。
【0018】
また、この発明による実施の形態1によれば、複数のリーフ8を有する多葉コリメータ4で制御される荷電粒子ビームを移動可能な治療台7等の移動手段により移動される被照射体に照射する照射装置において、前記移動手段による被照射体の移動に応じ前記多葉コリメータ4の各リーフ8を照射野の形状に合わせて駆動制御し所定の開口領域を有する開口部を最大開口領域が正方形となるように形成することにより、被照射体の所定面積を照射野の形状に合わせて照射するものであって、荷電粒子ビームの非照射状態において被照射体を移動するとともに前記多葉コリメータ4の各リーフ8を照射野の形状に合わせて駆動制御し、前記被照射体の移動動作および前記多葉コリメータ4における各リーフ8の駆動制御動作の終了に応動して前記荷電粒子ビームを照射するようにしたので、荷電粒子ビームの非照射状態において移動される被照射体の移動動作および多葉コリメータにおける各リーフの駆動制御動作の終了に応動して前記荷電粒子ビームを照射することによって、比較的大きな照射野を荷電粒子ビームにより適切かつ容易に照射できる荷電粒子ビーム照射装置を得ることができる。
【0019】
さらに、この発明による実施の形態1によれば、移動可能な治療台7等の移動手段により移動される被照射体に複数のリーフ8を有する多葉コリメータ4で制御される荷電粒子ビームを照射するにあたり、前記荷電粒子ビームの照射状態において所定速度で連続的に移動する被照射体の移動に応じ前記多葉コリメータ4の各リーフ8を照射野の形状に合わせて駆動制御し所定の開口領域を有する開口部を形成することにより、被照射体の所定面積を照射野の形状に合わせて照射するようにしたので、連続的に移動する被照射体の移動に応じ前記多葉コリメータ4の各リーフ8を照射野の形状に合わせて駆動制御することによって、比較的大きな照射野を荷電粒子ビームにより適切かつ容易に照射できる荷電粒子ビーム照射方法を得ることができる。
【0020】
そして、この発明による実施の形態1によれば、移動可能な治療台7等の移動手段により移動される被照射体に複数のリーフ8を有する多葉コリメータ4で制御される荷電粒子ビームを照射するにあたり、前記荷電粒子ビームの非照射状態において被照射体を移動するとともに前記多葉コリメータ4の各リーフ8を照射野の形状に合わせて駆動制御し所定の開口領域を有する開口部を形成することにより、前記被照射体の移動動作および前記多葉コリメータにおける各リーフの駆動制御動作の終了に応じて前記荷電粒子ビームを照射するようにしたので、荷電粒子ビームの非照射状態において移動される被照射体の移動動作および前記多葉コリメータにおける各リーフの駆動制御動作の終了に応じて前記荷電粒子ビームを照射することによって、比較的大きな照射野を荷電粒子ビームにより適切かつ容易に照射できる荷電粒子ビーム照射方法を得ることができる。
【0021】
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を図5ないし図7について説明する。図5ないし図7は実施の形態2における多葉コリメータ部分の構成を示す上面図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成および方法以外の構成内容および方法内容については、先に説明した実施の形態1における構成および方法と同様の構成内容および方法内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0022】
図5〜図7は、この発明の実施の形態に係る荷電粒子ビーム照射装置を示す概念図である。これも荷電粒子ビームの照射方向から見た図である。
図において、ブロック型のコリメータ13には、中央部に長方形の形に穴の開いたスリット14を設けている。
1対のリーフ15a,15bを有するコリメータ15は、ブロックコリメータ13の上流または下流に位置し、スリット14の長辺にそって位置が変えられるようになっている。
その他の符号は、前述と同じものであり省略する。分かり易いようにブロックコリメータ13は透かして計画した照射野10が見えるように描いている。
【0023】
図5は治療照射の初期の状態であり、図6,図7はそれぞれ中盤,終盤を示した概念図である。
治療台の移動に伴って計画した照射野10がブロックコリメータ13のスリット14にかかってくると、そのスリット14内での幅に応じて左右のリーフ15a,15bの開度が調整され、必要なところ以外に荷電粒子ビームが当たらないようにする。
【0024】
図6のようにさらに治療台が進み、照射野の幅の大きいところでは、それに合わせて左右のリーフ15a,15bを広げている。
【0025】
同様に、図7では形状にそってリーフ15a,15bが最後は閉じていく方向となる。
また、治療台7の動きは、実施の形態1と同様である。連続的なビームの場合は、各治療台7やリーフ15a,15bの駆動は連続であり、間歇的なビームの場合はステップ状である。
【0026】
このように実施の形態2による荷電粒子照射装置では、実施の形態1に示したことと同様に広い(特に細長い)照射が可能になるとともに、複数の枚数のリーフでは、隣り合うリーフとの摩擦、向かい合うリーフの両隣との干渉や隙間の処理等の問題があるが、この実施の形態2における発明の場合はリーフ15a,15bが1対で済むので、駆動系も含めて単純な構成であり、コストを抑えて同等の効果をあげることが可能となる。
【0027】
この発明による実施の形態2によれば、実施の形態1における構成において、多葉コリメータ15のリーフ15a,15bの枚数が1対であり、それと細長いスリット14を設けたコリメータ13とを組み合わせて、前記コリメータ13の細長いスリット14による照射野を前記スリット14の両端において前記多葉コリメータ15の1対のリーフ15a,15bにより規制するようにしたので、1対のリーフ15a,15bを有する多葉コリメータ15との細長いスリット14を設けたコリメータ13とにより、簡潔な構成によって比較的大きな照射野を荷電粒子ビームにより適切かつ容易に照射できる荷電粒子ビーム照射装置を得ることができる。
【0028】
実施の形態3.
この発明による実施の形態3を図8ないし図10について説明する。図8ないし図10は実施の形態3における多葉コリメータ部分の構成を示す上面図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成および方法以外の構成内容および方法内容については、先に説明した実施の形態2における構成および方法と同様の構成内容および方法内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0029】
図8〜10はこの発明による実施の形態に係る荷電粒子ビーム照射装置を示す概念図である。図は前述と同様に、ビーム側から被照射体を見た図である。
図において、図8は図9におけるコリメータ16の1対のリーフ16a,16bの一個を拡大してビーム側から見た図である。
リーフ16a,16bの形状はビームをブロックする側が多角形になっており、スリットの方向に対して様々な角度を持っている。そして、このリーフ16a,16bはスリット14の切れ込みと平行な符号18で示す駆動方向Xだけでなく、符号18で示す駆動方向Xに直角な符号17で示すの駆動方向Yにも駆動できるようになっている。
【0030】
図9はこの形状のリーフがスリットを持ったブロックコリメータ13とともに動作をしている概念図である。
動作は実施の形態2と同様にスリットにかかる計画した照射野10を挟むようにコリメータ16のリーフ16a,16bが符号18で示す駆動方向Xに位置させられるが、スリット14の部分での計画した照射野10の外形の両側の接線方向に合わせて両リーフ16a,16bの相当する角度のついた部分が接するように符号17で示す駆動方向Yも調整される。
【0031】
図10は終盤部分の状態を示す。計画した照射野10の右下では外形が斜めとなっているため、リーフ16a,16bのはじの斜めの勾配がついたところが位置するように動いている。
図8では、多角形の形状で説明したが、なめらかな曲線でさまざまな勾配を近似してもよい。
【0032】
このように実施の形態3による荷電粒子ビーム照射装置では、治療台7が移動するとともに、コリメータが照射野の形状に合わせて開くので、従来よりも大きな照射野(特に細長い照射野)に対応できるとともに、そのスリット14の位置での外形の勾配に合わせてリーフ16a,16bの切片形状が決められるために、より計画された形状に忠実な照射が可能となる。
【0033】
この発明による実施の形態3によれば、実施の形態2における構成において、コリメータ16における1対のリーフ16a,16bの形状が多角形からなり、開口幅方向のみならず、それに垂直な方向の駆動も行うことによって、前記多角形のリーフ16a,16bによりスリット14の両端において照射野の規制を行い、前記多角形のリーフ16a,16bにより照射野の限定を行い、いろいろな角度がついた照射野の限定が行えるようにしたので、多角形からなる1対のリーフを有する多葉コリメータによって、比較的大きな照射野を荷電粒子ビームにより適切かつ容易に照射できる荷電粒子ビーム照射装置を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】
この発明によれば、比較的大きな照射野を荷電粒子ビームにより適切かつ容易に照射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施の形態1に係る荷電粒子ビーム照射装置の構成を示す概念図である。
【図2】 この発明による実施の形態1に係る多葉コリメータ部分の構成を示す上面図である。
【図3】 この発明による実施の形態1に係る多葉コリメータ部分の構成を示す上面図である。
【図4】 この発明による実施の形態1に係る多葉コリメータ部分の構成を示す上面図である。
【図5】 この発明による実施の形態2に係る多葉コリメータ部分の構成を示す上面図である。
【図6】 この発明による実施の形態2に係る多葉コリメータ部分の構成を示す上面図である。
【図7】 この発明による実施の形態2に係る多葉コリメータ部分の構成を示す上面図である。
【図8】 この発明による実施の形態3に係る多葉コリメータ部分の構成を示す上面図である。
【図9】 この発明による実施の形態3に係る多葉コリメータ部分の構成を示す上面図である。
【図10】 この発明による実施の形態3に係る多葉コリメータ部分の構成を示す上面図である。
【符号の説明】
1 荷電粒子ビーム、2 ワブラー電磁石、3 拡大されたビーム、4 多葉コリメータ、5 多葉コリメータで限定されたビーム、6 患者、7 治療台、8 リーフ、9 拡大されたビームの領域、10 計画した照射野、11 治療台の移動方向、12 リーフ駆動方向、13 スリットのあるブロックコリメータ、14 スリット、15a,15b 1対のコリメータリーフ、16a,16b リーフ、17 駆動方向Y、18 駆動方向X。

Claims (1)

  1. 複数のリーフを有する多葉コリメータで制御される荷電粒子ビームを移動手段により移動される被照射体に照射する荷電粒子ビーム照射装置において、前記多葉コリメータを構成するブロック型のコリメータに長方形の穴を開けて設けられ前記多葉コリメータにおける被照射体の移動方向と直交して延在し開口を介して前記被照射体に荷電粒子ビームを照射する細長いスリットと、前記スリットの両端に設けられた1対のリーフとを備え、前記1対のリーフを前記スリットの延在方向へ移動することによって前記スリットの開口領域を変化させ、前記スリットによる照射野を規制するようにしたものであって、前記多葉コリメータにおける1対のリーフの形状が多角形からなり、これら多角形のリーフを前記スリットの延在方向のみならず、それに垂直な方向の駆動も行うことによって、前記多角形のリーフにより前記スリットの両端において照射野の規制を行うことを特徴とする荷電粒子ビーム照射装置。
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