JP4243496B2 - 可動式家具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、限られた空間内を有効利用することのできる可動式家具及び同可動式家具の使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の家具として様々な工夫を凝らしたものがあり、例えば梯子で昇降する高床式のベッドを設け、同ベッドの下方に形成される空間内にデスクを配設したものが学生などを対象にして販売されている。
【0003】
また、家具本体の下方にベッドを家具本体との間に就寝可能な適度な空間を保持させて設け、前記ベッドの全長を複数の部分に分割し、不使用時には分解して前記家具本体の下方に収納できるようにしたものなどがあった(例えば特許文献1を参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−344921号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の家具は狭い空間をある程度有効利用することができるにしても空間を生活全体として利用するには不十分であり、しかも使い勝手としても決して良好とはいえないものであった。
【0006】
例えば高床式のベッドとデスクとを組合わせた上述の家具は、ベッドを利用するためには梯子が必要であり、デスクを利用するにはやや窮屈であることは否めない。それに、かかる家具を一度室内に配置した場合、これを簡単に移動したりレイアウトを変更したりすることはできない。
【0007】
また、特許文献1に開示されたベッド付家具にしても、機能的にはベッドと家具とを組合わせただけであり、しかもベッドを使用する場合は組み立てなければならず面倒である。
【0008】
さらに、ワンルームマンションをはじめ、一つの室内空間を生活空間として有効利用しようとした場合、上述した従来の家具では機能的にも不十分であり、また、ベッドやデスクを利用しない場合はできるだけ空間を広くしたいという要求もあるが、従来の技術では応えることができなかった。
【0009】
本発明は、上記課題を解決することのできる可動式家具を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明では、折畳み・展開可能なベッドを収納・展開自在に設けたベッド収納枠体と、デスクを収納・展開自在に設けたデスク収納枠体とを、枢支部を介して水平方向へ回動自在に連結し、両収納枠体を互いに対向密着させた状態から180度開いた状態まで可動自在とした可動式家具において、前記ベッド収納枠体に、前記ベッドを収納するベッド収納部を設けるとともに、同ベッド収納部の上部には仕切り板を介して飾り棚部を設け、前記ベッド収納部のベッドと対向する面にテーブルを収納・展開自在に取付け、しかも、前記仕切り板の下面に蛍光灯を取付け、さらに、前記ベッドと前記デスクの少なくともいずれか一方を、自動的に収納・展開する駆動手段を設けるとともに、当該駆動手段及び前記蛍光灯のスイッチ操作を行うための電装部を前記デスク収納枠体に設けた。
【0011】
請求項2記載の本発明では、折畳み・展開可能なベッドを収納・展開自在に設けたベッド収納枠体の両端部に、デスクを収納・展開自在に設けたデスク収納枠体を枢支部を介して水平方向へそれぞれ回動自在に連結し、前記デスク収納枠体それぞれを、前記ベッド収納枠体に対して対向密着した状態から180度開いた状態まで可動自在とするとともに、前記デスク収納枠体をそれぞれ90度開いて平面視略コ字状に使用する際に、前記ベッド収納枠体から展開された前記ベッドの上方に所定間隔をあけて、前記デスク収納体から展開したデスクを付き合わせた状態で配置可能とした。
【0012】
また、請求項3記載の本発明では、請求項2に記載の可動式家具において、ベッドとデスクの少なくともいずれか一方を、自動的に収納・展開する駆動手段を具備することを特徴とする。
【0013】
また、請求項4記載の本発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載の可動式家具において、各収納枠体の下面に転動輪を取付けたことを特徴とする
【0014】
また、請求項5記載の本発明では、請求項1〜4のいずれか1項に記載の可動式家具において、ベッドの基端をベッド収納枠体の下側位置に枢支連結するとともに、デスクの基端をデスク収納枠体の高さ方向で略中央位置に枢支連結した
【0015】
また、請求項6記載の本発明では、請求項1〜5のいずれか1項に記載の可動式家具において、各収納枠体に、それぞれ収納棚部を設けたことを特徴とする。
【0016】
また、請求項7記載の本発明では、自動車の車内空間内に、請求項1〜6のいずれか1項に記載の可動式家具を配設することを特徴とする可動式家具の使用方法とした。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施形態に係る可動式家具は、折畳み・展開可能なベッドを収納・展開自在に設けたベッド収納枠体と、デスクを収納・展開自在に設けたデスク収納枠体とを、枢支部を介して水平方向へ回動自在に連結し、両収納枠体を互いに対向密着させた状態から180度開いた状態まで可動自在とした可動式家具において、前記ベッド収納枠体に、前記ベッドを収納するベッド収納部を設けるとともに、同ベッド収納部の上部には仕切り板を介して飾り棚部を設け、前記ベッド収納部のベッドと対向する面にテーブルを収納・展開自在に取付け、しかも、前記仕切り板の下面に蛍光灯を取付け、さらに、前記ベッドと前記デスクの少なくともいずれか一方を、自動的に収納・展開する駆動手段を設けるとともに、当該駆動手段及び前記蛍光灯のスイッチ操作を行うための電装部を前記デスク収納枠体に設けたものである。
【0020】
すなわち、ベッド収納枠体とデスク収納枠体との二種類の収納枠体が家具として使用可能であり、これがあたかも二つ折りの写真立て(所謂ブックミラータイプ)のように、折畳んだ状態と開いた状態とに可動し、開状態と閉状態のいずれの場合でも使用可能な家具である。
【0021】
しかも、開いた状態については90度から180度の間で使用者が適宜決定することができ、例えば90度開いて略L字状に配置しても、180度開いて略I字に配置してもよく、使用者の好みや使い勝手に任せて適宜の配置形態で使用することができる。
【0022】
したがって、本可動式家具を用いることで、たとえ狭い室内空間であっても、これを生活空間として有効利用することができる。すなわち、ベッド、デスクいずれも使用しない場合、ベッド収納枠体とデスク収納枠体とを重ねた状態にしておけば室内に広い空間が確保できる一方、ベッド収納枠体に収納されていたベッドを展開すれば就寝時に利用でき、さらに必要に応じてデスク収納枠体に収納されているデスクを展開して使用することができる。このように、狭い室内空間であっても通常は空間を最大限に利用しながら必要な機能を必要なときに利用することができる。また、ベッド、デスクいずれも展開した状態に維持しておくこともでき、ベッドとデスクとが備えられた部屋となって、たとえば子供部屋(勉強部屋)、書斎などのような機能的な生活空間が容易に得られる。ここで展開というのは、ベッド収納枠体やデスク収納枠体に収納していたベッドやデスクを引出して使用状態にすることをいう。
【0023】
ベッド収納枠体とデスク収納枠体との連結は、閉じた場合にベッド収納面とデスク収納面とが密着するように連接してもよいし、両者が背中合わせに密着するように連接してもよいが、以下の説明では、ベッド収納面とデスク収納面とを密着状態で閉じることのできるように両収納枠体を連結した構成とする。
【0024】
また、上記二種類の収納枠体(ベッド収納枠体とデスク収納枠体)を、両者間に配設した枢支部を介して可動しやすくするために、また全体の場所移動をより容易にするために、各収納枠体の下面に転動輪を取付けることができる。かかる構成により、誰でもが2つの収納枠体を容易に動かすことができる。また、2つの収納枠体を重合状態にした場合、コンパクトになって場所の移動なども極めて容易となる。
【0025】
また前記ベッドとデスクの少なくともいずれか一方を、自動的に収納・展開する駆動手段を設けている。例えば家庭用電源と接続可能な電動モータなどで駆動するアクチュエータを駆動手段とし、スイッチ操作のみでベッドやデスクを収納・展開するのである。操作スイッチは前記デスク収納枠体に設けた電装部に配設している。したがって、女性や老齢者などの力のない者でも取扱いが極めて容易となる。
【0026】
ところで、前記ベッドとデスクの取付けは、以下のようにしておくことが望ましい。
【0027】
すなわち、前記ベッドの基端をベッド収納枠体の下側位置に枢支連結するとともに、デスクの基端をデスク収納枠体の高さ方向で略中央位置に枢支連結するものである。なお、ベッドは二つ折り可能とし、二つ折り状態で収納できる空間をベッド収納枠体に設けておく。
【0028】
上記構成により、前記ベッド収納枠体とデスク収納枠体とを略互いに直交するように配置したときに、展開したベッドの上方に、所定間隔をあけてデスクを配置可能することができる。
【0029】
ベッドとデスクとの使用時の位置関係を上述のとおりにすると、使用者はベッドに座してデスクを利用することができ、狭い室内空間の有効利用が図れるとともに、デスクワークの後にそのまま移動することなく就寝することができるので機能的な利便性にも富むものとなる。
【0030】
さらに、前記ベッド収納枠体のベッドと対向する面、若しくはデスク収納枠体のデスクと対向する面の少なくともいずれか一方に、テーブルを収納・展開自在に取付けることができる。
【0031】
前記テーブルは、ベッド若しくはデスクとは反対側に位置するので、例えばベッド収納枠体とデスク収納枠体とを重合密着させた状態で配置していてもテーブルの利用はでき、またベッド収納枠体とデスク収納枠体とが開いた状態で配置している場合は、ベッド、デスク、テーブルそれぞれを独立して使用することができる。テーブルはダイニングテーブルとしても利用できるので、生活空間の有効利用を図る上できわめて有益である。
【0032】
さらに、前記各収納枠体に、それぞれ収納棚部を設けることができる。したがって、本実施の形態に係る可動家具を室内に配設するだけで、収納スペースの少ない単純な空間においても居住空間として十分に利用できる。なお、この場合の空間は室内のみならず、例えば車などの内部空間であってもよい。
【0033】
また、他の実施の形態として、以下の構成とすることもできる。
【0034】
すなわち、折畳み・展開可能なベッドを収納・展開自在に設けたベッド収納枠体の両端部に、デスクを収納・展開自在に設けたデスク収納枠体を枢支部を介して水平方向へそれぞれ回動自在に連結し、前記デスク収納枠体それぞれを、前記ベッド収納枠体に対して対向密着した状態から180度開いた状態まで可動自在とするとともに、前記デスク収納枠体をそれぞれ90度開いて平面視略コ字状に使用する際に、前記ベッド収納枠体から展開された前記ベッドの上方に所定間隔をあけて、前記デスク収納体から展開したデスクを付き合わせた状態で配置可能としたもので、略コ字状にレイアウトした場合、中央のベッド上に左右に対峙するデスク収納枠体からそれぞれ展開したデスクを付き合わせて2倍の広さのデスクとして使用することが可能となるため、使用者はベッドを椅子代わりにして広い面積を利用してのデスクワークが可能となる。また、デスク収納枠体をあたかも観音開きのようにして可動させることができ、より多機能な可動家具となすことができる。
【0037】
【実施例】
以下、本発明に係る可動家具の実施例を、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1実施例)
図1は本実施例に係る可動家具の畳んだ状態を示す斜視図、図2は同平面図、図3は同可動家具を90度開いた状態の斜視図、図4は同状態でデスクを使用状態にした斜視図、図5は同平面図、図6は同正面図、図7は同側面図である。
【0038】
図1及び図2に示すように、可動家具Aは、ベッド10(図3〜図10参照)を収納・展開自在に設けたベッド収納枠体1と、デスク20(図3〜図10参照)を収納・展開自在に設けたデスク収納枠体2とから構成している。
【0039】
両収納枠体1,2は、それぞれ所定高さHと所定幅Wと所定奥行きD1,D2とからなる矩形箱状に形成されており、一側側面の端縁同士を蝶番からなる枢支部3を介して設置床面に対して水平方向へ回動自在に連結している。すなわち、前記枢支部3を介して、両収納枠体1,2を互いに対向密着させた状態から180度開いた状態まで可動自在とし、収納枠体1,2を開くと、それぞれベッド10やデスク20の収納面であり、かつ多様な収納部を備えた主機能面が現れるように構成している。なお、本実施例では、両収納枠体1,2を閉じたときにベッド収納面とデスク収納面とが密着するように連接しているが、両者が背中合わせに密着するように連接することもできる。
【0040】
各収納枠体1,2の下面四隅に転動輪としてのキャスタ4を取付けており、図示するように両収納枠体1,2を重合状態に畳んでコンパクトにした状態では本可動家具A全体を容易に移動することができるとともに、前述したように、両収納枠体1,2を前記枢支部3を介して水平方向へ回動させることも容易としている。
【0041】
また、本実施例では、ベッド収納枠体1のベッド10と対向する面に、テーブル5を収納・展開自在に取付けている。すなわち、テーブル5の基端部をベッド収納枠体1に回動自在に枢支連結して、使用しない状態では起立状態でベッド収納枠体1に収納可能としている。51は折畳み自在のテーブル脚、52はテーブル用補強体である。なお、このテーブル5をデスク収納枠体2のデスク20と対向する面に設けるようにしてもよい。
【0042】
図3に収納枠体1,2を90度開いた状態を示している。図示するように、ベッド収納枠体1の主機能面には折畳み・展開可能なベッド10を収納するベッド収納部11と、同ベッド収納部11の上部に飾り棚部12とを設けている。ベッド10は、その基端をベッド収納枠体1の下側位置に枢支連結している。なお、前記飾り棚部12は必要に応じて仕切りを設けたり、ガラス枠などを嵌め込んだり、適宜設計変更することは可能である。本実施例では、飾り棚部12の左右側に音響装置用のスピーカー13を組込んでいる。図中、14はベッド収納部11と飾り棚部12とを仕切る仕切板15の下面に取付けた蛍光灯である。
【0043】
他方、デスク収納枠体2の主機能面には、その略上半部の左右にデスク20を傾動自在に収納するデスク収納部21と収納棚部22とを設け、下方部には引出し23、さらにその下方部に就寝具収納部24を設けている。前記収納棚部22は上下複数段に仕切り、本棚として利用可能な他、電話、AV(オーディオ・ビジュアル)装置などや、後述する電装部6を収納可能としている。また、前記就寝具収納部24は、ベッド10で用いるシーツや毛布、布団などを収納することができる。
【0044】
前記デスク20はその基端をデスク収納枠体2の高さ方向で略中央位置に枢支連結している。すなわち、図4〜図7に示すように、左右の基端を枢支連結した揺動アーム20a,20aを介してデスク収納面に起立状態で取付けられており、手前に傾動させて使用状態とすることができる。また、本実施例では、デスク収納部21に内部収納空間21aを形成しており、テレビやパソコン25などを収納可能としている。したがって、デスク20が内部収納空間21aの蓋としての機能を果たし、デスク20を使用状態とした場合に内部収納空間21aが現れて前記パソコン25などの収納物の利用が可能となる。26は前記内部空間21aからデスク20上まで水平に回転移動する載置台であり、同載置台26上に前記パソコン25を載置して、枢軸26a(図5参照)を中心にディスプレイなどを見やすい位置に回転移動することができる。27は内部収納空間21aの上部に設けた本棚、28はデスクワーク用の椅子である。
【0045】
図8〜図10は、ベッド10、デスク20、テーブル5を使用状態とした場合の可動家具Aの説明図である。図中、53はテーブル用椅子である。
【0046】
図示するように、ベッド収納枠体1とデスク収納枠体2とを略90度で開いたL字状にレイアウトし、ベッド10、デスク20、テーブル5をそれぞれ展開して同時に使用できるようにしている。このとき、展開したベッド10の上方に、所定間隔をあけてデスク20を配置することが可能である。したがって、図示するようにベッド10を椅子代わりに用いることができ、しかも、ベッド10をリクライニング可能なタイプとすれば背もたれとなるので、きわめて楽な姿勢でのデスクワークが可能となる。眠る場合もそのままベッド10を倒して休むことができる。
【0047】
なお、ベッド10は、基端をベッド収納部11内に枢支連結し、山折り状に折畳むことのできるフレーム10aと、同フレーム10a上に載置したマット部10bとからなる。10cはフレーム10aに連結したベッド脚であり、キャスタ4を備えている。10dはベッド10を展開した際に中央部を支持するための脚フレームである。
【0048】
前述した構成からなる多機能な本可動家具Aを、例えばワンルームマンションなどに設置して、前述したレイアウトで用いると、狭い室内空間であっても利便性の高い生活空間の構築が容易に行える。すなわち、テーブル5を用いて食事ができ、ベッド10を用いて就寝することができ、デスク20を用いての様々なデスクワークを行えるという生活環境が、本可動家具Aを配置するだけで整うのである。
【0049】
また、前述したベッド10やデスク20は、少なくともいずれか一方を、自動的に収納・展開可能できるように、駆動手段を設けることができる。すなわち、家庭用電源と接続可能な電動モータ(図示せず)により駆動するアクチュエータ(図示せず)を駆動手段として、スイッチ操作のみでベッド10やデスク20を収納・展開可能とするのである。収納・展開用の操作スイッチとしては、例えばデスク収納枠体2に設けた前記電装部6に設けておくとよい。この電装部6は、前述したパソコン25、あるいはその他必要に応じて配設した家電製品や照明などの操作も集中して行えるようにしている。
【0050】
本可動家具Aは、設置空間にあわせて、あるいは好みによって使用者が自由に決定することができ、図10に示すように、ベッド収納枠体1とデスク収納枠体2とを、180度開いた略I字状(直線状)となるようにレイアウトして使用することができる。この場合、ベッド10とデスク20とは平行に配置されることになる。
【0051】
またキャスタ4を備えて可動式としているので、前述したL字状のレイアウトからこのI字状のレイアウトへの変更(その逆の変更も含む)も容易であり、部屋の模様替えなども手軽に行える。
【0052】
(第2実施例)
次に、図11〜図19を参照しながら第二実施例に係る可動家具Aについて説明する。本実施例に係る可動家具Aは、ベッド収納枠体1の両端部に他の収納枠体を回動自在に連結したものである。ここでは、他の収納枠体として2つのデスク収納枠体2,2を枢支部3を介して水平方向へそれぞれ回動自在に連結し、前記デスク収納枠体2,2を、それぞれ前記ベッド収納枠体1に対して対向密着した状態から180度開いた状態まで可動自在としたもの、すなわち、2つのデスク収納枠体2,2をあたかも観音開きのようにして可動させることができるようにしたものとしている。
【0053】
図11はこの第2実施例に係る可動家具Aにあって、2つのデスク収納枠体2,2が閉じた状態の平面図、図12は両デスク収納枠体2,2が開いた状態の平面図である。なお、図中使用する符号は先の実施例と同一構成要素については同一符号を用いた。
【0054】
本可動家具Aはベッド10やデスク20を使用せずに格納した状態では図11に示すように、ベッド収納枠体1の幅でコンパクトになり、デスク20を使用する場合は、左右いずれかのデスク収納枠体2、あるいは必要に応じて図12に示すように両デスク収納枠体2,2を90度若しくは180度に開いて使用する。
【0055】
図13及び図14にベッド10及びデスク20,20を使用状態とした平面図を示しており、図13に示す使用例では、デスク収納枠体2,2を180度開いて可動家具Aを略I字状に使用した場合、図14に示す使用例ではデスク収納枠体2,2をを90度開いて可動家具Aを略コ字状に使用した場合を示す。
【0056】
図13に示した使用例では、ベッド10の左右にデスク20がそれぞれ平行して配置される。一方、図14に示した使用例では、ベッド10の基端側の上方に左右のデスク20,20が突き合わされた状態で配置され、2倍の面積を有するデスク20としての使用が可能となり、使用者はベッド10を椅子代わりにして広い面積を利用してのデスクワークが可能となる。
【0057】
この第二実施例においても、ベッド収納枠体1あるいはデスク収納枠体2の背面にテーブル5を収納・展開自在に設けることができる。
【0058】
次に、ベッド収納枠体1の両側に枢支部3を介して回動自在に連結した他の収納枠体として、デスク収納枠体2と、これよりも小型の雑物収納枠体7とした例を、図15〜図19を参照しながら説明する。雑物収納枠体7は、ベッド10やデスク20以外の生活必需品などを収納しておくことができ、例えば冷蔵庫8(図18参照)などを好適に収納して利用することができる。
【0059】
図15はデスク収納枠体2と雑物収納枠体7が閉じた状態の平面図、図16は両収納枠体2,7が開いた状態の平面図である。この場合も、可動家具Aはベッド10やデスク20、あるいは冷蔵庫8を使用せずに格納した状態では図15に示すように、ベッド収納枠体1の幅でコンパクトになり、デスク20や冷蔵庫8を使用する場合は、デスク収納枠体2あるいは雑物収納枠体7、あるいは必要に応じてデスク収納枠体2と雑物収納枠体7とを90度、若しくは図16に示すように180度に開いて使用する。
【0060】
図17及び図19にベッド10、デスク20及び冷蔵庫8を使用状態とした平面図を、図18に同斜視図を示しており、図17及び図18に示す使用例では、デスク収納枠体2と雑物収納枠体7とを180度開いて可動家具Aを略I字状に使用した場合、図19に示す使用例ではデスク収納枠体2及び雑物収納枠体7をそれぞれ90度開いて可動家具Aを略コ字状に使用した場合を示す。
【0061】
図17及び図18に示した使用例では、ベッド10の左側にデスク20が、右側には冷蔵庫8が配置される。この例では、雑物収納枠体7の内部空間の下半部に冷蔵庫8を収納し、上半部には収納棚部71を設け、適宜必要品を収納可能としている。
【0062】
一方、図19に示した例では、ベッド10の基端側の上方にデスク20が配置され、ベッド10の右側には、開口面をベッド10側に向けて雑物収納枠体7が配置されている。この場合、例えば冷蔵庫8を収納するのであれば、雑物収納枠体7の内部空間の上半部に収納しておくとベッド10が邪魔になることなく利用できる。雑物収納枠体7を180度開いた状態で使用しても構わない。また、この例では、デスク収納枠体2の背面にテーブル5を収納・展開自在に取付け、必要に応じてテーブル5を展開して利用することもできる。同様に、雑物収納枠体7の背面にもテーブル5を収納しておき、サイドテーブルとして利用することも可能である。
【0063】
このように、本実施例ではベッド収納枠体1の両側に他の収納枠体を回動自在に枢支連結したことで、第1の実施例に係る可動家具Aに対してサイズは同等でありながら、より多機能な可動家具Aとして使用することができる。
【0064】
(第3実施例)
図20に第3実施例に係る可動家具Aを示す。ここでは、本可動家具Aを配設する空間を自動車Cの車内空間Bとしている。
【0065】
すなわち、図示するように、所謂ワンボックスカーなどのような自動車Cであれば、二列目シートや三列目シートを取り外すなどして形成した車内空間B内に可動家具Aを配設することができる。したがって、簡易的なキャンピングカーのような使用もできるし、移動可能な部屋として有効利用が図れる。
【0066】
【発明の効果】
本発明は上記のような形態で実施されるもので、以下の効果を奏する。
【0067】
(1)請求項1記載の本発明では、狭い空間内であっても通常は空間を最大限に利用しながら必要な機能を必要なときに利用することができる一方、ベッド、デスクいずれも展開した状態に維持してベッドとデスクとが備えられた部屋となすことができ、たとえば子供部屋(勉強部屋)、書斎などのような機能的な生活空間が容易に得られる。また、テーブルをダイニングテーブルとして利用するなど、生活空間をより有効に利用することができる。さらに、また、力のない女性や老齢者であっても本可動家具を容易に使用することができる
【0068】
(2)請求項2記載の本発明では、多機能な可動家具として利用することができるとともに、使用者はベッドを椅子代わりにして広い面積を利用してのデスクワークが可能となる
【0069】
(3)請求項3記載の本発明では、ベッドとデスクの少なくともいずれか一方を、自動的に収納・展開する駆動手段を具備するために、力のない女性や老齢者であっても本可動家具を容易に使用することができる。
【0070】
(4)請求項4記載の本発明では、前記各収納枠体の下面に転動輪を取付けたために、可動家具全体の移動や各収納枠体の開閉動作も容易となる。
【0071】
(5)請求項5記載の本発明では、展開したベッドの上方に、所定間隔をあけてデスクを配置可能することができ、狭い空間を有効利用することができる。
【0072】
(6)請求項6記載の本発明では、収納スペースの少ない単純な空間であっても利便性の高い生活空間となすことができる。
【0073】
(7)請求項7記載の本発明では、簡易的なキャンピングカーのような使用ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る可動家具の畳んだ状態を示す斜視図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同可動家具を90度開いた状態の斜視図である。
【図4】同状態でデスクを使用状態にした斜視図である。
【図5】同平面図である。
【図6】同正面図である。
【図7】同側面図である。
【図8】ベッド、デスク、テーブルを使用状態とした場合の可動家具の説明図である。
【図9】ベッド、デスク、テーブルを使用状態とした場合の可動家具の説明図である。
【図10】ベッド、デスク、テーブルを使用状態とした場合の可動家具の説明図である。
【図11】第2実施例に係る可動家具にあって、2つのデスク収納枠体が閉じた状態の平面図である。
【図12】両デスク収納枠体が開いた状態の平面図である。
【図13】第2実施例に係る可動家具にあって、ベッド及びデスクを使用状態とした一例を示す平面図である。
【図14】第2実施例に係る可動家具にあって、ベッド及びデスクを使用状態とした一例を示す平面図である。
【図15】第2実施例に係る可動家具にあって、デスク収納枠体と雑物収納枠体が閉じた状態の平面図である。
【図16】同可動家具にあって、両収納枠体が開いた状態の平面図である。
【図17】同可動家具にあって、ベッド、デスク及び冷蔵庫を使用状態とした一例を示す平面図である。
【図18】同可動家具にあって、ベッド、デスク及び冷蔵庫を使用状態とした一例を示す斜視図である。
【図19】同可動家具にあって、ベッド、デスク、冷蔵庫、必要に応じてテーブルを使用状態とした一例を示す平面図である。
【図20】第3実施例に係る可動家具の説明図である。
【符号の説明】
A 可動家具
1 ベッド収納枠体
2 デスク収納枠体
3 枢支部
4 転動輪
5 テーブル
7 雑物収納枠体
10 ベッド
20 デスク

Claims (7)

  1. 折畳み・展開可能なベッドを収納・展開自在に設けたベッド収納枠体と、デスクを収納・展開自在に設けたデスク収納枠体とを、枢支部を介して水平方向へ回動自在に連結し、両収納枠体を互いに対向密着させた状態から180度開いた状態まで可動自在とした可動式家具において、
    前記ベッド収納枠体に、前記ベッドを収納するベッド収納部を設けるとともに、同ベッド収納部の上部には仕切り板を介して飾り棚部を設け、前記ベッド収納部のベッドと対向する面にテーブルを収納・展開自在に取付け、しかも、前記仕切り板の下面に蛍光灯を取付け、
    さらに、前記ベッドと前記デスクの少なくともいずれか一方を、自動的に収納・展開する駆動手段を設けるとともに、当該駆動手段及び前記蛍光灯のスイッチ操作を行うための電装部を前記デスク収納枠体に設けたことを特徴とする可動式家具。
  2. 折畳み・展開可能なベッドを収納・展開自在に設けたベッド収納枠体の両端部に、デスクを収納・展開自在に設けたデスク収納枠体を枢支部を介して水平方向へそれぞれ回動自在に連結し、前記デスク収納枠体それぞれを、前記ベッド収納枠体に対して対向密着した状態から180度開いた状態まで可動自在とするとともに、前記デスク収納枠体をそれぞれ90度開いて平面視略コ字状に使用する際に、前記ベッド収納枠体から展開された前記ベッドの上方に所定間隔をあけて、前記デスク収納体から展開したデスクを付き合わせた状態で配置可能としたことを特徴とする可動式家具。
  3. ベッドとデスクの少なくともいずれか一方を、自動的に収納・展開する駆動手段を具備することを特徴とする請求項2に記載の可動式家具。
  4. 各収納枠体の下面に転動輪を取付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の可動式家具。
  5. ベッドの基端をベッド収納枠体の下側位置に枢支連結するとともに、デスクの基端をデスク収納枠体の高さ方向で略中央位置に枢支連結したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の可動式家具。
  6. 各収納枠体に、それぞれ収納棚部を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の可動式家具。
  7. 自動車の車内空間内に、請求項1〜6のいずれか1項に記載の可動式家具を配設することを特徴とする可動式家具の使用方法。
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