JP4243128B2 - 蓋開閉装置及びディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓋開閉装置及びディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ポータブルディスク装置が市場に広がっている。一般にポータブルディスク装置は、ディスク状記録媒体が着脱自在に装着されるディスクドライブ装置を有する本体と、本体を開閉自在に覆う開閉蓋とを備えている。開閉蓋によってディスクドライブ装置を覆うことによって、内部に水やホコリなどの侵入を防ぎ、ディスクを保護する。例えば音楽を聴くことを好む使用者は、ポータブルディスク装置をどこへでも携帯する。そのような使用者から、例えば海辺での使用に耐える、使用者が簡単に装置をロック/リリース可能で、ロック時には生活防水形(JISの保護等級4級)程度の防水の効果を有する蓋開閉装置を備えたポータブルディスク装置が望まれている。
【0003】
特許文献1(特開平6−243670号公報)に、従来例1のディスクプレーヤの開閉蓋ロック装置が開示されている。従来例1では、本体と開閉蓋とを係合する係合レバーと、係合レバーを開閉蓋と係合しない位置に移動させるロック解除機構とを本体に配置する。本体の左右両側に、ロック解除機構を動作させるためのドアオープンボタンを設ける。従って、使用者の利き腕がどちらであっても、利き腕に応じたドアオープンボタンを操作することにより、簡単にロックを解除し、開閉蓋を開けることができる。
【0004】
特許文献2(特開2000−332447号公報)に、例えばポータブルコンパクトディスク装置の開閉蓋のロック/リリースを行うための従来例2の蓋開閉装置が開示されている。従来例2の蓋開閉装置は、本体に対して開閉自在に構成された開閉蓋の左右に、蓋表面に平行方向に回動するバックルを配設し、2つのバックルが連動するように構成したものである。使用者は、ワンタッチで2つのバックルを同時にロック/リリースできる。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−243670号公報
【特許文献2】
特開2000−332447号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来例1の開閉蓋ロック装置は、開閉蓋を閉じた状態で、ヒンジ部と係合レバーとの2点で開閉蓋と本体とを接続する。しかし一般に、開閉蓋を本体に対してロックし防水効果を得るためには、開閉蓋と本体とを少なくとも3箇所以上で係合し、開閉蓋を本体に均一に押し付ける必要がある。
従来例2の蓋開閉装置を用いたポータブルコンパクトディスク装置は、蓋開閉装置(バックル及び連動構成部)を、開閉蓋の自由端寄りに配置している。開閉蓋は、開閉蓋と本体とを連結する支軸及び2つのバックルの3点でロックされる。しかし、従来例2においては、開閉蓋を閉じた状態で、開閉蓋を本体に押し付ける力は2つのバックルの2点でしか働いていないと思われる。
【0007】
もし従来例2において、開閉蓋を閉じた状態で、ヒンジ部と2つのバックルとの3点で開閉蓋を本体に押し付ける力が働いているとしても、従来例2の構造では、開閉蓋を本体に押し付ける力が、開閉蓋と本体との接合部の全ての部分に均一に働くようにすることは困難である。従来例2において、ヒンジ部と、2つのバックルはそれぞれ別個の部品であり、別個に本体に取り付けられている故、開閉蓋と本体との接合部が規定する平面と、ヒンジ部及び2つのバックルの係止点が規定する平面との平行度を確保することが困難だからである。
【0008】
上記の従来例の蓋開閉装置は生活防水機能を有しておらず又は有することが困難であった。本発明は、高い密閉性(例えば生活防水形以上の防水効果を奏する密閉性)を有し、蓋の開閉が容易で、耐久性があり安価で組み立て易く(部品点数が少ない)高い信頼性を有する軽量で小型の蓋開閉装置を提供することを目的とする。本発明は、更に回転リングを回転させるという新しい蓋の開閉方法を実現する(デザイン的に優れた外観を実現し、新しい蓋の開閉操作方法は使用者に新鮮な印象を与える。)蓋開閉装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。請求項1に記載の発明は、ヒンジ部及び同一円周上に配設された少なくとも3個の円弧状のロックガイドを有する本体と、前記本体に対して開閉可能に取り付けられた開閉蓋と、を有する蓋開閉装置であって、前記開閉蓋は、前記ロックガイドと同数の開閉蓋保持爪挿通孔と、第1の凸部とを有し、前記ヒンジ部に回動可能に軸支され、前記開閉蓋を閉じた状態において前記本体を略覆う上蓋と、前記開閉蓋保持爪挿通孔に挿通されそれぞれの前記ロックガイドと係合又は離反可能な複数の開閉蓋保持爪と、円周方向に回動可能であるように前記第1の凸部と係合する第1の凹部とを有する回転リングと、前記上蓋に取り付けられ、前記回転リングを前記上蓋との間に回転可能に挟持する上蓋カバーと、を備え、前記蓋開閉装置は、前記回転リングの回動に伴って、前記開閉蓋保持爪が前記ロックガイドと係合又は離反することにより、前記本体と前記開閉蓋とがロックし又はロック解除し、前記本体及び/又は開閉蓋は、前記本体と開閉蓋との接合面に、前記開閉蓋保持爪が前記ロックガイドと係合したときに当該蓋開閉装置の内部を密閉するように設けられたパッキング部材をさらに備えたことを特徴とする蓋開閉装置である。
【0010】
開閉蓋は下から順に、上蓋、回転リング、上蓋カバーの順に重ねて組み立てられている。使用者は、回転リングに取り付けた操作レバーを用いて、回転リングを回動させるという1つの動作のみによって、蓋をロック/解除できる。本発明は、容易に蓋を開閉できる蓋開閉装置を実現する。
本発明の蓋開閉装置は、操作箇所が1箇所でありながら均一に高い密閉性を実現できるという作用を有する。
【0011】
回転リングが上蓋と接して回転する故、回転リングと、上蓋と、本体とは、高い平行度を実現できる。回転リングは一体で形成されている故、開閉蓋と本体との接合部が規定する平面と、少なくとも3個の開閉蓋保持爪と本体に設けられたロックガイドとの係止点が規定する平面とは、高い平行度を実現できる。それ故、ロック時に開閉蓋を本体に均一に押し付けることができる。本発明によれば、回転リングに設けられた少なくとも3個の開閉蓋保持爪と本体に設けられたロックガイドとで、上蓋を本体に押し付けることにより、高い密閉性を有する蓋開閉装置を実現する。本発明は、生活防水形以上の防水効果を奏する蓋開閉装置を実現できる。
【0012】
上蓋に第1の凸部を設け、回転リングに第1の凹部を設けることにより、回転リングを回動可能に保持すると共に、上蓋と回転リングとの剛性を高めることができる。開閉蓋と本体との間で高い密閉性を実現しようとすれば、上蓋及び回転リングに相当のストレスが掛かる。本発明によれば、上蓋と回転リングとは高い剛性を有する故、上記ストレスによって上蓋又は回転リングが変形して密閉性が劣化するという問題が発生しにくい。本発明は、耐久性に高い信頼性を有する蓋開閉装置を実現できる。上記の構造により、上蓋及び回転リングを軽量の材料(例えば樹脂)で、薄い肉厚で構成できる。本発明は、軽量で小型の蓋開閉装置を実現できる。
【0013】
開閉蓋の周辺部のみに可動部(回転リング)があり、開閉蓋の中心部に可動部がない(開閉装置に含まれない可動部(例えば操作部の可動式押しボタン)を除く。)故、上蓋は開閉装置を構成するための開口部を中心部に有しない。これにより、更に開閉蓋と本体との間で高い密閉性を実現する。
【0014】
本発明は、少ない部品点数の安価な部品で構成できる故、安価で組み立て易い(部品点数が少ない)蓋開閉装置を実現できる。
回転リングを回転させるという蓋の開閉方法は、デザイン的に優れた外観を実現し、新しい蓋の開閉操作方法は使用者に新鮮な印象を与える。
「上蓋」の語は、上蓋単体を示す場合の他、上蓋と上蓋に取り付けられた他の部材(例えば実施の形態の上蓋固定板200)との全体を示す場合を含む。他の部品についても同様である。
【0015】
請求項2に記載の発明は、前記上蓋は更に複数の回転リング保持爪を有し、前記回転リングは、前記回転リングをその円周方向に回動可能に保持するように、それぞれの前記回転リング保持爪と係合する複数の回転リングガイド孔を有することを特徴とする請求項1に記載の蓋開閉装置である。
【0016】
本発明においては、更に回転リング保持爪が回転リングガイド孔と回動可能に係合する。例えば製造工程において、上蓋カバーを取る付ける前に、回転リングを上蓋に仮取り付けすることができる。本発明は、更に組み立てが容易な蓋開閉装置を実現する。
回転リングの可動範囲の全ての角度において、回転リング保持爪が回転リングガイド孔と係合しても良く、回転リングの可動範囲の一部の角度において、回転リング保持爪が回転リングガイド孔と係合しても良い。
【0017】
請求項3に記載の発明は、ヒンジ部及び同一円周上に配設された少なくとも3個の円弧状のロックガイドを有する本体と、前記本体に対して開閉可能に取り付けられた開閉蓋と、を有し、前記開閉蓋は、複数の回転リング保持爪と、前記ロックガイドと同数の開閉蓋保持爪挿通孔とを有し、前記ヒンジ部に回動可能に軸支され、前記開閉蓋を閉じた状態において前記本体を略覆う上蓋と、前記開閉蓋保持爪挿通孔に挿通されそれぞれの前記ロックガイドと係合又は離反する複数の開閉蓋保持爪と、回転リングをその円周方向に回動可能に保持するようにそれぞれの前記回転リング保持爪と係合する複数の回転リングガイド孔とを有する回転リングと、を備え、前記回転リングの回動に伴って、前記開閉蓋保持爪が前記ロックガイドと係合又は離反することにより、前記本体と前記開閉蓋とがロックし又はロック解除することを特徴とする蓋開閉装置である。
本発明は、請求項1の構成に代えて、上蓋に設けられた複数の回転リング保持爪が回転リングを回動可能に保持する。本発明は、請求項1と同様の作用を有し、同様の効果を奏する。
【0018】
請求項4に記載の発明は、前記回転リングガイド孔の両端が、前記回転リング保持爪を係止することにより、前記回転リングの回転ストッパの役割を果たしていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の蓋開閉装置である。
本発明は、少ない部品点数の安価な部品で構成できる故、安価で組み立て易い(部品点数が少ない)蓋開閉装置を実現できる。
【0021】
請求項に記載の発明は、前記ロックガイドは傾斜部及び第2の凸部を有し、前記開閉蓋保持爪を前記ロックガイドに係合する方向に移動させると、前記傾斜部は、前記開閉蓋と前記本体とが密着する方向に前記開閉蓋保持爪をガイドし、前記第2の凸部は、前記第2の凸部を乗り越えた前記開閉蓋保持爪を前記回転リングがロック解除する方向に移動しないように保持することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかの請求項に記載の蓋開閉装置である。
【0022】
本発明は、高い密閉性を有し、及び/又は使用者の意図に反してロックが解除されるという事故が起きにくい蓋開閉装置を実現できる。
ロックガイドが凸部を有しているため、使用者はロック完了を確実に感得できると共に、良好なロック状態が得られる。ロック状態又はリリース(解除)状態から不用意に回転リングが回動されないので、ロック状態又はリリース状態を確実に保つことができる。
ロックガイドが傾斜部を有しているので、蓋はロック動作時に、徐々に本体に接近する。蓋はリリース動作時に、徐々に本体から遠ざかる。本発明はスムーズな蓋の開閉を実現する。
【0023】
請求項に記載の発明は、前記本体は、側面に配設された複数の第2の凹部を更に有し、前記開閉蓋は、側面に配設され内側に突出する第3の凸部と、ロック片回転中心孔と、連係軸とをそれぞれ有する複数のロック片を更に有し、前記上蓋は、前記ロック片回転中心孔に挿通され前記ロック片を回動可能に保持する複数のロック片回転中心軸を更に有し、前記回転リングは、前記連係軸をそれぞれ挿通し、前記回転リングの回転中心より偏心した複数のロック片ガイド孔を更に有し、前記本体と前記開閉蓋とがロックする方向に前記回転リングを回動すると、前記連係軸が前記ロック片ガイド孔にガイドされることにより、前記第3の凸部が第2の凹部に係合するように、前記ロック片が動くことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかの請求項に記載の蓋開閉装置である。
本発明は、更に高い密閉性を有し、及び/又は使用者の意図に反してロックが解除されるという事故が起きにくい蓋開閉装置を実現できる。
【0024】
請求項に記載の発明は、前記上蓋に取り付けられ、前記回転リングと前記ロック片とを、前記上蓋との間に回動可能に挟持する上蓋カバーを有することを特徴とする請求項に記載の蓋開閉装置である。
本発明は、少ない部品点数の安価な部品で構成できる故、安価で組み立て易い(部品点数が少ない)蓋開閉装置を実現できる。
【0025】
請求項に記載の発明は、前記第2の凹部は、前記第3の凸部と係合するにつれて、前記開閉蓋と前記本体とが密着する方向に前記第3の凸部をガイドする傾斜面、及びそれを乗り越えた前記第3の凸部を前記回転リングがロック解除する方向に移動しないように保持する第4の凸部を有し、又は、前記第3の凸部は、前記第2の凹部と係合するにつれて、前記開閉蓋と前記本体とが密着する方向に前記第3の凸部が移動するように傾斜した、前記第2の凹部との摺動面を有することを特徴とする請求項に記載の蓋開閉装置である。
本発明は、更に高い密閉性を有し、及び/又は使用者の意図に反してロックが解除されるという事故が起きにくい蓋開閉装置を実現できる。第3の凸部により、使用者はロック完了を確実に感得できる。
【0026】
請求項に記載の発明は、前記パッキング部材は、前記ロックガイドをその中に含まない閉路を形成し前記開閉蓋を閉めた状態で内部を密閉するように構成されたことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかの請求項に記載の蓋開閉装置である。
本発明は、パッキング部材で囲まれた領域内に蓋開閉装置の構成に係る開口部又は隙間等がない故、高い密閉性を有する高い信頼性の蓋開閉装置を実現できる。好ましくはロックガイドを、本体の最外周に設ける。
【0028】
請求項1に記載の発明は、前記本体は前記第2の凹部に代えて側面に配設され外側に突出する第3の凸部を有し、前記ロック片は前記第3の凸部に代えて前記第2の凹部を有することを特徴とする請求項から請求項のいずれかの請求項に記載の蓋開閉装置である。本発明は、上記と同様の効果を奏する。
【0029】
請求項1に記載の発明は、前記上蓋は前記ロック片回転中心軸に代えて貫通しない前記ロック片回転中心孔を有し、前記ロック片は前記ロック片回転中心孔に代えて前記ロック片回転中心軸を有することを特徴とする請求項から請求項1のいずれかの請求項に記載の蓋開閉装置である。本発明は、上記と同様の効果を奏する。
【0030】
請求項1に記載の発明は、前記回転リングは前記ロック片ガイド孔に代えて前記連係軸を有し、前記ロック片は前記連係軸に代えて前記ロック片ガイド孔を有することを特徴とする請求項から請求項1のいずれかの請求項に記載の蓋開閉装置である。本発明は、上記と同様の効果を奏する。
【0031】
請求項1に記載の発明は、請求項1から請求項1のいずれかの請求項に記載の前記蓋開閉装置を有し、前記回転リングの内側の前記上蓋に操作部を設けたことを特徴とするディスク装置である。本発明は、上記と同様の効果を奏する使い易いディスク装置を実現できる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
【0033】
《実施の形態1》
図1〜図5を用いて本発明の実施の形態1の蓋開閉装置を備えたポータブルコンパクトディスク装置を説明する。
図1、図2はそれぞれ、本発明の実施の形態1の蓋開閉装置を備えたポータブルコンパクトディスク装置1のロック状態での外観図、開閉蓋2を開けた状態を示す斜視図である。図3は、斜め上方から見下ろした視点による要部の分解斜視図である。図4は、斜め下方から見上げた視点によるポータブルコンパクトディスク装置1を構成する、本体100、上蓋300、回転リング400、ロック片500及びロック片501の分解斜視図である。図5(a)及び図5(b)は、ポータブルコンパクトディスク装置1の蓋開閉装置のリリース状態及びロック状態での要部斜視図である。
【0034】
1は、本発明の実施の形態1の蓋開閉装置を備えたポータブルコンパクトディスク装置(再生専用装置である。)、100は本体、2は開閉蓋である。ポータブルコンパクトディスク装置1は、開閉蓋2が閉じた状態では、全体で中心部にある程度の厚みを有する円盤状の形状をなしている(図1)。開閉蓋2は、本体100のヒンジ部3に回動可能に取り付けられている。本体100の内部に、ディスク再生部702が設けられている。使用者は、開閉蓋2を開けた状態(図2)でコンパクトディスクをディスク再生部702の所定位置に載置し、開閉蓋2を閉じ、開閉蓋2をロックし、所定の操作によってディスク再生部702のコンパクトディスク再生機能を動作させ、コンパクトディスクを視聴する。
【0035】
図1〜図5を用いて、実施の形態1の蓋開閉装置の構成を更に説明する。最初に本体100を説明する。本体100は、ヒンジ部3と、ロックガイド取付部114に取り付けられた3個のロックガイド103、115及び116(以下、これらを区別しない場合は、単に「ロックガイド」と言う。)と、ディスク再生部702とを有する。
【0036】
3個のロックガイド103、115及び116は、本体100の最外周部に、同一円周上に配設されている。回転リング400が回転した時に、回転リング400に設けられた3つの開閉蓋保持爪404がロックガイドに沿って移動する。開閉蓋2を閉じた状態において、開閉蓋保持爪404はロックガイド103、115及び115と係合し、開閉蓋2と本体とをロックする。
【0037】
図5を用いて、ロックガイド103の構造を説明する。図5(a)は、開閉蓋2が開いた状態におけるロックガイド103及び開閉蓋保持爪404の状態を示す拡大図である。ロックガイドは、ステンレスで形成されておりわずかに弾性を有する。ロックガイド103は、両端部にビス取付孔110及び111を有する。ビス取付部110と111との間に、開口部113及び凸部112が形成され、開口部113と凸部112との中間地点から、凸部112へ向かって傾斜する傾斜部117が設けられている。ロックガイド116の形状はロックガイド103の形状と同一である。ロックガイド115は、ロックガイド103から開口部113及びビス取付孔111を取り除き、凸部112と傾斜部117とを一体化した形状に形成されている。
【0038】
ロックガイド103は、本体100の上面の内周の3箇所に配設されたロックガイド取付部114に、2箇所ねじ止めされている(図2)。ロックガイド116は、ロックガイド103と同様に本体100にねじ止めされている。ロックガイド115は、1つのビスで(片止め方式で)本体100にねじ止めされている(図3)。
【0039】
開閉蓋2を説明する。開閉蓋2は、下から順に上蓋固定板200、上蓋300、回転リング400、ロック片500、501、上蓋カバー600を重ねた構造を有する。
薄い金属板で形成された上蓋固定板200には、8個のビス取付孔201が設けられている(図3)。上蓋固定板200の上面には、複数のダイヤフラム構造のスイッチを含む制御回路(図示しない)が形成されている。制御回路は、ディスク再生部702とフラットケーブル(図示しない)で接続されている。
【0040】
上蓋300は、ヒンジ用突片部303、8個のビス取付孔307、3個の開閉蓋保持爪ガイド孔305、上面に設けられ上方に突出する2個のロック片回転軸308、上面に設けられ上方に突出する3個の回転リング保持爪301、防水カバー取付孔309,シール部材取付孔310及びゴム製パッキング304を有する。図3に示すように、上蓋300において、その外周端近傍の環状部を除く部分全体が上側に(上蓋カバー600に向かう方向に)突出した凸部を形成している。
上蓋300の中心部に設けられた防水カバー取付孔309に、上側から防水カバー701が嵌め込まれ、耐水性を有する接着剤で接着されている。シール部材取付孔310には、下側から防水ゴム製のシール部材700(制御回路のスイッチの押しボタンである。)が嵌め込まれている。シール部材700の底部周縁には外側に張り出した庇部(図示しない)が形成されており、上蓋300から上方に抜けない。上蓋300は、開閉蓋2を閉じた状態において本体100の内側を略覆う。
【0041】
開閉蓋保持爪ガイド孔305は、本体100の3箇所のロックガイド取付部114とロックガイド103、115、116との間のそれぞれの空隙(図2参照)と、開閉蓋2を閉じた状態において重なるように(本体100と開閉蓋2との接合面に垂直な光を投射した時の投影面の形状が略同一になるように)形成された孔である。開閉蓋保持爪ガイド孔305の開口部306は、ロックガイド103の開口部113と同じ形状に形成されている。
【0042】
回転リング保持爪301の先端には、外側に向いたつば302が形成されている(図3)。
パッキング304は、上蓋300の下側外周の、開閉蓋保持爪ガイド孔305よりも内側に(上蓋の中心に近い側に)嵌め込まれている。パッキング304は、開閉蓋保持爪ガイド孔305(ロックガイド103)をその中に含まない閉路を形成する。開閉蓋2をロックした状態で、パッキング304は、上蓋300と本体100とにより均一に圧縮され、本体の内部を密閉する。開閉蓋2をロックした状態で、上蓋300のパッキング304の内側には、開閉機構に係る孔又は空隙がない。実施の形態の構成に代えて、パッキング304は、本体100に取り付けられていても良く、上蓋300と本体100との両方に取り付けられていても良い。
【0043】
回転リング400は、側面に設けられた操作レバー取付部402、外周端の下方に突出する3個の開閉蓋保持爪404、3個の回転リングガイド孔406、2個のロック片ガイド孔409が形成されている。図4に示すように、回転リング400の下面は、その外周端から中心に向かって上側に(上蓋カバー600に向かう方向に)窪んだ凹部を形成している。回転リング400の凹部は、回転リング400がその円周方向に回動可能であるように、上蓋300の凸部と係合する。
操作レバー取付部402に、操作レバー401が、ボス403を介してねじ止めされている。開閉蓋保持爪404の先端の外側には、外側に(回転リング400の中心から遠ざかる方向に)突出したかまぼこ形の突起部405が設けられている(図5(a))。
【0044】
回転リングガイド孔406は、回転リング400の回転中心を中心とする円弧状に形成された孔である。回転リングガイド孔406は、開口部408と、舌状片407とを有する。開口部408から回転リングガイド孔406に挿通された回転リング保持爪301(上蓋300の上面に設けられており、上方に突出する。)のつば302は、舌状片407と係合する。これにより、組み立て時に回転リング400は上蓋300から外れにくくなっている。実施の形態においては、回転リング400は、その内面の凹部が上蓋300の凸部と係合して回動する(回転リング400は、上蓋300の凸部に案内されて回転する。)。回転リング保持爪301は回転リングガイド孔406に案内されていない(回転リング保持爪301は回転リングガイド孔406の側壁に当接することなく移動する。)。回転リングガイド孔406の両端が、回転リング保持爪301を係止することにより、回転リング400の回転ストッパの役割を果たしている。
実施の形態の構成に代えて、回転リング保持爪301が回転リングガイド孔406に案内されるに従って、回転リング400が回動しても良い。但し、回転リング400の回転の滑らかさ及び回転リングの強度等の観点から、実施の形態の構成が好ましい。
【0045】
ロック片500及び501はそれぞれ、ロック片回転中心孔502と下側に設けられ下方に突出する連係軸503を有する。図4に示すように、ロック片500及び501の下面は、その外周端から中心に向かって上側に(上蓋カバー600に向かう方向に)窪んだ凹部を形成している。ロック片500及び501の凹部は、回転リング400がその円周方向に回動可能であるように、回転リング400の凸部(回転リング400の下側が上側に窪んだ凹部を形成している故、薄い樹脂材料でできた回転リング400の上側が凸部を形成している。)と係合する。
【0046】
概略的に見てロック片501の形状は、ロック片500とほぼ点対称の形状である(以下、区別しない場合は単に「ロック片」と言う。)。
ロック片回転軸308にロック片回転中心孔502嵌入すると共に、連係軸503をロック片ガイド孔409に挿入する。回転リング400が回動すると、連係軸503がロック片ガイド孔409に案内されるに従って、ロック片500、501がロック片回転中心孔502を中心として回動運動をする。
【0047】
上蓋カバー600及び601を説明する。上蓋カバー600、601はそれぞれ、4個のボス602及びシール部材取付孔603を有する。上蓋カバー601の形状は、上蓋カバー600の形状とほぼ同じである(以下、区別しない場合は単に「上蓋カバー」と言う。)。ボス602の位置は、上蓋300に設けられたビス取付孔307及び上蓋固定板200に設けられたビス取付孔201の位置に対応する。シール部材取付孔603の位置は、上蓋300に設けられたシール部材取付孔310の位置に対応する。
【0048】
本体100の筐体、上蓋300、回転リング400、操作レバー401、ロック片500及び501、上蓋カバー600及び601は、樹脂の成形品である。上蓋固定板200は、金属製である。
【0049】
本体100の組み立て方法を説明する。予め組み立てたディスク再生部702を、所定の工程によって本体100の内部に配設する。ロックガイド113を、本体100のロックガイド取付部114にねじ止めする。残りの2つのロックガイドを同様に、本体100に取り付ける。
【0050】
開閉蓋2の組み立て方法を説明する。回転リング400の凹部が上蓋300の凸部に係合するように、且つ回転リングガイド孔406の開口部408と回転リング保持爪301との位置を合わせて、回転リング400を上蓋300の上に載置する。この状態で、開閉蓋保持爪404が開閉蓋保持爪ガイド孔305の開口部306に挿通される。回転リング400を上蓋300の下面(パッキング304で規定される面)に平行な面上で時計回りに、回転リング保持爪301が回転リングガイド孔406の端と接して係止されるまで、回動させる。回動時には、舌状片407がつば302の下側を摺動し、突起405が開閉蓋保持爪ガイド孔305の外周端よりも外側に突出して移動するので、回転リング400は上蓋300から外れない。
【0051】
ロック片500のロック片回転中心孔502を、上蓋300のロック片回転軸308に嵌め込み、ロック片500及び501の凹部が、回転リング400の凸部と係合するように、ロック片500を上蓋300及び回転リング400に載置する。この状態で、ロック片500の連係軸503は、回転リング400のロック片ガイド孔409に挿通される。ロック片501も同様に、上蓋300及び回転リング400に載置する。
【0052】
上蓋カバー600のシール部材取付孔603の位置を、シール部材700に合わせ、上蓋300をロック片500の上に載置する。上蓋カバー601も同様に、上蓋300及びロック片500に載置する。
上蓋固定板200の8個のビス取付孔201を上蓋300のビス取付孔307に合わせ、上蓋カバー600のボス602にビスで止める。これにより、上蓋固定板200が上蓋300に固定され、回転リング400、ロック片500及び501が、上蓋300と上蓋カバー600により回動可能に挟持される。
【0053】
以上のように開閉蓋2が組み立てられる。シール部材700の底部周縁に設けられているゴム製の庇部が、上蓋固定板200によって上蓋300の上面に押し付けられるので、開閉蓋2の外側から内側に水が入らない。
【0054】
上蓋300に突設されたヒンジ用突片部303を、本体100のヒンジ部3の開口部102に嵌め、枢ピン(表示しない)が通すことにより、開閉蓋2を本体100に回動可能に取り付ける。
使用者は、開閉蓋2を閉め、回転リング400に取り付けられた回転レバー401をパッキング304で規定される平面(開閉蓋2と本体100との接合面)と平行な平面上を時計回り又は反時計回りに動かすことにより、回転リング400をその円周方向に回転させ、開閉蓋2をロック又はリリースできる。
【0055】
以上のように構成された、実施の形態1の蓋開閉装置の動作を図5(a)及び図5(b)を用いて説明する。
図5(a)及び図5(b)は、ポータブルコンパクトディスク装置1の蓋開閉装置のリリース状態及びロック状態での要部斜視図である。使用者は、開閉蓋2を閉め、回転リング400に取り付けられた回転レバー401を開閉蓋2と本体100との接合面と平行な平面上を時計回り又は反時計回りに動かすことにより、開閉蓋2をロック又はリリースできる。
【0056】
リリース状態では、開閉蓋保持爪404はロックガイド103の開口部113に位置する(図5(a))。回転リング400を反時計方向に回転させて回転リング保持爪301が回転リングガイド孔406の端に当たった位置が、リリース状態の位置である。この時、上蓋300に配設された回転リング保持爪301は、回転リングガイド孔406の開口部408に位置する。
【0057】
回転リング400を開閉蓋2と本体100との接合面に平行な平面上を時計回りに回動することにより、ロック動作を行う。開閉蓋保持爪404の突起部405は、ロックガイドの103下面に当接しながら回動し、ロックガイド103に設けられた凸部112に接近していく。ロックガイド103は開口部113と凸部112の中間地点から、凸部112に向けて傾斜している。開閉蓋保持爪404の突起部405がロックガイド103の傾斜部117に沿って移動することにより、徐々に開閉蓋2が本体100に押し付けられていく。これによりゴム製のパッキング304の全体に均一に圧縮応力が加わる。開閉蓋2が本体100に密着する。この時、ロックガイド103もある程度弾性変形する。
【0058】
突起部405が凸部112に接触し、乗り越え、ロックが完了する(図1及び図5(b))。ロックガイド113及び突起部405は、突起部405が凸部112を乗り越える時弾性変形する。突起部405が凸部112を乗り越えた時に、使用者に、開閉蓋2がロックされた感覚(クリック感)を与える。凸部112は更に、操作レバー401が何かに触れて、使用者が意図しないリリースが起きることを防止する。突起部405が凸部112を乗り越えた所で、回転リング保持爪301が回転リングガイド孔406の端まで移動し、回転リング400はそれ以上回動しない。
【0059】
本体100の筐体は一体成型されている。その上面は、開閉蓋2との接合面であり、且つに3個のロックガイドが配設されている。3個の開閉蓋保持爪404を含む回転リング400は一体成型されている。一体成型された回転リング400の3個の開閉蓋保持爪404がロックされた状態で規定する平面は、開閉蓋2と本体100との接合面と高い平行度を有する。3組の開閉蓋保持爪404及びロックガイドにより、開閉蓋2は本体100に全ての接触面に均一の圧力がかかるように押し付けられる。使用者は、操作レバー401を時計回りに回動するという、1つの動作によって確実に、開閉蓋2をロックすることができる。
【0060】
操作レバー401を、ロック状態(図5(b))から、本体100の表面に平行な方向に反時計回りに回動することにより、リリース動作を行う。操作レバー401を動かす過程において、開閉蓋保持爪404の突起部405がロックガイド103の凸部112を乗り越え、リリース感が得られる。開閉蓋保持爪404の突起部405がロックガイド103の開口部113に臨む位置まで、回転リング400を回動させると、開閉蓋2がリリースされる(図5(a))。回転リング保持爪301が回転リングガイド孔406の端まで移動し、回転リング400はそれ以上回動しない。開閉蓋2を本体100に対して回動可能な状態になる。
【0061】
実施の形態1の蓋開閉装置によれば、使用者は、操作レバー401を動かすという1つの動作のみによって、開閉蓋2をロック・リリースできる。開閉蓋2は、3組の開閉蓋保持爪及びロックガイドによって、開閉蓋2と本体100とが、本体の上面外周端にほぼ均一に分布した3点で本体100に固定される。回転リング400の外周端に設けた3個の開閉蓋保持爪404を本体の上面外周端に設けたロックガイドと係合又は離反させることにより、ロック又はリリース動作を行う構成としたので、蓋開閉装置の可動部である回転リング400の移動経路の内側にパッキング304を設けることができた。パッキング304の内側に蓋開閉装置の可動部はない。ロック時には上蓋300に配設されたパッキング304が本体100に均一に押し付けられるので、本体100と開閉蓋2との間から内側に水が入らない。
【0062】
ロックガイド103が凸部112を有しているため、使用者はロック完了を確実に感得できると共に、良好なロック状態が得られる。ロック状態から使用者の意図に反して回転リング400がリリース側に回動することがない、ロック状態を確実に保つことができる。
【0063】
ロックガイド103が傾斜部117を有しているので、開閉蓋2は回転リング400の時計回りの回動時に、徐々に本体100に接近する。開閉蓋2は回転リング400の反時計回りの回動時に、徐々に本体100から遠ざかる。これにより、ロック時には開閉蓋2を本体100に押し付ける力を徐々に増加させることができ、リリース時には、開閉蓋2を本体100に押し付ける力を徐々に緩めることができる。使用者が操作レバー401を操作する時、使用者の手にロック又はリリースの感触が伝達される。
【0064】
防水カバー701は上蓋300と一体成形しても良い。上蓋カバー600と上蓋カバー601とを一体成形しても良い。
実施の形態1の蓋開閉装置では、3個のロックガイドを使用した。これに代えて、蓋開閉装置は、開閉蓋2を閉じた状態において、開閉蓋2と本体100とが密着する方向にヒンジ部3に応力が働くように、ヒンジ部3の回転軸を配置し、本体100が2個の円弧状のロックガイド103及び115を有していても良い。
ロックガイドの形状は、凸部を有し、傾斜部を有しない形状としても良い。傾斜部と凸部を兼用しても良い。
【0065】
《実施の形態2》
図6〜図8を用いて本発明の実施の形態2の蓋開閉装置を備えたポータブルコンパクトディスク装置を説明する。図6は、本発明の実施の形態2の蓋開閉装置を備えたポータブルコンパクトディスク装置の本体、上蓋、回転リング及びロック片の分解斜視図である。
本発明の実施の形態2の蓋開閉装置は、実施の形態2の蓋開閉装置1の本体100を本体800に、ロック片500をロック片900に、ロック片501をロック片901に置き換えたものである。その他の構成は、実施の形態1の蓋開閉装置と同じである。実施の形態1と同じ部分に同一の符号を付し、図面及び説明は援用する。
【0066】
ロック片900及び901はそれぞれ、ロック片回転中心孔902、連係軸903、ロック部911及び凸部910を有する。ロック片900及び901は、実施の形態1のロック片500及び501にそれぞれ、ロック部911及び凸部910を加えたものである。ロック片回転中心孔902は実施の形態1のロック片回転中心孔502と同じであって、上蓋300に設けられたロック片回転軸308が嵌入される。連係軸903は実施の形態1の連係軸503と同じであって、回転リング400に設けられたロック片ガイド孔409に挿入される。ロック部911には、内向きに角柱状の凸部910が設けられている。概略的に見れば、ロック片901の形状は、ロック片900とほぼ点対称の形状である。
【0067】
ロック片回転軸308をロック片回転中心孔902に嵌入すると共に、連係軸903をロック片ガイド孔409に挿入する。回転リング400を回動させると、連係軸903がロック片ガイド孔409に案内されるに従って、ロック片900、901がロック片回転中心孔902を中心とする回動運動をする。ロック片900及びロック片901は、樹脂で形成される。
本体800は、本体100の側面に凹部810を更に設けたものである。凹部810は、ロック時に凸部910に係合するように形成されている。
【0068】
本発明の実施の形態2の蓋開閉装置の組み立て方法は、実施の形態1の蓋開閉装置の組み立て方法において、本体100を本体800に、開口部102を開口部802に、ロック片500をロック片900に、ロック片501をロック片901に、ロック片回転中心孔502をロック片回転中心孔902に、連係軸503を連係軸903置き換えたものと同じであるので説明を省略する。
【0069】
実施の形態2の蓋開閉装置の動作を図7び図8を用いて説明する。実施例1と同一の動作の説明は省略する。使用者は、開閉蓋2を閉め、回転リング400に取り付けられた回転レバー401を開閉蓋2と本体100との接合面平行な平面上を時計回り又は反時計回りに動かすことにより、開閉蓋2をロック又はリリースできる。
開閉蓋2は、実施の形態1の蓋開閉装置によってロック/リリースされると同時に、実施の形態2のロック片900及びロック片901によってロック/リリースされる。実施の形態2の蓋開閉装置は、2重ロック構造を有する。ロック片900及びロック片901によって開閉蓋2がロック/リリースされる機構を説明する。図7(a)は実施の形態2のポータブルコンパクトディスク装置の蓋開閉装置のリリース状態での平面図、図7(b)はX−X矢視断面図である。図8(a)はその蓋開閉装置のロック状態での平面図、図8(b)はY−Y矢視断面図である。
【0070】
リリース状態(図7)では、連係軸903は回転リング400に設けられたロック片ガイド孔409の反時計方向の端部に位置し、ロック部911の凸部910は、本体800の凹部810から離れている。
ロック動作中は、ロック片900はロック片回転軸308を中心とする回動運動をし、凸部910は凹部810に徐々に接近していく。
凸部910が凹部810に嵌り、ロックが完了する(図8)。ロック状態では、連係軸903は回転リング400に設けられたロック片ガイド孔409の時計方向の端部に位置する。ロック片901もロック片900と同様の動作をする。
【0071】
リリース動作では、操作レバー401を、ロック状態(図8)から、本体800の表面に平行な方向に反時計回りに回動する。操作レバー401を動かす過程において、ロック片900はロック片回転軸308を中心とする回動運動をし、凸部910は凹部810から徐々に離れていく。凸部910が凹部810から離れる位置まで、回転リング400を回動させると、開閉蓋2がリリースされる(図7)。開閉蓋2を本体800に対して回動可能な状態になる。
【0072】
実施の形態2の蓋開閉装置によれば、使用者は、操作レバー401を動かすという1つの動作のみによって、開閉蓋2を2重にロック/リリースできる。開閉蓋2は、2個のロック片によって本体800に固定される。
【0073】
凹部810は、凸部910と係合するにつれて、開閉蓋2と本体100とが密着する方向に凸部910をガイドする傾斜面、及び/又はそれを乗り越えた凸部910がリリースする方向に移動しないように保持する凸部を、凹部810の上面に有していても良い。
凸部910は、凹部810と係合するにつれて、開閉蓋2と本体100とが密着する方向に凸部910が移動するように傾斜した、凹部810との摺動面(凸部910の上面)を有していても良い。
【0074】
実施の形態の構成に代えて、蓋開閉装置は下記の構成を有していても良い。
蓋開閉装置は、ロック片500、501がなく、上蓋カバー600が上蓋300との間に回転リング400のみを挟持する構成であっても良い(実施の形態1の変形)。
蓋開閉装置は、ロック片500、501及び上蓋カバー600がなく、回転リング400が上蓋300の回転リング保持爪301のみによって保持されても良い。この場合、例えば回転リングガイド孔406にストッパを取り付け、回転リング保持爪301が回転リングガイド孔406の開口部408から外れないようにする。回転リング400が回転リング保持爪301と回転リングガイド孔406とによって案内されて回転しても良い。
【0075】
本体100(又は800)がロックガイド103、115、116に代えて開閉蓋保持爪を有し、回転リング400が開閉蓋保持爪404に代えてロックガイドを有する蓋開閉装置であっても良い。
本体800が凹部810に代えて側面に配設され外側に突出する凸部を有し、ロック片900、901が凸部910に代えてロック部911に形成された凹部を有する蓋開閉装置であっても良い(実施の形態2の変形)。
上蓋300がロック片回転中心軸308に代えて貫通しないロック片回転中心孔を有し、ロック片500、501(又は900、901)がロック片回転中心孔902に代えてロック片回転中心軸を有する蓋開閉装置であっても良い。
回転リング400がロック片ガイド孔409に代えて連係軸を有し、ロック片500、501(又は900、901)が連係軸903に代えてロック片ガイド孔(好ましくは貫通していない。)を有する蓋開閉装置であっても良い。
各構成部品を、樹脂に代えて軽量の金属(例えばアルミニウム又はマグネシウム)で形成しても良い。
【0076】
本発明は、ポータブルコンパクトディスク装置に限られず、開閉機構を有する任意の装置(特にある程度以上の密閉性を必要とする装置である。コンパクトディスク装置以外のディスク装置を含む。)に適用可能である。
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、操作箇所が1箇所でありながら均一に高い密閉性を有する蓋開閉装置を実現できるという有利な効果が得られる。本発明によれば、高い密閉性(例えば生活防水形以上の防水効果を奏する密閉性)を有し、蓋の開閉が容易で、耐久性があり安価で組み立て易く(部品点数が少ない)高い信頼性を有する軽量で小型の蓋開閉装置を実現できるという有利な効果が得られる。本発明によれば、更に回転リングを回転させるという新しい蓋の開閉方法を実現する(デザイン的に優れた外観を実現し、新しい蓋の開閉操作方法は使用者に新鮮な印象を与える。)蓋開閉装置を実現できるという有利な効果が得られる。
本発明の蓋開閉装置は、本体に対して開閉可能に取り付けた蓋の開閉装置として、広く利用できるものである。例えば、本発明の蓋開閉装置は、防水性及び防塵性が要求されるポータブルコンパクトディスク装置、気密性が要求される化粧品用コンパクト容器に使用される蓋開閉装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の蓋開閉装置を備えたポータブルコンパクトディスク装置のロック状態での外観図
【図2】同ポータブルコンパクトディスク装置の開閉蓋を開けた状態を示す斜視図
【図3】同ポータブルコンパクトディスク装置の要部の分解斜視図
【図4】同ポータブルコンパクトディスク装置の本体、上蓋、回転リング及びロック片の分解斜視図
【図5】図5(a)は同ポータブルコンパクトディスク装置の蓋開閉装置のリリース状態での要部斜視図、図5(b)は同ポータブルコンパクトディスク装置の蓋開閉装置のロック状態での要部斜視図
【図6】本発明の実施の形態2の蓋開閉装置を備えたポータブルコンパクトディスク装置の本体、上蓋、回転リング及びロック片の分解斜視図
【図7】図7(a)は同ポータブルコンパクトディスク装置の蓋開閉装置のリリース状態での平面図、図7(b)はX−X矢視断面図
【図8】図8(a)は同ポータブルコンパクトディスク装置の蓋開閉装置のロック状態での平面図、図8(b)はY−Y矢視断面図
【符号の説明】
1 ポータブルコンパクトディスク装置
2 開閉蓋
3 ヒンジ部
100 本体
102 開口部
103 ロックガイド
110 ビス取付孔
111 ビス取付孔
112 凸部
113 開口部
114 ロックガイド取付部
115 ロックガイド
116 ロックガイド
117 傾斜部
200 上蓋固定板
201 ビス取付孔
300 上蓋
301 回転リング保持爪
302 つば
303 ヒンジ用突片部
304 パッキング
305 開閉蓋保持爪ガイド孔
306 開口部
307 ビス取付孔
308 ロック片回転軸
309 防水カバー取付孔
310 シール部材取付孔
400 回転リング
401 操作レバー
402 操作レバー取付部
403 ボス
404 開閉蓋保持爪
405 突起部
406 回転リングガイド孔
407 舌状片
408 開口部
409 ロック片ガイド孔
500 ロック片
501 ロック片
502 ロック片回転中心孔
503 連係軸
600 上蓋カバー
601 上蓋カバー
602 ボス
603 シール部材取付孔
700 シール部材
701 防水カバー
702 ディスク再生部
800 本体
802 開口部
810 凹部
900 ロック片
901 ロック片
902 ロック片回転中心孔
903 連係軸
910 凸部
911 ロック部

Claims (13)

  1. ヒンジ部及び同一円周上に配設された少なくとも3個の円弧状のロックガイドを有する本体と、前記本体に対して開閉可能に取り付けられた開閉蓋と、を有する蓋開閉装置であって
    前記開閉蓋は、
    前記ロックガイドと同数の開閉蓋保持爪挿通孔と、第1の凸部とを有し、前記ヒンジ部に回動可能に軸支され、前記開閉蓋を閉じた状態において前記本体を略覆う上蓋と、
    前記開閉蓋保持爪挿通孔に挿通されそれぞれの前記ロックガイドと係合又は離反可能な複数の開閉蓋保持爪と、円周方向に回動可能であるように前記第1の凸部と係合する第1の凹部とを有する回転リングと、
    前記上蓋に取り付けられ、前記回転リングを前記上蓋との間に回転可能に挟持する上蓋カバーと、
    を備え、
    前記蓋開閉装置は、前記回転リングの回動に伴って、前記開閉蓋保持爪が前記ロックガイドと係合又は離反することにより、前記本体と前記開閉蓋とがロックし又はロック解除し、
    前記本体及び/又は開閉蓋は、前記本体と開閉蓋との接合面に、前記開閉蓋保持爪が前記ロックガイドと係合したときに当該蓋開閉装置の内部を密閉するように設けられたパッキング部材をさらに備えたことを特徴とする蓋開閉装置。
  2. 前記上蓋は更に複数の回転リング保持爪を有し、
    前記回転リングは、前記回転リングをその円周方向に回動可能に保持するように、それぞれの前記回転リング保持爪と係合する複数の回転リングガイド孔を有することを特徴とする請求項1に記載の蓋開閉装置。
  3. ヒンジ部及び同一円周上に配設された少なくとも3個の円弧状のロックガイドを有する本体と、前記本体に対して開閉可能に取り付けられた開閉蓋と、を有する蓋開閉装置であって
    前記開閉蓋は、
    複数の回転リング保持爪と、前記ロックガイドと同数の開閉蓋保持爪挿通孔とを有し、前記ヒンジ部に回動可能に軸支され、前記開閉蓋を閉じた状態において前記本体を略覆う上蓋と、
    前記開閉蓋保持爪挿通孔に挿通されそれぞれの前記ロックガイドと係合又は離反する複数の開閉蓋保持爪と、回転リングをその円周方向に回動可能に保持するようにそれぞれの前記回転リング保持爪と係合する複数の回転リングガイド孔とを有する回転リングと、
    を備え、
    前記蓋開閉装置は、前記回転リングの回動に伴って、前記開閉蓋保持爪が前記ロックガイドと係合又は離反することにより、前記本体と前記開閉蓋とがロックし又はロック解除し、
    前記本体及び/又は開閉蓋は、前記本体と開閉蓋との接合面に、前記開閉蓋保持爪が前記ロックガイドと係合したときに当該蓋開閉装置の内部を密閉するように設けられたパッキング部材をさらに備えたことを特徴とする蓋開閉装置。
  4. 前記回転リングガイド孔の両端が、前記回転リング保持爪を係止することにより、前記回転リングの回転ストッパの役割を果たしていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の蓋開閉装置。
  5. 前記ロックガイドは傾斜部及び第2の凸部を有し、
    前記開閉蓋保持爪を前記ロックガイドに係合する方向に移動させると、前記傾斜部は、前記開閉蓋と前記本体とが密着する方向に前記開閉蓋保持爪をガイドし、前記第2の凸部は、前記第2の凸部を乗り越えた前記開閉蓋保持爪を前記回転リングがロック解除する方向に移動しないように保持することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかの請求項に記載の蓋開閉装置。
  6. 前記本体は、側面に配設された複数の第2の凹部を更に有し、
    前記開閉蓋は、側面に配設され内側に突出する第3の凸部と、ロック片回転中心孔と、連係軸とをそれぞれ有する複数のロック片を更に有し、
    前記上蓋は、前記ロック片回転中心孔に挿通され前記ロック片を回動可能に保持する複数のロック片回転中心軸を更に有し、
    前記回転リングは、前記連係軸をそれぞれ挿通し、前記回転リングの回転中心より偏心した複数のロック片ガイド孔を更に有し、
    前記本体と前記開閉蓋とがロックする方向に前記回転リングを回動すると、前記連係軸が前記ロック片ガイド孔にガイドされることにより、前記第3の凸部が第2の凹部に係合するように、前記ロック片が動くことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかの請求項に記載の蓋開閉装置。
  7. 前記上蓋に取り付けられ、前記回転リングと前記ロック片とを、前記上蓋との間に回動可能に挟持する上蓋カバーを有することを特徴とする請求項に記載の蓋開閉装置。
  8. 前記第2の凹部は、前記第3の凸部と係合するにつれて、前記開閉蓋と前記本体とが密着する方向に前記第3の凸部をガイドする傾斜面、及びそれを乗り越えた前記第3の凸部を前記回転リングがロック解除する方向に移動しないように保持する第4の凸部を有し、又は、
    前記第3の凸部は、前記第2の凹部と係合するにつれて、前記開閉蓋と前記本体とが密着する方向に前記第3の凸部が移動するように傾斜した、前記第2の凹部との摺動面を有することを特徴とする請求項に記載の蓋開閉装置。
  9. 前記パッキング部材は、前記ロックガイドをその中に含まない閉路を形成し前記開閉蓋を閉めた状態で内部を密閉するように構成されたことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかの請求項に記載の蓋開閉装置。
  10. 前記本体は前記第2の凹部に代えて側面に配設され外側に突出する第3の凸部を有し、前記ロック片は前記第3の凸部に代えて前記第2の凹部を有することを特徴とする請求項から請求項のいずれかの請求項に記載の蓋開閉装置。
  11. 前記上蓋は前記ロック片回転中心軸に代えて貫通しない前記ロック片回転中心孔を有し、前記ロック片は前記ロック片回転中心孔に代えて前記ロック片回転中心軸を有することを特徴とする請求項から請求項1のいずれかの請求項に記載の蓋開閉装置。
  12. 前記回転リングは前記ロック片ガイド孔に代えて前記連係軸を有し、前記ロック片は前記連係軸に代えて前記ロック片ガイド孔を有することを特徴とする請求項から請求項1のいずれかの請求項に記載の蓋開閉装置。
  13. 請求項1から請求項1のいずれかの請求項に記載の前記蓋開閉装置を有し、前記回転リングの内側の前記上蓋に操作部を設けたことを特徴とするディスク装置。
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