JP4242486B2 - 麺線くっつき引き離し装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、麺棒に麺掛けされた麺類を延伸する技術に関連し、特に、手延麺類熟成中に発生した隣合わせの麺線のくっつきを引き離す麺線くっつき引き離し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
麺棒に麺掛けされた麺類を延伸する工程においては、小引きと呼ばれる工程の後に、熟成と呼ばれる工程がある。この熟成は小引きされた軟らかい麺を熟成箱の中に入れて行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この熟成工程において、麺棒に掛けられた麺線は熟成が進み、隣の麺棒に掛けられた麺線とくっついてしまうことがあった。そして、この隣合わせの麺棒に掛けられた麺線同士がくっついてしまうと、熟成後の工程である大引き工程に移っていくときに、麺線がもつれてしまうことがあり、大引き工程がうまくいかないという課題があった。
【0004】
この発明は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたものであって、その目的とするところは、大引き工程に入る前段で、くっつき麺線の引き離しを行うことにより、大引き工程での麺線のもつれを防ぐことのできる麺線くっつき引き離し装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、請求項1の発明は、麺線が掛けられた一対の麺棒の両端を支持搬送する前部搬送子を備えた前部麺棒搬送路の後方に、前部麺棒搬送路から搬送された麺線が掛けられた麺棒の両端を支持搬送中に麺線のくっつきを引き離して搬送する引き離し搬送子を備えた麺線くっつき引き離し搬送路を設け、移動循環する前記前部搬送子の速度と前記引き離し搬送子の速度との速度差で生じる長さが麺線が掛けられた一対の最大麺棒間の長さより小さい速度差で、麺線が掛けられた後部側の麺棒の両端を支持搬送する前記引き離し搬送子を、麺線が掛けられた前部側の麺棒の両端を支持搬送する前記前部搬送子より速い速度で搬送循環させた手段よりなるものである。
【0006】
また、請求項2の発明は、麺線が掛けられた一対の麺棒の両端を支持搬送する前部搬送子を備えた前部麺棒搬送路と、麺線が掛けられた麺棒の両端を支持搬送する後部搬送子を備えた後部麺棒搬送路との間に、前部麺棒搬送路から搬送された麺線が掛けられた麺棒の両端を支持搬送中に麺線のくっつきを引き離して後部麺棒搬送路に搬送する引き離し搬送子を備えた麺線くっつき引き離し搬送路を設け、移動循環する前記前部搬送子及び後部搬送子の速度と前記引き離し搬送子の速度との速度差で生じる長さが麺線が掛けられた一対の最大麺棒間の長さより小さい速度差で、麺線が掛けられた一方側の麺棒の両端を支持搬送する前記引き離し搬送子を、麺線が掛けられた他方側の麺棒の両端を支持搬送する前記前部搬送子及び後部搬送子より速い速度で搬送循環させた手段よりなるものである。
【0007】
ここで、好ましい態様として、請求項1,2の発明は、引き離し搬送子は広めの所定間隔をあけて麺線くっつき引き離し搬送路に搬送循環自在に複数連接して設けられているのがよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に記載の発明の実施の形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
ここで、図1は麺線くっつき引き離し装置の一部省略の側面図、図2は麺線くっつき引き離し装置を前段側に有する大引き装置の全体正面図である。
【0009】
図において、麺線aが掛けられた一対の麺棒b,bの両端を支持搬送する前部麺棒搬送路1の後方には、前部麺棒搬送路1から搬送された麺線aが掛けられた麺棒bの両端を支持搬送中に麺線aのくっつきを引き離す麺線くっつき引き離し搬送路2が設けられている。麺線くっつき引き離し搬送路2の後方には後部麺棒搬送路3が設けられている。
【0010】
また、これら、前部麺棒搬送路1、麺線くっつき引き離し搬送路2及び後部麺棒搬送路3は、熟成後の工程である大引き工程を行う大引き装置4の前段部分に設けられていて、麺線くっつき引き離し搬送路2でくっつきが解消された麺線aは後部麺棒搬送路3を経て、大引き装置4に搬送されるようになっている。
【0011】
前部麺棒搬送路1には、麺線aが掛けられた一対の麺棒b,bの両端を支持搬送する複数の前部搬送子11が搬送循環自在に備えられている。各前部搬送子11は前部麺棒搬送路1に対して横断方向に取付けられた各麺棒bの両端を支持搬送するように、前部麺棒搬送路1の左右両側にそれぞれ搬送循環自在に配置されている。
【0012】
左右にそれぞれ配置された各前部搬送子11は、左右に配置された無端の各前部搬送チェーン12に前後で隣接するようにしてそれぞれ連動連結されている。左右の前部搬送チェーン12がそれぞれ移動循環することによって、各前部搬送子11は麺棒bの両端を支持搬送しながら循環する。
【0013】
左右の前部搬送チェーン12はそれぞれ、一対の図示しない前部スプロケットと後部スプロケット13との間に張設されて回装されている。後部スプロケット13は後述の麺線くっつき引き離し搬送路2の前部スプロケット23より後方側に配置されていて、前部麺棒搬送路1の前部搬送チェーン12の後部側は麺線くっつき引き離し搬送路2の引き離し搬送チェーン22の前部側と重なって配設されている。
【0014】
左右の各前部搬送チェーン12がそれぞれ張設された前後一対の各スプロケットは横断方向に配置された回転軸によって左右がそれぞれ連結されていて、左右の各スプロケットは回転軸によって同速度で回転するようになっている。また、前部スプロケットは図示しない駆動モーターに減速機及び伝動ベルトなどを介して連動連結されている。
【0015】
前部搬送チェーン12によって移動循環する各前部搬送子11は、後述する引き離し搬送子21より遅い速度、例えば6分の1〜8分の1程の遅い速度で移動循環するようになっていており、又後述する後部搬送子31と同一の速度で移動循環するようになっている。この6分の1〜8分の1程の遅い速度は、循環周回速度差で生じる長さが麺線aが掛けられた一対の麺棒b,b間の長さより小さい速度差になっている。
【0016】
麺線aが掛けられた麺棒bの両端を支持搬送する前部搬送子11は、隣接する前後の前部搬送子11の間で麺棒bの端部を挟んで支持して搬送する構造になっていて、各前部搬送子11はその中央に上部側に突設する係止片11aが形成されていて、前後の前部搬送子11の係止片11aの間に麺棒bの端部は挟まれて支持されるようになっている。
【0017】
各係止片11aは前面が垂直に形成され、後面が前方に向けて斜め上向きに傾斜する傾斜面に形成されていて、麺棒bはこの傾斜面に沿って斜め上方の前方側へ移動して前後の前部搬送子11の係止片11aの間から容易に抜け出ることができ、この前部麺棒搬送路1から後方の麺線くっつき引き離し搬送路2に容易に麺棒bを引渡しできるようになっている。
【0018】
前部麺棒搬送路1の上部には、麺線aが掛けられた麺棒bの両端を支持搬送する各前部搬送子11を後方の麺線くっつき引き離し搬送路2に向けて水平に案内する前部麺棒搬送ガイド14が配設されている。前部麺棒搬送ガイド14は後述の引き離し搬送ガイド26より少し低い位置に設けられていて、前部麺棒搬送ガイド14上を搬送される前部搬送子11は、引き離し搬送ガイド上26を搬送される引き離し搬送子21より少し低い位置を搬送される。
【0019】
麺線くっつき引き離し搬送路2には、麺線aが掛けられた麺棒bの両端を支持搬送しながら引き離す複数の引き離し搬送子21が搬送循環自在に備えられている。各引き離し搬送子21は麺線くっつき引き離し搬送路2に対して横断方向に取付けられた各麺棒bの両端を支持搬送するように、麺線くっつき引き離し搬送路2の左右両側にそれぞれ搬送循環自在に配置されている。
【0020】
左右にそれぞれ配置された各引き離し搬送子21は、左右に配置された無端の各引き離し搬送チェーン22にそれぞれ連動連結されている。左右の引き離し搬送チェーン22がそれぞれ移動循環することによって、各引き離し搬送子21は麺棒bの両端を支持搬送しながら循環する。
【0021】
左右の引き離し搬送チェーン22はそれぞれ、前部スプロケット23と後部スプロケット24との間に張設されて回装されている。前部スプロケット23は前述の前部麺棒搬送路1の後部スプロケット13より前方側に配置されていて、麺線くっつき引き離し搬送路2の引き離し搬送チェーン22の前部側は前部麺棒搬送路1の前部搬送チェーン12の後部側と重なって配設されている。
【0022】
左右の各引き離し搬送チェーン22がそれぞれ張設された前後一対の各スプロケット23,24は横断方向に配置された回転軸によって左右がそれぞれ連結されていて、左右の各スプロケット23,24は回転軸によって同速度で回転するようになっている。
【0023】
また、前部スプロケット23は歯車25を介して前部麺棒搬送路1の後部スプロケット13の回転軸と連動連結されている。この連動連結は、後部スプロケット13の周面の回転速度より前部スプロケット23の周面の回転速度が速くなるように連動連結されている。
【0024】
即ち、速度差で生じる長さが麺線aが掛けられた一対の最大麺棒b,b間の長さより小さい速度差で、引き離し搬送子21が前記前部搬送子11より速い速度で搬送循環するように、引き離し搬送子21が連動連結された引き離し搬送チェーン22は前部搬送子11が連動連結された前部搬送チェーン12より速い速度で循環周回している。
【0025】
このため、各引き離し搬送子21が連動連結された左右の各引き離し搬送チェーン22は、前記の各前部搬送子11が連動連結された左右の各前部搬送チェーン12の循環周回速度より、例えば6〜8倍程度の速さの速度で循環周回するようになっている。この6〜8倍程度の速さは、循環周回速度差で生じる長さが麺線aが掛けられた一対の麺棒b,b間の長さより小さい速度差になっている。
【0026】
このように、引き離し搬送子21は、速度差で生じる長さが麺線aが掛けられた一対の最大麺棒b,b間の長さより小さい速度差で、前部搬送子11より速く搬送されるため、前部麺棒搬送路1を搬送されている最中にはくっついていた麺線aは、速く搬送される引き離し搬送子21によって引き離されてくっつきが解消される。
【0027】
つまり、麺線aが掛けられた一対の麺棒b,b同士は、前部麺棒搬送路1を搬送されている最中には接近しているが、一対の麺棒b,bのうち、その前部側の麺棒bが前部麺棒搬送路1の前部搬送子11から麺線くっつき引き離し搬送路2の引き離し搬送子21に受け渡された後、後部側の麺棒bが前部搬送子11から引き離し搬送子21に受け渡されるまでの間には、前部側の麺棒bを支持搬送する引き離し搬送子21は後部側の麺棒bを支持搬送する前部搬送子11より例えば6〜8倍の速度で搬送される。
【0028】
その結果、後部側の麺棒bが前部搬送子11から引き離し搬送子21に受け渡されたときには、前部側の麺棒bと後部側の麺棒bとは、6〜8倍の速度差によって生じる長さだけ引き離されており、一対の麺棒b,bに掛けられた麺線aのくっつきは解消される。
【0029】
各引き離し搬送子21には、その中央に上部側に突設する係止片21aが形成されている。各係止片21aは前面及び後面が垂直に形成されていて、一対の麺棒b,bの前部側の麺棒bはこの係止片11aの前面側によって係止されて引っ掛けられて支持搬送されるようになっている。
【0030】
麺線aが掛けられた麺棒bの両端を支持搬送する複数の各引き離し搬送子21は、引き離し搬送チェーン22に所定間隔をあけて3個が連接して連結されている。連接された3個の引き離し搬送子21の先頭部分と、所定間隔をあけた次の連接された3個の引き離し搬送子21の先頭部分との間隔は、前部搬送チェーン12と引き離し搬送チェーン22との速度差で生じる長さと略同一となっている。
【0031】
3個が連接された引き離し搬送子21では、先頭部分の引き離し搬送子21に一対の麺棒b,bの前部側の麺棒bが引っ掛けられて支持搬送されるようになっている。残りの2個の連接された引き離し搬送子21は、後部側の麺棒bが引き離し搬送チェーン22を滑って前方の前部側の麺棒bに接近して麺線aが再びくっつくの防ぐために設けられた防波堤的な役目を果たすものである。
【0032】
3個連接された引き離し搬送子21の最後尾部分と、所定間隔をあけた次の連接された3個の引き離し搬送子21の先頭部分との間には、係止片21aがなく、平坦な所定の間隔があけられていて広くなっている。
【0033】
これは、麺棒b,bが前部麺棒搬送路1から麺線くっつき引き離し搬送路2に受け渡される場合、両者の搬送移動速度が相違し、しかも、麺線くっつき引き離し搬送路2側の搬送移動速度が速いため、麺線くっつき引き離し搬送路2の引き離し搬送子21の間隔を広くすることによって、前後の引き離し搬送子21に形成された係止片21aの間に確実に入って搬送されるようにするためである。
【0034】
麺線くっつき引き離し搬送路2の上部には、麺線aが掛けられた麺棒bの両端を支持搬送する引き離し搬送子21を後方の後部麺棒搬送路3に向けて水平に案内する引き離し搬送ガイド26が配設されている。引き離し搬送ガイド26は前記の前部麺棒搬送ガイド14より少し高い位置に設けられていて、引き離し搬送ガイド上26を搬送される引き離し搬送子21は、前部麺棒搬送ガイド14上を搬送される前部搬送子11より少し高い位置を搬送される。
【0035】
また、麺線くっつき引き離し搬送路2の上部には、麺棒搬送ガイド27が水平に配設されている。麺棒搬送ガイド27はその前部側が前部スプロケット23の周面形状に沿って下向きの円弧状に形成されている。麺棒搬送ガイド27の後部側は後部麺棒搬送路3の後述の前部スプロケット33の位置まで延設されている。麺棒搬送ガイド27のガイド表面は引き離し搬送子21及び後部搬送子31で搬送される麺棒bの下面より僅かに低い程度の略同じ高さにある。
【0036】
麺線くっつき引き離し搬送路2の中間の下方には、引き離し搬送チェーン22に一定の張力を付与するテンション装置28が設けられていて、引き離し搬送チェーン22は前後のスプロケット23,24とテンション装置28によって、逆三角形状に張設されている。
【0037】
後部麺棒搬送路3には、麺線aが掛けられた麺棒bの両端を支持搬送する複数の後部搬送子31が搬送循環自在に備えられている。各後部搬送子31は後部麺棒搬送路3に対して横断方向に取付けられた各麺棒bの両端を支持搬送するように、後部麺棒搬送路3の左右両側にそれぞれ搬送循環自在に配置されている。
【0038】
左右にそれぞれ配置された各後部搬送子31は、左右に配置された無端の各後部搬送チェーン32に前後で隣接するようにしてそれぞれ連動連結されている。左右の後部搬送チェーン32がそれぞれ移動循環することによって、各後部搬送子31は麺棒bの両端を支持搬送しながら循環する。
【0039】
左右の後部搬送チェーン32はそれぞれ、前部スプロケット33と一対の図示しない後部スプロケットとの間に張設されて回装されている。前部スプロケット33は前述の麺線くっつき引き離し搬送路2の後部スプロケット24の後方に接近して配置されている。
【0040】
左右の各後部搬送チェーン32がそれぞれ張設された前後一対の各スプロケットは横断方向に配置された回転軸によって左右がそれぞれ連結されていて、左右の各スプロケットは回転軸によって同速度で回転するようになっている。また、後部スプロケットは図示しない駆動モーターに減速機及び伝動ベルトなどを介して連動連結されている。
【0041】
後部搬送チェーン32によって移動循環する各後部搬送子31は、前記引き離し搬送子21より遅い速度、例えば6分の1〜8分の1程の遅い速度で移動循環するようになっていて、又前記前部搬送子11と同一の速度で移動循環するようになっている。この6分の1〜8分の1程の遅い速度は、循環周回速度差で生じる長さが麺線aが掛けられた一対の最大麺棒b,b間の長さより小さい速度差になっている。
【0042】
麺線aが掛けられた麺棒bの両端を支持搬送する後部搬送子31は、隣接する前後の後部搬送子31の間で麺棒bの端部を挟んで支持して搬送する構造になっていて、各後部搬送子31はその中央に上部側に突設する係止片31aが形成されていて、前後の後部搬送子31の係止片31aの間に麺棒bの端部は挟まれて支持されるようになっている。各係止片31aは前面及び後面が垂直に形成されていて、搬送中に簡単に麺棒bが外れないようになっている。
【0043】
後部麺棒搬送路3の上部には、麺線aが掛けられた麺棒bの両端を支持搬送する後部搬送子31を後方の大引き工程を行う大引き装置4に向けて水平に案内する後部麺棒搬送ガイド34が配設されている。後部麺棒搬送ガイド34は前記の引き離し搬送ガイド26と同一高さ位置に設けられていて、後部麺棒搬送ガイド34を搬送される後部搬送子31は、引き離し搬送ガイド26上を搬送される引き離し搬送子21と同一高さ位置を搬送される。
【0044】
次に、上記発明の実施の形態の構成に基づく作用について以下説明する。
小引き後に熟成箱で熟成された麺線aは、隣の麺棒bに掛けられた麺線a同士とくっつくことがあるが、この一部くっついた麺線aのくっつきを解除するために、この発明に係る麺線くっつき引き離し装置の前部麺棒搬送路1に一部くっついた麺線aが掛けられた一対の麺棒b,bの両端を前後して載せる。
【0045】
前部麺棒搬送路1には、その左右両側に前方に向かって移動循環する前部搬送子11が前部搬送チェーン12に連結されていて、前後の隣接する前部搬送子11の係止片11a同士の間に麺線aが掛けられた一対の麺棒b,bの両端を載せて支持させる。
【0046】
前後の隣接する前部搬送子11の係止片11a同士の間に支持された一部くっついた麺線aが掛けられた一対の麺棒b,bは、前部搬送子11によって後方の麺線くっつき引き離し搬送路2に向けて一定の速度で搬送される。この前部麺棒搬送路1を搬送中の麺線aは隣の麺線aに一部くっついた状態にある。
【0047】
後方に搬送された一対の麺棒b,bは、前部側の麺棒bが麺線くっつき引き離し搬送路2を速い速度で搬送循環される引き離し搬送子21によって引き取られて麺線くっつき引き離し搬送路2に受け渡される。
【0048】
即ち、前部麺棒搬送路1の後部側には麺線くっつき引き離し搬送路2の前部スプロケット23が設けられていて、この前部スプロケット23によって斜め下向きの状態から水平状態に反転させられる引き離し搬送子21の係止片21aの前面によって下側から斜め上向きに引き取られて、麺線くっつき引き離し搬送路2に受け渡される。
【0049】
しかも、麺線くっつき引き離し搬送路2を搬送する引き離し搬送子21は、前部麺棒搬送路1を搬送する前部搬送子11より少し高い位置を水平に搬送されているので、引き離し搬送子21の係止片21aによって引き取られた前部側の麺棒bは前部搬送子11の係止片11aに当たることがない。
【0050】
3個連接された先頭の引き離し搬送子21に引き取られて搬送される前部側の麺棒bは、前部搬送子11に搬送される後部側の麺棒bよりも、6〜8倍の速度で搬送されるため、前部側の麺棒bと後部側の麺棒bとの距離はどんどん広がり、麺線a同士のくっつきは引き離されて、麺線a同士のくっつきが解消され始める。
【0051】
そして、後部側の麺棒bが引き離し搬送子21によって引き取られて麺線くっつき引き離し搬送路2に受け渡されたときには、前部側の麺棒bと後部側の麺棒bとの距離は、麺線aが掛けられた一対の最大麺棒b,b間の長さに近い状態までになって、前部麺棒搬送路1を搬送中は下方に長く垂れていた麺線aは水平に近い弛み状態まで引っ張られて、麺線a同士のくっつきは引き離されて、麺線a同士のくっつきが解消される。
【0052】
麺線a同士のくっつきが解消された麺線aは、その前部側の麺棒bが後方に搬送されて後方の後部麺棒搬送路3に受け渡される。即ち、後方に搬送された前部側の麺棒bの両端は、麺線くっつき引き離し搬送路2と後部麺棒搬送路3との間に配置された麺棒搬送ガイド27上に送り出される。後部麺棒搬送路3の前部スプロケット33によって、前部側の麺棒bの両端は、下向きの状態から水平状態に反転させられる後部搬送子31の係止片31aの前面によって引き取られて、後部麺棒搬送路3に受け渡される。
【0053】
後部麺棒搬送路3の後部搬送子31によって後方の大引き装置4に搬送される前部側の麺棒bは、その搬送速度が麺線くっつき引き離し搬送路2よりも6分の1〜8分の1に減速される。このため、後部麺棒搬送路3の後部搬送子31より6〜8倍の搬送速度で搬送される後部側の麺棒bと、前部側の麺棒bとの距離は急速に接近して水平に近い弛み状態までなっていた麺線aは、下方に長く垂れて麺線a同士も接近する。
【0054】
その後、後部側の麺棒bの両端も同様に麺線くっつき引き離し搬送路2と後部麺棒搬送路3との間に配置された麺棒搬送ガイド27上に送り出される。そして、後部麺棒搬送路3の前部スプロケット33によって、後部側の麺棒bの両端は、下向きの状態から水平状態に反転させられる後部搬送子31の係止片31aの前面によって引き取られて、後部麺棒搬送路3に受け渡される。
【0055】
後部麺棒搬送路3を搬送する麺線aが掛けられた一対の麺棒b,bの両端は、前後に隣接するようにして後部搬送子31によって後方の大引き装置4に向けて搬送される。
【0056】
なお、この発明は上記発明の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
例えば、前記の発明の実施の形態では、麺線aが掛けられた麺棒bの両端を支持搬送する複数の各引き離し搬送子21は、引き離し搬送チェーン22に所定間隔をあけて連結されている場合で説明したが、これに限定されるものではなく、図3に図示するように、所定間隔をあけずに、前後に隣接状態で各引き離し搬送子21を引き離し搬送チェーン22に連結していてもよい。
また、前記の発明の実施の形態では、前部麺棒搬送路1、麺線くっつき引き離し搬送路2及び後部麺棒搬送路3は、熟成後の工程である大引き工程を行う大引き装置4の前段部分に設けられている場合で説明したが、これに限定されるものではなく、大引き装置4とは別に設けられていてもよい。また、必要に応じて後部麺棒搬送路3を省略してもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上の記載より明らかなように、請求項1,2の発明に係る麺線くっつき引き離し装置によれば、麺線が掛けられた一対の麺棒同士は、前部麺棒搬送路を搬送されている最中には接近しているが、一対の麺棒のうち、その前部側の麺棒が前部麺棒搬送路の前部搬送子から麺線くっつき引き離し搬送路の引き離し搬送子に受け渡された後、後部側の麺棒が前部搬送子から引き離し搬送子に受け渡されるまでの間に、前部側の麺棒を支持搬送する引き離し搬送子は後部側の麺棒を支持搬送する前部搬送子より速い速度で搬送されるため、後部側の麺棒は前部側の麺棒から引き離されて、これにより、くっつき麺線の引き離しを行うことができ、一対の麺棒に掛けられた麺線のくっつきを解消することができるという、極めて新規的有益なる効果を奏するものである。
【0058】
また、請求項3のように、引き離し搬送子は所定間隔をあけて麺線くっつき引き離し搬送路に搬送循環自在に複数連接して設けられている場合には、麺線くっつき引き離し搬送路を搬送中に、後部側の麺棒が滑って前部側の麺棒に接近するのを複数連接して設けられた引き離し搬送子によって防いで、麺線が再びくっつくの防ぐことができる。また、前部麺棒搬送路から麺線くっつき引き離し搬送路に麺棒が受け渡される場合、両者の搬送移動速度が相違し、しかも、麺線くっつき引き離し搬送路側の搬送移動速度が速いため、麺線くっつき引き離し搬送路の引き離し搬送子を広めの所定間隔にすることによって、前後の引き離し搬送子の間に確実に麺棒を受け渡すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す麺線くっつき引き離し装置の一部省略の側面図である。
【図2】この発明の実施の形態を示す麺線くっつき引き離し装置を前段側に有する大引き装置の全体正面図である。
【図3】この発明の他の実施の形態を示す麺線くっつき引き離し装置の一部省略の側面図である。
【符号の説明】
1 前部麺棒搬送路
11 前部搬送子
11a 係止片
12 前部搬送チェーン
13 後部スプロケット
14 前部麺棒搬送ガイド
2 麺線くっつき引き離し搬送路
21 引き離し搬送子
21a 係止片
22 引き離し搬送チェーン
23 前部スプロケット
24 後部スプロケット
25 歯車
26 引き離し搬送ガイド
27 麺棒搬送ガイド
28 テンション装置
3 後部麺棒搬送路
31 後部搬送子
31a 係止片
32 後部搬送チェーン
33 前部スプロケット
34 後部麺棒搬送ガイド
4 大引き装置
a 麺線
b 麺棒

Claims (3)

  1. 麺線が掛けられた一対の麺棒の両端を支持搬送する前部搬送子を備えた前部麺棒搬送路の後方に、前部麺棒搬送路から搬送された麺線が掛けられた麺棒の両端を支持搬送中に麺線のくっつきを引き離して搬送する引き離し搬送子を備えた麺線くっつき引き離し搬送路を設け、移動循環する前記前部搬送子の速度と前記引き離し搬送子の速度との速度差で生じる長さが麺線が掛けられた一対の最大麺棒間の長さより小さい速度差で、麺線が掛けられた後部側の麺棒の両端を支持搬送する前記引き離し搬送子を、麺線が掛けられた前部側の麺棒の両端を支持搬送する前記前部搬送子より速い速度で搬送循環させたことを特徴とする麺線くっつき引き離し装置。
  2. 麺線が掛けられた一対の麺棒の両端を支持搬送する前部搬送子を備えた前部麺棒搬送路と、麺線が掛けられた麺棒の両端を支持搬送する後部搬送子を備えた後部麺棒搬送路との間に、前部麺棒搬送路から搬送された麺線が掛けられた麺棒の両端を支持搬送中に麺線のくっつきを引き離して後部麺棒搬送路に搬送する引き離し搬送子を備えた麺線くっつき引き離し搬送路を設け、移動循環する前記前部搬送子及び後部搬送子の速度と前記引き離し搬送子の速度との速度差で生じる長さが麺線が掛けられた一対の最大麺棒間の長さより小さい速度差で、麺線が掛けられた一方側の麺棒の両端を支持搬送する前記引き離し搬送子を、麺線が掛けられた他方側の麺棒の両端を支持搬送する前記前部搬送子及び後部搬送子より速い速度で搬送循環させたことを特徴とする麺線くっつき引き離し装置。
  3. 引き離し搬送子は広めの所定間隔をあけて麺線くっつき引き離し搬送路に搬送循環自在に複数連接して設けられている請求項1又は請求項2記載の麺線くっつき引き離し装置。
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