JP4241026B2 - フィルタ - Google Patents

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JP4241026B2
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Description

【発明の属する技術分野】
この発明は、急変する変動を除去することができるフィルタに関し、特に熱電対や測温抵抗体の出力などのアナログ信号に用いて好適なフィルタに関するものである。
【0001】
【従来の技術】
熱電対や測温抵抗体出力などのアナログ信号にはノイズが重畳することがあるので、これらのノイズを取り除かなければならない。これらのノイズは通常急激に変動するので、その性質を利用して取り除くことが一般に行われている。
【0002】
図9にこのような急激に変動する信号を取り除く手法を説明する。図9において、曲線5はアナログ信号であり、黒丸D1〜D9は一定周期でサンプリングした点である。D1〜D4およびD6〜D9はほぼ一定値であるが、D5だけ異常な値になっている。
【0003】
このような異常値D5を取り除くために、引き続く所定の数のデータのうち、最大値と最小値を除いたデータの平均値をその時点のデータとする。すなわち、下記(1)式によってその時点のデータを算出する。
その時点の値=(最大値と最小値を除いたデータの総和) /(最大値と最小値を除いたデータの数) ・・・ (1)
【0004】
例えば、平均値を算出するデータの個数を4とすると、時点T1ではD1〜D4のうち最大値D3と最小値D2を除いたD1とD4の平均値をその時点のデータとする。また、時点T2ではD2〜D5のうち、最大値D5と最小値D2を除いたD3とD4の平均値をその時点のデータとする。時点T2のデータは下記(2)式で求めることができる。
時点T2のデータ=(D3+D4)/2 ・・・・・・ (2)
【0005】
以下同様にして、1つずつ右側にずらしていきながら最大値と最小値を除いた2つの値の平均値をその時点のデータとする。このようにすることにより、D5のような異常値を取り除くことができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−125494号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような異常値を取り除く手法には次のような課題があった。
【0008】
異常値が継続する時間が(サンプリング周期×平均化するデータの個数)に比べて短い場合には前記の手法で異常値を取り除くことができる。しかしながら、異常値が継続する時間がその時間より長くなると、異常値を充分に取り除くことが出来ないという課題があった。
【0009】
継続時間が長い異常値を取り除くためには、平均化するデータの個数を増加させなければならない。しかしながら、長期間の平均値をその時点のデータとするために、応答が遅くなってしまうという課題があった。また、データを平均化するためには一時的にデータを保存しておかなければならないが、そのための格納領域が増加してしまうという課題もあった。
【0010】
従って本発明の目的は、長時間継続する変動を除去することができ、かつ応答特性を悪化させることがないフィルタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
入力信号が入力され、この入力信号を保持すると共に出力するバッファ部と、
前記入力信号、および前記バッファ部の出力が入力され、前記バッファ部に保持された信号を前記入力信号で更新するモードAおよびモードCと、更新しないモードBを取り、
モードAのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が第1の値より大きいか等しくなるとモードBに遷移し、
モードBのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が前記第1の値より小さいときにモードAに遷移し、大きいか等しい状態が第1の時間継続したときにモードCに遷移し、
モードCのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が前記第1の値より小さいとき、または大きいか等しい状態が第2の時間継続したときにモードAに遷移し、
するコントロール部と、
を具備したものである。応答特性を悪化させることなくノイズなどの変動値を除去できる。また、長時間続く変動にも対応できる。
【0015】
請求項記載の発明は、
入力信号をサンプリングするサンプリングスイッチと、
前記サンプリングスイッチでサンプリングされた信号が入力され、この信号に平均化処理を施して出力するフィルタ部と、
前記フィルタ部の出力が入力され、この入力された信号を保持すると共に出力するバッファ部と、
前記入力信号、および前記バッファ部の出力が入力され、前記サンプリングスイッチおよびバッファ部を制御して前記バッファ部に保持された信号を更新するモードAおよびモードCと、前記バッファ部に保持された信号を更新しないモードBを取り、
モードAのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が第1の値より大きいか等しくなるとモードBに遷移し、
モードBのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が前記第1の値より小さいときにモードAに遷移し、大きいか等しい状態が第1の時間継続したときにモードCに遷移し、
モードCのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が前記第1の値より小さいとき、または大きいか等しい状態が第2の時間継続したときにモードAに遷移し、
するコントロール部と、
を具備したものである。応答特性を悪化させることなくノイズなどの変動値を除去できる。また、長時間続く変動にも対応できる。
【0023】
請求項記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第1の値は、前記入力値が通常有する変動幅よりも小さな値に設定するようにしたものである。変動分を確実に除去できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、図に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明に係るフィルタの一実施例を示す構成図である。図1において、1はサンプリング部であり、サンプリングスイッチ11およびコントロール部12で構成されており、入力値INが入力される。2はバッファ部であり、このバッファ部2の出力がこのフィルタの出力値OUTになる。
【0025】
サンプリングスイッチ11は入力値INをバッファ部2に入力し、また切り離す。サンプリングスイッチ11がオンのときはバッファ部2に格納された値は入力値INで更新され、オフのときはバッファ部2に格納されている値は更新されず、ホールドされる。コントロール部12には入力値INおよび出力値OUTが入力される。コントロール部2はこれら2つの入力された値に基づいてサンプリングスイッチ11のオン、オフおよびバッファ部2の更新を制御する。
【0026】
図2はこのフィルタの動作を表わした状態遷移図である。このフィルタは更新モードA、ホールドモードB、追従モードCの3つのモードを取る。更新モードAはさらにA1とA2の2つの状態に分けられる。出力値OUTと入力値INとの差の絶対値がしきい値α未満であるときは状態A1であり、コントロール部12はサンプリングスイッチ11をオンにし、バッファ部2に格納された値を入力値INで更新する。また、状態A1は継続される。
【0027】
入力値INと出力値OUTとの差の絶対値がしきい値αを越えると、状態A2に移行する。このときコントロール部12はサンプリングスイッチ11をオフにしてバッファ部2に格納された値を更新しない。すなわち、出力値OUTはホールドされる。また、ホールドモードBに遷移する。
【0028】
ホールドモードBはB1〜B3の3つの状態に分けられる。入力値INと出力値OUTとの差の絶対値がしきい値α以上のときは状態B1である。コントロール部12はサンプリングスイッチ11をオフにしてバッファ部2に格納された値を更新しない。そのため、出力値OUTはホールドされる。また、状態B1を継続する。
【0029】
入力値INと出力値OUTとの差がしきい値α以上の状態B1が予め定められた期間であるフィルタ時間Tfilter1を越えると、状態B3に移行する。コントロール部12はサンプリングスイッチ11をオンにしてバッファ部2に格納された値を入力値INで更新する。また、追従モードCに遷移する。
【0030】
入力値INと出力値OUTとの差の絶対値がしきい値α未満であると、状態B2に遷移する。コントロール部12はサンプリングスイッチ11をオンにしてバッファ部2に格納された値を入力値INで更新する。また、更新モードAに遷移する。
【0031】
追従モードCはC1〜C3の3つの状態に分けられる。入力値INと出力値OUTとの差の絶対値がしきい値α以上のときは、状態C1になる。コントロール部12はサンプリングスイッチ11をオンにしてバッファ部2に格納された値を入力値INで更新する。また、状態C1は継続される。
【0032】
入力値INと出力値OUTとの差の絶対値がしきい値α以上である状態C1が予め定められたフィルタ時間Tfilter2継続すると、状態C2に移行する。コントロール部12はサンプリングスイッチ11をオンにしてバッファ部2に格納された値を入力値INで更新する。また、更新モードAに遷移する。
【0033】
入力値INと出力値OUTとの差の絶対値がしきい値α未満であるときは、状態C3になる。コントロール部12はサンプリングスイッチ11をオンにしてバッファ部2に格納された値を入力値INで更新する。また、更新モードAに遷移する。このように、入力値INと出力値OUTの差の絶対値によってモードおよび状態の間を遷移させることによって、ノイズを除去する。
【0034】
なお、定数しきい値αは入力値INの変動レベルよりも小さい値とする。また、フィルタ時間Tfilter1、Tfilter2は下記(3)、(4)式を満たすように設定する。
0≦Tfilter1<∞ ・・・・・・ (3)
0≦Tfilter2≦∞ ・・・・・・ (4)
上記(4)式から、Tfilter2は無限大であってもよい。すなわち、追従モードCで、状態にC2に移行しないようにすることも出来る。また、Tfilter2<Tfilter1とすることもできる。このときは、入力値INと出力値OUTの差の絶対値がしきい値αを超える時間がTfilter2以上継続すると、直ちに更新モードAに遷移する。
【0035】
また、図1実施例ではサンプリングスイッチ11を経由して入力値INをバッファ部2に入力するようにしたが、常時入力値INをバッファ部2に入力し、バッファ部2に格納された値を更新するかしないかをコントロール部12で制御するようにしてもよい。さらに、コントロール部12でバッファ部2の更新を制御する代わりに、入力値INとバッファ部2の出力を選択してバッファ部2に入力するようにしてもよい。
【0036】
図3にTfilter1以下の短時間、入力値INが異常になった場合の動作を示す。図3において、横軸は時間、縦軸は入出力値の大きさである。実線は入力値IN、点線は出力値OUT、黒丸D1〜D6は入力値INのサンプリング点、白丸D3´、D4´は出力値OUTのサンプリング点である。また、斜線部はしきい値αから外れる範囲である。この部分の横幅はTfilter1に等しい。
【0037】
最初は更新モードAの状態A1であるとする。入力値INがD1とD2のときは、入力値INと出力値OUTはほぼ同じ大きさであるので、これらの差の絶対値はα未満である。従って、状態A1は継続し、出力値OUTは入力値INで更新される。
【0038】
入力値INがD3になると、出力値OUTとの差の絶対値はしきい値αを越える。そのため、状態A2になり、さらにホールドモードBに移行する。出力値OUTはホールドされ、入力値D3は出力に反映されない。そのため、出力値OUTはD2と同じ値のD3´になる。
【0039】
次に入力値INとしてD4が入力されるが、出力値OUTがD3´であるのでそれらの差はしきい値αを越える。従って状態B1になる。出力値OUTはホールドされてD3´と同じD4´になり、入力値D4は捨てられる。
【0040】
次に入力値INとしてD5が入力される。このときの出力値OUTはD4´であるので、それらの差の絶対値はしきい値αより小さくなる。そのため状態B2に遷移して、出力値OUTは入力値IN(D5)で更新される。また、更新モードAに遷移する。
【0041】
次の入力値INはD6であり、そのときの出力値OUT(D5)とほぼ同じなので、出力値OUTはD6で更新される。また、状態A1は継続される。このようにして、異常データD3,D4が出力値OUTに反映されるのを防止することができる。
【0042】
なお、入力値INの変動幅がTfilter1より長い場合は、ステップ応答を想定している。状態はA1→A2→B1→B3と遷移し、追従モードCになって出力値OUTは入力値INで更新される。その後入出力値が安定して更新モードAに遷移して再度フィルタ処理が可能になる。
【0043】
図4に本発明の他の実施例を示す。なお、図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。図4において、3はフィルタ部であり、サンプリングスイッチ11の出力およびコントロール部12の出力が入力される。このフィルタ部3の出力はバッファ部2に入力される。バッファ部2の出力は出力値OUTになり、かつコントロール部12およびフィルタ部3に入力される。
【0044】
フィルタ部3は入力された値を平均化して出力するフィルタであり、内部に演算部31を有している。この演算部31によって予め定められた個数の入力データの平均値を演算して出力する。フィルタ部3はまたコントロール部12の出力によって、バッファ部2の出力値をホールドする機能をも有する。状態A2とB1では、バッファ部2の出力値をホールドし、そのホールドした値をバッファ部2に出力する。なお、この実施例でも図2に示すように各モード間を遷移する。
【0045】
次に、この実施例の動作を図5〜図7を用いて説明する。なお、図3と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。また、図3と同様に斜線の部分はしきい値αの範囲外の部分である。
【0046】
図5は入力値INと出力値OUTの差の絶対値がしきい値αより小さい場合の動作を説明した図である。図2で説明したように、この場合はサンプリング部1の動作は更新モードAの状態A1になる。従って、サンプリング部1の出力は入力値IN(黒丸D1〜D6)と同じになる。すなわち、サンプリング部1は入力値INを通過させるだけであり、実質的に機能しない。
【0047】
サンプリング部1の出力はフィルタ部3に入力されて平均値が演算される。そのため、出力値OUTは白丸D3´〜D6´になる。すなわち、出力値OUTは、入力値INがD3の時点ではD2とD3の平均値のD3´になり、入力値INがD4の時点ではD2〜D4の平均値のD4´になる。以下、D5´、D6´も同様に演算される。
【0048】
図6は定数Tfilter1より短い時間の間入力値INが異常になった場合の例である。図3で説明したように、異常データD3,D4はサンプリング部1で除かれてD3´、D4´になり、その出力は一定値になる。そのため、フィルタ部3の出力、すなわち出力値OUTも一定値になる。この場合はフィルタ部3は実質的に機能しない。
【0049】
図7に変動する途中のデータが入力された場合の例を示す。入力値INがD3のときはしきい値αの範囲内であるので、サンプリング部1の出力はD3と同じになるが、フィルタ部3で平均化処理されるので出力値OUTはD3より小さいD3´になる。そのため、入力値INがD4ではしきい値αの範囲外になり、サンプリング部1によってD4は出力側に伝達されず、出力値OUTはD3´と同じD4´になる。
【0050】
同様にD5も範囲外になるので、D5時点の出力値OUTはD4´と同じD5´になる。フィルタ部3がないとすると、入力値INがD3時点の出力値OUTはD3そのものになる。そのため、基準値が持ち上げられて次の入力値D4も範囲内になり、出力値OUTはD4になる。同様にして次の出力値OUTもD5になる。すなわち、フィルタ部3がないと異常値D4,D5を除去できない。
【0051】
なお、この実施例ではバッファ部2はフィルタ部3の出力を通過させるだけであるので、出力値OUTはフィルタ部3の出力と同じである。また、状態A2とB1のときにフィルタ部3で出力値をホールドするようにしたが、バッファ部2でホールドするようにしてもよい。
【0052】
図8に、図4実施例を変形した実施例を示す。なお、図4と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。図8において、4は選択部であり、サンプリング部1の出力とフィルタ部3の出力およびコントロール部12の出力が入力される。選択部4はコントロール部12の出力によって、サンプリング部1とフィルタ部3の出力のいずれかを選択してバッファ部2に出力する。また、入力値INはサンプリング部1とフィルタ部3の両方に入力される。バッファ部2の出力が出力値OUTになる。
【0053】
選択部4はサンプリングスイッチ11がオフのときはサンプリング部1の出力をバッファ部2に出力し、オンのときはフィルタ部3の出力をバッファ部2に出力する。サンプリングスイッチ11がオフのときは、バッファ部2は内部に格納されている値をホールドする。なお、この実施例でも図2に示すように各モード間を遷移する。
【0054】
図5〜図7で説明したように、サンプリングスイッチ11がオフのときは出力データがホールドされるのでフィルタ部3が機能しない。また、サンプリングスイッチ11がオンのときは、サンプリング部1は入力値INを通過させるだけである。従って、選択部4によってサンプリングスイッチ11がオフのときはサンプリング部1の出力をバッファ部2に入力し、サンプリングスイッチ11がオンのときはフィルタ部3の出力をバッファ部2に入力するようにしても、同じ効果を得ることができる。
【0055】
なお、図4および図8実施例においてフィルタ部3は入力データを平均化するフィルタであるとしたが、同様に機能を有する他のフィルタ、例えばローパスフィルタを用いてもよい。さらに、これらの実施例ではハードウエアで構成するとして説明したが、マイクロプロセッサを用いてソフトウエアで同等の機能を実現することもできる。
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば、次の効果が期待できる。
請求項1記載の発明によれば、入力信号が入力され、この入力信号を保持すると共に出力するバッファ部と、
前記入力信号、および前記バッファ部の出力が入力され、前記バッファ部に保持された信号を前記入力信号で更新するモードAおよびモードCと、更新しないモードBを取り、
モードAのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が第1の値より大きいか等しくなるとモードBに遷移し、
モードBのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が前記第1の値より小さいときに前記モードAに遷移し、大きいか等しい状態が第1の時間継続したときにモードCに遷移し、
モードCのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が前記第1の値より小さいとき、または大きいか等しい状態が第2の時間継続したときにモードAに遷移し、
するコントロール部と、
を具備した。
【0056】
安定した入力値が入力される場合は、常に最新の入力値で出力値を更新するので、応答性が悪化することがないという効果がある。また、多量のデータを平均化する処理を行わないので、データを保存するための領域が不要になり、コストを削減することができるという効果もある。また、第1の値を調整することにより、既知の変動を効率的に除去することができるという効果もある。また、ソフトウエアでも容易に構成することができるという効果もある。また、ステップ状に変化する入力に対しても正確に応答することができるという効果もあり、第1の値、第1、第2の時間を調整することにより、既知の変動分を除去することができるという効果もある。さらに、変動が長期間継続した場合でも、第2の値の時間で元の状態に戻すことができるので、動作が不安定になることがなくなるという効果もある。
【0062】
請求項記載の発明によれば、入力信号をサンプリングするサンプリングスイッチと、
前記サンプリングスイッチでサンプリングされた信号が入力され、この信号に平均化処理を施して出力するフィルタ部と、
前記フィルタ部の出力が入力され、この入力された信号を保持すると共に出力するバッファ部と、
前記入力信号、および前記バッファ部の出力が入力され、前記サンプリングスイッチおよびバッファ部を制御して前記バッファ部に保持された信号を更新するモードAおよびモードCと、前記バッファ部に保持された信号を更新しないモードBを取り、
モードAのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が第1の値より大きいか等しくなるとモードBに遷移し、
モードBのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が前記第1の値より小さいときに前記モードAに遷移し、大きいか等しい状態が第1の時間継続したときにモードCに遷移し、
モードCのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が前記第1の値より小さいとき、または大きいか等しい状態が第2の時間継続したときにモードAに遷移し、
するコントロール部と、
を具備した。
【0063】
安定した入力値が入力される場合は、常に最新の入力値で出力値を更新するので、応答性が悪化することがないという効果がある。また、多量のデータを平均化する処理を行わないので、データを保存するための領域が不要になり、コストを削減することができるという効果もある。また、、第1の値を調整することにより、既知の変動を効率的に除去することができるという効果もある。
【0064】
また、変動中のデータを取り込んでしまった場合でも、その変動分を除去することができるという効果もある。また、ソフトウエアでも容易に構成することができるという効果もある。また、ステップ状に変化する入力に対しても正確に応答することができるという効果がある。また、第1の値、第1、第2の時間を調整することにより、既知の変動分を除去することができるという効果もある。さらに、変動が長期間継続した場合でも、第2の時間で元の状態に戻すことができるので、動作が不安定になることがなくなるという効果がある。
【0071】
請求項記載の発明によれば、入力信号をサンプリングするサンプリングスイッチと、
前記入力信号が入力され、この入力された信号に平均化処理を施して出力するフィルタ部と、
前記サンプリングスイッチでサンプリングされた信号、および前記フィルタ部の出力信号が入力され、これらの信号を選択して出力する選択部と、
前記選択部の出力が入力され、この入力された信号を保持すると共に出力するバッファ部と、
前記入力信号、および前記バッファ部の出力が入力され、前記選択部を操作して前記フィルタ部の出力を選択させると共に前記バッファ部に保持された信号を前記入力信号で更新するモードAおよびモードCと、前記選択部を操作して前記サンプリングスイッチでサンプルされた信号を選択させると共に前記バッファ部に保持された信号を更新しないモードBを取り、
モードAのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が第1の値より大きいか等しくなるとモードBに遷移し、
モードBのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が前記第1の値より小さいときにモードAに遷移し、大きいか等しい状態が第1の時間継続したときにモードCに遷移し、
モードCのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が前記第1の値より小さいとき、または大きいか等しい状態が第2の時間継続したときにモードAに遷移し、
するコントロール部と、
を具備した。
【0072】
安定した入力値が入力される場合は、常に最新の入力値で出力値を更新するので、応答性が悪化することがないという効果がある。また、多量のデータを平均化する処理を行わないので、データを保存するための領域が不要になり、コストを削減することができるという効果もある。また、、第1の値を調整することにより、既知の変動を効率的に除去することができるという効果もある。
【0073】
また、変動中のデータを取り込んでしまった場合でも、その変動分を除去することができるという効果もある。また、ソフトウエアでも容易に構成することができるという効果もある。また、変動が長期間継続した場合でも、第2の時間で元の状態に戻すことができるので、動作が不安定になることがなくなるという効果がある。また、第1の値、第1、第2の時間を調整することにより、既知の変動分を除去することができるという効果もある。さらに、長時間続く変動にも対応できる。
【0077】
請求項記載の発明によれば、請求項ないし請求項いずれかに記載の発明において、前記第1の値は、前記入力値が通常有する変動幅よりも小さな値に設定するようにした。細かい変動分によってフィルタの内部状態が不安定になることがなくなり、かつ通常発生しない変動分を除去することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】本発明の一実施例の動作を説明する状態遷移図である。
【図3】本発明の動作を説明するための図である。
【図4】本発明の他の実施例の構成図である。
【図5】本発明の動作を説明するための図である。
【図6】本発明の動作を説明するための図である。
【図7】本発明の動作を説明するための図である。
【図8】本発明の他の実施例の構成図である。
【図9】従来のフィルタの動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 サンプリング部
11 サンプリングスイッチ
12 コントロール部
2 バッファ部
3 フィルタ部
31 演算部
4 選択部
D1〜D6 入力値
D3´〜D6´ 出力値

Claims (3)

  1. 入力信号が入力され、この入力信号を保持すると共に出力するバッファ部と、
    前記入力信号、および前記バッファ部の出力が入力され、前記バッファ部に保持された信号を前記入力信号で更新するモードAおよびモードCと、更新しないモードBを取り、
    モードAのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が第1の値より大きいか等しくなるとモードBに遷移し、
    モードBのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が前記第1の値より小さいときにモードAに遷移し、大きいか等しい状態が第1の時間継続したときにモードCに遷移し、
    モードCのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が前記第1の値より小さいとき、または大きいか等しい状態が第2の時間継続したときにモードAに遷移し、
    するコントロール部と、
    を具備したことを特徴とするフィルタ。
  2. 入力信号をサンプリングするサンプリングスイッチと、
    前記サンプリングスイッチでサンプリングされた信号が入力され、この信号に平均化処理を施して出力するフィルタ部と、
    前記フィルタ部の出力が入力され、この入力された信号を保持すると共に出力するバッファ部と、
    前記入力信号、および前記バッファ部の出力が入力され、前記サンプリングスイッチおよびバッファ部を制御して前記バッファ部に保持された信号を更新するモードAおよびモードCと、前記バッファ部に保持された信号を更新しないモードBを取り、
    モードAのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が第1の値より大きいか等しくなるとモードBに遷移し、
    モードBのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が前記第1の値より小さいときにモードAに遷移し、大きいか等しい状態が第1の時間継続したときにモードCに遷移し、
    モードCのときに、前記入力信号と前記バッファ部の出力の差の絶対値が前記第1の値より小さいとき、または大きいか等しい状態が第2の時間継続したときにモードAに遷移し、
    するコントロール部と、
    を具備したことを特徴とするフィルタ。
  3. 前記第1の値は、前記入力値が通常有する変動幅よりも小さな値に設定するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタ。
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