JP4240942B2 - データ出力システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文書データ等を出力処理するための出力装置、データ出力システム、機器情報通知方法、データ出力方法、およびこれらの方法に関するプログラム、該プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネット経由でストレージ(高速・大容量のディスク装置)を時間貸しするストレージサービスがあり、パソコン、携帯端末といったクライアントコンピュータから、そのストレージに一時的に保存されたデータを利用することができる。また、クライアントコンピュータと同様に、ネットワークに接続された出力装置(例えばプリンタ装置)からデータ出力をするといった利用がなされている。
【0003】
ここで、パソコン、携帯端末といったクライアントコンピュータから、インターネット経由でそのストレージにデータを一時的に保存する場合、該ストレージの位置情報(ロケーション情報;URL)は、上位機器側であらかじめ設定しておき、その設定された位置情報にあるストレージにデータを保存していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数の上位機器がネットワーク環境で使用されている場合、各上位機器でストレージの位置情報を設定する必要があり、ネットワーク管理者の負担が大きくなっていた。
【0005】
本発明は、複数の上位機器がネットワーク環境に接続されていても、ストレージの位置情報を共有することができ、各上位機器におけるストレージの位置情報の設定も不要となるようなータ出力システを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の出力装置と、該出力装置への出力データの伝達を制御するドライバを有する複数の上位機器とからなり、前記出力装置は、ストレージサービスを行う複数のストレージ及び前記複数の上位機器にそれぞれネットワーク網を介して接続して、該上位機器の出力データを受取り出力するデータ出力システムであって、前記出力装置は、前記ネットワークを介して接続するストレージの位置情報を保持する手段と、該ストレージの位置情報を前記上位機器に通知する手段とを有するとともに、複数のストレージの位置情報を機器情報ファイルとして管理し、前記上位機器のいずれか一つは、該上位機器の出力データを受取り出力する出力装置を検索する手段と、前記検索した結果より出力装置を選択する手段と、前記出力装置より取得したストレージの位置情報のストレージ機器に、前記出力装置で処理が可能なデータを出力する手段を有するデータ出力システムである。
【0007】
なお、出力装置とは、例えば印刷装置、画像表示装置、ファクリミリ装置、電子ファイリング装置等のことであるが、その出力装置自身に、ストレージサービスを行うストレージの位置情報を保持する手段(ストレージシステム制御部)と、前記ストレージの位置情報(ロケーション情報;URL)を上位機器に通知するストレージシステム制御部を備えることにより、出力装置に複数の上位機器がネットワーク環境で接続されていても、その出力装置に設定されているストレージの位置情報を共有することが可能となり、各上位機器側でストレージの位置情報の設定が不要となる。ここでは、クライアントPCを主に指すが、検索サーバを上位機器としてもよい。つまり検索サーバにもストレージの位置情報を送信しておいて、クライアントPCからアクセスしてその情報を得るという概念も含む。
【0008】
また、本発明は、前記出力装置が、前記ストレージの位置情報の利用可否を判定する手段と、判定結果に基づく利用可能なストレージの位置情報を選択して前記上位機器に通知する手段とを有するデータ出力システムである。
【0009】
これにより、何らかの理由により利用できなくなったストレージの位置情報リストを上位機器において削除する作業が不要とすることができる。
【0010】
そして、本発明は、前記出力装置が、保持したストレージの位置情報を変更する手段を有するデータ出力システムである。
【0011】
これにより、ストレージの位置情報が変更された場合でも、出力装置に保持されているストレージの位置情報の設定を変更するだけでよく、上位機器の設定を変更する必要がなくなる。
【0012】
更に、本発明は、前記出力装置が、ストレージサービスを利用可能にするためのカスタマー登録ページの位置情報を、前記上位機器に通知する手段を有するデータ出力システムである。
【0013】
これにより、ストレージサービスの利用のためにカスタマー情報登録が必要である場合でも、上位機器を利用しているユーザーは、カスタマー登録ページの位置情報を容易に知ることができる。
【0014】
また、本発明は、前記出力装置が、前記ストレージの位置情報にログインするためのパラメータを前記上位機器に通知する手段を有するデータ出力システムである。
【0015】
これにより、ストレージにログインする際に必要なセキュリティ面での、上位機器における設定が不要となる。したがって、上位機器からストレージに自動でログインすることが可能となる。
【0016】
そして、本発明は、前記出力装置が、前記ストレージの位置情報にログインするためのパラメータを保持し変更する手段を有するデータ出力システムである。
【0017】
これにより、ストレージの位置情報が変更されたことによりログイン情報が変更になった場合でも、出力装置に保持されているストレージの位置情報にログインするためのパラメータを変更するだけでよく、上位機器の設定を変更する必要がなくなる。
【0018】
更に、本発明は、前記出力装置が、機器情報に前記ストレージの位置情報も含めた、マークアップ言語を生成するための手段と、前記マークアップ言語を前記上位機器に送信するための手段とを有するデータ出力システムである。
【0019】
これにより、本発明は、XMLやHTML等のマークアップ言語を使用することにより、既存の一般的なブラウザで閲覧することが可能となり、かつ上位機器はストレージの位置情報を容易に取得することがきる。
【0020】
また、本発明は、前記出力装置が、自己のロケーション情報を、前記上位機器に送信する手段を有するデータ出力システムである。
【0021】
これにより、上位機器側で出力装置のロケーション情報を知ることができ、データを出力する際の最適なロケーションの出力装置を容易に選択することが可能となる。
【0024】
更に、本発明は、前記上記機器が、前記出力装置出力データの保管先を通知する手段を有するデータ出力システムである。
【0025】
これにより、出力装置が、ストレージに保管されているデータの保管先の情報を知ることができるので、出力装置から保管先にアクセスしてデータを出力することが可能となる。
【0028】
そして、本発明は、前記上位機器が、前記出力装置の機器情報を持っている検索サーバにアクセスする手段と、前記検索サーバにある検索画面を表示する手段と、前記検索結果より出力装置を選択する手段とを有するデータ出力システムである。
【0029】
これにより、検索サーバよりストレージの位置情報を取得することが可能となり、かつ、ドライバが各出力装置にストレージの位置情報を問い合わせる必要がなくなる。
【0030】
更に、本発明は、前記検索サーバがWWWサーバであるデータ出力システムである。
【0031】
これにより、上位機器がインターネット環境に接続することができれば、ストレージの位置情報を容易に取得することが可能となる。
【0032】
また、本発明は、前記上位機器が、前記検索結果の表示画面に前記ストレージサービスを利用するためのカスタマー登録の位置情報をリンク表示する手段を有するデータ出力システムである。
【0033】
これにより、ストレージサービスの利用のためにカスタマー情報の登録が必要な場合であっても、上位機器を利用しているユーザは、カスタマー登録ページの位置情報に容易にアクセスすることができる。
【0034】
そして、本発明は、前記上位機器が、利用する前記ストレージの位置情報を検索条件として、前記出力装置を検索する手段を有するデータ出力システムである。
【0035】
これにより、普段利用しているストレージの位置情報を検索条件として使用することができるので、出力装置の検索が容易となる。
【0040】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する。
本発明のータ出力システの実施例について、図1〜図8を用いて説明する。図1は、実施例1のデータ出力システムの全体構成図である。図2は、図1のプリンタドライバ23のモジュール構成図である。図3は、図1のストレージシステム制御部14で生成されるXMLファイルの説明図である。図4は、図1の検索サーバ4における出力装置の検索画面の説明図である。図5は、図1の検索サーバ4における出力装置の検索結果画面の説明図である。図6は、図1のプリンタドライバ23における出力装置(プリンタ1)の検索処理制御のフローチャートである。図7は、図1のプリンタドライバ23におけるデータ出力処理のフローチャートである。図8は、図1の出力装置(プリンタ1)のストレージシステム制御部14における機器情報ファイル生成のフローチャートである。
【0041】
実施例を説明する。本実施例の出力装置は、ストレージサービスを行うストレージ及び上位機器にそれぞれネットワーク網を介して接続して、上位機器の出力データを受取り出力し、そして、ストレージの位置情報を保持する手段と、ストレージの位置情報を上位機器に通知する手段とを有する。また、出力装置は、ストレージの位置情報の利用可否を判定する手段、判定結果に基づく利用可能なストレージの位置情報を選択して上位機器に通知する手段、保持したストレージの位置情報を変更する手段、ストレージサービスを利用可能にするためのカスタマー登録ページの位置情報を、上位機器に通知する手段、ストレージの位置情報にログインするためのパラメータを前記上位機器に通知する手段、ストレージの位置情報にログインするためのパラメータを保持し変更する手段、機器情報にストレージの位置情報も含めた、マークアップ言語を生成するための手段、前記マークアップ言語を前記上位機器に送信するための手段及び自己のロケーション情報を、前記上位機器に送信する手段を有する。また、実施例のデータ出力システムは、上記の出力装置と、該出力装置への出力データの伝達を制御するドライバとを備え、ドライバが、出力装置より取得したストレージの位置情報のストレージ機器に、出力装置で処理が可能なデータを出力する手段を有する。また、ドライバは、出力装置に出力データの保管先を通知する手段、出力装置を検索する手段、検索した結果より出力装置を選択する手段、出力装置の機器情報を持っている検索サーバにアクセスする手段、検索サーバにある検索画面を表示する手段、検索結果より出力装置を選択する手段とを有する。なお、検索サーバはWWWサーバである。また、検索結果の表示画面に前記ストレージサービスを利用するためのカスタマー登録の位置情報をリンク表示する手段を有する。そして、利用する前記ストレージの位置情報を検索条件として、前記出力装置を検索する手段を有する。
【0042】
実施例1の出力装置とデータ出力システムの全体構成について、図1により、説明する。本システム構成は、大きく分けるとプリンタ1と、クライアントコンピュータ2と、ストレージサービス機能を有するストレージサーバ3と、検索サーバ4とから構成され、それぞれのゲートウェイ5を介して、インターネット環境6に接続されている。
【0043】
プリンタ1は、本発明の出力装置に該当し、該プリンタ1に対して検索サーバ4およびクライアントコンピュータ2が上位機器に該当する。
【0044】
プリンタ1は、OS11と、データ送受信部12と、プリンタ制御部13と、ストレージシステム制御部14と、データ保持部15とから構成される。OS11は、データ送受信部12と、プリンタ制御部13と、ストレージシステム制御部14とを統合して制御する部位であり、前記データ送受信部12と、前記プリンタ制御部13と、前記ストレージシステム制御部14はそれぞれOS11上に設けられている。データ送受信部12は送受信のためのプロトコルに従ってデータの受渡しをする部位である。プリンタ制御部13は、データ出力時のプリンタ動作を制御する部位である。ストレージシステム制御部14は後段にて詳細に説明するが、ストレージサーバのURL、ユーザ名およびパスワード等のストレージサーバへのログイン情報、ストレージサーバのアカウントを取得するためのカスタマー登録URL情報および出力装置のロケーション情報からXMLファイルまたはHTMLファイルを生成し、その生成したファイルの上位機器への伝送制御を行う。すなわち、本発明の各動作を行うデータ保持部15は、前述のストレージサーバのURL、ストレージサーバへのログイン情報、カスタマー登録URL情報および出力装置のロケーション情報を保持する部位である。
【0045】
上位機器であるクライアントコンピュータ2は、OS21と、データ送受信部22と、プリンタドライバ(出力処理装置)23と、アプリケーションプログラム部24とから構成される。OS21は、前記データ送受信部22と、前記出力処理装置23と、前記アプリケーションプログラム部24とを統合して制御する部位である。データ送受信部22は、前記12と同様に、送受信のためのプロトコルに従ってデータの受渡しをする部位である。プリンタドライバ23は、後段で詳細に説明するが、アプリケーションからの文書データの取得を制御したり、検索サーバで検索した検索結果を取得したり、また、該検索結果である出力装置の情報を解析したりする部位である。アプリケーションプログラム部24は、例えばクライアントコンピュータ2にインストールされている一般的な、アプリケーションソフトでもよい。
【0046】
ストレージサーバ3は、OS31と、データ送受信部32と、カスタマー登録管理部33と、データ保存部34とから構成される。OS31は、データ送受信部32と、カスタマー登録管理部33と、データ保存部34とを統合して制御する部位である。データ送受信部32は前記と同様に、送受信のためのプロトコルに従ってデータの受渡しをする部位である。カスタマー登録管理部33は、特にインターネット経由で利用する場合、セキュリティが重要であり、各クライアントの登録情報の管理を想定して設けられている部位である。データ保存部34は、クライアントからのデータを保存する部位である。
【0047】
検索サーバ4は、OS41と、データ送受信部42と、出力装置検索画面生成部43と、出力装置検索処理部44と、出力装置情報保持部45とから構成される。OS41は、データ送受信部42と、出力装置検索画面生成部43と、出力装置検索処理部44と、出力装置情報保持部45とを統合して制御する部位である。データ送受信部42は、前記と同様に、送受信のためのプロトコルに従ってデータの受渡しをする部位である。出力装置検索画面生成部43は、インターネット上の所望の出力装置(プリンタ1)を検索するときの検索画面を生成する部位である。出力装置検索処理部44は、前記出力装置の検索処理を行う部位である。出力装置情報保持部45は、ブロードキャストで問い合わせたプリンタのストレージサーバ等各情報をデータベースとして保持している部位である。
【0048】
なお、URLの一例について、プリンタ1のURL10、クライアントコンピュータ2のURL20、ストレージサーバ3のURL30に、検索サーバ4のURL40をそれぞれ示す。
【0049】
図2は、図1のプリンタドライバ23のモジュール構成図を示しており、文書データ取得部230と、出力データ生成部231と、出力装置の機器情報保持解析部232と、ストレージサーバへのログイン処理部233と、ストレージサーバへの出力データ送信処理部234と、出力データの保管先通知処理部235と、出力装置の検索処理部236と、出力装置の検索画面表示制御部237と、出力装置の選択結果取得部238と、出力装置の機器情報保持部239から構成されている。
【0050】
文書データ取得部230は、アプリケーションからの文書データを取得する部位である。出力データ生成部231は、インターネットへ送信するデータを生成する部位である。出力装置の検索処理部236は、検索サーバにアクセスして出力装置を検索するための条件を送信し、それに対する出力装置の検索結果を取得する部位である。出力装置の機器情報保持解析部232は、検索サーバ4で検索した出力装置の情報を保持し、解析する部位である。ストレージサーバへのログイン処理部233は、ストレージサーバ3へログインする時のログイン情報を処理する部位である。ストレージサーバへの出力データ送信処理部234は前記出力データ生成部231で生成したデータを、ストレージサーバ3へ送信する時の送信処理をする部位である。出力データの保管先通知処理部235は、出力装置に出力データの保管先を通知する部位である。出力装置の検索画面表示制御部237は、前記プリンタ1の検索画面の表示制御を行う部位である。出力装置の選択結果取得部238は、検索サーバ3で検索し、該当する出力装置の選択結果を取得する部位である。出力装置の機器情報保持部239は、検索サーバ3で検索した各出力装置の情報を保持する部位である。
【0051】
図3は、前記図1におけるストレージシステム制御部14で生成される、ストレージサーバへのログイン情報、カスタマー登録URL情報および出力装置のロケーション情報が纏められたXMLファイルまたはHTMLファイルの一例を示している。このようにXMLファイルまたはHTMLファイルとすることにより、既存のブラウザを利用して容易に検索することができる。
【0052】
図4は、検索サーバ4における、前記出力装置の検索画面の一例、図5はその検索結果画面の一例を示している。まず481のように、検索したいストレージサーバのURLを入力するが、このURLにあるストレージサーバが、クライアントが利用したいと考えているストレージサーバとなる。次にプリンタ検索ボタン482をクリックすると、図5の検索結果画面が表示される。該検索結果画面の、プリンタURL491は、図4の481で入力したURLのストレージサーバを利用しているプリンタのURLが検索結果として表示される。そして、その491で表示されているプリンタから利用することができる前記ストレージサーバのURLが2つ表示される。ストレージサーバURL1である492は、前記481で入力したストレージサーバのURLを示している。一方、ストレージサーバURL2である494は、前記481のURLを含むストレージサーバのURLが検索される。また、ストレージサーバのURLと合わせて、493および495のように、カスタマー登録のURLも検索されるので、そのURLのカスタマー登録ページ上で、利用したいストレージサーバのカスタマー登録をすることができる。
【0053】
いずれにしても、496または497のいずれかにチェクマークを入れ、498のOKボタンをクリックして、利用したい方のストレージサーバのURLを選択することができる。なお、図4及び図5における483および499はいずれも検索画面を終了するためのボタンである。
【0054】
上記例では、最初にストレージサーバの検索をすることにより、そのストレージサーバが利用できるプリンタを検索したが、逆に、最初にプリンタの検索をすることにより、そのプリンタが利用できるストレージサーバの検索をすることも可能である。
【0055】
図6は、図1のプリンタドライバ23における出力装置(プリンタ1)の検索処理制御のフローチャートの一例を示したものである。ステップS601では、インターネット上の検索サーバにアクセスし、その検索画面ファイルを取得する。ステップS602ではステップS601で取得した検索画面ファイルを表示する。ここで表示される検索画面は、前記図4に相当する。ステップS603では、図4の483に相当するボタンを押せば、検索画面が閉じて終了し、そうでなければ次のステップに進む。ステップS604では、図4の482に相当するボタンを押せば、ステップS605に進み、481に入力されているストレージサーバのURLを利用している出力装置の検索結果を表示する。そうでなければ、ステップS603の前に戻る。次にステップS606では、図5の499に相当するボタンを押せば、検索画面が閉じて終了し、そうでなければ次のステップS607に進む。そのS607では、図5の498に相当するボタンを押せば、ステップS608に進み、選択された出力装置(図1のプリンタ1)の機器情報ファイルを取得し、図5の491〜495までの情報を表示する。ステップS609では、ステップS608で取得した機器情報ファイルを、出力装置(図1のプリンタ1)の機器情報保持部に格納する。
【0056】
図7は、図1のプリンタドライバ23におけるデータ出力処理のフローチャートを示したものである。ステップS701では、アプリケーションから文書データを取得する。ステップS702では、ステップS701で取得した文書データを、出力データに変換する。ステップS703では、機器情報ファイルを、プリンタドライバの一部である出力装置の機器情報保持部から取得する。ステップS704では、ステップS703で取得した機器情報ファイルから、ストレージサーバのURLとログイン情報を取得する。ステップS705では選択したストレージサーバへのログイン処理を行う。ステップS706でログイン可能の可否を判定し、可能ならば次のステップS707に進み、出力データをストレージサーバのデータ保存部(図1の34)に格納する。そうでなければ終了する。最後のステップS708では、前記出力データの格納先の情報を、出力装置(図1のプリンタ1)に通知する。
【0057】
図8は、図1の出力装置(プリンタ1)のストレージシステム制御部14における機器情報ファイル生成のフローチャートを示したものである。ステップS801では、図3に相当する機器情報ファイルを作成する。ステップS802では、フラグIをゼロにして、初期化する。次にステップS803では、利用可能なストレージサーバ数を変数Jに格納する。ステップS804では、利用可能なストレージサーバリストよりURLを取得する。ステップS805では、ストレージサーバの応答を確認し、応答が有れば、次のステップS806に進み、応答がなければ、ステップS806は飛ばしてステップS807に進む。ステップS806では、S801で作成した機器情報ファイルに、ストレージサーバのURL、ログイン情報およびカスタマー登録のURLを追加する。S807では、S802で立てたフラグIのカウントが1つ進む。ステップS808で、前記Iの値と前記Jの値とを比較し、Iの値ガJの値より小さい場合は、ステップS804に戻り、それ以降のルーチンを繰り返す。そしてIの値がJの値以上となった時点で、機器情報ファイル生成フローが終了する。
【0058】
なお、上記実施例では、出力装置とデータ出力システム及び機器情報通知方法とデータ出力方法を説明したが、機器情報通知方法とデータ出力方法をコンピュータに実行させるためのプログラム又はこのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体(例えば、CD−ROM等)を使用することにより、本発明の出力装置又はデータ出力システムを構成し、機器情報通知方法とデータ出力方法を実現することも可能である。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の上位機器がネットワーク環境に接続されていても、ストレージの位置情報を共有することができ、各上位機器におけるストレージの位置情報の設定も不要となるようなータ出力システを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のデータ出力システムの全体構成図。
【図2】図1のプリンタドライバ23のモジュール構成図。
【図3】図1のストレージシステム制御部14で生成されるXMLファイルの説明図。
【図4】図1の検索サーバ4における出力装置の検索画面の説明図。
【図5】図1の検索サーバ4における出力装置の検索結果画面の説明図。
【図6】図1のプリンタドライバ23における出力装置(プリンタ1)の検索処理制御のフローチャート。
【図7】図1のプリンタドライバ23におけるデータ出力処理のフローチャート。
【図8】図1の出力装置(プリンタ1)のストレージシステム制御部14における機器情報ファイル生成のフローチャート。
【符号の説明】
1 プリンタ
11 OS
12 データ送受信部
13 プリンタ制御部
14 ストレージシステム制御部
15 データ保持部
2 クライアントコンピュータ
21 OS
22 データ送受信部
23 プリンタドライバ
24 アプリケーションプログラム部
3 ストレージサーバ
31 OS
32 データ送受信部
33 カスタマー管理部
34 データ保存部
4 検索サーバ
41 OS
42 データ送受信部
43 出力装置検索画面生成部
44 出力装置検索処理部
45 出力装置検索画面生成部
51〜54 ゲートウェイ
6 インターネット環境

Claims (13)

  1. 複数の出力装置と、該出力装置への出力データの伝達を制御するドライバを有する複数の上位機器とからなり、前記出力装置は、ストレージサービスを行う複数のストレージ及び前記複数の上位機器にそれぞれネットワーク網を介して接続して、該上位機器の出力データを受取り出力するデータ出力システムであって、
    前記出力装置は、前記ネットワークを介して接続するストレージの位置情報を保持する手段と、該ストレージの位置情報を前記上位機器に通知する手段とを有するとともに、複数のストレージの位置情報を機器情報ファイルとして管理し、
    前記上位機器のいずれか一つは、該上位機器の出力データを受取り出力する出力装置を検索する手段と、前記検索した結果より出力装置を選択する手段と、前記出力装置より取得したストレージの位置情報のストレージ機器に、前記出力装置で処理が可能なデータを出力する手段を有することを特徴とするデータ出力システム。
  2. 前記出力装置が、前記ストレージの位置情報の利用可否を判定する手段と、判定結果に基づく利用可能なストレージの位置情報を選択して前記上位機器に通知する手段とを有する請求項1記載のデータ出力システム
  3. 前記出力装置が、保持したストレージの位置情報を変更する手段を有する請求項1記載のデータ出力システム
  4. 前記出力装置が、ストレージサービスを利用可能にするためのカスタマー登録ページの位置情報を、前記上位機器に通知する手段を有する請求項1記載のデータ出力システム
  5. 前記出力装置が、前記ストレージの位置情報にログインするためのパラメータを前記上位機器に通知する手段を有する請求項1記載のデータ出力システム。
  6. 前記出力装置が、前記ストレージの位置情報にログインするためのパラメータを保持し変更する手段を有する請求項5記載のデータ出力システム
  7. 前記出力装置が、機器情報に前記ストレージの位置情報も含めた、マークアップ言語を生成するための手段と、前記マークアップ言語を前記上位機器に送信するための手段とを有する請求項1記載のデータ出力システム
  8. 前記出力装置が、自己のロケーション情報を、前記上位機器に送信する手段を有する請求項1記載のデータ出力システム
  9. 前記上記機器が、前記出力装置出力データの保管先を通知する手段を有する請求項1記載のデータ出力システム。
  10. 前記上位機器が、前記出力装置の機器情報を持っている検索サーバにアクセスする手段と、前記検索サーバにある検索画面を表示する手段と、前記検索結果より出力装置を選択する手段とを有する請求項記載のデータ出力システム。
  11. 前記検索サーバがWWWサーバである請求項10に記載のデータ出力システム。
  12. 前記上位機器が、前記検索結果の表示画面に前記ストレージサービスを利用するためのカスタマー登録の位置情報をリンク表示する手段を有する請求項1ないし11のいずれか1項に記載のデータ出力システム。
  13. 前記上位機器が、利用する前記ストレージの位置情報を検索条件として、前記出力装置を検索する手段を有する請求項ないし12のいずれか1項に記載のデータ出力システム。
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