JP4240824B2 - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はレンズ付きフイルムユニットに関し、詳しくは不正なフイルムの詰め替えを防ぐようにしたレンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
予め写真フイルムが装填され、簡単な撮影機構を備えたレンズ付きフイルムユニットが各種販売されている。使用済みのレンズ付きフイルムユニットは、製造メーカーによって回収され、構成部品ごとにリユース、あるいはリサイクルされている。
【0003】
現在販売されているレンズ付きフイルムユニットの中には、使用済みのレンズ付きフイルムユニットに未使用の写真フイルムが再装填されて販売されているものがある。このような詰め替え製品は、適正な検査や修理が行われずに販売されるため、信頼性に乏しいという問題がある。また、詰め替え製品に発生する問題は、レンズ付きフイルムユニットそのものに対する信頼性を傷つけるため、従来のレンズ付きフイルムユニットでは再使用防止のための工夫が各種なされている。
【0004】
フイルムの不正な詰め替えを防ぐために、レンズ付きフイルムユニットの基本的な構成部品を超音波溶着などにより固着し、フイルム詰め替えのためにユニット本体を簡単に分割することができないようにしている。特に、後カバーが取り外されてしまうと、本体基部に形成されたフイルムロール室,アパーチャ,パトローネ室が完全に露呈し、暗室があれば簡単にフイルムの装填を行うことができるようになるため、後カバーは本体基部に強固に固着するようにしている。そして、無理に後カバーを分離したときには、その一部が破断したり、あるいは後カバーと係合している別の機能部品が破損するように工夫されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなレンズ付きフイルムユニットについても、後カバーを本体基部から分離しないままフイルムの詰め替えが行われるケースも生じてきている。というのは、使用済みになったレンズ付きフイルムユニットから露光済みのフイルムが巻き込まれたパトローネを簡単に取り出すことができるように、本体基部の底面にはパトローネ室に連通したパトローネ取り出し口が設けられている。そこで、空になったパトローネ室に新たなパトローネを装填し、パトローネから引き出されたフイルムの先端を適宜の手法でフイルムロール室まで送り込んだ後、フイルムロール室の底面から挿入した巻き軸にフイルムの先端をはさみ、巻き軸でフイルムを巻取りながらパトローネから引き出す。そして、フイルム巻取りを終えたら巻き軸を引き抜き、フイルムロール室の底面に遮光用テープを貼って巻き軸の挿入用の穴を塞ぐようにしており、フイルムの不正な詰め替えが完全に防止できているとは言い難い。
【0006】
本発明はこのような背景を考慮してなされたもので、その目的は、例え後カバーを分離しないままでフイルムの詰め替えを行おうとしても、これを確実に防ぐことができるようにしたレンズ付きフイルムユニットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するにあたり、パトローネ室に装填したパトローネからフイルムの先端をフイルムロール室に向けて送り込むときには、本体基部の背面と後カバーの内面との間に形成される狭いフイルム通路を通す必要があることに着目し、このフイルム通路内でフイルムの逆送を阻止する構成を採ったものである。このため、本発明のレンズ付きフイルムユニットでは、本体基部背面のアパーチャとフイルムロール室との間にフイルム通路を横切る溝が形成され、アパーチャを通過してフイルムロール室に向かうフイルムの先端がこの溝で捕捉されるようにしてある。フイルムは、露光面側にカールする習性をもっているから、本体基部の背面側に上記溝が設けられていると容易にその中に落ち込む。したがって、以後はパトローネのスプールを逆回転させたり、あるいはアパーチャの前面側から治具などを作用させてフイルムを送り込もうとしても、フイルム先端がフイルムロール室まで達することはない。
【0008】
さらに、本体基部背面のアパーチャとフイルムロール室との間、又はアパーチャとフイルムロール室との間を覆う後カバーの一部であって、フイルムのパーフォレーションの通過域に対面する位置に、フイルムの巻上げ方向では高さが漸増してパーフォレーションの通過を許容し、かつ逆方向では急峻に立ち上がってパーフォレーションに係合する突起を形成することも本発明の目的を達成する有効な手段となる。例えば、フイルムの先端に糸を固着し、フイルムロール室側からその糸を引っ張ってパトローネ室側からフイルムロール室側にフイルムを送り込もうとしたときでも、前記突起がパーフォレーションの移動を係止するので、例えフイルムの先端がフイルムロール室に達した後でも、フイルムロール室側にフイルムを送ることができなくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のレンズ付きフイルムユニットは、図1に示すように、本体基部2,パトローネ付きフイルム(図3に示す),これらの前後にかぶせられる前カバー1,後カバー3とから構成されている。本体基部2の中央には、露光枠であるアパーチャ6が設けられ、アパーチャ6の両側には、フイルムロール室4,パトローネ室5が形成されている。前述したパトローネ付きフイルムは、写真フイルム20をパトローネ21から引き出し、ロール状にしてフイルムロール室4に収納され、パトローネ21はパトローネ室5に収納されている。撮影後の写真フイルム20は本体基部2の背面と後カバー3の当接部8との間に設けられたフイルム通路7を通って巻き上げノブ9によりパトローネ21に巻き上げられていく。
【0010】
上記本体基部2のフイルム通路7に沿ったフイルムロール室4側には、フイルム通路7を写真フイルム20が移動する方向と垂直な方向に、引っ掛け溝10が形成されている。また、後カバー3の当接部8にも、本体基部2の引っ掛け溝10と当接する部分に、同様の引っ掛け溝11が形成されている。引っ掛け溝10,11は、写真フイルム20の先端部23を捕捉できるように、先端部23の幅以上の長さを持つ。また、不正な方法でフイルムロール室4へ挿入されようとする写真フイルム20の先端23を確実に引っ掛け溝10に導くことができるように、引っ掛け溝10のパトローネ室5側はフイルム通路7に対してなだらかな勾配を持つ曲線状に形成されている。
【0011】
このように構成されたレンズ付きフイルムユニットを用いて、前述したような方補で、フイルムを不正に詰め替えようとした場合、パトローネ室5側からフイルム通路7に挿入された写真フイルム20は、パトローネ21にロール状に収納されていたものを引き出したものであるため、その先端23は図1に示すように、本体基部2に向かってカールしており、前述した引っ掛け溝10,11の形状に沿って引っ掛け溝10に導かれ、容易に捕捉されることになる。
【0012】
さらに本体基部2には、図3に示すように、写真フイルム20のパーフォレーション22がフイルム通路7を通過する位置に、2つの引っ掛け爪12が形成されている。図2に示すように、この引っ掛け爪12の断面は、パトローネ室5側の高さが急峻に立ち上がった形状になっている。この形状により、上記のような方法で不正に詰め替えられた写真フイルム20のパーフォレーション22は、これに容易に係合するため、写真フイルム20の通過は妨げられることとなる。逆にフイルムロール室4側は、その高さが漸増するような形状となっている。この形状により、撮影後の写真フイルム20がフイルム通路7を通って巻き上げノブ9によりパトローネに巻き上げられていく時には、パーフォレーション22が引っ掛け爪12に係合しないため、写真フイルム20の通過を許容することとなる。
【0013】
このように構成されたレンズ付きフイルムユニットを用いて、前述した不正な方法でフイルムの詰め替えを行おうとした場合、引っ掛け溝10,11が写真フイルム20の先端部23を捕捉できなくても、パーフォレーション22が引っ掛け爪12に係合することになる。これにより、写真フイルム20をフイルムロール室4内でロール状に巻き込むことを妨げることができるため、不正なフイルムの詰め替えを防止することができる。
【0014】
【発明の効果】
以上のように、本発明のレンズ付きフイルムユニットによれば、パトローネ室5側からフイルム通路7に挿入されるフイルムの通過を、引っ掛け溝10,11及び引っ掛け爪12により妨げることができるので、フイルムの不正な詰め替えを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの分解斜視図である。
【図2】図1に示した本発明の要部をレンズ付きフイルムユニット本体上部から示した断面図である。
【図3】図1に示した本発明の要部をレンズ付きフイルムユニット本体の後カバー側から示した断面図である。
【符号の説明】
2 本体基部
3 後カバー
4 フイルムロール室
5 パトローネ室
6 アパーチャ
7 フイルム通路
10,11 引っ掛け溝
12 引っ掛け爪
20 写真フイルム
21 パトローネ
22 パーフォレーション
23 先端
Claims (2)
- フイルムへの露光範囲を決めるアパーチャの両側にフイルムロール室とパトローネ室とがそれぞれ形成された本体基部と、この本体基部の背面に固着されフイルムロール室からパトローネ室に至るフイルム通路を光密に覆う後カバーとを有し、撮影後の巻上げ操作により、予めフイルムロール室に収納されたフイルムをパトローネに巻き込むようにしたレンズ付きフイルムユニットにおいて、
本体基部背面のアパーチャとフイルムロール室との間にフイルム通路を横切る溝を形成し、アパーチャを通過してフイルムロール室に向かうフイルムの先端をこの溝で捕捉するようにしたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。 - フイルムへの露光範囲を決めるアパーチャの両側にフイルムロール室とパトローネ室とがそれぞれ形成された本体基部と、この本体基部の背面に固着されフイルムロール室からパトローネ室に至るフイルム通路を光密に覆う後カバーとを有し、撮影後の巻上げ操作により、予めフイルムロール室に収納されたフイルムをパトローネに巻き込むようにしたレンズ付きフイルムユニットにおいて、
本体基部背面のアパーチャとフイルムロール室との間、又はアパーチャとフイルムロール室との間を覆う後カバーの一部であって、フイルムのパーフォレーションの通過域に対面する位置に、フイルムの巻上げ方向では高さが漸増してパーフォレーションの通過を許容し、かつ逆方向では急峻に立ち上がってパーフォレーションに係合する突起を形成したことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
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JP2001041408A JP4240824B2 (ja) | 2001-02-19 | 2001-02-19 | レンズ付きフイルムユニット |
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JP2002244254A JP2002244254A (ja) | 2002-08-30 |
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Family
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Family Applications (1)
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JP2001041408A Expired - Fee Related JP4240824B2 (ja) | 2001-02-19 | 2001-02-19 | レンズ付きフイルムユニット |
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2001
- 2001-02-19 JP JP2001041408A patent/JP4240824B2/ja not_active Expired - Fee Related
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