JP4240660B2 - パルス制御回路 - Google Patents

パルス制御回路 Download PDF

Info

Publication number
JP4240660B2
JP4240660B2 JP17906299A JP17906299A JP4240660B2 JP 4240660 B2 JP4240660 B2 JP 4240660B2 JP 17906299 A JP17906299 A JP 17906299A JP 17906299 A JP17906299 A JP 17906299A JP 4240660 B2 JP4240660 B2 JP 4240660B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
signal
circuit
pulse signal
pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17906299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001006927A (ja
Inventor
利彦 田丸
均 米沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP17906299A priority Critical patent/JP4240660B2/ja
Publication of JP2001006927A publication Critical patent/JP2001006927A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4240660B2 publication Critical patent/JP4240660B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Electromagnets (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空芯型のソレノイドに使用されるパルス制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のパルス制御回路20として図14に示すものが存在する。このパルス制御回路は、AND回路からなり、一方入力端子に入力パルス信号が入力されるとともに、他方入力端子に動作開始信号が入力される。従って、この回路は、他方入力端子に動作開始信号が入力されていて、かつ、一方入力端子に入力パルス信号が入力されると、入力パルス信号の入力に同期して、出力端子から出力パルス信号が出力される。
【0003】
このパルス制御回路は、例えば、図15に示すように、パチンコ玉を突いて発射させるための空芯型のソレノイド35を有したソレノイド駆動回路30に使用される。このソレノイド駆動回路30は、パルス制御回路20の他に、抵抗31、トランジスタ32、フォトカプラ33、FET34、空芯型のソレノイド35、コンデンサ36、電源回路37、可変抵抗38を備えている。このソレノイド駆動回路30は、パルス制御回路20が出力パルス信号出力することによって、トランジスタ32及びフォトカプラ33を順に動作させ、続いてFET34をONとし、コンデンサ36に充電された電荷を電流として空芯型のソレノイド35に流して、空芯型のソレノイド35を駆動する。
【0004】
この空芯型のソレノイド35は、図16に示すように、コイル35a 、コイルボビン35b 、ヨーク35c 、プランジャー35d 、出力軸35e 、軸受35f 、杵先35g 、復帰ばね35h 、ハウジング35j 、ストッパー35k を備えている。コイル35a は、コイルボビン35b に巻回されてなり、ヨーク35c に包囲されている。ヨーク35c は、コイル35a の励磁に伴って発生する磁束の磁路となる。プランジャー35d は、コイル35a の軸方向に沿って可動自在に配設される。出力軸35e は、プランジャー35d に固定され、プランジャー35d と共にコイル35a の軸方向に沿って可動自在となるよう、両軸受35f,35f により支持されている。この出力軸35e は、パチンコ玉を発射するよう突くための杵先35g が先端に設けられている。復帰ばね35h は、一方の軸受35f とプランジャー35d との間に圧縮自在に配設されている。ハウジング35j は、前述した各部品、すなわち、コイル35a 、コイルボビン35b 、ヨーク35c 、プランジャー35d 、軸受35f 、復帰ばね35h を配設するためのものであり、杵先35g よりも基端寄りに出力軸35e に設けられたストッパー35k に外方面が当接される。
【0005】
次に、図16(a) 乃至(d) に基づいて、このソレノイド35の動作を説明する。このソレノイド35は、そのコイル35a に電流が流れると、同図(a) に示すように、プランジャー35d が、コイル35a の励磁に伴って発生した磁束の閉磁路が形成されるよう、コイル35a の軸方向に沿って可動する。このとき、ヨーク35c も、プランジャー35d の可動方向に沿って可動するが、やがて可動が制限される。一方、プランジャー35d は、さらに可動を続け、同図(b) に示すように、ヨーク35c との間に空隙を有するようになって、閉磁路が形成されなくなる。
【0006】
そうなると、プランジャー35d は、コイル35a の励磁に伴って発生した磁束の閉磁路が形成されるよう、これまでの可動方向とは逆方向の力を受けて、磁気的なブレーキがかかり、やがて、復帰ばね35h が伸長しながら、同図(c) に示すように、これまでの可動方向とは逆方向へ復帰し、同図(d) に示すように、ストッパー35k がハウジング35j の外方面に当接することによって、初期状態に復帰して、所定の動作が終了する。
【0007】
これに対し、固定鉄芯35m を有する図17に示したソレノイド35は、そのプランジャーが同図(a) に示すように可動して、同図(b) に示すように、緩衝機構35n であるクッションゴムに当接し、その後、同図(c) に示すように、これまでとは逆方向へ可動する。
【0008】
このように、固定鉄芯35m を有するソレノイド35では、可動方向を反転させるために当接させる緩衝機構35n を設ける必要があるが、空芯型のソレノイド35では、固定鉄芯35m を有するソレノイド35に必要な緩衝機構35n を設けなくてもよく、部品点数を少なくすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のパルス制御回路にあっては、パチンコ玉を突いて発射させるための空芯型のソレノイド35を有したソレノイド駆動回路30に使用された場合、図18(a) に示すように、AND回路の一方入力端子に固有クロックが入力され、固有クロックが「H」となっている間に、AND回路の他方入力端子に、同図 (b) に示すように、動作開始信号が入力されると、AND回路の出力端子から出力される出力パルス信号は、同図(c) に示すように、固有クロックの入力時から動作開始信号の入力時までの時間に相当する分だけ、パルス幅tが短くなってしまう。そうなると、空芯型のソレノイド35のプランジャー35d に磁気的なブレーキがかかっている最中に、出力パルス信号の出力が停止してしまうこともあり、ひいては、プランジャー35d に十分に磁気的なブレーキをかけることができなくなって、プランジャー35d が所定の動作をせずに軸受35f に衝突して破損する恐れがある。
【0010】
なお、一定のパルス幅を有した出力パルス信号を出力し続けることができるパルス制御回路20として、図19に示すものがある。このパルス制御回路20は、発振回路20a 、第1のカウント回路20b 、第2のカウント回路20c を備えている。これらの発振回路20a 並びに第1のカウント回路20b 及び第2のカウント回路20c は、いずれも動作開始信号が入力されることにより動作を開始するから、たとえ電源がオンとなっても、動作開始信号が入力されない限り、動作することはない。
【0011】
次に、図20(a) 乃至(c) に基づいて、この回路の動作を詳しく説明する。同図(c) に示すように、動作開始信号が入力されている状態で、発振回路20a からの発振出力が第1のカウント回路20b に入力されると、第1のカウント回路20b は、同図(a) に示すように、周期Tのパルス信号を出力し続け、その周期Tのパルス信号の立ち下がりのタイミングで、第2のカウント回路20c が、同図(b) に示すように、発振回路20a からの発振出力の入力に応じて、パルス幅tの出力パルス信号を出力する。
【0012】
このように、第2のカウント回路20c は、動作開始信号が入力されるタイミングでは、第1のカウント回路20b から出力される周期Tのパルス信号が「L」であるために、第2のカウント回路20c がパルス幅tの出力パルス信号を出力することはなく、周期Tのパルス信号の立ち下がり以降、tという一定のパルス幅を有した出力パルス信号を出力し続ける。
【0013】
従って、このパルス制御回路20が、パチンコ玉を突いて発射させるための空芯型のソレノイド35を有したソレノイド駆動回路30に使用された場合、tという一定のパルス幅を有した出力パルス信号を出力し続けることができるので、パチンコ玉を突いて発射させるための空芯型のソレノイド35を有したソレノイド駆動回路に使用された場合、空芯型のソレノイド35のプランジャー35d に磁気的なブレーキがかかっている最中に、出力パルス信号の出力が停止してしまうようなことがなくなる。
【0014】
しかしながら、このパルス制御回路20は、パチンコ玉を突いて発射させるための空芯型のソレノイド35を有したソレノイド駆動回路35に使用するのには、不適当である。この理由を、図21(a) 及び(b) に基づいて、詳しく説明する。この回路では、同図(b) に示すように、動作開始信号が、当初設計していた出力パルス信号の周期Tよりも短い間隔TTでオンオフが繰り返されると、同図(a) に示すように、出力パルス信号の周期までもが短くなってしまって、出力の周波数が大きくなるのであり、そうなると、周波数からなるパチンコ玉の発射頻度が、認可限度を超えてしまうことにもなりかねず、パチンコ玉を突いて発射させるための空芯型のソレノイド35を有したソレノイド駆動回路30に使用するのには不適当になってしまうのである。
【0015】
本発明は、上記の点に着目してなされたもので、その目的とするところは、空芯型のソレノイドを有したソレノイド駆動回路に使用された場合、ソレノイドのプランジャーが所定の動作をすることができるパルス制御回路を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、請求項1記載の発明は、動作開始信号が入力されてから動作するパルス制御回路であって、固有周波数を有した固有クロックを分周して分周パルス信号を出力する分周回路と、分周パルス信号に基づいたタイミング信号に応じて出力パルス信号を出力する出力回路と、動作開始信号が入力されてから、出力パルス信号の出力規制を解除するラッチ信号が、最も長い周期である分周パルス信号が入力されるのに同期して出力されるカウント回路と、を備えた構成にしている。
【0017】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記出力回路は、前記分周パルス信号に基づいた出力開始用のタイミング信号に応じて前記出力パルス信号を出力を始めるとともに、前記分周パルス信号に基づいた出力停止用のタイミング信号に応じて前記出力パルス信号を停止する構成にしている。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記出力開始用のタイミング信号又は前記出力停止用のタイミング信号の少なくとも一方は、単一の前記分周パルス信号からなる構成にしている。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態を図1乃至図3に基づいて、図15を参照しながら、以下に説明する。このパルス制御回路20は、従来例と同様に、例えば、図15に示すように、パチンコ玉を突いて発射させるための空芯型のソレノイド35を有したソレノイド駆動回路30に使用される。なお、このソレノイド駆動回路30は、従来例が使用されたソレノイド駆動回路30と同様なので、ここでは説明を省略する。
【0022】
このパルス制御回路20は、水晶発振回路1 、分周回路2 、ロジック回路3 、第1のフリップフロップ(駆動回路)4 、第2のフリップフロップ(カウント回路)5 、第3のフリップフロップ(出力回路)6 、AND回路7 、インバータ8 を備えて構成されている。
【0023】
水晶発振回路1 は、固有周波数の固有クロックCKを発振する。分周回路2 は、リップルカウンタからなり、詳しくは後述するが、第1のフリップフロップ4 から「H」が入力されて動作可能状態になっているとき、固有クロックCKを分周して、複数種の分周パルス信号Q1〜Q21を出力する。ロジック回路3 は、分周パルス信号Q17〜Q21に基づいてPDI信号を出力する。詳しくは、このPDI信号は、分周パルス信号Q17〜Q21が全て「L」であるときに、「H」で出力される。
【0024】
第1のフリップフロップ(駆動回路)4 は、外部からのシステムリセット信号が「H」になっている場合、入力される動作開始信号が「L」のとき、入力される固有クロックCKに同期して「L」をR出力し、入力される動作開始信号が「H」になると、入力された固有クロックCKに同期して「H」をR出力する。
【0025】
第2のフリップフロップ(カウント回路)5 は、第1のフリップフロップ4 から「H」が入力されることにより動作可能状態となり、「H」である分周信号Q21が入力されるのに同期して、ラッチ信号「H」を出力する。
【0026】
第3のフリップフロップ(出力回路)6 は、第1のフリップフロップ4 から「H」が入力されることにより動作可能状態となり、AND回路7 に入力されるPDI信号及びラッチ信号が共に「H」であることによりAND回路7 から「H」のPDO信号が入力されると、インバータ8 を介して反転された固有クロックCKに同期して、出力パルス信号を出力する。
【0027】
次に、図2(a) 乃至(k) に基づいて、このものの動作を詳しく説明する。第1のフリップフロップ4 に、外部から「H」のシステムリセット信号が入力されている状態で、動作開始信号が「H」になると、固有クロックCKの1パルス遅れて、次の固有クロックCKの立ち上がりT1 で、出力Rが「H」になり、分周回路2 、第2のフリップフロップ5 及び第3のフリップフロップ6 を駆動して動作可能状態にする。なお、同じ固有クロックCKの立ち下がりT2 から、分周回路2 及び第2のフリップフロップ5 が動作することになる。このT2 の時「H」となっているPDI信号は、分周信号Q17が「H」となる固有クロックCKの立ち下がりT3 で「L」となる。
【0028】
その後、分周パルス信号Q21が「H」となる固有クロックCKの立ち下がりT4 で、第2のフリップフロップ5 に、「H」である分周信号Q21が入力されると、第2のフリップフロップ5 から、「H」のラッチ信号が出力される。
【0029】
その後、分周パルス信号Q17〜Q21が全て「L」となると、既に「H」のラッチ信号が入力されているAND回路7 に、ロジック回路3 から「H」が入力されるので、分周パルス信号Q17〜Q21が全て「L」となる固有クロックCKの立ち下がりT5 で、AND回路7 から「H」のPDO信号が出力されて第3のフリップフロップ6 に入力され、続いて、固有クロックCKの1パルス遅れて、次の固有クロックCKの立ち下がりT6 で、第3のフリップフロップ6 から出力パルス信号が出力される。
【0030】
ここで、分周パルス信号Q17が「H」となると、ロジック回路4 からAND回路7 に「L」のPDI信号が入力されることによって、AND回路7 から「L」のPDO信号が出力されるので、分周パルス信号Q17が「H」となる固有クロックCKの立ち下がりT7 で、ロジック回路4 からAND回路7 に「L」のPDI信号が入力されるとともに、AND回路7 から「L」のPDO信号が出力され、続いて、固有クロックCKの1パルス遅れて、次の固有クロックCKの立ち下がりT8 で、第3のフリップフロップ6 から出力パルス信号が出力されなくなる。
【0031】
つまり、第3のフリップフロップ6 は、分周パルス信号Q17〜Q21がロジック回路4 により論理演算されてなるPDI信号が、「H」になっている間、出力パルス信号を出力している。言い換えれば、第3のフリップフロップ6 は、PDI信号というタイミング信号に基づいて、出力パルス信号の出力を開始するとともに出力パルス信号の出力を停止しているのである。
【0032】
ところで、このPDI信号というタイミング信号は、分周パルス信号Q17〜Q21のうち、最も周期の長いQ21までもが「L」となって、分周パルス信号Q17〜Q21が全て「L」となるときに、「H」で出力されるのであるから、分周パルス信号Q21の周期からなる所定時間T経過毎に、出力パルス信号が出力されていることになる。
【0033】
ただし、この出力パルス信号は、第2のフリップフロップ5 がラッチ信号「H」を出力してPDO信号が「H」となるまでは、出力規制がなされているために、図2に示すように、固有クロックCKの立ち下がりT3 までPDI信号が「H」となっていても、出力されることはなく、動作開始信号が入力されてから所定時間経過毎に出力パルス信号が出力されるようになっている。
【0034】
以後、分周回路2 の出力が進み、再び、固有クロックCKの立ち下がりT3 となり、上述した動作が繰り返される。なお、途中で、動作開始信号が「L」となると、再び、固有クロックCKの立ち下がりT1 から動作を始める。
【0035】
かかるパルス制御回路20にあっては、第3のフリップフロップ6 は、第2のフリップフロップ5 がラッチ信号を出力するまで、出力パルス信号の出力規制がなされることによって、図3(a) 及び(b) に示すように、動作開始信号が入力されて所定時間T経過してから出力パルス信号を出力するので、従来例とは異なって、動作開始信号の入力時期によってパルス幅tが短くなってしまうことがなく、空芯型のソレノイド35を有したソレノイド駆動回路30に使用された場合、ソレノイド35のプランジャー35d が所定の動作をすることができ、しかも、所定時間T経過毎に、出力パルス信号を出力するのであるから、周波数が大きくなることもなく、ひいては、周波数からなる発射頻度でパチンコ玉を突いて発射させるための空芯型のソレノイド35を有したソレノイド駆動回路30に使用するのに不適当となることもない。
【0036】
次に、本発明の第2実施形態を図4乃至図7に基づいて、以下に説明する。なお、第1実施形態と実質的に同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、第1実施形態と異なるところのみ記す。第1実施形態では、第3のフリップフロップ6 は、PDI信号というタイミング信号に基づいて、出力パルス信号の出力を開始するとともに出力パルス信号の出力を停止しているのに対し、本実施形態では、分周パルス信号Q21からなる出力開始用のタイミング信号に応じて出力パルス信号を出力を始めるとともに、PDI信号からなる出力停止用のタイミング信号に応じて出力パルス信号を停止する構成となっており、第1実施形態の構成に加えて、第4のフリップフロップ9 、第5のフリップフロップ10、第2のインバータ11が設けられている。
【0037】
第4のフリップフロップ9 は、第2のフリップフロップ5 と同様に、第1のフリップフロップ4 の出力Rが「H」となることにより、動作可能状態とされ、インバータ8 を介して反転された固有クロックCKに同期して、PDI信号を出力する。
【0038】
第5のフリップフロップ10は、第2のインバータ11を介して反転された分周パルス信号Q21により動作可能状態とされ、第4のフリップフロップ9 から出力されたPDI信号に同期して、PDO信号を出力する。
【0039】
なお、ロジック回路3 は、分周パルス信号Q1〜Q21に基づいてPDI信号を出力する。詳しくは、このPDI信号は、分周パルス信号Q1〜Q21が全て「H」であるときに、「H」で出力される。
【0040】
また、第3のフリップフロップ6 は、第2のフリップフロップ5 からラッチ信号「H」が出力されることにより、動作可能状態とされる。
【0041】
次に、図6(a) 乃至(l) に基づいて、このものの動作を詳しく説明する。第1のフリップフロップ4 に、外部から「H」のシステムリセット信号が入力されている状態で、動作開始信号が「H」になると、次の固有クロックCKの立ち上がりT1 で、出力Rが「H」になり、分周回路2 、第2のフリップフロップ5 及び第4のフリップフロップ9 を駆動して動作可能状態にする。なお、同じ固有クロックCKの立ち下がりT2 から、分周回路2 及び第2のフリップフロップ5 が動作することになる。
【0042】
なお、第5のフリップフロップ10から出力されるPDO信号は、分周パルス信号Q17が「H」となる固有クロックCKの立ち下がりT3 から「L」となるまで、不安定になるので、動作開始信号が入力されてから所定時間経過毎に出力パルス信号が出力されるための出力パルス信号の出力規制がなされており、分周パルス信号Q21が「H」となる固有クロックCKの立ち下がりT4 で、第2のフリップフロップ5 の出力から、「H」のラッチ信号が第3のフリップフロップ6 のCLR端子に入力されて、その出力規制が解除される。この時、PDO信号も、「L」から「H」となる。
【0043】
このように、第3のフリップフロップ6 の出力規制が解除されるのであるが、分周パルス信号Q21が「H」となるのであるから、第2のインバータ11により反転された分周パルス信号Q21が「L」となって、AND回路7 から第3のフリップフロップ6 に「L」が入力されるので、第3のフリップフロップ6 は、分周パルス信号Q21が「L」となる固有クロックCKの立ち下がりT5 から、固有クロックCKの1パルス遅れて、次の固有クロックCKの立ち下がりT6 から、出力パルス信号を出力する。このように、分周パルス信号Q21は、出力パルス信号が出力を開始する出力開始用のタイミング信号となっているのである。
【0044】
ここで、計算手順については後述するが、出力パルス信号のパルス幅tが固有クロックCKの何パルス分に相当するかという計算に基づいて、出力パルス信号の出力を停止する時期を予め設定しておくと、その出力パルス信号の出力を停止する時期とされた固有クロックCKの立ち下がりT7 で、PDI信号が「H」になると、固有クロックCKの1パルス遅れて、次の固有クロックCKの立ち下がりT8 で、PDI信号が「L」になるとともに、PDO信号が「L」となり、さらに固有クロックCKの1パルス遅れて、次の固有クロックCKの立ち下がりT9 で、第3のフリップフロップ6 から出力パルス信号が出力されなくなる。このように、分周パルス信号Q21は、出力パルス信号が出力を停止する出力停止用のタイミング信号となっているのである。
【0045】
以後、分周回路2 の出力が進み、再び、固有クロックCKの立ち下がりT3 となり、上述した動作が繰り返される。なお、途中で、動作開始信号が「L」となると、再び、固有クロックCKの立ち下がりT1 から動作を始める。
【0046】
次に、出力パルス信号のパルス幅tが、固有クロックCKの何パルス分に相当するかという計算手順について説明する。例えば、出力パルス信号のパルス幅tが、固有クロックCK131073パルス分に相当する場合、131073−1=131072の2進数を計算すればよいのである。そして、分周回路2 のQ1〜Q21が、131072に相当する2進数の出力をする時期を、出力パルス信号の出力を停止する時期とすればよい。
【0047】
かかるパルス制御回路20にあっては、第1実施形態の効果に加えて、第3のフリップフロップ6 が出力パルス信号の出力を開始するためのタイミング信号と第3のフリップフロップ6 が出力パルス信号の出力を停止するためのタイミング信号とが別であるから、立ち上がり及び立ち下がりのタイミングでパルス信号の出力の開始及び停止をさせなければならない1つのタイミング信号を形成するときのように、複雑な論理を駆使しなくても、タイミング信号を形成することができ、回路構成を簡略化することができる。
【0048】
例えば、本実施形態の出力パルス信号のパルス幅tを、固有クロックCK1パルス分だけ少なくする場合、図7に示すように、ロジック回路4 を一部変更して、分周パルス信号Q1のみが「L」で、分周パルス信号Q2〜Q21が全て「H」の場合、PDI信号が「H」となる構成にすればよいのであるが、第1実施形態のように、立ち上がり及び立ち下がりのタイミングでパルス信号の出力の開始及び停止をするためには、図8に示すように、図7に示す構成よりも複雑な構成が必要となるになるのである。
【0049】
また、第3のフリップフロップ6 が出力パルス信号の出力を開始するための出力開始用のタイミング信号は、分周パルス信号Q21そのものであるから、複数種の分周パルス信号を使用して論理演算するようなことをしなくてもよくなり、回路構成を簡略化することができる。
【0050】
また、出力パルス信号のパルス幅tが固有クロックCKの何パルス分に相当するかという計算に基づいて、比較的容易に、出力パルス信号の出力を停止する時期を予め設定することができる。
【0051】
次に、本発明の第3実施形態を図9及び図10に基づいて、以下に説明する。なお、第2実施形態と実質的に同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、第2実施形態と異なるところのみ記す。第2実施形態では、第3のフリップフロップ6 が出力パルス信号の出力を停止するための出力停止用のタイミング信号であるPDI信号は、ロジック回路4 により論理演算されてなるものであるが、本実施形態では、分周パルス信号Q17そのものとなっている。
【0052】
詳しくは、出力パルス信号のパルス幅tは、分周パルス信号Q17の半周期+固有クロックCK1パルス幅となっている。
【0053】
かかるパルス制御回路にあっては、第2実施形態に効果に加えて、第3のフリップフロップ6 が出力パルス信号の出力を開始するための出力開始用のタイミング信号は、分周パルス信号Q17そのものであるから、複数種の分周パルス信号を使用して論理演算するようなことをしなくてもよくなり、回路構成を簡略化することができる。
【0054】
次に、本発明の参考例を図11乃至図13に基づいて、以下に説明する。なお、第1実施形態と実質的に同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、第1実施形態と異なるところのみ記す。本参考例は、基本的には第1実施形態と同様であるが、動作開始信号又は出力パルス信号の少なくとも一方が入力されることによって第1のフリップフロップ4 を駆動して出力させる論理回路12が設けられた構成となっている。
【0055】
次に、図12(a) 乃至(e) に基づいて、このものの動作を詳しく説明する。動作開始信号がT1 で「H」になると、次の固有クロックCKの立ち上がりT2 で、第1のフリップフロップ4 の出力が「H」となり、分周回路2 が動作を開始する。その後、固有クロックCKの立ち下がりT3 で、出力パルス信号の最初の出力が開始され、その後、固有クロックCKの立ち下がりT4 で、出力パルス信号の出力が停止される。
【0056】
その後、再度、出力パルス信号が出力している最中に、動作開始信号がT5 で「L」になっても、論理回路12には、出力パルス信号「H」が入力されているから、論理回路12からの第1のフリップフロップ4 へのOR出力は、出力パルス信号のパルス幅tの間「H」となり、固有クロックCKの立ち下がりT6 で「L」となり、固有クロックCKのの1パルス遅れて、次の固有クロックCKの立ち上がりT7 で、第1のフリップフロップ4 の出力Rが「L」となり、出力パルス信号の出力が停止する。
【0057】
かかるパルス制御回路にあっては、論理回路12は、動作開始信号又は出力パルス信号の少なくとも一方が入力されることによって第1のフリップフロップ4 を駆動させて、第3のフリップフロップ6 が出力パルス信号を出力するのであるから、出力パルス信号の出力中に動作開始信号の入力が途切れても、出力パルス信号の出力までもが途切れることはなくなり、出力パルス信号のパルス幅tが短くならないという第1実施形態の発明の効果を一段と奏することができる。
【0058】
なお、本参考例は、動作開始信号又は出力パルス信号の少なくとも一方が入力されることによって第1のフリップフロップ4 を駆動して出力させる論理回路12が第1実施形態に設けられた構成となっているが、第2実施形態又は第3実施形態も、動作開始信号又は出力パルス信号の少なくとも一方が入力されることにより第1のフリップフロップ4 を駆動して出力させる論理回路12が設けられることによって、出力パルス信号の出力中に動作開始信号の入力が途切れても、出力パルス信号の出力までもが途切れることはなくなり、出力パルス信号のパルス幅tが短くならないという第1実施形態の発明の効果を一段と奏することができる。
【0059】
また、第1実施形態乃至第3実施形態、参考例のいずれも、水晶発振回路1 が設けられているが、水晶発振回路1 を本パルス制御回路20の外部に設けて、その外部に設けた水晶発振回路1 の出力する固有クロックCKを本パルス制御回路20に入力するようにしても、同様の効果を奏することができる。
【0060】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、出力回路は、カウント回路がラッチ信号を出力するまで、出力パルス信号の出力規制がなされることによって、動作開始信号が入力されて所定時間経過してから出力パルス信号を出力するので、従来例とは異なって、動作開始信号の入力時期によってパルス幅が短くなってしまうことがなく、空芯型のソレノイドを有したソレノイド駆動回路に使用された場合、ソレノイドのプランジャーが所定の動作をすることができ、しかも、所定時間経過毎に、出力パルス信号を出力するのであるから、出力の周波数が大きくなることもなく、ひいては、周波数からなる発射頻度でパチンコ玉を突いて発射させるための空芯型のソレノイドを有したソレノイド駆動回路に使用するのに不適当となることもない。
【0061】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、出力回路が出力パルス信号の出力を開始するためのタイミング信号と出力回路が出力パルス信号の出力を停止するためのタイミング信号とが別であるから、立ち上がり及び立ち下がりのタイミングでパルス信号の出力の開始及び停止をさせなければならない1つのタイミング信号を形成するときのように、複雑な論理を駆使しなくても、タイミング信号を形成することができ、回路構成を簡略化することができる。
【0062】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、出力開始用のタイミング信号又は出力停止用のタイミング信号の少なくとも一方は、単一の分周パルス信号からなるのであるから、複数種の分周パルス信号を使用して論理演算するようなことをしなくてもよくなり、回路構成を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の回路図である。
【図2】同上の動作を示すタイムチャートである。
【図3】同上の出力パルス信号の出力状態を示すタイムチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態の回路図である。
【図5】同上のロジック回路の詳細を示す回路図である。
【図6】同上の動作を示すタイムチャートである。
【図7】図4に示した第2実施形態の基本構成でもって固有クロック1パルス分短い出力パルス信号を出力するためのロジック回路の詳細を示す回路図である。
【図8】図1に示した第1実施形態の基本構成でもって固有クロック1パルス分短い出力パルス信号を出力するためのロジック回路の詳細を示す回路図である。
【図9】本発明の第3実施形態の回路図である。
【図10】同上の動作を示すタイムチャートである。
【図11】本発明の第4実施形態の回路図である。
【図12】同上の動作を示すタイムチャートである。
【図13】同上の出力パルス信号の出力状態を示すタイムチャートである。
【図14】従来例の回路図である。
【図15】同上の回路が使用されるソレノイド駆動回路の回路図である。
【図16】同上の回路が使用されるソレノイド駆動回路の空芯型のソレノイドの動作を示す断面図である。
【図17】固定鉄芯を有するソレノイドの動作を示す断面図である。
【図18】同上の出力パルス信号の出力状態を示すタイムチャートである。
【図19】一定のパルス幅を有した出力パルス信号を出力するようにしたパルス制御回路の回路図である。
【図20】同上の出力パルス信号の出力状態を示すタイムチャートである。
【図21】同上の出力パルス信号の周波数が大きくなる状態を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
2 分周回路
4 第1のフリップフロップ(駆動回路)
5 第2のフリップフロップ(カウント回路)
6 第3のフリップフロップ(出力回路)
12 論理回路

Claims (3)

  1. 動作開始信号が入力されてから動作するパルス制御回路であって、固有周波数を有した固有クロックを分周して分周パルス信号を出力する分周回路と、分周パルス信号に基づいたタイミング信号に応じて出力パルス信号を出力する出力回路と、動作開始信号が入力されてから、出力パルス信号の出力規制を解除するラッチ信号が、最も長い周期である分周パルス信号が入力されるのに同期して出力されるカウント回路と、を備えたことを特徴とするパルス制御回路。
  2. 前記出力回路は、前記分周パルス信号に基づいた出力開始用のタイミング信号に応じて前記出力パルス信号を出力を始めるとともに、前記分周パルス信号に基づいた出力停止用のタイミング信号に応じて前記出力パルス信号を停止するよう成したことを特徴とする請求項1記載のパルス制御回路。
  3. 前記出力開始用のタイミング信号又は前記出力停止用のタイミング信号の少なくとも一方は、単一の前記分周パルス信号からなることを特徴とする請求項2記載のパルス制御回路。
JP17906299A 1999-06-24 1999-06-24 パルス制御回路 Expired - Fee Related JP4240660B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17906299A JP4240660B2 (ja) 1999-06-24 1999-06-24 パルス制御回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17906299A JP4240660B2 (ja) 1999-06-24 1999-06-24 パルス制御回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001006927A JP2001006927A (ja) 2001-01-12
JP4240660B2 true JP4240660B2 (ja) 2009-03-18

Family

ID=16059453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17906299A Expired - Fee Related JP4240660B2 (ja) 1999-06-24 1999-06-24 パルス制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4240660B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5143882B2 (ja) * 2010-11-05 2013-02-13 株式会社藤商事 遊技機
JP5761156B2 (ja) * 2012-10-29 2015-08-12 タイヨーエレック株式会社 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001006927A (ja) 2001-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8841875B2 (en) Electronic watch
JP6787734B2 (ja) アナログ電子時計およびアナログ電子時計の制御方法
JP4240660B2 (ja) パルス制御回路
JPH0422705B2 (ja)
JPS6226087A (ja) パチンコ機における入賞口開閉機構のソレノイド装置駆動方法
US4479723A (en) Analog electronic timepiece drive circuitry for energizing stepping motor drive coil in full and intermediate excitation states, and method therefor
JP2007200978A (ja) ソレノイド駆動方法
US3736487A (en) Stepping motor drive circuit
US11378920B2 (en) Step motor driving device
JPS60241797A (ja) ステツピングモ−タの制御回路
JPH0421150B2 (ja)
JPS6115384B2 (ja)
JP2006230090A (ja) モータ駆動装置及びアナログ電子時計
JPS5785566A (en) Electromagnetically rockable prime mover
JP2001102214A (ja) パルス制御回路
US1616465A (en) Noiseless clock mechanism
US1255905A (en) Electric clock.
JPH07112058A (ja) 遊戯機の球発射装置
JP2739098B2 (ja) 電磁駆動回路
JPH0353282Y2 (ja)
JP2726843B2 (ja) 電磁駆動回路
JP2015049359A (ja) オルゴール及びプログラム
JP2869256B2 (ja) ドット印字ヘッドの駆動方法
JP3655344B2 (ja) 色表示装置
JP2014166072A (ja) ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080708

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees