JP4240224B2 - 歯科用咬合圧測定・調整システム - Google Patents

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Description

本発明は歯科用咬合圧測定・調整システムに係り、特に咬合圧測定センサシートからのリアルタイムの圧力値に基づく各種の咬合測定を、測定モード並びにマニュアル測定モードに区分して行い、デジタル画像とレーダチャート及びグラフにて表示・記録することが可能なシステムに関する。
従来、歯列弓の形状把握の手段として、ワックスや印象材が使用され、
また、咬合圧を測定する手段として、フイルム状のセンサ咬合の後、圧力による発色の度合いにより分布状態を検知し表示するもの、あるいは押圧感知抵抗体を
咬合したときの歯列の咬合圧の測定値をリアルタイムで表示する押圧位置検出信号出力機能を備えた咬合圧センサシート(特許第2904494号公報)等、個々のデータを取得する手段があった。
特許第2904494号公報
しかしながら、前記の取得データは、治療に先立って具体的なシュミレーションを行うには不十分であり、実際の診断と治療は主として熟練者の経験に委ねられており、前記の取得装置は専ら専門の研究医によって使用され、一般の歯科医には普及されていなかった。
本発明では、咬合圧の測定値をリアルタイムで表示する前記(特許第2904494号公報)機器における、接触部位の位置決めと、歯の早期接触部位の印記を実現した機能を付加した機器において、
咬合圧測定センサシートからのリアルタイムの圧力値を、症例別並びにマニュアル測定モードに区分して各種の咬合測定を行った結果を、デジタル画像とレーダチャート及びグラフにて系統立てて簡明に表示・記録し、一般の歯科医が容易に使用することができる歯科用咬合圧測定・調整システムを提供する。
[1]圧位置検出信号出力機能を備えた歯科用咬合圧測定センサシートと、
同センサシートを着脱自在に支持するU字型の薄板状センササポートとからなり、
かつ前記センサシート面には印記材料が塗着されてなり
また前記U字型の薄板状センササポートの表面には格子状をなすXY座標目盛りとその区分を示す数字・記号が刻設又はプリントされてなる、歯科用咬合圧測定用具と、
咬合圧測定センサシートからのデジタル信号を受けてデータを処理するコンピュータと、
コンピュータのデータを表示する表示又は表示とプリンタを備えてなる、歯科用咬合圧測定・調整装置であり、
かつ前記コンピュータには、コンプリートデンチャー、パーシャルデンチャー、ロングスパンブリッジ、及び歯冠修復等の測定モードが区分して設けられ、各モード毎に、クレンチング、タッピング 又は側方運動の歯牙の運動を行って、1回の咬みしめによる早期接触部総面積(以下デルタと記す)、1回のタッピング時間内における咬合干渉比、すなわち(出力の最大値を示す時間−開始点の時間)/(終了時の時間−出力が最大値を示す時間)(Peak ratio:以下PRと記す)、クレンチングにおける最大咬合力の時の90%時の時間−開始点の時間(Occlusion time:以下OTと記す)咬合圧測定項目における咬合圧の測定を行い、
前記表示器に、1表示毎に前記XY目盛り付歯列咬合圧及び咬合バランスを示す画像、前記各種咬合測定の回数毎に得られるデータを重ねて測定経過を一覧で示すレーダチャート並びに、荷重値対時間のグラフを表示し、
記の表示又はプリンタからのハードコピーにより、前記測定モード別の診断及び調整をすることを特徴とする歯科用咬合圧測定・調整装置。
[2]前記レーダチャートには、コンプリートデンチャー及びパーシャルデンチャーの測定においては、(1)右側咬合力(2)左側咬合力、(3)PR、(4)OT、(5)デルタを表示し、
ロングスパンブリッジの測定、及び歯冠修復では、
(1)PR、(2)OT、(3)デルタ、(4)側方運動において右の平衡側の接触がなくなる時間−出力が最大値の90%を示す時間(Disclusion time:以下DT右と記す)、(5)側方運動において左の平衡側の接触がなくなる時間−出力が最大値の90%を示す時間(以下DT左と記す)を表示することを特徴とする前[1]に記載の歯科用咬合圧測定・調整装置
[3]表示器における測定結果の画面表示、前記歯列咬合圧の画像レーダチャートを同時に選択しての列表示、あるいは複数回測定した歯列咬合圧画像から2枚を選択しての並列表示、又は歯列咬合画像、レーダチャートに前記荷重値対時間のグラフを追加しての並列表示を可能にしてなることを特徴とする前項[1]又は[2]に記載の歯科用咬合圧測定・調整装置
[4]前記コンプリートデンチャー、パーシャルデンチャー、ロングスパンブリッジ、及び歯冠修復等の測定モードに加えて、PR、OT、、デルタ、DT右、DT左、咬合圧重心位置Center of force:以下COFと記す)等の咬合圧測定項目別に区分されたマニュアル測定モードを設けたことを特徴とする前項[1]又は[2]に記載の歯科用咬合圧測定・調整装置
[5]測定モードがコンプリートデンチャーの場合、クレンチング、タッピングを行って表示器上の咬合接触記録又は早期接触部位表示機能から、早期接触が確認された時、
(1)表示器の画像目盛りと、センサシート上の印記材の抜けている部位の目盛りを比較して前記早期接触部位の同定を行い、
(2)人工歯咬合面の印記より早期接触部を確認し、印記が明瞭でないときは印記材をセンサシートに塗布、再度クレンチングを行い、
(3)早期接触部位を切削して咬合調整した後に再度咬合接触の記録を行い、
(4)調整後の記録から、デルタ減少の確認と、
(5)PR減少の確認と、
(6)COFにより咬合のバランスを評価し、
前記表示器の歯列咬合圧画面とレーダチャート及びグラフによる診断・調整を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯科用咬合圧測定・調整装置
[6]測定モードがパーシャルデンチャー(冠装着時及び少数歯欠損症例における部分義歯装着時)の場合、
(1)冠装着前にクレンチング、タッピングの咬合接触記録を行い、
(2)冠装着後、隣接面のコンタクト調整を行い、クレンチング、タッピングの咬合接触記録を行い、
(3)表示器画像上の咬合接触記録、あるいは早期接触部表示機能機能により、早期接触が確認された場合、早期接触部位を切削して咬合調整し、
(4)調整終了後、クレンチング、タッピングの咬合接触記録を行い、
(5)調整後の記録からデルタ及びPRの増加が認められなければ調整を終了し、
前記表示器の歯列咬合圧画面とレーダチャート及びグラフによる診断・調整を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載にの歯科用咬合圧測定・調整装置
[7]測定モードが、ロングスパンブリッジの場合、クレンチング、タッピング、側方運動を行って、表示器上の咬合接触記録又は早期接触部位表示機能から、早期接触が確認された時、
(1)表示器の画像目盛りと、センサシート上の印記材の抜けている部位の目盛りを比較して前記早期接触部位の同定を行い、
(2)人工歯咬合面の印記より早期接触部を確認し、印記が明瞭でないときは印記材をセンサシートに塗布、再度クレンチングを行い、
(3)早期接触部位を切削して咬合調整した後に再度咬合接触の記録を行い、
(4)調整後の記録からデルタ減少の確認と、
(5)PR減少の確認と、
(6)COFにより咬合のバランスを評価し、
(7)側方運動時のバランスの評価を行い、
前記表示器の歯列咬合圧画面とレーダチャート及びグラフによる診断・調整を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯科用咬合圧測定・調整装置
[8]測定モードが、歯冠修復(矯正、インプラント等を含む)の場合、
クレンチング、タッピング、側方運動を行って、
(1)表示器の画像目盛りと、センサシート上の印記材の抜けている部位の目盛りを比較して前記早期接触部位の同定を行い、
(2)人工歯咬合面の印記より早期接触部を確認し、印記が明瞭でないときは印記材をセンサシートに塗布、再度クレンチングを行い、
(3)早期接触部位を切削して咬合調整した後に再度咬合接触の記録を行い、
(4)調整後の記録からデルタ減少の確認と、
(5)PR減少の確認と、
(6)COF(咬合圧重心位置)により咬合のバランスを評価し、
(7)側方運動時のバランスの評価を行い、
前記表示器の歯列咬合圧画面及びレーダチャートによる診断・調整を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯科用咬合圧測定・調整装置
本発明の請求項1の発明によれば
圧位置検出信号出力機能を備えた歯科用咬合圧測定センサシートと、
同センサシートを着脱自在に支持するU字型の薄板状センササポートとからなり、
かつ前記センサシート面には印記材料が塗着されてなり
また前記U字型の薄板状センササポートの表面には格子状をなすXY座標目盛りとその区分を示す数字・記号が刻設又はプリントされてなる、歯科用咬合圧測定用具と、
咬合圧測定センサシートからのデジタル信号を受けてデータを処理するコンピュータと、
コンピュータのデータを表示する表示又は表示とプリンタを備えてなる、歯科用咬合圧測定・調整装置であり、
かつ前記コンピュータには、コンプリートデンチャー、パーシャルデンチャー、ロングスパンブリッジ、及び歯冠修復等の測定モードが区分して設けられ、各モード毎に、クレンチング、タッピング 又は側方運動の歯牙の運動を行って、1回の咬みしめによる早期接触部総面積(以下デルタと記す)、1回のタッピング時間内における咬合干渉比、すなわち(出力の最大値を示す時間−開始点の時間)/(終了時の時間−出力が最大値を示す時間)(Peak ratio:以下PRと記す)、クレンチングにおける最大咬合力の時の90%時の時間−開始点の時間(Occlusion time:以下OTと記す)咬合圧測定項目における咬合圧の測定を行い、
前記表示器に、1表示毎に前記XY目盛り付歯列咬合圧及び咬合バランスを示す画像、前記各種咬合測定の回数毎に得られるデータを重ねて測定経過を一覧で示すレーダチャート並びに、荷重値対時間のグラフを表示し、
記の表示又はプリンタからのハードコピーにより、前記測定モード別の診断及び調整をするため、
リアルタイムによる経過を表示画面で系統立てて容易に知ることができ、歯科咬合圧の調整を効率よく行うことができる。
請求項2の発明によれば、
前記レーダチャートには、コンプリートデンチャー及びパーシャルデンチャーの測定においては、(1)右側咬合力(2)左側咬合力、(3)PR、(4)OT、(5)デルタを表示し、
ロングスパンブリッジの測定、及び歯冠修復では、
(1)PR、(2)OT、(3)デルタ、(4)側方運動において右の平衡側の接触がなくなる時間−出力が最大値の90%を示す時間(Disclusion time:以下DT右と記す)、(5)側方運動において左の平衡側の接触がなくなる時間−出力が最大値の90%を示す時間(以下DT左と記す)を表示し、必要測定項目と、その調整を行なった結果が項目相互のバランスと共に表示されるため、状態を視覚的に容易に把握することができる。
請求項3の発明によれば、
表示器における測定結果の画面表示、前記歯列咬合圧の画像レーダチャートを同時に選択しての列表示、あるいは複数回測定した歯列咬合圧画像から2枚を選択しての並列表示、又は歯列咬合画像、レーダチャートに前記荷重値対時間のグラフを追加しての並列表示を可能にしてなるので、調整を行った時間的経過を容易に知ることができ、また各データを同時に見たいユーザの要望に応ずることができる。
請求項4の発明によれば、
前記コンプリートデンチャー、パーシャルデンチャー、ロングスパンブリッジ、及び歯冠修復等の測定モードに加えて、PR、OT、、デルタ、DT右、DT左、咬合圧重心位置Center of force:以下COFと記す)等の咬合圧測定項目別に区分されたマニュアル測定モードを設けたため、必要な項目を容易に選択し測定することができる。
請求項5の発明によれば、
測定モードがコンプリートデンチャーの場合、クレンチング、タッピングを行って表示器上の咬合接触記録又は早期接触部位表示機能から、早期接触が確認された時、
(1)表示器の画像目盛りと、センサシート上の印記材の抜けている部位の目盛りを比較して前記早期接触部位の同定を行い、
(2)人工歯咬合面の印記より早期接触部を確認し、印記が明瞭でないときは印記材をセンサシートに塗布、再度クレンチングを行い、
(3)早期接触部位を切削して咬合調整した後に再度咬合接触の記録を行い、
(4)調整後の記録から、デルタ減少の確認と、
(5)PR減少の確認と、
(6)COFにより咬合のバランスを評価し、前記表示器の歯列咬合圧画面とレーダチャート及びグラフによる診断・調整を行うことができる。
請求項6の発明によれば、
測定モードがパーシャルデンチャー(冠装着時及び少数歯欠損症例における部分義歯装着時)の場合、
(1)冠装着前にクレンチング、タッピングの咬合接触記録を行い、
(2)冠装着後、隣接面のコンタクト調整を行い、クレンチング、タッピングの咬合接触記録を行い、
(3)表示器画像上の咬合接触記録、あるいは早期接触部表示機能機能により、早期接触が確認された場合、早期接触部位を切削して咬合調整し、
(4)調整終了後、クレンチング、タッピングの咬合接触記録を行い、
(5)調整後の記録からデルタ及びPRの増加が認められなければ調整を終了し、
前記表示器の歯列咬合圧画面とレーダチャート及びグラフによる診断・調整を行うことができる。
請求項7の発明によれば、
測定モードが、ロングスパンブリッジの場合、クレンチング、タッピング、側方運動を行って、表示器上の咬合接触記録又は早期接触部位表示機能から、早期接触が確認された時、
(1)表示器の画像目盛りと、センサシート上の印記材の抜けている部位の目盛りを比較して前記早期接触部位の同定を行い、
(2)人工歯咬合面の印記より早期接触部を確認し、印記が明瞭でないときは印記材をセンサシートに塗布、再度クレンチングを行い、
(3)早期接触部位を切削して咬合調整した後に再度咬合接触の記録を行い、
(4)調整後の記録からデルタ減少の確認と、
(5)PR減少の確認と、
(6)COFにより咬合のバランスを評価し、
(7)側方運動時のバランスの評価を行い、
前記表示器の歯列咬合圧画面とレーダチャート及びグラフによる診断・調整を行うことができる。
請求項8の発明によれば、
測定モードが、歯冠修復(矯正、インプラント等を含む)の場合、クレンチング、タッピング、側方運動を行って
(1)表示器の画像目盛りと、センサシート上の印記材の抜けている部位の目盛りを比較して前記早期接触部位の同定を行い、
(2)人工歯咬合面の印記より早期接触部を確認し、印記が明瞭でないときは印記材をセンサシートに塗布、再度クレンチングを行い、
(3)早期接触部位を切削して咬合調整した後に再度咬合接触の記録を行い、
(4)調整後の記録からデルタ減少の確認と、
(5)PR減少の確認と、
(6)COF(咬合圧重心位置)により咬合のバランスを評価し、
(7)側方運動時のバランスの評価を行い、
前記表示器の歯列咬合圧画面及びレーダチャートによる診断・調整を行うことができる。
以下、発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明において使用される用語の定義を下記に示す。
コンプリートデンチャー:Complete denture 全部床義歯
パーシャルデンチャー:Partial denture 部分床義歯
ロングスパンブリッジ:Long span bridge 長径間の架工義歯
歯冠修復:1本の歯のフルクラウン及び歯の一部にかぶせる修復
また、測定のための手段として
クレンチング:Clenching 咬みしめ
タッピング:Tapping 連続的に早い速度でカチカチ咬み合わせる
側方運動:Lateral movement 側方への下運動
測定項目として以下、
デル(Δ面積):1回の咬みしめによる 早期接触部総面積
ピークレシオ(咬合干渉比):PR(Peak ratio)1回のタッピング時間内において{(出力の最大値を示す時間)−(開始点の時間)}/{(終了時の時間)−(出力が最大値を示す時間)}
咬合バランス:COF(Center of Force)咬合圧の重心位置による評価
OT(Occlusion time):クレンチングにおいて、(最大咬合力の時の90%時の時間)−(開始点の時間)
DT右(Disclusion time):側方運動において、(平衡側の接触がなくなる時間)−(出力が最大値の90%を示す時間)右側
DT左:同上左側
COF(Center of Force):咬合圧重心位置
をそれぞれ表す。
図1は、本発明の咬合圧測定・調整システム測定装置の機器構成図である。
図において、1は歯科用咬合圧測定装置、2はセンサシート、2’は挿入用センサガイド、3はセンサコネクタ、3’は挿入センサシート押圧レバー、4はパラレルインターフェイスモジュール、5は電源アダプタ、6はコンピュータ、7は表示器、8はプリンタ、9はセンササポート、9’はセンササポート開口部、10はセンサシート側のXY座標、11は目盛り区分数字・記号、12は画面上のXY座標、13は信号線、14は塗布噴霧容器、15は印記材、16は被験者、17は歯列を示す。
前記歯科用咬合圧測定装置1は、歯列17の加圧力に応じて電気抵抗が変化する押圧感知抵抗体を配設したフイルム状で、前記抵抗体の薄膜の上下に1定間隔でマトリクス状に配設されたX及びY方向電極とその交点を個々の圧力検出点としてデジタルの測定値をリアルタイムで検出し、かつその上面部に配設された格子状のセンサシート側のXY座標10とその目盛り区分数字・記号(11)及び、咬合部上に印記材15が塗布された歯科用咬合圧測定センサシート2と、
該咬合圧測定センサシート2からのデジタル信号を受けてデータを処理するコンピュータ、即ち前記センサシート2のガイド兼保持具のセンササポート9を有するセンサコネクタ3からの信号を受け処理してコンピュータ6及び周辺装置に送るパラレルインターフェイスモジュール4と、前記咬合圧の解析、データ作成、画像作成等を行うコンピュータ6と、同表示器7と、プリンタ8を有している。
図2はXY目盛りと区分数字を入れたセンササポートにセンサシートを挿入した時の外観斜視図である。
センサシート側のXY座標10は図のように、馬蹄形をしたセンササポート9の上面にプリントされている。
咬合面は中央部でこの面に目盛りはないが、左右のX目盛りあるいは、上方のY目盛りを延長した仮想のマトリックス線により、後記歯列の位置を知ることができる。また、後記表示器上には同規格の全域のマトリックスを表示することができるので比較照合すれば、より明確になる。
図3はXY座標目盛りと区分数字を入れた透明スケール盤をセンサシートに戴置した時の外観図である。
図において、10’は目盛り付き透明スケール盤のXY座標、23はXY座標の透明スケール盤を示す。
本XY座標の透明スケール盤23を図のようにセンササポート9の上に、センササポート9の目盛りに重ねて戴置し中央部のマトリックス表示としてもよく、あるいは目盛りのないセンササポート9の上に戴置してもよく、共に歯列の位置を知ることができる。
図4はセンサシートに残る歯列データの外観図である。
図において18は塗布エリア、21は歯列データを示す。
歯列データ21を取得するために、前記印記材15が塗布エリア18内に塗布され、咬合時には剥がされて歯列データ21が残る。
この位置は前記XY座標目盛りにより特定することができる。
図5は印記材の歯牙付着図である。
図において、19は上顎、20は下顎を示す。
前記印記材15が塗着したセンサシート2を咬合すると、前記歯牙の歯列17の咬合面に印記材15が印記される。
図6は表示器に表示された咬合圧データの図である。
図において、22は咬合圧データを示す。
歯科用咬合圧測定装置1の表示器7上には、前記コンピュータ6において作成された前記センサシート2と同様な格子状をなしかつ、目盛り区分数字11が入った画面上のXY座標12が画像化され、咬合時におけるリアルタイムの咬合圧データ22が表示される。
前記の構成による作用について説明する。
図1において、印記材15が塗着したセンサシート2を咬合すると、生体歯牙の歯列17又は義歯の咬合面に印記材15が印記される(図5)とともに、センサシート2の咬合部には、上記歯牙に印記された部分が剥がされた状態の歯形の位置即ち歯列データ21が前記表示(図4)される。
この歯形の位置は、前記XY座標10の目盛り区分数字・記号11により特定する。
一方、前記咬合圧測定装置1の表示器7の画面(図6)に表示された前記画面上のXY座標12の目盛り区分数字・記号11により、リアルタイムによる個々の咬合圧データ22の画像の位置を特定する。
前記咬合圧データ22は、上顎19又は下顎20(図5)の歯列17を咬合したときの画像であるが、前記センサシート2に残る表又は裏面の歯列の歯形(図4)の外郭の中に含まれている。
従って、前記センサシート2の歯列データ21(図4)と、表示画面の咬合圧データ22(図6)の両者を並べて目視して比較し、対応する前記画面上のXY座標12並びにセンサシート側のXY座標10の位置の確認により、咬合圧データ22を示す歯牙が、歯列データ21のどの歯牙に該当しているのか、の位置決めをすることができる。
また、前記印記材15が塗布されたセンサシート2を咬合すると、歯列17(図1)又は義歯の咬合面(上顎19又は下顎20あるいは両顎歯列)に印記材15が印記された印記像(図5)が得られるため、目視により、歯列データ21と咬合圧データ22と、歯牙の印記像を対比して、相互関係を確認することができる。
即ち、生体歯牙の歯列17又は義歯における咬合接触部の位置関係が明確になり、診断に引続いて生体歯牙の歯列17又は義歯の特定咬合部位の切削、研磨等の作業を繰り返す場合、前記咬合圧データ22と、歯列データ21と、歯牙の印記像とを比較検討しながら咬合調整を的確に実施することができる。
次ぎに前記歯科用咬合圧測定・調整装置1による操作について説明する。
操作は、後記測定モード即ち、前記用語説明に記した、モード1・コンプリートデンチャー28、モード2・パーシャルデンチャー29、モード3・ロングスパンブリッジ30、モード4・歯冠修復31等に区分して設け、各モード毎に、クレンチング、タッピング、又は側方運動を行って、
デルタ(Δ面積)、PR(ピークレシオ)等の1〜複数回の咬合圧分布の測定を行い、
表示器7に、1ファイル毎に前記XY目盛り付歯列咬合圧及び前記COF40による咬合バランス画像及び、前記各種咬合測定回数毎のリアルタイムのデータを重ねて測定の経過を一覧で示すレーダチャート(25)並びに、荷重値対時間のグラフ(26)等を表示し(図9)、
前記の表示とコンピュータ6内の各測定毎の記録のメモリ及び、プリンタ8からのハードコピーにより、診断・調整する。
(図9において、25はレーダーチャート、26はグラフを示す)
前記レーダチャート25には、モード1・コンプリートデンチャー28、モード2・パーシャルデンチャー29では、(1)右側咬合力36、(2)左側咬合力37、(3)PR33、(4)OT34、(5)デルタ35を表示し(図9)、
モード3・ロングスパンブリッジ30、モード4・歯冠修復31では、(1)PR33、(2)OT34、(3)デルタ35、(4)DT右38、(5)DT左39のそれぞれ5項目を表示する。
また、複数ファイルのデータ比較即ち、測定結果の画面表示は、前記歯列咬合圧画像(図6)と咬合圧バランスを測定する前記COF40の画像及びレーダチャート25を、例えば開始、終了時等の経時的に選択し同時に並列に表示(図10)、あるいは歯列咬合圧画像のみの選択並列表示(図11)又は、歯列咬合画像(図6)及びレーダチャート25に、前記グラフ26を追加し、並列表示(図12)できる。
前記、測定モードに加えて、
測定項目別に区分されたマニュアル測定モード32即ち、PR33、OT34、デルタ35、右側咬合力36、左側咬合力37、DT(右)38、DT(左)39、COF40等を設け、必要に応じて選択できるようにしている(図8)。
そして、前記測定モードが、モード1・コンプリートデンチャー28の場合、前記クレンチング、タッピングによる表示器7上の咬合接触記録又は早期接触部位表示41(図9)の機能から、早期接触が確認された時、
(1)表示器7の画像目盛り12(図6)と、センサシート2上の印記材15の抜けている部位の目盛り10、11(図4)とを比較して前記早期接触部位の同定を行う、
(2)人工歯咬合面の印記(図5)より早期接触部を確認し、印記が明瞭でないときは印記材15をセンサシート2に塗布、再度クレンチングを行う、
(3)早期接触部位を切削して咬合調整した後に再度咬合接触の記録を行う、
(4)調整後の記録からデルタ(Δ面積:早期接触部総面積)の減少を確認する、
(5)PR(ピークレシオ)の減少を確認する、
(6)COF(咬合圧重心位置)40により咬合のバランスを評価する、
前記表示器の歯列咬合圧画面と、レーダチャート25及びグラフ26(図9)による診断・調整を行う。
測定モードが、モード2・パーシャルデンチャー(冠装着時及び少数歯欠損症例における部分義歯装着時)の場合、
(1)冠装着前にクレンチング、タッピングの咬合接触記録を行う、
(2)冠装着後、隣接面のコンタクト調整を行い、クレンチング、タッピングの咬合接触記録を行う、
(3)表示器画像上の咬合接触記録、あるいは早期接触部表示機能機能により、早期接触が確認された場合、早期接触部位を切削して咬合調整する、
(4)調整終了後、クレンチング、タッピングの咬合接触記録を行う、
(5)調整後の記録からデルタ(Δ面積)及びPR(ピークレシオ)の増加が認められなければ調整を終了し、
前記表示器の歯列咬合圧画面とレーダチャート25及びグラフ26(図9)による診断・調整を行う。
測定モードが、モード3・ロングスパンブリッジ30の場合、クレンチング、タッピング、側方運動を行って、表示器7上の咬合接触記録又は早期接触部位表示41機能から、早期接触が確認された時、
(1)表示器7の画像目盛り12と、センサシート2上の印記材15の抜けている部位の目盛り10、11を比較して前記早期接触部位の同定を行う、
(2)人工歯咬合面の印記より早期接触部を確認し、印記が明瞭でないときは印記材15をセンサシート2に塗布、再度クレンチングを行う、
(3)早期接触部位を切削して咬合調整した後に再度咬合接触の記録を行う、
(4)調整後の記録からデルタ減少を確認し、
(5)PRの減少を確認し、
(6)COF(咬合圧重心位置)40により咬合のバランスの評価をし、
(7)側方運動時のバランスの評価を行う、
前記表示器の歯列咬合圧画面とレーダチャート25及びグラフ26(図9)による診断・調整を行う。
測定モードが、モード4・歯冠修復31(矯正、インプラント等を含む)の場合、クレンチング、タッピング、側方運動を行って、
(1)表示器7の画像目盛り12と、センサシート2上の印記材15の抜けている部位の目盛りを比較して前記早期接触部位の同定を行う、
(2)人工歯咬合面の印記より早期接触部を確認し、印記が明瞭でないときは印記材15をセンサシート2に塗布、再度クレンチングを行う、
(3)早期接触部位を切削して咬合調整した後に再度咬合接触の記録を行う、
(4)調整後の記録からデルタ減少を確認する、
(5)PRの減少を確認する、
(6)COFにより咬合のバランスを評価し、
(7)側方運動時のバランスの評価を行う、
前記表示器7の歯列咬合圧画面及びレーダチャート25(図9)による診断・調整を行う、
前記測定モード27及びマニュアル測定モード32等の分類や、細分化の編集機能の操作は、画面上にメニューバー及びツールバー等によって表示し、操作はマウス等によって簡単にできるようになっている。
上記の操作モードの事例を、以下の図に示す。
図7は、測定モード説明図である。
図において27は測定モードを示す。
図示したように、分類表示はボタンの選択により、測定モード27の大分類から、モード1、28〜モード4、31に分類され、さらにモード毎の測定項目が例えば、右側咬合力36、左側咬合力37、PR33,OT34、デルタ35等に小分類されて、関連運動と共に表示される。
図8はマニュアル測定モード説明図である。
図において32はマニュアル測定モードを示す。
図示したように、分類表示はボタンの選択によりマニュアル測定モード32の大分類から、PR33、OT34、デルタ35、右側咬合力36、左側咬合力37、右側DT38、左側DT39、COF40の各測定項目に分類され、関連運動と共に表示されて、該当する測定を行うことができる。
図9は歯列咬合圧画面とレーダチャートと荷重値対時間グラフ他のデータ表及び、操作選択用のスイッチを示す総合図である。
図において、41は早期接触部位表示、42はメニューバー、43はツールバー、44は測定開始、45は測定終了、46は記録再生、47は新規測定画面の各スイッチ、52は圧力スケールを示す。
本表示画面では、各種の測定結果が総合的に表示されると共に、スイッチによる選択を行うことができる。
図10は歯列咬合圧画面とレーダチャートの並列表示画面図である。
図において、48はファイル1、49はファイル2を示す。
本図は、ファイル1、48、ファイル2、49相互の時間経過の比較を示している。
図11は、歯列咬合圧画面のみの複数表示画面図である。
図において、50はファイル3、51はファイル4を示す。
本図は、歯列咬合圧図のファイル1〜ファイル4に到る時間的経過を示している。
図12は歯列咬合圧画面とレーダチャートとグラフ・波形等のデータ表の表示画面図である。
例えば、測定開始時ファイル1、48、測定中間のファイル2、49、測定終了ファイル3、50等の各データの時間的経過を示しており、データを見たいユーザ等にも提示することができる。
なお、本器はデータベースとして患者の登録、データ保存や、選択表示等の機能も有している。
本発明の咬合圧測定・調整システム測定装置の機器構成図 XY目盛りと区分数字を入れたセンササポートにセンサシートを挿入した時の外観斜視図 XY座標目盛りと区分数字を入れた透明シートをセンサシートに戴置した時の外観図 センサシートに残る歯列データの外観図 印記材の歯牙付着図 表示器に表示された咬合圧データの図 測定モード説明図 マニュアル測定モード説明図 歯列咬合圧画面とレーダチャートと荷重値対時間グラフ他のデータ表及び、操作選択用のスイッチを示す総合図 歯列咬合圧画面とレーダチャートの並列表示画面図 歯列咬合圧画面のみの複数表示画面図 歯列咬合圧画面とレーダチャートとグラフ・波形等のデータ表の表示画面図
符号の説明
1:歯科用咬合圧測定・調整装置
2:センサシート
2’:挿入用センサガイド
3:センサコネクタ
3’:挿入センサシート押圧レバー
4:パラレルインターフェイスモジュール
5:電源アダプタ
6:コンピュータ
7:表示器
8:プリンタ
9:センササポート
9’:センササポート開口部
10:センサシート側のXY座標
10’:目盛り付透明スケール盤のXY座標
11:目盛り区分数字・記号
12:画面上のXY座標
13:信号線
14:塗布噴霧容器
15:印記材
16:被験者
17:歯列
18:塗布エリア
19:上顎
20:下顎
21:歯列データ
22:咬合圧データ
23:透明スケール盤
25:レーダーチャート
26:グラフ
27:測定モード
28:モード1・コンプリートデンチャー
29:モード2・パーシャルデンチャー
30:モード3・ロングスパンブリッジ
31:モード4・歯冠修復
32:マニュアル測定モード
33:PR
34:OT
35:デルタ
36:右側咬合力
37:左側咬合力
38:DT右
39:DT左
40:COF
41:早期接触部位表示
42:メニューバー
43:ツールバー
44:測定開始
45:測定終了
46:記録再生
47:新規測定画面スイッチ
48:ファイル1
49:ファイル2
50:ファイル3
51:ファイル4
52:圧力スケール

Claims (8)

  1. 圧位置検出信号出力機能を備えた歯科用咬合圧測定センサシートと、
    同センサシートを着脱自在に支持するU字型の薄板状センササポートとからなり、
    かつ前記センサシート面には印記材料が塗着されてなり
    また前記U字型の薄板状センササポートの表面には格子状をなすXY座標目盛りとその区分を示す数字・記号が刻設又はプリントされてなる、歯科用咬合圧測定用具と、
    咬合圧測定センサシートからのデジタル信号を受けてデータを処理するコンピュータと、
    コンピュータのデータを表示する表示又は表示とプリンタを備えてなる、歯科用咬合圧測定・調整装置であり、
    かつ前記コンピュータには、コンプリートデンチャー、パーシャルデンチャー、ロングスパンブリッジ、及び歯冠修復等の測定モードが区分して設けられ、各モード毎に、クレンチング、タッピング 又は側方運動の歯牙の運動を行って、1回の咬みしめによる早期接触部総面積(以下デルタと記す)、1回のタッピング時間内における咬合干渉比、すなわち(出力の最大値を示す時間−開始点の時間)/(終了時の時間−出力が最大値を示す時間)(Peak ratio:以下PRと記す)、クレンチングにおける最大咬合力の時の90%時の時間−開始点の時間(Occlusion time:以下OTと記す)咬合圧測定項目における咬合圧の測定を行い、
    前記表示器に、1表示毎に前記XY目盛り付歯列咬合圧及び咬合バランスを示す画像、前記各種咬合測定の回数毎に得られるデータを重ねて測定経過を一覧で示すレーダチャート並びに、荷重値対時間のグラフを表示し、
    記の表示又はプリンタからのハードコピーにより、前記測定モード別の診断及び調整をすることを特徴とする歯科用咬合圧測定・調整装置。
  2. 前記レーダチャートには、コンプリートデンチャー及びパーシャルデンチャーの測定においては、(1)右側咬合力(2)左側咬合力、(3)PR、(4)OT、(5)デルタを表示し、
    ロングスパンブリッジの測定、及び歯冠修復では、
    (1)PR、(2)OT、(3)デルタ、(4)側方運動において右の平衡側の接触がなくなる時間−出力が最大値の90%を示す時間(Disclusion time:以下DT右と記す)、(5)側方運動において左の平衡側の接触がなくなる時間−出力が最大値の90%を示す時間(以下DT左と記す)を表示することを特徴とする請求項1に記載の歯科用咬合圧測定・調整装置
  3. 表示器における測定結果の画面表示、前記歯列咬合圧の画像レーダチャートを同時に選択しての列表示、あるいは複数回測定した歯列咬合圧画像から2枚を選択しての並列表示、又は歯列咬合画像、レーダチャートに前記荷重値対時間のグラフを追加しての並列表示を可能にしてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科用咬合圧測定・調整装置
  4. 前記コンプリートデンチャー、パーシャルデンチャー、ロングスパンブリッジ、及び歯冠修復等の測定モードに加えて、PR、OT、、デルタ、DT右、DT左、咬合圧重心位置Center of force:以下COFと記す)等の咬合圧測定項目別に区分されたマニュアル測定モードを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科用咬合圧測定・調整装置
  5. 測定モードがコンプリートデンチャーの場合、クレンチング、タッピングを行って表示器上の咬合接触記録又は早期接触部位表示機能から、早期接触が確認された時、
    (1)表示器の画像目盛りと、センサシート上の印記材の抜けている部位の目盛りを比較して前記早期接触部位の同定を行い、
    (2)人工歯咬合面の印記より早期接触部を確認し、印記が明瞭でないときは印記材をセンサシートに塗布、再度クレンチングを行い、
    (3)早期接触部位を切削して咬合調整した後に再度咬合接触の記録を行い、
    (4)調整後の記録から、デルタ減少の確認と、
    (5)PR減少の確認と、
    (6)COFにより咬合のバランスを評価し、
    前記表示器の歯列咬合圧画面とレーダチャート及びグラフによる診断・調整を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯科用咬合圧測定・調整装置
  6. 測定モードがパーシャルデンチャー(冠装着時及び少数歯欠損症例における部分義歯装着時)の場合、
    (1)冠装着前にクレンチング、タッピングの咬合接触記録を行い、
    (2)冠装着後、隣接面のコンタクト調整を行い、クレンチング、タッピングの咬合接触記録を行い、
    (3)表示器画像上の咬合接触記録、あるいは早期接触部表示機能機能により、早期接触が確認された場合、早期接触部位を切削して咬合調整し、
    (4)調整終了後、クレンチング、タッピングの咬合接触記録を行い、
    (5)調整後の記録からデルタ及びPRの増加が認められなければ調整を終了し、
    前記表示器の歯列咬合圧画面とレーダチャート及びグラフによる診断・調整を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載にの歯科用咬合圧測定・調整装置
  7. 測定モードが、ロングスパンブリッジの場合、クレンチング、タッピング、側方運動を行って、表示器上の咬合接触記録又は早期接触部位表示機能から、早期接触が確認された時、
    (1)表示器の画像目盛りと、センサシート上の印記材の抜けている部位の目盛りを比較して前記早期接触部位の同定を行い、
    (2)人工歯咬合面の印記より早期接触部を確認し、印記が明瞭でないときは印記材をセンサシートに塗布、再度クレンチングを行い、
    (3)早期接触部位を切削して咬合調整した後に再度咬合接触の記録を行い、
    (4)調整後の記録からデルタ減少の確認と、
    (5)PR減少の確認と、
    (6)COFにより咬合のバランスを評価し、
    (7)側方運動時のバランスの評価を行い、
    前記表示器の歯列咬合圧画面とレーダチャート及びグラフによる診断・調整を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯科用咬合圧測定・調整装置
  8. 測定モードが、歯冠修復(矯正、インプラント等を含む)の場合、
    クレンチング、タッピング、側方運動を行って、
    (1)表示器の画像目盛りと、センサシート上の印記材の抜けている部位の目盛りを比較して前記早期接触部位の同定を行い、
    (2)人工歯咬合面の印記より早期接触部を確認し、印記が明瞭でないときは印記材をセンサシートに塗布、再度クレンチングを行い、
    (3)早期接触部位を切削して咬合調整した後に再度咬合接触の記録を行い、
    (4)調整後の記録からデルタ減少の確認と、
    (5)PR減少の確認と、
    (6)COF(咬合圧重心位置)により咬合のバランスを評価し、
    (7)側方運動時のバランスの評価を行い、
    前記表示器の歯列咬合圧画面及びレーダチャートによる診断・調整を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯科用咬合圧測定・調整装置
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