JP4240204B2 - ポジ型感光性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はポジ型感光性樹脂組成物に関する。さらに詳しくは液晶表示素子(LCD)に用いられる薄膜トランジスタ(TFT)の層間絶縁膜、カラーフィルターの保護膜、平坦化膜、反射型ディスプレイの反射板として用いられるAl下の凹凸膜、マイクロレンズ材料、有機EL素子の絶縁膜等を形成する材料として好適なポジ型感光性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、液晶表示素子、有機EL素子等のディスプレイ材料においては、電極保護膜、平坦化膜、絶縁膜等の膜が、素子の製造プロセスの後にも素子中に残る永久膜として設けられており、材料としてはアクリル樹脂、ノボラック樹脂、ポリイミド樹脂などが用いられている。これらの永久膜は、膜形成材料に感光性をもたせ、フォトリソグラフィー法を用いることで、必要とするパターン形状を容易に得ることができる。
【0003】
このような永久膜形成材料においては、露光現像の際に十分な基材への密着性と現像特性を維持しつつ、ポストベーク後に得られる膜が耐熱性、透明性、密着性を有するようにするために、種々の検討が行われてきた。この中でも、アルカリ可溶性アクリル樹脂を用いた感光性樹脂は、一般的にハンドリング性に優れ、かつ透明性が高く高感度であるものの、耐熱性が低いなどの問題がある。また、素子の微細化、高信頼化要求に伴い、低誘電率に代表される塗膜物性がさらに改善されたものが望まれるようになっている。
【0004】
アクリル樹脂の耐熱性改善の観点からは、スチレン誘導体やN−置換マレイミドを共重合させる方法が一般的である。しかし、これらの方法では一般に樹脂の透明性が低下したり、誘電率が高いことなどが知られている。また、アクリルモノマーとの共重合が可能で、透明性を維持しつつ、樹脂の耐熱性を改善するものとして、α−メチレン−γ−ブチロラクトン(以下、MBLと略すこともある)が知られている。
【0005】
MBLとアクリルモノマーから得られる共重合体としては、濃縮材、凝集材、イオン交換樹脂、懸濁剤、結合剤、イオン交換樹脂への適用を目的とした耐熱樹脂が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、ArFエキシマレーザーに対する透明性と耐ドライエッチング性に優れるものとして、化学増幅型レジスト組成物への適用も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
このように、MBLを共重合したアクリル樹脂は実用的観点からも広く研究されているが、永久膜用途を目的としたポジ型感光性樹脂組成物への適用は知られていなかった。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−12646号公報
【特許文献2】
特開2002−82441号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
要求が、益々高度化している永久膜用途においては、感光性ポリイミドに匹敵する耐熱性や優れた誘電特性と、感光性アクリルに見られるハンドリング性、透明性、感光特性を具備した高信頼性樹脂組成物が望まれている。本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであって、フォトレジスト工程で一般的に用いられるアルカリ現像が可能であり、現像時の密着性が高く、高感度などの現像特性に優れ、かつ解像度に優れた感光特性を有し、しかも耐熱性、透明性、低誘電率、低吸水率、高段差平坦化性などの絶縁膜としての諸特性に優れるポジ型感光性樹脂組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、本発明を見出すに至った。すなわち本発明は、アルカリ可溶性樹脂と、1,2−キノンジアジド化合物と、2個以上のエポキシ基を含有する架橋性化合物とを含有し、アルカリ可溶性樹脂が、α−メチレン−γ−ブチロラクトン構造を有するモノマー20〜60モル%、アクリル酸エステルモノマー20〜60モル%、メタクリル酸モノマー10〜25モル%、チオール系連鎖移動剤1〜10モル%を含むモノマーの共重合体であることを特徴とする、ポジ型感光性樹脂組成物によって達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の感光性樹脂組成物について具体的に説明する。
【0011】
<アルカリ可溶性樹脂>
本発明のポジ型感光性樹脂組成物に含有されるアルカリ可溶性樹脂は、α−メチレン−γ−ブチロラクトン(MBL)構造を有するモノマー20〜60モル%、アクリル酸エステルモノマー20〜60モル%、メタクリル酸モノマー10〜25モル%、チオール系連鎖移動剤1〜10モル%を含むモノマーの共重合体である。
【0012】
本発明に含有される共重合体において、MBL構造を有するモノマーは、耐熱性と透明性の観点から必須である。このMBL構造を有するモノマーとしては、式(1)
【0013】
【化1】
【0014】
に示すα−メチレン−γ−ブチロラクトンが好ましく用いられるが、もちろん本発明の効果を損なわない範囲で、溶剤への溶解性や現像性などの改良の目的でα−メチレン−γ−ブチロラクトンの誘導体を用いることは何ら差し支えない。その具体例しては、γ−メチル−α−メチレン−γ−ブチロラクトン、γ−ジメチル−α−メチレン−γ−ブチロラクトン、γ−エチル−α−メチレン−γ−ブチロラクトン、γ−ヒドロキシメチル−α−メチレン−γ−ブチロラクトン、γ−クロロメチル−α−メチレン−γ−ブチロラクトン、γ−ブロモメチル−α−メチレン−γ−ブチロラクトン、γ−トリフルオロメチル−α−メチレン−γ−ブチロラクトン、γ−シクロヘキシル−α−メチレン−γ−ブチロラクトン、γ−フェニル−α−メチレン−γ−ブチロラクトン、γ−ベンジル−α−メチレン−γ−ブチロラクトン、γ−スチリル−α−メチレン−γ−ブチロラクトンなどが挙げられる。これらの誘導体は公知の方法(例えば、Synthesis、67頁、1986年)により容易に合成される。
【0015】
本発明に含有される共重合体におけるMBL構造を有するモノマーの比率は、好ましくは20〜60モル%、より好ましくは30〜60モル%、最も好ましいのは40〜60モル%である。MBL構造を有するモノマーが20モル%未満の場合は共重合体の耐熱性とガラス転移点(Tg)が低くなり、得られたパターンの耐熱性が低下する。60モル%よりも多いとパターン形成が困難となる。
【0016】
本発明に含有される共重合体において、アクリル酸エステルモノマーは特に限定されないが、具体例としてメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、などの(メタ)アクリル酸エステル類、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレートなどの水酸基含有アクリル酸エステル類、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロヘキシル)エチル(メタ)アクリレート、などのフッ素含有(メタ)アクリル酸エステル類、(メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミド、などの不飽和アミド含有アクリル酸エステル類などが挙げられる。これらのうち、共重合体の収率を高める点から、(メタ)アクリル酸エステル類が好ましい。これら共重合可能なアクリル酸エステルモノマーは単独でも2種以上の併用であってもよい。
【0017】
本発明に含有される共重合体におけるアクリル酸エステルモノマーの比率は、好ましくは20〜60モル%、より好ましくは20〜55モル%、最も好ましくは20〜45モル%である。アクリル酸エステルモノマーが20モル%未満の場合には共重合体のアルカリ溶解性が高すぎ、60モル%よりも多いと解像度が低下する。その他の共重合可能なアクリルモノマーは、アクリル可溶性樹脂の溶解性、疎水性などの調整、および分子量を制御する目的で導入することができる。
【0018】
本発明に含有される共重合体において、メタクリル酸モノマーは、共重合体にアルカリ溶解性を付与するために必須である。
【0019】
本発明に含有される共重合体におけるメタクリル酸モノマーの比率は10〜25モル%が好ましく、より好ましくは15〜25モル%、最も好ましいのは15〜20モル%である。メタクリル酸モノマーが15モル%未満の場合、相対的に他の成分が増えるため本発明の効果を十分に得ることが困難になる。また、メタクリル酸モノマーが多い場合には、本発明のポジ型感光性樹脂組成物の保存安定性が悪くなる場合がある。
【0020】
本発明に含有される共重合体において、チオール系連鎖移動剤は、分子量を制御するために必須である。その具体例としては、n−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタンなどのアルキルメルカプタン類、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシランなどのアルコキシシラン含有メルカプタン類などが挙げられる。これらのうち、基材への密着性を高める点から、アルコキシシラン含有メルカプタン類が好ましい。これら連鎖移動剤は単独でも2種以上の併用であってもよい。
【0021】
本発明に含有される共重合体におけるチオール系連鎖移動剤の比率は1〜10モル%が好ましく、より好ましくは2〜10モル%、最も好ましいのは5〜10モル%である。チオール系連鎖移動剤が1モル%未満もしくは10モル%よりも多いの場合、分子量の制御が困難になるばかりでなく、現像時の密着性が低下する場合がある。
【0022】
以上のように、本発明に含有される共重合体を構成する各モノマーの最も好ましい比率の例は、MBL構造を有するモノマーが40〜60モル%、アクリル酸エステルモノマーが20〜45モル%、メタクリル酸モノマーが15〜20モル%、チオール系連鎖移動剤が5〜10モル%である。
【0023】
本発明に含有される共重合体を得る方法は特には限定されない。一般的には前記したモノマーを重合溶媒中でラジカル重合することにより製造される。また、必要に応じて、モノマーの官能基を保護した状態でこれらを重合し、その後、脱保護処理を行ってもよい。
【0024】
共重合体を製造するために用いられる重合溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン等の極性溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル等のエステル類、3−メトキシプロピオン酸メチル、2−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、2−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、2−エトキシプロピオン酸エチル等のアルコキシエステル類、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル等の(ジ)グリコールジアルキルエステル類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル等の(ジ)グリコールモノアルキルエーテル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、カルビトールアセテート、エチルセロソルブアセテート等のグリコールモノアルキルエーテルエステル類、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノン、γ−ブチロラクトン等のケトン類を挙げることができる。これらの重合溶媒は単独でまたは2種類以上を組み合わせて用いることができる。
【0025】
本発明のポジ型感光性樹脂組成物に含有されるアルカリ可溶性樹脂の分子量は、ポリスチレン換算数平均分子量で、1,000〜30,000、好ましくは2,000〜15,000、より好ましくは2,000以上10,000未満のものである。数平均分子量が1,000未満の場合には、得られるパターンの形状が不良なものとなったり、パターンの残膜率が低下したり、パターンの耐熱性が低下したりする傾向が見られる。一方、数平均分子量が30,000を超える場合には、感光性樹脂組成物の塗布性が不良なものとなったり、現像性が低下したり、また、得られるパターンの形状が不良なものとなったりする場合がある。また、数平均分子量が10、000以上の場合には、50μm以下のパターン間に残膜が存在し解像度が低下する場合がある。
【0026】
<1,2−キノンジアジド化合物>
本発明のポジ型感光性樹脂組成物に含有される1,2−キノンジアジド化合物としては、水酸基またはアミノ基のどちらか一方か、水酸基およびアミノ基の両方を有する化合物の、水酸基、アミノ基の20〜100%が1,2−キノンジアジドスルホン酸でエステル化またはアミド化された化合物を用いることができる。
【0027】
前記水酸基を有する化合物としては、例えば、フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、ハイドロキノン、レゾルシノール、カテコール、4,4−イソプロピリデンジフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシフェニルスルホン、4,4−ヘキサフルオロイソプロピリデンジフェノール、4,4’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルメタン、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、4,4’−[1−[4−[1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビスフェノール、 2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,2’,4’−ペンタヒドロキシベンゾフェノン、2,5−ビス(2−ヒドロキシ−5−メチルベンジルメチルなどのフェノール化合物、エタノール、2−プロパノール、4−ブタノール、シクロヘキサノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、2−メトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、2−メトキシプロパノール、2−ブトキシプロパノール、乳酸エチル、乳酸ブチルなどの脂肪族アルコール類を挙げることができる。
【0028】
また前記アミノ基を有する化合物としては、アニリン、o−トルイジン、m−トルイジン、p−トルイジン、4−アミノジフェニルメタン、4−アミノジフェニル、o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルなどのアニリン類、アミノシクロヘキサンを挙げることができる。
【0029】
さらに、水酸基とアミノ基の両方を有する化合物としては、例えばo−アミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフェノール、4−アミノレゾルシノール、2,3−ジアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール、4,4'−ジアミノ−4''−ヒドロキシトリフェニルメタン、4−アミノ−4',4''−ジヒドロキシトリフェニルメタン、ビス(4−アミノ−3−カルボキシ−5−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−アミノ−3−カルボキシ−5−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−アミノ−3−カルボキシ−5−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,2−ビス(4−アミノ−3−カルボキシ−5−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アミノ−3−カルボキシ−5−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンなどのアミノフェノール類、2−アミノエタノール、3−アミノプロパノール、4−アミノシクロヘキサノールなどのアルカノールアミン類を挙げることができる。
【0030】
これらの、1,2−キノンジアジド化合物のうち、露光部と未露光部の現像溶解度差のバランスからは、4,4’−[1−[4−[1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビスフェノールの1,2−キノンジアジドスルホン酸エステル化物が好ましい。
【0031】
本発明のポジ型感光性樹脂組成物における、1,2−キノンジアジド化合物の含有量は、アルカリ可溶性樹脂成分100重量部に対して、好ましくは5〜100重量部、より好ましくは10〜50重量部、最も好ましいのは10〜30重量部である。
【0032】
1,2−キノンジアジド化合物の量が、アルカリ可溶性樹脂成分100重量部に対して5重量部未満であると、ポジ型感光性樹脂組成物の、露光部と未露光部の現像液溶解度差が小さくなって現像によるパターニングが困難になることがあり、一方100重量部を超えると、短時間の露光では1,2−キノンジアジド化合物が充分に分解されず、感度が低下してしまうことがある。
【0033】
<2個以上のエポキシ基を含有する架橋性化合物>
本発明のポジ型感光性樹脂組成物に含有される、2個以上のエポキシ基を含有する架橋性化合物は特に限定されないが、その具体例としては、シクロヘキセンオキサイド構造を有するエポキシ樹脂であるエポリードGT−401、同GT−403、同GT−301、同GT−302、セロキサイド2021、セロキサイド3000(ダイセル化学(株)製)、ビスフェノールA型エポキシ樹脂であるエピコート1001、同1002、同1003、同1004、同1007、同1009、同1010、同828(以上、油化シェルエポキシ(株)製)、ビスフェノールF型エポキシ樹脂であるエピコート807(油化シェルエポキシ(株)製)、フェノールノボラック型エポキシ樹脂であるエピコート152、同154(以上、油化シェルエポキシ(株)製)、EPPN201、同202(以上、日本化薬(株)製)、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂であるEOCN−102、EOCN−103S、EOCN−104S、EOCN−1020、EOCN−1025、EOCN−1027(以上、日本化薬(株)製)、エピコート180S75(油化シェルエポキシ(株)製)、脂環式エポキシ樹脂であるデナコールEX−252(ナガセケムッテクス(株)製)、CY175、CY177、CY179(以上、CIBA−GEIGY A.G製)、アラルダイトCY−182、同CY−192、同CY−184(以上、CIBA−GEIGYA.G製)、エピクロン200、同400(以上、大日本インキ工業(株)製)、エピコート871、同872(以上、油化シェルエポキシ(株)製)、ED−5661、ED−5662(以上、セラニーズコーティング(株)製)、脂肪族ポリグリシジルエーテルであるデナコールEX−611、同EX−612、同EX−614、同EX−622、同EX−411、同EX−512、同EX−522、同EX−421、同EX−313、同EX−314、同EX−321(ナガセケムッテクス(株)製)等を挙げることができる。また、これらの架橋性化合物は、単独または2種類以上を組み合わせて用いることができる。
【0034】
これらのうち、耐熱性を向上させるという点と架橋温度によりパターン形状をコントロールするという点からシクロヘキセンオキサイド構造を有するエポキシ樹脂が好ましい。
【0035】
上記2個以上のエポキシ基を含有する架橋性化合物の含有量は、アルカリ可溶性樹脂成分100重量部に対して好ましくは1〜50重量部、より好ましくは1〜20重量部、最も好ましいのは1〜10重量部である。エポキシ基含有架橋性化合物の含有量が1重量部未満の場合には、系の架橋密度が不十分となるため、パターン形成後の耐熱性、耐溶剤性が低下し、50重量部を超える場合には、未架橋の架橋性化合物が存在し、パターン形成後の耐熱性、耐溶剤性が低下する。また、エポキシ基含有架橋性化合物の含有量が多いと、感光性樹脂組成物の保存安定性が悪くなる場合がある。
【0036】
<その他含有してもよい成分>
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、塗膜の塗布性を向上させる目的で、界面活性剤を含んでいることはもちろん好ましい。界面活性剤は、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤など特に限定されないが、塗布性改善効果の高さからフッ素系界面活性剤が好ましい。
【0037】
フッ素系界面活性剤の具体例としては、エフトツプEF301、EF303、EF352((株)トーケムプロダクツ製)、メガフアツクF171、F173、R−30(大日本インキ(株)製)、フロラードFC430、FC431(住友スリーエム(株)製)、アサヒガードAG710、サーフロンS−382、SC101、SC102、SC103、SC104、SC105、SC106(旭硝子(株)製)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0038】
本発明のポジ型感光性樹脂組成物における界面活性剤の含有量は、アルカリ可溶性樹脂成分100重量部に対して、好ましくは0.01〜2重量部、より好ましくは0.01〜1重量部、最も好ましくは0.01〜0.1重量部である。界面活性剤の含有量が2重量部よりも多くなると塗膜がムラになりやすく、0.01重量未満では、塗膜にストリエーション等が発生しやすくなる。
【0039】
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、現像後の基板との密着性を向上させる目的で、密着促進剤を含んでいることは勿論好ましい。このような密着促進剤の具体例としては、トリメチルクロロシラン、ジメチルビニルクロロシラン、メチルジフエニルクロロシラン、クロロメチルジメチルクロロシラン等のクロロシラン類、トリメチルメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、メチルジメトキシシラン、ジメチルビニルエトキシシラン、ジフエニルジメトキシシラン、フエニルトリエトキシシラン等のアルコキシシラン類、ヘキサメチルジシラザン、N,N'−ビス(トリメチルシリル)ウレア、ジメチルトリメチルシリルアミン、トリメチルシリルイミダゾール等のシラザン類、ビニルトリクロロシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のシラン類、ベンゾトリアゾール、ベンズイミダゾール、インダゾール、イミダゾール、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、ウラゾール、チオウラシル、メルカプトイミダゾール、メルカプトピリミジン等の複素環状化合物や、1,1−ジメチルウレア、1,3−ジメチルウレア等の尿素、またはチオ尿素化合物を挙げることができる。
【0040】
これらの密着促進剤の使用割合は、アルカリ可溶性樹脂成分100重量部に対して、通常、20重量部以下、好ましくは0.05〜10重量部、特に好ましくは1〜10重量部である。
【0041】
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、その他、必要に応じて顔料、染料、保存安定剤、消泡剤などを含んでいてもよい。
【0042】
<ポジ型感光性樹脂組成物>
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、上記の各成分を均一に混合することによって容易に調製することができ、通常、適当な溶剤に溶解されて溶液状態で用いられる。例えば、アルカリ可溶性樹脂を溶剤に溶解し、この溶液に1,2−キノンジアジド化合物、2個以上のエポキシ基を含有する架橋性化合物、および必要に応じて他の成分を所定の割合で混合することにより、溶液として感光性樹脂組成物を調製することができる。そのような溶剤としては、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールプロピルエーテルアセテート、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、γ−ブチロラクトン、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、エトシキ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、乳酸ブチル等を用いることができる。これらの有機溶剤は単独または2種以上の組合せで使用される。
【0043】
さらに、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート等の高沸点溶剤を混合して使用することができる。これらの溶剤の中でγ−ブチロラクトンプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、乳酸エチル、乳酸ブチル、及びシクロヘキサノンがレベリング性の向上に対して好ましい。
【0044】
本発明のポジ型感光性樹脂組成物を溶液とした時の固形分濃度は、各成分が均一に溶解している限りは、特に限定されない。通常は加工面の容易さから、1〜50重量%の範囲で使用するのが一般的である。また、上記のように調製されたポジ型感光性樹脂組成物溶液は、孔径が0.5μm程度のフィルタなどを用いて濾過した後、使用に供することが好ましい。このように調製されたポジ型感光性樹脂組成物の溶液は、室温で長期間の貯蔵安定性にも優れる。
【0045】
本発明のポジ型感光性樹脂組成物の溶液は、ガラス基板、シリコーンウェハー、酸化膜、窒化膜などの基材上に回転塗布した後、80〜130℃で30秒〜600秒予備乾燥して塗膜を形成することができる。
【0046】
上記の塗膜上に所定のパターンを有するマスクを装着し、光を照射し、アルカリ現像液で現像することにより、露光部が洗い出されて端面のシャープなレリーフパターンが得られる。この際使用される現像液はアルカリ水溶液であればどのようなものでもよく、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物の水溶液、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、コリンなどの水酸化四級アンモニウムの水溶液、エタノールアミン、プロピルアミン、エチレンジアミンなどのアミン水溶液を例として挙げることができる。
【0047】
前記アルカリ現像液は10重量%以下の水溶液であることが一般的で、好ましくは0.1〜3.0重量%の水溶液などが用いられる。本発明の感光性樹脂組成物はフォトレジストで一般的に使用される水酸化テトラエチルアンモニウム0.24〜2.38重量%水溶液で膨潤などの問題なく現像することができる。さらに上記現像液にアルコール類や界面活性剤を添加して使用することもできる。これらはそれぞれ、現像液100重量部に対して、好ましくは0.05〜10重量部の範囲で配合する。
【0048】
現像時間は、通常10〜180秒間である。また現像方法は液盛り法、ディッピング法などのいずれでもよい。現像後、流水洗浄を20〜90秒間行い、圧縮空気や圧縮窒素で風乾させることによって、基板上の水分を除去し、パターン状塗膜が形成される。その後このパターン状塗膜に、高圧水銀灯などによる光を全面照射し、パターン状塗膜中に残存する1,2−キノンジアジド化合物を完全に分解させる。続いて、ホットプレート、オーブンなどにより、ポストベークをすることによって、耐熱性、透明性、平坦化性、低吸水性、耐薬品性に優れ、良好なレリーフパターンを有する塗膜を得ることができる。ポストベークは、例えば温度140〜250℃で、ホットプレート上なら5〜30分間、オーブン中では30〜90分間処理すればよい。
【実施例】
以下に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0049】
[実施例1]
<アルカリ可溶性樹脂成分の重合>
α−メチレン−γ−ブチロラクトン:メタクリル酸メチル:メタクリル酸:3−メルカプトプロピルトリメトキシシランの仕込み量モル比が60:20:20:2.5である共重合体を次の手順で合成した。
【0050】
冷却管、撹拌機を備えたフラスコにα−メチレン−γ−ブチロラクトン3g(30.6mmol)、メタクリル酸メチル1.02g(10.2mmol)、メタクリル酸0.88g(10.2mmol)、ジメチルホルムアミド50mLを仕込んだ。ついで3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン0.14g(0.7mmol)と2,2−アゾビスイソブチロニトリル(以下、AIBNと略す)82.5mgを仕込み窒素置換した後、65℃で24時間撹拌を行い重合体溶液を得た。得られた溶液を400mLのジエチルエーテルに投入し、沈殿した白色粉末をろ過後加熱真空乾燥を行い、3.8gの重合体を得た。
【0051】
得られた重合体の分子量はポリスチレン換算で数平均分子量9500、重量平均分子量17200であった。重合体はDMSO、DMF、γ−BL、NMPの有機溶媒に可溶であった。重合体の耐熱性をマックサイエンス製熱重量分析装置(TG−DTA2000−SR)で評価をした結果、5%重量減少温度は340℃であった。同様に同社製示差走査熱分析装置(DSC3100SR)より測定したガラス転移温度は162℃であった。
【0052】
<ポジ型感光性樹脂組成物の調製>
アルカリ可溶性樹脂として、上記で得られた重合体。1,2−キノンジアジド化合物として、4,4’−[1−[4−[1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビスフェノール1molと1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−スルホニルクロライド2molとの縮合反応によって合成される感光剤(東洋合成工業(株)製、P−200)。2個以上のエポキシ基を含有する架橋性化合物として、4官能のシクロヘキセンオキサイド構造を有するGT−401(ダイセル化学工業株式会社製)。以上を用いて、アルカリ可溶性樹脂3.0gをγ−ブチロラクトン17gに溶解し、これに1,2−キノンジアジド化合物0.90g、2個以上のエポキシ基を含有する架橋性化合物0.15gを添加後、室温で撹拌することにより、本発明のポジ型感光性樹脂組成物である組成物溶液(1)を調製した。組成物溶液(1)の粘度は37.1mPa・sであった。
【0053】
<感光特性の評価>
組成物溶液(1)をシリコンウェハー上にスピンコーターを用いて塗布した後、80℃で3分ホットプレート上でプリベークして膜厚1.8μmの塗膜を形成した。この塗膜にテストマスクを通してキヤノン製紫外線照射装置PLA−501(F)により、420nmにおけるが照射量が150mJ/cm2の紫外線を照射した。次いで、23℃の0.24%水酸化テトラメチルアンモニウム(以下TMAHと略す)水溶液で一定時間浸漬して、現像を行った後、超純粋で流水洗浄を行った。現像時間を変えて現像処理を行ったところ、15秒から60秒の間で、ポジ型のパターンを形成できた。パターン解像度は、ライン/スペースで3μmまでパターン剥離なく形成された。60秒現像を行ったときの未露光部の残膜率は94%であった。
【0054】
<感度の評価>
上記のパターン形成において、現像前の紫外線の照射量を13.5mJ/cm2ずつ変えて紫外線照射処理をし、23℃の0.24%TMAH水溶液で15秒間現像を行い、露光部が現像液に完全に溶解するために必要な最小の紫外線照射量を測定したところ、27mJ/cm2の照射で完全に溶解した。
【0055】
<硬化膜の耐熱性評価>
組成物溶液(1)をシリコンウェハー上にスピンコーターを用いて塗布した後、80℃で3分間ホットプレート上でプリベークして塗膜を形成した。得られた塗膜全面に300mJ/cm2(420nm)の全光紫外線を照射した。紫外線照射後の硬化膜を200℃で15分間加熱することによりポストベークを行い、膜厚1.5μmの硬化膜を形成した。こうして形成された硬化膜にはストリエーションの発生等の異常は見られなかった。この硬化膜を基板から削り取り、熱重量分析装置で耐熱性の評価をした。その結果、5%重量減少温度は330℃であった。示差走査熱分析装置より測定したガラス転移温度は220℃以上であった。
【0056】
<電気特性>
前記と同様に作製した膜厚1.5μmの硬化膜の電気特性を、安藤電気製AG−4311B型LCRメーターとSE−70型固体電極を用いて25℃で測定した結果、100kHzでの誘電率は3.15、またtanδは0.013であった。
【0057】
<硬化膜の透明性評価>
シリコンウェハー基板の代わりに石英基板を用い、前記と同様に硬化膜を得た。この硬化膜を島津製作所社製分光光度計UV−3100PCを用いて200−800nmの波長で測定したところ、400nmでの透過率は96%であった。
【0058】
[実施例2]
<アルカリ可溶性樹脂成分の重合>
α−メチレン−γ−ブチロラクトン:メタクリル酸メチル:メタクリル酸:3−メルカプトプロピルトリメトキシシランの仕込み量モル比が40:45:15:2.5である共重合体を以下のように合成した。
【0059】
冷却管、撹拌機を備えたフラスコにα−メチレン−γ−ブチロラクトン2.0g(20.4mmol)、メタクリル酸メチル2.30g(23.0mmol)、メタクリル酸0.66g(7.65mmol)、ジメチルホルムアミド30mLを仕込んだ。ついで3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン0.24g(1.2mmol)とAIBN82.5mgを仕込み窒素置換した後、65℃で24時間撹拌を行い重合体溶液を得た。得られた溶液を400mLのジエチルエーテルに投入し、沈殿した白色粉末をろ過後、加熱真空乾燥を行い3.8gの重合体を得た。
【0060】
得られた共重合体の分子量はポリスチレン換算で数平均分子量9600、重量平均分子量18200であった。また、DMSO、DMF、γ−BL、NMPの有機溶媒に可溶であった。重合体の耐熱性を製熱重量分析装置で評価をした結果、5%重量減少温度は310℃であった。同様に同社製示差走査熱分析装置より測定したガラス転移温度は143℃であった。
【0061】
<ポジ型感光性樹脂組成物の調製>
アルカリ可溶性樹脂として、上記で得られた重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして本発明のポジ型感光性樹脂組成物である組成物溶液(2)を調製した。組成物溶液(2)の粘度は30.0mPa・sであった。
【0062】
<感光特性の評価>
組成物溶液(2)を用いて膜厚1.6μmの塗膜を形成したこと以外は、実施例1と同様にして評価を行った。その結果、40秒から90秒の間でポジ型のパターンを形成できた。パターン解像度は、ライン/スペースで3μmまでパターン剥離なく形成された。50秒現像を行ったときの未露光部の残膜率は100%であった。
【0063】
<感度の評価>
上記のパターン形成において、現像前の紫外線の照射量を13.5mJ/cm2ずつ変えて紫外線照射処理をし、23℃の0.24%TMAH水溶液で50秒間現像を行い、露光部が現像液に完全に溶解するために必要な最小の紫外線照射量を測定したところ、80mJ/cm2の照射で完全に溶解した。
【0064】
<硬化膜の耐熱性評価>
組成物溶液(2)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、膜厚1.5μmの硬化膜にストリエーションの発生等の異常は見られなかった。また、5%重量減少温度は315℃であり、ガラス転移温度は220℃以上であった。
【0065】
<硬化膜の透明性評価>
組成物溶液(2)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、400nmでの透過率は97%であった。
【0066】
<電気特性>
組成物溶液(2)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、25℃、100kHzでの誘電率は3.30、またtanδは0.010であった。
【0067】
[実施例3]
<アルカリ可溶性樹脂成分の重合>
α−メチレン−γ−ブチロラクトン:メタクリル酸メチル:メタクリル酸:3−メルカプトプロピルトリメトキシシランの仕込み量モル比が60:20:20:5である共重合体を次の手順で合成した。
【0068】
冷却管、撹拌機を備えたフラスコにα−メチレン−γ−ブチロラクトン15g(153mmol)、メタクリル酸メチル5.10g(51.0mmol)、メタクリル酸4.39g(51.0mmol)、ジメチルホルムアミド250mLを仕込んだ。ついで3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン2.50g(12.7mmol)とAIBN418mgを仕込み窒素置換した後、65℃で24時間撹拌を行い重合体溶液を得た。得られた溶液を2500mLのジエチルエーテルに投入し、沈殿した白色粉末をろ過後加熱真空乾燥を行い、12.8gの重合体を得た。
【0069】
得られた重合体の分子量はポリスチレン換算で数平均分子量5300、重量平均分子量9500であった。重合体はDMSO、DMF、γ−BL、NMPの有機溶媒に可溶であった。重合体の耐熱性を製熱重量分析装置で評価をした結果、5%重量減少温度は345℃であった。同様に同社製示差走査熱分析装置より測定したガラス転移温度は157℃であった。
【0070】
<ポジ型感光性樹脂組成物の調製>
アルカリ可溶性樹脂として、上記で得られた重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして本発明のポジ型感光性樹脂組成物である組成物溶液(3)を調製した。組成物溶液(3)の粘度は30.0mPa・sであった。
【0071】
<感光特性の評価>
組成物溶液(3)を用いて膜厚1.7μmの塗膜を形成したこと以外は、実施例1と同様にして評価を行った。その結果、15秒から60秒の間で、ポジ型のパターンを形成できた。パターン解像度は、ライン/スペースで3μmまでパターン剥離なく形成された。30秒現像を行ったときの未露光部の残膜率は95%であった。
【0072】
<感度の評価>
上記のパターン形成において、現像前の紫外線の照射量を13.5mJ/cm2ずつ変えて紫外線照射処理をし、23℃の0.24%TMAH水溶液で30秒間現像を行い、露光部が現像液に完全に溶解するために必要な最小の紫外線照射量を測定したところ、30mJ/cm2の照射で完全に溶解した。
【0073】
<硬化膜の耐熱性評価>
組成物溶液(3)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、膜厚1.5μmの硬化膜にストリエーションの発生等の異常は見られなかった。また、5%重量減少温度は330℃であり、ガラス転移温度は220℃以上であった。
【0074】
<硬化膜の透明性評価>
組成物溶液(3)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、400nmでの透過率は96%であった。
【0075】
<電気特性>
組成物溶液(3)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、25℃、100kHzでの誘電率は3.20、またtanδは0.010であった。
【0076】
[実施例4]
<アルカリ可溶性樹脂成分の重合>
α−メチレン−γ−ブチロラクトン:メタクリル酸メチル:メタクリル酸:3−メルカプトプロピルトリメトキシシランの仕込み量モル比が60:20:20:10である共重合体を次の手順で合成した。
【0077】
冷却管、撹拌機を備えたフラスコにα−メチレン−γ−ブチロラクトン15g(153mmol)、メタクリル酸メチル5.10g(51.0mmol)、メタクリル酸4.39g(51.0mmol)、ジメチルホルムアミド250mLを仕込んだ。ついで3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン5.00g(25.5mmol)とAIBN418mgを仕込み窒素置換した後、65℃で24時間撹拌を行い重合体溶液を得た。得られた溶液を2500mLのジエチルエーテルに投入し、沈殿した白色粉末をろ過後加熱真空乾燥を行い、7.65gの重合体を得た。
【0078】
得られた重合体の分子量はポリスチレン換算で数平均分子量3900、重量平均分子量6200であった。重合体はDMSO、DMF、γ−BL、NMPの有機溶媒に可溶であった。重合体の耐熱性を製熱重量分析装置で評価をした結果、5%重量減少温度は340℃であった。同様に同社製示差走査熱分析装置より測定したガラス転移温度は144℃であった。
【0079】
<ポジ型感光性樹脂組成物の調製>
アルカリ可溶性樹脂として、上記で得られた重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして本発明のポジ型感光性樹脂組成物である組成物溶液(4)を調製した。組成物溶液(4)の粘度は26.0mPa・sであった。
【0080】
<感光特性の評価>
組成物溶液(4)を用いて膜厚1.6μmの塗膜を形成したこと以外は、実施例1と同様にして評価を行った。その結果、15秒から70秒の間で、ポジ型のパターンを形成できた。パターン解像度は、ライン/スペースで3μmまでパターン剥離なく形成された。未露光部の30秒現像を行ったときの残膜率は95%であった。
【0081】
<感度の評価>
上記のパターン形成において、現像前の紫外線の照射量を13.5mJ/cm2ずつ変えて紫外線照射処理をし、23℃の0.24%TMAH水溶液で30秒間現像を行い、露光部が現像液に完全に溶解するために必要な最小の紫外線照射量を測定したところ、30mJ/cm2の照射で完全に溶解した。
【0082】
<硬化膜の耐熱性評価>
組成物溶液(4)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、膜厚1.5μmの硬化膜にストリエーションの発生等の異常は見られなかった。また、5%重量減少温度は320℃であり、ガラス転移温度は220℃以上であった。
【0083】
<硬化膜の透明性評価>
組成物溶液(4)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、400nmでの透過率は96%であった。
【0084】
<電気特性>
組成物溶液(2)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、25℃、100kHzでの誘電率は3.25、またtanδは0.014であった。
【0085】
[実施例5]
<アルカリ可溶性樹脂成分の重合>
α−メチレン−γ−ブチロラクトン:メタクリル酸メチル:メタクリル酸:3−メルカプトプロピルトリメトキシシランの仕込み量モル比が40:45:15:5である共重合体を次の手順で合成した。
【0086】
冷却管、撹拌機を備えたフラスコにα−メチレン−γ−ブチロラクトン15g(153mmol)、メタクリル酸メチル17.2g(172mmol)、メタクリル酸4.94g(57.3mmol)、ジメチルホルムアミド380mLを仕込んだ。ついで3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン3.75g(19.1mmol)とAIBN62.8mgを仕込み窒素置換した後、65℃で24時間撹拌を行い重合体溶液を得た。得られた溶液を3800mLのジエチルエーテルに投入し、沈殿した白色粉末をろ過後加熱真空乾燥を行い、27.8gの重合体を得た。
【0087】
得られた重合体の分子量はポリスチレン換算で数平均分子量4700、重量平均分子量8500であった。重合体はDMSO、DMF、γ−BL、NMPの有機溶媒に可溶であった。重合体の耐熱性を製熱重量分析装置で評価をした結果、5%重量減少温度は310℃であった。同様に同社製示差走査熱分析装置より測定したガラス転移温度は140℃であった。
【0088】
<ポジ型感光性樹脂組成物の調製>
アルカリ可溶性樹脂として、上記で得られた重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして本発明のポジ型感光性樹脂組成物である組成物溶液(5)を調製した。組成物溶液(5)の粘度は25.0mPa・sであった。
【0089】
<感光特性の評価>
組成物溶液(5)を用いて膜厚1.7μmの塗膜を形成したこと以外は、実施例1と同様にして評価を行った。その結果、40秒から100秒の間で、ポジ型のパターンを形成できた。パターン解像度は、ライン/スペースで3μmまでパターン剥離なく形成された。40秒現像を行ったときの未露光部の残膜率は100%であった。
【0090】
<感度の評価>
上記のパターン形成において、現像前の紫外線の照射量を13.5mJ/cm2ずつ変えて紫外線照射処理をし、23℃の0.24%TMAH水溶液で30秒間現像を行い、露光部が現像液に完全に溶解するために必要な最小の紫外線照射量を測定したところ、30mJ/cm2の照射で完全に溶解した。
【0091】
<硬化膜の耐熱性評価>
組成物溶液(5)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、膜厚1.5μmの硬化膜にストリエーションの発生等の異常は見られなかった。また、5%重量減少温度は330℃であり、ガラス転移温度は220℃以上であった。
【0092】
<硬化膜の透明性評価>
組成物溶液(5)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、400nmでの透過率は96%であった。
【0093】
<電気特性>
組成物溶液(2)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、25℃、100kHzでの誘電率は3.20、またtanδは0.010であった。
【0094】
[比較例1]
<アルカリ可溶性樹脂成分の重合>
α−メチレン−γ−ブチロラクトン:メタクリル酸メチル:メタクリル酸の仕込み量モル比が60:15:25である共重合体を次の手順で合成した。
【0095】
冷却管、撹拌機を備えたフラスコにα−メチレン−γ−ブチロラクトン15g(153mmol)、メタクリル酸メチル3.83g(38.2mmol)、メタクリル酸5.48g(63.7mmol)、ジメチルホルムアミド210mLを仕込んだ。ついでAIBN418mgを仕込み窒素置換した後、65℃で24時間撹拌を行い重合体溶液を得た。得られた溶液を2100mLのジエチルエーテルに投入し、沈殿した白色粉末をろ過後加熱真空乾燥を行い、15.9gの重合体を得た。
【0096】
得られた重合体の分子量はポリスチレン換算で数平均分子量17100、重量平均分子量37300であった。重合体はDMSO、DMF、γ−BL、NMPの有機溶媒に可溶であった。重合体の耐熱性を製熱重量分析装置で評価をした結果、5%重量減少温度は340℃であった。同様に同社製示差走査熱分析装置より測定したガラス転移温度は159℃であった。
【0097】
<ポジ型感光性樹脂組成物の調製>
アルカリ可溶性樹脂として、上記で得られた重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして組成物溶液(6)を調製した。組成物溶液(6)の粘度は66.2mPa・sであった。
【0098】
<感光特性の評価>
組成物溶液(6)を用いて膜厚1.7μmの塗膜を形成したこと以外は、実施例1と同様にして評価を行った。その結果、10秒から20秒の間で、ポジ型のパターンを形成できたものの、パターン剥離が観察された。感度の測定はできなかった。
【0099】
<硬化膜の耐熱性評価>
組成物溶液(6)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、膜厚1.5μmの硬化膜にストリエーションの発生等の異常は見られなかった。また、5%重量減少温度は330℃であり、ガラス転移温度は220℃以上であった。
【0100】
<硬化膜の透明性評価>
組成物溶液(6)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、400nmでの透過率は96%であった。
【0101】
<電気特性>
組成物溶液(6)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、25℃、100kHzでの誘電率は3.29、またtanδは0.011であった。
【0102】
[比較例2]
<アルカリ可溶性樹脂成分の重合>
α−メチレン−γ−ブチロラクトン:メタクリル酸メチル:メタクリル酸:3−メルカプトプロピルトリメトキシシランの仕込み量モル比が80:0:20:0である共重合体を次の手順で合成した。
【0103】
冷却管、撹拌機を備えたフラスコにα−メチレン−γ−ブチロラクトン15g(153mmol)、メタクリル酸3.29g(38.2mmol)、ジメチルホルムアミド190mLを仕込んだ。ついでAIBN314mgを仕込み窒素置換した後、65℃で24時間撹拌を行い重合体溶液を得た。得られた溶液を1900mLのジエチルエーテルに投入し、沈殿した白色粉末をろ過後加熱真空乾燥を行い、10.1gの重合体を得た。
【0104】
得られた重合体の分子量はポリスチレン換算で数平均分子量21100、重量平均分子量36900であった。重合体はDMSO、DMF、γ−BL、NMPの有機溶媒に可溶であった。重合体の耐熱性を製熱重量分析装置で評価をした結果、5%重量減少温度は330℃であった。同様に同社製示差走査熱分析装置より測定したガラス転移温度は176℃であった。
【0105】
<ポジ型感光性樹脂組成物の調製>
アルカリ可溶性樹脂として、上記で得られた重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして組成物溶液(7)を調製した。組成物溶液(7)の粘度は80.0mPa・sであった。
【0106】
<感光特性の評価>
組成物溶液(7)を用いて膜厚1.7μmの塗膜を形成したこと以外は、実施例1と同様にして評価を行った。その結果、180秒塗膜を浸漬しても十分なコントラストを得ることはできなかった。感度の評価はできなかった。
【0107】
<硬化膜の耐熱性評価>
組成物溶液(7)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、膜厚1.5μmの硬化膜にストリエーションの発生等の異常は見られなかった。また、5%重量減少温度は330℃であり、ガラス転移温度は220℃以上であった。
【0108】
<硬化膜の透明性評価>
組成物溶液(7)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、400nmでの透過率は96%であった。
【0109】
<電気特性>
組成物溶液(7)を用い、実施例1と同様にして評価した。その結果、25℃、100kHzでの誘電率は3.20、またtanδは0.011であった。
【0110】
[比較例3]
<アルカリ可溶性樹脂成分の重合>
α−メチレン−γ−ブチロラクトン:メタクリル酸メチル:メタクリル酸:3−メルカプトプロピルトリメトキシシランの仕込み量モル比が20:63:17:0である共重合体を次の手順で合成した。
【0111】
冷却管、撹拌機を備えたフラスコにα−メチレン−γ−ブチロラクトン5g(51.0mmol)メタクリル酸メチル16.1g(161mmol)、メタクリル酸3.73g(43.3mmol)、ジメチルホルムアミド250mLを仕込んだ。ついでAIBN418mgを仕込み窒素置換した後、65℃で24時間撹拌を行い重合体溶液を得た。得られた溶液を2500mLのジエチルエーテルに投入し、沈殿した白色粉末をろ過後加熱真空乾燥を行い、19.8gの重合体を得た。
【0112】
得られた重合体の分子量はポリスチレン換算で数平均分子量26000、重量平均分子量41300であった。重合体の耐熱性を製熱重量分析装置で評価をした結果、5%重量減少温度は280℃、同様に同社製示差走査熱分析装置より測定したガラス転移温度は125℃であり、耐熱性に劣るものであった。
【0113】
[比較例4]
アルカリ可溶性樹脂として、メタクリル酸13.5モル%、メタクリル酸ヒドロキシエチル25.5モル%およびメタクリル酸メチル61モル%からなる共重合体(ポリスチレン換算で数平均分子量4100、重量平均分子量8800)を用いたこと以外は実施例1と同様に調製し、組成物溶液(8)を得た。
この組成物溶液(8)を用いて、実施例1と同様に評価を行った。その結果、400nmでの透過率は96%であったが、5%重量減少温度は290℃であり、耐熱性に劣るものであった。
【0114】
【発明の効果】
本発明によれば、永久膜用途に好適な、フォトレジスト工程で一般的に用いられるアルカリ現像が可能であり、現像時の密着性が高く、高感度などの現像特性に優れ、かつ解像度に優れた感光特性を有し、しかも耐熱性、透明性、低誘電率、低吸水率、高段差平坦化性などの絶縁膜としての諸特性に優れるポジ型感光性樹脂組成物を得ることができる。
Claims (3)
- アルカリ可溶性樹脂と、1,2−キノンジアジド化合物と、2個以上のエポキシ基を含有する架橋性化合物とを含有し、アルカリ可溶性樹脂が、α−メチレン−γ−ブチロラクトン構造を有するモノマー20〜60モル%、アクリル酸エステルモノマー20〜60モル%、メタクリル酸モノマー10〜25モル%、チオール系連鎖移動剤1〜10モル%を含むモノマーの共重合体であることを特徴とする、ポジ型感光性樹脂組成物。
- アルカリ可溶性樹脂の数平均分子量が2000以上10000未満である、請求項1に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- チオール系連鎖移動剤がメルカプトプロピルトリメトキシシラン誘導体である、請求項1または請求項2に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
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