JP4237551B2 - ネットオークションにおける付帯費用管理方法、付帯費用管理システム、コンピュータプログラム - Google Patents
ネットオークションにおける付帯費用管理方法、付帯費用管理システム、コンピュータプログラム Download PDFInfo
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットオークションを開催するオークションシステムと連携するコンピュータにより、出品者が落札された商品を落札者に送付する際の送料など、落札額相当の代金以外に要する各種付帯費用を管理する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
インターネット上には、Ｗｅｂページを媒介として、オークションに係わる出品や入札の手続きを行えるネットオークションと呼ばれるサービスを開催しているＷｅｂサイト（以下、オークションサイト）がある（例えば、非特許文献１参照）。オークションサイトは、ＷＷＷサーバーを主体として、これと連携するコンピュータやデータベースを含むコンピュータシステム（以下、オークションシステム）により開催される。このシステムは、オークション参加者のコンピュータ（利用者コンピュータ）とＷｅｂページを介してオークションにおける出品や入札を受け付ける。また、オークション参加者に関する個人情報の管理を行い、落札したオークション案件が発生すればその事実を取引当事者となる出品者と落札者へ通知し、その後の当事者間での落札代金授受が円滑に行えるように仲介する。
【０００３】
普通、オークションシステムは、落札したオークション案件が発生すると、出品者へ落札者の電子メールアドレスを通知し、出品者は落札者へ送料を含めた落札に係わる支払い総額と、その代金の支払い方法などを電子メールにより通知する。出品者と落札者はその後、電子メール等による連絡を通じて最終的に確認が取れたならば、落札者は指定の支払い方法で指定の金額を出品者に支払う。出品者は支払いが完了したことを確認すると、商品を配送業者を通じて落札者に送付する。あるいは、落札者が商品到着後に落札代金を出品者に支払う。
【０００４】
【非特許文献１】
ヤフー株式会社、"Yahoo!オークション ヘルプ 用語集"、[online]、[平成１５年５月２７日検索]、インターネット＜ＵＲＬ：http://help.yahoo.co.jp/help/jp/auct/aglos/index.html＞
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
オークションに出品された商品には、落札額相当の代金の他に、出品者から落札者へ宅配業者などを通じて送付する際の送料など、様々な付帯費用が生じる。しかもその付帯費用はオークション案件ごとに一律ではない。送料を例に挙げれば、オークション案件ごとに商品のサイズや重量、発送地や受取地など、配送に係わる各種条件が異なり送料が異なる。もちろん、利用する配送業者によっても送料は異なる。送料を落札者が支払う場合には、落札後の当事者間のやりとりにおいて、これら配送に係わる条件に基づいて送料を別途計算し、落札額にこの送料を加えた額を落札者に請求することになる。送料に関する連絡を別途するのであれば、その連絡過程で誤認識が生じる可能性がある。例えば、送料の負担者がどちらかであるのかを出品者が事前に明示しなかった場合、あるいは落札者が負担者がどちらであるのかを事前に確認しておかなかった場合、落札者が送料を支払うのであれば、落札者が出品者に支払う総額が落札額と異なることになり、トラブルが生じる可能性がある。
【０００６】
もちろん、当事者にとっては連絡回数が増えること自体面倒で時間が掛かる。送料の計算過程で間違いが生じる可能性もある。送料に限らず、オークションシステムの利用料や、出品者が課税対象業者であれば消費税などが別途付帯費用として必要となり、誤認識や計算間違いの可能性が大きくなる。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み本発明が創作された。そしてその目的は、ネットオークションにおいて、落札商品の配送など、落札されたオークション案件に係わる各種付帯費用についての事後の当事者間の面倒な連絡や料金計算を無くし、付帯費用を間違いなくオークション参加者に提示できる付帯費用管理方法を提供することにある。
【０００８】
上記目的を達成するための本発明は、次の事項（１）〜（13）により特定されるネットオークションにおける付帯費用管理方法である。
（１）オークションシステムと、付帯費用管理システムとによってネットオークションに関わる付帯費用を管理するための方法であること
（２）前記オークションシステムは、前記付帯費用管理システムと通信する手段と、前記決済システムと通信する手段と、ＷＷＷサーバーと、個人情報データベースと、オークションデータベースと、メールサーバーとを備えたコンピュータシステムであること
（３）前記個人情報データベースには、会員ＩＤと個人情報と口座情報と課税対象者であるか否かを示す情報との対応付けが記憶されていること
（４）前記オークションデータベースには、前記オークションシステムにより更新される情報として、オークションＩＤと、出品者の会員ＩＤと、落札者の会員ＩＤと、出品情報との対応付けが記憶されていること
（５）前記出品情報は、梱包サイズあるいは重量を指定した配送情報と、送料の負担者を指定する情報と、消費税の負担者を指定する情報とを含むこと
（６）前記付帯費用管理システムは、前記オークションシステムと通信する手段と、送料データベースにアクセスする手段と、前記個人情報データベースにアクセスする手段と、前記オークションデータベースにアクセスする手段とを備えたコンピュータシステムであって、オークション情報取得処理と、配送区間取得処理と、送料取得処理と、送料通知処理と、消費税計算処理と、落札額通知処理とを実行すること
（７）前記送料データベースには、梱包サイズ範囲と重量範囲の組からなるサイズと、発送地と、受取地と、送料との対応付けが記憶されていること
（８）前記オークション情報取得処理は、前記オークションシステムから送信されてくる落札されたオークション案件のオークションＩＤを取得するとともに、当該オークションＩＤを前記オークションデータベースに照会して対応付けされている出品者の会員ＩＤと落札者の会員ＩＤと落札額と出品情報とを取得すること
（９）前記配送区間取得処理は、前記オークション情報取得処理により取得した出品者の会員ＩＤと落札者の会員ＩＤを前記個人情報データベースに照会し、これらの会員ＩＤのそれぞれに対応付けされている個人情報として、出品者の居所と落札者の居所とを取得するとともに、これらの居所に基づいて出品物の発送地と受取地を特定すること
（10）前記送料取得処理は、前記送料データベースにアクセスし、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれている前記配送情報から特定されるサイズと、前記配送区間取得処理により特定した前記発送地と前記受取地の組とに対応付けされている送料を取得すること
（11）前記送料通知処理は、前記オークション情報取得処理により取得した前記オークションＩＤと前記送料取得処理により取得した送料とを前記オークションシステムに通知すること
（12）前記消費税計算処理は、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品者の会員ＩＤを前記個人情報データベースに照会し、当該会員ＩＤに前記課税対象者であるか否かを示す情報として、課税対象者である旨の情報が対応付けされている場合で、かつ、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれる前記消費税の負担者を指定する情報が落札者を指定している場合に、前記オークション情報取得処理により取得した落札額に所定の税率を乗算した消費税を計算するとともに、前記オークション情報取得処理により取得した落札額に当該計算した消費税を加算すること
（13）前記落札額通知処理は、前記消費税計算処理を実行した場合には、前記オークション情報取得処理により取得した前記オークションＩＤと、前記消費税計算処理において前記落札額に消費税を加算した額とを前記オークションシステムに通知すること
また、上記（１）〜（13）と以下の事項（21）〜（25）とによって特定されるネットオークションにおける付帯費用管理方法としてもよい。
（21）前記出品情報は、出品物のカテゴリ情報と、システム利用料の負担者を指定する情報を含み、
（22）前記付帯費用管理システムは、システム利用料データベースにアクセスする手段と、システム利用料計算処理と、システム利用料通知処理とを実行すること
（23）前記システム利用料データベースには、前記出品物のカテゴリ情報と、落札額と、システム利用料との対応付けが記憶されていること
（24）前記システム利用料計算処理は、前記システム利用料データベースにアクセスし、前記オークション情報取得処理により取得した落札額、および取得した前記出品情報に含まれるカテゴリ情報の双方に対応付けされているシステム利用料を取得すること
（25）前記システム利用料通知処理は、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれている前記システム利用料の負担者を指定する情報と、前記システム利用料計算処理により取得した前記システム利用料とを前記オークションシステムに通知すること
【０００９】
さらに本発明は、上記事項（１）〜（13）と以下の事項（31）とによって特定されるネットオークションにおける付帯費用管理方法としてもよい。
（31）前記オークションシステムは、前記付帯費用管理システムから通知されてきたオークションＩＤに対応付けされているオークションの落札額、または前記消費税計算処理において落札額に消費税を加算した額が通知されてきた場合には当該落札額に消費税を加算した額と、当該オークションＩＤとともに通知されてきた送料とが記載された出品者用のＷｅｂページと落札者用のＷｅｂページとを作成するステップと、当該ＷｅｂページのＵＲＬを記載した電子メールを作成するステップと、当該電子メールを前記通知されてきたオークションＩＤに対応する出品者と落札者の個人情報に含まれる各者のメールアドレスに宛てて送付するステップとを含む落札通知処理を実行すること
【００１０】
上記事項（１）〜（13）と（31）と以下の事項（41）〜（44）とによって特定されるネットオークションにおける付帯費用管理方法とすることもできる。
（41）前記オークションシステムは、決済システムと通信する手段を備えること
（42）前記付帯費用管理システムから通知されてきた前記オークションＩＤに対応付けされている落札額、または前記消費税計算処理において落札額に消費税を加算した額が通知されてきた場合には当該落札額に消費税を加算した額と、当該オークションＩＤとともに通知されてきた送料と、当該送料の支払い指定情報とに基づく落札者の総支払額と、出品者の会員ＩＤと、落札者の会員ＩＤとを前記決済システムに通知するステップとを含む決済指示処理を実行すること
（43）前記決済システムは、前記オークションシステムと通信する手段と、電子銀行業務システムに接続してデータ通信を行う手段と、前記個人情報データベースにアクセスする手段を備えたコンピュータシステムであること
（44）前記決済システムは、前記個人情報データベースにアクセスし、前記オークションシステムから通知されてきた前記出品者の会員ＩＤと前記落札者の会員ＩＤのそれぞれに対応付けされている出品者と落札者の口座情報をそれぞれ取得するとともに、当該落札者の口座番号と出品者の口座番号と前記総支払額を電子銀行業務システムに通知して落札者の口座から出品者の口座へ振り替える指示を行うこと
【００１１】
上記事項（１）〜（13）と（21）〜（25）と以下の事項（51）とによって特定されるネットオークションにおける付帯費用管理方法とすることもできる。
（51）オークションシステムは、前記付帯費用管理システムから通知されてきた前記オークションＩＤに対応付けされているオークションの落札額、または前記消費税計算処理において落札額に消費税を加算した額が通知されてきた場合には当該落札額に消費税を加算した額と、当該オークションＩＤとともに通知されてきた送料と、前記通知されてきたシステム利用料とが記載された出品者用のＷｅｂページと落札者用のＷｅｂページとを作成するステップと、当該ＷｅｂページのＵＲＬを記載した電子メールを作成するステップと、当該電子メールを前記通知されてきたオークションＩＤに対応する出品者と落札者の個人情報に含まれる各者のメールアドレスに宛てて送付するステップとを含む落札通知処理を実行すること
【００１２】
さらに、上記事項（１）〜（13）と（21）〜（25）と（51）と以下の事項（61）〜（64）によって特定されるネットオークションにおける付帯費用管理方法とすることもできる。
（61）前記オークションシステムは、決済システムと通信する手段を備えること
（62）前記付帯費用管理システムから通知されてきたオークションＩＤに対応付けされている落札額、または前記消費税計算処理において落札額に消費税を加算した額が通知されてきた場合には当該落札額に消費税を加算した額と、当該オークションＩＤとともに通知されてきた送料と、当該送料の支払い指定情報とに基づく落札者の総支払額と、出品者の会員ＩＤと、落札者の会員ＩＤとを前記決済システムに通知するステップと、前記付帯費用管理システムから通知されてきたシステム利用料と、当該利用料の支払い指定情報により特定される会員ＩＤとを決済システムに通知するステップとを含む決済指示処理を実行すること
（63）前記決済システムは、前記オークションシステムと通信する手段と、電子銀行業務システムに接続してデータ通信を行う手段と、個人情報データベースにアクセスする手段を備えたコンピュータシステムであること
（64）前記決済システムは、前記個人情報データベースにアクセスし、前記オークションシステムから通知されてきた出品者の会員ＩＤと落札者の会員ＩＤのそれぞれに対応付けされている出品者と落札者の口座情報をそれぞれ取得するとともに、当該落札者の口座番号と出品者の口座番号と前記総支払額を電子銀行業務システムに通知して落札者の口座から出品者の口座へ振り替える指示と、前記オークションシステムから通知されてきた前記システム利用料を前記通知されてきた支払い指定情報にて指定されている出品者あるいは落札者の口座から所定の口座に振り替える指示を行うこと
【００１３】
さらに、前記配送情報には、配送業者の指定情報が含まれ、前記送料データベースには、配送業者毎に前記サイズと、前記発送地と、前記受取地と、前記送料との対応付けが記憶され、 前記送料取得処理は、前記送料データベースにアクセスし、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれている前記配送情報から特定される配送業者とサイズと、前記配送区間取得処理により特定した前記発送地と前記受取地の組とに対応付けされている送料を取得するネットオークションにおける付帯費用管理方法としてもよい。
なお、この複数の配送業者に対応したネットオークションにおける付帯費用管理方法では、前記配送情報には、複数の配送業者の指定情報が含まれ、前記送料取得処理は、前記送料データベースにアクセスし、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれている前記配送情報にて指定されている前記複数の配送業者について、前記配送情報から特定されるサイズと、前記配送区間取得処理により特定した前記発送地と前記受取地の組とに対応付けされている送料を比較し、最も安い送料を取得することとしてもよい。
【００１４】
なお、本発明は、上記ネットオークションにおける付帯費用管理方法を実施するコンピュータシステムにも及んでおり、当該コンピュータシステムに係る発明は、オークションシステムと通信する手段と、個人情報データベースにアクセスする手段と、オークションデータベースにアクセスする手段と、送料データベースにアクセスする手段とを備えるとともに、オークション情報取得処理と、配送区間取得処理と、送料取得処理と、送料通知処理と、消費税計算処理と、落札額通知処理とを実行する手段とを備えたコンピュータシステムにより構成される付帯費用管理システムであって、
前記オークションシステムは、ＷＷＷサーバーと、前記個人情報データベースと、前記オークションデータベースと、メールサーバーとを備えたコンピュータシステムであり、
前記個人情報データベースには、会員ＩＤと個人情報と口座情報と課税対象者であるか否かを示す情報との対応付けが記憶され、
前記オークションデータベースには、前記オークションシステムにより更新される情報として、オークションＩＤと、出品者の会員ＩＤと、落札者の会員ＩＤと、出品情報との対応付けが記憶され、
前記出品情報は、梱包サイズあるいは重量を指定した配送情報と、送料の負担者を指定する情報と、消費税の負担者を指定する情報を含み
前記送料データベースには、梱包サイズ範囲と重量範囲の組からなるサイズと、発送地と、受取地と、送料との対応付けが記憶され、
前記オークション情報取得処理は、前記オークションシステムから送信されてくる落札されたオークション案件のオークションＩＤを取得するとともに、当該オークションＩＤを前記オークションデータベースに照会して対応付けされている出品者の会員ＩＤと落札者の会員ＩＤと落札額と出品情報とを取得し、
前記配送区間取得処理は、前記オークション情報取得処理により取得した出品者の会員ＩＤと落札者の会員ＩＤを前記個人情報データベースに照会し、これらの会員ＩＤのそれぞれに対応付けされている個人情報として、出品者の居所と落札者の居所とを取得するとともに、これらの居所に基づいて出品物の発送地と受取地を特定し、
前記送料取得処理は、前記送料データベースにアクセスし、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれている前記配送情報から特定されるサイズと、前記配送区間取得処理により特定した前記発送地と前記受取地の組とに対応付けされている送料を取得し、
前記送料通知処理は、前記オークション情報取得処理により取得したオークションＩＤと前記送料取得処理により取得した送料とを前記オークションシステムに通知し、
前記消費税計算処理は、前記オークション情報取得処理により取得した出品者の会員ＩＤを前記個人情報データベースに照会し、当該会員ＩＤに前記課税対象者であるか否かを示す情報として、課税対象者である旨の情報が対応付けされている場合で、かつ、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれる消費税の負担者を指定する情報が落札者を指定している場合に、前記オークション情報取得処理により取得した落札額に所定の税率を乗算した消費税を計算するとともに、前記オークション情報取得処理により取得した落札額に当該計算した消費税を加算し、
前記落札額通知処理は、前記消費税計算処理を実行した場合には、前記オークション情報取得処理により取得したオークションＩＤと、前記消費税計算処理において前記落札額に消費税を加算した額とを前記オークションシステムに通知する付帯費用管理システムとしている。
【００１６】
【発明の実施の形態】
＝＝＝ネットワーク構成＝＝＝
図１は本発明の付帯費用管理方法が適用されるネットワークの概略構成図を示している。インターネット５０上にはオークション参加者が使用する利用者コンピュータ５１とネットオークションを開催するオークションシステム１０が接続されている。オークションシステム１０は、オークション開催者が管理運営するイントラネット１１上に構築されており、このイントラネットには、オークションシステム１０と連携するコンピュータとして付帯費用管理システム１と決済システム２０が接続されている。
【００１７】
オークションシステム１０は、オークションサイトを公開するためのＷＷＷサーバー１２、オークション参加資格を持つ多数の会員についての個人情報を管理するための各種情報を蓄積管理する個人情報データベース１３、オークションサイトによって開催される全オークションについての各種情報を蓄積管理するオークションデータベース１５、会員に対する各種通知を電子メールによって送信するためのメールサーバー１４などを含んで構成されている。オークション参加者は、ブラウザや電子メール送受信ソフトウエアを実装する利用者コンピュータ２１によってインターネット２０を介してオークションサイトにアクセスする。オークションサイトでは、ＷＷＷサーバー１２が提供している各種Ｗｅｂページを通じて、出品手続きの案内や、出品者と入札者との取引の仲介などをしながらオークションを開催する。そして、あるオークションが落札されたならば、落札された旨や落札内容を電子メールやＷｅｂページなどを通じて出品者の利用者コンピュータ（出品者コンピュータ）５１ｂや落札者の利用者コンピュータ（落札者コンピュータ）５１ａに適宜な方法で提示する。
【００１８】
付帯費用管理システム１は、本発明の方法に基づいて、オークションシステム１０に付帯する各種データベース（１３，１５）にアクセスしたりオークションシステム１０から各種通知を受け取ったりして、落札されたオークション案件に係わる付帯費用を計算してその費用をオークションシステム１０に通知する。本実施例では、商品を出品者が落札者へ送付する際の送料をその商品の荷姿（梱包サイズ、重量）や配送経路などに応じて自動計算し、その計算結果をオークションシステム１０に通知することとしている。オークションシステム１０は通知された計算結果に基づいて落札商品の送料に関する情報をオークション取引の当時者に適宜な方法で通知する。それによって、出品者と落札者の落札後の煩雑なやりとりや配送に係わるトラブルを解消することができる。なお、この付帯費用管理システム１は、オークションシステム１０を構成するコンピュータにインストールされたソフトウエアであってもよい。
【００１９】
決済システム２０は、オークション参加者からオークションの開催に係わる各種手数料を口座引き落としにより徴収したり、落札されたオークション案件の落札者と出品者間の決済を仲介する決済サービスを提供したりする。決済サービスは、出品者と落札者との間の落札代金の授受において、決済システム２０を管理運営する決済仲介業者が落札者に代わって落札代金を出品者に立て替え払いをするとともに、クレジットカード会社によって落札者の口座からクレジットカード決済によってその落札代金が後日引き落とされると、その代金を決済仲介業者の口座に振り込ませるという流れに従って提供される。したがって、落札者は落札代金をクレジットカード決済により支払うことができ、出品者は落札後短期間の内に落札代金が自分の受取口座に振り込まれる、という利点がある。もちろんオークションに係わる決済にこの決済システム２０を利用しなくてもよい、落札したオークション案件の当事者が他の決済方法（銀行振り込みなど）を適宜に選択することができる。
【００２０】
決済システム２０は、例えばＯＢＮ（Open Business Network）４０などの通信回線を介してクレジットカード会社のオンライン与信照会システムに接続し、落札者が所有するクレジットカードやそのカードによる決済についての与信照会を行う機能を備えている。そして、オークションシステム１０によってあるオークションの出品商品が落札されたならば、落札者がその落札代金を出品者に支払う手続きに介在して個人間でのオークション取引であっても落札者のクレジットカードを利用して決済できる仕組みを提供している。なおここに示した例では、決済仲介業者は複数のクレジットカード会社と個別に契約せず、複数のクレジットカード会社と個別に契約している窓口機関のオンライン与信照会システム（以下、照会窓口システム）４１に一括して各クレジットカード会社への与信照会を依頼している。
【００２１】
また決済システム１は、決済サービスにより落札代金を出品者の口座へ立て替え払いして振り込むために、落札されたオークション案件の出品者についての口座情報（口座番号、名義、種別など）を管理する受取情報データベースと、決済サービスによる決済の内容を管理する決済情報データベースとを備えている。そして、ＩＳＤＮ３０などの通信回線を介して金融機関の電子銀行業務（Electronic banking：以下、ＥＢ）システム３１に接続してデータ通信を行い、口座振替などの処理を金融機関のホストコンピュータに対して指示する。なおＥＢシステム３１は、周知の通り、金融機関のホストコンピュータと企業などの顧客側の経理業務用コンピュータとを通信回線によって接続し、双方のコンピュータが所定の手順（例えば、全銀協ＴＣＰ／ＩＰ手順）に従って通信しながら口座振替など金融機関が顧客に対して提供している各種銀行業務に係わるサービスをオンラインで行う。
【００２２】
＝＝＝データベース＝＝＝
＜個人情報データベース＞
本実施例では、出品や入札などオークションに実際に参加したい利用者は、会員として固有の会員ＩＤと、このオークションシステム１０にログインするためのパスワードと、会員本人を特定できる情報とを個人情報データベース１３に登録することとしている。そしてオークションシステム１０は、オークション取引に際して会員ＩＤを名乗ってアクセスしてきた参加者の本人確認を適時に行っている。またオークション開催者は、この本人確認の手続きに対する手数料（本人確認費）や、実際にオークション取引が成立したときにその取引額に応じた手数料（システム利用料）を会員から徴収することとしている。そのため、これら手数料の徴収に係わる各種情報も個人情報データベース１３に登録することとしている。本実施例では、本人確認費やシステム利用料を引き落とす口座についての情報（口座番号、名義、口座種別など）が登録されている。もちろん、決済サービスよる落札代金の決済に利用するクレジットカードをこれらの手数料の支払に利用することもでき、クレジットカード決済を希望する会員については、その決済に必要なクレジットカード番号、有効期限などのカード決済情報が登録されているものとする。
【００２３】
＜オークションデータベース＞
オークションシステム１０は、自身が開催している全オークション案件をオークションＩＤによって識別し、各オークションについての開催経過や出品・入札・落札・決済に関する情報などをオークションデータベース１５に蓄積管理している。そして、出品者の会員ＩＤや出品商品、入札者の会員ＩＤや入札額などを対応付けさせながらオークションデータベース１５を随時更新している。
【００２４】
＜送料データベース＞
付帯費用管理システムに付帯する送料データベース２は、複数の配送業者についての配送料金体系を蓄積・管理している。すなわち、配送対象となる荷物のサイズや重量、配送区間（発送地域と受取地域）に従った送料を配送業者ごとに記述したテーブルを管理している。図２にある配送業者についての配送料金テーブルの概略を示した。
【００２５】
＝＝＝出品情報＝＝＝
オークションシステム１０は、出品希望の会員の利用者コンピュータ（出品者コンピュータ）５１ｂとＷｅｂページを介したやりとりを通じ、オークションを出品する際に必要な各種情報（出品情報）を受け取ってその情報をオークションデータベース１５に登録する。本実施例では、出品者がオークションに商品を出品する際、商品自体の情報（カテゴリ、商品の説明、商品の画像データなど）やオークションの開催に関する情報（最低落札価格、開催期間など）に加え、商品の送付に係わる情報（商品配送情報）を出品情報として登録することとしている。なお商品配送情報として、送料の支払者を指定するための情報、商品配送時の梱包サイズや重量に関する情報、宅配業者の指定情報などを登録することとしている。商品が生鮮食料品などの場合もあり、送付に係わる条件（冷凍車や冷蔵車による配送指定）なども登録できるようにしてもよい。
【００２６】
＝＝＝付帯費用管理処理＝＝＝
図３に付帯費用管理システム１における付帯費用管理方法に係わる処理の流れ図を示した。付帯費用管理システム１は、オークションシステム１０より落札したオークション案件のオークションＩＤを受け取ると、このＩＤに基づいてオークションデータベース１５を検索し、出品情報を取得する（ｓ１，ｓ２）。そして、オークションＩＤに基づいてオークション取引の当事者となる出品者と落札者の会員ＩＤを取得し、これらの会員ＩＤを個人情報データベースに照会し、出品者と落札者の住所を取得する（ｓ３，ｓ４）。そして、双方の住所の都道府県名から出品者の地域（発送地域）と落札者の地域（受取地域）とを特定する（ｓ５）。
【００２７】
つぎに、出品情報中の商品配送情報に記載されている配送業者の指定情報と、商品の梱包サイズまたは重量と、先に特定した発送地域と受取地域とを送料データベース２に照会し送料を特定する（ｓ６）。すなわち、指定の配送業者に関する配送料金テーブルを参照し、商品の梱包サイズまたは重量、および発送地域と受取地域に基づいて該当の送料を取得する。そして、取得した送料を該当のオークションＩＤとともにオークションシステム１０へ通知する（ｓ７）。
【００２８】
オークションシステム１０は、付帯費用管理システム１からオークションＩＤとともに送料が通知されてくると、出品者用と落札者用に、該当のオークションについての落札内容と送料とを記載したＷｅｂページをそれぞれ作成する。このＷｅｂページの作成処理に関連して付帯費用管理システム１が送料の支払者指定情報を取得し、計算した送料とともにその指定情報をオークションシステム１０に通知してもよい。それによってオークションシステム１０は、落札者が支払者に指定されていれば、落札者用のＷｅｂページに落札内容とともに送料を記載し、落札額相当の代金以外に送料が必要なことを確実に落札者に認識させることができる。図４に落札者用に作成したＷｅｂページの概略を示した。この例では、送料の支払者として落札者が指定されていた場合を示した。なお、送料を出品者が支払うのであれば、落札者用のＷｅｂページには送料を記載せず、支払者用のＷｅｂページに送料を記載する。もちろん、出品者用のＷｅｂページには必ずしも送料を記載する必要はない。
【００２９】
送料の支払者を指定する情報はなくてもよい。付帯費用管理システム１が送料を計算してそれをオークションシステム１０に通知するだけでよい。オークションシステム１０が通知された送料を出品者と落札者の双方に提示すれば、オークション取引の当事者が送料の計算を間違えるというトラブルをなくすことができる。
【００３０】
オークションシステム１０は、前記Ｗｅｂページの作成処理に並行して、オークションが落札された旨と、それぞれのＷｅｂページへのＵＲＬとを記載した電子メール（落札通知）を落札者と出品者の双方に通知する。すなわち、落札通知を受け取った落札者コンピュータ５１ａや出品者コンピュータ５１ｂのブラウザにて、この通知に記載されているＵＲＬを指定してオークションサイトにアクセスすると、落札内容が記載されたＷｅｂページが落札者コンピュータ５１ａおよび出品者コンピュータ５１ｂに送達される。落札者や出品者は、このＷｅｂページを閲覧して落札内容や送料などを確認する。
【００３１】
さらにオークションシステム１０は、決済システム２０に落札したオークション案件についての決済を依頼する。すなわち、オークションＩＤ、出品者ＩＤ、落札者ＩＤ、および落札者の支払総額を決済システム２０に通知する。落札者が送料を支払うのであれば、総支払額の内訳（落札額と送料）を通知してもよい。決済システム２０は、個人情報データベースに出品者ＩＤと落札者ＩＤを照会して出品者と落札者の口座情報やカード決済情報などを取得し、総支払額相当の代金を落札者の口座から出品者の口座へ振り替えたり、決済サービスによって出品者の口座へ立て替えて振り込んだりするための処理を実行する。もちろん、決済システム２０を利用しなくても、落札内容をＷｅｂページ上で確認した後、出品者が落札者に対し電子メールなどを通じて支払総額分の代金を指定の口座へ振り込むように依頼するなど、適宜に事後の処理へ移行すればよい。落札後の当事者間のやりとりに際しても、送料がすでに計算されているので必要最低限の連絡だけでよい。
【００３２】
＝＝＝配送業者の指定について＝＝＝
出品者が複数の配送業者を指定できるようにしておき、付帯費用管理システム１は、指定された配送業者のうち、最も送料が安い業者とその送料をオークションシステム１０に通知するようにし、オークションシステム１０はその業者と送料をオークション取引の当事者にＷｅｂページなどを通じて提示するようにしてもよい。
【００３３】
＝＝＝付帯費用について＝＝＝
オークションに係わる付帯費用は送料だけとは限らない。出品者が販売店など課税対象業者である場合、落札額は売り上げに相当し、この落札額に対して消費税が掛かる。この消費税を落札者が負担するのであればこの消費税も付帯費用となる。そこで会員情報として、課税対象業者であるか否かを示す情報を個人情報データベース１３に登録しておき、商品情報として消費税の負担を出品者あるいは落札者のいずれかが負担するのかを指定した情報を出品時にオークションデータベース１５に登録する。そして、付帯費用管理システム１が落札されたオークション案件について、出品者が課税対象業者であるか否かを示す情報と消費税負担者の指定情報と落札額とを取得する。出品者が課税対象業者で消費税を落札者が負担するように指定されている場合には、取得した落札額に所定割合の消費税を付加し、その額をオークションシステム１０に通知する。オークションシステムは送料と同様に、オークション取引の当事者に消費税も通知すればよい。決済システムに対しては、消費税を含めた額を出品者の口座へ振り込めばよい。
【００３４】
システム利用料についても出品者が負担するとは限らない。消費税の場合と同様にして、システム利用料の負担者を指定する情報を出品情報として登録できるようにしておけば、その利用料を落札者が負担する場合、システム利用料もオークション取引の当事者に通知することができる。なおシステム利用料は、落札額に加え、落札された商品のカテゴリに応じて料率が異なる場合もある。あるいはカテゴリによっては落札額によらず一律の手数料を徴収する場合もある。そこで、この手数料の料金体系をデータベース化しておき、付帯費用管理システム１は、オークションデータベース１５にアクセスして落札されたオークション案件についての落札額と落札商品のカテゴリとを取得する。そして、この取得情報とシステム利用料の料金体系とに基づいてシステム利用料を計算し、その利用料をオークションシステム１０に通知すればよい。
【００３５】
オークションシステム１０は、決済システム２０に対し、オークションＩＤや当事者の会員ＩＤに加え、落札額とシステム利用料とその支払者の指定情報とを通知する。なお支払者の指定情報は、事前に付帯費用管理システム１がオークションデータベース１５から取得しておき、計算したシステム利用料とともにその指定情報をオークションシステム１０に通知すればよい。
【００３６】
そして、決済システム２０は、システム利用料を落札者が支払うのであれば、落札者の口座から落札代金（落札額に必要に応じて送料や消費税を含めた金額）にシステム利用料を加算した額を引き落とし、出品者へは落札代金を支払うようにする。システム利用料についてはオークション業者の指定口座へ振り込む。出品者がシステム利用料を支払うのであれば、落札代金を落札者の口座から引き落とし、その落札代金からシステム利用料を差し引いた額を出品者の口座へ振り込むようにすればよい。
【００３７】
【発明の効果】
本発明のネットオークションにおける付帯費用管理方法によれば、送料などオークションにおける落札額相当の代金以外に要する各種付帯費用を自動計算し、その計算結果をオークションが落札した時点で出品者や落札者に提示することができる。そのため、落札後にオークション取引の当事者同士が送料などの各種付帯費用について連絡しあう必要がない。したがって、付帯費用に関する誤認識（例えば、付帯費用の負担者をどちらにするかなど）や付帯費用の計算間違いなどに基づく当事者間のトラブルを回避することができる。また落札後の連絡に要する手間や時間を必要最小限にとどめ、落札から代金の支払いや商品の到着までの時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例における付帯費用管理方法が適用されるネットワークシステムの概略図である。
【図２】上記ネットワークシステムを構成する付帯費用管理システムに付帯する送料データベースに管理されているある配送業者に関する料金体系の概略図である。
【図３】上記付帯費用管理システムにおける付帯費用管理処理の流れ図を示した。
【図４】上記ネットワークシステムを構成するオークションシステムが作成する落札したオークションの内容と送料とを記載したＷｅｂページの概略図である。
【符号の説明】
１ 付帯費用管理システム
２ 送料データベース
１０ オークションシステム
１３ 個人情報データベース
１５ オークションデータベース
２０ 決済システム
５１ａ 落札者コンピュータ
５１ｂ 出品者コンピュータ
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットオークションを開催するオークションシステムと連携するコンピュータにより、出品者が落札された商品を落札者に送付する際の送料など、落札額相当の代金以外に要する各種付帯費用を管理する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
インターネット上には、Ｗｅｂページを媒介として、オークションに係わる出品や入札の手続きを行えるネットオークションと呼ばれるサービスを開催しているＷｅｂサイト（以下、オークションサイト）がある（例えば、非特許文献１参照）。オークションサイトは、ＷＷＷサーバーを主体として、これと連携するコンピュータやデータベースを含むコンピュータシステム（以下、オークションシステム）により開催される。このシステムは、オークション参加者のコンピュータ（利用者コンピュータ）とＷｅｂページを介してオークションにおける出品や入札を受け付ける。また、オークション参加者に関する個人情報の管理を行い、落札したオークション案件が発生すればその事実を取引当事者となる出品者と落札者へ通知し、その後の当事者間での落札代金授受が円滑に行えるように仲介する。
【０００３】
普通、オークションシステムは、落札したオークション案件が発生すると、出品者へ落札者の電子メールアドレスを通知し、出品者は落札者へ送料を含めた落札に係わる支払い総額と、その代金の支払い方法などを電子メールにより通知する。出品者と落札者はその後、電子メール等による連絡を通じて最終的に確認が取れたならば、落札者は指定の支払い方法で指定の金額を出品者に支払う。出品者は支払いが完了したことを確認すると、商品を配送業者を通じて落札者に送付する。あるいは、落札者が商品到着後に落札代金を出品者に支払う。
【０００４】
【非特許文献１】
ヤフー株式会社、"Yahoo!オークション ヘルプ 用語集"、[online]、[平成１５年５月２７日検索]、インターネット＜ＵＲＬ：http://help.yahoo.co.jp/help/jp/auct/aglos/index.html＞
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
オークションに出品された商品には、落札額相当の代金の他に、出品者から落札者へ宅配業者などを通じて送付する際の送料など、様々な付帯費用が生じる。しかもその付帯費用はオークション案件ごとに一律ではない。送料を例に挙げれば、オークション案件ごとに商品のサイズや重量、発送地や受取地など、配送に係わる各種条件が異なり送料が異なる。もちろん、利用する配送業者によっても送料は異なる。送料を落札者が支払う場合には、落札後の当事者間のやりとりにおいて、これら配送に係わる条件に基づいて送料を別途計算し、落札額にこの送料を加えた額を落札者に請求することになる。送料に関する連絡を別途するのであれば、その連絡過程で誤認識が生じる可能性がある。例えば、送料の負担者がどちらかであるのかを出品者が事前に明示しなかった場合、あるいは落札者が負担者がどちらであるのかを事前に確認しておかなかった場合、落札者が送料を支払うのであれば、落札者が出品者に支払う総額が落札額と異なることになり、トラブルが生じる可能性がある。
【０００６】
もちろん、当事者にとっては連絡回数が増えること自体面倒で時間が掛かる。送料の計算過程で間違いが生じる可能性もある。送料に限らず、オークションシステムの利用料や、出品者が課税対象業者であれば消費税などが別途付帯費用として必要となり、誤認識や計算間違いの可能性が大きくなる。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み本発明が創作された。そしてその目的は、ネットオークションにおいて、落札商品の配送など、落札されたオークション案件に係わる各種付帯費用についての事後の当事者間の面倒な連絡や料金計算を無くし、付帯費用を間違いなくオークション参加者に提示できる付帯費用管理方法を提供することにある。
【０００８】
上記目的を達成するための本発明は、次の事項（１）〜（13）により特定されるネットオークションにおける付帯費用管理方法である。
（１）オークションシステムと、付帯費用管理システムとによってネットオークションに関わる付帯費用を管理するための方法であること
（２）前記オークションシステムは、前記付帯費用管理システムと通信する手段と、前記決済システムと通信する手段と、ＷＷＷサーバーと、個人情報データベースと、オークションデータベースと、メールサーバーとを備えたコンピュータシステムであること
（３）前記個人情報データベースには、会員ＩＤと個人情報と口座情報と課税対象者であるか否かを示す情報との対応付けが記憶されていること
（４）前記オークションデータベースには、前記オークションシステムにより更新される情報として、オークションＩＤと、出品者の会員ＩＤと、落札者の会員ＩＤと、出品情報との対応付けが記憶されていること
（５）前記出品情報は、梱包サイズあるいは重量を指定した配送情報と、送料の負担者を指定する情報と、消費税の負担者を指定する情報とを含むこと
（６）前記付帯費用管理システムは、前記オークションシステムと通信する手段と、送料データベースにアクセスする手段と、前記個人情報データベースにアクセスする手段と、前記オークションデータベースにアクセスする手段とを備えたコンピュータシステムであって、オークション情報取得処理と、配送区間取得処理と、送料取得処理と、送料通知処理と、消費税計算処理と、落札額通知処理とを実行すること
（７）前記送料データベースには、梱包サイズ範囲と重量範囲の組からなるサイズと、発送地と、受取地と、送料との対応付けが記憶されていること
（８）前記オークション情報取得処理は、前記オークションシステムから送信されてくる落札されたオークション案件のオークションＩＤを取得するとともに、当該オークションＩＤを前記オークションデータベースに照会して対応付けされている出品者の会員ＩＤと落札者の会員ＩＤと落札額と出品情報とを取得すること
（９）前記配送区間取得処理は、前記オークション情報取得処理により取得した出品者の会員ＩＤと落札者の会員ＩＤを前記個人情報データベースに照会し、これらの会員ＩＤのそれぞれに対応付けされている個人情報として、出品者の居所と落札者の居所とを取得するとともに、これらの居所に基づいて出品物の発送地と受取地を特定すること
（10）前記送料取得処理は、前記送料データベースにアクセスし、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれている前記配送情報から特定されるサイズと、前記配送区間取得処理により特定した前記発送地と前記受取地の組とに対応付けされている送料を取得すること
（11）前記送料通知処理は、前記オークション情報取得処理により取得した前記オークションＩＤと前記送料取得処理により取得した送料とを前記オークションシステムに通知すること
（12）前記消費税計算処理は、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品者の会員ＩＤを前記個人情報データベースに照会し、当該会員ＩＤに前記課税対象者であるか否かを示す情報として、課税対象者である旨の情報が対応付けされている場合で、かつ、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれる前記消費税の負担者を指定する情報が落札者を指定している場合に、前記オークション情報取得処理により取得した落札額に所定の税率を乗算した消費税を計算するとともに、前記オークション情報取得処理により取得した落札額に当該計算した消費税を加算すること
（13）前記落札額通知処理は、前記消費税計算処理を実行した場合には、前記オークション情報取得処理により取得した前記オークションＩＤと、前記消費税計算処理において前記落札額に消費税を加算した額とを前記オークションシステムに通知すること
また、上記（１）〜（13）と以下の事項（21）〜（25）とによって特定されるネットオークションにおける付帯費用管理方法としてもよい。
（21）前記出品情報は、出品物のカテゴリ情報と、システム利用料の負担者を指定する情報を含み、
（22）前記付帯費用管理システムは、システム利用料データベースにアクセスする手段と、システム利用料計算処理と、システム利用料通知処理とを実行すること
（23）前記システム利用料データベースには、前記出品物のカテゴリ情報と、落札額と、システム利用料との対応付けが記憶されていること
（24）前記システム利用料計算処理は、前記システム利用料データベースにアクセスし、前記オークション情報取得処理により取得した落札額、および取得した前記出品情報に含まれるカテゴリ情報の双方に対応付けされているシステム利用料を取得すること
（25）前記システム利用料通知処理は、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれている前記システム利用料の負担者を指定する情報と、前記システム利用料計算処理により取得した前記システム利用料とを前記オークションシステムに通知すること
【０００９】
さらに本発明は、上記事項（１）〜（13）と以下の事項（31）とによって特定されるネットオークションにおける付帯費用管理方法としてもよい。
（31）前記オークションシステムは、前記付帯費用管理システムから通知されてきたオークションＩＤに対応付けされているオークションの落札額、または前記消費税計算処理において落札額に消費税を加算した額が通知されてきた場合には当該落札額に消費税を加算した額と、当該オークションＩＤとともに通知されてきた送料とが記載された出品者用のＷｅｂページと落札者用のＷｅｂページとを作成するステップと、当該ＷｅｂページのＵＲＬを記載した電子メールを作成するステップと、当該電子メールを前記通知されてきたオークションＩＤに対応する出品者と落札者の個人情報に含まれる各者のメールアドレスに宛てて送付するステップとを含む落札通知処理を実行すること
【００１０】
上記事項（１）〜（13）と（31）と以下の事項（41）〜（44）とによって特定されるネットオークションにおける付帯費用管理方法とすることもできる。
（41）前記オークションシステムは、決済システムと通信する手段を備えること
（42）前記付帯費用管理システムから通知されてきた前記オークションＩＤに対応付けされている落札額、または前記消費税計算処理において落札額に消費税を加算した額が通知されてきた場合には当該落札額に消費税を加算した額と、当該オークションＩＤとともに通知されてきた送料と、当該送料の支払い指定情報とに基づく落札者の総支払額と、出品者の会員ＩＤと、落札者の会員ＩＤとを前記決済システムに通知するステップとを含む決済指示処理を実行すること
（43）前記決済システムは、前記オークションシステムと通信する手段と、電子銀行業務システムに接続してデータ通信を行う手段と、前記個人情報データベースにアクセスする手段を備えたコンピュータシステムであること
（44）前記決済システムは、前記個人情報データベースにアクセスし、前記オークションシステムから通知されてきた前記出品者の会員ＩＤと前記落札者の会員ＩＤのそれぞれに対応付けされている出品者と落札者の口座情報をそれぞれ取得するとともに、当該落札者の口座番号と出品者の口座番号と前記総支払額を電子銀行業務システムに通知して落札者の口座から出品者の口座へ振り替える指示を行うこと
【００１１】
上記事項（１）〜（13）と（21）〜（25）と以下の事項（51）とによって特定されるネットオークションにおける付帯費用管理方法とすることもできる。
（51）オークションシステムは、前記付帯費用管理システムから通知されてきた前記オークションＩＤに対応付けされているオークションの落札額、または前記消費税計算処理において落札額に消費税を加算した額が通知されてきた場合には当該落札額に消費税を加算した額と、当該オークションＩＤとともに通知されてきた送料と、前記通知されてきたシステム利用料とが記載された出品者用のＷｅｂページと落札者用のＷｅｂページとを作成するステップと、当該ＷｅｂページのＵＲＬを記載した電子メールを作成するステップと、当該電子メールを前記通知されてきたオークションＩＤに対応する出品者と落札者の個人情報に含まれる各者のメールアドレスに宛てて送付するステップとを含む落札通知処理を実行すること
【００１２】
さらに、上記事項（１）〜（13）と（21）〜（25）と（51）と以下の事項（61）〜（64）によって特定されるネットオークションにおける付帯費用管理方法とすることもできる。
（61）前記オークションシステムは、決済システムと通信する手段を備えること
（62）前記付帯費用管理システムから通知されてきたオークションＩＤに対応付けされている落札額、または前記消費税計算処理において落札額に消費税を加算した額が通知されてきた場合には当該落札額に消費税を加算した額と、当該オークションＩＤとともに通知されてきた送料と、当該送料の支払い指定情報とに基づく落札者の総支払額と、出品者の会員ＩＤと、落札者の会員ＩＤとを前記決済システムに通知するステップと、前記付帯費用管理システムから通知されてきたシステム利用料と、当該利用料の支払い指定情報により特定される会員ＩＤとを決済システムに通知するステップとを含む決済指示処理を実行すること
（63）前記決済システムは、前記オークションシステムと通信する手段と、電子銀行業務システムに接続してデータ通信を行う手段と、個人情報データベースにアクセスする手段を備えたコンピュータシステムであること
（64）前記決済システムは、前記個人情報データベースにアクセスし、前記オークションシステムから通知されてきた出品者の会員ＩＤと落札者の会員ＩＤのそれぞれに対応付けされている出品者と落札者の口座情報をそれぞれ取得するとともに、当該落札者の口座番号と出品者の口座番号と前記総支払額を電子銀行業務システムに通知して落札者の口座から出品者の口座へ振り替える指示と、前記オークションシステムから通知されてきた前記システム利用料を前記通知されてきた支払い指定情報にて指定されている出品者あるいは落札者の口座から所定の口座に振り替える指示を行うこと
【００１３】
さらに、前記配送情報には、配送業者の指定情報が含まれ、前記送料データベースには、配送業者毎に前記サイズと、前記発送地と、前記受取地と、前記送料との対応付けが記憶され、 前記送料取得処理は、前記送料データベースにアクセスし、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれている前記配送情報から特定される配送業者とサイズと、前記配送区間取得処理により特定した前記発送地と前記受取地の組とに対応付けされている送料を取得するネットオークションにおける付帯費用管理方法としてもよい。
なお、この複数の配送業者に対応したネットオークションにおける付帯費用管理方法では、前記配送情報には、複数の配送業者の指定情報が含まれ、前記送料取得処理は、前記送料データベースにアクセスし、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれている前記配送情報にて指定されている前記複数の配送業者について、前記配送情報から特定されるサイズと、前記配送区間取得処理により特定した前記発送地と前記受取地の組とに対応付けされている送料を比較し、最も安い送料を取得することとしてもよい。
【００１４】
なお、本発明は、上記ネットオークションにおける付帯費用管理方法を実施するコンピュータシステムにも及んでおり、当該コンピュータシステムに係る発明は、オークションシステムと通信する手段と、個人情報データベースにアクセスする手段と、オークションデータベースにアクセスする手段と、送料データベースにアクセスする手段とを備えるとともに、オークション情報取得処理と、配送区間取得処理と、送料取得処理と、送料通知処理と、消費税計算処理と、落札額通知処理とを実行する手段とを備えたコンピュータシステムにより構成される付帯費用管理システムであって、
前記オークションシステムは、ＷＷＷサーバーと、前記個人情報データベースと、前記オークションデータベースと、メールサーバーとを備えたコンピュータシステムであり、
前記個人情報データベースには、会員ＩＤと個人情報と口座情報と課税対象者であるか否かを示す情報との対応付けが記憶され、
前記オークションデータベースには、前記オークションシステムにより更新される情報として、オークションＩＤと、出品者の会員ＩＤと、落札者の会員ＩＤと、出品情報との対応付けが記憶され、
前記出品情報は、梱包サイズあるいは重量を指定した配送情報と、送料の負担者を指定する情報と、消費税の負担者を指定する情報を含み
前記送料データベースには、梱包サイズ範囲と重量範囲の組からなるサイズと、発送地と、受取地と、送料との対応付けが記憶され、
前記オークション情報取得処理は、前記オークションシステムから送信されてくる落札されたオークション案件のオークションＩＤを取得するとともに、当該オークションＩＤを前記オークションデータベースに照会して対応付けされている出品者の会員ＩＤと落札者の会員ＩＤと落札額と出品情報とを取得し、
前記配送区間取得処理は、前記オークション情報取得処理により取得した出品者の会員ＩＤと落札者の会員ＩＤを前記個人情報データベースに照会し、これらの会員ＩＤのそれぞれに対応付けされている個人情報として、出品者の居所と落札者の居所とを取得するとともに、これらの居所に基づいて出品物の発送地と受取地を特定し、
前記送料取得処理は、前記送料データベースにアクセスし、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれている前記配送情報から特定されるサイズと、前記配送区間取得処理により特定した前記発送地と前記受取地の組とに対応付けされている送料を取得し、
前記送料通知処理は、前記オークション情報取得処理により取得したオークションＩＤと前記送料取得処理により取得した送料とを前記オークションシステムに通知し、
前記消費税計算処理は、前記オークション情報取得処理により取得した出品者の会員ＩＤを前記個人情報データベースに照会し、当該会員ＩＤに前記課税対象者であるか否かを示す情報として、課税対象者である旨の情報が対応付けされている場合で、かつ、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれる消費税の負担者を指定する情報が落札者を指定している場合に、前記オークション情報取得処理により取得した落札額に所定の税率を乗算した消費税を計算するとともに、前記オークション情報取得処理により取得した落札額に当該計算した消費税を加算し、
前記落札額通知処理は、前記消費税計算処理を実行した場合には、前記オークション情報取得処理により取得したオークションＩＤと、前記消費税計算処理において前記落札額に消費税を加算した額とを前記オークションシステムに通知する付帯費用管理システムとしている。
【００１６】
【発明の実施の形態】
＝＝＝ネットワーク構成＝＝＝
図１は本発明の付帯費用管理方法が適用されるネットワークの概略構成図を示している。インターネット５０上にはオークション参加者が使用する利用者コンピュータ５１とネットオークションを開催するオークションシステム１０が接続されている。オークションシステム１０は、オークション開催者が管理運営するイントラネット１１上に構築されており、このイントラネットには、オークションシステム１０と連携するコンピュータとして付帯費用管理システム１と決済システム２０が接続されている。
【００１７】
オークションシステム１０は、オークションサイトを公開するためのＷＷＷサーバー１２、オークション参加資格を持つ多数の会員についての個人情報を管理するための各種情報を蓄積管理する個人情報データベース１３、オークションサイトによって開催される全オークションについての各種情報を蓄積管理するオークションデータベース１５、会員に対する各種通知を電子メールによって送信するためのメールサーバー１４などを含んで構成されている。オークション参加者は、ブラウザや電子メール送受信ソフトウエアを実装する利用者コンピュータ２１によってインターネット２０を介してオークションサイトにアクセスする。オークションサイトでは、ＷＷＷサーバー１２が提供している各種Ｗｅｂページを通じて、出品手続きの案内や、出品者と入札者との取引の仲介などをしながらオークションを開催する。そして、あるオークションが落札されたならば、落札された旨や落札内容を電子メールやＷｅｂページなどを通じて出品者の利用者コンピュータ（出品者コンピュータ）５１ｂや落札者の利用者コンピュータ（落札者コンピュータ）５１ａに適宜な方法で提示する。
【００１８】
付帯費用管理システム１は、本発明の方法に基づいて、オークションシステム１０に付帯する各種データベース（１３，１５）にアクセスしたりオークションシステム１０から各種通知を受け取ったりして、落札されたオークション案件に係わる付帯費用を計算してその費用をオークションシステム１０に通知する。本実施例では、商品を出品者が落札者へ送付する際の送料をその商品の荷姿（梱包サイズ、重量）や配送経路などに応じて自動計算し、その計算結果をオークションシステム１０に通知することとしている。オークションシステム１０は通知された計算結果に基づいて落札商品の送料に関する情報をオークション取引の当時者に適宜な方法で通知する。それによって、出品者と落札者の落札後の煩雑なやりとりや配送に係わるトラブルを解消することができる。なお、この付帯費用管理システム１は、オークションシステム１０を構成するコンピュータにインストールされたソフトウエアであってもよい。
【００１９】
決済システム２０は、オークション参加者からオークションの開催に係わる各種手数料を口座引き落としにより徴収したり、落札されたオークション案件の落札者と出品者間の決済を仲介する決済サービスを提供したりする。決済サービスは、出品者と落札者との間の落札代金の授受において、決済システム２０を管理運営する決済仲介業者が落札者に代わって落札代金を出品者に立て替え払いをするとともに、クレジットカード会社によって落札者の口座からクレジットカード決済によってその落札代金が後日引き落とされると、その代金を決済仲介業者の口座に振り込ませるという流れに従って提供される。したがって、落札者は落札代金をクレジットカード決済により支払うことができ、出品者は落札後短期間の内に落札代金が自分の受取口座に振り込まれる、という利点がある。もちろんオークションに係わる決済にこの決済システム２０を利用しなくてもよい、落札したオークション案件の当事者が他の決済方法（銀行振り込みなど）を適宜に選択することができる。
【００２０】
決済システム２０は、例えばＯＢＮ（Open Business Network）４０などの通信回線を介してクレジットカード会社のオンライン与信照会システムに接続し、落札者が所有するクレジットカードやそのカードによる決済についての与信照会を行う機能を備えている。そして、オークションシステム１０によってあるオークションの出品商品が落札されたならば、落札者がその落札代金を出品者に支払う手続きに介在して個人間でのオークション取引であっても落札者のクレジットカードを利用して決済できる仕組みを提供している。なおここに示した例では、決済仲介業者は複数のクレジットカード会社と個別に契約せず、複数のクレジットカード会社と個別に契約している窓口機関のオンライン与信照会システム（以下、照会窓口システム）４１に一括して各クレジットカード会社への与信照会を依頼している。
【００２１】
また決済システム１は、決済サービスにより落札代金を出品者の口座へ立て替え払いして振り込むために、落札されたオークション案件の出品者についての口座情報（口座番号、名義、種別など）を管理する受取情報データベースと、決済サービスによる決済の内容を管理する決済情報データベースとを備えている。そして、ＩＳＤＮ３０などの通信回線を介して金融機関の電子銀行業務（Electronic banking：以下、ＥＢ）システム３１に接続してデータ通信を行い、口座振替などの処理を金融機関のホストコンピュータに対して指示する。なおＥＢシステム３１は、周知の通り、金融機関のホストコンピュータと企業などの顧客側の経理業務用コンピュータとを通信回線によって接続し、双方のコンピュータが所定の手順（例えば、全銀協ＴＣＰ／ＩＰ手順）に従って通信しながら口座振替など金融機関が顧客に対して提供している各種銀行業務に係わるサービスをオンラインで行う。
【００２２】
＝＝＝データベース＝＝＝
＜個人情報データベース＞
本実施例では、出品や入札などオークションに実際に参加したい利用者は、会員として固有の会員ＩＤと、このオークションシステム１０にログインするためのパスワードと、会員本人を特定できる情報とを個人情報データベース１３に登録することとしている。そしてオークションシステム１０は、オークション取引に際して会員ＩＤを名乗ってアクセスしてきた参加者の本人確認を適時に行っている。またオークション開催者は、この本人確認の手続きに対する手数料（本人確認費）や、実際にオークション取引が成立したときにその取引額に応じた手数料（システム利用料）を会員から徴収することとしている。そのため、これら手数料の徴収に係わる各種情報も個人情報データベース１３に登録することとしている。本実施例では、本人確認費やシステム利用料を引き落とす口座についての情報（口座番号、名義、口座種別など）が登録されている。もちろん、決済サービスよる落札代金の決済に利用するクレジットカードをこれらの手数料の支払に利用することもでき、クレジットカード決済を希望する会員については、その決済に必要なクレジットカード番号、有効期限などのカード決済情報が登録されているものとする。
【００２３】
＜オークションデータベース＞
オークションシステム１０は、自身が開催している全オークション案件をオークションＩＤによって識別し、各オークションについての開催経過や出品・入札・落札・決済に関する情報などをオークションデータベース１５に蓄積管理している。そして、出品者の会員ＩＤや出品商品、入札者の会員ＩＤや入札額などを対応付けさせながらオークションデータベース１５を随時更新している。
【００２４】
＜送料データベース＞
付帯費用管理システムに付帯する送料データベース２は、複数の配送業者についての配送料金体系を蓄積・管理している。すなわち、配送対象となる荷物のサイズや重量、配送区間（発送地域と受取地域）に従った送料を配送業者ごとに記述したテーブルを管理している。図２にある配送業者についての配送料金テーブルの概略を示した。
【００２５】
＝＝＝出品情報＝＝＝
オークションシステム１０は、出品希望の会員の利用者コンピュータ（出品者コンピュータ）５１ｂとＷｅｂページを介したやりとりを通じ、オークションを出品する際に必要な各種情報（出品情報）を受け取ってその情報をオークションデータベース１５に登録する。本実施例では、出品者がオークションに商品を出品する際、商品自体の情報（カテゴリ、商品の説明、商品の画像データなど）やオークションの開催に関する情報（最低落札価格、開催期間など）に加え、商品の送付に係わる情報（商品配送情報）を出品情報として登録することとしている。なお商品配送情報として、送料の支払者を指定するための情報、商品配送時の梱包サイズや重量に関する情報、宅配業者の指定情報などを登録することとしている。商品が生鮮食料品などの場合もあり、送付に係わる条件（冷凍車や冷蔵車による配送指定）なども登録できるようにしてもよい。
【００２６】
＝＝＝付帯費用管理処理＝＝＝
図３に付帯費用管理システム１における付帯費用管理方法に係わる処理の流れ図を示した。付帯費用管理システム１は、オークションシステム１０より落札したオークション案件のオークションＩＤを受け取ると、このＩＤに基づいてオークションデータベース１５を検索し、出品情報を取得する（ｓ１，ｓ２）。そして、オークションＩＤに基づいてオークション取引の当事者となる出品者と落札者の会員ＩＤを取得し、これらの会員ＩＤを個人情報データベースに照会し、出品者と落札者の住所を取得する（ｓ３，ｓ４）。そして、双方の住所の都道府県名から出品者の地域（発送地域）と落札者の地域（受取地域）とを特定する（ｓ５）。
【００２７】
つぎに、出品情報中の商品配送情報に記載されている配送業者の指定情報と、商品の梱包サイズまたは重量と、先に特定した発送地域と受取地域とを送料データベース２に照会し送料を特定する（ｓ６）。すなわち、指定の配送業者に関する配送料金テーブルを参照し、商品の梱包サイズまたは重量、および発送地域と受取地域に基づいて該当の送料を取得する。そして、取得した送料を該当のオークションＩＤとともにオークションシステム１０へ通知する（ｓ７）。
【００２８】
オークションシステム１０は、付帯費用管理システム１からオークションＩＤとともに送料が通知されてくると、出品者用と落札者用に、該当のオークションについての落札内容と送料とを記載したＷｅｂページをそれぞれ作成する。このＷｅｂページの作成処理に関連して付帯費用管理システム１が送料の支払者指定情報を取得し、計算した送料とともにその指定情報をオークションシステム１０に通知してもよい。それによってオークションシステム１０は、落札者が支払者に指定されていれば、落札者用のＷｅｂページに落札内容とともに送料を記載し、落札額相当の代金以外に送料が必要なことを確実に落札者に認識させることができる。図４に落札者用に作成したＷｅｂページの概略を示した。この例では、送料の支払者として落札者が指定されていた場合を示した。なお、送料を出品者が支払うのであれば、落札者用のＷｅｂページには送料を記載せず、支払者用のＷｅｂページに送料を記載する。もちろん、出品者用のＷｅｂページには必ずしも送料を記載する必要はない。
【００２９】
送料の支払者を指定する情報はなくてもよい。付帯費用管理システム１が送料を計算してそれをオークションシステム１０に通知するだけでよい。オークションシステム１０が通知された送料を出品者と落札者の双方に提示すれば、オークション取引の当事者が送料の計算を間違えるというトラブルをなくすことができる。
【００３０】
オークションシステム１０は、前記Ｗｅｂページの作成処理に並行して、オークションが落札された旨と、それぞれのＷｅｂページへのＵＲＬとを記載した電子メール（落札通知）を落札者と出品者の双方に通知する。すなわち、落札通知を受け取った落札者コンピュータ５１ａや出品者コンピュータ５１ｂのブラウザにて、この通知に記載されているＵＲＬを指定してオークションサイトにアクセスすると、落札内容が記載されたＷｅｂページが落札者コンピュータ５１ａおよび出品者コンピュータ５１ｂに送達される。落札者や出品者は、このＷｅｂページを閲覧して落札内容や送料などを確認する。
【００３１】
さらにオークションシステム１０は、決済システム２０に落札したオークション案件についての決済を依頼する。すなわち、オークションＩＤ、出品者ＩＤ、落札者ＩＤ、および落札者の支払総額を決済システム２０に通知する。落札者が送料を支払うのであれば、総支払額の内訳（落札額と送料）を通知してもよい。決済システム２０は、個人情報データベースに出品者ＩＤと落札者ＩＤを照会して出品者と落札者の口座情報やカード決済情報などを取得し、総支払額相当の代金を落札者の口座から出品者の口座へ振り替えたり、決済サービスによって出品者の口座へ立て替えて振り込んだりするための処理を実行する。もちろん、決済システム２０を利用しなくても、落札内容をＷｅｂページ上で確認した後、出品者が落札者に対し電子メールなどを通じて支払総額分の代金を指定の口座へ振り込むように依頼するなど、適宜に事後の処理へ移行すればよい。落札後の当事者間のやりとりに際しても、送料がすでに計算されているので必要最低限の連絡だけでよい。
【００３２】
＝＝＝配送業者の指定について＝＝＝
出品者が複数の配送業者を指定できるようにしておき、付帯費用管理システム１は、指定された配送業者のうち、最も送料が安い業者とその送料をオークションシステム１０に通知するようにし、オークションシステム１０はその業者と送料をオークション取引の当事者にＷｅｂページなどを通じて提示するようにしてもよい。
【００３３】
＝＝＝付帯費用について＝＝＝
オークションに係わる付帯費用は送料だけとは限らない。出品者が販売店など課税対象業者である場合、落札額は売り上げに相当し、この落札額に対して消費税が掛かる。この消費税を落札者が負担するのであればこの消費税も付帯費用となる。そこで会員情報として、課税対象業者であるか否かを示す情報を個人情報データベース１３に登録しておき、商品情報として消費税の負担を出品者あるいは落札者のいずれかが負担するのかを指定した情報を出品時にオークションデータベース１５に登録する。そして、付帯費用管理システム１が落札されたオークション案件について、出品者が課税対象業者であるか否かを示す情報と消費税負担者の指定情報と落札額とを取得する。出品者が課税対象業者で消費税を落札者が負担するように指定されている場合には、取得した落札額に所定割合の消費税を付加し、その額をオークションシステム１０に通知する。オークションシステムは送料と同様に、オークション取引の当事者に消費税も通知すればよい。決済システムに対しては、消費税を含めた額を出品者の口座へ振り込めばよい。
【００３４】
システム利用料についても出品者が負担するとは限らない。消費税の場合と同様にして、システム利用料の負担者を指定する情報を出品情報として登録できるようにしておけば、その利用料を落札者が負担する場合、システム利用料もオークション取引の当事者に通知することができる。なおシステム利用料は、落札額に加え、落札された商品のカテゴリに応じて料率が異なる場合もある。あるいはカテゴリによっては落札額によらず一律の手数料を徴収する場合もある。そこで、この手数料の料金体系をデータベース化しておき、付帯費用管理システム１は、オークションデータベース１５にアクセスして落札されたオークション案件についての落札額と落札商品のカテゴリとを取得する。そして、この取得情報とシステム利用料の料金体系とに基づいてシステム利用料を計算し、その利用料をオークションシステム１０に通知すればよい。
【００３５】
オークションシステム１０は、決済システム２０に対し、オークションＩＤや当事者の会員ＩＤに加え、落札額とシステム利用料とその支払者の指定情報とを通知する。なお支払者の指定情報は、事前に付帯費用管理システム１がオークションデータベース１５から取得しておき、計算したシステム利用料とともにその指定情報をオークションシステム１０に通知すればよい。
【００３６】
そして、決済システム２０は、システム利用料を落札者が支払うのであれば、落札者の口座から落札代金（落札額に必要に応じて送料や消費税を含めた金額）にシステム利用料を加算した額を引き落とし、出品者へは落札代金を支払うようにする。システム利用料についてはオークション業者の指定口座へ振り込む。出品者がシステム利用料を支払うのであれば、落札代金を落札者の口座から引き落とし、その落札代金からシステム利用料を差し引いた額を出品者の口座へ振り込むようにすればよい。
【００３７】
【発明の効果】
本発明のネットオークションにおける付帯費用管理方法によれば、送料などオークションにおける落札額相当の代金以外に要する各種付帯費用を自動計算し、その計算結果をオークションが落札した時点で出品者や落札者に提示することができる。そのため、落札後にオークション取引の当事者同士が送料などの各種付帯費用について連絡しあう必要がない。したがって、付帯費用に関する誤認識（例えば、付帯費用の負担者をどちらにするかなど）や付帯費用の計算間違いなどに基づく当事者間のトラブルを回避することができる。また落札後の連絡に要する手間や時間を必要最小限にとどめ、落札から代金の支払いや商品の到着までの時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例における付帯費用管理方法が適用されるネットワークシステムの概略図である。
【図２】上記ネットワークシステムを構成する付帯費用管理システムに付帯する送料データベースに管理されているある配送業者に関する料金体系の概略図である。
【図３】上記付帯費用管理システムにおける付帯費用管理処理の流れ図を示した。
【図４】上記ネットワークシステムを構成するオークションシステムが作成する落札したオークションの内容と送料とを記載したＷｅｂページの概略図である。
【符号の説明】
１ 付帯費用管理システム
２ 送料データベース
１０ オークションシステム
１３ 個人情報データベース
１５ オークションデータベース
２０ 決済システム
５１ａ 落札者コンピュータ
５１ｂ 出品者コンピュータ
Claims (9)
- オークションシステムと付帯費用管理システムとにより付帯費用を管理するための方法であって、
前記オークションシステムは、前記付帯費用管理システムと通信する手段と、ＷＷＷサーバーと、個人情報データベースと、オークションデータベースと、メールサーバーとを備えたコンピュータシステムであり、
前記個人情報データベースには、会員ＩＤと個人情報と口座情報と課税対象者であるか否かを示す情報との対応付けが記憶され、
前記オークションデータベースには、前記オークションシステムにより更新される情報として、オークションＩＤと、出品者の会員ＩＤと、落札者の会員ＩＤと、出品情報との対応付けが記憶され、
前記出品情報は、梱包サイズあるいは重量を指定した配送情報と、送料の負担者を指定する情報と、消費税の負担者を指定する情報とを含み、
前記付帯費用管理システムは、前記オークションシステムと通信する手段と、送料データベースにアクセスする手段と、前記個人情報データベースにアクセスする手段と、前記 オークションデータベースにアクセスする手段とを備えたコンピュータシステムであって、オークション情報取得処理と、配送区間取得処理と、送料取得処理と、送料通知処理と、消費税計算処理と、落札額通知処理とを実行し、
前記送料データベースには、梱包サイズ範囲と重量範囲の組からなるサイズと、発送地と、受取地と、送料との対応付けが記憶され、
前記オークション情報取得処理は、前記オークションシステムから送信されてくる落札されたオークション案件のオークションＩＤを取得するとともに、当該オークションＩＤを前記オークションデータベースに照会して対応付けされている出品者の会員ＩＤと落札者の会員ＩＤと落札額と出品情報とを取得し、
前記配送区間取得処理は、前記オークション情報取得処理により取得した出品者の会員ＩＤと落札者の会員ＩＤを前記個人情報データベースに照会し、これらの会員ＩＤのそれぞれに対応付けされている個人情報として、出品者の居所と落札者の居所とを取得するとともに、これらの居所に基づいて出品物の発送地と受取地を特定し、
前記送料取得処理は、前記送料データベースにアクセスし、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれている前記配送情報から特定されるサイズと、前記配送区間取得処理により特定した前記発送地と前記受取地の組とに対応付けされている送料を取得し、
前記送料通知処理は、前記オークション情報取得処理により取得した前記オークションＩＤと前記送料取得処理により取得した送料とを前記オークションシステムに通知し、
前記消費税計算処理は、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品者の会員ＩＤを前記個人情報データベースに照会し、当該会員ＩＤに前記課税対象者であるか否かを示す情報として、課税対象者である旨の情報が対応付けされている場合で、かつ、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれる前記消費税の負担者を指定する情報が落札者を指定している場合に、前記オークション情報取得処理により取得した落札額に所定の税率を乗算した消費税を計算するとともに、前記オークション情報取得処理により取得した落札額に当該計算した消費税を加算し、
前記落札額通知処理は、前記消費税計算処理を実行した場合には、前記オークション情報取得処理により取得した前記オークションＩＤと、前記消費税計算処理において落札額に消費税を加算した額を前記オークションシステムに通知する
ことを特徴とするネットオークションにおける付帯費用管理方法。 - 請求項１において、前記出品情報は、出品物のカテゴリ情報と、システム利用料の負担者を指定する情報を含み、
前記付帯費用管理システムは、システム利用料データベースにアクセスする手段と、システム利用料計算処理と、システム利用料通知処理とを実行し、
前記システム利用料データベースには、前記出品物のカテゴリ情報と、落札額と、システム利用料との対応付けが記憶され、
前記システム利用料計算処理は、前記システム利用料データベースにアクセスし、前記オークション情報取得処理により取得した落札額、および取得した前記出品情報に含まれるカテゴリ情報の双方に対応付けされているシステム利用料を取得し、
前記システム利用料通知処理は、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれている前記システム利用料の負担者を指定する情報と、前記システム利用料計算処理により取得した前記システム利用料とを前記オークションシステムに通知する
ことを特徴とするネットオークションにおける付帯費用管理方法。 - 請求項１において、前記オークションシステムは、前記付帯費用管理システムから通知されてきたオークションＩＤに対応付けされているオークションの落札額、または前記消費税計算処理において落札額に消費税を加算した額が通知されてきた場合には当該落札額に消費税を加算した額と、当該オークションＩＤとともに通知されてきた送料とが記載された出品者用のＷｅｂページと落札者用のＷｅｂページとを作成するステップと、当該ＷｅｂページのＵＲＬを記載した電子メールを作成するステップと、当該電子メールを前記通知されてきたオークションＩＤに対応する出品者と落札者の個人情報に含まれる各者のメールアドレスに宛てて送付するステップとを含む落札通知処理を実行することを特徴とするネットオークションにおける付帯費用管理方法。
- 請求項３において、前記オークションシステムは、決済システムと通信する手段を備えるとともに、前記付帯費用管理システムから通知されてきた前記オークションＩＤに対応付けされている落札額、または前記消費税計算処理において落札額に消費税を加算した額が通知されてきた場合には当該落札額に消費税を加算した額と、当該オークションＩＤとともに通知されてきた送料と、当該送料の支払い指定情報とに基づく落札者の総支払額と、出品者の会員ＩＤと、落札者の会員ＩＤとを前記決済システムに通知するステップとを含む決済指示処理を実行し、
前記決済システムは、前記オークションシステムと通信する手段と、電子銀行業務システムに接続してデータ通信を行う手段と、前記個人情報データベースにアクセスする手段を備えたコンピュータシステムであり、前記個人情報データベースにアクセスし、前記オークションシステムから通知されてきた前記出品者の会員ＩＤと前記落札者の会員ＩＤのそれぞれに対応付けされている出品者と落札者の口座情報をそれぞれ取得するとともに、当該落札者の口座番号と出品者の口座番号と前記総支払額を電子銀行業務システムに通知して落札者の口座から出品者の口座へ振り替える指示を行う、
ことを特徴とするネットオークションにおける付帯費用管理方法。 - 請求項２において、前記オークションシステムは、前記付帯費用管理システムから通知されてきた前記オークションＩＤに対応付けされているオークションの落札額、または前記消費税計算処理において落札額に消費税を加算した額が通知されてきた場合には当該落札額に消費税を加算した額と、当該オークションＩＤとともに通知されてきた送料と、前記通知されてきたシステム利用料とが記載された出品者用のＷｅｂページと落札者用のＷｅｂページとを作成するステップと、当該ＷｅｂページのＵＲＬを記載した電子メールを作成するステップと、当該電子メールを前記通知されてきたオークションＩＤに対応する出品者と落札者の個人情報に含まれる各者のメールアドレスに宛てて送付するステップとを含む落札通知処理を実行することを特徴とするネットオークションにおける付帯費用管理方法。
- 請求項５において、前記オークションシステムは、決済システムと通信する手段を備えるとともに、前記付帯費用管理システムから通知されてきたオークションＩＤに対応付けされている落札額、または前記消費税計算処理において落札額に消費税を加算した額が通知されてきた場合には当該落札額に消費税を加算した額と、当該オークションＩＤとともに通知されてきた送料と、当該送料の支払い指定情報とに基づく落札者の総支払額と、出品者の会員ＩＤと、落札者の会員ＩＤとを前記決済システムに通知するステップと、前記付帯費用管理システムから通知されてきたシステム利用料と、当該利用料の支払い指定情報により特定される会員ＩＤとを決済システムに通知するステップとを含む決済指示処理を実行し、
前記決済システムは、前記オークションシステムと通信する手段と、電子銀行業務システムに接続してデータ通信を行う手段と、個人情報データベースにアクセスする手段を備えたコンピュータシステムであり、前記個人情報データベースにアクセスし、前記オークションシステムから通知されてきた出品者の会員ＩＤと落札者の会員ＩＤのそれぞれに対応付けされている出品者と落札者の口座情報をそれぞれ取得するとともに、当該落札者の口座番号と出品者の口座番号と前記総支払額を電子銀行業務システムに通知して落札者の口座から出品者の口座へ振り替える指示と、前記オークションシステムから通知されてきた前記システム利用料を前記通知されてきた支払い指定情報にて指定されている出品者あるいは落札者の口座から所定の口座に振り替える指示を行う、
ことを特徴とするネットオークションにおける付帯費用管理方法。 - 請求項１〜６のいずれかにおいて、前記配送情報には、配送業者の指定情報が含まれ、前記送料データベースには、配送業者毎に前記サイズと、前記発送地と、前記受取地と、前記送料との対応付けが記憶され、 前記送料取得処理は、前記送料データベースにアクセスし、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれている前記配送情報から特定される配送業者とサイズと、前記配送区間取得処理により特定した前記発送地と前記受取地の組とに対応付けされている送料を取得することを特徴とするネットオークションにおける付帯費用管理方法。
- 請求項７において、前記配送情報には、複数の配送業者の指定情報が含まれ、前記送料取得処理は、前記送料データベースにアクセスし、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれている前記配送情報にて指定されている前記複数の配送業者について、前記配送情報から特定されるサイズと、前記配送区間取得処理により特定した前記発送地と前記受取地の組とに対応付けされている送料を比較し、最も安い送料を取得することを特徴とするネットオークションにおける付帯費用管理方法。
- オークションシステムと通信する手段と、個人情報データベースにアクセスする手段と、オークションデータベースにアクセスする手段と、送料データベースにアクセスする手段とを備えるとともに、オークション情報取得処理と、配送区間取得処理と、送料取得処理と、送料通知処理と、消費税計算処理と、落札額通知処理とを実行する手段とを備えたコンピュータシステムにより構成される付帯費用管理システムであって、
前記オークションシステムは、ＷＷＷサーバーと、前記個人情報データベースと、前記オークションデータベースと、メールサーバーとを備えたコンピュータシステムであり、
前記個人情報データベースには、会員ＩＤと個人情報と口座情報と課税対象者であるか否かを示す情報との対応付けが記憶され、
前記オークションデータベースには、前記オークションシステムにより更新される情報として、オークションＩＤと、出品者の会員ＩＤと、落札者の会員ＩＤと、出品情報との対応付けが記憶され、
前記出品情報は、梱包サイズあるいは重量を指定した配送情報と、送料の負担者を指定する情報と、消費税の負担者を指定する情報を含み
前記送料データベースには、梱包サイズ範囲と重量範囲の組からなるサイズと、発送地と、受取地と、送料との対応付けが記憶され、
前記オークション情報取得処理は、前記オークションシステムから送信されてくる落札されたオークション案件のオークションＩＤを取得するとともに、当該オークションＩＤを前記オークションデータベースに照会して対応付けされている出品者の会員ＩＤと落札者の会員ＩＤと落札額と出品情報とを取得し、
前記配送区間取得処理は、前記オークション情報取得処理により取得した出品者の会員ＩＤと落札者の会員ＩＤを前記個人情報データベースに照会し、これらの会員ＩＤのそれぞれに対応付けされている個人情報として、出品者の居所と落札者の居所とを取得するとともに、これらの居所に基づいて出品物の発送地と受取地を特定し、
前記送料取得処理は、前記送料データベースにアクセスし、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれている前記配送情報から特定されるサイズと、前記配送区間取得処理により特定した前記発送地と前記受取地の組とに対応付けされている送料を取得し、
前記送料通知処理は、前記オークション情報取得処理により取得した前記オークションＩＤと前記送料取得処理により取得した送料とを前記オークションシステムに通知し、
前記消費税計算処理は、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品者の会員ＩＤを前記個人情報データベースに照会し、当該会員ＩＤに前記課税対象者であるか否かを示す情報として、課税対象者である旨の情報が対応付けされている場合で、かつ、前記オークション情報取得処理により取得した前記出品情報に含まれる前記消費税の負担者を指定する情報が落札者を指定している場合に、前記オークション情報取得処理により取得した落札額に所定の税率を乗算した消費税を計算するとともに、前記オークション情報取得処理により取得した落札額に当該計算した消費税を加算し、
前記落札額通知処理は、前記消費税計算処理を実行した場合には、前記オークション情報取得処理により取得した前記オークションＩＤと、前記消費税計算処理において前記落札額に消費税を加算した額を前記オークションシステムに通知する
ことを特徴とする付帯費用管理システム。
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