JP4237301B2 - X線管装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線管を用いて被検体の所望の部位の透視画像や断面像等の撮影を行う、例えばX線CT装置やデジタルサブトラクション装置等に設けて好適なX線管装置に関し、特にX線管球の焦点位置の変位を補正可能としたX線管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、X線管装置の一つとして図7に示すようなX線CT装置が知られている。このX線CT装置は、寝台101に仰臥した被検体Mの撮影部位にX線を照射するX線管102と、被検体Mを透過したX線を検出するX線検出器103とが相対向した状態で保持枠104に固定されており、この保持枠104を回転させつつ被検体MにX線を照射することにより、断面像を得るのに必要なデータを収集するようになっている。保持枠104には、X線管102から照射されるX線を通過させるためのX線コリメータ105が設けられている。
【0003】
X線を照射するX線管102としては、アノードが固定された固定陽極X線管と、アノードが回転する回転陽極X線管とが知られている。例えば、回転陽極X線管は、図8(a)に示すように、熱電子を放出するカソード110と、放出された熱電子の衝撃を受け止めてX線を発生するアノード111の前面に設けられたターゲット112が対向状態に配置されており、ターゲット112の中心部に設けられた回転軸113は支持部114によって回転自在に支持されている。
【0004】
X線検出器103としては、種々のものが知られているが、その代表的なものとして高圧のキセノンガス(Xe)を封入した円弧状の電離箱型検出器がある。この電離箱検出器の内部は、図8(a)に示すように円弧状に等間隔に配置された多数の電極プレート120によって多数の検出セルに分割されており、各電極プレート120の両端は、セラミック等の絶縁板121によってそれぞれ支持されている。
【0005】
このようなX線CT装置は、X線管102のカソード110から放出された熱電子がターゲット112に衝突し、その衝突点からX線が照射される。このターゲット112における熱電子の衝突点がX線管焦点F1である。前記衝突点をX線管焦点F1とするX線は、X線コリメータ105を介して被検体Mを透過した後、X線検出器103に入射する。X線検出器103の内部に設けられた各検出器セルが入射するX線の強弱を電気信号に変換することによって、被検体Mの断面像を得るのに必要なデータが採取されることとなる。
【0006】
ここで、カソード110から放出した熱電子がターゲット112に衝突するとき、X線に変換されるのは僅かで殆どは熱となって消費される。このため、ターゲット112は非常に高温になる。ターゲット112が高温になると、支持部113によって支持されている回転軸113は、カソード110側に向かって熱膨張する。この回転軸17の熱膨張によりターゲット112の位置が変位し、前記X線管焦点F1もX線管焦点F2の位置に変位する。このX線管焦点の変位(F1→F2)に伴って、図8(b)に示すようにX線検出器103へのX線のX線照射位置が変位する。そして、X線検出器103へのX線照射位置が変位すると、電極プレート120を保持している絶縁板121へのチャージ量が変化し、電極プレート120によって分割されているX線検出セルによる検出電流が変動する。この検出電流に生じた誤差により、CT画像においてリング状のアーチファクトが現れる。
【0007】
一方、X線管装置の他の例であるデジタルサブトラクション装置の場合、造影剤を注入する前のマスク像と、造影剤注入後の画像を引き算処理してサブトラクション像を得るようになっているため、X線検出器へのX線のX線照射位置が変位すると、得られたサブトラクション像に虚像が現れる。
【0008】
従来、このような不都合を生ずるX線管焦点の移動は、焦点位置毎の特性データを予め測定し、焦点位置測定用検出器(FMD)で検出された値に応じて、X線管102或いはX線検出器103を移動制御することで補正していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、X線管102或いはX線検出器103はどちらも重量があり、これらをX線焦点位置の変位量に応じて正確に移動制御するには、複雑な移動機構が必要となる問題があった。また、薄いスライス厚のスライス画像を得ようとした場合、X線管102或いはX線検出器103を前記移動制御することで、X線ビームがX線検出器103から外れてしまい、良好なスライス画像を得ることができない問題があった。
【0010】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で正確にX線管の温度変動に起因するX線管焦点の変位を補正することができるようなX線管装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
発明は、X線を照射するX線発生手段と、このX線発生手段からのX線を取り込むように配置されたX線検出手段と、X線発生手段から照射されたX線を所定の間隙を介してX線検出手段に入射すると共に、該間隙を介するX線以外のX線を遮蔽するX線遮蔽手段とを備えたX線管装置を前提とし、上記目的を達成するために次のような構成を備えている。
【0016】
すなわち、本発明は、前記X線遮蔽手段を移動するための移動機構と、X線入射位置を検出する補正用X線検出器の出力に基づいて、前記X線管のX線管焦点位置を検出する焦点位置検出手段と、前回のX線照射時に得られた前記焦点位置検出手段からの検出出力に基づいて次回のX線照射時のX線焦点位置を推定する焦点位置推定手段と、前記焦点位置推定手段により推定された次回のX線照射時のX線焦点位置に基づいて、前記X線遮蔽手段を介してX線検出手段に入射されるX線の入射位置が所定の入射位置となるように前記移動機構を移動する移動制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0017】
このような構成を有する本発明は、焦点位置推定手段により、前回のX線照射時に得られた前記焦点位置検出手段からの検出出力に基づいて次回のX線照射時のX線焦点位置が推定されると、移動制御手段が、この推定された次回のX線照射時のX線焦点位置に基づいて、前記X線遮蔽手段を介してX線検出手段に入射されるX線の入射位置が所定の入射位置となるように前記移動機構を移動する。
【0018】
これにより、X線発生手段の温度変動等によりX線管焦点位置が変位しても、例えばX線ビームの中心とX線検出手段の中心とが最適な位置関係となるようにX線の照射位置を補正することができる。従って、X線焦点位置の変位が原因となるX線画像の画質劣化を防止することができるうえ、薄いスライス厚のスキャン時においてもX線検出手段に正確にX線を入射させることができ、良好な画質のX線画像を得ることができる。また、例えばX線コリメータやビームトリマ等のX線遮蔽手段は、X線発生手段やX線検出手段よりも自重が軽いため、このようなX線遮蔽手段の移動制御は容易かつ正確に行うことができる。
【0019】
さらに、前回のX線照射時のX線焦点位置に基づいて、次のX線照射時のX線焦点位置を推定するようにしているため、X線画像を得るためのX線の照射の他に、X線焦点位置を検出するためのX線の照射を行う必要がなく、この分、被検体に対する被曝低減を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るX線管装置の好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】
[第1の実施の形態]
〔構成〕
まず、本発明に係るX線管装置は、図1に示すようなX線CT装置に適用することができる。この本発明の第1の実施の形態のX線CT装置は、寝台1に仰臥した被検体Mの撮影部位にX線を照射するX線管2と、被検体Mを透過したX線を検出するX線検出器3とが相対向した状態で保持枠4に固定されている。保持枠4には、X線管2から照射されるX線を通過させるためのX線コリメータ5が設けられている。
【0022】
X線を照射するX線管2としては、例えば回転陽極X線管が設けられている。なお、このX線管2として、アノードが固定された固定陽極X線管を用いるようにしてもよい。X線検出器3としては、例えば高圧のキセノンガス(Xe)を封入した円弧状の電離箱型検出器が設けられている。この電離箱検出器の内部は円弧状に等間隔に配置された多数の電極プレートによって多数の検出セルに分割されており、各電極プレートの両端がセラミック等の絶縁板によってそれぞれ支持された構成となっている。
【0023】
X線管2とX線検出器3との間には、X線管焦点Fが変位した時のX線入射位置を検出する一対の補正用X線検出器6が設けられている。各補正用X線検出器6の出力端子は、差動増幅器7の二つの入力端子にそれぞれ接続されている。差動増幅器7の出力端子は、モータ8を駆動するモータドライブ回路9の入力端子に接続されている。
【0024】
モータ8の出力軸はX線コリメータ5の駆動機構14に連結されている。すなわち、図2は、図1とは逆の方向から駆動機構14を見た図なのであるが、この図2において、モータ8の出力軸はネジ棒10に連結されており、ネジ棒10は、X線コリメータ5を固定的に載置しているスライド台11に螺合されている。スライド台11は、ガイドレール12に摺動自在に保持されており、ガイドレール12は保持枠4に固定されている。保持枠4、スライド台11及びガイドレール12には、図1に示すようにX線管1から照射されるX線の通過を許容するための開口部13が設けられており、X線管1から照射されるX線は、この開口部13及びX線コリメータ5を介して被検体Mに照射されるようになっている。
【0025】
〔動作〕
このような構成を有する当該第1の実施の形態のX線CT装置は、X線の発生によりX線管2の温度が上昇すると、図3(a)に示すように、X線管焦点F1の位置がX線管焦点F2の位置へ変位し、このX線管焦点の変位に伴い、X線検出器3に対するX線の入射位置が変化する。X線検出器3に対するX線の入射位置が変化すると、一対の補正X線検出器6のうち一方の補正X線検出器6に入射するX線の量が多くなる。図1に示す差動増幅器7は、この各補正X線検出器6からの各検出信号の差を増幅してモータドライブ回路9に供給する。
【0026】
モータドライブ回路9は、この差動増幅器7からの信号を受けてモータ8を駆動する。この時、モータ8は、差動増幅器7の出力信号をゼロにする回転方向及び回転量、すなわち、X線管焦点の変位量を少なくする方向及び量だけ回転駆動される。モータ8が駆動されるとネジ棒10が移転し、スライド台11がガイドレール12に沿って移動する。そして、これと共に図3(b)に示すようにスライド台11に固定されたX線コリメータ5が、同図(b)中点線で示すX線ビームの中心とX線検出器3の中心Pとを合致させるように移動制御される。
【0027】
これにより、X線管の温度変動によりX線管焦点位置が変位しても、X線ビームの中心とX線検出器3の中心とが最適な位置関係となるようにX線の照射位置を補正することができる。従って、X線焦点位置の変位によりCT画像にアーティファクトが生ずる不都合を防止することができるうえ、薄いスライス厚のスキャン時においてもX線検出器3に正確にX線を入射させて良好なCT画像を得ることができる。また、X線コリメータ5は、X線管2やX線検出器3よりも自重が軽いため、このようなX線コリメータ5の移動制御は容易かつ正確に行うことができる。
【0028】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態の説明をする。なお、この第2の実施の形態の説明において、上述の第1の実施の形態のX線CT装置と同じ動作を示す箇所には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0029】
〔構成〕
この第2の実施の形態のX線CT装置は、図4に示すように上述の差動増幅器7とモータドライブ回路9との間に、マイクロコンピュータ装置20(マイコン)及び記憶装置21を設けた構成となっている。
【0030】
〔動作〕
図5(a)に示すようにX線CT装置では、X線を照射しながらデータ収集を行なうスキャンの時だけX線を照射することとなるため、その間だけ焦点位置の測定が可能となる。スキャンと次のスキャンとの間の時間tintには、X線の照射がされないため焦点位置の測定を行うことができない。このため、当該第2の実施の形態のX線CT装置は、次のスキャンに入る前に、最も最近のスキャン時(前回のスキャン時)のX線焦点の変位量と、その変位量を検出した時刻、X線管の周囲の温度(又は装置の周囲の温度)とに基づいて、次のスキャン時におけるX線焦点の変位量を推定し、この推定量に応じてX線コリメータ5を予め移動制御する。
【0031】
具体的には、X線管2の温度は、油冷、空冷、水冷等により冷却されることで時間経過と共に徐々に下がるのであるが、この下がり具合は、X線管球の種別により異なり、また、図6に示すようにX線管自体の温度、又はX線管の周囲の温度、又は当該X線CT装置の周囲の温度により異なる。記憶装置21には、X線管2に設けられたX線管球(の種別)に対応する冷却特性データが記憶されている。
【0032】
スキャン時における前記差動増幅器7の差動出力は、そのスキャン時におけるX線焦点位置を示す。このため、マイコン20は、差動増幅器7の差動出力が供給されると、現在のX線管2自体の温度、又はX線管2の周囲の温度、又は当該X線CT装置の周囲の温度を検出し、この現在の温度に対応する冷却特性データを記憶装置21から読み出す。そして、ユーザにより設定された「次のスキャン時刻」に対応するX線焦点位置を、図5(b)に示すように記憶装置21から読み出した冷却特性データに基づいて推定する。
【0033】
このような次回のスキャン時のX線焦点の推定演算動作は、現在の周囲の温度を「Ta」、前回のスキャン時刻から次のスキャン時刻までの時間差を「tl」、前回のスキャン時のX線焦点位置を「pl」、次のスキャン時刻における焦点位置を「Le」とすると、以下の数式のようになる。
【0034】
次のスキャン時刻における焦点位置Le=f(Ta,tl,pl)
マイコン20は、このようにして次回のスキャン時のX線焦点を推定すると、この推定したX線焦点位置において照射されるX線が、上述のようにX線検出器3の最適な位置に照射されるようにモータドライブ回路9を介してモータ8を回転駆動する。
【0035】
これにより、次のスキャンを行う前に、そのスキャンで照射されるX線ビームの中心とX線検出器3の中心とが最適な位置関係となるようにX線の照射位置を予め補正することができる。従って、構成簡単なX線コリメータ5の駆動機構14と、このマイコン20における焦点位置推測演算処理によりX線焦点補正を行うことができ、X線焦点位置の変位によりCT画像にアーティファクトが生ずる不都合を防止することができるうえ、薄いスライス厚のスキャン時においてもX線検出器3に正確にX線を入射させて良好なCT画像を得ることができる。また、X線コリメータ5は、X線管2やX線検出器3よりも自重が軽いため、このようなX線コリメータ5の移動制御は容易かつ正確に行うことができる。
【0036】
さらに、焦点位置測定用検出器6を用いた場合、実際にX線の照射がなければ該検出器6にX線が入射されないため、X線の焦点位置は検出できない(スキャン後しか検出することができない)のであるが、当該第2の実施の形態のX線CT装置は、スキャンが行われた際に照射されるX線を利用して、その時のX線焦点位置に基づいて、次のスキャン時のX線焦点位置を推定するようにしているため、CT画像を得るためのX線の照射の他に、X線焦点位置を検出するためのX線の照射を行う必要がなく、この分、被検体に対する被曝低減を図ることができる。
【0037】
なお、上述の各実施の形態の説明では、X線コリメータ5を移動制御することとしたが、これは、X線検出器3の前段に設けられた、いわゆるビームトリマを移動制御するようにしてもよい。この場合でも、同様の効果を得ることができる。また、X線コリメータ5及びビームトリマの両方を移動制御するようにしてもよい。この場合、より正確な焦点補正を可能とすることができる。
【0038】
また、上述の各実施の形態の説明では、本発明に係るX線管装置をX線CT装置に適用することとしたが、本発明は、この他、例えばデジタルサブトラクション装置等、X線を用いて撮影を行う装置であれば何にでも適用可能である。そして、本発明は、一例として説明した上述の各実施の形態に限定されるものではなく、この他、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【0039】
【発明の効果】
本発明に係るX線管装置は、簡単な構成で正確にX線管の温度変動に起因するX線管焦点の変位を補正することができる。このため、X線管焦点の変位により生ずるCT画像のアーティファクトや、サブトラクション像の虚像等の画像品質の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX線管装置を適用した本発明の第1の実施の形態となるX線CT装置のブロック図である。
【図2】前記第1の実施の形態のX線CT装置に設けられているX線コリメータの駆動機構を示す図である。
【図3】前記第1の実施の形態のX線CT装置のX線焦点位置の補正動作を説明するための図である。
【図4】本発明に係るX線管装置を適用した本発明の第2の実施の形態となるX線CT装置のブロック図である。
【図5】前記第2の実施の形態のX線CT装置のX線焦点位置の推定補正動作を説明するための図である。
【図6】X線CT装置の周囲の温度に応じて変化するX線焦点位置とX線管の冷却時間との関係を示す冷却特性図である。
【図7】従来のX線CT装置の概略図である。
【図8】X線焦点位置の変動を説明するための図である。
【符号の説明】
1…寝台、2…X線管、3…X線検出器、4…保持枠、5…X線コリメータ、6…補正用X線検出器、7…差動増幅器、8…モータ、9…モータドライブ回路、10…ネジ棒、11…スライド台、12…ガイドレール、13…開口部、14…X線コリメータの駆動機構、20…マイクロコンピュータ装置(マイコン)、21…記憶装置、F、F1、F2…X線の焦点、M…被検体

Claims (2)

  1. X線を照射するX線発生手段と、このX線発生手段からのX線を取り込むように配置されたX線検出手段と、X線発生手段から照射されたX線を所定の間隙を介してX線検出手段に入射すると共に、該間隙を介するX線以外のX線を遮蔽するX線遮蔽手段とを備えたX線管装置において、
    前記X線遮蔽手段を移動するための移動機構と、
    X線入射位置を検出する補正用X線検出器の出力に基づいて、前記X線管のX線管焦点位置を検出する焦点位置検出手段と、
    前回のX線照射時に得られた前記焦点位置検出手段からの検出出力に基づいて次回のX線照射時のX線焦点位置を推定する焦点位置推定手段と、
    前記焦点位置推定手段により推定された次回のX線照射時のX線焦点位置に基づいて、前記X線遮蔽手段を介してX線検出手段に入射されるX線の入射位置が所定の入射位置となるように前記移動機構を移動する移動制御手段と
    を有することを特徴とするX線管装置。
  2. 前記焦点位置推定手段は、
    X線発生手段自体の温度、X線発生手段の周囲の温度、又は当該X線管装置の周囲の温度を測定する温度測定手段と、
    時間経過と共に変化する前記X線発生手段のX線焦点位置を示す前記温度毎の焦点位置情報が記憶された記憶手段とを有し、
    前記温度測定手段により測定された前記温度に対応する焦点位置情報を前記記憶手段から読み出し、この読み出した焦点位置情報と、
    前回のX線照射時刻と次回予定しているX線照射時刻の時間差と、
    前記焦点位置検出手段からの検出出力に対応する前回のX線照射時のX線焦点位置とに基づいて、次回のX線照射時のX線焦点位置を推定することを特徴とする請求項2記載のX線管装置。
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