JP5808734B2 - X線撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線焦点位置の位置合わせ制御に関する。
X線CT装置等のX線撮像装置において、X線源として使用されるX線管は、例えば特許文献1に記載されるように、フィラメントで発生した熱電子を高電圧にて加速するとともに、焦点に収束し回転陽極ターゲットに衝突させてX線を発生する。このとき生じる熱のため焦点が高温となり、X線ターゲットを支持する回転軸等の温度が上昇して熱伸びが生じ、焦点位置が変化する。その後、放射や冷却器によって、X線ターゲットの回転軸等は冷却されて縮み、再び焦点の位置が変化する。多くのX線CT装置では、X線管内のX線ターゲットの回転軸の方向がガントリ回転部の回転軸の方向と一致するように配置され、更に、この方向は、X線検出器のスライス方向と一致する。従って、X線ターゲット回転軸等の伸び縮みが生じると、スライス方向にX線焦点、すなわちX線照射範囲が変化する。このようなX線照射範囲の変化は、再構成像でのアーチファクトの発生や定量性の低下等の画質劣化の原因となることがある。
そこで、上述のような焦点移動によるX線照射範囲の変動を防ぐために、例えば特許文献2では、撮影直前に被写体計測とは別に焦点位置検出用のX線照射(プリ曝射)を行って焦点位置を検出し、この結果を用いてX線検出器へ入射するX線の位置を変更する。また例えば、上述の特許文献1に記載されるように、スキャンが行われている際に焦点位置検出器で計測した焦点位置と冷却特性データを用いて次回のX線照射時の焦点位置を推定することでX線コリメータを移動させ、照射範囲を移動させる。
特開2000-51209号公報 特開平10-211199号公報
しかしながら、特許文献2に示すようなプリ曝射を用いると、撮影開始後にプリ曝射を行う時間が必要となり、すぐには撮影が行えないという問題があった。これは、例えば心臓の造影撮影のように動きがある被写体の必要とする瞬間の撮影を行う際に特に問題となる。
また、特許文献1に示すように、焦点位置を前回のX線照射で判明した位置から推定により求め、補正する場合には、位置が前回に比べて大きく移動するなど、焦点の変動量特性から外れて変動してしまうと正確な推定が行えず、これにより適正な位置に焦点位置を補正することができなくなり、断層像上にアーチファクトを生じさせてしまう。また、X線管のターゲットは通常、支持軸に揺動するように取り付けられているため、X線管の取り付けられた回転体の回転に伴い、重力や遠心力等の影響でビュー角度によってスライス方向に変動することがある。また、この変動量はスキャン速度によっても変わる。この場合、次回のX線照射の焦点位置を推定するためには、ビュー角度やX線管の位置毎に、スキャン速度の種類の数だけ、変動量特性データを取得しておく必要があり、このような多くの事前データの取得は困難であった。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な制御でX線焦点位置を適切な位置に移動させることを可能とし、これにより撮影タイミングを遅延することなくX線の焦点移動に起因するアーチファクトの発生や定量性の低下等の画質劣化を除去、抑制することが可能なX線撮像装置を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するために本発明は、X線を照射するX線源と、前記X線源と対向し前記X線を電気信号に変換するX線検出器とを備え、所定の補正タイミングで前記X線の焦点位置の補正を行なうX線撮像装置であって、X線照射中にX線の焦点位置を実測する焦点位置検出手段と、前記焦点位置検出手段によって、今回の補正タイミング以前に取得された焦点位置変動データを用いて、X線の焦点位置を理想焦点位置に移動させるための移動量を算出する算出手段と、次の補正タイミングにおいて、前記算出手段により算出された移動量に従って、前記X線の焦点位置を移動する移動手段と、を備えることを特徴とするX線撮像装置である。
本発明によれば、簡単な制御でX線焦点位置を適切な位置に移動させることを可能とし、これにより撮影タイミングを遅延することなくX線の焦点移動に起因するアーチファクトの発生や定量性の低下等の画質劣化を除去、抑制することが可能なX線撮像装置を提供できる。
X線CT装置1のハードウエアブロック図 焦点位置検出装置4の一例を示す図 シフト検出器40の各検出素子42,43からの出力値の差分値と、X線焦点位置との関係を示す図 焦点位置補正処理の流れを説明するフローチャート 回転体の回転に伴うX線管の位置(ビュー角度)と焦点位置との関係を示すグラフ X線照射中の焦点位置の変動(実線510)と、本発明の焦点位置の補正タイミングを説明する図
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係るX線CT装置1について詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本発明に係るX線撮像装置の一実施の形態であるX線CT装置1の構成について説明する。
図1に示すように、X線CT装置1は、X線管(X線源)2、コリメータ3、焦点位置検出装置4、X線検出器5、回転体7、回転体駆動装置8、駆動伝達系9、信号収集装置12、制御装置10、X線管移動機構11、中央処理装置20、表示装置21、入力装置22、及び寝台30から構成される。
X線管2はX線源であり、制御装置10により制御されて被検体33に対してX線を連続的または断続的に照射する。制御装置10は、中央処理装置20により決定されたX線管電圧及びX線管電流に従って、X線管2に印加または供給するX線管電圧及びX線管電流を制御する。
X線管2としては、例えば回転陽極X線管が用いられる。この回転陽極X線管では、カソードから放出される熱電子がターゲットに衝突し、その衝突点をX線焦点としてX線が照射される。ターゲットは回転軸によって支持されており、この回転軸はスライス方向と一致するように設けられている。このように構成されるX線管2は、ターゲットが高温となると回転軸に熱伸びが生じ、また冷却によって縮む。このように、X線照射により発生する熱によってスライス方向にX線管焦点位置が移動し、X線の照射範囲が変化する。
コリメータ3は、X線管2から放射されたX線を、例えばコーンビーム(円錐形または角錐形ビーム)等のX線として被検体33に照射させるものであり、開口幅は制御装置10により制御される。被検体33を透過したX線はX線検出器5に入射する。
焦点位置検出装置4は、例えば焦点位置計測用の検出器40(以下、シフト検出器40という)と焦点位置計測用のスリット41とを組み合わせて構成される。これらは、例えばX線管2とX線検出器5との間に設けられる。
またシフト検出器40は、例えば図2(a)に示すように、X線照射面に並設される焦点検出用のX線検出素子42,43、及び、これらのX線検出素子42,43の出力信号を中央処理装置20に出力するコネクタ44を有する。各X線検出素子42,43は、スライス方向に並べられる。焦点位置計測用のスリット41は、例えばタングステン、モリブデン、鉛、真鍮のようなX線吸収の大きい金属からなる金属片であり、例えば図2(b)に示すような切込み部が設けられている。
スリット41は、シフト検出器40とX線管2との間に配置される。X線が照射されると、図2(c)に示すように、シフト検出器40の各X線検出素子42,43上にスリット41の影51が形成される。影51の位置は、焦点位置の移動に伴いスライス方向(図2の矢印110の方向)に移動する。影51の位置に応じてシフト検出器40の検出素子42,43の出力値が異なるため、中央処理装置20は、例えば、シフト検出器40の各検出素子42,43からの出力値の差分値によってX線焦点の移動量を計測できる。
図3に、シフト検出器40の各検出素子42,43からの出力値の差分値と、X線焦点位置との関係の一例を示す。図3の例では、差分値に応じて焦点位置は直線122のように移動し、差分値がSaとなる場合と比べて、差分値がSbとなる場合は、焦点位置がFbだけスライス方向にずれる。
なお、焦点位置検出装置4は、図1に示す例ではX線管2の近傍に配置したが、これに限定されず、例えばX線検出器5の近傍としてもよいし、X線源2とX線検出器5との間としてもよいし、X線検出器5よりもX線源2から離れた位置としてもよい。また例えば、X線検出器5のチャネル方向の一端または両端に設けられる一つまたは複数のX線検出素子を焦点位置検出用の素子として用いてもよい。この場合は、シフト検出器40とX線検出器5との位置関係の調整は不要となる。また、上述のシフト検出器40からの出力とX線検出器5に設けられる焦点位置検出用素子からの出力との両者を用いて、焦点位置を検出するようにしてもよい。
図1の説明に戻る。X線検出器5は、例えばシンチレータとフォトダイオードの組み合わせによって構成されるX線検出素子群をチャネル方向(周回方向)に例えば1000個程度、列方向(スライス方向、体軸方向)に例えば1〜320個程度配列したものであり、被検体33を介してX線管2に対向するように配置される。X線検出器5はX線管2から放射されて被検体33を透過したX線を検出し、検出した透過X線データを信号収集装置12に出力する。
信号収集装置12は、X線検出器5に接続され、X線検出器5の個々のX線検出素子により検出される透過X線データを収集し、中央処理装置20に出力する。
中央処理装置20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。中央処理装置20は、制御装置10を制御し、また、寝台30内の寝台制御装置を制御する。
また、中央処理装置20は、信号収集装置12が収集した透過X線データを取得し、画像再構成部により透過X線データに基づく画像再構成処理を行って、断層像を再構成する。
また、中央処理装置20は、X線焦点位置を理想焦点位置に移動する処理(焦点位置補正処理;図4参照)を実行する。
以下の説明では、X線の焦点位置は、X線検出器5に対する相対位置として説明する。
また、X線管2、コリメータ3、或いはX線検出器5は、X線CT装置1内における位置(絶対位置)を移動機構によってそれぞれ移動可能である。
本実施の形態では、X線の焦点位置を移動させるため、X線検出器5及びコリメータ3の位置を固定し、X線管移動機構11によってX線管2の絶対位置を移動させる例を説明する。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、X線検出器5の位置、または、コリメータ3の位置を移動することによりX線焦点位置を移動してもよい。
X線焦点位置の移動機構であるX線管移動機構11は、例えば、ステッピングモータ、油圧シリンダ等から構成され、制御装置10により駆動制御されてX線管2の絶対位置を移動させる。
制御装置10は、中央処理装置20にて算出される移動量及び移動速度に従って、X線管移動機構11を駆動制御し、X線管2の位置をスライス方向に移動させ、これによりX線焦点位置を移動する。
回転体7には、X線管2、コリメータ3、焦点位置検出装置4、X線検出器5、信号収集装置12が搭載される。回転体7は、制御装置10によって制御される回転体駆動装置8から、駆動伝達系9を通じて伝達される駆動力によって回転する。
表示装置21は、液晶パネル、CRTモニタ等のディスプレイ装置と、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路で構成され、中央処理装置20に接続される。表示装置21は中央処理装置20によって再構成された画像、設定される撮影条件、或いは各種処理結果等を表示する。
入力装置22は、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー、及び各種スイッチボタン等により構成され、操作者によって入力される各種の指示や情報を中央処理装置20に出力する。操作者は、表示装置21及び入力装置22を使用して対話的にX線CT装置1を操作する。
寝台30は、被検体33が載置される天板、寝台制御装置、上下動装置、及び天板駆動装置から構成され、図示しない寝台制御装置の制御によって、上下動装置を制御して寝台30の高さを適切なものにする。また、天板駆動装置を制御して天板を体軸方向に前後動したり、体軸と垂直方向であって、かつ天板に平行な方向(左右方向)に移動したりする。これにより、被検体33がX線照射空間に搬入及び搬出される。
次に、図4を参照して、本発明に係る焦点位置補正処理について説明する。
中央処理装置20は、図示しない記憶装置からこの焦点位置補正処理に関するプログラム及びデータを読み出し、このプログラム及びデータに基づいて処理を実行する。
まず、中央処理装置20は、X線照射中であるか否かを判定する(ステップS101)。このX線照射は、被検体33の計測(撮影)のためのX線照射であり、焦点位置検出のために別途行なわれる、いわゆるプリ曝射ではない。
現在、X線照射中である場合は(ステップS101;Yes)、まず焦点位置検出装置4にて焦点位置の検出を行う(ステップS102)。焦点位置の検出は、1ビューまたは複数ビュー等の所定のビュー数単位に行なうものとしてもよいし、1回転または複数回転等の所定の回転数単位に行なうものとしてもよい。
各補正タイミング間に少なくとも1度、焦点位置を検出すればよい。補正タイミングについては後述する。
ここでは、所定のビュー数毎に焦点位置を検出するものとする。
X線照射中は、X線照射により生じる熱によってX線管2に熱伸びが生じている。また、重力や回転体の回転によって生じる遠心力等によって、X線管2のターゲットが揺動し、ビュー角度に応じた焦点の変動がある。ここでは、これらの焦点の変動はスライス方向にあるものとし、ステップS102では、これらの各種の要因により生じる焦点変動を実測している。
中央処理装置20は、ステップS102において検出した焦点位置を焦点位置変動データとしてRAMに保持する。
図5は、ビュー角度に応じた焦点の変動404を説明する図である。
図5に示すように、X線管2の位置(ビュー角度)に応じて、焦点位置はスライス方向の正方向及び反対方向の双方向に移動する。
ステップS102における焦点位置検出では、このビュー角度に応じた焦点の変動404に加え、X線管2の熱による焦点移動も検出できる。
次に、中央処理装置20は、焦点位置を補正するタイミングが到来したか否かを判定する(ステップS103)。補正タイミングは、1ビューまたは複数ビュー等の所定のビュー数単位に行なうものとしてもよいし、1回転または複数回転等の所定の回転数単位に行なうものとしてもよい。
ここでは、補正タイミングが1回転に1度到来するものとする。この場合、図5に示す回転体7の回転により生じる焦点変動は1回転で概ね相殺される。ビュー角度による焦点変動を考慮する必要がなくなり精度のよい焦点位置補正が行なえる。
補正タイミングが到来していない場合は(ステップS103;No)、ステップS102に戻り、焦点位置検出装置4による焦点位置の検出を続行する。
補正タイミングが到来した場合は(ステップS103;Yes)、中央処理装置20は、今回の補正タイミングまでに検出され、RAMに保持されている焦点位置変動データに基づいて、焦点位置を理想焦点位置に移動させるための移動量及び移動方向を算出する(ステップS104)。ここで算出した移動量は次の補正タイミングに反映される。
理想焦点位置とは、X線検出器5の中心にX線の本影の中心が入射するような焦点位置である。
ステップS104において移動量を算出する際、例えば、中央処理装置20は、RAMに保持されている焦点位置変動データの、例えば平均値を算出し、この平均値を焦点位置とみなして、X線管2の移動量とする。
例えば、ビュー角度α度毎に、補正タイミングが到来する場合には、図5に示すようにビュー角度0度〜α度までの焦点位置変動データ404から平均値を算出すればよい。焦点位置変動データ404の平均値がFbの場合は、X線管2の移動量は-Fbとなる。
なお、焦点位置変動データ404の平均値に限らず、焦点位置変動データ404の最大値や最小値等に基づいて、焦点の移動量を算出してもよい。
中央処処理装置20は、算出した移動量及び移動方向を制御装置10に送出する。今回の補正タイミングでは、制御装置10は、前回の補正タイミングで算出した移動量及び移動方向に基づいて、X線管2を移動させる(ステップS105)。X線照射中はステップS101〜ステップS105の処理を繰り返す。
一方、X線が照射されていない場合は(ステップS101;No)、中央処理装置20は、X線管2をあらかじめ定められた基準位置に移動させる(ステップS106)。基準位置としては、例えば、X線管2の熱伸びがない状態での理想焦点位置、すなわち原点としてもよいし、原点から所定距離だけ離れた位置としてもよい。この場合も、X線管2の移動量は、既に取得されている焦点位置変動データに基づいて算出される。或いは、X線管2を基準位置で停止させるため、基準位置にリミッタ検出手段を設け、中央処理装置20はX線管2が基準位置に至ったかどうかを判定するようにしてもよい。また、このような基準位置の判定処理を行わずに、例えば基準位置にストッパを設置し、基準位置までしか移動しない構造としてもよい。
図6を参照して、本実施の形態における焦点変動データの取得と、焦点位置の補正タイミングとを説明する。
図6のグラフの横軸は時間、縦軸は焦点位置を示し、曲線510は、X線の照射を開始してから停止後までの焦点位置の変動を示している。
図6において、時刻t1,t2,t3,t4,t5,は、焦点位置の補正タイミングである。期間t0〜t1、期間t1〜t2、期間t2〜t3、期間t3〜t4、期間t4〜t5、期間tn-1〜tnにおいて、中央処理装置20は、焦点位置変動データを取得している。
期間tn-1〜tnに取得した焦点位置変動データをDnとする。
例えば、補正タイミングt3の時点では、期間t2〜t3に焦点位置変動データD3が取得されている。中央処理装置20は、この焦点位置変動データD3から焦点の移動量を算出し、この移動量を次の補正タイミングt4に反映させる。すなわち、次の補正タイミングt4では、今回の補正タイミングt3以前に得られた焦点位置変動データD3に基づいて焦点位置を補正する。同様に、今回の補正タイミングt3では、前回の補正タイミングt2以前に得られた焦点位置変動データD2に基づいて焦点位置を補正する。
従って、本実施の形態では、前回の補正タイミングtnまでに得られた焦点位置変動データDnに基づいて焦点の移動量を算出し、今回の補正タイミングtn+1に反映する。今回の補正タイミングに反映された焦点位置の例を図6中に破線511で示した。破線511は、前回の補正タイミングtnまでに得られた焦点位置変動データDnの最大値であるDnmaxを今回の補正タイミングtn+1の焦点位置Pn+1とみなしたものである。例えば、期間t2〜t3に取得された焦点位置変動データD3の最大値であるD3maxは補正タイミングt4の焦点位置P4に反映される。
このため、前回の補正タイミングから今回の補正タイミングまでに生じた焦点の変動分だけ理想焦点位置からずれることとなるが、このずれ量は、X線量やスキャン条件にかかわらず、計測にはほとんど影響しない範囲(0.03mm〜0.05mm程度)であることが分かっている。
ただし、ずれ量を計測に影響しない範囲にとどめるためには、補正タイミングを少なくとも7回転に一度程度とすることが望ましい。
また、ずれ量を小さくするためには、補正タイミングをできるだけ細かくすればよい。
例えば、1ビュー毎に補正タイミングが到来するものとすれば、1ビュー間に生じる焦点の変動が小さいので、ずれ量はほぼ0とみなせる。
以上説明したように、本実施の形態のX線CT装置1は、X線照射中にX線の焦点位置を実測する焦点位置検出装置4を備え、中央処理装置20は、焦点位置検出装置4によって、今回の補正タイミング以前に取得された焦点位置変動データを用いて、X線の焦点位置を理想焦点位置に移動させるための移動量を算出し、算出された移動量に従って、次の補正タイミングにおいて、X線の焦点位置を移動させる。
従って、X線照射中に実測した焦点位置を次の補正タイミングに反映させるという簡易な演算及び制御で焦点位置を理想焦点位置に近づけることが可能となる。このため、焦点位置を得るためのプリ曝射や次の焦点位置の推定等を行なう必要がなく、所望の撮影タイミングに遅延することなくX線焦点位置を補正できる。また、このような簡易な制御で焦点移動に起因するアーチファクトの発生や定量性の低下などの画質劣化を除去、抑制することができる。また、事前に焦点位置の予測用の変動量特性データ等を取得しておく必要がないため、開発・調整時間の短縮が可能となる。
また、補正タイミングを、X線管2が被検体周囲を1回転する都度とすれば、回転の遠心力等によって生じるビュー角度の焦点位置変動が1回転で相殺され、精度よく焦点位置の補正を行なうことが可能である。
また、中央処理装置20は、理想焦点位置にX線管2を移動させるための移動量を算出する際に、今回の補正タイミングの直前の所定期間に取得された焦点位置変動データを用いて算出すれば、応答性のよい補正動作が実現できる。
また、焦点位置検出装置4は、今回の補正タイミングと前回の補正タイミングとの期間に少なくとも1度、X線の焦点位置を検出して前記焦点位置変動データとすればよいため、処理負担が少なく、回転速度の高速化に対応できる。
なお、本実施の形態では、焦点位置を補正するためにX線管移動機構11によってX線管2を移動する例を示したが、これに限定されない。例えば、X線管2が、電子ビームを用いてX線を発生させる機構の場合、フライングフォーカスの技術のように電場や磁場等によって焦点位置を移動させてもよい。また例えば、コリメータ3やX線検出器5を移動させるものとしてもよい。
コリメータ3を移動させる場合は、コリメータ3の移動量は、取得した焦点位置Xに、X線検出器5からX線管2の焦点の距離Tと、X線検出器5からコリメータ3までの距離Sの違いによる拡大率の違いの項(S/T)を乗じた距離となる。また、移動方向は焦点位置の移動方向と同じ方向となる。
X線検出器5を移動させる場合は、X線検出器5の移動量は、取得した焦点位置Xに、コリメータ3からX線検出器5の距離Sと、コリメータ3からX線管2の焦点位置までの距離(T-S)との比(S/(T-S))を乗じた距離となる。また、移動方向は焦点位置の移動方向と反対の方向となる。
更に、X線管2、コリメータ3、及びX線検出器5のいずれか2つまたは全部を組み合わせて、焦点を移動させるようにしてもよい。例えば、焦点位置を変更するため、コリメータ3及びX線検出器5の両方を移動させる場合には、コリメータ3及びX線検出器5を焦点位置Xと同じだけ移動すればよく、また移動方向も同じとなる。このように、焦点の移動に対応してコリメータ3及びX線検出器5の双方を移動させた場合は、X線がX線検出器5に対して大きな角度で入射することを防ぐことができ、X線がX線検出器に対して斜めに入射した場合に生じるアーチファクトの発生や定量性の低下を抑えることが可能となる。
また、上述の実施の形態では、直前の期間に取得した焦点位置変動データを今回の補正に反映させたが、直前の期間に限らず、前回までの複数期間に取得した焦点位置変動データ、或いは前回までのいずれかの期間に取得した焦点位置変動データを用いて、今回の焦点位置の補正を行なってもよい。
また、例えば、補正タイミングを1回転に満たない複数ビュー毎とする場合には、前回取得した焦点位置変動データは今回のビュー角度とは異なるビュー角度における焦点変動である。そのため、図5に示すような遠心力等による焦点の移動の影響が懸念される。これを打ち消すために、今回の補正タイミングのビュー角度と同じビュー角度で取得した焦点位置変動データを用いて、焦点位置の補正を行なってもよい。
以上、本発明に係るX線撮像装置の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、非破壊検査用のCT装置、X線コーンビームCT装置、デュアルエネルギーCT装置、X線画像診断装置、X線撮像装置、X線透視装置、マンモグラフィー、デジタルサブトラクション装置、核医学検診装置、放射線治療装置等に本発明を適用してもよい。
また、当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 X線CT装置、2 X線管、3 コリメータ、4 焦点位置検出装置、40 シフト検出器、41 焦点位置検出用スリット、42、43 焦点位置検出用のX線検出素子、44 コネクタ、5 X線検出器、7 回転体、8 回転体駆動装置、9 駆動伝達系、10 制御装置、11 X線管移動機構、12 信号収集装置、20 中央処理装置、21 表示装置、22 操作装置、30 寝台、33 被検体

Claims (5)

  1. X線を照射するX線源と、前記X線源と対向し前記X線を電気信号に変換するX線検出器とを備え、所定の補正タイミングで前記X線の焦点位置の補正を行なうX線撮像装置であって、
    X線照射中にX線の焦点位置を焦点位置変動データとして実測する焦点位置検出手段と、
    前記焦点位置検出手段によって、今回の補正タイミング以前に取得された焦点位置変動データの最大値を用いて、X線の焦点位置を理想焦点位置に移動させるための移動量を算出する算出手段と、
    次の補正タイミングにおいて、前記算出手段により算出された移動量に従って、前記X線の焦点位置を移動する移動手段と、
    を備えることを特徴とするX線撮像装置。
  2. 前記X線源が被検体周囲を回転する場合に、
    前記補正タイミングは、X線源が被検体周囲を1回転する都度到来することを特徴とする請求項1に記載のX線撮像装置。
  3. 前記算出手段は、今回の補正タイミングの直前の所定期間に取得された焦点位置変動データを用いて、X線の焦点位置を理想焦点位置に移動させるための移動量を算出することを特徴とする請求項1に記載のX線撮像装置。
  4. 前記焦点位置検出手段は、今回の補正タイミングと前回の補正タイミングとの期間に少なくとも1度、X線の焦点位置を検出して前記焦点位置変動データとすることを特徴とする請求項1に記載のX線撮像装置。
  5. 当該X線撮像装置は、X線CT装置であることを特徴とする請求項1に記載のX線撮像装置。
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