JP4234624B2 - ロボット装置 - Google Patents

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Description

本発明は、脚式移動型のロボット装置に関し、特に、足底に荷重センサを備えたロボット装置に関する。
近年、人や猿等の2足直立歩行を行う動物を模した脚式移動ロボット装置に関する研究開発が進展し、実用化への期待も高まってきている。2足直立による脚式移動ロボット装置は、クローラ式、又は4足若しくは6足式のロボット装置等に比べて不安定であり、姿勢制御や歩行制御が複雑になるが、不整地若しくは障害物等、作業経路上に凹凸がある歩行面、又は階段若しくは梯子等の不連続な歩行面に対応することができる等、柔軟な移動作業を実現することができるという点で優れている。
人間の作業空間及び居住空間のほとんどは、2足による直立歩行という人間が持つ身体メカニズムや行動様式に合わせて形成されている。言い換えれば、人間の住空間は、車輪その他の駆動装置を移動手段とした現状の機械システムが移動するにはあまりに多くの障壁が存在する。機械システム、即ちロボット装置が様々な人的作業を支援又は代行し、更に人間の住空間に深く浸透していくためには、ロボット装置の移動可能範囲が人間のそれとほぼ同じであることが好ましい。これが、脚式移動ロボット装置の実用化が大いに期待されている所以である。人間型の形態を有していることは、ロボット装置が人間の住環境との親和性を高める上で必須であると言える。
2足歩行による脚式移動を行うタイプのロボット装置についての姿勢制御や安定歩行に関する技術は既に数多く提案されている。その中の多くは、ZMP(Zero Moment Point)を歩行の安定度判別の規範として用いている。ZMPによる安定度判別規範は、歩行系から路面には重力と慣性力並びにこれらのモーメントが作用し、これらと路面から歩行系への反作用としての床反力及び床反カモーメントがバランスするというダランベールの原理に基づく。力学的推論の帰結として、足裏の接地点と路面の形成する支持多角形の辺上又はその内側にピッチ及びロール軸モーメント(行中の床反力によるモーメント)がゼロとなる点が存在し、この点をZMPという。また、ZMP軌道とは、例えばロボット装置の歩行動作期間中にZMPが動く軌跡を意味する。
ZMP規範に基づく2足歩行制御には、足底着地点を予め決定でき、路面形状に応じた足先の運動学的拘束条件を考慮し易い等の利点がある。また、ZMPを安定度判別規範とすることは、力ではなく軌道を運動制御上の目標値として扱うことを意味するので、技術的に実現性が高まる。このようなZMPの概念並びにZMPを歩行ロボット装置の安定度判別規範に適用する点については下記非特許文献1に記載されている。
ZMPを安定判別規範として、ロボット装置の運動制御を行う場合、実際のZMPを測定することは非常に有効である。このため、ロボット装置の可動脚の先端部に設けられる足部には、カセンサ(荷重センサ)や加速度センサ等のZMP検出用の複数のセンサが配設されている。これらのセンサの検出値は、A/D変換されてロボット装置本体に設けられる主制御部に取り込まれ、主制御部によって、これらの検出値に基づいて実際のZMPが算出され、ロボット装置の歩行動作を含む各部の制御に供される。
このようなロボット装置においては、上述したように、不整地若しくは障害物等、作業経路上に凹凸がある歩行面、又は階段若しくは梯子等の不連続な歩行面を移動するため、例えば脚式移動型であればその足底には意図しない大きな衝撃が加わる場合がある。したがって、上述のZMP検出のためなどに、足底に荷重センサを搭載すると、意図しない大きな衝撃により荷重センサが破壊されてしまうため、衝撃に強い足底とする必要がある。
そこで、本願発明者らは、足甲部材と該足甲部材に遊動可能に取り付けられる足底部材とからなる二重構造とし、荷重センサを足甲部材と足底部材との中間部に配置し、この荷重センサを強い衝撃から保護するためのストッパ機能を外装に設けた足底を開発した。このように外装にストッパ機能を設けることにより、不連続な歩行面上を歩行する場合、足底がたわむ等しても、荷重センサには大きな荷重が負荷されることを防止することができ、衝撃に強い足底を有するロボット装置を提供することができる(下記特許文献1)。
Miomir Vukobratovic著"LEGGED LOCOMOTION ROBOTS"(加藤一郎外著、「歩行ロボット装置と人工の足」、日刊工業新聞社) 特開2003−266362号公報
しかしながら、上述のような2重構造の足底の外装等に荷重センサに対応したストッパ機能を設けるとなると、荷重センサは通常数十μmのオーダで位置決めが必要であり、また、複数あるすべてのセンサに対してストッパの位置決め調整が必要であり、寸法精度等の問題で製造等が極めて困難になってしまうという問題が生じた。このため、製造容易な足部構造を開発する必要がでてきた。
このような問題に対して、荷重センサ自体(内部等)にストッパ機能を有する荷重センサを足底に採用することで、外装等に必要であったストッパ機能を不要とすることができる。さらに、荷重センサにストッパ機能を有する従来の荷重センサは、感圧部を押圧するための駆動体において、荷重に対して比例して変位しないゴムを使用したものであった。このため、環境温度の違い、寸法精度などによって検出荷重にバラツキを生じやすく、検出精度が得られないという新たな問題が生じてしまう。特に、検出荷重にバラツキを生じるような荷重センサでは、ZMP検出に使用可能な検出精度を得ることは全く困難であるという問題点がある。
これらのことから、製造容易であり、かつ検出荷重結果にバラツキがない荷重センサを搭載した足底を開発する必要があった。
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、強い荷重が付加された場合でも破壊することがなく荷重を精度よく荷重を検出することができ、かつ容易に製造が可能な移動手段を備えるロボット装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明に係るロボット装置は、可動部を有するロボット装置において、上記ロボット装置を移動させる移動手段と、上記移動手段が地面に接した際の反力を外力として検出する1以上の荷重センサとを備え、上記荷重センサは、押圧力を電気信号に変換する感圧部を備える圧力検出手段と、上記外力の大きさに応じて変位し、上記圧力検出手段を押圧する押圧手段とを有し、上記荷重センサは、上記圧力検出手段の上記感圧部に対する押圧力が所定の閾値以下になるよう上記外力を制限するストッパ機能を有し、上記押圧手段は、上記外力が加えられる操作体と、上記感圧部を押圧する駆動体と、該駆動体と操作体とを連結し該外力に対する変移量が線形性を有する弾性体とを有し、上記圧力検出手段は、上記感圧部と周辺部とからなり、上記周辺部は上記感圧部よりその厚さが厚い厚肉部からなり、上記押圧手段に対して外力が加えられると、上記操作体が上記弾性体を介して上記駆動体に外力を伝達して該駆動体が上記圧力検出手段の上記感圧部を押圧し、更に外力が加えられると、上記操作体が上記圧力検出手段の上記周辺部に当接することにより上記外力が制限される。
本発明においては、押圧部材がストッパ機能を有して、所定の閾値以下となるように外力を制限して所定の閾値以下の押圧力とするため、ロボット装置の移動の際に移動手段に設けられた荷重センサの圧力検出手段に、例えば永久ひずみが生じたり、破損したりすることを防止して荷重センサの検出精度を維持することができると共に、圧力検出手段は、外力の大きさに応じて変位する押圧部材により押圧されるため、外力を極めて精確かつ安定して検出することができる。
また、上記移動手段は、上記ロボット装置の脚部であって、上記脚部は、地面に接した際の反力を外力として検出する1以上の上記荷重センサを備えることができ、ロボット装置が不連続な路面を歩行したりする際に足底がたわむ等して大きな外力が付加されでも荷重センサが破壊されることがない。
更に、上記脚部の先端部に設けられる足甲部材と、上記足甲部材に遊動可能に取り付けられた足底部材と、上記足甲部材又は足底部材の一方に設けられる1以上の上記荷重センサとを有することができる。このことにより、足底部材が地面、路面に接地していない場合には、荷重センサが取り付けられた足底部材及び足甲部材のいずれか一方とは異なる他方と荷重センサとを離隔させた状態(遊客状態又は予圧しない状態)とし、荷重センサが地面に接した際の反力を外力として検出するようにしたので、各荷重センサのキャブレーション(ゼロ点調整)の作業が不要となると共に、荷重センサ内部に外力を制限するストッパ機能を有しているため、例えば荷重センサの外部に外力を制限するストッパ機能などを設ける必要がなく、生産性を向上することができる。また、このように足部に二重構造を採用することにより、足底を路面に応じて変更したり、磨耗によって磨り減ったりした場合には交換が可能になると共に、脚部と足底部とを別個に製造が可能となる。
本発明に係るロボット装置によれば、上述のような荷重センサ自体の内部にストッパ機能を有し、外力の大きさに比例して変位する押圧部材を備える荷重センサをロボット装置の移動手段、特に、脚式移動型の足部に設けることで、荷重センサの圧力検出手段が例えば永久ひずみを生じたり、破損したりすることを防止すると共に、外力の大きさに応じて圧力検出手段を押圧することで外力の検出精度を維持しつつ構造の軽量化、小型化、低コスト化が可能であって、衝撃に強いZMP計測機能を有した足底のロボット装置を提供することができる。
(1)ロボット装置
以下、本発明の一構成例として示す2足歩行の人間型のロボット装置について、図面を参照して詳細に説明する。この人間型のロボット装置は、住環境その他の日常生活上の様々な場面における人的活動を支援する実用ロボットであり、内部状態(怒り、悲しみ、喜び、楽しみ等)に応じて行動できるほか、人間が行う基本的な動作を表出できるエンターテインメントロボットである。図1は、本実施の形態におけるロボット装置の概観を示す斜視図である。
図1に示すように、ロボット装置1は、体幹部ユニット2の所定の位置に頭部ユニット3が連結されると共に、左右2つの腕部ユニット4R/Lと、左右2つの脚部ユニット5R/Lが連結されて構成されている(但し、R及びLの各々は、右及び左の各々を示す接尾辞である。以下において同じ。)。
このロボット装置1が具備する関節自由度構成を図2に模式的に示す。頭部ユニット3を支持する首関節は、首関節ヨー軸101と、首関節ピッチ軸102と、首関節ロール軸103という3自由度を有している。
また、上肢を構成する各々の腕部ユニット4R/Lは、肩関節ピッチ軸107と、肩関節ロール軸108と、上腕ヨー軸109と、肘関節ピッチ軸110と、前腕ヨー軸111と、手首関節ピッチ軸112と、手首関節ロール輪113と、手部114とで構成される。手部114は、実際には、複数本の指を含む多関節・多自由度構造体である。ただし、手部114の動作は、ロボット装置1の姿勢制御や歩行制御に対する寄与や影響が少ないので、本明細書ではゼロ自由度と仮定する。したがって、各腕部は7自由度を有するとする。
また、体幹部ユニット2は、体幹ピッチ軸104と、体幹ロール軸105と、体幹ヨー軸106という3自由度を有する。
また、下肢を構成する各々の脚部ユニット5R/Lは、股関節ヨー軸115と、股関節ピッチ軸116と、股関節ロール軸117と、膝関節ピッチ軸118と、足首関節ピッチ軸119と、足首関節ロール軸120と、足部121とで構成される。本明細書中では、股関節ピッチ軸116と股関節ロール軸117の交点は、ロボット装置1の股関節位置を定義する。人体の足部121は、実際には多関節・多自由度の足底を含んだ構造体であるが、ロボット装置1の足底は、ゼロ自由度とする。したがって、各脚部は、6自由度で構成される。
以上を総括すれば、ロボット装置1全体としては、合計で3+7×2+3+6×2=32自由度を有することになる。ただし、エンターテインメント向けのロボット装置1が必ずしも32自由度に限定されるわけではない。設計・制作上の制約条件や要求仕様等に応じて、自由度すなわち関節数を適宜増減することができることはいうまでもない。
上述したようなロボット装置1がもつ各自由度は、実際にはアクチュエータを用いて実装される。外観上で余分な膨らみを排してヒトの自然体形状に近似させること、2足歩行という不安定構造体に対して姿勢制御を行うこと等の要請から、アクチュエータは小型且つ軽量であることが好ましい。
なお、以下では、説明の便宜上、足部121の説明において、足部121の裏面の路面(床面)に当接する部分を含んで構成される面をX−Y平面とし、該X−Y平面内において、ロボット装置の前後方向をX軸とし、ロボット装置の左右方向をY軸とし、これらに直交する方向をZ軸として説明する。
このようなロボット装置は、ロボット装置全体の動作を制御する制御システムを例えば体幹部ユニット2等に備える。図3は、ロボット装置1の制御システム構成を示す模式図である。図3に示すように、制御システムは、ユーザ入力等に動的に反応して情緒判断や感情表現を司る思考制御モジュール200と、アクチュエータ350の駆動等ロボット装置1の全身協調運動を制御する運動制御モジュール300とで構成される。
思考制御モジュール200は、情緒判断や感情表現に関する演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)211や、RAM(Random Access Memory)212、ROM(Read Only Memory)213及び外部記憶装置(ハード・ディスク・ドライブ等)214等で構成され、モジュール内で自己完結した処理を行うことができる、独立駆動型の情報処理装置である。
この思考制御モジュール200は、画像入力装置251から入力される画像データや音声入力装置252から入力される音声データ等、外界からの刺激等に従って、ロボット装置1の現在の感情や意思を決定する。ここで、画像入力装置251は、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラを複数備えており、また、音声入力装置252は、例えばマイクロホンを複数備えている。
また、思考制御モジュール200は、意思決定に基づいた動作又は行動シーケンス、すなわち四肢の運動を実行するように、運動制御モジュール300に対して指令を発行する。
一方の運動制御モジュール300は、ロボット装置1の全身協調運動を制御するCPU311や、RAM312、ROM313及び外部記憶装置(ハード・ディスク・ドライブ等)314等で構成され、モジュール内で自己完結した処理を行うことができる独立駆動型の情報処理装置である。また、外部記憶装置314には、例えば、オフラインで算出された歩行パターンや目標とするZMP軌道、その他の行動計画を蓄積することができる。
この運動制御モジュール300には、図2に示したロボット装置1の全身に分散するそれぞれの関節自由度を実現するアクチュエータ350、体幹部ユニット2の姿勢や傾斜を計測する姿勢センサ351、左右の足底の離床又は着床を検出する接地確認センサ352,353、足部121の足底121に設けられる後述する本実施の形態における荷重センサ、バッテリ等の電源を管理する電源制御装置354等の各種の装置が、バス・インターフェース(I/F)301経由で接続されている。ここで、姿勢センサ351は、例えば加速度センサとジャイロ・センサの組み合わせによって構成され、接地確認センサ352,353は、近接センサ又はマイクロ・スイッチ等で構成される。
思考制御モジュール200と運動制御モジュール300は、共通のプラットフォーム上で構築され、両者間はバス・インターフェース201,301を介して相互接続されている。
運動制御モジュール300では、思考制御モジュール200から指示された行動を体現すべく、各アクチュエータ350による全身協調運動を制御する。すなわち、CPU311は、思考制御モジュール200から指示された行動に応じた動作パターンを外部記憶装置314から取り出し、又は、内部的に動作パターンを生成する。そして、CPU311は、指定された動作パターンに従って、足部運動、ZMP軌道、体幹運動、上肢運動、腰部水平位置及び高さ等を設定するとともに、これらの設定内容に従った動作を指示する指令値を各アクチュエータ350に転送する。
また、CPU311は、姿勢センサ351の出力信号によりロボット装置1の体幹部ユニット2の姿勢や傾きを検出するとともに、各接地確認センサ352,353の出力信号により各脚部ユニット5R/Lが遊脚又は立脚のいずれの状態であるかを検出することによって、ロボット装置1の全身協調運動を適応的に制御することができる。更に、CPU311は、ZMP位置が常にZMP安定領域の中心に向かうように、ロボット装置1の姿勢や動作を制御する。
また、運動制御モジュール300は、思考制御モジュール200において決定された意思通りの行動がどの程度発現されたか、すなわち処理の状況を、思考制御モジュール200に返すようになっている。このようにしてロボット装置1は、制御プログラムに基づいて自己及び周囲の状況を判断し、自律的に行動することができる。
(2)荷重センサ
次に、このようなロボット装置1の足部の足底に設けられる本実施の形態の荷重センサについて詳細に説明する。本実施の形態における荷重センサは、足部の足底に複数設けられるもので、足底が地面と接した際の地面からの反力を外力として検出するものである。
図4及び図5は、本実施の形態における荷重センサを示す夫々分解斜視図及び断面図である。図4及び図5に示すように、ロボット装置の脚部ユニット5R/Lの足首側を上面としたとき、荷重センサ10は、感圧機能(感圧部)を備える圧力検出手段である例えばダイヤフラム11と、外力を受け、ダイヤフラム11の感圧部の下面側を押圧する押圧部材12と、ダイヤフラム11と押圧部材12とを支持し、収納するケース体13とを有している。
ダイヤフラム11は、円盤形状に形成され、中央部分がその周辺(周縁)の厚肉部11bより凹んでその板厚が薄くなっており、このように、薄肉状にすることで撓みやすくされ、この凹部が押圧部材12からの押圧力を検出する感圧部11aとなっている。ダイヤフラム11は、押圧部材12から押圧される押圧面とは反対側の上面側が凹み、感圧部11aとなっており、押圧される側の押圧面は厚肉部11bと同一平面上となるよう形成されている。この厚肉部11bは、押圧部材12の外側に配置される後述する操作体14を衝止(当接)する衝止部となる。
ダイヤフラム11は、例えば樹脂又は金属等の基板の押圧面となる側上に、押圧部材12により加えられた押圧力を所定の電気信号に変換する電気回路等が形成されており、例えば、4つの歪ゲージ(歪センサ)19が上記基板に貼着され、ブリッジ回路が形成されたもの等とすることができる。これにより、押圧力が電気信号に変換され、この電気信号がロボット装置本体の上述した制御システムの運動制御モジュール300等に送られる。そして、運動制御モジュール300にて、この電気信号に基づく押圧力からZMP等が計算される。
具体的には、中心部の薄肉状の部分には、その中心付近に2つ歪センサを設け、周縁部に近い場所にも中心付近の2つの歪センサを挟んで略対称な位置に、それぞれ1つずつ歪センサを設けて感圧部11aが構成されており、この感圧部11aは、押圧面側から荷重をかけられると、中心付近には圧縮方向の歪みが生じ、周縁部付近には引っ張り方向の歪みが生じる。そして、各歪センサは、図示しないブリッジ回路に接続されて、荷重を検出する。
また、押圧面の上記電気回路等の更に上(紙面では、下側)には、樹脂等により所定の厚さで例えば矩形等の複数のパターンが印刷され、これにより押圧力が感圧部11全面に均一に付加されるようになっている。
ダイヤフラム11の周縁部は厚肉状とされ、厚肉部11bを構成する。厚肉部11bは、その底面及び側面を後述するケース体13の固定板13aに当接され、ダイヤフラム11を支えている。
押圧部材12は、外力を押圧力として感圧部11aに伝えると共に、大きな外力が付加された場合には、ダイヤフラム11の感圧部11aに対する押圧力を所定の閾値以下とするように外力を規制するストッパ機能を有する。この押圧部材12は、外力が付加される操作体14と、操作体14の内部の中空部分に配置されダイヤフラム11の感圧部11aを押圧する駆動体17と、操作体14を駆動体17に対し、ダイヤフラム11とは離隔する方向に付勢すると共に、操作体14に加えられた外力を駆動体17に伝達する弾性体15とを有している。荷重センサ10は、押圧部材12を介して外力が加えられると、操作体14が弾性体15を介して駆動体17に外力を伝達して駆動体17がダイヤフラム11の感圧部11aを押圧し、更に外力が加えられると、操作体14がダイヤフラム11の厚肉部11bに接触することにより外力を規制するものである。
操作体14は、例えば樹脂材料によって形成され、駆動体17に比べて幅広とされ、駆動体17を内部に略納めることができるように空洞が形成された上面視で略円形の有底円筒状の部材であり、その開口側がダイヤフラム11の押圧面側に対向するように配置されている。
この操作体14の開口側の開口端における当接面14c近傍の外側面にはケース体13のカバー13bの係合部13dと係合する係合部14bが形成され、ダイヤフラム11の押圧面を押圧可能な位置にて、この係合部14bと係合部13dとが係止されている。操作体14の円筒部の当接面14cは、外力が付加されていない状態では、ダイヤフラム11の厚肉部11bとは接することなく、ダイヤフラム11との間にて後述するような所定のギャップ(間隙)を介し、ケース体13の係合部13dにその自重によりぶら下がった状態となる。
この操作体14は、開口面とは反対側の底部外側から外力が付加されると、当接面14cがダイヤフラム11の厚肉部11bに圧接するまでケース体13の内側面をダイヤフラム11の押圧面側へ摺動する。そして、更に外力が付加されて、所定の荷重までは後述する弾性体15を介して駆動体17を押圧する。所定の荷重に達すると当接面14cはダイヤフラム11の厚肉部11bに当接して摺動が停止される。このように外力を規制し、所定の閾値以上の押圧力が感圧部11aに付加されないよう構成され、ダイヤフラム11の感圧部11aに対して過大荷重や衝撃荷重が加わることによる破損を防ぐことができる。この開口は、少なくともダイヤフラム11の感圧部11aよりその直径が大きく、外力が付加されても、感圧部11aには押圧力を付加できないような構成となっている。
操作体14の内部に形成された空洞の底面(内面)上には、ダイヤフラム11の感圧部11aよりもその直径が小さい段部(凹部)14aが形成されており、この段部14aに駆動体17が嵌装される。また、操作体14の底面の外部表面(外面)は略球面状に湾曲して形成され、外力として荷重を加えられた場合にその荷重が均一に駆動体17に伝わるようにされている。
駆動体17は、例えば金属材料によって形成され、操作体14の内部の中空部分に配置されて、こうして押圧部材12が操作体14との二重構造とされている。この駆動体17は、操作体14の底部内面上に設けられた段部14aに嵌装される軸部17aと、ダイヤフラム11の感圧部11aに当接し、押圧する部分を幅広に形成した鍔部17bとを有した二段の円筒形状からなる。即ち、この駆動体17の鍔部17bは、上述した操作体14の内部の段部14aに合わせた形状とされ、駆動体17が操作体14に嵌装される。
操作体14の段部14aに嵌装された駆動体17の軸部17aは、操作体14の段部14a内をダイヤフラム11の押圧面と直交する方向に摺動し、鍔部17bにより感圧部11の押圧面を押圧する。本実施の形態においては、駆動体17の鍔部17bは、軸部17aに一体的に成型されたフランジ部分からなり、鍔部17bの、感圧部11aの押圧面に当接、押圧する側の面は、ダイヤフラム11の感圧部11aと上面視で略同一形状で、その直径が感圧部11aの直径よりもやや小さく形成され、これにより、感圧部11aの押圧面を均一に押圧することができる。
弾性体15は、操作体14と駆動体17を連結するものであり、例えば、外径が駆動体17の鍔部17bより若干小さく、内径が駆動体17の軸部17aより若干大きい、円錐面を有する複数枚の環状の皿バネ等からなり、駆動体17に対し、操作体14をダイヤフラム11から離隔する方向に付勢する。皿バネは、略円形の板状からなるリング形状を有すると共に、内周から外周に向かって傾斜状に形成された部材15aを互いに対向するように重ねたもので、変位する方向の高さを比較的低く抑えることができ、その場合でも荷重の低い領域からストロークが略線形に変位するため、操作体14と駆動体17との間隔をそれほど大きくする必要がなく、したがって荷重センサ10の薄型化を図ることができる。
弾性体15は、操作体14の段部14aと、駆動体17の鍔部17bとにそれぞれ係合し、駆動体17の鍔部17bより幅狭に形成された軸部17aを取囲むように設けられ、操作体14に外力が付加されると、外力を駆動体17に伝達し、これにより、駆動体17がダイヤフラム11の感圧部11aを押圧する。
また、弾性体15と操作体14の段部14aとの間にはワッシャ16が設けられている。操作体14が例えば樹脂材料から形成されている場合、皿バネからなる弾性体15から局所的に荷重を受けた場合には、へこみ等を生じる可能性があるため、ワッシャ16を設けることで段部14aにおける荷重を分散させてへこみ等を生じないようにしている。
ここで、操作体14とダイヤフラム11の厚肉部11bの間には弾性体15が荷重に対して線形に変位する限界変位量より小さな隙間を設けることが好ましい。以下、このような隙間を設ける理由について詳細に説明する。
上述した如く、荷重に対して、弾性体15が線形に変位しないと、寸法精度や環境温度の変化などによって、検出荷重にバラツキを生じやすく、ZMP検出用に使用するためには精度の面で問題がある。特に、設計上は所定の荷重において操作体14がダイヤフラム11に当接するようにされるものの、この寸法精度や環境温度の変化などよってバラツキが生じると、操作体14がダイヤフラム11に当接する荷重にもバラツキが生じる。例えば、ゴム等は、荷重に対して線形に変位せず、荷重の低い段階で大きく変位して、ある程度の荷重になるとほとんど変位しなくなるため、駆動体17のわずかな特性の変化により、ダイヤフラム11の感圧部11aに極めて大きな荷重がかかる場合があり、ダイヤフラム11の破損を招くことがある。
このような不具合を解消するため、操作体14のダイヤフラム11との当接面となる当接面14cとダイヤフラム11との隙間Lを弾性体15の限界変位量より小さくすることで、弾性体15が線形に変位する領域のみ用いることができ、これにより、常に一定の荷重で駆動体17をダイヤフラム11に当接させることができる。
この隙間Lは、弾性体15の荷重に対するストロークの関係から決めることができ、操作体14の当接面14cを所定の荷重でダイヤフラム11に当接させるが可能となる。図6は、横軸に荷重(N)をとり、縦軸にストローク(mm)をとって、弾性体15の荷重に対するストロークの関係の一例を示すグラフ図である。また、図6には、皿バネの荷重に対するストロークと共に、ゴムを用いた場合の荷重に対するストロークの一例を示している。
図6に示すように、皿バネのストロークは、荷重に対して略比例するので、当接面14cとダイヤフラム11を当接させる設定荷重に対して設ける隙間Lの間隔を容易に求めることができる。ただし、荷重とストロークの関係はある一定の荷重を超えると比例関係とはならなくなる。この荷重を限界荷重fmaxといい、この限界荷重fmaxにおける皿バネのストロークを限界変位量Lmaxという。したがって、当接面14cとダイヤフラム11を当接させる設定荷重fは、皿バネの限界荷重fmaxより小さな値とする。すなわち隙間の設定値Lは限界変位量Lmaxよりも小さくする必要がある。このような大きさの隙間を設けることで、皿バネには、皿バネの限界荷重より小さい荷重しかかからないようにできると共に、ダイヤフラム11の感圧部11に所定の閾値以上の押圧力が付加されないように外力を規制することができる。
なお、例えば皿バネを使用した荷重センサをロボット装置に適用する場合には、例えば、設定荷重f=5kg(≒50N)のときのストローク(隙間の設定値)Lを0.45mmなどに設定することができるが、荷重とストロークとの関係は、これらの単位・大きさに限るものではなく、使用するバネの種類、機構、すなわち、例えば皿バネの枚数の違いや、バネ定数などによって異なる。またゴムを使用した場合についても材質、環境温度などによって異なるものとなりえる。
ここで、弾性体17として皿バネの代わりに、荷重に対してそのストロークが線形的に変位せず、かつ環境変化に弱いゴムを使用すると、荷重の小さい領域では荷重に対してストロークが大きく変化すると共に、環境温度によってその硬度が変化するために、そのわずかな違いによって設定荷重fに誤差が生じて、操作体14の動作が不安定となる場合がある。一方、荷重に対する変位量が線形性を有する皿バネを用いると、荷重に対するストロークは限界荷重fmaxに達するまでは略比例関係にあり、また環境温度に対する特性の変化もほぼないため、安定して荷重を検出でき、また一定の荷重で操作体14の当接面14cをダイヤフラム11に当接させることができる。
以上説明したように、荷重センサ10を構成するダイヤフラム11、駆動体17、操作体14、及び弾性体17は、ケース体13の中に納められている。ケース体13は、固定板13aとカバー13bとからなり、固定板13aにはダイヤフラム11が取付けられる。ダイヤフラム11の厚肉部11bの押圧部材12からの押圧面とは反対側の面は、固定板13aに当接された状態で操作体14からの荷重が支えられる。
上述したように、ダイヤフラム11の感圧部11aの押圧面側上に駆動体17が戴置され、駆動体17の鍔部17bには弾性体15が係合され、弾性体15の操作体14に接する側上にはワッシャ16が設けられる。更に、駆動体17及び弾性体15を略覆うように操作体14が配置され、操作体14の段部14aがワッシャ16に当接される。この段階で、操作体14のダイヤフラム11と当接する当接面14cとダイヤフラム11との隙間は、上述のような所定の荷重を加えられた場合に当接面14cがダイヤフラム11に当接する間隔となるよう調整される。
そして、ダイヤフラム11及び操作体14の周囲はカバー13bによって取囲まれ、このカバー13bは固定板13aに固定される。カバー13bを固定板13aに固定した状態において、操作体14は外部と接する外部表面がカバー13bから突出するように背高状に形成され、外部からの荷重を受ける構造とされている。
以下、本実施の形態における荷重センサを押圧した際の動作について説明する。図5(A)及び図5(B)は、それぞれ外力が付加される前及び付加され操作体14の当接面14cがダイヤフラム11の厚肉部11bに圧接されている状態を示す荷重センサの側断面図である。
図5(A)に示すように、荷重センサ10に外力が付加されておらず、操作体14がダイヤフラム11から離隔した状態から、外力が付加されると、図5(B)に示すように、押圧部材12の操作体の当接面14cは、ダイヤフラム11の厚肉部11bに接するまでダイヤフラム11側へケース体13内を摺動する。
即ち、操作体14のカバー13bから突出された外部表面に外力が加えられると、操作体14がダイヤフラム11の押圧面に近づく方向に押されて上昇し、これに伴い弾性体15が駆動体17の鍔部17bを上方(押圧面側方向)に押し上げる。これにより、駆動体17の軸部17aが操作体14の段部14a内を押圧面側に摺動し、鍔部17bがダイヤフラム11の感圧部11aの押圧面を押圧する。ダイヤフラム11の感圧部11aに設けられた歪センサを含むブリッジ回路(図示せず)は、感圧部11aの撓みに応じた信号を出力して、荷重を検出する。
そして、更に外力が加えられ、操作体14の当接面14cがダイヤフラム11の厚肉部11bに当接して摺動が停止されるまで、駆動体17の鍔部17bが押圧面を押圧するが、当接面14cがダイヤフラム11に当接(圧接)することにより、それ以上の大きさの外力が付加されても、操作体14が駆動体17を押圧することがない。
即ち、操作体14は、外力が加えられていないときは、弾性体15の付勢力によりダイヤフラム11から隙間を介して離隔した状態となり、外力が加えられたときは、ダイヤフラム11の厚肉部11bに当接することにより、外力を制限し、駆動体17の鍔部17bがダイヤフラム11の感圧部11aの押圧面を押圧する力が所定の閾値以下となるようダイヤフラム11を保護する。
このように、外力が付加され、操作体14の当接面14cがダイヤフラム11の厚肉部11bに当接された時点で、駆動体17の鍔部17bは、ダイヤフラム11の押圧面を、それ以上の押圧力で押圧することを防止する操作体14により、ダイヤフラム11の感圧部11aの押圧面が保護される。即ち、操作体14は、ダイヤフラム11の感圧部11aの押圧面に所定の閾値以上の押圧力が付加されないように外力を規制するストッパとして機能する。
このように構成された本実施の形態の荷重センサ10においては、ダイヤフラム11と、外力を規制するストッパ機能を備えた押圧部材12とをケース体13に収納して一体的に形成することにより、荷重センサ10の感圧部11aには、所定の閾値以上の押圧力が付加されることがない。よって、押圧力が大きすぎてダイヤフラム11に永久ひずみ等が生じることを防止し、検出精度を維持することができると共に、大きな押圧力が付加された場合においても荷重センサ10の破壊を防止することができる。即ち、操作体14の当接面14cが厚肉部11bに当接すると、弾性体15はそれ以上縮むことはなく、駆動体17にそれ以上の荷重はかからない。このことにより、駆動体17が所定の押圧力以上の力にて押圧面を押圧することがなく、従って感圧部11aにかかる荷重もそれ以上大きくなることはないので、ダイヤフラム11を過大荷重や衝撃荷重から保護することができる。
そして、弾性体15として荷重に対してストロークが線形的に変位する皿バネを使用することで、環境変化に強く、高精度に荷重検出が可能である。
更に、本願発明者らが先に開発した二重構造の足底においては、荷重センサを設けるためには、荷重センサを衝撃から保護するためのストッパ機能が必要であり、その位置決めが極めて困難で、従って製造困難であったのに対し、この荷重センサ10を足底に採用することにより、荷重検出精度を確保しつつ、二重構造の足底に従来必要であったストッパ機能を不要とすることができ、製造容易とすることができる。
二重構造の足底についての詳細は後述するが、足底を二重構造とすることにより、足底を路面に応じて変更する必要がある場合、磨耗によって磨り減った場合などにおいて交換が可能であったり、脚部と足底部とを別個に製造が可能であったり等の多くの利点を有する。
(3)荷重センサの第1の変形例
次に、本実施の形態における第1の変形例について説明する。図7は、本実施の形態における荷重検出装置の変形例を示す断面図である。上述の図4乃至6に示す例においては、外力が付加されると、操作体14がダイヤフラム11の厚肉部11bに当接(圧接)するものとしたが、図7に示すように、操作体34がケース体33に当接するようにしてもよい。即ち、操作体34がその内側面を摺動するケース体33のダイヤフラム31との係合部にフランジを設け、このフランジにおいて、操作体34を当接する。
また、上述の例においては、操作体14に加えられた外力を駆動体17に伝える弾性体15として、荷重に対する変位量が線形性を有する皿バネを配置するものとしたが、本第1の変形例においては、有底円筒形の操作体34の底部に設けられた段部34a内に、例えばコイルバネ等の弾性体35を配置し、操作体34に加えられた外力を駆動体37に伝達するようにしている。なお、コイルバネにおいても、荷重に対する変位量が線形性を有することが好ましく、また、図4乃至図6に示す如く、皿バネを使用してもよいことはもちろんである。
また、本第1の変形例においても、外力が付加されない状態では、押圧部材32の自重により、操作体34の係合部34bが、ケース体33の係合部33dにて係合してぶら下がった状態とし、ダイヤフラム31とは離隔する方向に保持される。このように構成した第1の変形例においても、所定の閾値以上の押圧力が感圧部となっているダイヤフラム31に付加されないようなストッパ機能を有した押圧部材32によりダイヤフラム11を押圧する荷重センサとなっており、荷重センサの精度を維持し、破壊を防止する。
(4)荷重センサの第2の変形例
次に、本実施の形態における第2の変形例について説明する。上述の図4及び図5に示す荷重センサと基本的な構成は同様であるが更に安定的に荷重を検出可能とするものである。
図8は、本第2の変形例における荷重センサの分解斜視図、図9は、固定板及びダイヤフラムを示す平面図、図10(A)及び図10(B)は、外力を加えられる前後の本第2の変形例における荷重センサを示す縦断面図である。
ロボット装置の脚部ユニット5R/Lの足首側を上面としたとき、荷重センサ20は、図8乃至図10に示すように、感圧機能(感圧部)を備える圧力検出手段である例えばダイヤフラム21と、外力を受け、ダイヤフラム21の感圧部の下面側を押圧する押圧部材22と、ダイヤフラム21と押圧部材22とを支持し、収納するケース体23とを有している。
ここで、本実施の形態におけるダイヤフラム21は、上述した図4、図5に示す荷重センサと異なり、押圧部材22を構成する駆動体27から押圧される押圧面側が凹んで感圧部21aとなっており、ケース体23の固定板23aに接触する側が厚肉部21bと同一平面上となるよう形成されている。そして、感圧部21aを構成する複数の歪センサ29は駆動体27が接触する側とは反対側に形成され、駆動体27が接触する側には、駆動体27からの押圧力を均一に受け止めるために突起部21cが形成されている。ダイヤフラム21は、例えば樹脂又は金属等の基板の、押圧部材22により加えられた押圧力を所定の電気信号に変換する電気回路等がケース体23の固定板23aに接触する側に形成されており、例えば4つの歪ゲージ(歪センサ)29が上記基板に回転対称になるよう配置され、貼着されて、ブリッジ回路が形成されたもの等とすることができる。これにより、上述の荷重センサ10と同様、押圧力が電気信号に変換され、この電気信号がロボット装置本体の上述した制御システムの運動制御モジュール300等に送られる。そして、運動制御モジュール300にて、この電気信号に基づく押圧力からZMP等が計算される。
また、図4、図5に示す荷重センサ10においては、ダイヤフラム11の感圧部11aの駆動体17に当接される面側には歪みゲージが形成され、その上に印刷などにより中央部が凸状となるパターンを形成することで荷重点を設けたものであるのに対し、本変形例における荷重センサ20は、歪みゲージ上にパターンを印刷するのではなく、ダイヤフラム21自体に突起部21cを設けたものである。突起部21cは、駆動体27からの押圧力を均一に受け止めるため、その表面が湾曲して形成されている。このように、歪センサを駆動体27が直接押圧しないような構成にすることで、更に外力の検出を安定させることができる。
ダイヤフラム21の周縁部は厚肉状とされ、厚肉部21bを構成する。厚肉部21bは、その底面及び側面を後述するケース体23に当接され、ダイヤフラム21を支えている。すなわち、ダイヤフラム21の厚肉部21bが、外力が加えられる操作体24を衝止(当接)する衝止部となる点は、上述の荷重センサと同様である。
また、感圧部21aにケース体23の固定板23aが直接触れないようにするため、固定板23aには、ダイヤフラム21の厚肉部21bを支える支持部23cが3箇所に形成されている。
押圧部材22は、外力を押圧力として感圧部21aに伝えると共に、大きな外力が付加された場合には、ダイヤフラム21の感圧部21aに対する押圧力を所定の閾値以下とするように外力を制限するストッパ機能を有する。また、操作体24は、例えば樹脂材料又は金属材料などによって形成され、駆動体27に比べて幅広とされ、駆動体27を内部に略納めることができるように空洞が形成された上面視で略円形の有底円筒状の部材であり、その開口側がダイヤフラム21の押圧面側に対向するように配置されている。
そして、操作体24の円筒部の当接面24cは、外力が付加されていない状態では、ダイヤフラム21の厚肉部21bとは接することなく、ダイヤフラム21との間にて上述したように、皿バネなどの弾性体25の限界変位量以下の所定のギャップ(間隙)Lを介した状態とする点も上述の荷重センサ10と同様である。
すなわち、荷重に対して、弾性体25が線形に変位しないと検出荷重にバラツキを生じやすく、精度の面で問題を生じる。したがって、操作体24のダイヤフラム21との当接面となる当接面24cとダイヤフラム21との隙間を弾性体25の限界変位量Lmaxより小さくすることで、弾性体25が線形に変位する領域のみ用いることができ、これにより、常に一定の荷重で駆動体27をダイヤフラム21に当接させることができる。このことにより、弾性体25には、その検出精度を保証すべく、その限界荷重より小さい荷重しか付加されないようにすると共に、ダイヤフラム21の破壊を防止すべく、感圧部21aに所定の閾値以上の押圧力が付加されないように外力を制限することができる。
この荷重センサ20における動作は上述した荷重センサ10と同様である。すなわち、図10(B)に示すように、外力が付加され、操作体24の当接面24cがダイヤフラム21の厚肉部21bに当接された時点で、駆動体27の鍔部27bは、ダイヤフラム21の押圧面を、それ以上の押圧力で押圧することを防止する操作体24により、ダイヤフラム21の感圧部21aの押圧面が保護される。即ち、操作体24は、ダイヤフラム21の感圧部21aの押圧面に所定の閾値以上の押圧力が付加されないように外力を制限するストッパとして機能する。
本変形例における荷重センサ20においては、ダイヤフラム21と、外力を制限するストッパ機能を備えた押圧部材22とをケース体23に収納して一体的に形成することにより、荷重センサ20の感圧部21aには、所定の閾値以上の押圧力が付加されることがなく、押圧力が大きすぎてダイヤフラム21に永久ひずみ等が生じることを防止して、検出精度を維持することができると共に、大きな押圧力が付加された場合においても荷重センサ20が破壊されることを防止することができる。即ち、操作体24の当接面24cが厚肉部21bに当接すると、弾性体25はそれ以上縮むことはなく、駆動体27にそれ以上の荷重はかからなくなるため、駆動体27も、所定の押圧力以上の力を押圧面に付加することがなく、感圧部21aにかかる荷重もそれ以上大きくなることはないので、ダイヤフラム21を過大荷重や衝撃荷重から保護することができる。
また、押圧部材22は、外力が加わる操作体24とダイヤフラム21を押圧する駆動体27とを連結するための、荷重に対する変位量が線形性を有する弾性体25を有する。この弾性体25は、荷重に対するストロークが限界荷重に達するまでは略比例関係にあり、また環境温度に対する特性の変化が少ないため、安定して荷重を検出することができる。
したがって、荷重に対する変位量が線形性を有する本変形例における荷重センサをロボット装置の足底に設けることにより、環境変化が大きい状況下であっても長期に亘って安定且つ高精度に地面に接地した際の反力を検出することができる。また、荷重センサ内部にストッパ機能を有するため、例えば足底を2重構造にした場合、衝撃などによる過大な荷重が荷重センサに負荷されることを防止するための外装ストッパを設ける必要がなく、製造が容易になり生産性が向上する。
以上説明したように、本実施の形態における荷重センサは、それ自体に過度の衝撃を防止するためのストッパ機構を有しているため、外力が所定の値以上加わらないように制限でき、これを脚式移動型などの移動手段に設けることができる。また、外力に線形的に変位する駆動体により感圧部を押圧してその押圧力を検出するため、環境変化などに対しても安定して高精度に荷重検出が可能であり、脚式移動型のロボット装置の足部の足底に設ければZMP検出が可能となる。
(4)二重構造の足底
ところで、上述したように、ロボット装置の足底は、二重構造にすることによって足底を路面に応じて変更するための交換が容易となる。また、移動による磨耗によって磨り減った場合には容易に交換が可能である。更に、脚部と足底部とを別個に製造が可能である。このように、足底を二重構造とすることによって多くの利点が生じる。そして、このような二重構造の足底に、内部にストッパ機能付きでかつ検出結果にバラツキがなく信頼性が高い上述した荷重センサを採用することで、従来必要であった外装ストッパを不要とすることができ、足底の製造が簡単化するという優れた効果を奏する。
次に、そのような二重構造の足部について説明する。二重構造の足底は、本願発明者らが先に出願した上記特許文献1の明細書及び図面に記載されているように、ロボット装置の足部に取り付けることができる。
なお、特許文献1の足底は、従前の足部の構造における以下の問題点を解決したものである。すなわち、従前の足底は、足甲部材と足底部材の間に予圧した状態で荷重センサが設けられているため、各荷重センサのキャリブレーション(ゼロ点調整)は、各荷重センサへ作用する予圧を各荷重センサの検出範囲内の適宜な値となるように与えた状態で実施する必要があり、その作業が容易ではない。また、足底部材を交換する場合には、その都度、そのようなキャブレーションを行う必要があり、交換に伴う作業が煩雑であり、その工数が多い。これに対し、特許文献1におけるロボット装置の足底は、予圧を不要とし、荷重検出値の高精度化を図ると共に、足底部材の交換に伴う作業負担を軽減するものである。
本実施の形態においては、このような二重構造の足底に上述したストッパ機能内蔵型であって高い検出精度の荷重センサを採用することで、衝撃に強いと共に製造容易な足底を提供するものである。
図11は、ロボット装置の二重構造の足部を示す側断面図である。図11に示すように、足部は、左右各々の脚部ユニット5R/Lの足首にそれぞれ連結される足甲部材1010と、この足甲部材1010に誘導可能に取り付けられ、路面に直接接地される足底部材1020とを備えた二重構造となっている。
足甲部材1010はその下面が開口された略矩形箱状の部材であり、略矩形板状の天板部1011及びその周囲に沿って一体的に立設された側板部1012を有している。なお、側板部1012を周囲全面に設けず、複数箇所に設けるよういしてもよい。天板部1011の上面には足首に連結するための連結部1013が一体的に設けられている。天板部1011には、足底部材1020を取り付けるためのネジ穴(本例では4つ)1014が形成されている。各側板部1012の外面の境界部分はR面(円弧面)又は滑らかな曲面となっている。
足甲部材1010の足首への取り付けは、足甲部材1010を該足首に例えばネジ等の固定手段を用いて固定することができる。又は例えば連結機構(図示せず)を介して着脱自在となるように取り付けるようにしてもよい。足甲部材1010の天板部1011の下面の略中央には電気回路基板1100が複数の支持部材1110を介して取り付けられている。
図11は図12に示す足甲部材を接地面側からみた平面図である。なお、図11に示す断面図は、図12に示す一点破線Aにおける断面を示す図である。足甲部材1010の天板部1011の下面にはその四隅近傍にそれぞれ凸状のセンサ用台座部1015が一体的に形成されており、該センサ用台座部1015の先端部には、ZMPを算出するためのZ軸方向の圧力を検出する複数の荷重センサ1016が配設されている。これら各荷重センサ1016は、例えばロードセル等であり、上述したように、金属又は樹脂等からなるダイヤフラムと4つの歪ゲージ(歪センサ)からなり、4つの歪センサでブリッジ回路を形成し、該歪センサをダイヤフラムに貼着して形成されている。そして、荷重センサ1016は、上述した荷重センサ10、20又は30であり、ケースにダイヤフラム及びこれを押圧すると共に押圧力を所定の閾値以下とするストッパ機能を備える押圧部材が収納された一体型のものであり、予圧無しで所望の精度で外力を検出することができる。
電気回路基板1100上には、荷重センサ1016のダイヤフラムへの給電及び荷重センサ1016からの信号を伝送するためのケーブル(ここでは、フレキシブル・ケーブル)1130が接続されている。荷重センサ1016と電気回路基板1100とをフレキシブル・ケーブル1130で接続するのは、荷重センサ1016にケーブル・テンションによる不要な力が作用することを防止するためである。また、電気回路基板1100上には、演算処理手段(CPU、ROM、RAM等)1120、X軸方向及びY軸方向の加速度を検出するための加速度センサ1140等も搭載されている。この加速度センサ1140の出力は、路面の重力方向に対する傾きの検出、路面の凹凸等による躓きの検出に利用される。
足底部材1020は、略矩形板状の部材からなる足底本体1021の下面に、同じく略矩形板状の部材からなる接地部材1022を貼着するか、又はネジ等の固定部材を用いて一体的に取り付けられた二重構造となっている。
足底本体1021の外形は、足甲部材1010の側板部1012の開口側の外形状と略同一の形状となっている。足底本体1021の上面には、足甲部材1010に取り付けるため、天板部1011に形成されたネジ穴1014のそれぞれに対応して上側に凸状の固定用突起部1024が形成されている。固定用突起部1024の下側は、その先端部にネジ山を有する段付きボルト1150を下側から挿入するため、円柱状に陥没された凹部1025となっている。各固定用突起部1024の先端部の中央には上下に貫通する貫通穴1026がそれぞれ形成されている。また、足甲部材1010の天板部1011のセンサ用台座部1015に設けられた荷重センサ1016にそれぞれ対応する位置には、荷重センサ1016に接離自在に圧接ないし当接するセンサ押圧用台座部(センサ押圧部材)1027がそれぞれ一体的に形成されている。
接地部材1022は、足底本体1021の外形と略同一の形状を有しており、足底本体1021の凹部1025に対応して貫通穴1028がそれぞれ形成されている。接地部材1022は、足部121の路面への接地時にその衝撃を緩和するため、例えば、弾性ゴムシートから形成される。接地部材1022の材料としては、路面状況対応性の観点から、ゴムシート以外に、金属、プラスチック、又はその他、各種のものを採用することができ、その下面(接地面)の形状も路面状況対応性の観点から、例えば、溝を形成したもの、及び土踏まずを形成したもの等を採用することができる。この接地部材1022の材質や接地面の形状を適宜に変更又は選択することにより、各種の路面状況にそれぞれ対応した各種の足底部材1020を構成することができる。
足底部材1020の凹部1025及び貫通穴1026に、段付きボルト1150を下側から挿入し、該段付きボルト1150がその内側に貫通するように、コイルバネ1160を装着し、段付きボルト1150の先端のネジ山を天板部1011のネジ穴1014に限界(段差面)までねじ込むことにより、足底部材1020を足甲部材1010に装着することができる。なお、凹部1025の天井部分と段付きボルト1150の頭部との間に、円筒状の例えば弾性ゴム又はコイルバネ等からなる緩衝部材(図示せず)を介装してもよい。
このような構成の足部がロボット装置の脚部ユニットの足首に取り付けられた状態で、歩行動作を開始すると、遊脚時、即ち、足部が路面から離間して、足底部材1020に路面からの力が作用していない状態では、コイルバネ1160の付勢力によって、足底部材1020は足甲部材1010に対して、段付きボルト1150によって規定されるストローク限界まで離間された状態となっており、天板部1011の下面に設けられたセンサ用台座部1015に取り付けられた荷重センサ1016と、足底本体1020に設けられたセンサ押圧用台座部1027の先端面とは、所定のギヤツプを保って対峙している。このギヤツプは、例えば、0.7mm程度に設定される。
接地時、即ち、足部が路面に接地して、足底部材1020に路面からの力が作用している状態では、足底部材1020はコイルバネ1160の付勢力に抗して、足甲部材1010に接近し、天板部1011の下面に設けられたセンサ用台座部1015に取り付けられた荷重センサ1016に、足底本体1020に設けられたセンサ押圧用台座部1027の先端面が圧接し、各荷重センサ1016に路面からの圧力が伝達される。荷重センサ1016の出力はケーブル1130を介して電気回路基板1100上の演算処理手段1120に送られ、必要な処理が施された後に、ロボット装置本体の制御システムの運動制御モジュール300に伝送され、ZMPの算出処理が実行される。なお、ロポット装置本体の運動制御モジュール300の処理負担を軽減するため、足部の演算処理手段1120によってZMPを算出した後に、ロボット装置本体の運動制御モジュール300に伝送するようにしてもよい。
本実施の形態においては、ZMP検出用の荷重センサ1016は、予圧が不要であり、足底部材1020が路面に接地していない場合には、荷重センサ1016からセンサ押圧用台座部1027を離間させた状態、即ち、予圧しない状態とし、足底部材1020が路面に接地した場合に荷重センサ1016にセンサ押圧用台座部1027を圧接させるようにしたので、予圧の調整を実施する必要が全くなくなる。また、足底部材1020を足甲部材1010から離反させるように付勢するコイルバネ1160を足甲部材1010と足底部材1020の間に介装したので、足底部材1020の振動の発生が少なく、騒音の発生を低減することができる。さらに、各荷重センサ1016のキヤリブレーションは、足底部材1020に外力が作用していない状態で行うことができるので、歩行動作に伴う遊脚時にキヤリブレーションを実施することができ、常に正確な検出値を得ることができるようになる。
また、足底部材1020の交換は、段付きボルト1150を取り外すことにより容易に行うことができ、組立時には、段付きボルト1150を螺合の限界までねじ込むことにより、足底部材1020を足甲部材1010に対して所定の位置関係に容易に設定することができ、その交換作業が極めて容易である。
また、遊脚時に荷重センサ1016から足底部材1010が離間しているので、足底部材1020に何らかの衝撃が加わった場合であっても、この衝撃が荷重センサ1016に伝達されることが少なくなり検出精度を維持することができると共に、破損等が極めて生じにくい。
このように、歩行ロボット装置の足部に、荷重に対するストッパ機能を内蔵する荷重センサを取り付けることにより、衝撃に強いZMP計測足底を実現することができる。上述した如く、従来は足底がたわむような条件下では、荷重センサの外部に設けられたストッパが作動しても、荷重センサへの入力が抑制できない場合があり、荷重センサを破壊していたのに対し、本実施の形態のように、ケースにダイヤフラムとストッパ機能を有する押圧素子とを収納した一体型の荷重センサを設けることにより、荷重センサを破壊することがなく、また高精度の検出能力を維持することができる。
また、ストッパ機能と検出器の機能とが一体化しており、荷重センサ自身がストッパ機能を備えているため、ストッパが作動する変移量と、検出器としての変移量との間の調整が不要になり、製造、取り付け、メンテナンス等が容易である。すなわち、荷重センサは、上述した如く押圧部材にストッパ機能を持たせ、ストッパ機能が内蔵されたものであるため、足底には、荷重センサ保護のための過剰な強度を必要とせず、側板部1012がないような足底に取り付けても、足底の構造のたわみにより荷重センサが破壊されることがなく、構造の軽量化、小型化、低コスト化を図ることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、本実施の形態においては、2足歩行の脚式移動ロボットに関して説明したが、ロボット装置の移動手段は、4足歩行、更には脚式移動方式に限定されない。
本発明の実施の形態におけるロボット装置の概観を示す斜視図である。 同ロボット装置が具備する関節自由度を示す模式図である。 同ロボット装置の制御システムを示す模式図である。 本発明の実施形態におけるロボット装置の足底に設けられる荷重センサの組立図である。 (A)及び(B)は、それぞれ外力を加えられる前、及び加えられた後の様子を示す同荷重センサの縦断面図である。 ゴム及び皿バネの荷重に対するストロークを模式的に示した図である。 本発明の実施形態におけるロボット装置の足底に設けられる荷重センサの第1の変形例を示す縦断面図である。 本発明の実施形態におけるロボット装置の足底に設けられる荷重センサの第2の変形例を示す組立図である。 同荷重センサに用いられるダイヤフラムの平面図である。 (A)及び(B)は、それぞれ外力を加えられる前、及び加えられた後の様子を示す同荷重センサの縦断面図である。 ロボット装置における二重構造の足底を示す側断面図である。 図11に示す足甲部材を接地面側からみた平面図である。
符号の説明
1 ロボット装置、2 体幹部ユニット、3 頭部ユニット、4R/L 腕部ユニット、5R/L 脚部ユニット、10,20,30 荷重センサ、11,21,31 ダイヤフラム、11a,21a 感圧部、11b,21b 厚肉部、13,23,33 ケース体、13a,23a 固定板、13b,23b カバー、14,24,34 操作体、14b,24a,34a 段部、14c,24c 当接面、15,25,35 弾性体、15a,25a 部材、16,26,36 ワッシャ、17,27,37 駆動体、27a 軸部、17b,27b 鍔部、19a 〜19d 歪センサ、21c 突起部、22,32 押圧部材、23c 支持部、23d,23d 係合部、28 パターン、1001 足部、1010 足甲部材、1011 天板部、1012 側板部、1013 連結部、1014 ネジ穴、1015 センサ用台座部、1100 電気回路基板、1110 支持部材、1120 演算処理手段、1130 ケーブル、1140 加速度センサ、1150 段付きボルト、1160 コイルバネ、1020 足底部材、1021 足底本体、1022 接地部材、1024 固定用突起部、1025 凹部、1026 貫通穴、1027 センサ押圧用台座部、1028 貫通穴

Claims (7)

  1. 可動部を有するロボット装置において、
    上記ロボット装置を移動させる移動手段と、
    上記移動手段が地面に接した際の反力を外力として検出する1以上の荷重センサとを備え、
    上記荷重センサは、押圧力を電気信号に変換する感圧部を備える圧力検出手段と、上記外力の大きさに応じて変位し、上記圧力検出手段を押圧する押圧手段とを有し、
    上記荷重センサは、上記圧力検出手段の上記感圧部に対する押圧力が所定の閾値以下になるよう上記外力を制限するストッパ機能を有し、
    上記押圧手段は、上記外力が加えられる操作体と、上記感圧部を押圧する駆動体と、該駆動体と操作体とを連結し該外力に対する変移量が線形性を有する弾性体とを有し、
    上記圧力検出手段は、上記感圧部と周辺部とからなり、上記周辺部は上記感圧部よりその厚さが厚い厚肉部からなり、
    上記押圧手段に対して外力が加えられると、上記操作体が上記弾性体を介して上記駆動体に外力を伝達して該駆動体が上記圧力検出手段の上記感圧部を押圧し、更に外力が加えられると、上記操作体が上記圧力検出手段の上記周辺部に当接することにより上記外力が制限される
    ロボット装置。
  2. 上記移動手段は、上記ロボット装置の脚部であって、
    上記脚部は、地面に接した際の反力を外力として検出する1以上の上記荷重センサを備える
    請求項1記載のロボット装置。
  3. 上記操作体と上記周辺部との間には、上記弾性体が上記外力に対して線形に変位する限界変位量より小さい隙間が設けられてい
    請求項記載のロボット装置。
  4. 上記押圧部材は、有底円筒状の上記操作体の内部に上記駆動体が配置された2重構造とされ、
    上記操作体は、上記駆動体を押圧する段部を有し、
    上記駆動体は、上記感圧部に当接する鍔部を有し、
    上記弾性体は、皿バネにより構成され、上記段部と鍔部とに係合されて上記操作体と上記駆動体とを連結す請求項記載のロボット装置。
  5. 上記荷重センサは、上記圧力検出手段と上記押圧部材とを支持するケース体を有す請求項1記載のロボット装置。
  6. 上記押圧部材は、上記外力が加えられる操作体と、上記感圧部を押圧する駆動体と、該駆動体と操作体とを連結し該外力に対する変移量が線形性を有する弾性体とを有し、
    上記押圧部材に対して外力が加えられると、上記操作体が上記弾性体を介して上記駆動体に外力を伝達して上記駆動体が上記圧力検出手段の上記感圧部を押圧し、更に外力が加えられると、上記操作体が上記ケース体に当接することにより上記外力が制限され
    請求項記載のロボット装置。
  7. 上記脚部の先端部に設けられる足甲部材と、
    上記足甲部材に遊動可能に取り付けられた足底部材と、
    上記足甲部材又は足底部材の一方に設けられる1以上の上記荷重センサとを有す
    請求項2記載のロボット装置。
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