JP4234568B2 - モータ支持構造及び電動アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、モータ支持構造及び電動アクチュエータに関するものである。
従来、モータを駆動源とする電動アクチュエータにおいては、ケースへの振動の伝達を抑制すべく、モータの出力軸側端部をケースに固定する一方、その反出力軸側端部については、該反出力側軸端部とケースとの間にウェーブワッシャのような弾性力を有するスペーサを介在させる等の方法により弾力的に支持するモータ支持構造が採用されている。
例えば、特許文献1には、モータの反出力軸側端部にヨークを切り起こした複数の切り起し部を形成し、これら各切り起し部をケースの壁面に弾圧的に当接させることによりモータの反出力軸側端部を弾力的に支持するモータ支持構造が開示されている。そして、このような支持構造を採用することによりスペーサを廃することができ、製造コストを抑制することができる。
特開2001−346351号公報
しかしながら、上記のような切り起し部は弾性係数が大きいため、開口部を有するケースに対しモータをその開口部に沿って平行配置するレイアウトのように、モータの反出力軸側端部とケースの側壁面との間隔にバラツキが生じやすい場合には、モータ及びケースに過剰な荷重が加わるおそれがある。
一方、ウェーブワッシャは比較的に弾性係数が小さいため、反出力軸側端部とケースの壁面との間隔にバラツキがある場合であっても反出力軸側端部とケースの壁面と間の弾性力を適切なものとすることが可能である。従って、上記のようなケースの開口部に沿ってモータを平行配置するレイアウトを採用する電動アクチュエータにおいては、モータの反出力軸側端部とケースとの間にウェーブワッシャを介在させるモータ支持構造の方がより好適である。
しかし、一般に、ケースの側壁面は、小型化やモータの組み付け性の向上等の理由から複雑な形状をしており、ウェーブワッシャの全周に亘って一様に平坦な着座面を確保することができない場合が多い。
従って、ウェーブワッシャが周方向に回転し、そのケース側着座部、即ちケースの側壁面側に向かって凸となる起伏部が本来の着座位置からずれた場合には、ウェーブワッシャ自体が傾いてしまう。そして、ウェーブワッシャのモータ側着座部、即ちモータ反出力軸側端部に向かって凸となる起伏部が、反出力軸側端部に均等に当接できなくなり、その結果、安定的にモータを支持できなくなるという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、安定的にモータを支持することができるモータ支持構造及び電動アクチュエータを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、反出力軸側端部から軸線方向に向かって延設された突出部を有するモータを、開口部を有するケースに対して前記開口部に沿って平行配置し、前記モータの出力軸側端部を前記ケースに固定するとともに、前記モータの突出部に嵌挿された状態で前記反出力軸側端部と前記ケースの側壁面との間に配設されたウェーブワッシャにて前記反出力軸側端部を弾力的に支持するモータ支持構造であって、前記ウェーブワッシャの周方向の回転を規制する回転規制手段を備え、前記回転規制手段は、環状をなす前記ウェーブワッシャの外周の180度対向位置に設けられた係合突部と、前記側壁面に形成された前記ウェーブワッシャの前記係合突部に対応する被係合凹部とから構成され、前記ケースの側壁面には、前記モータの突出部に対応する位置に前記開口部の方向に向かって延設され前記モータの突出部を収容する凹部が形成されるとともに、前記ケースの側壁面には、前記凹部の幅方向両端に、該凹部に連接されるとともに前記開口部の方向に向かって延設された溝部が形成され、前記凹部の幅方向の長さは前記ウェーブワッシャの外径と略等しく設定されるとともに、前記溝部の幅方向の長さは前記係合突部の径方向の長さと略等しく設定されており、前記回転規制手段を構成する被係合凹部は前記溝部であることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、前記凹部には、弾性素材により形成された防振部材が該凹部の内面に当接する状態で配設されており、前記モータの突出部に嵌挿されたウェーブワッシャは、前記反出力軸側端部に当接するとともに、前記防振部材における前記ケースの内側の端面に当接する状態で配設されることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、前記ウェーブワッシャは、周方向に沿って180度対向位置にあり同一方向に向かって凸となる一対の起伏部を有し、前記係合突部は、前記各起伏部に一対設けられることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、前記回転規制手段は、前記モータの突出部と、前記ウェーブワッシャに設けられ前記突出部に圧入される被圧入部とをさらに含んで構成されることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、前記被圧入部は、前記突出部よりも小径に形成されるとともに径方向外側に向かって凹設された開凹部を有する内環部であることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、前記被圧入部は、径方向内側に向かって延設されるとともに前記軸線方向に折り返された折り返し部を有する内環部であることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、駆動源としてのモータと、該モータの回転を減速し出力部に伝達する減速機構と、前記モータ及び減速機構を収容するケースとを備え、反出力軸側端部から軸線方向に向かって延設された突出部を有する前記モータは、前記ケースの開口部に沿って平行配置され、出力軸側端部が前記ケースに固定されるとともに、前記モータの突出部に嵌挿された状態で前記反出力軸側端部と前記ケースの側壁面との間に配設されたウェーブワッシャにて前記反出力軸側端部が弾力的に支持される電動アクチュエータであって、前記ウェーブワッシャの周方向の回転を規制する回転規制手段を備え、前記回転規制手段は、環状をなす前記ウェーブワッシャの外周の180度対向位置に設けられた係合突部と、前記側壁面に形成された前記ウェーブワッシャの前記係合突部に対応する被係合凹部とから構成され、前記ケースの側壁面には、前記モータの突出部に対応する位置に前記開口部の方向に向かって延設され前記モータの突出部を収容する凹部が形成されるとともに、前記ケースの側壁面には、前記凹部の幅方向両端に、該凹部に連接されるとともに前記開口部の方向に向かって延設された溝部が形成され、前記凹部の幅方向の長さは前記ウェーブワッシャの外径と略等しく設定されるとともに、前記溝部の幅方向の長さは前記係合突部の径方向の長さと略等しく設定されており、前記回転規制手段を構成する被係合凹部は前記溝部であることを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、前記凹部には、弾性素材により形成された防振部材が該凹部の内面に当接する状態で配設されており、前記モータの突出部に嵌挿されたウェーブワッシャは、前記反出力軸側端部に当接するとともに、前記防振部材における前記ケースの内側の端面に当接する状態で配設されることを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、前記ウェーブワッシャは、周方向に沿って180度対向位置にあり同一方向に向かって凸となる一対の起伏部を有し、前記係合突部は、前記各起伏部に設けられた一対の突部であることを要旨とする。
請求項10に記載の発明は、前記回転規制手段は、前記モータの突出部と、前記ウェーブワッシャに設けられ前記突出部に圧入される被圧入部とをさらに含んで構成されることを要旨とする。
請求項11に記載の発明は、前記被圧入部は、前記突出部よりも小径に形成されるとともに径方向外側に向かって凹設された開凹部を有する内環部であることを要旨とする。
請求項12に記載の発明は、前記被圧入部は、径方向内側に向かって延設されるとともに前記軸線方向に折り返された折り返し部を有する内環部であることを要旨とする。
(作用)
請求項1,7に記載の発明によれば、ウェーブワッシャの周方向の回転が規制される。これにより、ケースの側壁面にウェーブワッシャの全周に亘って一様に平坦な着座面を確保できない場合であっても、ウェーブワッシャのケース側着座部を確実に所定位置に当接させることが可能になるとともに、モータの振動に伴うウェーブワッシャの組み付け後の空転が防止される。従って、ケースの側壁面に対してウェーブワッシャのケース側着座部を、モータの反出力軸側端部に対してモータ側着座部を安定して当接させることが可能になり、その結果、安定的にモータを支持することができる。また、ウェーブワッシャのケース側着座部の位置決めが容易になり、組み付け作業が容易化される。更に、ウェーブワッシャの空転によるケースの磨耗も防止される。
また、ウェーブワッシャ突部を設けるとともにケースの側壁面に溝部を設ける単純な構成であり形成時に特殊加工を必要としないため、製造コストの上昇を招くことなく確実にウェーブワッシャの回転を規制することが可能になる。
また、係合突部は、周方向に沿って180度対向位置に形成された突部であり、被係合凹部は、ケースの開口部の方向に延設された溝部であるため、係合突部と被係合凹部とが係合されているか否かを視認することが可能になる。従って、組み付け作業が容易化される。また、特に、ウェーブワッシャの外周、対向位置に係合突部を設ける構成とした場合に、順送型加工における「つなぎ」部分を利用することが可能になり、更に低コスト化を図ることが可能になる。
請求項4,10に記載の発明によれば、ウェーブワッシャをモータに装着するだけでその周方向の回転が規制される。従って、組み付け作業が容易化される。更に上記請求項に記載の発明と併せることで、より確実にウェーブワッシャの回転を規制することができ、その結果、更に安定的にモータを支持することが可能になる。
請求項5,11に記載の発明によれば、ウェーブワッシャの内環部近傍部分が径方向外側に向かって拡開する方向に撓み、突出部に圧接することにより、ウェーブワッシャの周方向の回転が規制される。また、開凹部を設けたことにより、突出部への装着時に内環部近傍部分が撓みやすくなるので、取付作業が容易になる。更に、ウェーブワッシャがモータの軸線方向に撓んだ場合であっても、被挿入時に撓んだ内環部近傍の弾性力により、ウェーブワッシャ全体としての弾性力の低下を抑制することができる。
請求項6,12に記載の発明によれば、折り返し部が突出部に圧接することにより、ウェーブワッシャの回転が規制される。更に、単純な構成であるため形成も容易、且つ取付も容易である。加えて、ウェーブワッシャがモータの軸線方向に撓んだ場合であっても、折り返し部の弾性力により、ウェーブワッシャ全体としての弾性力の低下を抑制することができる。
本発明によれば、安定的にモータを支持することができるモータ支持構造及び電動アクチュエータを提供することができる。
以下、本発明を電動アクチュエータに具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の電動アクチュエータ1は、駆動源としてのモータ2と、モータ2の回転を図示しないアクチュエータ出力部に伝達する減速機構4と、これらモータ2及び減速機構4を収容するケース5とを備えている。
本実施形態のケース5は開口部6を有しており、モータ2は、この開口部6と出力軸7の方向、即ち軸線方向とが平行となるように開口部6に沿って平行配置されている。モータ2の出力軸側端部8は、ブラケット9を介してケース5に固定されており、モータ2の反出力軸側端部11は、該反出力軸側端部11とケース5の側壁面12との間に配設されたウェーブワッシャ13にて弾力的に支持されている。そして、ケース5の開口部6は蓋体14にて閉塞されている。
モータ2の出力軸7には減速機構4の一端が連結されており、減速機構4の他端は図示しないアクチュエータ出力部に連結されている。モータ2の出力軸7は、図示しない給電装置から駆動電力が供給されることにより正逆回転し、減速機構4は出力軸7の回転を減速してアクチュエータ出力部に伝達する。そして、本実施形態の電動アクチュエータでは、出力軸7の回転方向に応じてアクチュエータ出力部が往復回動する。
次に、本実施形態の電動アクチュエータにおけるモータ支持構造について詳述する。
図3(a)(b)及び図4に示すように、本実施形態のモータ2の反出力軸側端部11には、該反出力軸側端部11から軸線方向に向かって突出する突出部15が形成されており、ケース5の側壁面12には、モータ2の突出部15に対応する位置に開口方向(開口部6の方向、図3(b)、図4中上側)に向かって延設された凹部16が形成されている。
凹部16には、ゴム材等の弾性素材により形成された防振部材17が配設されており、防振部材17のケース内側端面18には、ケース5の開口方向に向かって延設された収容凹部19が形成されている。そして、モータ2は、この収容凹部19に突出部15が収容されるようにケース5に装着されている。
本実施形態では、ウェーブワッシャ13は、モータ2の突出部15に嵌挿されており、その一端(モータ側着座部)がモータ2の反出力軸側端部11に当接し、他端(ケース側着座部)は防振部材17のケース内側端面18に当接する状態で反出力軸側端部11とケース内側端面18との間に配設されている。そして、モータ2は、その反出力軸側端部11が、ウェーブワッシャ13の弾性力にて出力軸側端部8の方向(図1及び図2参照)に向かって付勢されることにより弾力的に支持されている。
図5(a)〜(c)に示すように、本実施形態のウェーブワッシャ13は、周方向に沿って交互に突出方向が逆向きとなる起伏部20a〜20dを有している。本実施形態では、各起伏部20a〜20dは、周方向に沿って等角度間隔(90度)に設けられている。即ち、ウェーブワッシャ13は、周方向に沿って180度対向位置にあり同一方向に向かって凸となる各一対の起伏部から構成される二組の起伏部対を有している。詳しくは、起伏部20a及び起伏部20cにより構成される第1起伏部対21と、起伏部20b及び起伏部20dにより構成される第2起伏部対22とを有している。
本実施形態では、第1起伏部対21を構成する起伏部20a及び起伏部20cには、それぞれウェーブワッシャ13の外周から径方向外側に向かって延設された係合突部23a,23bが形成されている。そして、ウェーブワッシャ13は、係合突部23a,23bを有しない第2起伏部対22が反出力軸側端部11に当接するように、モータ2の突出部15に嵌挿されている。つまり、本実施形態では、第2起伏部対22がウェーブワッシャ13のモータ側着座部となり、第1起伏部対21がケース側着座部となっている。
一方、図3(a)(b)及び図4に示すように、ケース5の側壁面12の凹部16の幅方向両端には、防振部材17のケース内側端面18と連接する溝部31a,31bが形成されており、溝部31a,31bは、ケース5の開口方向に向かって延設されている。
図4に示すように、本実施形態では、凹部16の幅方向(開口方向に対し直交する方向、図4中左右方向)の長さL1(防振部材17の幅方向の長さL2)は、ウェーブワッシャ13の外径R1と略等しく設定されており、溝部31a,31bの幅方向の長さL3は、係合突部23a,23bの径方向の長さL4と略等しく設定されている。つまり、各溝部31a,31bは、ウェーブワッシャ13の係合突部23a,23bに対応する位置に設けられている。
本実施形態では、ウェーブワッシャ13は、各係合突部23a,23bと各溝部31a,31bと係合されることにより、その周方向の回転が規制され、ウェーブワッシャ13のケース側着座部である起伏部20b,20dが共に防振部材17のケース内側端面18と当接している。即ち、各係合突部23a,23b及び被係合凹部としての各溝部31a,31b回転規制手段を構成している。
そして、防振部材17のケース内側端面18に対してウェーブワッシャ13の第1起伏部対21が、モータ2の反出力軸側端部11に対して第2起伏部対22がそれぞれ弾圧的に当接することにより、モータ2の反出力軸側端部11は、ウェーブワッシャ13にて弾力的に支持されている。
次に、ケース5に対するモータ2の組み付け方法について説明する。
本実施形態では、モータ2は、突出部15が収容凹部19内に収容されるよう開口方向からケース5に装着される。このとき、ウェーブワッシャ13の係合突部23a,23bをケース5の各溝部31a,31bに挿入し、係合突部23a,23bが各溝部31a,31bに沿って移動するようにケース5にモータ2を装着する。そして、係合突部23a,23bが各溝部31a,31bの端部32a,32bに当接させることにより、モータ2及びウェーブワッシャ13を位置決めし、モータ2の出力軸側端部8をブラケット9にてケース5に固定する。そして、防振部材17のケース内側端面18に対してウェーブワッシャ13の第1起伏部対21を、モータ2の反出力軸側端部11に対して第2起伏部対22をそれぞれ弾圧的に当接させることにより、ウェーブワッシャ13にてモータ2の反出力軸側端部11を弾力的に支持させる。
以上、本実施形態によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)ウェーブワッシャ13の周方向に沿って180度対向位置にあり同一方向に向かって凸となる一対の起伏部20a,20cに係合突部23a,23bを形成し、ケース5の側壁面12には、係合突部23a,23bに対応する位置に溝部31a,31bを形成する。そして、両起伏部20a,20cより構成される第1起伏部対21をケース側着座部として溝部31a,31bと係合突部23a,23bとを係合させる。
このような構成とすれば、これら係合突部23a,23b及び溝部31a,31bによりウェーブワッシャ13の周方向の回転が規制される。従って、ケース側着座部である第1起伏部対21を確実にケース5の側壁面12(防振部材17のケース内側端面18)に当接させることができるとともに、モータ2の振動に伴うウェーブワッシャ13の組み付け後の空転を防止することができる。更に、ウェーブワッシャ13の空転によるケース5の磨耗も防止できる。
そして、ウェーブワッシャ13の回転に伴う収容凹部19内への起伏部20a,20cの落ち込みを防止し、モータ2の反出力軸側端部11に対してケース側着座部である第1起伏部対21を、ケース5の側壁面12に対してモータ側着座部である第2起伏部対22を安定的に当接させることができる。その結果、安定的にモータを支持することができる。
更に、ウェーブワッシャ13側の係合突部23a,23b及びケース5側の溝部31a,31bの双方とも形成時に特殊加工を要しないため、製造コストの上昇要因とならない。特に、係合突部23a,23bは、周方向に沿って180度対向位置に形成されるため、順送型加工における「つなぎ」部分を利用することもできる。
(2)溝部31a,31bは、ケース5の開口方向に向かって延設され、モータ2の組み付け時には、係合突部23a,23bを各溝部31a,31bに挿入し、係合突部23a,23bが各溝部31a,31bに沿って移動するようにケース5にモータ2を装着する。
このような構成とすれば、組み付け時のウェーブワッシャ13の回転を防止することができ、さらに係合突部23a,23bと各溝部31a,31bとが係合されているか否かを視認できるため、モータ2及びウェーブワッシャ13の組み付け作業を容易なものとすることができる。
(3)モータ2及びウェーブワッシャ13は、係合突部23a,23bを各溝部31a,31bの端部32a,32bに当接させることにより位置決めされる。これにより、ケース側着座部である第1起伏部対21を常に一定の位置にてケース5の側壁面12(防振部材17のケース内側端面18)に当接させることができるため、安定的にモータを支持することができるともに組み付け作業を容易なものとすることができ、更に製品毎のバラツキを防止することができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、ウェーブワッシャ13の回転規制手段としてウェーブワッシャ13の対向位置に2つ係合突部23a,23bを、ケース5の側壁面12には、対応する2つ(二本)の溝部31a,31bを形成し、それぞれを係合させることとした。
しかし、これに限らず、図6(a)に示すウェーブワッシャ41のように、起伏部42のうちの何れか一つ(起伏部42a)の外周に径方向外側に向かって延びる係合突部43を設け、その起伏部42aをケース側着座部とする。そして、ケース44の側壁面45には係合突部43に対応する位置に被係合凹部46を設け、この被係合凹部46にウェーブワッシャ41の係合突部43を係合させることによりウェーブワッシャ41の回転を規制する構成としてもよい。このような構成とすれば、更に単純な構成にて、ウェーブワッシャ41の回転を防止することができる。
・また、図6(b)に示すウェーブワッシャ51のように、起伏部52のうちの何れか一つ(起伏部52a)の外周に係合凹部としての切欠き53を設け、その起伏部52aをケース側着座部とする。そして、ケース54の側壁面55には切欠き53に対応する位置に被係合突部としての突起56を設け、この突起56とウェーブワッシャ51の切欠き53とを係合させることによりウェーブワッシャ51の回転を規制する構成としてもよい。
・更に、図7に示すウェーブワッシャ61のように、内環部62の内径R2をモータ2の突出部15の直径R0よりも小径(R2<R0)とし、その内環部62の周縁に開凹部63a,63bを形成する。そして、モータ2へのウェーブワッシャ61の装着時には、この内環部62をモータ2の突出部15に圧入する構成としてもよい。
このような構成とすれば、ウェーブワッシャ61の内環部62近傍の内径部64a,64bが径方向外側に向かって拡開する方向に撓み、突出部15に圧接することにより、ウェーブワッシャの周方向の回転を規制することができる。また、開凹部63a,63bを設けたことにより、突出部15への装着時には、ウェーブワッシャ61の内径部64a,64bが撓みやすくなるので、取付作業が容易になる。更に、ウェーブワッシャ61がモータ2の軸線方向に撓んだ場合であっても、この内径部64a,64bにより弾性力の低下を抑制することができる。
・また、図8(a)(b)に示すウェーブワッシャ71のように、その内環部72の周縁に径方向内側に向かって延設されるとともにモータ2軸線方向に折り返された折り返し部73a,73bを形成し、両折り返し部73a,73bの先端間の長さL5をモータ2の突出部15の直径R0よりも小さく設定する(L5<R0)。そして、モータ2へのウェーブワッシャ71の装着時には、この内環部72をモータ2の突出部15に圧入する構成としてもよい。
このような構成とすれば、折り返し部73a,73bが突出部に圧接することにより、ウェーブワッシャ61の回転が規制されるので、より効果的にウェーブワッシャ61の回転を防止することができる。更に、単純な構成であるため形成も容易、且つ取付も容易である。そして、ウェーブワッシャ71がモータ2の軸線方向に撓んだ場合であっても、この折り返し部73a,73bにより弾性力の低下を抑制することができる。
・また、上記図7及び図8(a)(b)に示すウェーブワッシャ61、71のように、回転規制手段としての被圧入部(内環部62,72)を有するウェーブワッシャの場合、その外周面には回転規制手段としての突起又は凹部を設けなくともよい。
・本実施形態では、係合突部23a,23bは、ウェーブワッシャ13の外周から径方向外側に向かって延設されることとした。しかし、これに限らず、係合突部は、軸線方向に向かって折り返す構成としてもよく、ケース5の側壁面55(又は防振部材17のケース内側端面18)に対応する係合凹部があれば、その設ける位置は、必ずしもウェーブワッシャ13の外周でなくともよい。
本実施形態のアクチュエータの平面図。 本実施形態のアクチュエータのA−B−C−D−E−F断面図。 (a)本実施形態のアクチュエータの平面図、(b)本実施形態のアクチュエータのE−F断面図。 本実施形態のアクチュエータのG−G断面図。 (a)本実施形態のウェーブワッシャの正面図、(b)本実施形態のウェーブワッシャの側面図、(c)同じく本実施形態のウェーブワッシャの側面図。 (a)別例のアクチュエータのG−G断面図、(b)同じく別例のアクチュエータのG−G断面図。 別例のウェーブワッシャの正面図。 (a)別例のウェーブワッシャの正面図、(b)別例のウェーブワッシャの側面図。
符号の説明
1…電動アクチュエータ、2…モータ、4…減速機構、5,44,54…ケース、6…開口部、7…出力軸、8…出力軸側端部、11…反出力軸側端部、12,45,55…側壁面、13,41,51,61,71…ウェーブワッシャ、15…突出部、20a〜20d,42,42a,52,52a…起伏部、23a,23b,43…係合突部、31a,31b…溝部、46…被係合凹部、53…切欠き(係合凹部)、56…突起(被係合突部)、62,72…内環部、63a,63b…開凹部、64a,64b…内径部、73a,73b…折り返し部。

Claims (12)

  1. 反出力軸側端部から軸線方向に向かって延設された突出部を有するモータを、開口部を有するケースに対して前記開口部に沿って平行配置し、前記モータの出力軸側端部を前記ケースに固定するとともに、前記モータの突出部に嵌挿された状態で前記反出力軸側端部と前記ケースの側壁面との間に配設されたウェーブワッシャにて前記反出力軸側端部を弾力的に支持するモータ支持構造であって、
    前記ウェーブワッシャの周方向の回転を規制する回転規制手段を備え
    前記回転規制手段は、
    環状をなす前記ウェーブワッシャの外周の180度対向位置に設けられた係合突部と、
    前記側壁面に形成された前記ウェーブワッシャの前記係合突部に対応する被係合凹部とから構成され、
    前記ケースの側壁面には、前記モータの突出部に対応する位置に前記開口部の方向に向かって延設され前記モータの突出部を収容する凹部が形成されるとともに、
    前記ケースの側壁面には、前記凹部の幅方向両端に、該凹部に連接されるとともに前記開口部の方向に向かって延設された溝部が形成され、
    前記凹部の幅方向の長さは前記ウェーブワッシャの外径と略等しく設定されるとともに、前記溝部の幅方向の長さは前記係合突部の径方向の長さと略等しく設定されており、
    前記回転規制手段を構成する被係合凹部は前記溝部であること、
    を特徴とするモータ支持構造。
  2. 請求項1に記載のモータ支持構造において、
    前記凹部には、弾性素材により形成された防振部材が該凹部の内面に当接する状態で配設されており、
    前記モータの突出部に嵌挿されたウェーブワッシャは、前記反出力軸側端部に当接するとともに、前記防振部材における前記ケースの内側の端面に当接する状態で配設されること、
    を特徴とするモータ支持構造。
  3. 請求項2に記載のモータ支持構造において、
    前記ウェーブワッシャは、周方向に沿って180度対向位置にあり同一方向に向かって凸となる一対の起伏部を有し、
    前記係合突部は、前記各起伏部に一対設けられること、
    を特徴とするモータ支持構造。
  4. 請求項1〜請求項3のうちの何れか一項に記載のモータ支持構造において、
    記回転規制手段は、前記モータの突出部と、前記ウェーブワッシャに設けられ前記突出部に圧入される被圧入部とをさらに含んで構成されること、を特徴とするモータ支持構造。
  5. 請求項4に記載のモータ支持構造において、
    前記被圧入部は、前記突出部よりも小径に形成されるとともに径方向外側に向かって凹設された開凹部を有する内環部であること、を特徴とするモータ支持構造。
  6. 請求項4に記載のモータ支持構造において、
    前記被圧入部は、径方向内側に向かって延設されるとともに前記軸線方向に折り返された折り返し部を有する内環部であること、を特徴とするモータ支持構造。
  7. 駆動源としてのモータと、該モータの回転を減速し出力部に伝達する減速機構と、前記モータ及び減速機構を収容するケースとを備え、反出力軸側端部から軸線方向に向かって延設された突出部を有する前記モータは、前記ケースの開口部に沿って平行配置され、出力軸側端部が前記ケースに固定されるとともに、前記モータの突出部に嵌挿された状態で前記反出力軸側端部と前記ケースの側壁面との間に配設されたウェーブワッシャにて前記反出力軸側端部が弾力的に支持される電動アクチュエータであって、
    前記ウェーブワッシャの周方向の回転を規制する回転規制手段を備え
    前記回転規制手段は、
    環状をなす前記ウェーブワッシャの外周の180度対向位置に設けられた係合突部と、
    前記側壁面に形成された前記ウェーブワッシャの前記係合突部に対応する被係合凹部とから構成され、
    前記ケースの側壁面には、前記モータの突出部に対応する位置に前記開口部の方向に向かって延設され前記モータの突出部を収容する凹部が形成されるとともに、
    前記ケースの側壁面には、前記凹部の幅方向両端に、該凹部に連接されるとともに前記開口部の方向に向かって延設された溝部が形成され、
    前記凹部の幅方向の長さは前記ウェーブワッシャの外径と略等しく設定されるとともに、前記溝部の幅方向の長さは前記係合突部の径方向の長さと略等しく設定されており、
    前記回転規制手段を構成する被係合凹部は前記溝部であること、
    を特徴とする電動アクチュエータ。
  8. 請求項7に記載の電動アクチュエータにおいて、
    前記凹部には、弾性素材により形成された防振部材が該凹部の内面に当接する状態で配設されており、
    前記モータの突出部に嵌挿されたウェーブワッシャは、前記反出力軸側端部に当接するとともに、前記防振部材における前記ケースの内側の端面に当接する状態で配設されること、
    を特徴とする電動アクチュエータ。
  9. 請求項8に記載の電動アクチュエータにおいて、
    前記ウェーブワッシャは、周方向に沿って180度対向位置にあり同一方向に向かって凸となる一対の起伏部を有し、
    前記係合突部は、前記各起伏部に設けられた一対の突部であること、
    を特徴とする電動アクチュエータ。
  10. 請求項7〜請求項9のうちの何れか一項に記載の電動アクチュエータにおいて、
    記回転規制手段は、前記モータの突出部と、前記ウェーブワッシャに設けられ前記突出部に圧入される被圧入部とをさらに含んで構成されること、を特徴とする電動アクチュエータ。
  11. 請求項10に記載の電動アクチュエータにおいて、
    前記被圧入部は、前記突出部よりも小径に形成されるとともに径方向外側に向かって凹設された開凹部を有する内環部であること、を特徴とする電動アクチュエータ。
  12. 請求項10に記載の電動アクチュエータにおいて、
    前記被圧入部は、径方向内側に向かって延設されるとともに前記軸線方向に折り返された折り返し部を有する内環部であること、を特徴とする電動アクチュエータ。
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