JP4234490B2 - 環状回転体の機種判別装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、環状回転体の機種判別装置に関し、特に、環状回転体の動釣合い試験の際に利用可能な機種判別装置に関する。さらに、この発明は、環状回転体として、タイヤホイールやブレーキドラム等を測定対象とする機種判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に取り付けられるタイヤは、ホイールのリムに装着されてタイヤホールとされた後、動釣合い試験機によって不釣合い測定がなされる。そして、測定された不釣合いを解消するように、鉛等でできたウエイトが取り付けられる。
ウエイトの取り付け位置は、通常、リムの内周面や外周縁である。すなわち、ウエイトの取り付け位置であるリムの内周面や外周縁がタイヤホイールの不釣合い修正面である。よって、この不釣合い修正面での不釣合いの角度と量とを測定し、取り付けるべきウエイトの重量および取り付け角度位置を決定する。このため、タイヤホイールの動釣合い試験を行う際に、その機種が判別できれば、ウエイトの取り付けを自動化するのに有益である。なぜなら、タイヤホイールは、その機種により、リムの内径およびリムの高さが異なるから、タイヤホイールの機種がわかれば、タイヤホイールの大きさや形状に応じてウエイトの取り付け位置を決定でき、ウエイトをその位置に自動的にセットすることができるからである。
【0003】
従来、不釣合い修正に関連して、タイヤホイールの寸法等を測定する技術としては、特許文献1、2、3に開示された技術があった。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−68714号公報
【特許文献2】
特開平9−113397号公報
【特許文献3】
特開2002−365156号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の、動釣合い試験に関係してタイヤホイールの寸法等を測定する技術は、いずれのものも、タイヤホイールに機械的に接触する部材を利用してタイヤホイールの寸法等を測定するものであった。
このため、検出用の接触式機構が複雑であったり、構成が大型である等の欠点があった。
【0006】
この発明は、かかる技術背景に基づいてなされたもので、簡易な構成で、タイヤホイールをはじめとする各種の環状回転体について、その機種判別を行うことのできる装置を提供することを主たる目的とする。
この発明は、動釣合い試験機に組み込むかまたは併設することができ、動釣合い試験の際に容易に環状回転体の機種判別を行うことのできる装置を提供することを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、環状回転体の内径および軸方向の高さを検出し、その検出した値を予め記憶されている機種情報と照合して、環状回転体の機種を特定するようにした環状回転体の機種判別装置であって、測定光を照射する照射手段と、前記照射手段により照射される測定光を、環状回転体の回転軸心と平行な方向に当該回転体の内側へ導き、かつ、回転体の回転軸心側から回転体の半径方向に回転体の内周面に導き、内周面で反射された測定光を半径方向に回転体の回転軸心側へと導き、かつ、回転軸心と平行な方向に回転体の外側へと導く第1の光路と、前記照射手段により照射される測定光を、環状回転体の回転軸心と平行な方向に、当該回転体の外周縁に向かって導き、回転体の外周縁で反射された測定光を回転体の回転軸心と平行な方向に、回転体から遠ざかる方向へと導く第2の光路と、前記第1の光路および第2の光路でそれぞれ導かれる環状回転体で反射された測定光を受光する受光手段と、前記照射手段による測定光の照射および前記受光手段による測定光の受光に基づいて、前記環状回転体の内径および軸方向の高さを算出する演算手段とを含むことを特徴とする環状回転体の機種判別装置である。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記第1の光路は、前記照射手段から照射される測定光を環状回転体の回転軸心と平行な方向に反射する第1ミラーと、第1ミラーにより反射された測定光を環状回転体の半径方向に反射する第2ミラーとを含み、第2ミラーおよび第1ミラーは、前記環状回転体の内周面で反射された測定光をそれぞれ環状回転体の半径方向および受光手段へと反射することを特徴とする、請求項1記載の環状回転体の機種判別装置である。
【0009】
請求項3記載の発明は、前記第2の光路は、前記照射手段から照射される測定光を、環状回転体の回転軸心と平行な方向に反射する第3ミラーを含み、当該第3ミラーは、前記環状回転体の外周縁で反射された測定光を受光手段へと反射することを特徴とする、請求項1または2記載の環状回転体の機種判別装置である。
請求項4記載の発明は、前記照射手段、受光手段、第1ミラー、第2ミラーおよび第3ミラーは、互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向の三次元空間内において、次の(1)〜(5)の関係を満たすように配置されていることを特徴とする、請求項に記載の環状回転体の機種判別装置である。
【0010】
(1)照射手段および受光手段は同じ位置にあり、X方向およびY方向へ変位可能である。
(2)第1ミラーは、照射手段および受光手段に対して、Y方向に固定距離Y1離れている。照射手段および受光手段がX方向の位置X0のとき、第1ミラーは照射手段および受光手段に対し光を反射する。
(3)第2ミラーは、第1ミラーに対してZ方向に固定距離Z1離れている。
【0011】
(4)第3ミラーは、第1ミラーに対して、X方向に距離X1離れている。第3ミラーは、照射手段および受光手段に対してY方向に固定距離Y2離れている。照射手段および受光手段がX方向の位置X1のとき、第3ミラーは照射手段および受光手段に対し光を反射する。
(5)照射手段および受光手段がY方向に変位すると、それに伴い第3ミラーもY方向に変位する。
【0012】
請求項5記載の発明は、前記環状回転体は、ホイールのリムにタイヤが装着されてなるタイヤホイールを含み、タイヤホイールのリムの内径および高さを検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の環状回転体の機種判別装置である。
請求項1記載の構成によれば、照射手段から照射される測定光は、第1の光路により、環状回転体の内周面に導かれ、当該環状回転体の内周面で反射されて受光手段へ与えられる。演算手段では、照射手段による測定光の照射および受光手段による測定光の受光ならびに、第1の光路に基づいて、環状回転体の内径を算出する。
【0013】
また、照射手段が照射する測定光は、第2の光路により、環状回転体の外周縁に照射され、環状回転体の外周縁で反射された測定光は受光手段へ与えられる。演算手段では、上述と同様に、照射手段による測定光の照射および受光手段による測定光の受光ならびに、第2の光路に基づいて、環状回転体の高さを算出する。
そして算出された環状回転体の内径および高さは、予めテーブル等に記憶されている機種情報と照合される。その結果、環状回転体の内径および高さにより、環状回転体の機種が特定できる。
【0014】
第1の光路および第2の光路は、それぞれ、請求項2および請求項3で特定したように、第1ミラー、第2ミラーおよび第3ミラーを用いて作ることができる。
そして、第1〜第3ミラーを用いてこの発明を構築した場合には、照射手段および受光手段ならびに第1ミラー、第2ミラーおよび第3ミラーは、請求項4記載の関係を満たすように配置すればよい。
【0015】
請求項4の関係を満たす場合には、照射手段および受光手段がX方向の位置X0のときに、照射手段から照射される測定光は、第1ミラーおよび第2ミラーで反射されて環状回転体の内周面を照射する。そして環状回転体の内周面で反射された測定光は第2ミラーおよび第1ミラーで反射されて受光手段に与えられる。一方、環状回転体の外周縁を測定する場合は、照射手段および受光手段をX方向の位置X1に移動させる。この状態では、照射手段から照射される測定光は第3ミラーで反射されて環状回転体の回転軸心と平行方向に照射される。その状態で、照射手段および受光手段ならびに第3ミラーを、一体的にY方向へ変位させると、Y方向所定の位置で第3ミラーで反射される測定光が環状回転体の外周縁に照射され、環状回転体の外周縁で反射された測定光を受光手段が受光できる。
【0016】
第1ミラーおよび第2ミラーで反射される光の光路と、第3ミラーで反射される光の光路とは、X方向に距離X1離れているから、両者が干渉し合うことはない。
請求項5記載のように、測定する環状回転体が、タイヤホイールの場合には、タイヤホイールのリムの内径および高さを非接触で検出でき、タイヤホイールの機種を短時間で正しく判別できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
以下の実施形態の説明では、機種判別をすべき環状回転体として、タイヤホイールを例にとって説明する。
図1は、タイヤホイール用動釣合い試験機1に、タイヤホイールの機種判別装置8が併設された図を示す概略図である。
【0018】
動釣合い試験機1は、垂直方向に配置されたスピンドル2を備えている。スピンドル2は、下端が固定され、スピンドルが取付けられた振動部を支えるばねによって振動可能に保持されている。スピンドル2の近傍には、下端が固定された保持フレーム3が設けられている。保持フレーム3には駆動モータ4が取付けられており、駆動モータ4の回転力はベルト5によってスピンドル2に伝達される。スピンドル2の上端には、不釣合い測定(動釣合い試験)を行うべきタイヤホイール6を取り付けるための取付け部7が、簡略して図示されている。
【0019】
取付け部7にタイヤホイール6が取り付けられた状態でスピンドル2が回転され、タイヤホイール6に不釣合いが存在すると、その不釣合いに応じてスピンドル2に周期的な振動が生じる。この振動は、図示されていない振動検知センサによって検知される。動釣合い試験機1は、振動検知センサの検知出力とスピンドル2に取付けられたタイヤホイール6の回転角度位置に基づいて、タイヤホイール6の不釣合いを測定する。
【0020】
動釣合い試験機1に併設された機種判別装置8は、下端が固定された保持台9と、保持台9に保持された光ユニット10および光路変更装置11と、第1ミラー12と、第2ミラー13と、第3ミラー14と、制御部15と、演算部16と、機種情報記憶部17と、照合部18とを有してる。この機種判別装置8は、光(具体的にはレーザビーム)を用いて、タイヤホイール6に対して非接触で、タイヤホイールの種別(機種)を判別するものである。機種判別装置8は、非接触で、タイヤホイールの機種を判別できるので、動釣合い試験機1にタイヤホイール6が取付けられた後、タイヤホイール6が停止状態でも、回転状態でも、タイヤホイール6の機種を判別できる。この実施形態では、タイヤホイール6の動釣合い試験と並列して、機種判別装置8によりタイヤホイール6の機種が判別される。
【0021】
図2は、機種判別装置8に含まれる光ユニット10、光路変更装置11、第1ミラー12、第2ミラー13、および第3ミラー14の具体的構成例を示す斜視図であり、図3はその側面図である。以下の説明では、機種判別装置8が配置された空間を互いに直交するX,Y,Z軸で規定される三次元空間として説明する。
光路変更装置11は、X方向に伸びるXスライダ19と、Y方向に伸びるYスライダ20とを含む。
【0022】
Yスライダ20は、その上面に一定間隔をあけてY方向に平行に伸びる一対のレール21,22と、レール21,22の間に配置されてY方向に伸びる送りねじ軸23と、送りねじ軸23の後部(図において右側)に連結され、送りねじ軸23を回転させるためのモータ24とを有する。
Xスライダ19は、Yスライダ20の上に取付けられている。Xスライダ19は、その下面に一対のレール21,22がはまる係合凹部および、送りねじ軸23と歯合する嵌合部(図示せず)を有する。このため、モータ24によって送りねじ軸23が回転されると、Xスライダ19はY方向に前後に、任意の位置へ細かく移動させ得る。
【0023】
Xスライダ19は、その上面にX方向に伸びるレール25を有する。レール25の上には、レール25に案内されてX方向に移動可能に光ユニット10が配置されている。Xスライダ19の後部(図において右端)には、シリンダ26が連結されている。シリンダ26からX方向に伸び出たピストンロッド27は、その先端が光ユニット10に取付けられており、制御部15によって、シリンダ26内の圧力が変化させられることにより、ピストンロッド27によって光ユニット10は、X0の位置とX1の位置とに迅速に移動され得る。なおシリンダ26のかわりにモータと送りねじ軸を使用したYスライダ20と同様の構成を採用し、光ユニット10を任意のX方向の位置に移動できるようにしてもよい。
【0024】
光ユニット10は、タイヤホイール6の回転軸側へ向けてレーザビームを照射するレーザ源と、タイヤホイール6の回転軸側から戻ってくるレーザビームを受光する受光素子とを含む。
Yスライダ20の前部(図において左端)には、Y方向に伸びるアーム28が取付けられ、さらにそのアーム28の前端(図において左端)には、Z方向に伸びるアーム29が連結されている。第1ミラー12は、タイヤホイール6の回転軸が位置するYZ平面上で、反射面を光ユニット10側に向け、XY平面に対して45度傾くように、アーム29に取付けられている。第2ミラー13は、タイヤホイール6の回転軸が位置するYZ平面上で、反射面を第1ミラー12側に向け、ZX平面に対して45度傾くように、アーム29に取付けられている。
【0025】
なお、アーム28の長さは、光ユニット10がY0の位置のとき、光ユニット10から第1ミラー12までの距離がY1となる長さとされている。距離Y1は、タイヤホイール6の直径の大小にかかわりなく、動釣合い試験機1にセットされたタイヤホイール6の外径が光路変更装置11と接触しない必要十分な距離である。アーム29の長さは、第2ミラー13から第1ミラー12までの距離がZ1となるようにされている。距離Z1は、タイヤホイール6の下方に位置する第1ミラー12に対して、第2ミラー13がタイヤホイール6の内部に入り込んで位置するために必要十分な距離である。さらに、光ユニット10と第1ミラー12とは、Z方向に、Z0の位置(等しい高さの位置)に配置されている。
【0026】
図3に示すように、光ユニット10から第1ミラー12に向かって照射された測定光は、第1ミラー12によって90度方向を変化させられ、タイヤホイール6の回転軸心と平行な方向にリム61の内方へ進み、さらに第2ミラー13によって90度方向を変化させられ、タイヤホイール6の回転軸側からタイヤホイール6の半径方向にリム61の内周面へと達する。リム61の内周面で反射された測定光はタイヤホイール6の半径方向に回転軸側へ進み、再び第2ミラー13によって90度方向を変化させられタイヤホイール6の回転軸心と平行な方向にリム61の外側へ進み、さらに第1ミラー12によって90度方向を変化させられ、光ユニット10に戻る。この測定光の経路を光路1とする。
【0027】
演算部16により、光路1を測定光が通過するのに要した時間が検出され、それに基づいてリム61の内径が算出される。
図4は、光ユニット10を、X方向にX0の位置からX1の位置に移動させた図であり、図5はその側面図である。
Xスライダ19の前部(図において左端)には、Y方向に伸び出るアーム30が取付けられ、アーム30の先端には、第3ミラー14が取付けられている。第3ミラー14は、光ユニット10と同じXY平面上で、反射面を光ユニット10側に向け、XY平面に対して45度傾くように、第1ミラー12からX方向に固定距離X1、光ユニット10からY方向に固定距離Y2離れた位置に配置されている。
【0028】
演算部16で算出されたリム61の内径に基づいて、制御部15は、Yスライダ20に取り付けられたモータ24を制御し、送りねじ軸23を回転させることによって、第3ミラー14をXスライダ19と共に、第3ミラー14によって光線をリム61の外周縁に反射できる位置まで、Y方向に移動させる。
図5に示すように、光ユニット10から第3ミラー14に向かって照射された測定光は、第3ミラー14によって90度方向を変化させられ、タイヤホイール6の回転軸心と平行な方向に進み、リム61の外周縁へ達する。リム61の外周縁で反射された測定光はタイヤホイール6の回転軸心と平行な方向にリム61から遠ざかる方向へと進み、さらに第3ミラー14によって90度方向を変化させられ、光ユニット10に戻る。この測定光の経路を光路2とする。
【0029】
演算部16によって光路2を測定光が通過するのに要した時間が検出され、それに基づいてリム61の高さが算出される。
上記算出されたリム61の内径および高さの情報と、機種情報記憶部17に記憶されている機種情報とが、照合部18にて照合されることにより、タイヤホイール6の機種を特定することができる。
また、モータ24を制御し、送りねじ軸23を回転させることによって、破線のように、第3ミラー14をXスライダ19と共に、光ユニット10から照射された測定光を第3ミラー14によってタイヤ62の側面に照射できる複数の位置に、Y方向に移動させ、光ユニット10から第3ミラー14に向かって照射された測定光を、第3ミラー14によって90度方向を変化させ、タイヤホイール6の回転軸心と平行な方向に進め、タイヤ62の側面へ導き、タイヤ62の側面で反射された測定光をタイヤホイール6の回転軸心と平行な方向にタイヤ62の側面から遠ざかる方向へと進ませ、さらに第3ミラー14によって90度方向を変化させ、光ユニット10に戻らせる経路を選択することも可能である。この経路を測定光が通過するのに要した時間が演算部16により検出され、それに基づいてタイヤ62の幅(太さ)が算出される。この場合、上記算出されるリム61の高さに変わり、タイヤ62の幅(太さ)の情報を照合部18に送り、すでに算出されているリム61の内径の情報を照合部に送り、機種情報記憶部17に記憶されている機種情報を取り出し、照合部18にてこれらの情報が照合されることにより、タイヤホイール6の機種を特定することができる。
【0030】
このように、タイヤ62へと向かう測定光の経路を選択することで、リム61に、不釣合い修正のためのウエイトが取付けられていても、タイヤ62の幅(太さ)を算出し、リム61の内径の情報と併せて、照合部18にて機種情報記憶部17から取り出したタイヤホイールの機種情報と照合することでタイヤホイール6の機種を特定できる。
以上説明した実施形態に対して以下の変形例が考えられる。
【0031】
変形例1
図6は、変形例1における光ユニット10と、第1ミラー12と、第2ミラー13と、第3ミラー14との位置関係を簡略的に示す概略図である。
この変形例では、光ユニット10がZ方向に移動可能で、第3ミラー14がY方向に移動可能に取り付けられている。Z方向に移動可能な光ユニット10から第1ミラー12に向かって照射された測定光は、第1ミラー12によって90度方向を変化させられ、さらに第2ミラー13によって90度方向を変化させられ、リム61の内周面へと進む。リム61の内周面で反射された測定光は、再び第2ミラー13によって90度方向を変化させられ、さらに第1ミラー12によって90度方向を変化させられ、光ユニット10に戻る。
【0032】
上記経路を測定光が通過するのに要した時間が演算部16により検出され、それに基づいてリム61の内径が算出される。
また、光ユニット10を、第3ミラー14に光線を照射できる位置までZ方向に移動下降させる。そして、第3ミラー14を、リム61の外周縁に光線を照射できる位置までY方向に移動させる。
光ユニット10からタイヤホイール6に向かって照射された測定光は、第3ミラー14によって90度方向を変化させられ、リム61の外周縁に達する。リム61の外周縁で反射された測定光は、再び第3ミラー14によって90度方向を変化させられ、光ユニット10に戻る。
【0033】
上記経路を測定光が通過するのに要した時間が演算部16により検出され、それに基づいてリム61の高さが算出される。
変形例2
図7は、変形例2における光ユニット10と、第1ミラー12と、第2ミラー13との位置関係を簡略的に示す概略図である。
変形例2では、光ユニット10は、その位置が固定されており、第1ミラー12だけがY方向に移動可能にされている。リム61の内径の測定時には、第1ミラー12は、Y1の位置(第2ミラー13とY方向に同じ位置)に配置される。光ユニット10から第1ミラー12に向かって照射された測定光は、第1ミラー12によって90度方向を変化させられ、さらに第2ミラー13によって90度方向を変化させられ、リム61の内周面へと進む。リム61の内周面で反射された測定光は、再び第2ミラー13によって90度方向を変化させられ、さらに第1ミラー12によって90度方向を変化させられ、光ユニット10に戻る。
【0034】
上記経路を測定光が通過するのに要した時間が演算部16により検出され、それに基づいてリム61の内径が算出される。
次いで算出されたリム61の内径に基づいて、第1ミラー12は、光線をリム61の外周縁に反射できる位置Y2へ移動される。そして光ユニット10から測定光が照射される。測定光は、第1ミラー12によって90度方向を変化させられ、リム61の外周縁へ進む。リム61の外周縁で反射された測定光は、再び第1ミラー12によって90度方向を変化させられ、光ユニット10に戻る。
【0035】
上記経路を測定光が通過するのに要した時間が演算部16により検出され、それに基づいてリム61の高さが算出される。
変形例3
図8は、変形例3における光ユニット10と、第1ミラー12と、第2ミラー13との位置関係を簡略的に示す概略図である。
変形例3では、光ユニット10がX方向に移動可能であり、光ユニット10からY方向に伸びたアーム31により第1ミラー12が保持されている。第2ミラー13は、第1ミラー12とは別に、独立して配置されている。タイヤホイール6の内径測定時には光ユニット10および第1ミラー12は、光ユニット10によって照射される測定光を第2ミラー13に反射できるX方向の位置に移動される。光ユニット10から第1ミラー12に向かって照射された測定光は、第1ミラー12によって90度方向を変化させられ、さらに第2ミラー13によって90度方向を変化させられ、リム61の内周面へと進む。リム61の内周面で反射された測定光は、再び第2ミラー13によって90度方向を変化させられ、さらに第1ミラー12によって90度方向を変化させられ、光ユニット10に戻る。
【0036】
上記経路を測定光が通過するのに要した時間が演算部16により検出され、それに基づいてリム61の内径が算出される。
次いで算出されたリム61の内径に従い、第1ミラー12を光ユニット10と共に、光線をリム61の外周縁に照射できる位置までX方向に移動させる。
その位置で光ユニット10から第1ミラー12に向かって照射された測定光は、第1ミラー12によって90度方向を変化させられ、リム61の外周縁へ進む。リム61の外周縁で反射された測定光は、さらに第1ミラー12によって90度方向を変化させられ、光ユニット10に戻る。
【0037】
上記経路を測定光が通過するのに要した時間が演算部16により検出され、それに基づいてリム61の高さが算出される。
変形例4
図9は、変形例4における光ユニット10と、第1ミラー12と、第2ミラー13と、第3ミラー14との位置関係を簡略的に示す概略図である。
変形例4では、光ユニット10がX方向に移動可能である。また、予め記憶されている複数のタイヤホイールの機種情報に対応して、測定光をそれぞれのタイヤホイールの外周縁に反射できるY方向の位置に、複数の第3ミラー14が設定されている。複数の第3ミラー14および第1ミラー12は、光ユニット10からの一照射光を、互いに干渉しないように反射するため、X方向に異なる位置に設けられている。光ユニット10から第1ミラー12に向かって照射された測定光は、第1ミラー12によって90度方向を変化させられ、さらに第2ミラー13によって90度方向を変化させられ、リム61の内周面へと進む。リム61の内周面で反射された測定光は、再び第2ミラー13によって90度方向を変化させられ、さらに第1ミラー12によって90度方向を変化させられ、光ユニット10に戻る。
【0038】
上記経路を測定光が通過するのに要した時間が演算部16により検出され、それに基づいてリム61の内径が算出される。
次いで算出されたリム61の内径に従い、予め設定されている複数の第3ミラー14からリム61の内径に該当する位置にある一の第3ミラー14に、測定光を照射できる位置に、光ユニット10は、X方向に移動される。
光ユニット10から所定の第3ミラー14に向かって照射された測定光は、当該第3ミラー14によって90度方向を変化させられ、リム61の外周縁へ進む。リム61の外周縁で反射された測定光は、さらに第3ミラー14によって90度方向を変化させられ、光ユニット10に戻る。
【0039】
上記経路を測定光が通過するのに要した時間が演算部16により検出され、それに基づいてリム61の高さが算出される。
この発明は、以上説明した実施形態および変形例に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、測定光を照射してからその反射光を受光するまでの時間に基づいてリムの内径や高さを測定するのに代えて、三角測距法を利用して測定光により非接触でリムの内径や高さを測定するようにしてもよい。
【0040】
また、レーザビームに代えて、別の非接触距離センサを用いることも可能である。
また、測定対象物は、タイヤホイールに限らず、たとえば図10に示すようなブレーキドラムであってもよい。図10はブレーキドラム32の構成を図解的に示した側面図である。ブレーキドラム32は、機種によって、形状や大きさが異なるので、その内径および高さが測定できれば、そのブレーキドラム32の機種を特定できる。図10において、実線、破線および二点鎖線は、それぞれ、異なる機種のブレーキドラム32を示している。
【0041】
さらに、以上の実施例では、回転体の内径面と下面の上下方向の位置の寸法を測定しているが、必要に応じて、回転体の外側面や上面の位置の寸法を測定することによって回転体の機種を特定することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤホイール用動釣合い試験機にタイヤホイールの機種判別装置が併設された図を示した概略図である。
【図2】タイヤホイールの機種判別装置に含まれる光路変更装置の構成とミラーの位置関係を示した図解的な斜視図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】タイヤホイールの機種判別装置に含まれる光路変更装置の構成とミラーの位置関係を示した図解的な斜視図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】変形例1における、光ユニットと、第1ミラーと、第2ミラーと、第3ミラーとの位置関係を示した側面図である。
【図7】変形例2における、光ユニットと、第1ミラーと、第2ミラーとの位置関係を示した側面図である。
【図8】変形例3における、光ユニットと、第1ミラーと、第2ミラーとの位置関係を示した側面図である。
【図9】変形例4における、光ユニットと、第1ミラーと、第2ミラーと、第3ミラーとの位置関係を示した側面図である。
【図10】ブレーキドラムの構成を図解的に示した側面図である。
【符号の説明】
1 動釣合い試験機
6 タイヤホイール
61 リム
62 タイヤ
8 機種判別装置
9 保持台
10 光ユニット
11 光路変更装置
12 第1ミラー
13 第2ミラー
14 第3ミラー
15 制御部
16 演算部
17 機種情報記憶部
18 照合部
19 Xスライダ
20 Yスライダ
26 シリンダ
27 ピストンロッド
28 アーム
29 アーム
30 アーム
31 アーム
32 ブレーキドラム

Claims (5)

  1. 環状回転体の内径および軸方向の高さを検出し、その検出した値を予め記憶されている機種情報と照合して、環状回転体の機種を特定するようにした環状回転体の機種判別装置であって、
    測定光を照射する照射手段と、
    前記照射手段により照射される測定光を、環状回転体の回転軸心と平行な方向に当該回転体の内側へ導き、かつ、回転体の回転軸心側から回転体の半径方向に回転体の内周面に導き、内周面で反射された測定光を半径方向に回転体の回転軸心側へと導き、かつ、回転軸心と平行な方向に回転体の外側へと導く第1の光路と、
    前記照射手段により照射される測定光を、環状回転体の回転軸心と平行な方向に、当該回転体の外周縁に向かって導き、回転体の外周縁で反射された測定光を回転体の回転軸心と平行な方向に、回転体から遠ざかる方向へと導く第2の光路と、
    前記第1の光路および第2の光路でそれぞれ導かれる環状回転体で反射された測定光を受光する受光手段と、
    前記照射手段による測定光の照射および前記受光手段による測定光の受光に基づいて、前記環状回転体の内径および軸方向の高さを算出する演算手段と、
    を含むことを特徴とする環状回転体の機種判別装置。
  2. 前記第1の光路は、
    前記照射手段から照射される測定光を環状回転体の回転軸心と平行な方向に反射する第1ミラーと、
    第1ミラーにより反射された測定光を環状回転体の半径方向に反射する第2ミラーとを含み、
    第2ミラーおよび第1ミラーは、前記環状回転体の内周面で反射された測定光をそれぞれ環状回転体の半径方向および受光手段へと反射することを特徴とする、請求項1記載の環状回転体の機種判別装置。
  3. 前記第2の光路は、
    前記照射手段から照射される測定光を、環状回転体の回転軸心と平行な方向に反射する第3ミラーを含み、
    当該第3ミラーは、前記環状回転体の外周縁で反射された測定光を受光手段へと反射することを特徴とする、請求項1または2記載の環状回転体の機種判別装置。
  4. 前記照射手段、受光手段、第1ミラー、第2ミラーおよび第3ミラーは、互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向の三次元空間内において、次の(1)〜(5)の関係を満たすように配置されていることを特徴とする、請求項に記載の環状回転体の機種判別装置。
    (1)照射手段および受光手段は同じ位置にあり、X方向およびY方向へ変位可能である。
    (2)第1ミラーは、照射手段および受光手段に対して、Y方向に固定距離Y1離れている。照射手段および受光手段がX方向の位置X0のとき、第1ミラーは照射手段および受光手段に対し光を反射する。
    (3)第2ミラーは、第1ミラーに対してZ方向に固定距離Z1離れている。
    (4)第3ミラーは、第1ミラーに対して、X方向に距離X1離れている。第3ミラーは、照射手段および受光手段に対してY方向に固定距離Y2離れている。照射手段および受光手段がX方向の位置X1のとき、第3ミラーは照射手段および受光手段に対し光を反射する。
    (5)照射手段および受光手段がY方向に変位すると、それに伴い第3ミラーもY方向に変位する。
  5. 前記環状回転体は、ホイールのリムにタイヤが装着されてなるタイヤホイールを含み、タイヤホイールのリムの内径および高さを検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の環状回転体の機種判別装置。
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