JP4234162B2 - 製品に仮想属性を割り当てるためのシステム、方法、およびプログラムならびに製品に発生した事象の原因をトレースするためのシステム、方法、およびプログラム - Google Patents

製品に仮想属性を割り当てるためのシステム、方法、およびプログラムならびに製品に発生した事象の原因をトレースするためのシステム、方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、一般的には、情報処理技術に関し、より詳細には、製品に仮想属性を割り当てるためのシステム、方法、およびプログラムならびに製品に発生した事象の原因をトレースするためのシステム、方法、およびプログラムに関する。
近年、製品、特に消費者向け製品の設計や生産プロセスに起因する不具合(本明細書において、単に「不具合」という)に対する社会的関心が高まっている。そのような不具合が発生した場合、企業がリコール等の措置を迅速にかつ必要な範囲で行うための不具合の原因を特定する手段が必要となる。
特に、必要以上の対応に伴う無用のコストや企業の社会的信用の毀損を避けるため、不具合が発生した製品に使用された部品のうち、いずれが不具合の原因であったかを具体的かつ迅速に特定することが必要である。
かかる不具合の原因の特定を実現するための方法として、不具合が発生した製品とその製品に使用された部品の属性の間の相関分析を、既存のデータマイニング技術を使用して行う方法が考えられる(データマイニング技術の一例として、Agrawal、Srikantによる“Fast Algorithms for Mining Association Rules”(非特許文献1)およびSrikant、Agrawalによる“MiningGeneralized Association Rules”(非特許文献2)を参照)。
また、業界の各社は、製品の不具合の原因を特定するための技術について、研究開発を行っている。その結果、背景技術として、以下の公開特許公報が発行されている。
特開2005−235150号公報は、量産時の品質不良原因を究明することができる生産・開発情報のデータトレースシステムを開示する。システムは、工程番号と部品番号を紐付け情報として登録し、開発工程において、各生産工程、部品毎に、FMEA情報を工程番号、部品番号に紐付けして登録する。仕様決定後、工程仕様情報として、生産仕様書等を、部品仕様情報として、設計仕様書等をそれぞれ工程番号、部品番号に紐付けして登録し、生産工程において、品質情報を生産ロット番号及びその工程番号に紐付けして登録する。
特開2002−361527号公報は、部品間の相性によって品質が変化する場合に、品質のトレースが困難になるという不都合に対応するためのシステムを開示する。システムは、部品表、部品の組合せの可否を示す表、品質解析部、ロット単位で部品の情報を蓄積する入庫部品データベース、入庫部品データベースに部品の互換性情報を渡すランクマスタ、組合せの決定と組合せ毎の着工数を計算する組合せ演算部、配膳単位毎に使用する部品を指示する着工記録システム、上記配膳単位毎に製品の品質データを蓄積する品質トレースデータベースを備える。
特開2002−251212号公報は、複数種類の下位部品の組み合わせによって生産される上位部品について、その上位部品の品質不良の原因が、その上位部品を構成している個々の下位部品の不良にあるのか、組付工程に問題があるのかを特定できる手段を提供することを目的とする方法が提供される。
特開2005−235150 特開2002−361527 特開2002−251212 R. Agrawal、他一名、"FastAlgorithms for Mining Association Rules"、 [online]、「平成18年8月22日検索」、インターネット<URL:http://www.almaden.ibm.com/software/projects/hdb/Publications/papers/vldb94.pdf> R. Srikant、他一名、"MiningGeneralized Association Rules"、 [online]、「平成18年8月22日検索」、インターネット<URL:http://www.cs.utah.edu/~juliana/AdvancedDB/Refs/agrawal-vldb1995.pdf#search=%22Mining%20Generalized%20Association%20Rules%22>
数万点の部品から構成される自動車のような製品の不具合の原因を特定するために部品の属性をデータマイニングする場合、巨大な計算機資源の量が必要となる可能性がある。具体的には、例えば、製品が10万点の部品を含み、それぞれに10個の属性がある場合にすべての属性を考慮したマイニングを行おうとすると、バスケット分析を行うためのバスケットのサイズは100万個のオーダーになる。多数の製品(例えば、300万台の自動車)についてこれを適用すれば、巨大な量の計算機資源(例えば、メモリサイズ)が必要となる可能性があることは明らかであろう。
本発明の目的の1つは、より効率的に製品に発生した事象の原因をトレースするためのシステム、方法、およびプログラム方法、プログラム、およびシステムを提供することである。
上記の目的を達成するために、下位のサプライヤから供給された部品を使用して製品を生産し、生産された製品を部品として上位のサプライヤに供給することを繰り返す生産プロセスチェーンにおいて生産された製品に仮想属性を割り当てるためのシステムが提供される。生産プロセスチェーンは、第1の製品を生産する第1のサプライヤと、第1のサプライヤの上位サプライヤであって第2の製品を生産する第2のサプライヤを含む。システムは、共通の属性を有する第1の製品のグループに割当てられた第1の属性値を記憶する記憶部と、共通の属性を有する第2の製品のグループに割当てられた第2の属性値を記憶する記憶部と、第2の属性値と、対応する第2の製品に使用された1以上の第1の製品のそれぞれに割り当てられた1以上の第1の属性値の組合せに対して、一意の仮想属性値を生成する生成部を備える。
また、上記の目的を達成するために、上記の仮想属性を割り当てるためのシステムにおいて生成された仮想属性を使用して、第2のサプライヤの上位サプライヤである第3のサプライヤが複数の種類の第2の製品を使用して生産した第3の製品に発生した事象の原因をトレースするためのシステムが提供される。システムは、仮想属性を、対応する第2の製品と関連付けて記憶する記憶部と、事象が発生した第3の製品を特定する情報を受ける受信部と、第3の製品に使用される第2の製品の種類ごとに、第3の製品を情報により特定された第3の製品と、共通の仮想属性を有する第2の製品のグループとの相関係数を算出する相関算出部と、最大の相関係数が算出された第2の製品の種類に属する第2の製品を、事象の原因として特定する原因特定部を備える。
以上、本発明の概要を、システムとして説明したが、本発明は、方法、プログラム、またはプログラム製品として把握することもできる。プログラム製品は、例えば、前述のプログラムを格納した記憶媒体を含め、あるいはプログラムを伝送する媒体を含めることができる。
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの構成要素のコンビネーションまたはサブコンビネーションもまた、発明となり得ることに留意すべきである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
また、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、実施の形態の記載内容に限定して解釈されるべきものではない。また、実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須とは限らないことに留意されたい。実施の形態の説明の全体を通じて同じ要素には同じ番号を付している。
図1は、本発明の実施形態の生産プロセスチェーン100を図示した高水準の概要図である。本発明の実施形態の生産プロセスチェーン100は、複数のサプライヤ110、120、130、140、150、155、160、170、180、および190(本明細書において、単に「サプライヤ」とそれぞれを称することがある)を含む。
本発明の実施形態の生産プロセスチェーン100に含まれるサプライヤは、下位のサプライヤから供給された部品を使用して製品を生産し、生産された製品を部品として上位のサプライヤに供給する。そして、このサイクルが繰り返されることによって、消費者に販売される最終製品が生産される。
具体的には、本発明の実施形態においては、サプライヤ110、120、130は、それぞれ製品A11、A12、A13を生産し、上位のサプライヤ160に部品として供給するものとする。サプライヤ160は、A11、A12、A13を使用して、製品A1を生産し、最終製品の生産を行うサプライヤ190に部品として供給するものとする。
サプライヤ140、150は、それぞれ製品A21、A22を生産し、上位のサプライヤ170に部品として供給するものとする。サプライヤ170は、部品A21、A22を使用して製品A2を生産し、サプライヤ190に部品として供給するものとする。
サプライヤ155は、それぞれ製品A31を生産し、上位のサプライヤ180に部品として供給するものとする。サプライヤ180は、部品A31を使用して製品A3を生産し、サプライヤ190に部品として供給するものとする。サプライヤ190は、部品A1、A2、A3を使用して最終製品A0を生産し、消費者105は、販売された最終製品A0を購入し、使用する。
図8は、本発明の実施の形態の最終製品A0の部品表(BOM、Bill of Materials)である。本明細書においては、相対的に部品表の上位にある製品を「上位の製品」、相対的に部品表の下位にある製品を「下位の製品」と称し、「上位の製品」および「下位の製品」を生産するサプライヤそれぞれを、「上位のサプライヤ」および「下位のサプライヤ」と称するものとする。
それぞれのサプライヤは、各サプライヤで生産する製品の情報を管理するためのシステム112、122、132、142、152、157、162、172、182および192(本明細書において、単に「システム」とそれぞれを称することがある)を備える。
それぞれのサプライヤが備えるシステムには、そのサプライヤの社内オペレータによって入力された、またはシステムや他の生産管理システムなどにおいて自動的に生成された製品の情報が記憶される。また、システムのユーザは、当該システムに記憶された製品情報をシステムが備える表示装置を通じて閲覧することができる。
さらに、システムに記憶される製品情報は、例えば、そのシステムを備えるサプライヤにおける製品の生産スケジュール、生産プロセスにおける作業者、生産プロセスにおける条件、ロット番号、不具合が発生した製品を特定するための情報を含む製品の不具合情報などが含まれる。
それぞれのシステムは、上位および下位のサプライヤに備えられたシステム(本明細書において、「上位のシステム」と「下位のシステム」それぞれ称する)と通信ネットワークを通じて接続され、電子的なデータを交換することができる。具体的には、システム192は、下位のシステム162、172、182とネットワーク164、174、184を通じて通信を行うことができる。
システム162は、下位のシステム112、122、132とネットワーク114、124、134を通じて通信を行うことができる。システム172は、下位のシステム142、152とネットワーク144、154を通じて通信を行うことができる。システム182は、下位のシステム157と通信ネットワーク159を通じて通信を行うことができる。
上述の通信ネットワーク114、124、134、144、154、157、164、174、および184(本明細書において、単に「ネットワーク」とそれぞれを称することがある)は、一例としてインターネットにより実現することができる。インターネットは、よく知られたTCP/IPを使用してシステム間を接続する。インターネットではグローバルアドレスまたはローカルアドレスで表されるIPアドレスによって相互に通信するシステムが特定される。本発明の実施形態においては、セキュリティの向上のために、システム間のネットワーク接続は、よく知られたVPN(Virtual Private Network)技術を使用して実現される。
本発明の実施形態では、システムは、下位のシステムから部品として供給を受けた製品の情報を受領することができる。また、システムは、上位のシステムに部品として供給した製品の情報を送信することができる。
また、本発明の実施形態では、システムは、ネットワークを通じて、上位のシステムから部品として供給した製品に関する不具合情報を受領することができる。また、システムは、下位のシステムに部品として供給を受けた製品の不具合情報を送信することができる。
図2は、本発明の実施の形態のシステムの機能ブロック図である。なお、図2の機能ブロック図に示す各要素は、図7に記載されるハードウェア構成を有する情報処理装置において、ハードディスク装置13に格納されたオペレーティング・システムやコンピュータ・プログラムをメインメモリ4にロードした上でCPU1に読み込ませ、ハードウェア資源とソフトウェアを協働させることによって実現することができる。
本発明の実施形態においては、システムは、部品ロット番号受信部205、部品ロット番号記憶部210、製品ロット番号入力部215、製品ロット番号記憶部220、仮想ロット番号生成部225および仮想ロット番号記憶部230を備える。
部品ロット番号受信部205は、下位のシステムから、下位のサプライヤから部品として供給された製品のロット番号(本明細書において「部品ロット番号」と称する)を、ネットワークを通じて受信する機能を有する。なお、本明細書においては、ロット番号は、共通の属性を有する同種の製品のグループに対して割り当てられる属性値の一種を意味するものとする。部品ロット番号記憶部210は、部品ロット番号受信部205が受信した部品ロット番号を記憶することができる。
さらに具体的には、下位のサプライヤが、生産プロセスチェーン100における最下位のサプライヤであるときは、部品ロット番号は、その下位のサプライヤがその部品に対して割り当てた製造ロット番号であるものとする。
なお、製造ロット番号は、生産工程における所定の条件が共通する製品のグループに対して割り当てられたロット番号である。具体的には、例えば、同一の作業者によって生産された製品のグループや、同一の製造装置を用いて生産された製品のグループなどに対して、同一の製造ロット番号が割り当てられる。したがって、不具合が発生した製品と同一の製造ロット番号が割り当てられた製品は、同じ故障の原因が含まれる可能性が高いと言えることに留意されたい。
また、下位のサプライヤが、生産プロセスチェーン100における最下位のサプライヤではないときは、その下位のサプライヤがその部品に対して割り当てた仮想ロット番号であるものとする。本発明の実施形態における仮想ロット番号の詳細については、後で説明する。
製品ロット番号入力部215は、下位のサプライヤから供給された部品を使用して生産される製品の製造ロット番号(本明細書において「製品ロット番号」と称する)の入力を受ける機能を有する。製品ロット番号は、例えば、製品の生産工程においてオペレータによって端末からマニュアルで入力されてもよいし、他の生産情報管理システムから自動的に入力を受けてもよい。製品ロット番号記憶部220は、製品ロット番号入力部215が受信した製品ロット番号を記憶することができる。
仮想ロット番号生成部225は、そのシステムを備えるサプライヤにおいて生産された製品の仮想的な属性として、その製品の製品ロット番号およびその製品に使用された部品の部品ロット番号に基づいて、仮想ロット番号を生成する機能を有する。より具体的には、本発明の実施形態では、仮想ロット番号生成部225は、製品に使用された1以上の部品のロット番号とその製品の製品ロット番号の組合せに対して、一意の仮想ロット番号を割当てて生成するものとする。
仮想ロット番号生成部225は、生産した製品を部品として供給した上位のサプライヤのシステムに、当該部品として供給した製品の仮想ロット番号を送信する機能をさらに有する。仮想ロット番号記憶部230は、仮想ロット番号生成部225が生成した仮想ロット番号を記憶することができる。
システムは、不具合情報受信部235、不具合情報記憶部240、相関係数計算部245、不具合原因判定部250、メッセージ表示部255、および不具合情報送信部260をさらに備える。
不具合情報受信部235は、消費者からの報告等に基づいてオペレータによって入力され、または上位のシステムから送信された不具合情報を受信する機能を有する。不具合情報記憶部240は、不具合情報受信部235が受けた不具合情報を記憶することができる。かかる不具合情報は、消費者に販売するためにサプライヤから出荷され、または上位のサプライヤに供給した部品として供給した製品のうち、不具合が発生した製品を特定するための情報を少なくとも含む。
相関係数計算部245は、部品ロット番号記憶部210に記憶された部品ロット番号または製品ロット番号記憶部220に記憶された製品ロット番号を使用して、不具合情報記憶部240に記憶された情報により特定される不具合が発生した製品と、共通の部品ロット番号を有する部品のグループおよび共通の製品ロット番号を有する製品のグループとの相関係数を計算する。かかる相関係数の計算の詳細については、後述する。
不具合原因判定部250は、相関係数計算部245が計算した相関係数に基づいて、所定の条件を満たすロット番号に対応する部品または製品を、不具合の原因として特定する機能を有する。具体的には、不具合原因判定部250は、相関係数計算部245が最大の相関係数を算出した部品または製品を、不具合の原因として特定する。
メッセージ表示部255は、システムのユーザに不具合原因判定部250が不具合の原因と特定した部品または製品の情報を表示する機能を有する。不具合情報送信部360は、不具合原因判定部350が製品ではなく部品を不具合の原因として特定した場合に、当該部品を供給した下位のサプライヤに不具合情報を提供する機能を有する。
図3は、本発明の実施形態におけるシステムの製品生産段階における動作を表現するフローチャート300である。処理は、ステップ305でスタートし、ステップ310において最下位のサプライヤにおける製品の生産が実施される。本発明の実施形態では、サプライヤ110、120、130、140、150、155におけるA11、A12、A13、A21、A22、A31の生産が実施される。
次に、ステップ315において、ステップ310において生産された製品が上位のサプライヤに部品として供給される。本発明の実施形態では、A11、A12、A13がサプライヤ160に、A21、A22がサプライヤ170に、A31がサプライヤ180にそれぞれ部品として供給される。
処理はステップ320に進み、ステップ315において部品として供給された製品の製品ロット番号を送信する。本発明の実施形態では、A11、A12、A13の製品ロット番号がシステム112から162に、A21、A22の製品ロット番号がシステム122から172に、A31の製品ロット番号がシステム157から182にそれぞれ送信される。
次に、ステップ325において、部品ロット番号受信部205は、ステップ320において送信された製品ロット番号を部品ロット番号として受信する。受信された部品ロット番号は、部品ロット番号記憶部210に記憶される。本発明の実施形態では、システム162、172、182の部品ロット番号受信部205が、部品ロット番号を受信する。
処理はステップ330に進み、ステップ315において供給された部品を使用して、サプライヤは、製品を生産する。そして、ステップ335において、生産された製品の製品ロット番号が、システムの製品ロット番号入力部215を使用してそれぞれ入力され、製品ロット番号記憶部220に記憶される。本発明の実施形態では、サプライヤ160においてA11、A12、A13を使用して製品A1が生産され、サプライヤ170においてA21、A22を使用して製品A2が生産され、サプライヤ180において製品A3が生産され、それぞれロット番号が入力され記憶される。
処理はさらにステップ340において、ステップ330において生産された製品が消費者105に提供される最終製品であるかどうか、すなわち、より上位のサプライヤが存在するかどうかが判定される。最終製品ではないと判定された場合、処理はNOの矢印を通じてステップ345に進む。本発明の実施形態では、この時点でさらに上位のサプライヤ190が存在するので、処理はステップ345に進むこととなる。
ステップ345においては、仮想ロット番号生成部225は、ステップ330において生産された製品に使用された1以上の部品の部品ロット番号記憶部210に記憶された部品ロット番号と、製品ロット番号記憶部220に記憶されたその製品の製品ロット番号の組合せに対して、新たなロット番号(本明細書において、「仮想ロット番号」と称する)を割当てる。この処理は、本発明の実施の形態において「ロット分割」と称される。
本発明の実施形態のシステム162におけるロット分割処理を、一例としてより詳細に説明する。既述の通り、本発明の実施形態のサプライヤ160においては、A1を生産するために、A11、A12、A13が使用されるものとする。システム162においては、A11、A12、A13のそれぞれの部品ロット番号と、A1の製品ロット番号の組合せに対して、一意の仮想ロット番号が割当てられる。
図5は、本発明の実施形態のシステム162におけるロット分割処理の一例を図示したものである。図5においては、例えば、「A11−10101」、「A12−10201」、「A13−10301」という3個の部品ロット番号と、「A1−101」という1つの製品ロット番号の組合せに、「A1−X01」という一意の仮想ロット番号が割当てられていることに留意されたい。
なお、本発明の実施形態の説明をわかりやすいものとするために、本発明の実施形態では製品A1と部品A11、A12、A13の1ロットあたりの個数(すなわち、ロットサイズ)がそれほど異ならないものとして説明をした。しかし、部品はそれが使用される製品よりも大量に同条件で生産され(例えば、数千個の半導体チップが1のロットとして生産され、そのチップを1個が1つの装置に使用される場合など)、部品のロットサイズが製品のロットサイズよりもずっと大きい場合がしばしばあるので、一般的には、図5に示したよりは、仮想ロット番号の個数は増加しない場合が多いことに留意されたい。
処理はステップ350へ進み、ステップ345において仮想ロット番号生成部225によって生成された仮想ロット番号が、仮想ロット番号記憶部230に記憶される。次に、ステップ355において、仮想ロット番号が割当てられた製品を、さらに上位のサプライヤ(本発明の実施形態では、サプライヤ190)に対して部品として供給する。
処理はステップ360に進み、仮想ロット番号生成部225は、ステップ345において生成された仮想ロット番号を、ステップ355において当該仮想ロット番号に対応する製品を部品として供給したサプライヤ190のシステム192に送信する。
なお、ステップ360においては、サプライヤ190に供給する一つのA1について、システム162の仮想ロット番号生成部225は、A11、A12、A13、A1に対する4つのロット番号を送信するのではなく、1つの仮想ロット番号のみを送信することに留意されたい。すなわち、本発明の実施形態においては、4つのロット番号を送信する場合と比較して、システム162が送信し、システム182が受信し記憶しなければならないデータ量が少なくなり、必要となる計算機資源の量が非常に相対的に少なくて済むこととなる。また、本発明の実施形態のシステムは、何らのカスタマイズを必要とすることなく、受信した仮想ロット番号を部品ロット番号として扱うことができることに留意されたい。
そして処理は、ステップ325に戻り、サプライヤ190ないしシステム192において、ステップ360において送信された仮想ロット番号を部品ロット番号として、ステップ325以降のステップが繰り返される。そして、サプライヤ190は、最終製品を生産する最上位のサプライヤであるので、ステップ340においてYESの矢印からステップ365に進み、処理は終了する。
図4は、本発明の実施形態におけるシステムにおける不具合の原因である部品を特定する処理の流れを表現するフローチャート400である。処理は、ステップ405でスタートし、ステップ410において、消費者105に販売された製品の一部に特定の事象(具体的には、不具合)が発生したものとする。
次に、処理はステップ415に進み、ステップ410において発生した製品の不具合情報が、システム192に入力される。具体的には、不具合情報は、不具合が発生した製品を特定するために必要な情報(例えば、個々の製品に一意に割当てられた製造番号ないしシリアル・ナンバー)が入力される。
次に、ステップ420において、システムの不具合情報受信部235は、ステップ415において入力された不具合情報を受信し、不具合情報記憶部240は、受信された不具合情報を記憶する。
処理はステップ425に進み、相関係数計算部245は、部品ロット番号記憶部210に記憶された部品ロット番号および製品ロット番号記憶部220に記憶された製品ロット番号を使用して、不具合情報記憶部240に記憶された不具合情報において特定される不具合製品と、共通の部品ロット番号を有する部品のグループおよび共通の製品ロット番号を有する製品のグループとの相関の程度を表す相関係数を計算する。一例として、本発明の実施形態においては、相関係数計算部245は、下記の[数1]を使用して相関係数Rを求めることによって、かかる相関係数を計算する。
Figure 0004234162

i:不具合製品の製造番号(シリアル・ナンバー)
spi:不具合製品iのロット番号または対応する部品のロット番号
Fspi:ロット番号spiのロットにおける不具合製品または対応する部品の個数
Lspi:ロット番号spiのロットに含まれる製品または部品の個数(ロットサイズ)
システム190の部品ロット番号記憶部210、製品ロット番号記憶部220、および不具合情報記憶部240に図6に図示するデータが記憶されている場合を一例としてステップ425における相関係数Rの計算を説明する。
この場合、A0についての相関係数は、RA0=(4/8)*4+(6/10)*6=5.60となる。A1についての相関係数は、RA1=(2/3)*2+(2/2)*2+(4/5)*4+(2/3)*2=7.87となる。A2についての相関係数は、RA2=(4/4)*4+(6/6)*6=10.00となる。A3についての相関係数は、RA3=(4/10)*4+(6/9)*6=5.60となる。
処理はステップ430進み、製品または部品が不具合の原因として特定される。具体的には、ステップ425において最大の相関係数が算出された製品または部品が不具合の原因として特定される。図6に図示した一例では、A2についての相関係数が最も高い(RA2=10.00)ので、A2が不具合の原因として特定される。
次に、ステップ435において、メッセージ表示部255は、ステップ430において不具合原因と判定された製品または部品に関する情報を、不具合原因の分析のためにユーザに提示するためにシステムの表示装置に表示する。また、ステップ435においては、ステップ425において計算された製品および部品の相関係数も表示され、ユーザに提示される。図6に図示した一例では、不具合原因がA2であること、およびA0、A1、A2、A3の相関係数がRA0=5.60、RA1=7.87、RA2=10.00、RA3=5.60であることがユーザに提示されることとなる。
処理はステップ440に進み、最大の相関係数が算出されたのが、製品または部品のどちらであるかが判定される。ステップ440において、特定の部品について相関係数が最も高いと判定された場合、処理はステップ445に進む。
ステップ445においては、不具合情報送信部260は、かかる特定の部品を生産したサプライヤに備えられたシステムに、不具合が生じた製品に使用された部品を特定する情報を含む不具合情報を送信する。図6に図示した一例では、A2を生産したサプライヤ170のシステム172に不具合情報が送信されることになる。
次に、処理はステップ420に進み、ステップ445において送信された不具合情報が下位のサプライヤのシステムにおいて受信される。そして、不具合情報を受信したシステムにおいて、ステップ420乃至445が繰り返されることとなる。
ステップ440において、製品の相関係数が最も高いと判定された場合、そのサプライヤにおける製品の生産工程(部品の組み付け、加工、部品間の相性)において不具合の原因が存在すると判定されるので、これ以上下位のシステムに不具合情報を送る必要はない。そこで、処理はステップ440からYESの矢印を通じてステップ450へ進み、処理は終了する。
図7は、本発明の実施の形態によるシステムを実現するのに好適な情報処理装置のハードウェア構成の一例を示した図である。情報処理装置は、バス2に接続されたCPU(中央処理装置)1とメインメモリ4を含んでいる。ハードディスク装置13、30、およびCD−ROM装置26、29、フレキシブル・ディスク装置20、MO装置28、DVD装置31のようなリムーバブル・ストレージ(記録メディアを交換可能な外部記憶システム)がフロッピーディスクコントローラ19、IDEコントローラ25、SCSIコントローラ27などを経由してバス2へ接続されている。
フレキシブル・ディスク、MO、CD−ROM、DVD−ROMのような記憶メディアが、リムーバブル・ストレージに挿入される。これらの記憶メディアやハードディスク装置13、30、ROM14には、オペレーティング・システムと協働してCPU等に命令を与え、本発明を実施するためのコンピュータ・プログラムのコードを記録することができる。メインメモリ4にロードされることによってコンピュータ・プログラムは実行される。コンピュータ・プログラムは圧縮し、また複数に分割して複数の媒体に記録することもできる。
情報処理装置は、キーボード/マウス・コントローラ5を経由して、キーボード6やマウス7のような入力デバイスからの入力を受ける。情報処理装置は、視覚データをユーザに提示するための表示装置11にDAC/LCDC10を経由して接続される。
情報処理装置は、ネットワーク・アダプタ18(イーサネット(R)・カードやトークンリング・カード)等を介してネットワークに接続し、他のコンピュータ等と通信を行うことが可能である。図示はされていないが、パラレルポートを介してプリンタと接続することや、シリアルポートを介してモデムを接続することも可能である。
以上の説明により、本発明の実施の形態によるシステムを実現するのに好適な情報処理装置は、通常のパーソナルコンピュータ、ワークステーション、メインフレームなどの情報処理装置、または、これらの組み合わせによって実現されることが容易に理解されるであろう。ただし、これらの構成要素は例示であり、そのすべての構成要素が本発明の必須構成要素となるわけではない。
本発明の実施の形態において使用される情報処理装置の各ハードウェア構成要素を、複数のマシンを組み合わせ、それらに機能を配分し実施する等の種々の変更は当業者によって容易に想定され得ることは勿論である。それらの変更は、当然に本発明の思想に包含される概念である。
本発明の実施形態によるシステムは、マイクロソフト・コーポレーションが提供するWindows(R)オペレーティング・システム、アップル・コンピュータ・インコーポレイテッド提供するMacOS(R)、X Window Systemを備えるUNIX(R)系システム(例えば、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションが提供するAIX(R)など)のような、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)マルチウインドウ環境をサポートするオペレーティング・システムを採用することができる。
以上から、本発明の実施の形態において使用されるシステムは、特定のオペレーティング・システム環境に限定されるものではないことを理解することができる。すなわち、オペレーティング・システムは、アプリケーション・ソフトウェアなどがデータ処理システムの資源を利用できるようにする資源管理機能を提供することができるものであれば、いかなるものをも採用することができる。なお、資源管理機能には、ハードウェア資源管理機能、ファイルハンドル機能、スプール機能、ジョブ管理機能、記憶保護機能、仮想記憶管理機能などが含まれ得るが、これらの機能については、当業者によく知られたものであるので詳細な説明は省略する。
また、本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとして実現可能である。ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによる実行において、所定のプログラムを有するデータ処理システムにおける実行が典型的な例として挙げられる。かかる場合、該所定プログラムが該データ処理システムにロードされ実行されることにより、該プログラムは、データ処理システムを制御し、本発明にかかる処理を実行させる。このプログラムは、任意の言語・コード・表記によって表現可能な命令群から構成される。そのような命令群は、システムが特定の機能を直接、または1.他の言語・コード・表記への変換、2.他の媒体への複製、のいずれか一方もしくは双方が行われた後に、実行することを可能にするものである。
もちろん、本発明は、そのようなプログラム自体のみならず、プログラムを記録した媒体もその範囲に含むものである。本発明の機能を実行するためのプログラムは、フレキシブル・ディスク、MO、CD−ROM、DVD、ハードディスク装置、ROM、MRAM、RAM等の任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することができる。かかるプログラムは、記録媒体への格納のために、通信回線で接続する他のデータ処理システムからダウンロードしたり、他の記録媒体から複製したりすることができる。また、かかるプログラムは、圧縮し、または複数に分割して、単一または複数の記録媒体に格納することもできる。また、様々な形態で、本発明を実施するプログラム製品を提供することも勿論可能であることにも留意されたい。
以上、本発明の実施形態によれば、より少ない計算機資源で、効率よく製品に起きた事象、具体的には不具合の原因を特定することができるトレーサビリティ・システムを構築することができることが容易に理解される。
上記の実施の形態に、種々の変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。例えば、本発明の実施形態の生産プロセスチェーンは、3階層の生産プロセスチェーンとして実現されているが、任意の数の階層を有する生産プロセスチェーンに拡張ができることは勿論である。そのような変更または改良を加えた形態も当然に本発明の技術的範囲に含まれることに留意されたい。
本発明の実施形態の生産プロセスチェーンの高水準の概念図である。 本発明の実施形態におけるシステムの機能ブロック図である。 本発明の実施形態におけるシステムの仮想ロット番号の割当てにおける動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態におけるシステムの製品に不具合が発生したときの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態におけるロット分割処理を説明するための図である。 本発明の実施形態における相関係数の計算を説明するための図である。 本発明の実施形態おけるシステムを実現するのに好適な情報処理装置のハードウェア構成の一例を示した図である。 本発明の実施形態における最終製品の部品表である。

Claims (12)

  1. 下位のサプライヤから供給された部品を使用して製品を生産し、生産された製品を部品として上位のサプライヤに供給することを繰り返す生産プロセスチェーンにおいて生産された製品に仮想属性を割り当て、生産された製品に発生した事象の原因をトレースするためのシステムであって、
    前記生産プロセスチェーンは、第1の製品を生産する第1のサプライヤと、前記第1のサプライヤの上位サプライヤであって第2の製品を生産する第2のサプライヤを含み、
    前記第2のサプライヤにおける、CPUおよび記憶デバイスを備えた情報処理装置において、
    前記CPUにより、共通の属性を有する第1の製品のグループに割当てられた第1の属性値記憶され、前記記憶デバイスの第1記憶部と、
    前記CPUにより、共通の属性を有する第2の製品のグループに割当てられた第2の属性値記憶され、前記記憶デバイスの第2記憶部と、
    前記CPUにより、前記第2の属性値と、対応する前記第2の製品に使用された1以上の前記第1の製品のそれぞれに割り当てられた1以上の前記第1の属性値の組合せに対して、一意の仮想属性値生成される生成部と、
    前記CPUにより、前記仮想属性値が、対応する前記第2の製品と関連付けて記憶される、前記記憶デバイスの第3記憶部と、
    前記CPUにより、前記事象が発生した前記第2の製品を特定する情報が受信される受信部と、
    前記CPUにより、前記第2の製品に使用される前記第1の製品の種類ごとに、前記受信情報により特定された前記第2の製品と、共通の前記仮想属性値を有する前記第1の製品のグループとの相関係数が算出される相関算出部と、
    前記CPUにより、最大の相関係数が算出された前記第1の製品の種類に属する前記第1の製品であって、前記事象の発生した前記第2の製品に使用された前記第1の製品が、前記事象の原因として特定される原因特定部と、
    を備える、前記システム。
  2. 前記第1の属性値は、前記第1の製品の仮想属性値である、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第1の製品の仮想属性値は、前記第1の製品の仮想ロット番号である、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記第2の属性値は、前記第2の製品の製造ロット番号である、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記情報処理装置において、前記CPUにより、前記第1のサプライヤからネットワークを通じて前記第1の属性値受信される受信部をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記生産プロセスチェーンは、前記第2のサプライヤの上位サプライヤであって第3の製品を生産する第3のサプライヤをさらに含み、
    前記生成部は、前記第3のサプライヤにネットワークを介して前記仮想属性値を送信する、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記第の製品に発生した事象は、前記第の製品の不具合である、請求項に記載のシステム。
  8. 前記情報処理装置において、前記原因特定部によって特定された前記の製品であって、前記事象の発生した前記の製品に使用された前記の製品を特定する情報前記CPUにより、前記第1のサプライヤにネットワークを通じて送信される送信部をさらに備える、請求項に記載のシステム。
  9. 記相関算出部は、前記受信情報により特定された前記の製品と、共通の前記第の属性を有する前記の製品のグループとの相関係数をさらに算出し、
    前記原因特定部は、前記第の製品について最大の相関係数が算出されたことに応じて、前記第の製品を前記事象の原因として特定する、
    請求項に記載のシステム。
  10. 前記情報処理装置において、前記原因特定部によって特定された前記第2の製品に関する情報が、前記CPUにより、表示される表示部をさらに備える、請求項に記載のシステム。
  11. 位のサプライヤから供給された部品を使用して製品を生産し、生産された製品を部品として上位のサプライヤに供給することを繰り返す生産プロセスチェーンにおいて生産された製品に仮想属性を割り当て、生産された製品に発生した事象の原因をトレースするための方法であって、
    前記生産プロセスチェーンは、第1の製品を生産する第1のサプライヤと、前記第1のサプライヤの上位サプライヤであって第2の製品を生産する第2のサプライヤを含み、
    前記第2のサプライヤにおける、CPUおよび記憶デバイスを備えた情報処理装置において、
    前記CPUにより、共通の属性を有する第1の製品のグループに割当てられた第1の属性値を前記記憶デバイスに記憶するステップと、
    前記CPUにより、共通の属性を有する第2の製品のグループに割当てられた第2の属性値を前記記憶デバイスに記憶するステップと、
    前記CPUにより、前記第2の属性値と、対応する前記第2の製品に使用された1以上の前記第1の製品のそれぞれに割り当てられた1以上の前記第1の属性値の組合せに対して、一意の仮想属性値を生成するステップと、
    前記CPUにより、前記仮想属性値を、対応する前記第2の製品と関連付けて、前記記憶デバイスに記憶するステップと、
    前記CPUにより、前記事象が発生した前記第2の製品を特定する情報を受信するステップと、
    前記CPUにより、前記第2の製品に使用される前記第1の製品の種類ごとに、前記受信情報により特定された前記第2の製品と、共通の前記仮想属性値を有する前記第1の製品のグループとの相関係数を算出するステップと、
    前記CPUにより、最大の相関係数が算出された前記第1の製品の種類に属する前記第1の製品であって、前記事象の発生した前記第2の製品に使用された前記第1の製品を、前記事象の原因として特定するステップと、
    を含む、前記方法。
  12. 下位のサプライヤから供給された部品を使用して製品を生産し、生産された製品を部品として上位のサプライヤに供給することを繰り返す生産プロセスチェーンにおいて生産された製品に仮想属性を割り当て、生産された製品に発生した事象の原因をトレースするためのプログラムであって、
    前記生産プロセスチェーンは、第1の製品を生産する第1のサプライヤと、前記第1のサプライヤの上位サプライヤであって第2の製品を生産する第2のサプライヤを含み、
    前記第2のサプライヤにおける、CPUおよび記憶デバイスを備えた情報処理装置に、
    前記CPUにより、共通の属性を有する第1の製品のグループに割当てられた第1の属性値を前記記憶デバイスに記憶するステップと、
    前記CPUにより、共通の属性を有する第2の製品のグループに割当てられた第2の属性値を前記記憶デバイスに記憶するステップと、
    前記CPUにより、前記第2の属性値と、対応する前記第2の製品に使用された1以上の前記第1の製品のそれぞれに割り当てられた1以上の前記第1の属性値の組合せに対して、一意の仮想属性値を生成するステップと、
    前記CPUにより、前記仮想属性値を、対応する前記第2の製品と関連付けて、前記記憶デバイスに記憶するステップと、
    前記CPUにより、前記事象が発生した前記第2の製品を特定する情報を受信するステップと、
    前記CPUにより、前記第2の製品に使用される前記第1の製品の種類ごとに、前記受信情報により特定された前記第2の製品と、共通の前記仮想属性値を有する前記第1の製品のグループとの相関係数を算出するステップと、
    前記CPUにより、最大の相関係数が算出された前記第1の製品の種類に属する前記第1の製品であって、前記事象の発生した前記第2の製品に使用された前記第1の製品を、前記事象の原因として特定するステップと、
    を実行させる、前記プログラム。
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