JP2008204241A - 情報共有システム - Google Patents

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Mutsumi Horikoshi
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Abstract

【課題】
秘匿性を保持した環境下で情報を蓄積し、かつ情報の秘匿性の度合いに応じて公開の度合いを選択して複数のユーザの間で情報を共有する。
【解決手段】
電子掲示板に掲載すべき情報を入力してクライアント端末からWebサーバに送信する。Webサーバは、受信した情報を、分類定義ファイル4で規定されたルールに従って分類して複数のDB51〜53のいずれかに記憶する。更に、掲載実行ファイル6に規定されたルールに従って、DB51の情報を全てのユーザが閲覧可能な領域Z1に掲載し、DB52の情報を同じグループのユーザのみが閲覧可能な領域Z2に掲載し、DB53の情報を管理者のみが閲覧可能な領域Z3に掲載するように画面を作成して、ユーザのクライアント端末へ送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、情報共有システムに係り、特にWebサーバに接続された電子掲示板に情報を書き込み及びそれを閲覧することができる情報共有システム及びその情報処理方法に関する。
インターネットを利用して複数のユーザの間で情報を共有する方法として、ユーザが発信したい情報を電子掲示板に書き込み、その情報を多数のユーザが閲覧できる電子掲示板システムが実用化されている。
この種の従来技術として、例えば、特許文献1には、複数分野の専門家との間の情報交換を効率よく行うために、電子掲示板管理サーバは、端末からの閲覧要求に応じて、管理している電子掲示板のうちの1つの電子掲示板の掲示情報を当該端末に送信し、また、端末からの掲示要求に応じて、同時に受信した掲示情報に基づいて、管理している電子掲示板掲示情報を更新するシステムが開示されている。
特開2006−65386公報
ところで、多数のユーザが書き込みを行い閲覧できる電子掲示板において、ユーザが情報を書き込む場合に、一般に全てのユーザは匿名を使用することができる。例えば、電子掲示板において、全てのユーザA1〜3、B1〜3、C1〜3及び管理者M1が電子掲示板にアクセスして、全てのユーザが閲覧可能な領域Z1を閲覧することができ、また匿名を使用してユーザ間で情報を交換することができる。
しかし、電子掲示板を用いてユーザが書き込んだ情報を共有できていても、秘匿性を保ったまま、特定の情報を公開することができないという問題がある。例えば、1対複数の企業間で製品に関する情報を共有するような場合において、複数の企業が互いに誰なのか知られないようにし、企業に関する情報を除いて必要な情報だけ公開したい時、ユーザが匿名を使用できていても、どの匿名を持ったユーザが投稿したかわかることとなる。また書き込まれた情報は、企業に関わる営業秘密の情報であっても公開され、全てのユーザに閲覧されることとなる。
本発明の目的は、秘匿性が保持された環境下で情報を蓄積することができ、さらに情報の秘匿性の度合いに応じて公開の度合いを選択し、複数のユーザの間で情報共有ができる電子掲示板を用いた情報共有システム及びその情報処理方法を提供することにある。
本発明に係る情報共有システムは、サーバが提供する電子掲示板に多数のユーザがアクセスして情報を書き込み及び閲覧することができる情報共有システムにおいて、電子掲示板に掲示される情報又はその情報を掲示するユーザの秘匿性の度合いに応じて、電子掲示板を複数の領域に分割し、
電子掲示板に掲載される対象となる情報を分類するためのルールを規定した分類定義ファイルと、掲載対象の情報を電子掲示板のいずれの領域に表示するかのルールを規定する掲載実行ファイルとを格納する記憶手段と、クライアント端末から送信され取得した情報を、分類定義ファイルに規定されたルールに従って分類する第1処理手段と、第1処理手段によって分類された情報を記憶するための複数のDBと、掲載実行ファイルのルールに従って、DBに記憶された情報を複数の領域のいずれかに割り当てる処理を行う第2処理手段と、第2処理手段によって領域ごとに割り当てられて作成された画面を、画面を閲覧するユーザのクライアント端末へ送信する手段と、を有することを特徴とする情報共有システムとして構成される。
一例では、前記分類定義ファイル及び掲載実行ファイルは、ユーザのIDと秘匿性の度合いとの関係を記憶し、
前記第2処理手段は、掲載実行ファイルのルールに従って、DBに記憶された全てのユーザに公開が可能な情報を全てのユーザが閲覧可能な第1領域に掲載し、同じグループのユーザに公開が可能な情報を同じグループのユーザが閲覧可能な第2領域に掲載し、管理者のみに公開可能な情報をユーザが閲覧できない第3領域に掲載するように処理して画面を作成する。
本発明に係る情報共有システムにおける情報処理方法は、サーバが提供する電子掲示板に多数のユーザがアクセスして情報を書き込み及び閲覧することができる情報共有システムにおける情報処理方法であって、
電子掲示板に掲示される情報又はその情報を掲示するユーザの秘匿性の度合いに応じて、電子掲示板を複数の領域に分割し、
電子掲示板に掲載される対象となる情報を分類するためのルールを規定した分類定義ファイルと、掲載対象の情報を電子掲示板のいずれの領域に表示するかのルールを規定する掲載実行ファイルとを予めを記憶手段に用意し、
クライアント端末から送信され取得した情報を、分類定義ファイルに規定されたルールに従って分類処理して、分類された情報をDBに一時記憶し、
掲載実行ファイルのルールに従って、DBに記憶された情報を複数の領域のいずれかに割り当て、情報を領域に割り当てて作成した画面をクライアント端末へ送信することを特徴とする情報処理方法として構成される。
好ましい例では、前記分類定義ファイル及び前記掲載実行ファイルの内容を、管理者が操作する端末から変更可能とする。
本発明によれば、秘匿性が保持された環境下で情報を蓄積し、分類定義ファイルに定義されたルールに従って分類し、掲載ファイルに定義されたルールに従って情報を電子掲示板に掲載するので、秘匿性の度合いに応じて公開の度合いを選択でき、情報を共有することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図2〜図4は、IDとパスワードによる秘匿性を保持した環境において、電子掲示板7のユーザと管理者が閲覧或いは書き込みができる領域を示す。A1、A2、A3、B1、B2、B3、C1、C2、C3は、それぞれ異なるグループ(例えば会社や組織)A、B、Cに属する複数のユーザを表している。なお、グループの数及びユーザ数は任意である。
図2は電子掲示板7のユーザと管理者が閲覧できる領域の状況を示す。Z1は全てのユーザが閲覧可能な領域、Z2は同じグループのユーザが閲覧可能な領域、Z3はユーザが閲覧できない領域を示している。
図3は、電子掲示板7のユーザが書き込み可能な領域を示す。
電子掲示板7において、ユーザA1は領域AZ1、AZ2、AZ3(ハッチング部の領域)に情報を書き込むことができ、それ以外の領域に書き込むことはできない。同様に、ユーザB1は領域BZ1、BZ2、BZ3に情報を書き込むことができ、ユーザC1は領域CZ1、CZ2、CZ3に情報を書き込むことができる。
図4は、電子掲示板7のユーザA1が閲覧可能な領域を示す。
電子掲示板7において、ユーザA1は領域Z1及びAZ2の情報を閲覧することができ、それ以外の領域の情報は閲覧することはできない。同様に、ユーザB1は領域Z1及びBZ2の情報を閲覧することができ、ユーザC1は領域Z1及びCZ2の情報を閲覧することができる。
ユーザA1が書き込んだ情報は、全てのユーザに公開が可能な情報のみ、全てのユーザが閲覧可能な領域AZ1、BZ1、CZ1、つまりZ1に掲載され、他のユーザA2、A3,B1、B2、B3、C1、C2、C3はその領域の情報を閲覧できる。
更に、同じグループであればグループで共通した情報を共有でき、異なるグループの情報は、共有できない。ユーザA1が書き込んだ情報のうち、同じAグループのユーザに公開が可能な情報は、Aグループのユーザが閲覧可能な領域AZ2に掲載され、Aと同じグループであるA2、A3はその情報を閲覧できる。しかし、他のグループB、Cは、Aグループのユーザが閲覧可能な領域AZ2を閲覧できない。よって、Aグループが閲覧できる領域は、AZ2およびZ1であり、Bグループが閲覧できる領域は、BZ2およびZ1であり、Cグループが閲覧できる領域は、CZ2およびZ1である。
また、ユーザA1が書き込んだ情報のうち、管理者のみに公開が可能な情報は、ユーザが閲覧できない領域Z3に掲載され、全てのユーザ、全グループは閲覧できない。しかし、管理者M1のみ、掲載された全ての電子掲示板の領域Z1、Z2、Z3を閲覧できる。
次に、図1を参照して情報共有システムの構成について説明する。このシステムは、IDとパスワードによる秘匿性を保持した環境下で電子掲示板に情報を掲載し、閲覧するものである。
1はクライアント端末、2はWebサーバ31から提供されるホームページであってユーザが情報を入力することができる画面、31,32はWebサーバ、4は情報を分類するルールを記述した分類定義ファイル4、51〜53は分類された情報を蓄積するDB、6はそれぞれの情報を電子掲示板に掲載する掲載実行ファイル、7は電子掲示板、9は掲載又は閲覧するユーザ、91は管理者を示す。10は電子掲示板を提供する環境を示す。
この例では、クライアント端末1へホームページを提供すると共に、クライアント端末1から送信され受信した情報を、分類定義ファイル4に従って分類処理するサーバ31と、各DBに蓄積された情報を掲載実行ファイル6に従って電子掲示板7に掲載すべき情報を処理するサーバ32の2台のサーバを使用する。
クライアント端末1は、所定のブラウザを用いて、電子掲示板7を提供するホームページにアクセスできる端末装置である。ホームページ画面2は、ユーザに関する情報を入力する入力枠、書き込みたい情報を入力する入力枠を有する。これらの事項を入力して、所定の操作を行うと、ユーザに関する情報と書き込みたい情報がWebサーバ31に送信される。
Webサーバ31は、クライアント端末1から送信されて受信した情報を、分類定義ファイル4の条件に従って、DB51、DB52、DB53に振り分ける。ここで、DB51は全てのユーザが閲覧可能な情報を格納し、DB52は同じグループのユーザが閲覧可能な情報を格納し、DB53はユーザが閲覧出来ない情報(管理者のみが閲覧可能な情報)を格納する。
分類定義ファイル4は、受信した情報を分類して何れのDBに格納するかの分類のルールを定義するファイルである。このファイルはサーバ31内のメモリに記憶され、その定義の内容は管理者によって管理される。その一例を図6(A)に示すように、分類テーブル61は、ユーザ情報21や製品番号23は秘密度(重要度)が高いので、DB53に格納し、ユーザID22は同じグループのユーザに公開することを意図して、DB52に格納し、その他の情報24〜26は全てのユーザに公開するDB51に格納するように定義される。
また、ユーザID管理テーブル62のように、各グループA〜Cと、それらのグループに属するユーザのユーザIDが定義される。
画面2の入力項目や、ユーザが入力した特定の文字列は、分類定義ファイル4に従って3種類に分類され、即ち全てのユーザに公開可能な情報Z1、同じグループのユーザに公開可能な情報Z2、管理者のみも閲覧可能な情報Z3のいずれかに分類され、それぞれ対応するDB51、DB52、DB53に格納される。
なお、分類テーブル61の定義を変えると、全てのユーザに公開が可能な情報だったものが、同じグループのユーザのみに公開が可能な情報や、管理者のみ閲覧が可能な情報にも変更可能となる。例えば、全てのユーザに公開が可能な情報だった障害に関する情報25を、同じグループのユーザのみに公開したい場合、分類テーブル61のDBの欄にて、グループAの障害に関する情報を、DB52内のDB52Aに書き換えて定義すれば、変更が可能となる。同様に、グループBの障害に関する情報は、DB52内のDB52Bに書き換えれば、グループCの障害に関する情報は、DB52内のDB52Cに書き換えて定義すれば、変更が可能となる。また、管理者のみ閲覧が可能な情報に属するユーザ情報21を、全てのユーザに公開可能な情報に変更したい場合、分類テーブル61のDBの欄を、DB53からDB51に書き換えれば変更が可能となる。
Webサーバ32内の掲載実行ファイル6は、何れのDBの情報を電子掲示板7のどの領域に掲載するか、及び削除すべき文字列を規定するルールを格納する。このファイル6はサーバ32内のメモリに記憶され、その定義の内容は管理者によって管理される。一例を図6(B)に示すように、掲載実行ファイル6は、削除する文字列を定義した削除定義テーブル63、及びユーザID管理テーブル64を保持する。削除定義テーブル63は他人を誹謗中傷する表現等を削除するために、関連する文字列を予め規定している。また、ユーザID管理テーブル64はグループ毎にそれに属するユーザのIDを登録し、ユーザ及びグループ毎にその掲載領域Z1〜Z3を制限するように管理する。
掲載実行ファイル6の定義に従って、全てのユーザに公開が可能な情報を蓄積するDB51の情報は、電子掲示板7の全てのユーザが閲覧可能な領域Z1に掲載される。同様に、同じグループのユーザのみに公開可能な情報(DB52の情報)をグループに応じて、電子掲示板7の同じグループのユーザが閲覧可能な領域AZ2、又はBZ2、又はCZ2に掲載される。これにより、同じグループのユーザであれば、グループ共通の情報を閲覧することができる。
また、管理者のみに公開可能な情報(DB53の情報)は、ユーザが閲覧できない領域Z3に掲載される。なお、管理者は全ての領域Z1、Z2、Z3を閲覧することができる。
このように、IDとパスワードによる秘匿性を保持した環境下でユーザから送信された情報を、分類定義ファイル4の定義に従って分類し、掲載ファイル6の定義に従って掲載することで、秘匿性の度合いに応じて公開の度合いを選択でき、情報を共有することができる。
次に、図5〜図9を参照して、製品販売に適用した情報共有システムにおける処理について説明する。
この例は、OEM先に製品(例えばサーバ製品)を販売する場合において、障害が発生した製品についての障害、問い合わせや対策に関する情報の共有に関する例である。
図示のように、ユーザはサーバ製品の販売のためのホームページ上の電子掲示板7に掲載するために、クライアント端末1からホームページ入力画面2にアクセスする。なお、このホームページにアクセスする場合、ユーザはIDとパスワードを入力する。管理者はIDによってユーザを認識することができる。
このホームページ入力画面2は、情報を書き込むユーザの氏名、会社名、E−mailアドレス、電話番号を含むユーザ情報21と、ユーザID22の入力枠と、製品番号23の入力枠と、モデル名、OS名、CPU名、CPUやメモリの数等のサーバ構成を含む製品に関する情報24の入力枠と、障害が発生した日時、部位、現象、今までに行った対策を含む障害に関する情報25の入力枠と、問い合わせに関する情報26の入力枠を有する。送信ボタンを指示すると、これらの情報はWebサーバ31に送信される。
Webサーバ31は、これらの情報を受信すると、分類定義ファイル4に規定された条件61,62に従って、これらの情報を各DB51,52,53に振り分ける。
図7は、Webサーバ31における分類定義ファイル4による分類処理フローを示す。
まず、ユーザID22に関する処理(S101)として、ユーザID22を読み込み、各グループに所属するユーザIDを管理するユーザID管理テーブル62を参照する。次に、ユーザID22が何れのグループに属するかを判定して、分類処理(S102)に移行する。分類処理(S102)では、クライアント端末1から送信され受信して一時的に保存していた情報を、分類テーブル61に従って分類し、関係するDBへ振り分けて当DBに格納する(S103)。
図5の説明に戻る。掲載実行ファイル6は、アクセスする閲覧者のユーザIDに関してユーザID管理テーブル64を参照して、各DB51〜53にある情報を画面のいずれの領域に表示するかを判断して掲載処理する。
例えば、DB51に格納された製品に関する情報24、障害に関する情報25、問い合わせ情報26を、全てのユーザに公開が可能な情報として電子掲示板7の全てのユーザが閲覧可能な領域Z1に掲載する。これにより、全てのユーザが領域Z1の情報を閲覧することができる。
また、DB52A、DB52B、DB52Cに格納されたユーザIDを、同じグループのユーザに閲覧可能な情報として、電子掲示板7の同じグループのユーザが閲覧可能な領域AZ2、又はBZ2、又はCZ2に掲載する。それ以上のユーザがある場合は、nZ2に掲載され、拡張性を持つ。これにより、同じグループのユーザのみが、同じグループのユーザが閲覧可能な領域AZ2、またはBZ2またはCZ2、またはnZ2の情報を閲覧することができる。
また、DB53に格納されたユーザに関する情報21と、製品番号23を、電子掲示板7のユーザが閲覧できない領域Z3に掲載する。これにより、管理者M1のみがユーザが閲覧できない領域Z3を閲覧でき、また電子掲示板7の全ての領域Z1、Z2、Z3を閲覧できる。
また、削除定義テーブル63を参照して、自社を誹謗中傷する表現や顧客名を示唆する用語などの特定の文字列があるかをチェックして、画面の表示前にそれら特定文字列を黒の網掛けや空欄に変換する。また、閲覧者が投稿者と同じグループである場合と閲覧者が投稿者と異なるグループである場合で、異なる画面を表示する。
図8は、Webサーバ32における掲載実行ファイル6による処理のフローを示す。
まず、アクセスする閲覧者のユーザIDを取得すると(S801)、ユーザID管理テーブル64を参照して、閲覧者が、管理者か、投稿者と閲覧者が異なるグループに所属する者か、投稿者と閲覧者が同じグループに所属するかを判定する(802)。
ユーザIDを判定した結果、ユーザIDが管理者の場合(802A)、画面の基本レイアウトイメージ(図9(A))の配置の定義に従い、DB51の内容をそのまま全てのユーザが閲覧可能な領域Z1に画面表示する(S803)。そして、DB52の内容をそのまま同じグループのユーザが閲覧可能な領域Z2に画面表示する(S804)。その後、DB53の内容をそのままユーザが閲覧できない領域Z3に画面表示する(S805)。
ユーザIDを判定した結果、投稿者と閲覧者が異なるグループに所属する場合(802B)、DB51の内容を読み込み(S813)、削除処理を行う(S814)。削除処理では、掲載実行ファイル6の削除定義テーブル63を参照して削除すべき文字列の有無を検索する。削除文字列が無い場合、DB51の内容をそのまま全てのユーザが閲覧可能な領域Z1に画面表示する(S815)。一方、削除文字列があった場合、削除する文字列を黒の網掛けや空欄に変換した後、全てのユーザが閲覧可能な領域Z1に画面表示する。同じグループのユーザが閲覧可能な領域Z2及び、ユーザが閲覧できない領域Z3には何も表示しない。
ユーザIDを判定した結果、投稿者と閲覧者が同じグループに所属する場合(802C)、DB51の内容を読み込み(S823)、上記と同様の削除処理を行う(S824)。削除処理の結果、削除すべき文字列がない場合、基本レイアウトイメージ(図9(A))の画面配置の定義に従い、DB51の内容をそのまま全てのユーザが閲覧可能な領域Z1に表示する(S825)。削除文字列28があった場合、削除する文字列を黒の網掛けや空欄に変換した後、全てのユーザが閲覧可能な領域Z1に画面表示する。
Z1への画面表示を終了した後、DB52を読み込み(S826)、同様にして削除処理する(S827)。この削除処理の結果、基本レイアウトイメージ(図9(A))の、上段にはDB51の内容を配置し、また中段にはDB52の内容を配置して、画面表示する。なおここで、画面表示は、上記のように領域が形成された画面をWebサーバ32から閲覧用のユーザのクライアント端末1へ送信することで行われることは言うまでもない。
図9は、管理者及びユーザが閲覧する画面のレイアウトを示す。
(A)の画面は、管理者が閲覧する画面であり、DB51、DB52、DB53から削除文字列を検出及び削除処理されていない、ユーザID22、製品番号23、製品に関する情報24、障害に関する情報25、問い合わせに関する情報26の情報及びユーザ情報21を表示する。この画面は全ての情報が表示されるので、基本レイアウトイメージの画面と考えてよい。
(B)の画面は、投稿者と異なるグループのユーザが閲覧する画面であり、DB51から削除文字列を検出して削除処理した後の製品に関する情報24、障害に関する情報25、問い合わせに関する情報26を表示する。投稿したユーザと異なるグループに属すユーザが閲覧するため、ユーザ情報21、ユーザID22及び製品番号23は表示されていない。
(C)の画面は、投稿者と同じグループのユーザが閲覧する画面であり、投稿したユーザと同じグループに属すユーザが閲覧するため、DB51から削除文字列を検出して削除処理した後の、製品に関する情報24、障害に関する情報25、問い合わせに関する情報26の情報に加え、DB52から削除文字列を検出して削除処理した後の情報であるユーザID22を表示する。
以上説明したように、本実施例によれば、ユーザに書き込まれた障害情報を収集、蓄積し、匿名性の度合いに応じて公開の度合いを選択でき、複数のOEM先のユーザとの間で共有することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されずに種々変形して実施し得る。
例えば、上記実施例は、分類定義ファイル4に従って受信した情報を分類するサーバ31と、掲載実行ファイル6に従って電子掲示板7に掲載すべき情報を処理するサーバ32の2つのサーバを使用しているが、これらの処理を1台の同じサーバで実現するように構成してもよい。
また、上記実施例において、DB51〜53は形式上3つのDBであるが、これらは書き込み又は閲覧のために管理される領域の数に応じて設置することは自明であろう。
一実施例における電子掲示板を用いた情報共有システムの構成を示す図。 電子掲示板のユーザと管理者が閲覧できる領域を示す図。 電子掲示板のユーザが書き込み可能な範囲を示す図。 電子掲示板のユーザが閲覧可能な範囲を示す図。 一実施例による製品販売における情報共有システムの例を示す図。 一実施例における分類テーブル27及びユーザID管理テーブルの構成例を示す図。 Webサーバ31における分類定義ファイル4による処理フローを示す図。 Webサーバ32における掲載実行ファイル6による処理フローを示す図。 電子掲示板の基本画面及びユーザの閲覧できる画面のレイアウトを示す図。
符号の説明
M1:管理者 A1〜A3、B1〜B3、C1〜C3:ユーザ
Z1、AZ2、BZ2、CZ2:閲覧可能な領域 Z3:ユーザが閲覧できない領域
1:クライアント端末 2:ホームページ入力画面 3:Webサーバ 4:分類定義ファイル 51〜53:DB 6:掲載実行ファイル 7:電子掲示板 8:掲示板を提供する環境 9:ユーザ 91:管理者 10:電子掲示板提供環境 21:ユーザ情報 22:ユーザID 23:製品番号 24:製品に関する情報 25:障害に関する情報 26:問い合わせに関する情報 27:管理者が設定するその他の条件 28:削除する文字列

Claims (4)

  1. サーバが提供する電子掲示板に多数のユーザがアクセスして情報を書き込み及び閲覧することができる情報共有システムにおいて、
    電子掲示板に掲示される情報又はその情報を掲示するユーザの秘匿性の度合いに応じて、該電子掲示板を複数の領域に分割し、
    電子掲示板に掲載される対象となる情報を分類するためのルールを規定した分類定義ファイルと、掲載対象の該情報を電子掲示板のいずれの領域に表示するかのルールを規定する掲載実行ファイルとを格納する記憶手段と、クライアント端末から送信され取得した情報を、該分類定義ファイルに規定されたルールに従って分類する第1処理手段と、該第1処理手段によって分類された情報を記憶するための複数のDBと、該掲載実行ファイルのルールに従って、該DBに記憶された情報を複数の該領域のいずれかに割り当てる処理を行う第2処理手段と、該第2処理手段によって領域ごとに割り当てられて作成された画面を、画面を閲覧するユーザのクライアント端末へ送信する手段と、を有することを特徴とする情報共有システム。
  2. 前記分類定義ファイル及び該掲載実行ファイルは、ユーザのIDと秘匿性の度合いとの関係を記憶し、
    前記第2処理手段は、該掲載実行ファイルのルールに従って、該DBに記憶された全てのユーザに公開が可能な情報を全てのユーザが閲覧可能な第1領域に掲載し、同じグループのユーザに公開が可能な情報を同じグループのユーザが閲覧可能な第2領域に掲載し、管理者のみに公開可能な情報をユーザが閲覧できない第3領域に掲載するように処理して画面を作成することを特徴とする請求項1の情報共有システム。
  3. サーバが提供する電子掲示板に多数のユーザがアクセスして情報を書き込み及び閲覧することができる情報共有システムにおける情報処理方法であって、
    電子掲示板に掲示される情報又はその情報を掲示するユーザの秘匿性の度合いに応じて、該電子掲示板を複数の領域に分割し、
    電子掲示板に掲載される対象となる情報を分類するためのルールを規定した分類定義ファイルと、掲載対象の該情報を電子掲示板のいずれの領域に表示するかのルールを規定する掲載実行ファイルとを予めを記憶手段に用意し、
    クライアント端末から送信され取得した情報を、該分類定義ファイルに規定されたルールに従って分類処理して、該分類された情報をDBに一時記憶し、
    該掲載実行ファイルのルールに従って、該DBに記憶された情報を複数の該領域のいずれかに割り当て、該情報を該領域に割り当てて作成した画面をクライアント端末へ送信することを特徴とする情報処理方法。
  4. 前記分類定義ファイル及び前記掲載実行ファイルの内容を、管理者が操作する端末から変更可能とすることを特徴とする請求項3の情報処理方法。
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