JP4234053B2 - アークスタッド溶接装置 - Google Patents

アークスタッド溶接装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4234053B2
JP4234053B2 JP2004140765A JP2004140765A JP4234053B2 JP 4234053 B2 JP4234053 B2 JP 4234053B2 JP 2004140765 A JP2004140765 A JP 2004140765A JP 2004140765 A JP2004140765 A JP 2004140765A JP 4234053 B2 JP4234053 B2 JP 4234053B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welded
welding
stud
linear motor
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004140765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005319496A (ja
Inventor
英治 中神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd
Original Assignee
Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd filed Critical Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd
Priority to JP2004140765A priority Critical patent/JP4234053B2/ja
Priority to US11/119,822 priority patent/US7170026B2/en
Priority to EP05010038A priority patent/EP1595635A1/en
Publication of JP2005319496A publication Critical patent/JP2005319496A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4234053B2 publication Critical patent/JP4234053B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/20Stud welding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/20Stud welding
    • B23K9/205Means for determining, controlling or regulating the arc interval

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
  • Arc Welding Control (AREA)

Description

本発明は、スタッドやナット、管状部材等の溶接部材と車体や金属製パネル等の被溶接部材との間に電力を与えて溶接部材と被溶接部材との間にアークを発生させ、溶接部材と被溶接部材とを溶融し、溶接部材を被溶接部材に溶着させる、アーク放電を用いたアークスタッド溶接装置に関する。
スタッド等の溶接部材と車体等の被溶接部材との間に電力を与えて離間した溶接部材と被溶接部材との間に小電流のパイロットアークに続いて大電流のメインアークを発生させて、溶接部材を被溶接部材に溶着させるアーク放電式のスタッド溶接は、いわゆるドローンアーク式スタッド溶接としてよく知られている。特開平7−009146号公報(特許文献1)には、かかるアークスタッド溶接装置の1つが開示されている。特許文献1の装置では、溶接ツールにはリニアモータが用いられ、スタッドを保持する溶接ツールの構成を簡単にして被溶接部材に位置決めし易くする工夫がなされている。なお、この特許文献1の段落番号0025〜0026において、リニアモータを溶接部材が被溶接部材の基準面から所定の引上げ高さ上がるように動作させて両部材間にアークを発生させ、溶融した溶接部材先端が被溶接部材の溶融部分に所定の押し込み深さだけ押し込むようにリニアモータを動作させことが記載されている。
特開平7−136766号公報(特許文献2)には、溶接スタートを確実にするため、スタッドと被溶接部材との接触を検出する回路が設けられ、溶接開始時のスタッドと被溶接部材との接触を監視している。特開平11−077310号公報(特許文献3)には、スタッドの被溶接部材からの引上げ距離及び引上げ後のスタッドの被溶接部材への押し込み距離をプリセットでき、引上げ距離及び押し込み距離がそれらのプリセット値の許容範囲にあるかどうかを監視して、溶接の品質の合否をチェックする技術が開示されている。特開平5000376号公報(特許文献4)には、スタッドを複数種類の形状の異なる被溶接部材に溶接できるスタッド溶接装置が示されている。溶接ツールのスタッドを被溶接部材の所定位置に位置決めするのに、移動量をフィードバックすることにより、補正制御する。
特開平7−009146号公報 特開平7−136766号公報 特開平11−077310号公報 特開平5−000376号公報
アークスタッド溶接においては、被溶接部材の溶接部分を押圧して接触したスタッド等の溶接部材と被溶接部材とに電源から電力が与えられ、溶接部材を被溶接部材から引き上げるようにリニアモータを作動させ、その後アークを発生させて溶接部材先端及び被溶接部材の溶接部分を溶融し、十分に溶融したタイミングでリニアモータを作動させて溶接部材を被溶接部材の溶融部分に押圧して、溶接部材を被溶接部材の所定位置に溶着させる。アークスタッド溶接では、溶接作業の開始時に溶接部材を被溶接部材に圧接するが、この圧接によって、剛性がそれ程高くない被溶接部材の場合には、押圧された被溶接部材部分が凹むように撓められ、溶接部材が他の被溶接部材面より沈み込むことがある。通常、アークの発生のための引上げは、溶接部材が被溶接部材を圧接した位置から所定の高さ引上げることによって行われる。ところが、前記のように、溶接部材の圧接で被溶接部材部分が凹んでしまうと、その被溶接部材部分は圧接力がなくなると、元の高さの面まで復帰するので、凹んだ位置から所定高さ引上げれらた溶接部材の引上げ高さは、アークの発生には不足する。そのため、溶接不良となる虞れがある。更に、溶接部材の圧接による沈み込みが溶接部材の予定の引上げ高さより大きいと、溶接部材を引上げても被溶接部材の復帰によって溶接部材が被溶接部材から離れなくなり、アークを発生することさえできなくなる。特許文献1〜4は、このような、引上げ不足の問題について何ら意識していない。
また、アークによって溶融後の溶接部材を被溶接部材の所定位置に溶接するには、溶接部材を被溶接部材に押圧によって当接するが、この場合にも、剛性がそれ程高くない被溶接部材の場合には、押圧された被溶接部材部分が凹むように撓められ、溶接部材が他の被溶接部材面より沈み込むことがある。この沈み込みによって、溶接部材は所定の押し込深さまで被溶接部材に押圧されなくなり、溶接不良となる虞れがある。かかる押し込み不足についても、特許文献1〜4は意識していない。
引上げ距離と押し込距離を一定にするため、フラッシュシールドと呼ばれる筒状の包囲部材を溶接ツールのヘッドを包囲するように設けたものがある。これは、溶接ツールのヘッド回りを大きくしてしまい、溶接すべき部分に一定の大きさのフラッシュシールドが接触するスペースを必要とする。従って、フラッシュシールドが配置できるスペースがない被溶接部材の個所や配置できる形状でない場合には、溶接ができない不具合があった。
従って、本発明の目的は、フラッシュシールドを必要とすることなく、溶接部材の圧接によって被溶接部材が凹んでもアーク発生のために溶接部材を適正な所定高さに引上げるとともに、溶融後において溶接部材を被溶接部材に適正な押し込み深さまで押圧するのを確保する、アークスタッド溶接装置を提供することにある。
かかる目的を達成するため、スタッド等の溶接部材をパネル等の被溶接部材にアーク放電によって溶接する、本発明によるスタッド溶接装置は、スタッド等の溶接部材を保持するヘッドを有する溶接ツールを包含し、溶接ツールには、ヘッドに保持した溶接部材を被溶接部材へ当接させたり離したりするリニアモータと、ヘッドに保持した溶接部材と被溶接部材との相対位置を検出するための位置センサとが設けられ、溶接ツールには、ヘッドの先端に保持された溶接部材と被溶接部材とに電力を供給するための電源と、電源及びリニアモータを制御するコントローラとが接続され、コントローラは、リニアモータを未溶融の溶接部材を被溶接部材の溶接位置に第1の押圧力で当接させるように動作させて溶接部材が被溶接部材に接触するのを検出する接触検出手段を包含する。コントローラは、溶接部材が被溶接部材に接触したのを検出すると両部材に電源から電力を供給し、次に、電力の供給を維持しつつリニアモータを溶接部材が被溶接部材の基準面から所定の引上げ高さ上がるように動作させて両部材間にアークを発生させ溶接部材先端及び被溶接部材の溶接部分を溶融し、次に、溶融した溶接部材先端が被溶接部材の溶融部分に基準面から所定の押し込み深さだけ押し込むように前記リニアモータを動作させて、溶接部材を被溶接部材に当接させて溶着するように構成される。更に、コントローラは、第1の押圧力で被溶接部材に当接した溶接部材が被溶接部材部分の基準面から沈んだ沈み込み深さを、前記接触検出手段によって該溶接部材が被溶接部材に当接したことを検出したときの前記位置センサからの位置信号と前記被溶接部材の溶接部分が沈み込んだときの前記位置センサからの信号とによって測定し、溶接部材を被溶接部材から引上げるとき、リニアモータによって沈み込み深さに所定の引上げ高さを加えた長さに相当する高さだけ溶接部材を引上げ、溶融後の溶接部材を被溶接部材に当接するとき、リニアモータによって引上げ高さと沈み込み深さと押し込み深さとを加えた長さだけ溶接部材を被溶接部材に対して押し込む構成である。
上記のように、溶接部材を被溶接部材から引上げるとき、リニアモータによって沈み込み深さに所定の引上げ高さを加えた長さに相当する高さだけ溶接部材を引上げ、溶融後の溶接部材を被溶接部材に当接するとき、リニアモータによって引上げ高さと沈み込み深さと押し込み深さとを加えた長さだけ溶接部材を被溶接部材に対して押し込むので、溶接部材の圧接によって被溶接部材が凹んでも、アーク発生のために溶接部材を適正な所定高さに引上げることができ、また、溶融後において溶接部材を被溶接部材に適正な押し込み深さまで押圧するのを確保している。従って、フラッシュシールドの必要なしに、適正な引上げ距離と押し込み距離を維持でき、溶接不良の虞れを最少にする
上記アークスタッド溶接装置において、コントローラは、被溶接部材の沈み込み深さを測定するため、溶融後の溶接部材を被溶接部材に当接するときと同じ大きさの第1の押圧力で、溶接部材が被溶接部材に押し込まれるようにリニアモータを動作させる構成であるのが好ましい。これによって、押し込み深さを適正に維持できる。また、沈み込み深さ位置を溶接ツールのツール基準位置と定めるのが好ましく、これによって、コントローラにおけるヘッドの引上げ及び押圧の基準位置が定まる。更に、コントローラには、システム制御部の外に、リニアモータ制御部が含まれ、このリニアモータ制御部は、溶接ツールの内部又は溶接ツールに隣接配置される溶接部材給送装置内に設けられているのが好ましい。溶接部材を保持した溶接ツールヘッドの動作をフィードバック制御で行うのに、溶接ツールに近い位置にあり、制御回路等が容易に且つスペースも少なくて済む。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1において、本発明に係るアークスタッド溶接装置1は、溶接ツール2と、溶接ツール2とは別のハウジングに収容されたコントローラ3とから構成される。なお、コントローラ3は、溶接ツール2と同じハウジングに収容されて、アークスタッド溶接装置1が1つのユニットとして形成されていてもよい。また、別の形態としては、溶接ツール2はロボットアーム等のマニピュレータ等によって操作される構成であってもよい。アークスタッド溶接装置1は、溶接部材としてのスタッド5を車体等の被溶接部材7の所定位置に溶接する。なお、溶接部材としてのスタッド5は説明のための例示であり、スタッド5の外に、ナットやボルト、管状部材等であってもよい。
溶接ツール2には、先端に溶接部材としてのスタッド5を保持するヘッド6と、ヘッド6に保持されたスタッド5を被溶接部材7に対して接触させたり、離したりするように軸方向に移動させるリニアモータ9が設けられている。更に、溶接ツール2には、保持したスタッド5と被溶接部材7との間の距離すなわち被溶接部材7に対するスタッド5の相対位置を検出するための位置センサ10が設けられている。位置センサ10は、被溶接部材7に対するスタッド5の位置を検出して、その位置信号を出力するものであれば、任意のものでよい。例えば、位置センサ10は、リニアモータ9で移動させられるスタッド5のヘッド6に固定され、且つ移動方向である軸方向に延び一定の間隔で目盛り穴が形成されたスケールと、被溶接部材7に対して不動に固定できる溶接ツール2のハウジングに固定された発光素子(LED)及び受光素子の対とを包含し、発光素子と受光素子の間を前記のスケールが移動することで、受光素子がスケールの目盛り穴の検出に応じてパルス信号を出力する構成で形成することができる。また、スケールへの穴を高さに応じて形状の異なるパターンに形成することによって、光学位置エンコーダとすることもできる。その場合には、位置センサからの出力は、位置に応じたコード信号を出力できる。光学位置センサを用いると、溶接電流に伴うノイズ等の悪影響を減少できる利点がある。
コントローラ3には、溶接ツール2のヘッド6に保持されたスタッド5と被溶接部材7との間にアーク放電を生じさせるための電力を供給する溶接電源部11が設けられて、溶接ツール2のヘッド6と被溶接部材7とに接続されている。コントローラ3には、また、システム制御部13が設けられている。システム制御部13は、コントローラ3の主制御部となるもので、スタッド5を被溶接部材7に溶接するため、スタッド5を被溶接部材7に押圧して接触させ、スタッド5と被溶接部材7とに溶接電源部11から電力を与え、スタッドを被溶接部材から引き上げるようにリニアモータ9を作動させてパイロットアークを発生させ、更に引上げた後、大電流のメインアークを発生させてスタッド先端及び被溶接部材の溶接部分を溶融し、溶融後リニアモータを作動させてスタッドを被溶接部材の溶融部分に押圧して溶着させるという、いわゆるドローンアーク方式の一連のアーク溶接作業を制御する。この制御のため、システム制御部13は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置、プログラムやデータを記憶するRAM及びROM、ハードディスク等の記憶装置、キーボードやモニタディスプレイ等のユーザインタフェース、その他の装置を包含し、所定のプログラムによって上記の動作を行う。
コントローラ3には、システム制御部13からの制御信号をスタッド溶接ツール2のリニアモータ9に動作制御信号を送るリニアモータ動作制御部14が設けられる。リニアモータ動作制御部14には、溶接ツール2の位置センサ10からの位置信号が入力され、その位置信号を用いて、システム制御部13から指令信号を受けるとフィードバック制御を行って、リニアモータ9の駆動を高い精度で行う。リニアモータ動作制御部14は、図示の例では、コントローラ3のボックスに収容されているが、溶接ツール2の中に収容されていてもよく、あるいは、スタッド5をヘッド6に自動給送するスタッド給送装置(図示せず)の中に収容されていてもよい。溶接ツール2又はスタッド給送装置の中にリニアモータ動作制御部14が収容されている場合、制御すべきリニアモータ9に近い位置にあるので、リニアモータ9の移動動作をフィードバック制御するのが便利になり、また、制御回路構成等が簡単になり且つスペースも少なくて済む利点がある。
コントローラ3には、スタッド5が被溶接部材7に接触したことを検出する、接触検出手段としての、SOW検出回路15が設けられ、溶接ツール2のヘッド6に接続されている。SOW検出回路15は、溶接の開始時に、被溶接部材7にスタッド5が当接したこと(スタッドオンワークピース(Stud On Workpiece))を検出する回路であり、例えば、スタッド5を保持したヘッド6と被溶接部材7との間に電流が流れることを検出してスタッド5が被溶接部材7に当接したことを検出する。別の例では、スタッド5が被溶接部材7から離れているときにはスタッド5と被溶接部材7の間に溶接電源部11からの供給電圧が現れるが、スタッド5が被溶接部材7に当接して電気的に接触するとスタッド5と被溶接部材7とには電流が流れてスタッド5被溶接部材7の間の電圧は殆ど0Vになるのを利用して、接触の検出を行うようにもできる。SOW検出回路15の信号は、システム制御部13に送られるとともに、リニアモータ動作制御部14にも送られる。SOW検出回路15の信号によって、スタッド5が被溶接部材7に接触したことを検出できるとともに、スタッド5が被溶接部材7から離間したことも検出できる。
上記構成のアークスタッド溶接装置1を用いてスタッド5を被溶接部材7の所定位置に溶接する操作について、図2(a)〜(f)を参照して説明する。図2(a)において、溶接ツール2のヘッド6にスタッド5は保持されて、被溶接部材7の所定の位置に位置決めされる。図2(a)の被溶接部材7の上下方向の位置は、被溶接部材7の基準面を示す基準位置となる。スタッド5の位置決め後、コントローラ3のシステム制御部13からリニアモータ動作制御部14にリニアモータ駆動指令が送られる。溶接ツール2のリニアモータ9が駆動されて、図2(b)に図示のように、ヘッド6が下動してスタッド5を被溶接部材7に第1の押圧力F1で押圧して、スタッド5が被溶接部材7に当接させられる。この当接は、SOW検出回路15によって検出される。被溶接部材7の剛性が高い場合には、押圧力F1でスタッド5が押圧しても被溶接部材7は殆ど撓まない。しかし、被溶接部材7の剛性が低い場合には、図2(c)に図示のように、被溶接部材7が撓んで、溶接部分が沈み込み深さ17をもって沈み込むことがある。なお、沈み込み深さ17は被溶接部材7を塑性変形させるほど大きなものではない。沈み込み深さ17まで沈み込んだ被溶接部材7の部分の上下方向の位置は、溶接ツール2のヘッド6のツール基準位置18となる。
沈み込み深さ17の測定方法としては、ヘッド6が下動してスタッド5を被溶接部材7に第1の押圧力F1で押圧して、SOW検出回路15によってスタッド5が被溶接部材7に当接した瞬間の位置センサ10からの位置信号と被溶接部材7の溶接部分が沈み込んだ時の位置センサ10からの位置信号とにより計算される。この沈み込み深さ17を測定するタイミングは、溶接作業の開始時にスタッド5が被溶接部材7に圧接されたときにできる。あるいは、溶接作業を実施する前に予め各溶接位置において、上記の測定方法を実施することにより、沈み込み深さ17を測定してシステム制御部13に記憶しておくこともできる。また、沈み込み深さ17を測定するため、溶融後のスタッド5を被溶接部材7に当接するときの押圧力F(p)(図2(e)参照)と同じ大きさの第1の押圧力F1で、スタッド5が被溶接部材に押し込まれるようにリニアモータを動作させる。
スタッド5を被溶接部材7へ圧接してスタッド5が被溶接部材7へ電気的に確実に接触すると、溶接起動信号がコントローラ3のシステム制御部13からリニアモータ動作制御部14に送られ、リニアモータ動作制御部14からリニアモータ9にスタッド5を引上げる駆動信号が送られる。リニアモータ9はヘッド6を引上げるので、スタッド5が被溶接部材7から引上げられるとともに、位置センサ10からは位置信号がコントローラ3のシステム制御部13に送られる。スタッド5の引上げによって被溶接部材7への押圧力F1が解除され、図2(d)に図示のように、被溶接部材7の溶接部分はツール基準位置18から元の被溶接部材基準位置の平坦な姿勢に復帰する。被溶接部材7が元の姿勢に戻るまでの間は、スタッド5は被溶接部材7に接触した状態にあるので、スタッド5と被溶接部材7とは電気的に接触した状態にある。他方、溶接起動信号を受けたシステム制御部13は、パイロットアークを生成することができるように、溶接電源部11から低い電力をスタッド5及び被溶接部材7に供給する。また、システム制御部13は、リニアモータ動作制御部14を通してリニアモータ9にツール基準位置18から沈み込み深さ17と引上げ高さ19に相当する位置信号を位置センサ10から受けるまで、スタッド引上げ動作を行わせる。その結果、スタッド5は、リニアモータ9によって被溶接部材から所定の引上げ高さ19だけ引上げられることができる。
スタッド5の引上げの途中からパイロットアークが生成され始める。その後、システム制御部13は、溶接電源部11からの電力を増大してスタッド5と被溶接部材7の間にメインアークを生成させる。図2(d)は、スタッド5と被溶接部材7の間にメインアーク21が生成されている様子を示している。スタッド5と被溶接部材7の間の引上げ高さ19は、パイロットアークの発生及びその後のメインアークは適正に形成され、スタッドの引上げ不足による溶接不良を生じることがなくなる。
メインアークを一定時間生成し続けることによって、スタッド5のフランジ形状の溶接部及び被溶接部材7の所定位置の部分が十分に溶融されると、システム制御部13から、リニアモータ動作制御部14を介してリニアモータ9にスタッド5を下降させる信号が出される。図2(e)に図示のように、スタッド5の溶接部が被溶接部材7の溶融部分に向けて下降させられ、スタッド5を被溶接部材7に確実に押圧力f(p)で当接するように突入(この突入はプランジとも呼ばれる)させて両部材の溶着を行う。この当接時の突入において、スタッド5の先端の溶接部は溶融しており、被溶接部材7の溶融部分は溶融池となっているので、確実で強力な溶接を得るため、被溶接部材が平坦であってもその基準面から所定の押し込み深さだけ押し込んでいる。本願においては、図2(c)に図示のように、被溶接部材7が沈み込む場合にも適正な溶接を得ることができる。そのため、リニアモータ9によって、スタッド5を、引上げ高さ19と沈み込み深さ17に加えて、更に、押し込み深さ22を加えた距離だけ被溶接部材7に対して押し込んで当接させる。このように、スタッド5を引上げ高さ19と沈み込み深さ17と押し込み深さ22とを加えた距離だけ被溶接部材7に対して突入させて当接することにより、図2(f)のように、適正な溶接を得ることができ、溶接が完了する。
本発明の1実施形態に係るアークスタッド溶接装置のブロック図である。 (a)〜(f)は、アークスタッド溶接装置の溶接動作を示す図であり、(a)は溶接ツールのヘッドにスタッドを保持した状態を示す図、(b)はスタッドを被溶接部材に接触させた状態を示す図、(c)はスタッドを被溶接部材に圧接させて被溶接部材を凹ませた状態を示す図、(d)は圧接したスタッドを被溶接部材から引上げてスタッドと被溶接部材の間にアークを生成した状態を示す図、(e)は溶融した被溶接部材部分にスタッドを突入して圧接した状態を示す図、(f)は被溶接部材に溶着したスタッドをスタッドツールヘッドから離した状態を示す図である。
符号の説明
1 アークスタッド溶接装置
2 溶接ツール
3 コントローラ
5 スタッド
6 ヘッド
7 被溶接部材
9 リニアモータ
10 位置センサ
11 溶接電源部
13 シーケンス制御部
14 リニアモータ動作制御部
15 SOW検出回路
17 沈み込み深さ
18 ツール基準位置
19 引上げ高さ
21 メインアーク
22 押し込み深さ

Claims (4)

  1. スタッド等の溶接部材をパネル等の被溶接部材にアーク放電によって溶接するスタッド溶接装置において、
    スタッド等の溶接部材を保持するヘッドを有する溶接ツールを包含し、該溶接ツールには、前記ヘッドに保持した溶接部材を被溶接部材へ当接させたり離したりするリニアモータと、前記ヘッドに保持した溶接部材と被溶接部材との相対位置を検出するための位置センサとが設けられ、前記溶接ツールには、前記ヘッドの先端に保持された溶接部材と被溶接部材とに電力を供給するための電源と、該電源及び前記リニアモータを制御するコントローラとが接続され、前記コントローラは、前記リニアモータを未溶融の溶接部材を被溶接部材の溶接位置に第1の押圧力で当接させるように動作させて溶接部材が被溶接部材に接触するのを検出する接触検出手段を包含し、更に、該コントローラは、溶接部材が被溶接部材に接触したのを検出すると両部材に前記電源から電力を供給し、次に、該電力の供給を維持しつつ前記リニアモータを溶接部材が被溶接部材の基準面から所定の引上げ高さ上がるように動作させて両部材間にアークを発生させ溶接部材先端及び被溶接部材の溶接部分を溶融し、次に、溶融した溶接部材先端が被溶接部材の溶融部分に前記基準面から所定の押し込み深さだけ押し込むように前記リニアモータを動作させて、溶接部材を被溶接部材に当接させて溶着するように構成され、
    更に、前記コントローラは、前記第1の押圧力で被溶接部材に当接した溶接部材が被溶接部材部分の前記基準面から沈んだ沈み込み深さを、前記接触検出手段によって該溶接部材が被溶接部材に当接したことを検出したときの前記位置センサからの位置信号と前記被溶接部材の溶接部分が沈み込んだときの前記位置センサからの信号とによって測定し、前記溶接部材を被溶接部材から引上げるとき、前記リニアモータによって前記沈み込み深さに前記所定の引上げ高さを加えた長さに相当する高さだけ溶接部材を引上げ、前記溶融後の溶接部材を被溶接部材に当接するとき、前記リニアモータによって前記引上げ高さと前記沈み込み深さと前記押し込み深さとを加えた長さだけ溶接部材を被溶接部材に対して押し込む構成である、
    ことを特徴とするアークスタッド溶接装置。
  2. 請求項1に記載の装置において、前記コントローラは、前記溶融後の溶接部材を被溶接部材に当接するとき、溶接部材が前記第1の押圧力と同じ大きさの押圧力で被溶接部材に押し込まれるように前記リニアモータを動作させる構成であることを特徴とする装置。
  3. 請求項1又は2に記載の装置において、前記沈み込み深さの位置を溶接ツールのツール基準位置と定めることを特徴とする装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置において、前記コントローラは、システム制御部とリニアモータ制御部とを含んでおり、該リニアモータ制御部は、溶接ツール又は溶接ツールに隣接配置される溶接部材給送装置内に設けられていることを特徴とする装置。
JP2004140765A 2004-05-11 2004-05-11 アークスタッド溶接装置 Expired - Fee Related JP4234053B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004140765A JP4234053B2 (ja) 2004-05-11 2004-05-11 アークスタッド溶接装置
US11/119,822 US7170026B2 (en) 2004-05-11 2005-05-03 Arc stud welding device and method
EP05010038A EP1595635A1 (en) 2004-05-11 2005-05-09 Arc stud welding device and method for securely welding a stud to a deformable component

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004140765A JP4234053B2 (ja) 2004-05-11 2004-05-11 アークスタッド溶接装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005319496A JP2005319496A (ja) 2005-11-17
JP4234053B2 true JP4234053B2 (ja) 2009-03-04

Family

ID=34936286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004140765A Expired - Fee Related JP4234053B2 (ja) 2004-05-11 2004-05-11 アークスタッド溶接装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7170026B2 (ja)
EP (1) EP1595635A1 (ja)
JP (1) JP4234053B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8502106B2 (en) * 2006-05-15 2013-08-06 Illinois Tool Works Inc. Welding system and method having power controller with workpiece sensor
KR100903641B1 (ko) 2007-12-07 2009-06-18 재단법인 포항산업과학연구원 스터드 용접 장치 및 이를 이용한 스터드 용접 방법
DE102008036622A1 (de) * 2008-08-06 2010-02-11 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Schweißkopfprüfstand
JP5568287B2 (ja) * 2009-11-26 2014-08-06 日本ドライブイット株式会社 コンデンサ放電型スタッド溶接用の溶接銃
JP2011152574A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Honda Motor Co Ltd 抵抗溶接方法
US9463522B2 (en) * 2012-04-05 2016-10-11 GM Global Technology Operations LLC Drawn arc welding
CN102873441B (zh) * 2012-07-25 2015-12-16 深圳市鸿栢科技实业有限公司 直线电机驱动拉弧螺柱焊枪及其焊接方法
US9764411B2 (en) * 2013-10-04 2017-09-19 Structural Services, Inc. Machine vision robotic stud welder
US11192245B2 (en) * 2018-12-21 2021-12-07 The Boeing Company Independent end-effector control and operation

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3249547B2 (ja) 1991-06-26 2002-01-21 マツダ株式会社 スタッド溶接装置
US5252802A (en) * 1993-01-27 1993-10-12 Trw Inc. Apparatus for welding a stud to a workpiece
JPH079146A (ja) 1993-06-28 1995-01-13 Daihen Corp アークスタッド溶接機
JP2815300B2 (ja) 1993-11-19 1998-10-27 新日本製鐵株式会社 スタッド溶接方法
US5406044A (en) 1994-04-20 1995-04-11 Eaton Corporation Displacement monitoring system for stud welding
DE4429000C2 (de) 1994-08-16 1996-11-07 Eduard Kirchner Vorrichtung und Verfahren zum Zusammenschweißen wenigstens zweier Teile
CH688186A5 (de) * 1994-10-03 1997-06-13 Ifa Internationale Finanzansta Schweissverfahren zum Verbinden einer Komponente mit einem Werkstueck und Vorrichtung zum Ausfuehren des Verfahrens.
JP4717969B2 (ja) 1997-08-30 2011-07-06 株式会社ダイヘン スタッド溶接ガン移動方法及び装置
JP4249060B2 (ja) * 2004-03-01 2009-04-02 ポップリベット・ファスナー株式会社 アークスタッド溶接装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005319496A (ja) 2005-11-17
EP1595635A1 (en) 2005-11-16
US7170026B2 (en) 2007-01-30
US20050252891A1 (en) 2005-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7170026B2 (en) Arc stud welding device and method
EP1570940B1 (en) Arc stud welding device and method
US8502106B2 (en) Welding system and method having power controller with workpiece sensor
EP2810732B2 (en) Arc welding apparatus, arc welding system, and arc welding method
JP2011152574A (ja) 抵抗溶接方法
US20040050826A1 (en) Stud welding method and stud welding device, especially for stud welding without a support foot
JP2007173522A (ja) リフローハンダ付け方法および装置
JP4925481B2 (ja) ワイヤカット放電加工装置
JP6112916B2 (ja) Tig溶接装置
US20080006613A1 (en) Short resistant welder
JP5385623B2 (ja) ロケートクランプ装置及びワークパネルのクランプ方法
JP2006239856A (ja) 連結工具の前進動作を制御するための方法及び装置
JP5861199B2 (ja) セット不良検知機能付下部電極装置
US20070295699A1 (en) Multi-level welding position controller
JP5013616B2 (ja) 熱かしめ装置および熱かしめ方法
JP2000071074A (ja) Tigアーク溶接ロボット
JP2008161926A (ja) 電気抵抗溶接方法およびその装置
KR102084546B1 (ko) 스터드 용접 건
JP2018523581A (ja) 金属シートを高サイクルレートで低抵抗溶接するための装置及び方法
JP6065306B2 (ja) プロジェクションナットの溶接装置および溶接方法
JP2008188622A (ja) レーザ溶接部形成方法
JP2007313564A (ja) 溶接加工部品移動感知システム
JP6663566B2 (ja) ツール交換構造
JP2009172655A (ja) 電気抵抗溶接機
JP5862935B2 (ja) アークスタート制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081210

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4234053

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121219

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121219

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131219

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees