JP4233875B2 - 顔料組成物および着色水性塗料 - Google Patents

顔料組成物および着色水性塗料 Download PDF

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Description

本発明は、水性塗料ならびに、式(I)、(II)および(III):
Figure 0004233875
(式中、
1およびX2は、それぞれ互いに独立に水素または塩素であるが、ただしX1およびX2は、同時には水素ではなく、そして
1およびR2は、それぞれ互いに独立に水素、C1〜C6アルキル、塩素、臭素、C1〜C6ペルフルオロアルキル、C1〜C6アルコキシあるいは非置換またはC1〜C6アルキル、塩素、臭素もしくはC1〜C6アルコキシで置換されたフェニル基である)
で示される化合物を含んでいるが、ただし式(I)、(II)および(III)の化合物は異なるものである、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物、
を含む組成物;ならびに
その製造方法、および新規な三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物、および低分子量または高分子量材料の着色のためのその使用に関する。
表面コーティング処理中の溶媒の放散を減少または回避するために、多くの年月にわたって、精力的な努力が行われてきている(Clariant GmbHのG.Wilkerによる講演、水性OEMペイントの有機顔料(Organic pigments for Waterborne OEM paints)、1999年2月10〜12日、米国、ルイジアナ州、ニューオーリンズにおける「国際水性、ハイソリッドおよび粉末コーティングシンポジウム」(“International Waterborne, High-Solids, and Powder Coatings Symposium”)においてなされたもの)。
EP−A−430875は、スルホ基置換1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロールまたはキナクリドン顔料を含有する着色水性塗料を開示している。スルホ基を有する1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール誘導体は、それらの製造が付加的な処理工程を必要とするという欠点を有している。さらに、スルホ基の導入は、発煙硫酸、硫酸、液体三酸化イオウおよびクロロスルホン酸のようなスルホン化試薬を使用するため、環境上および作業衛生上の見地から重大な問題である。
G. Wilkerの講演(上記の371頁参照)から、1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール、例えば、三成分ジケトピロロピロール混合物カラーインデックスP.R.270およびジケトピロロピロール顔料カラーインデックスP.R.255は、上塗り堅ろう性が低いため、着色水性塗料にはほとんど適さない。
いくつかの三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物が公知であり、例えば、米国特許第4579949号、米国特許第6057449号、米国特許第4490542号、米国特許第5476949号および4720305号に記載されている。
米国特許第4579949号は、等モル量の4−クロロベンゾニトリルおよび3−クロロベンゾニトリル(実施例34)または4−クロロベンゾニトリルおよびベンゾニトリル(実施例26)または4−メチル−および4−クロロ−ベンゾニトリル(実施例37)とコハク酸ジエステルとから製造され、次いで酸の存在下にプロトン化され、そしてコンディショニングされた、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を開示している。
米国特許第6057449号は、結晶成長阻害剤の存在下に、各々等モル量の、4−クロロベンゾニトリルおよび3−クロロベンゾニトリル(実施例42)または4−クロロベンゾニトリルおよびベンゾニトリル(実施例34)または3,4−ジクロロベンゾニトリルおよび4−メチルベンゾニトリル(実施例47)、とコハク酸ジエステルとから製造された、1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を開示している。
米国特許第4490542号、実施例44は、Zn−Cuの存在下に、等モル量の4−クロロベンゾニトリルおよび3,4−ジクロロベンゾニトリルとブロモ酢酸エステルとから製造された、1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を開示している。その1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物は、ポリ塩化ビニルを赤色に染色する。さらに、米国特許第4490542号、実施例26は、Zn−Cuの存在下に、等モル量の4−クロロベンゾニトリルおよび4−メチルベンゾニトリルとブロモ酢酸エステルとから製造された、1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を開示している。
米国特許第4720305号、実施例25,26,27は、ラクタムとの反応により、等モル量の4−クロロベンゾニトリルおよび3,4−ジクロロベンゾニトリルから製造された、二成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を開示している。
米国特許第5476949号、実施例1は、等モル量の4−クロロベンゾニトリルおよびベンゾニトリルとコハク酸ジエステルとの反応から製造され、次いで酸の存在下にプロトン化され、そしてコンディショニングされた、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を開示している。
本発明の目的は、水性塗料の着色に適切な、スルホ基含有顔料の代替物を見出すことである。顔料は、好ましくは細かく粉砕されている必要がある。そのような顔料を含む水性塗料は、良好な耐性、特に上塗り堅ろう性および耐候堅ろう性という特徴を有する必要があり、また、好ましくは、高い透明性と低い蛍光性を示す必要がある。さらに、顔料は、簡単で、環境に優しく、そして経済的な製造プロセスで得ることができ、また、高分子量または低分子量材料、特にペイント、印刷インキ、プラスチックまたは繊維の着色に適している必要がある。
結果的に、最初に明示した組成物を見出した。
本発明の意味するコーティング材料とは、例えば、ペイントそして特に、例えば自動車産業用のラッカーのことである。
水およびポリマーを含有する水性塗料
ポリマーには、コポリマーあるいはポリマーとコポリマーとの組み合わせも含まれる。例えば、ポリマーは、メタクリレート、アクリレート、ポリウレタン、ポリエステルまたはポリイソシアネートあるいはそれらの組み合わせ、例えばアクリル酸/ポリエステル、同じく、アクリル酸/ラテックスおよび水溶性アルキド樹脂または例えばポリアミンと架橋しうるエポキシ樹脂、あるいはポリアセトアセテート/ポリケチミン、ならびにまた、ポリカルボン酸塩、例えばポリカルボン酸アンモニウム塩もしくはポリカルボン酸ジアルキルアンモニウム塩、またはポリカルボン酸モノアルキルアンモニウム塩、あるいは塩基性エポキシ樹脂/ポリアミン酸塩を意味し、ここで酸は好ましくは低分子量の酸およびまた、不飽和脂肪酸エステルとの無水マレイン酸付加物である。Progress in Organic Coatings 17、27-29頁(1989)ならびに米国特許第4489135号およびまた米国特許第4558090号は、例えば、水性塗料を開示している。
水性塗料は、通常、60〜90重量%の水と10〜40重量%のポリマーまたはコポリマーを含有し、重量比が合計して100重量%になるまで添加する。
本発明の好ましい実施態様は、ポリエステル/ポリウレタンとアクリル酸/ラテックスをベースにしたコーティング材料および式(I)、(II)および(III)の化合物を含む三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む組成物に関する。
自動車仕上げ用の本発明で好ましい着色水性塗料は、ポリエステル/ポリウレタンとアクリル酸/ラテックス分散物である。
本発明で特に好ましい組成物は、式(IV)、(V)および(VI):
Figure 0004233875
(式中、
3およびX4は、それぞれ互いに独立に水素または塩素であるが、ただしX1およびX2は、同時には水素ではなく、そして
3およびR4は、それぞれ互いに独立にR1およびR2について上で定義したと同じ意味を有するが、ただし式(IV)、(V)および(VI)の化合物は異なるものである)
で示される三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む。
本発明の特に好ましい実施態様においては、
3およびX4は塩素であり、そして
3およびR4は、それぞれ互いに独立にR1およびR2について上で定義したと同じ意味を有し;R3およびR4は、特に、それぞれ互いに独立に水素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、塩素、または非置換フェニル基であるが、ただし式(IV)、(V)および(VI)の化合物は異なるものである。
本発明のさらに特に好ましい実施態様においては、
3およびX4は、それぞれ互いに独立に水素または塩素であり、X3またはX4のいずれかは水素であり、そして
3およびR4は、それぞれ互いに独立にR1およびR2について上で定義したと同じ意味を有し;R3およびR4は、特に、それぞれ互いに独立に水素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、塩素、または非置換フェニル基であるが、ただし式(IV)、(V)および(VI)の化合物は異なるものである。
極めて特定的には、
3およびR3は水素であり、そして
4およびR4は塩素であるか、
または
3およびR3は水素であり、
4は塩素であり、そして
4はフェニル基であるか、
または
3およびX4は塩素であり、
3は水素であり、そして
4はメチルであるか、
または
3およびX4は塩素であり、
3は水素であり、そして
4は塩素であるか、
または
3およびX4は塩素であり、
3は水素であり、そして
4はフェニル基である。
同様に、
式(VII)、(VIII)および(IX):
Figure 0004233875
(式中、
5は水素でありまたX6は塩素であり、そして
5およびR6は、それぞれ互いに独立に水素、C1〜C6アルキル、塩素、臭素、C1〜C6ペルフルオロアルキル、C1〜C6アルコキシあるいは非置換またはC1〜C6アルキル、塩素、臭素もしくはC1〜C6アルコキシで置換されたフェニル基;特に、水素、メチル、メトキシ、tert−ブチル、トリフルオロメチル、塩素または非置換フェニル基であり、
より特定的には、R5は水素であり、そしてR6は、非置換のフェニル基または塩素であり、そして非常に特定的には、R5は水素であり、そしてR6は非置換のフェニルであるが、ただし式(VII)、(VIII)および(IX)の化合物は異なるものであるか、あるいは
5およびX6は塩素であり、そして
5およびR6は、それぞれ互いに独立に水素、C1〜C6アルキル、塩素、臭素、C1〜C6ペルフルオロアルキル、C1〜C6アルコキシあるいは非置換またはC1〜C6アルキル、塩素、臭素もしくはC1〜C6アルコキシで置換されたフェニル基であるが、ただしX5、X6およびR6が塩素でありかつR5が水素である式(VII)、(VIII)および(IX)の化合物を含む組成物は除外され、そして特に、R5は、水素、メチル、メトキシ、tert−ブチル、トリフルオロメチル、塩素または非置換フェニル基であり、そしてR6は水素または非置換のフェニル基または塩素であり、より特定的には、R5は水素であり、そしてR6は塩素であるが、ただし式(VII)、(VIII)および(IX)の化合物は異なるものであるか、あるいは
5は塩素であり、そして
5およびX6は水素であり、そして
6は、置換または非置換のフェニル基であるが、ただし式(VII)、(VIII)および(IX)の化合物は異なるものである)
で示される化合物を含む、新規な三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を見出した。
さらに、低分子量または高分子量材料の着色に対する、式(VII)、(VIII)および(IX)の化合物の使用、およびそれらの製造方法を見出した。
また、式(VII)、(VIII)および(IX)
(式中、
5およびX6は塩素であり、
5は水素であり、そして
6は塩素である)、
で示される化合物を含む、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物であって、赤色染色物を与えず;好ましくは、h>39の色相角hを有する染色物が得られる(色相角hはthe Commission Internationale de l'EclairageのLhシステムで定義され、Lは明るさの尺度であり、Cは飽和度の尺度である)組成物を見出した。
染色物は、例えば、本発明の実施例1hに従って製造される。
また同じく、式(VII)、(VIII)および(IX)
(式中、
5は塩素であり、R6はメチルであり、そして
6およびR5は水素である)
で示される化合物を含む、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物であって、透明染色物、特に米国特許第4490542号、実施例26に比べて、相対透明度ΔTr>5を有するものを与える組成物を見出した。
好ましくは、組成物は<0.1μ、特に<0.08μの粒子サイズを有する。
透明な染色物は、例えば、本発明の実施例1hに従って製造される。
本発明による染色物は、本発明の組成物および高分子量または低分子量材料を含む。
1〜C6アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、sec−アミル、tert−アミル、ヘキシル、2,2′−ジメチルブチルである。
1〜C6アルコキシは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、sec−アミルオキシ、tert−アミルオキシ、ヘキシルオキシ、2,2′−ジメチルブトキシである。
本発明は、また、水性塗料ならびに、式(I)、(II)および(III)の化合物を含む三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む本発明の組成物の製造方法であって、式(I)、(II)および(III)の化合物を含む三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物と水性塗料をお互いに接触させる、製造方法に関する。
三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物と水性塗料を、通常、慣用の方法の混合により接触させる。
好ましい実施態様においては、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を、分散により、コーティング材料に混合する。
所望ならば、更なる添加剤を、分散操作の前、その間、またはその後に、コーティング材料に加えることができる。
更なる添加物としては、結合剤、溶媒、特に水溶性溶媒および溶解助剤、ならびに不揮発性成分またはテクスチャ助剤が挙げられる。
水溶性溶媒として、通常、例えば、エチレングリコールモノメチル、モノエチルもしくはモノブチルエーテル等のグリコールモノエーテル、およびまた、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール;エタノール、プロパノール、ブタノール、イソブタノールまたはアミルアルコール等の脂肪族アルコール;ケトン、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンまたはジアセトンアルコール;同じくN,N′−ジメチルホルムアミドまたはN−メチルピロリドンが用いられる。
不揮発性成分は、通常、例えば、分散剤、補助剤、光安定剤、酸化防止剤および黒色顔料等の無機顔料、およびまた、アルミニウム粉末もしくは銅粉末またはマイカ等の金属粒子または粉末である。
適切なテクスチャ改善剤として、例えば、特にステアリン酸またはベヘン酸等の炭素数12以上の脂肪酸、ステアリン酸アミドまたはベヘン酸アミド、ステアリン酸またはベヘン酸マグネシウム、亜鉛もしくはアルミニウムのようなステアリン酸またはベヘン酸の塩、また、特にトリ(C1〜C4)アルキルベンジルアンモニウム塩、例えばトリメチル−、トリエチル−、トリ−n−プロピル−、トリ−イソプロピル−、トリ−n−ブチル−、トリ−sec−ブチル−およびトリ−tert−ブチル−ベンジルアンモニウム塩等の四級アンモニウム化合物、およびまた、エポキシ化大豆油のような可塑剤、ポリエチレンワックスのようなワックス、アビエチン酸のような樹脂酸、コロホニー石鹸、水素化または二量化コロホニー、(C12〜C18)パラフィンジスルホン酸、アルキルフェノールおよびステアリルアルコールのようなアルコールが挙げられる。同様に適切なものは、1,2−ドデカンジオールのような脂肪族1,2−ジオールの他、ラウリルアミンおよびステアリルアミンである。
好ましいテクスチャ改善剤は、ラウリルアミンおよびステアリルアミン、脂肪族1,2−ジオール、ステアリン酸およびそのアミド、塩そしてエステル、エポキシ化大豆油、ワックスならびに樹脂酸である。
本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物の製造は、通常、米国特許第4579949号または米国特許第5476949号に記載の方法と同様に、異なって置換されたベンゾニトリルとコハク酸ジエステルとを反応させることにより行われる。
従って、本発明は、コハク酸ジエステルと2種の異なって置換されたベンゾニトリルとを加温条件下に塩基の存在下有機溶媒中で反応させて顔料塩懸濁液を得、次いで三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を遊離させることによる、式(I)、(II)および(III)ならびにまた(VII)、(VIII)および(IX)の顔料を含む、本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物の製造方法であって、
a)式(X)および(XI):
Figure 0004233875
(式中、X1、X2、R1およびR2は、式(I)、(II)および(III)の化合物において定義されたとおりである)
で示される2種の異なって置換されたベンゾニトリルを、式(X)のベンゾニトリル99.9〜0.1モル%そして式(XI)のベンゾニトリル0.1〜99.9モル%の範囲のモル比で反応させて顔料塩を得、そして
b)工程a)のプロセスからの顔料塩を次いでプロトン化し、そして本発明の方法の好ましい実施態様においては、
c)次いで、コンディショニングする、
製造方法に関する。
有機溶媒中のニトリルの合計濃度は、通常、5〜0.5mol/lの範囲で選択される。
コハク酸ジエステルに対する塩基のモル比は、一般に、コハク酸ジエステル1molに対して塩基が0.1〜10molの範囲である。
選択される圧力は、好ましくは大気圧である。
工程a)のプロセスにおける反応温度は、通常、60〜140℃の範囲、好ましくは80〜120℃の範囲である。
工程a)のプロセスにおける反応の時間は、通常、選択された温度に依存して決められる。一般的には、30分〜20時間の範囲である。
所望ならば、ニトリルの合計量に対して計算して、0.1〜10.0重量%、特に0.2〜5.0重量%の量で、別途の、構造的に異なる式(X)のニトリルを加えることができる。
有機溶媒は、例えば、極性の、非極性の、プロトン性のまたは非プロトン性の有機溶媒である。詳細には、溶媒として、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサンまたは、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルもしくはジエチレングリコールモノエチルエーテルのようなグリコールエーテル等のエーテル、あるいはベンゼンまたは、トルエン、キシレン、アニソールもしくはクロロベンゼン、ジクロロ−もしくはトリクロロ−ベンゼンのようなアルキル−、アルコキシ−もしくはハロ−置換ベンゼン等の芳香族炭化水素、N,N′−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、あるいはピリジン、ピコリンまたはキノリン等の芳香族N−ヘテロ環、あるいは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、tert−ブタノール、ペンタノール、sec−アミルアルコールまたはtert−アミルアルコール、同じくエチレングリコールまたはプロピレングリコール等の一級、二級、および三級アルコールのようなアルコールを使用することができる。これらの溶媒は、混合物の形で用いることもできる。
塩基として、例えば、リチウム、ナトリウムもしくはカリウム等のアルカリ金属およびそれらの水酸化物、例えば水酸化リチウム、ナトリウムもしくはカリウム、またはそれらのアルカリ金属アミド、例えばリチウム、ナトリウムもしくはカリウムアミド、またはそれらのアルカリ金属水素化物、例えば水素化リチウム、ナトリウムもしくはカリウム、またはそれらのアルカリ金属アルコレート、特にC4〜C10アルカンのアルコール、例えば、カルシウム、マグネシウム、リチウム、ナトリウムもしくはカリウムtert−ブタノレート、tert−ペンタノレート、2−メチル−2−ペンタノレート、3−メチル−3−ペンタノレートおよび3−エチル−3−ペンタノレートが用いられる。
コハク酸ジエステルは対称型または非対称型ジエステル、好ましくは対称型ジエステルである。コハク酸ジ(C1〜C12アルキル)エステル、好ましくはコハク酸ジ(C1〜C8アルキル)エステルそして特にコハク酸ジ(C1〜C5アルキル)エステルのようなコハク酸ジアルキルエステル、そしてまたコハク酸ジアリールおよびコハク酸モノアリールモノアルキルエステルを用いることが好ましく、ここで、アリールは非置換であるか、あるいは例えば、1もしくは2個のハロゲン基、C1〜C6アルキルもしくはC1〜C6アルコキシで置換されていてもよい。アリールは好ましくはフェニルである。
特に好ましいものは、コハク酸ジメチルエステル、ジエチルエステル、ジプロピルエステル、ジブチルエステル、ジペンチルエステル、ジヘプチルエステル、ジオクチルエステル、ジイソプロピルエステル、ジヘプチルエステル、ジ−sec−ブチルエステル、ジ−tert−ブチルエステル、ジ−tert−アミルエステル、ジ[1,1−ジメチルブチル]エステル、ジ[1,1,3,3−テトラメチルブチル]エステル、ジ[1,1−ジメチルペンチル]エステル、ジ[1−メチル−1−ブチル]エステル、ジ[1,1−ジメチルペンチル]エステル、ジ[1−メチル−1−エチル−ブチル]エステル、ジ[1,1−ジエチルプロピル]エステル、ジフェニルエステル、ジ[4−メチルフェニル]エステル、ジ[2−メチルフェニル]エステル、ジ[4−クロロフェニル]エステル、ジ[2,4−クロロフェニル]エステルまたはモノエチルモノフェニルエステル等のコハク酸ジエステルである。
上記のコハク酸ジエステルは既知の化合物であり、そのいくつかは市販されている。
工程a)のプロセスで得られた顔料は、通常、水および/またはアルコール中、好ましくは水/アルコール混合物中でプロトン化される。
水/アルコール混合物は、任意の所望の混合比で使用することができる。
水とアルコールの混合物を、90〜20:10〜80容量%、好ましくは90〜30:10〜70容量%、そして特に85〜40:15〜60容量%で使用することが有利であることが判明した。
特に好ましいものは、5:1の容量比の水とアルコールの混合物である。
水とアルコールの混合物を、1重量部の顔料塩に対して、例えば5〜20重量部の量で使用することが有利であることも判明した。
所望ならば、顔料塩は、水またはアルコールよりも強い酸の存在下にプロトン化する。
この相対的に強い酸は、水/アルコール混合物または顔料塩と水/アルコール混合物に加えることができる。
相対的に強い酸を加えることなくプロトン化を行うことが好ましい。
温度および出発物質によって、酸は有利には、塩基を基準にして、0.5〜3当量、好ましくは1〜2当量の量で、特にコンディショニングの最後にpH<7を得るのに十分な量で用いられる。
工程b)のプロセスにおいてプロトン化する間の温度は、通常、−20〜50℃の範囲、好ましくは0〜50℃の範囲、そして特に15〜50℃の範囲である。
プロトン化のための時間は、通常、選択された温度に依存して選ばれる。一般的には、10分〜2時間の範囲である。
プロトン化のために、顔料塩を水および/またはアルコールならびに所望ならば、相対的に強い酸に加えるか、あるいは顔料塩と相対的に強い酸を同時に水および/またはアルコールに加えるか、あるいは相対的に強い酸を、顔料を水および/またはアルコールに加えた後に初めて加えるかのいずれかが可能である。
顔料塩は、好ましくは水/アルコール混合物に投入される。顔料塩をゆっくりと加えることが有利であることが判明した。
相対的に強い酸として、例えば、無機酸、例えば塩酸、リン酸そして特に硫酸、あるいは特に、脂肪族または芳香族有機カルボン酸またはスルホン酸、例えばギ酸、プロピオン酸、酪酸、ヘキサン酸、シュウ酸、安息香酸、フェニル酢酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸および特に酢酸、あるいは上記の酸の混合物を用いることが可能である。
プロトン化ののちにコンディショニングを行うことが有利であることが判明した。
工程c)のプロセスにおいてコンディショニングする間の温度は、通常、−20〜100℃の範囲、好ましくは0〜100℃の範囲、そして特に15〜80℃の範囲である。
コンディショニングのための時間は、通常、選択された温度に依存して選ばれる。一般的には、10分〜48時間の範囲である。
本発明によるプロセスの特に好ましい実施態様においては、顔料塩は、−20〜50℃の温度で、所望ならば相対的に強い酸の存在下、水および/またはアルコールに投入され、−20〜100℃、好ましくは0〜80℃、特には15〜80℃の範囲の温度で10分〜48時間処理される。
本発明によるプロセスの変形は、相対的に強い酸の存在下でのプロトン化に関し、更なる変形は、酸なしでのプロトン化に関する。
使用目的に応じて、本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を後処理に付すことが有利である。
例えば、後処理は、顔料粒子の形に影響を与えるために用いることができる。例えば、塩と共にあるいは塩なしで乾燥粉砕により、溶媒粉砕または水性粉砕により、あるいは塩混練およびまた酸性もしくは塩基性再析出により、細かい顔料粒子を製造することができる。
後処理はまた、透明なあるいは不透明な染色物を与える顔料を製造するために用いることができる。
不透明な顔料形態が望まれる場合には、塩基と共にあるいは塩基なしで水および/または有機溶媒中で、場合により加圧下で、熱後処理を行うことが一般的に有利であることが判明している。有機溶媒、例えば、キシレン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼンもしくはニトロベンゼンのような、ハロゲン原子、アルキル基もしくはニトロ基で置換されたベンゼン、およびまたピリジン、ピコリンもしくはキノリンのような、ピリジン塩基、およびまた、シクロヘキサノンのようなケトン、またはイソプロパノール、ブタノールもしくはペンタノールのようなアルコール、また、エチレングリコールモノメチルもしくはモノエチルエーテルのようなエーテル、またはN,N′−ジメチルホルムアミドもしくはN−メチルピロリドンのようなアミド、およびまた、ジメチルスルホキシドもしくはスルホランを用いることが好ましい。水中で、場合により加圧下に、有機溶媒の存在下および/または界面活性物質を加えて、後処理を行うことも可能である。
透明な顔料形態が望まれる場合は、顔料懸濁液は、例えば米国特許第5476949号に記載のように、プロトン化の後に、コンディショニングすることができる。
本発明の方法の特定の実施態様は、式(VII)、(VIII)および(IX)(式中、
5およびX6は塩素であり、
5は水素であり、そして
6は塩素である)
で示される化合物を含む、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物であって、非赤色染色物を与える組成物、そしてまた、
式(VII)、(VIII)および(IX)(式中、
5は塩素であり、R6はメチルであり、そして
6およびR5は水素である)
で示される化合物を含む、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物であって、透明染色物、特に米国特許第4490542号、実施例26または米国特許第4579949号、実施例37に比べて、相対透明度ΔTr>5を有するものを与える組成物の製造に関する。
本発明の方法の好ましい実施態様は、
3,4−ジクロロベンゾニトリルと4−クロロベンゾニトリルの、
または
3−クロロベンゾニトリルと4−クロロベンゾニトリルの、
または
3−クロロベンゾニトリルと4−フェニルベンゾニトリルの、
または
3,4−ジクロロベンゾニトリルと4−メチルベンゾニトリルの、
または
3,4−ジクロロベンゾニトリルと3−メチルベンゾニトリルの、
または
4−クロロベンゾニトリルと4−メチルベンゾニトリルの、
各々のケースで、99.9〜0.1:0.1〜99.9モル%のモル比での反応に関する。
本発明の方法の特に好ましい実施態様は、
3,4−ジクロロベンゾニトリルと4−クロロベンゾニトリルの、
または
3−クロロベンゾニトリルと4−クロロベンゾニトリルの、
または
3−クロロベンゾニトリルと4−フェニルベンゾニトリルの、
または
3,4−ジクロロベンゾニトリルと4−メチルベンゾニトリルの、
または
3,4−ジクロロベンゾニトリルと3−メチルベンゾニトリルの、
または
4−クロロベンゾニトリルと4−メチルベンゾニトリルの、
各々のケースで、80〜20:20〜80モル%のモル比での反応に関する。
本発明の方法の特に好ましい実施態様は、
45〜55モル%の3,4−ジクロロベンゾニトリルと45〜55モル%の4−クロロベンゾニトリルの、
または
45〜75モル%の3−クロロベンゾニトリルと25〜55モル%の4−クロロベンゾニトリルの、
または
45〜55モル%の3−クロロベンゾニトリルと45〜55モル%の4−フェニルベンゾニトリルの、
または
45〜55モル%の3,4−ジクロロベンゾニトリルと45〜55モル%の4−メチルベンゾニトリルの、
または
45〜55モル%の3,4−ジクロロベンゾニトリルと45〜55モル%の3−メチルベンゾニトリルの、
または
75〜65モル%の4−クロロベンゾニトリルと25〜35モル%の4−メチルベンゾニトリルの、
反応に関する。
本発明の更なる変形は、式(I)、(II)、(III)または(VII)、(VIII)および(IX)の個々の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロールを、
− 好ましくはそれらの沸騰温度で攪拌することにより、極性有機溶媒中で接触させる、
− アルカリ金属アルコレート、アルカリ金属水酸化物または四級アンモニウム化合物の存在下に極性有機溶媒中で再析出させる、あるいは
− 酸で処理し、水で希釈することにより再析出させる、あるいは
− 強力な粉砕または混練に付し、場合により、同時にまたは連続的に水および/または有機溶媒中で再結晶させる、
1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物の製造方法に関する。
個々の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロールは、例えば米国特許第4579949号に記載のような、慣用の方法により製造することができる。
所望ならば、上記のようなテクスチャ改善剤を、本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロールに加えることができる。
そのような添加物は、本発明の組成物を基準にして、その製造の前、その間またはその後に、0.05〜20重量%、好ましくは1〜10重量%の量で加えることができる。
本発明の好ましい実施態様においては、本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物は、本発明の上記の方法の一つに従って、それらを製造することにより得られる。
非常に特別に好ましいものは、式(VII)、(VIII)および(IX)(式中、
5およびX6は塩素であり、
5およびR6は水素であるか、
または
5およびX6は塩素であり、
5は水素であり、そして
6は塩素であるか、
または
6は塩素であり、
6はフェニルであり、そして
5およびR5は水素である)
で示される1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物であって、本発明による上記の方法の一つに従ってそれらを製造し、場合により本発明による上記の方法の一つに従ってコンディショニングすることにより得られる。
水性塗料ならびに、式(I)、(II)および(III)の化合物を含む三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む本発明による組成物は、特に、いわゆるベースコート/クリヤコート系、例えば二層メタリックペイントにおける、ベースコート、例えばメタリックペイントの製造において使用される。
所望ならば、ベースコート/クリヤコート系はさらに、溶媒ベースの結合剤系、例えばアクリル酸、アルキド、ポリウレタン、エポキシ、フェノール、メラミン、尿素、ポリエステルおよびセルロースエステルまたはそれらの組み合わせを含む。
クリヤコート用結合剤として好ましいものは、熱硬化性アクリル/メラミン、アルキド/メラミンまたはアクリル/ウレタン樹脂組み合わせである。
本発明は、ベースコート、特に水性ベースコートの製造における、水性塗料ならびに三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む本発明の組成物の使用に関する。
塗膜の厚さは、所望によりそして用途に応じて異なり;塗膜は、例えば3〜60μmの厚さを有しうる。
本発明は、本発明の水性塗料および三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物または本発明の三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含むベースコート、特にメタリックペイントにも関する。
クリヤコートは、通常、30〜60μmの厚さである。
塗膜は、例えば自動車産業において使用されるときに、2以上の層を有しうる。その場合、ベースコートは1以上のクリヤコートで覆われる。
すべての層そして特にクリヤコート層は、光安定剤、UV安定剤および酸化防止剤等の添加剤を含んでいてもよい。
本発明はまた、本発明の水性塗料ならびに式(I)、(II)および(III)の化合物を含む三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む、本発明の組成物、特に本発明の均質化された組成物を基体に塗布することを含む、ベースコートの製造方法に関する。
水性塗料ならびに式(I)、(II)および(III)の化合物を含む三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む本発明の組成物を、例えば、延展、ローラー塗布、噴霧、浸漬またはコイルコーティングによって、基体に塗布し、そして完全に硬化することができる。
基体は、有利には、例えば、木、プラスチック、無機支持体および特に、金属表面である。
水性塗料ならびに式(I)、(II)および(III)の化合物を含む三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む本発明の組成物は、透明または不透明な染色物を得ることを可能にする。透明な染色物が好ましい。
ある場合に、1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物と他の有機および/または無機顔料あるいは染料と組み合わせることが有利でありうる。
真珠光沢の顔料と本発明のジケトピロロピロール組成物とを組み合わせることも有利でありうる。通常使用される真珠光沢の顔料の例は、いわゆる「真珠エッセンス」二酸化チタン/マイカ顔料であり、それはまた、鉄、コバルト、マンガンまたはクロム酸化物等の着色金属酸化物、そしてまた、アルミニウム粉末または銅粉末、およびマイカを含有しうる。
三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物は、有利には、本発明の組成物中に、乾燥塗膜層に対して、0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%の濃度で存在する。
本発明はまた、水性塗料および三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含むベースコートに関する。
本発明はまた、本発明のベースコートおよびクリヤコートからなる2層メタリックペイントに関する。
本発明の三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む表面コーティングは、顕著な上塗り堅ろう性および/または耐候堅ろう性によって特徴付けられる。
上塗り堅ろう性を決定するために、実施例3aおよび4dに記載のように、本発明の三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む試験層は、参照に対して比色分析で測定され、色偏差はΔEで示される。
ΔEは、the Commission Internationale de l'EclairageのLhカラーシステムで定義される色差の尺度である。
本発明による表面コーティングは、好ましくは6より小さい、上塗り堅ろう性ΔE、特に4より小さいΔE、そしてより特定的には3より小さいΔE、特に1.5より小さいΔEを有する。
耐候堅ろう性を決定するために、実施例3bおよび4eに記載のように、暴露試料は、非暴露参照に対して比色分析で測定し、色偏差をΔEで示す。耐候堅ろう性は4000時間後に測定した。
本発明のさらに好ましい実施態様は、4000時間後に5より小さいΔE、特に3より小さいΔE、そしてより特定的には2より小さいΔEの耐候堅ろう性を有する本発明による表面コーティングに関する。
本発明の特に好ましい実施態様は、4より小さい上塗り堅ろう性ΔEおよび4000時間後に3より小さい耐候堅ろう性ΔEを有する本発明による表面コーティングに関する。
さらに、本発明は、低分子量または高分子量有機材料の着色用の、式(I)、(II)、(III)そしてまた(VII)、(VIII)および(IX)の化合物を含む本発明の三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物の使用、特に、ペイント、印刷インキ、鉱油、潤滑グリースもしくはワックス、または着色されたもしくは顔料着色されたプラスチック、非インパクト印刷材料、カラーフィルター、化粧料、トナー用のインキまたは着色料の製造のためのそれらの使用に関する。
本発明のさらに好ましい実施態様は、式(VII)、(VIII)および(IX)(式中、
5およびX6は塩素であり、
5は水素であり、そして
6は塩素である)
の化合物を含む、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物であって、非赤色染色物を与える組成物、そしてまた、
式(VII)、(VIII)および(IX)(式中、
5は塩素であり、R6はメチルであり、そして
6およびR5は水素である)
の化合物を含む、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物であって、透明染色物、特に米国特許第4490542号、実施例26または米国特許第4579949号、実施例37に比べて、相対透明度ΔTr>5を有するものを与える組成物の使用に関する。
所望ならば、合成で得られた生成物は、分散形態に変換することができる。これは、それ自体公知の方法で達成することができる。化合物と使用目的に応じて、トナーとしてあるいは調合物の形態で着色料を用いることが有利であることが判明した。
低分子量有機材料は、例えば鉱油、潤滑グリースまたはワックスである。
104〜108g/molの分子量(Mw)を有する高分子量材料は、例えば、合成および/または天然物質、例えば天然樹脂もしくは乾燥油、ゴムまたはカゼイン、あるいは変性天然物質、例えば塩素化ゴム、オイル変性アルキド樹脂、ビスコース、またはセルロースエーテルもしくはエステル、例えばエチルセルロース、酢酸、プロピオン酸、もしくは酪酸セルロース、セルロースアセトブチレートおよびニトロセルロースであるが、特に、重合、例えば重縮合または重付加によって得ることができるような、完全に合成の有機ポリマー(熱硬化性および熱可塑性プラスチック)である。
そのようなポリマーとして、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン等のポリオレフィン、また、塩化ビニル、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等のモノマーの重合生成物のような置換ポリオレフィン、ポリフルオロエチレンもしくはポリトリフルオロクロロエチレンまたはテトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン混合重合生成物のようなフッ素化重合生成物、およびこれらモノマーの共重合生成物が挙げられる。ポリプロピレンが好ましい。
重付加および重縮合樹脂の範囲から、例えば、ホルムアルデヒドとフェノールとの縮合生成物、いわゆるフェノプラスト、およびホルムアルデヒドと尿素またはチオ尿素の縮合生成物;またメラミン、いわゆるアミノプラスト;また、表面コーティング樹脂として用いられるポリエステル、アルキド樹脂等の飽和物、またはマレイン酸樹脂等の不飽和物のいずれか;また、直鎖ポリエステル、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシドまたはシリコーン、ならびにシリコーン樹脂が用いられる。
高分子量有機材料は、また、部分的に結晶性のまたは非結晶性のプラスチック、例えばLLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)でありうる。「部分結晶性のプラスチック」は、固化すると小さな結晶核または凝集体(例えば、球晶または四角状結晶)を形成するプラスチック(核形成剤(例えば、有機顔料)の存在下においてのみこれを行うような材料を含む)を意味するものと理解されたい。
プラスチックは、104〜108g/mol、好ましくは105〜107g/molの分子量(Mw)を有する熱可塑性高分子量有機材料でありうる。プラスチックが部分結晶性である場合には、それらは通常10〜99.9%、特に40〜99%、より特定的には80〜99%の結晶化度(Xc)を有する。好ましい部分結晶性のプラスチックは、エチレン、プロピレン、ブチレン、スチレンおよび/またはジビニルベンゼン、特にα−オレフィンのホモポリマー、ブロックまたはランダムコポリマーおよびターポリマー、例えばHDPE(高密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)、ポリプロピレンおよびポリスチレン、ならびにポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルおよび熱可塑性アイオノマーである。特に好ましい部分結晶性のプラスチックは、ポリオレフィン、特に高密度のポリエチレンおよびポリプロピレンである。部分結晶性のプラスチックはまた、場合により、慣用量の添加剤、例えば安定剤、光光沢剤、充填剤および/または潤滑剤を含んでいてもよい。
前記高分子量化合物は、個々にまたはプラスチックマス、融解物として混合物中にまたは紡糸溶液の形態で存在しうる。それらはまた、それらのモノマーの形態で、またはボイルあまに油、ニトロセルロース、アルキド樹脂、メラミン樹脂および尿素−ホルムアルデヒド樹脂またはアクリル樹脂等の、表面コーティングまたは印刷インキ用の皮膜形成剤または結合剤として溶解形態での重合状態でありうる。
本発明はまた、ラミネート印刷物、印刷プロセスにおける印刷インキ用の、フレキソ印刷、スクリーン印刷、包装の印刷、セキュリティカラー印刷、凸版印刷またはオフセット印刷用の、印刷の初期段階用のおよび布地捺染用の、オフィスもしくは家庭用のまたはグラフィック用途用の、例えば紙製品用の、ホワイトボード用の、ボールペン、フェルトチップペン、ファイバーチップペン、ダンボール、木、木染色、金属、スタンプ台用のインキあるいは(インパクト印刷インキリボンを使用する)インパクト印刷プロセス用のインキの製造における、産業もしくは商業用途用の、布地装飾および産業用ラベル用の、コイルコーティングもしくは粉末コーティング用の、または自動車仕上げ用の、ハイソリッド(低溶媒)、水希釈性および/またはメタリックペイント用の、または水性ペイント、好ましくは透明ラッカー用の着色処方物用の表面コーティングの製造における;鉱油、潤滑グリースまたはワックスの製造のために、コーティング、繊維、プレートまたは成形された基体用の着色プラスチックの製造における、デジタル印刷用の、熱ワックス転写印刷用の、インキジェット印刷または熱転写印刷用の非インパクト印刷材料の製造における、そしてまた、カラーポリマー粒子、トナー、ドライコピートナー、液状コピートナーまたは電子写真トナーの製造における、本発明の式(VII)、(VIII)、(IX)の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物の使用に関する。
本発明は、また、高分子量有機材料および着色上有効な量の本発明の組成物を含むインキに関する。
インキ、特にインキジェット印刷用のものの製造方法は、一般的に公知であり、例えば、米国特許第5106412号に記載されている。
インキは、例えば、本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物をポリマー分散剤とブレンドすることにより製造することができる。
本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物とポリマー分散剤とのブレンドは、好ましくは、攪拌または混合等の一般的に公知のブレンド方法に従って、Skandex、DispermatまたはRollbock等のブレンド装置および、例えばUltra-Turrax(登録商標)の強力ミキサー(特に推奨される)を使用して行われる。
本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物とポリマー分散剤とのブレンドに際しては、有機溶媒、特に水混和性有機極性プロトン性または非プロトン性溶媒、例えばアルコールまたはケトンを使用することが有利である。
本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物のインキに対する重量比は、有利には、インキの全重量を基準にして、0.0001〜75重量%、好ましくは0.001〜50重量%の範囲から選択される。
したがって、本発明はまた、高分子量有機材料と着色上有効な量の本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物とを一緒にブレンドすることを含む、インキの製造方法に関する。
本発明はまた、高分子量有機材料および/または水希釈性結合剤系と着色上有効な量の本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物とを含む、着色料、特にペイントに関する。
本発明はまた、高分子量有機材料および/または水希釈性結合剤系と着色上有効な量の本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物とを含む、着色料、特にペイントの製造方法に関する。
本発明はまた、高分子量有機材料と着色上有効な量の本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む、着色プラスチックまたはカラーポリマー粒子に関する。
本発明はまた、高分子量有機材料と着色上有効な量の本発明の組成物を一緒に混合することを含む、着色プラスチックまたはカラーポリマー粒子の製造方法、特に大量着色プラスチックの製造方法に関する。
本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を用いる高分子量有機物質の着色は、例えば、そのような着色料を、場合によりマスターバッチの形態で、そのような基体と、ロールミルまたは混合もしくは粉砕装置を用いて混合することにより達成され、その結果、着色料は高分子量材料中に溶解されるかあるいは細かく分散される。本発明の組成物は、一般的に、プラスチック粒子または粉末と混合および/または押出ししうる。所望ならば、混合物は、押出し機中で加工され、繊維、フィルム、または粒子を形成することができる。
混合された着色料を含む高分子量有機物質は、次いで、それ自体公知の方法、例えばカレンダー加工、圧縮成形、押出し、コーティング、紡糸、キャスティングまたは射出成形により加工され、着色材料はその最終的な形に成形される。着色料の混合はまた、実際の加工工程の直前に、例えば本発明による微粉状の着色料および同時に粒子状の高分子量有機材料を、場合により追加の成分と共に、加工の直前に混合がなされる、直接押出し機の取り入れゾーンに連続的に供給することにより達成することができる。しかしながら、一般的には、より均質な結果を達成できるので、前もって着色料を高分子量有機材料に混合することが好ましい。
したがって、本発明の更なる変形は、本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物をプラスチックと共に射出成形プロセスで成形することによる、プラスチック、好ましくは大量着色プラスチック、より特定的には部分結晶性のプラスチックの製造方法に関する。
射出成形処方物の成分は、射出成形機に供給される前に予め混合されるか、あるいはそれらは同時に個々に供給されうる。2以上の成分および所望ならば添加剤を予め混合すること、そして次いで、個々に使用されるかあるいは同様に予め混合された、他の成分と一緒にその混合物を射出成形機に供給することが可能である。
本発明の方法の特別な変形において、その方法はマスターバッチ中で行われる。
マスターバッチ中の本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物の濃度は、本発明の組成物およびプラスチックの合計重量を基準にして、好ましくは5〜70重量%である。
軟質成形物を製造するためにあるいはそれらの脆性を減少させるために、いわゆる可塑剤を成形前に高分子量化合物に混合することがしばしば望ましい。可塑剤として、例えば、リン酸、フタル酸またはセバシン酸のエステルが用いられる。本発明の方法において、可塑剤は着色料の混合前または後にポリマーに混合することができる。異なる色調を達成するために、本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物に加えて、白色、着色または黒色顔料のような成分を任意の所望の量で高分子量有機材料に加えることも可能である。
表面コーティングおよび印刷インキを着色するために、高分子量有機材料および本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物は、一般的な有機溶媒または溶媒混合物中に、場合により充填剤、染料、顔料、ドライヤーまたは可塑剤と一緒に、細かく分散されまたは溶解される。個々の成分を別々に分散または溶解する、あるいはそれらの複数を一緒に分散または溶解し、その後にのみすべての成分を合わせる、方法を用いることも可能である。加工は、慣用の方法に従って、例えば、噴霧、皮膜コーティングまたは多くの印刷方法の一つにより行うことができ、表面コーティングまたは印刷インキは、適当な場合には前もって乾燥した後、有利には熱的にあるいは照射により硬化される。
着色すべき高分子量材料が表面コーティングである場合には、それは慣用の表面コーティングあるいは特別な表面コーティング、例えば自動車の仕上げ塗り、好ましくは例えば金属もしくはマイカ粒子を含有するメタリックペイントでありうる。
好ましいものは、印刷インキのほか、特に繊維形態の熱可塑性プラスチックの着色である。本発明に従って着色できる好ましい高分子量有機材料は、一般に、誘電定数が2.5以上のポリマー、特にポリエステル、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレン/アクリロニトリル(SAN)およびアクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)である。特に好ましいものは、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレンおよびPMMAならびにそれらの混合物である。さらに特に好ましいものは、ポリエステル、ポリカーボネートおよびPMMAであり、特に、テレフタル酸の重縮合で得ることのできる芳香族ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)またはポリブチレンテレフタレート(PBTP)、およびポリプロピレンである。
特別に好ましいものはまた、本発明の化合物を用いる、鉱油、潤滑グリースおよびワックス等の低分子量有機材料の着色である。
本発明はまた、高分子量有機材料および着色上有効な量の本発明の組成物を含む、非インパクト印刷材料に関する。
本発明はまた、高分子量有機材料および着色上有効な量の本発明の組成物を一緒にブレンドすることを含む、非インパクト印刷材料の製造方法に関する。
本発明はまた、高分子量有機材料および着色上有効な量の本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む、トナーに関する。
本発明はまた、高分子量有機材料および着色上有効な量の本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を一緒にブレンドすることを含む、トナーの製造方法に関する。
本発明の方法の特別な実施態様においては、トナー、ペイント、インキまたは着色プラスチックは、トナー、ペイント、インキまたは着色プラスチックのマスターバッチをロールミルまたは混合もしくは粉砕装置中で処理することにより製造される。
本発明において、本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物の「着色上有効な量」は、一般的に、それにより顔料着色または着色される材料の合計重量を基準にして、0.0001〜99.99重量%、特に0.001〜50重量%、そしてより特定的には、0.01〜50重量%を意味する。
本発明において、水性塗料のためのスルホ基を含有しない顔料を製造することが可能である。そのような顔料は、優れた、用途に関連した特性および堅ろう性を示し、そしてそれで作られた染色物は、高い透明性および低い蛍光性と共に、非常に良好な上塗り堅ろう性および耐候堅ろう性を有し、したがって、それらは、自動車産業において使用するのに非常に適している。
さらに、新規な三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物は、例えば、熱可塑性または熱硬化性プラスチック、特にポリプロピレン、およびまた、繊維、ペイント、印刷インキにおいておよびラミネート印刷において、純粋な色調、高い色強度、高い飽和度および細かい粒子径により、そしてまた高い透明度、良好な上塗り、移行、こすれ、光および耐候堅ろう性により、そして良好な光沢および低い蛍光性により特徴付けられる。特に、有利には、本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物の使用により、高分子量または低分子量材料の非常に耐候性のある透明で着色上強い染色物を得ることが可能となる。
実施例1:PVCの染色物
安定化ポリ塩化ビニル65g、フタル酸ジオクチル35g、および下記の実施例1a〜lの一つからの顔料組成物1gを共に混合し、次いで、以下の3つの工程に従って、2ロールミル(Model Collin、D-85560 Ebersberg)で、165℃(各ローラー)のロール温度で圧延した。
a)熱圧延:8分(毎分ごとに反転される圧延フィルム)
ロールギャップ:0.4mm
b)剪断力を増加させての圧延:75℃での20パス
c)熱圧延:3分
ロールギャップ:0.4mm
得られたプレスフィルム、PVCの染色物は、DIN53234に従って、Datacolor3890(登録商標)スペクトロフォトメーター(d/8 ジオメトリー、光沢により影響される、光タイプD65、オブザーバー10°)を用いて、色相角hおよび透明性を決定するために測定した。
実施例1a: ナトリウム23.0g(1.0mol)およびtert−アミルアルコール400mlの混合物を、110〜115℃で還流下に一晩加熱した。次いで、4−ビフェニルニトリル44.8g(0.25mol)および3−クロロベンゾニトリル34.4g(0.25mol)を、得られた透明な溶液に加えた。反応混合物を105〜110℃で攪拌し、コハク酸ジイソプロピルエステル67.1ml(0.325mol)を4時間かけて滴下した。滴下が完了したとき、得られた暗赤色懸濁液を110〜105℃でさらに2時間維持し、次いで50℃に冷却した。
得られた反応混合物を30分かけて水400mlとメタノール400mlの混合物に加え、還流下(78℃)で6時間攪拌した。そのようにして得られた顔料組成物を濾別し、メタノールと水で洗浄した。減圧下、80℃で一晩乾燥させて、PVCの透明な赤色染色物を与える、暗赤色粉末70.6g(理論値の71%)を得た。
実施例1b: 実施例1aに記載したと同じ方法で、しかし、4−ビフェニルニトリル26.9g(0.15mol)および3−クロロベンゾニトリル48.2g(0.35mol)を反応させ、PVCの透明な橙赤色染色物を与える、赤色粉末72.6g(理論値の76%)を得た。
実施例1c: ナトリウム32.2g(1.4mol)およびtert−アミルアルコール435mlの混合物を、110〜115℃で還流下に一晩加熱した。得られた透明な溶液を105℃で攪拌し、そしてtert−アミルアルコール175mlに溶解した4−クロロベンゾニトリル48.1g(0.35mol)、3,4−ジクロロベンゾニトリル60.2g(0.35mol)およびコハク酸ジイソプロピルエステル95ml(0.46mol)の混合物を2.5時間かけて滴下し、温度を徐々に90℃まで下げ、生成したイソプロパノールを少量のtert−アミルアルコールと共に留去した。滴下が完了したとき、得られた懸濁液を110〜105℃でさらに2時間維持し、次いで50℃に冷却した。得られた反応混合物を45分かけて水900ml、メタノール900mlおよび酢酸107g(1.75mol)の混合物に加え、室温で一晩攪拌した。そのようにして得られた顔料を濾別し、メタノールと水で洗浄した。減圧下、80℃で一晩乾燥させて、PVC中で透明な橙色染色物を与える、赤色粉末115.6g(理論値の84%)を得た。
実施例1d: 実施例1cに記載したと同じ方法で、しかし、4−クロロベンゾニトリル67.3g(0.49mol)および3,4−ジクロロベンゾニトリル36.1g(0.21mol)を反応させ、PVC中で透明な橙色染色物を与える、赤色粉末113.1g(理論値の86%)を得た。
実施例1e: ナトリウム18.4g(0.8mol)およびtert−アミルアルコール250mlの混合物を、110〜115℃で還流下に一晩加熱した。得られた透明な溶液を105℃で攪拌し、そしてtert−アミルアルコール100mlに溶解した3−クロロベンゾニトリル38.5g(0.28mol)、4−クロロベンゾニトリル16.5g(0.12mol)およびコハク酸ジイソプロピルエステル53.7ml(0.26mol)の混合物を3時間かけて滴下し、温度を徐々に85℃まで下げ、生成したイソプロパノールを少量のtert−アミルアルコールと共に留去した。滴下が完了したとき、得られた暗赤色懸濁液を85℃でさらに1時間維持し、次いで室温に冷却した。得られた反応混合物を30分かけて水500ml、メタノール500mlおよび濃硫酸51g(0.5mol)の混合物に加え、40℃で一晩攪拌した。そのようにして得られた顔料組成物を濾別し、メタノールと水で洗浄した。減圧下、80℃で一晩乾燥させて、PVC中で透明な橙色染色物を与える、赤色粉末59.8g(理論値の84%)を得た。
実施例1f: 実施例1eに記載したと同じ方法で、しかし、3−クロロベンゾニトリル16.5g(0.12mol)および4−クロロベンゾニトリル38.5g(0.281mol)を反応させ、PVC中で透明な橙色染色物を与える、赤色粉末60.8g(理論値の85%)を得た。
実施例1g: ナトリウム9.2g(0.4mol)およびtert−アミルアルコール90mlの混合物を、110〜115℃で還流下に一晩加熱した。次いで、4−トルニトリル7.0g(0.06mol)および4−クロロベンゾニトリル19.3g(0.14mol)を、得られた透明な溶液に加えた。反応混合物を105℃で攪拌し、コハク酸ジイソプロピルエステル26.8ml(0.13mol)を2時間かけて滴下した。同時に、温度を徐々に90℃まで下げ、生成したイソプロパノールを少量のtert−アミルアルコールと共に留去した。滴下が完了したとき、得られた暗赤色懸濁液を105℃でさらに2時間維持し、次いで室温に冷却した。得られた反応混合物を15分かけて水250ml、メタノール250mlおよび濃硫酸25.5g(0.25mol)の混合物に加え、40℃で一晩攪拌した。そのようにして得られた顔料組成物を濾別し、メタノールと水で洗浄した。減圧下、80℃で一晩乾燥させて、PVC中で透明な赤色染色物を与える、暗赤色粉末25.0g(理論値の74%)を得た。
実施例1h: 安定化ポリ塩化ビニル65g、フタル酸ジオクチル35g、および実施例1iまたは米国特許第4579949号、実施例37および米国特許第4490542号、実施例26からの顔料組成物0.2gを共に混合した。次いで、得られた混合物を、以下の3つの工程に従って、2ロールミル(Model Collin、D-85560 Ebersberg)で、165℃(各ローラー)のロール温度で圧延した。
a)熱圧延:8分(毎分ごとに反転される圧延フィルム)
ロールギャップ:0.4mm
b)剪断力を増加させての圧延:75℃での20パス
c)熱圧延:3分
ロールギャップ:0.4mm
得られたPVCプレスフィルム、PVCの染色物は、透明性に関して比較した。
透明性の差異を決定するために、米国特許第4490542号、実施例26からの顔料組成物を標準参照物として用いた。透明性の差は、標準参照物に対して、DIN53234に従って、(Datacolor3890(登録商標)スペクトロフォトメーター(d/8ジオメトリー、光沢により影響される、光タイプD65、オブザーバー10°を用いて)測定した。
Figure 0004233875
同一の化学構造を有する、米国特許第4579949号、実施例37からの三成分1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物との比較における、および、ラクタム(4−エトキシカルボニル−5−フェニル−4−ピロリン−2−オン)との反応により等mol量の4−クロロベンゾニトリルと4−メチルベンゾニトリルから製造された米国特許第4490542号、実施例26からの二成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物との比較における、実施例1gからの三成分1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物について行った比較試験は、実施例1gからの本発明の三成分1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物が、既知の顔料組成物と対照的に、PVC中ではるかに透明な染色物を与えることを示した。
実施例1i: 実施例1gに記載したと同じ方法で、しかし、4−トルニトリル11.7g(0.1mol)および4−クロロベンゾニトリル13.75g(0.1mol)を反応させ、PVC中で透明な赤色染色物を与える、赤色粉末22.2g(理論値の66%)を得た。
実施例1j: ナトリウム9.2g(0.4mol)およびtert−アミルアルコール125mlの混合物を、110〜115℃で還流下に一晩加熱した。得られた透明な溶液を105℃に冷却し、そしてtert−アミルアルコール50mlに溶解した3,4−ジクロロベンゾニトリル17.2g(0.10mol)、4−ビフェニルニトリル17.9g(0.10mol)およびコハク酸ジイソプロピルエステル26.8ml(0.13mol)の混合物を3時間かけて滴下した。同時に、温度を徐々に85℃まで下げ、生成したイソプロパノールを少量のtert−アミルアルコールと共に留去した。滴下が完了したとき、得られた暗赤色懸濁液をtert−アミルアルコール20mlで希釈し、そして50℃に冷却した。得られた反応混合物を15分かけて水200mlおよびメタノール200mlの混合物に加え、還流下(78℃)に一晩攪拌した。そのようにして得られた顔料組成物を濾別し、メタノールと水で洗浄した。減圧下、80℃で一晩乾燥させて、PVC中で透明な赤色染色物を与える、赤色粉末30.0g(理論値の69%)を得た。
実施例1k: ナトリウム9.2g(0.4mol)およびtert−アミルアルコール90mlの混合物を、110〜115℃で還流下に一晩加熱した。得られた透明な溶液を105℃で攪拌し、そして4−トルニトリル11.7g(0.1mol)を加えた。次いで、tert−アミルアルコール50mlに溶解した3,4−ジクロロベンゾニトリル17.2g(0.1mol)およびコハク酸ジイソプロピルエステル26.8ml(0.13mol)の混合物を2時間かけて滴下した。同時に、温度を徐々に95℃まで下げ、生成したイソプロパノールを少量のtert−アミルアルコールと共に留去した。滴下が完了したとき、得られた暗赤色懸濁液を95℃でさらに1時間攪拌し、次いで30℃に冷却した。得られた反応混合物を15分かけて水250mlおよびメタノール250mlの混合物に加え、40℃で8時間攪拌した。そのようにして得られた顔料組成物を濾別し、メタノールと水で洗浄した。減圧下、80℃で一晩乾燥させて、PVC中で透明な橙色染色物を与える、赤色粉末27.1g(理論値の73%)を得た。
実施例1l: 実施例1kに記載したと同じ方法で、しかし、3−トルニトリルを4−トルニトリルの代わりに用いた。滴下が完了したとき、得られた暗赤色懸濁液を95℃でさらに1時間攪拌し、次いで30℃に冷却した。得られた反応混合物を15分かけて水250mlおよびメタノール250mlの混合物に加え、還流下(78℃)に8時間攪拌した。そのようにして得られた顔料組成物を濾別し、メタノールと水で洗浄した。減圧下、80℃で一晩乾燥させて、PVC中で透明な橙色染色物を与える、赤色粉末23.4g(理論値の63%)を得た。
実施例1m: ナトリウム51.7g(2.25mol)およびtert−アミルアルコール500mlの混合物を、110〜115℃で還流下に一晩加熱した。得られた透明な溶液を105℃に冷却し、そして予め70℃に加熱しておいた、tert−アミルアルコール300mlに溶解した3,4−ジクロロベンゾニトリル86.0g(0.5mol)、4−トルニトリル58.6g(0.5mol)およびコハク酸ジイソプロピルエステル123.9ml(0.6mol)の混合物を3時間かけて滴下した。次いで、さらに、コハク酸ジイソプロピルエステル20.7ml(0.1mol)を105℃で2時間かけて滴下した。滴下が完了したとき、得られた暗赤色懸濁液を室温に冷却した。反応混合物を、温度が30℃を超えないように、水2250mlおよびメタノール450mの混合物に加え、次いで60℃で4時間攪拌した。そのようにして得られた顔料組成物を濾別し、メタノールと水で洗浄した。減圧下、80℃で一晩乾燥させて、PVC中で透明な橙色染色物を与える、赤橙色粉末125.1g(理論値の67%)を得た。
実施例1n: ナトリウム10.4g(0.45mol)およびtert−アミルアルコール100mlの混合物を、110〜115℃で還流下に一晩加熱した。得られた透明な溶液を110℃に冷却し、そして予め70℃に加熱しておいた、tert−アミルアルコール300mlに溶解した4−クロロベンゾニトリル19.3g(0.14mol)、4−トルニトリル7.0g(0.06mol)、イソフタル酸ジニトリル1.0g(0.008mol)およびコハク酸ジイソプロピルエステル24.8ml(0.12mol)の混合物を3時間かけて滴下した。同時に、反応温度を100℃に下げた。次いで、さらに、コハク酸ジイソプロピルエステル4.1ml(0.02mol)を100℃で2時間かけて滴下した。滴下が完了したとき、得られた暗赤色懸濁液を室温に冷却した。次いで、反応混合物を、温度が30℃を超えないように、水500mlおよびメタノール100mの混合物に加え、次いで室温で一晩攪拌した。そのようにして得られた顔料組成物を濾別し、メタノールと水で洗浄した。減圧下、80℃で一晩乾燥させて、PVC中で透明な赤色染色物を与える、赤色粉末28.6g(理論値の83%)を得た。
実施例1o: ナトリウム10.4g(0.45mol)およびtert−アミルアルコール100mlの混合物を、110〜115℃で還流下に一晩加熱した。得られた透明な溶液を105℃に冷却し、そして予め70℃に加熱しておいた、tert−アミルアルコール60mlに溶解した3,4−ジクロロベンゾニトリル24.1g(0.14mol)、4−トルニトリル10.7g(0.06mol)およびコハク酸ジイソプロピルエステル24.78ml(0.12mol)の混合物を3時間かけて滴下した。次いで、さらに、コハク酸ジイソプロピルエステル4.1ml(0.02mol)を105℃で2時間かけて滴下した。滴下が完了したとき、得られた暗赤色懸濁液を室温に冷却した。次いで、反応混合物を、温度が30℃を超えないように、水500mlおよびメタノール100mの混合物に加え、次いで還流下(83℃)に4時間攪拌した。そのようにして得られた顔料組成物を濾別し、メタノールと水で洗浄した。減圧下、100℃で一晩乾燥させて、PVC中で透明な橙色染色物を与える、赤橙色粉末34.1g(理論値の79%)を得た。
実施例1p: ナトリウム10.4g(0.45mol)およびtert−アミルアルコール100mlの混合物を、110〜115℃で還流下に一晩加熱した。得られた透明な溶液を105℃に冷却し、そして予め70℃に加熱しておいた、tert−アミルアルコール60mlに溶解した4−クロロベンゾニトリル19.3g(0.14mol)、3−トリフルオロメチルベンゾニトリル10.3g(0.06mol)およびコハク酸ジイソプロピルエステル24.8ml(0.12mol)の混合物を3時間かけて滴下し、同時に反応温度を85℃に下げた。次いで、さらに、コハク酸ジイソプロピルエステル4.1ml(0.02mol)を85℃で1時間かけて滴下した。滴下が完了したとき、得られた赤色懸濁液を室温に冷却した。次いで、反応混合物を、温度が35℃を超えないように、水500mlおよびメタノール100mの混合物に加え、次いで40℃で4.5時間攪拌した。そのようにして得られた顔料組成物を濾別し、メタノールと水で洗浄した。減圧下、100℃で一晩乾燥させて、PVC中で透明な黄色がかった橙色染色物を与える、橙赤色粉末32.7g(理論値の87%)を得た。
実施例2:
水性塗料および式(I)、(II)、(III)の化合物を含む1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む組成物の製造方法:
実施例2a:ミルベースの製造
実施例1a−lの一つに従って製造した1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物15g、米国特許第4891401号(実施例1)に従って製造した粉砕媒体46g、および消泡剤(HenkelからのFoamaster(登録商標)TCX)0.4gの脱イオン水23g中の混合物を、シェーカー(Skandex)中で、1〜1.6mm径のジルコニウム球310gと共に、約240分間分散させた(分散物は顕微鏡でモニターした)。次いで、EP38127(実施例3A)に従って製造したラテックス15.6gを分散物に加え、Skandex中で約15分間混合した(合計100g、ミルベース中の顔料濃度=15%)。
実施例2b:マストーン(masstone)コーティング(レットダウン)の製造
実施例2aに従って製造したミルベース30.0gを、EP38127(実施例3B、ただしここではアルミニウムペーストがない点で実施例3Bと異なる)に従って製造したレットダウン(let-down)媒体59.1gおよび2%濃度の増粘剤(Ciba SCからのViscalex(登録商標) HV30)0.9gと一緒に、Skandex中で2分間混合した。3.33重量%の顔料を含有するマストーン90gが得られた。
実施例2c:二層メタリックペイントの製造
ベースコートを製造するために、実施例2bに従って製造したマストーンコーティング30.27gを、慣用の65%濃度のアルミニウムペースト5.133部と2−ブトキシエタノール15.193部とからなるアルミニウム原液19.73gと混合し、アルミニウムシートに噴霧して塗布した(湿潤塗膜 約20μm)。室温で30分間のフラッシュオフ(flash-off)期間の後、クリヤコートとして、キシレン/ブタノール中50%濃度のアクリル樹脂URACRON(登録商標)2263XB(Chem.Fabrik Schweizerhalle)29.6g、イソブタノール中90%濃度のメラミン樹脂CYMEL(登録商標)327を5.8g、ブチルグルコールアセテート2.75g、キシレン5.70g、n−ブタノール1.65g、シリコーンオイル(キシレン中1%濃度)0.50g、キシレン中10%濃度の光安定剤TINUVIN(登録商標)900(Ciba SC)3.00g、キシレン中10%濃度の光安定剤TINUVIN(登録商標)292(Ciba SC)1.00gからなる熱硬化性アクリルワニスを噴霧により塗布した(湿潤塗膜 約50μ)。次いで、コーティングを室温でさらに30分間フラッシュオフし、次いで130℃で30分間焼付けした。クリヤコートで上塗り噴霧したメタリックペイントが得られ、ベースコート中のアルミニウム顔料に対する着色顔料の重量比は65:35であった。
実施例2d:水性ホワイトコートの製造
脱イオン水20g中の二酸化チタン18g、米国特許第4891401号(実施例1)に従って製造した粉砕媒体46gおよび消泡剤(HenkelからのFoamaster(登録商標) TCX)0.4gの混合物を、シェーカー(Skandex)中で、1〜1.6mm径のジルコニウム球310gと共に、約240分間分散させた(分散物は顕微鏡でモニターした)。次いで、EP38127(実施例3A)に従って製造したラテックス15.6gを分散物に加え、Skandex中で約15分間混合した。
実施例3a:上塗り堅ろう性試験
実施例2bに従って製造され、実施例1a−kの一つからの5重量%の三成分1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含有するマストーンコーティングを、スプレーガンを用いて、アルミニウムシートの表面の3/4に塗布し(乾燥塗膜厚 約40μm)、室温で30分間フラッシュオフし、次いで130℃でさらに30分間焼き付けた。得られた焼付け層(ベースコート)の3/4とアルミニウムシートの前もってコーティングしていない表面の3/4を再度、スプレーガンを用いて、実施例2dに従って製造したホワイトコートでスプレーして、不透明な皮膜(乾燥塗膜厚>100μm)を得、室温で30分間フラッシュオフし、次いで130℃でさらに30分間焼き付けた。最後に、市販の溶媒系熱硬化性アクリルワニスのクリヤコートをスプレーガンを用いて、アルミニウムシートのホワイトコート処理表面の半分に塗布し(乾燥塗膜厚 約40μm)、室温で30分間フラッシュオフし、次いで130℃でさらに30分間焼き付けし、カラーコート/ホワイトコート/クリヤコート(試験層)でコートした特別ゾーンとホワイトコート/クリヤコート(参照層)のみで塗布したゾーンを有する乾燥塗装膜試料を得た。
上塗り堅ろう性を決定するために、試験層を参照層に対して比色分析法で測定し、色偏差はCIELAB単位に従って、ΔEで与えられた。
色測定は、ミノルタCM−508i(登録商標)スペクトロフォトメーター(d/8ジオメトリー、光沢により影響される、光タイプD65、オブザーバー10°)を用いて行った。
実施例3b:耐候堅ろう性試験
実施例2cに従って製造され、実施例1a−kの一つからの2.5重量%の三成分1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含有する二層メタリックペイントを、スプレーガンまたは自動噴霧装置を用いて、アルミニウムシートの表面に塗布し(乾燥塗膜厚 約20μm)、室温で20分間フラッシュオフした。得られたメタリックペイント(ベースコート)がまだ湿っている間に、スプレーガンまたは自動噴霧装置を用いて、市販の溶媒系熱硬化性アクリルワニスのクリヤコートをそこに塗布し(乾燥塗膜厚 約40μm)、次いでそのコーティングを室温で30分間フラッシュオフし、次いで130℃でさらに30分間焼き付けした。
コートしたシートをAtlas Weather-O-Meter(4000時間、Xe6500W、サイクル7:102分間の光−18分間の光と脱イオン水噴霧)中で加速耐候性試験に付した。
次いで、耐候堅ろう性を決定するために、耐候性試験に付した試料を、耐候性試験に付していない参照試料に対して比色分析法で測定し、色偏差はCIELAB単位に従って、ΔEで示した。
色測定は、ミノルタCM−508i(登録商標)スペクトロフォトメーター(d/8ジオメトリー、光沢により影響される、光タイプD65、オブザーバー10°)を用いて行った。
Figure 0004233875
実施例4a:仕上げマストーンコーティングの製造
実施例1a−kの一つに従って製造された1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物10g、Setal 6407 SQ-26(AKZO NOBEL、2.7%OHの水希釈性飽和ポリエステルポリオール)66.65g、Setalux 6802 AQ-24(AKZO NOBEL、アクリルコポリマー分散物)67.92g、Setamin MS155 AQ-80(AKZO NOBEL、水希釈性メラミン樹脂)6.65g、Drewplus T-4500(Drew Ameroid Deutschland、消泡剤)0.25g、Disperbyk 184(Byk Chemie、水希釈性湿潤および分散添加剤)0.58g、脱イオン水41.95g、ブチルグリコール5.8gならびにDMEA100%(2−ジメチル−アミノ−エタノール)0.20gの混合物を、高速ミキサー(Dispermat CV)を用いて、3000回転/分で6時間、直径2mmのガラスビーズ400gと一緒に分散させて、5重量%の実施例1a−lの一つによる1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含有する仕上げマストーンコーティング200gを得た。
実施例4b:メタリックペイントの製造
アルミニウム原液の製造
STAPA Hydrolac WHH 8154(Eckart、Alu-Paste)37.50g、ブチルグリコール33g、Setal 6306 SS-60(AKZO NOBEL、2.7%OHの水希釈性飽和ポリエステルポリオール)31.50gおよびDMEA100%1gを、羽根付き攪拌装置を用いて、800回転/分で1時間攪拌した。24重量%のアルミニウムを含有する混合物103.00gが得られた。その混合物のうち25.75gを、Setalux 6802 AQ-24(AKZO NOBEL)120g、Setamin MS155 AQ-80(AKZO NOBEL)11.75g、Setal 6407 SQ-26(AKZO NOBEL)16.00g、ブチルグリコール10.25g、脱イオン水68.75g、ならびにジメチルエチルアミン、DMEA10%2.50gと混合し、羽根付き攪拌装置を用いて、800回転/分で1時間攪拌した。2.4重量%のアルミニウムを含有する混合物255.00gが得られた。
次いで、実施例4aに従って製造された仕上げマストーンコーティング16.22gの混合物をアルミニウム原液(2.4%アルミニウム)33.78gと共に、羽根付き攪拌装置を用いて、800回転/分で1時間攪拌した。
混合物を噴霧により、アルミニウムシートに塗布した(湿潤塗膜 約20mm)。室温で30分間のフラッシュオフ期間の後、クリヤコートとして、キシレン/ブタノール中50%濃度のアクリル樹脂URACRON(登録商標)2263XB(DSM)(Chem.Fabrik Schweizerhalle)29.6g、イソブタノール中90%濃度のメラミン樹脂CYMEL(登録商標)327(Dyno-Cytek)5.8g、酢酸ブチルグリコール2.75g、キシレン5.70g、n−ブタノール1.65g、シリコーンオイル(キシレン中1%濃度)0.50g、キシレン中10%濃度の光安定剤TINUVIN(登録商標)900(Ciba SC)3.00g、キシレン中10%濃度の光安定剤TINUVIN(登録商標)292(Ciba SC)1gからなる熱硬化性アクリルワニスを噴霧により塗布した(湿潤塗膜 約50μ)。さらに30分後、コーティングを室温でフラッシュオフし、次いで130℃で30分間焼付けして、クリヤコートで上塗りしたベースコートが得られ、ベースコート中のアルミニウム顔料に対する着色顔料、実施例1a−kの一つの1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物の重量比は50:50であった。
実施例4c:ホワイトコートの製造
白色顔料、TiO2 Kronos 2310 80g、Setal 6407 SQ-26(AKZO NOBEL)129.34g、Setalux 6802 AQ-24(AKZO NOBEL)131.72g、Setamin MS155 AQ-80(AKZO NOBEL)31.90g、Viskalex HV30(増粘剤)2.00g、Drewplus T-4500(Drew Ameroid Deutschland)0.20g、脱イオン水21.71g、ブチルグリコール2.98gおよびDMEA0.15gの混合物を、ローラーラックで、90回転/分で48時間、直径8mmのステアタイト球800gと一緒に分散させた。
20重量%の白色顔料を含有する仕上げマストーンコーティング400gを得た。
実施例4d:凹版/フレキソ印刷インキの製造
実施例1aからの顔料15.0g、
ニトロセルロースAタイプ20.0g、フタル酸ジオクチル4.0g、エチルアルコール56.0gおよび酢酸エチル20.0gからなる透明ラッカー20.0g、
ならびに
エチルアルコール25.0g
を、高速攪拌装置(15m/秒での分散機)を用いて30分間分散させた。次いで、そのバッチに上記の透明ラッカー40.0gを補足して、その分散機を用いてさらに5分間分散させた。得られたミルバッチを粗いフィルターを有するポンプを用いて、パールミルに導入し、そこで細かく分散させた。仕上がり印刷インキは、凹版/フレキソ印刷およびオフセット印刷の両方において、顕著な透明性/光沢特性をもたらした。
実施例4e:
ポリプロピレン粒(DAPLEN(登録商標) PT-55、Chemie LINZ)400.0gおよび実施例1aに従って得られた顔料4.9gを、混合ドラム中で激しく混合した。そのように処理した粒を溶融紡糸法により260〜285℃で紡糸し、非常に良好な布地特性、特に光および湿潤堅ろう性を有する黄色味がかった赤色の透明な着色繊維を得た。
実施例5:上塗り安定性試験
実施例4aに従って製造した仕上げマストーンコーティングを、スプレーガンを用いて、ガラス板の表面の3/4に塗布し(乾燥塗膜厚 約40μm)、室温で20分間フラッシュオフし、次いで100℃でさらに30分間焼付けした。得られた焼付け層(ベースコート)の3/4を再度、スプレーガンを用いて、実施例4cに従って製造したホワイトコートで噴霧して、不透明な皮膜(乾燥塗膜厚>100μm)を得、次いで室温で20分間フラッシュオフし、引き続いて120℃でさらに30分間焼き付けた。市販の溶媒系熱硬化性アクリルワニスのクリヤコートをスプレーガンを用いて、ホワイトコート処理ガラス板の表面半分に塗布し(乾燥塗膜厚 約40μm)、室温で30分間フラッシュオフし、次いで140℃でさらに30分間焼き付けして、カラーコート/ホワイトコート/クリヤコート(試験層)でコートした特別ゾーンとホワイトコート/クリヤコートのみで塗布したゾーンを有する乾燥塗装膜試料を得た。
上塗り堅ろう性を決定するために、試験層を参照層に対して比色分析法で測定し、色偏差はCIELAB単位に従って、ΔEで与えられた。色測定は、ミノルタCM−508i(登録商標)スペクトロフォトメーター(d/8ジオメトリー、光沢により影響される、光タイプD65、オブザーバー10°)を用いて行った。
実施例6:耐候堅ろう性試験
実施例4bに従って製造され、2.5重量%の実施例1a−kの一つの三成分1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含有するメタリックペイントを、スプレーガンを用いて、アルミニウムシートの表面に塗布し(乾燥塗膜厚 約20μm)、室温で20分間フラッシュオフした。得られたベースコートがまだ湿っている間に、スプレーガンを用いて、市販の溶媒系熱硬化性アクリルワニスのクリヤコートをそこに塗布し(乾燥塗膜厚 約40μm)、そのコーティングを次いで室温で30分間フラッシュオフし、次いで130℃でさらに30分間焼き付けた。
コートしたシートを、Atlas Weather-O-Meter(4000時間、Xe 6500W、サイクル7:102分間の光−18分間の光と脱イオン水噴霧)中で加速耐候性試験に付した。
耐候堅ろう性を決定するために、耐候性試験に付した試料を、耐候性試験に付していない参照試料に対して比色分析法で測定し、色偏差はCIELAB単位に従って、ΔEで与えられた。
Figure 0004233875

Claims (9)

  1. 水性塗料ならびに、
    式(IV)、()および(VI):
    Figure 0004233875
    (式中、
    3 および 4 は、塩素であ、そして
    3 および 4 は、それぞれ互いに独立に水素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、塩素または非置換フェニル基であるか、あるいは
    3 およびX 4 は、それぞれ互いに独立に水素または塩素であるが、X 3 およびX 4 のいずれかは水素であって、X 3 およびX 4 が同時に水素であることはなく、
    3 は、水素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、塩素または非置換フェニル基であり、そして
    は、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、塩素または非置換フェニル基である)
    で示される化合物を含んでいるが、ただし式(IV)、()および(VI)の化合物は異なるものである、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物、
    を含む組成物。
  2. 3 およびR 3 は水素であり、そしてX 4 およびR 4 は塩素であるか、または
    3 およびR 3 は水素であり、X 4 は塩素であり、そしてR 4 はフェニル基であるか、または
    3 およびX 4 は塩素であり、R 3 は水素であり、そしてR 4 はメチルであるか、または
    3 およびX 4 は塩素であり、R 3 は水素であり、そしてR 4 は塩素であるか、または
    3 およびX 4 は塩素であり、R 3 は水素であり、そしてR 4 はフェニル基であるが、
    ただし式( IV )、(V)および( VI )の化合物は異なるものである、請求項1記載の組成物。
  3. 式(VII)、(VIII)および(IX):
    Figure 0004233875
    (式中、
    5は水素であり、X6は塩素であり、そしてR5 は水素であり、6はフェニル基であるか、あるいは
    5およびX6は塩素であり、そしてR5およびR6は、それぞれ互いに独立に水素、塩素、臭素、C1〜C6ペルフルオロアルキル、C1〜C6アルコキシあるいは非置換またはC1〜C6アルキル、塩素、臭素もしくはC1〜C6アルコキシで置換されたフェニル基であるが、ただしR6が塩素のとき、R5は水素ではないか、あるいは
    5は塩素であり、そしてR5およびX6は水素であり、そしてR6は、置換または非置換のフェニルである)
    で示される化合物を含んでいるが、ただし式(VII)、(VIII)および(IX)の化合物は異なるものである、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物。
  4. 式(VII)、(VIII)および(IX):
    Figure 0004233875
    (式中、
    5およびX6は塩素であり、
    5は水素であり、そして
    6は塩素である)
    で示される化合物を含む、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物であって、赤色染色物を与えない組成物。
  5. a)3−クロロベンゾニトリルと4−クロロベンゾニトリルとを、モル比0.28:0.12で、コハク酸ジエステルと、加温条件下に塩基の存在下有機溶媒中で反応させて顔料塩懸濁液を得る工程、及び、
    b)a)の工程からの顔料塩をプロトン化する工程
    を含む方法で得られる、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]組成物。
  6. 請求項1または2に記載の水性塗料ならびに三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む組成物、あるいは請求項3〜5のいずれか1項に記載の三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含むベースコート。
  7. 請求項に記載のベースコートおよびクリヤコートからなる、二層メタリックペイント。
  8. ベースコートの製造における、請求項1または2に記載の水性塗料ならびに三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む組成物の使用。
  9. 低分子量または高分子量有機材料の着色における、請求項1または2に記載の水性塗料ならびに三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む組成物、あるいは請求項3〜5のいずれか1項に記載の三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物の使用。
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