JP4233875B2 - 顔料組成物および着色水性塗料 - Google Patents
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Description
X1およびX2は、それぞれ互いに独立に水素または塩素であるが、ただしX1およびX2は、同時には水素ではなく、そして
R1およびR2は、それぞれ互いに独立に水素、C1〜C6アルキル、塩素、臭素、C1〜C6ペルフルオロアルキル、C1〜C6アルコキシあるいは非置換またはC1〜C6アルキル、塩素、臭素もしくはC1〜C6アルコキシで置換されたフェニル基である)
で示される化合物を含んでいるが、ただし式(I)、(II)および(III)の化合物は異なるものである、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物、
を含む組成物;ならびに
その製造方法、および新規な三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物、および低分子量または高分子量材料の着色のためのその使用に関する。
ポリマーには、コポリマーあるいはポリマーとコポリマーとの組み合わせも含まれる。例えば、ポリマーは、メタクリレート、アクリレート、ポリウレタン、ポリエステルまたはポリイソシアネートあるいはそれらの組み合わせ、例えばアクリル酸/ポリエステル、同じく、アクリル酸/ラテックスおよび水溶性アルキド樹脂または例えばポリアミンと架橋しうるエポキシ樹脂、あるいはポリアセトアセテート/ポリケチミン、ならびにまた、ポリカルボン酸塩、例えばポリカルボン酸アンモニウム塩もしくはポリカルボン酸ジアルキルアンモニウム塩、またはポリカルボン酸モノアルキルアンモニウム塩、あるいは塩基性エポキシ樹脂/ポリアミン酸塩を意味し、ここで酸は好ましくは低分子量の酸およびまた、不飽和脂肪酸エステルとの無水マレイン酸付加物である。Progress in Organic Coatings 17、27-29頁(1989)ならびに米国特許第4489135号およびまた米国特許第4558090号は、例えば、水性塗料を開示している。
X3およびX4は、それぞれ互いに独立に水素または塩素であるが、ただしX1およびX2は、同時には水素ではなく、そして
R3およびR4は、それぞれ互いに独立にR1およびR2について上で定義したと同じ意味を有するが、ただし式(IV)、(V)および(VI)の化合物は異なるものである)
で示される三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む。
X3およびX4は塩素であり、そして
R3およびR4は、それぞれ互いに独立にR1およびR2について上で定義したと同じ意味を有し;R3およびR4は、特に、それぞれ互いに独立に水素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、塩素、または非置換フェニル基であるが、ただし式(IV)、(V)および(VI)の化合物は異なるものである。
X3およびX4は、それぞれ互いに独立に水素または塩素であり、X3またはX4のいずれかは水素であり、そして
R3およびR4は、それぞれ互いに独立にR1およびR2について上で定義したと同じ意味を有し;R3およびR4は、特に、それぞれ互いに独立に水素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、塩素、または非置換フェニル基であるが、ただし式(IV)、(V)および(VI)の化合物は異なるものである。
X3およびR3は水素であり、そして
X4およびR4は塩素であるか、
または
X3およびR3は水素であり、
X4は塩素であり、そして
R4はフェニル基であるか、
または
X3およびX4は塩素であり、
R3は水素であり、そして
R4はメチルであるか、
または
X3およびX4は塩素であり、
R3は水素であり、そして
R4は塩素であるか、
または
X3およびX4は塩素であり、
R3は水素であり、そして
R4はフェニル基である。
式(VII)、(VIII)および(IX):
X5は水素でありまたX6は塩素であり、そして
R5およびR6は、それぞれ互いに独立に水素、C1〜C6アルキル、塩素、臭素、C1〜C6ペルフルオロアルキル、C1〜C6アルコキシあるいは非置換またはC1〜C6アルキル、塩素、臭素もしくはC1〜C6アルコキシで置換されたフェニル基;特に、水素、メチル、メトキシ、tert−ブチル、トリフルオロメチル、塩素または非置換フェニル基であり、
より特定的には、R5は水素であり、そしてR6は、非置換のフェニル基または塩素であり、そして非常に特定的には、R5は水素であり、そしてR6は非置換のフェニルであるが、ただし式(VII)、(VIII)および(IX)の化合物は異なるものであるか、あるいは
X5およびX6は塩素であり、そして
R5およびR6は、それぞれ互いに独立に水素、C1〜C6アルキル、塩素、臭素、C1〜C6ペルフルオロアルキル、C1〜C6アルコキシあるいは非置換またはC1〜C6アルキル、塩素、臭素もしくはC1〜C6アルコキシで置換されたフェニル基であるが、ただしX5、X6およびR6が塩素でありかつR5が水素である式(VII)、(VIII)および(IX)の化合物を含む組成物は除外され、そして特に、R5は、水素、メチル、メトキシ、tert−ブチル、トリフルオロメチル、塩素または非置換フェニル基であり、そしてR6は水素または非置換のフェニル基または塩素であり、より特定的には、R5は水素であり、そしてR6は塩素であるが、ただし式(VII)、(VIII)および(IX)の化合物は異なるものであるか、あるいは
X5は塩素であり、そして
R5およびX6は水素であり、そして
R6は、置換または非置換のフェニル基であるが、ただし式(VII)、(VIII)および(IX)の化合物は異なるものである)
で示される化合物を含む、新規な三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を見出した。
(式中、
X5およびX6は塩素であり、
R5は水素であり、そして
R6は塩素である)、
で示される化合物を含む、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物であって、赤色染色物を与えず;好ましくは、h>39の色相角hを有する染色物が得られる(色相角hはthe Commission Internationale de l'EclairageのL*C*hシステムで定義され、L*は明るさの尺度であり、C*は飽和度の尺度である)組成物を見出した。
染色物は、例えば、本発明の実施例1hに従って製造される。
(式中、
X5は塩素であり、R6はメチルであり、そして
X6およびR5は水素である)
で示される化合物を含む、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物であって、透明染色物、特に米国特許第4490542号、実施例26に比べて、相対透明度ΔTr>5を有するものを与える組成物を見出した。
好ましくは、組成物は<0.1μ、特に<0.08μの粒子サイズを有する。
本発明による染色物は、本発明の組成物および高分子量または低分子量材料を含む。
a)式(X)および(XI):
で示される2種の異なって置換されたベンゾニトリルを、式(X)のベンゾニトリル99.9〜0.1モル%そして式(XI)のベンゾニトリル0.1〜99.9モル%の範囲のモル比で反応させて顔料塩を得、そして
b)工程a)のプロセスからの顔料塩を次いでプロトン化し、そして本発明の方法の好ましい実施態様においては、
c)次いで、コンディショニングする、
製造方法に関する。
有機溶媒は、例えば、極性の、非極性の、プロトン性のまたは非プロトン性の有機溶媒である。詳細には、溶媒として、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサンまたは、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルもしくはジエチレングリコールモノエチルエーテルのようなグリコールエーテル等のエーテル、あるいはベンゼンまたは、トルエン、キシレン、アニソールもしくはクロロベンゼン、ジクロロ−もしくはトリクロロ−ベンゼンのようなアルキル−、アルコキシ−もしくはハロ−置換ベンゼン等の芳香族炭化水素、N,N′−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、あるいはピリジン、ピコリンまたはキノリン等の芳香族N−ヘテロ環、あるいは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、tert−ブタノール、ペンタノール、sec−アミルアルコールまたはtert−アミルアルコール、同じくエチレングリコールまたはプロピレングリコール等の一級、二級、および三級アルコールのようなアルコールを使用することができる。これらの溶媒は、混合物の形で用いることもできる。
工程a)のプロセスで得られた顔料は、通常、水および/またはアルコール中、好ましくは水/アルコール混合物中でプロトン化される。
水とアルコールの混合物を、90〜20:10〜80容量%、好ましくは90〜30:10〜70容量%、そして特に85〜40:15〜60容量%で使用することが有利であることが判明した。
特に好ましいものは、5:1の容量比の水とアルコールの混合物である。
水とアルコールの混合物を、1重量部の顔料塩に対して、例えば5〜20重量部の量で使用することが有利であることも判明した。
この相対的に強い酸は、水/アルコール混合物または顔料塩と水/アルコール混合物に加えることができる。
相対的に強い酸を加えることなくプロトン化を行うことが好ましい。
顔料塩は、好ましくは水/アルコール混合物に投入される。顔料塩をゆっくりと加えることが有利であることが判明した。
不透明な顔料形態が望まれる場合には、塩基と共にあるいは塩基なしで水および/または有機溶媒中で、場合により加圧下で、熱後処理を行うことが一般的に有利であることが判明している。有機溶媒、例えば、キシレン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼンもしくはニトロベンゼンのような、ハロゲン原子、アルキル基もしくはニトロ基で置換されたベンゼン、およびまたピリジン、ピコリンもしくはキノリンのような、ピリジン塩基、およびまた、シクロヘキサノンのようなケトン、またはイソプロパノール、ブタノールもしくはペンタノールのようなアルコール、また、エチレングリコールモノメチルもしくはモノエチルエーテルのようなエーテル、またはN,N′−ジメチルホルムアミドもしくはN−メチルピロリドンのようなアミド、およびまた、ジメチルスルホキシドもしくはスルホランを用いることが好ましい。水中で、場合により加圧下に、有機溶媒の存在下および/または界面活性物質を加えて、後処理を行うことも可能である。
X5およびX6は塩素であり、
R5は水素であり、そして
R6は塩素である)
で示される化合物を含む、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物であって、非赤色染色物を与える組成物、そしてまた、
式(VII)、(VIII)および(IX)(式中、
X5は塩素であり、R6はメチルであり、そして
X6およびR5は水素である)
で示される化合物を含む、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物であって、透明染色物、特に米国特許第4490542号、実施例26または米国特許第4579949号、実施例37に比べて、相対透明度ΔTr>5を有するものを与える組成物の製造に関する。
3,4−ジクロロベンゾニトリルと4−クロロベンゾニトリルの、
または
3−クロロベンゾニトリルと4−クロロベンゾニトリルの、
または
3−クロロベンゾニトリルと4−フェニルベンゾニトリルの、
または
3,4−ジクロロベンゾニトリルと4−メチルベンゾニトリルの、
または
3,4−ジクロロベンゾニトリルと3−メチルベンゾニトリルの、
または
4−クロロベンゾニトリルと4−メチルベンゾニトリルの、
各々のケースで、99.9〜0.1:0.1〜99.9モル%のモル比での反応に関する。
3,4−ジクロロベンゾニトリルと4−クロロベンゾニトリルの、
または
3−クロロベンゾニトリルと4−クロロベンゾニトリルの、
または
3−クロロベンゾニトリルと4−フェニルベンゾニトリルの、
または
3,4−ジクロロベンゾニトリルと4−メチルベンゾニトリルの、
または
3,4−ジクロロベンゾニトリルと3−メチルベンゾニトリルの、
または
4−クロロベンゾニトリルと4−メチルベンゾニトリルの、
各々のケースで、80〜20:20〜80モル%のモル比での反応に関する。
45〜55モル%の3,4−ジクロロベンゾニトリルと45〜55モル%の4−クロロベンゾニトリルの、
または
45〜75モル%の3−クロロベンゾニトリルと25〜55モル%の4−クロロベンゾニトリルの、
または
45〜55モル%の3−クロロベンゾニトリルと45〜55モル%の4−フェニルベンゾニトリルの、
または
45〜55モル%の3,4−ジクロロベンゾニトリルと45〜55モル%の4−メチルベンゾニトリルの、
または
45〜55モル%の3,4−ジクロロベンゾニトリルと45〜55モル%の3−メチルベンゾニトリルの、
または
75〜65モル%の4−クロロベンゾニトリルと25〜35モル%の4−メチルベンゾニトリルの、
反応に関する。
− 好ましくはそれらの沸騰温度で攪拌することにより、極性有機溶媒中で接触させる、
− アルカリ金属アルコレート、アルカリ金属水酸化物または四級アンモニウム化合物の存在下に極性有機溶媒中で再析出させる、あるいは
− 酸で処理し、水で希釈することにより再析出させる、あるいは
− 強力な粉砕または混練に付し、場合により、同時にまたは連続的に水および/または有機溶媒中で再結晶させる、
1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物の製造方法に関する。
X5およびX6は塩素であり、
R5およびR6は水素であるか、
または
X5およびX6は塩素であり、
R5は水素であり、そして
R6は塩素であるか、
または
X6は塩素であり、
R6はフェニルであり、そして
X5およびR5は水素である)
で示される1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物であって、本発明による上記の方法の一つに従ってそれらを製造し、場合により本発明による上記の方法の一つに従ってコンディショニングすることにより得られる。
本発明は、ベースコート、特に水性ベースコートの製造における、水性塗料ならびに三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む本発明の組成物の使用に関する。
X5およびX6は塩素であり、
R5は水素であり、そして
R6は塩素である)
の化合物を含む、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物であって、非赤色染色物を与える組成物、そしてまた、
式(VII)、(VIII)および(IX)(式中、
X5は塩素であり、R6はメチルであり、そして
X6およびR5は水素である)
の化合物を含む、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物であって、透明染色物、特に米国特許第4490542号、実施例26または米国特許第4579949号、実施例37に比べて、相対透明度ΔTr>5を有するものを与える組成物の使用に関する。
低分子量有機材料は、例えば鉱油、潤滑グリースまたはワックスである。
本発明はまた、ラミネート印刷物、印刷プロセスにおける印刷インキ用の、フレキソ印刷、スクリーン印刷、包装の印刷、セキュリティカラー印刷、凸版印刷またはオフセット印刷用の、印刷の初期段階用のおよび布地捺染用の、オフィスもしくは家庭用のまたはグラフィック用途用の、例えば紙製品用の、ホワイトボード用の、ボールペン、フェルトチップペン、ファイバーチップペン、ダンボール、木、木染色、金属、スタンプ台用のインキあるいは(インパクト印刷インキリボンを使用する)インパクト印刷プロセス用のインキの製造における、産業もしくは商業用途用の、布地装飾および産業用ラベル用の、コイルコーティングもしくは粉末コーティング用の、または自動車仕上げ用の、ハイソリッド(低溶媒)、水希釈性および/またはメタリックペイント用の、または水性ペイント、好ましくは透明ラッカー用の着色処方物用の表面コーティングの製造における;鉱油、潤滑グリースまたはワックスの製造のために、コーティング、繊維、プレートまたは成形された基体用の着色プラスチックの製造における、デジタル印刷用の、熱ワックス転写印刷用の、インキジェット印刷または熱転写印刷用の非インパクト印刷材料の製造における、そしてまた、カラーポリマー粒子、トナー、ドライコピートナー、液状コピートナーまたは電子写真トナーの製造における、本発明の式(VII)、(VIII)、(IX)の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物の使用に関する。
インキは、例えば、本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物をポリマー分散剤とブレンドすることにより製造することができる。
本発明の1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物とポリマー分散剤とのブレンドは、好ましくは、攪拌または混合等の一般的に公知のブレンド方法に従って、Skandex、DispermatまたはRollbock等のブレンド装置および、例えばUltra-Turrax(登録商標)の強力ミキサー(特に推奨される)を使用して行われる。
安定化ポリ塩化ビニル65g、フタル酸ジオクチル35g、および下記の実施例1a〜lの一つからの顔料組成物1gを共に混合し、次いで、以下の3つの工程に従って、2ロールミル(Model Collin、D-85560 Ebersberg)で、165℃(各ローラー)のロール温度で圧延した。
a)熱圧延:8分(毎分ごとに反転される圧延フィルム)
ロールギャップ:0.4mm
b)剪断力を増加させての圧延:75℃での20パス
c)熱圧延:3分
ロールギャップ:0.4mm
得られたプレスフィルム、PVCの染色物は、DIN53234に従って、Datacolor3890(登録商標)スペクトロフォトメーター(d/8 ジオメトリー、光沢により影響される、光タイプD65、オブザーバー10°)を用いて、色相角hおよび透明性を決定するために測定した。
得られた反応混合物を30分かけて水400mlとメタノール400mlの混合物に加え、還流下(78℃)で6時間攪拌した。そのようにして得られた顔料組成物を濾別し、メタノールと水で洗浄した。減圧下、80℃で一晩乾燥させて、PVCの透明な赤色染色物を与える、暗赤色粉末70.6g(理論値の71%)を得た。
a)熱圧延:8分(毎分ごとに反転される圧延フィルム)
ロールギャップ:0.4mm
b)剪断力を増加させての圧延:75℃での20パス
c)熱圧延:3分
ロールギャップ:0.4mm
得られたPVCプレスフィルム、PVCの染色物は、透明性に関して比較した。
水性塗料および式(I)、(II)、(III)の化合物を含む1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む組成物の製造方法:
実施例1a−lの一つに従って製造した1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物15g、米国特許第4891401号(実施例1)に従って製造した粉砕媒体46g、および消泡剤(HenkelからのFoamaster(登録商標)TCX)0.4gの脱イオン水23g中の混合物を、シェーカー(Skandex)中で、1〜1.6mm径のジルコニウム球310gと共に、約240分間分散させた(分散物は顕微鏡でモニターした)。次いで、EP38127(実施例3A)に従って製造したラテックス15.6gを分散物に加え、Skandex中で約15分間混合した(合計100g、ミルベース中の顔料濃度=15%)。
実施例2aに従って製造したミルベース30.0gを、EP38127(実施例3B、ただしここではアルミニウムペーストがない点で実施例3Bと異なる)に従って製造したレットダウン(let-down)媒体59.1gおよび2%濃度の増粘剤(Ciba SCからのViscalex(登録商標) HV30)0.9gと一緒に、Skandex中で2分間混合した。3.33重量%の顔料を含有するマストーン90gが得られた。
ベースコートを製造するために、実施例2bに従って製造したマストーンコーティング30.27gを、慣用の65%濃度のアルミニウムペースト5.133部と2−ブトキシエタノール15.193部とからなるアルミニウム原液19.73gと混合し、アルミニウムシートに噴霧して塗布した(湿潤塗膜 約20μm)。室温で30分間のフラッシュオフ(flash-off)期間の後、クリヤコートとして、キシレン/ブタノール中50%濃度のアクリル樹脂URACRON(登録商標)2263XB(Chem.Fabrik Schweizerhalle)29.6g、イソブタノール中90%濃度のメラミン樹脂CYMEL(登録商標)327を5.8g、ブチルグルコールアセテート2.75g、キシレン5.70g、n−ブタノール1.65g、シリコーンオイル(キシレン中1%濃度)0.50g、キシレン中10%濃度の光安定剤TINUVIN(登録商標)900(Ciba SC)3.00g、キシレン中10%濃度の光安定剤TINUVIN(登録商標)292(Ciba SC)1.00gからなる熱硬化性アクリルワニスを噴霧により塗布した(湿潤塗膜 約50μ)。次いで、コーティングを室温でさらに30分間フラッシュオフし、次いで130℃で30分間焼付けした。クリヤコートで上塗り噴霧したメタリックペイントが得られ、ベースコート中のアルミニウム顔料に対する着色顔料の重量比は65:35であった。
脱イオン水20g中の二酸化チタン18g、米国特許第4891401号(実施例1)に従って製造した粉砕媒体46gおよび消泡剤(HenkelからのFoamaster(登録商標) TCX)0.4gの混合物を、シェーカー(Skandex)中で、1〜1.6mm径のジルコニウム球310gと共に、約240分間分散させた(分散物は顕微鏡でモニターした)。次いで、EP38127(実施例3A)に従って製造したラテックス15.6gを分散物に加え、Skandex中で約15分間混合した。
実施例2bに従って製造され、実施例1a−kの一つからの5重量%の三成分1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含有するマストーンコーティングを、スプレーガンを用いて、アルミニウムシートの表面の3/4に塗布し(乾燥塗膜厚 約40μm)、室温で30分間フラッシュオフし、次いで130℃でさらに30分間焼き付けた。得られた焼付け層(ベースコート)の3/4とアルミニウムシートの前もってコーティングしていない表面の3/4を再度、スプレーガンを用いて、実施例2dに従って製造したホワイトコートでスプレーして、不透明な皮膜(乾燥塗膜厚>100μm)を得、室温で30分間フラッシュオフし、次いで130℃でさらに30分間焼き付けた。最後に、市販の溶媒系熱硬化性アクリルワニスのクリヤコートをスプレーガンを用いて、アルミニウムシートのホワイトコート処理表面の半分に塗布し(乾燥塗膜厚 約40μm)、室温で30分間フラッシュオフし、次いで130℃でさらに30分間焼き付けし、カラーコート/ホワイトコート/クリヤコート(試験層)でコートした特別ゾーンとホワイトコート/クリヤコート(参照層)のみで塗布したゾーンを有する乾燥塗装膜試料を得た。
色測定は、ミノルタCM−508i(登録商標)スペクトロフォトメーター(d/8ジオメトリー、光沢により影響される、光タイプD65、オブザーバー10°)を用いて行った。
実施例2cに従って製造され、実施例1a−kの一つからの2.5重量%の三成分1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含有する二層メタリックペイントを、スプレーガンまたは自動噴霧装置を用いて、アルミニウムシートの表面に塗布し(乾燥塗膜厚 約20μm)、室温で20分間フラッシュオフした。得られたメタリックペイント(ベースコート)がまだ湿っている間に、スプレーガンまたは自動噴霧装置を用いて、市販の溶媒系熱硬化性アクリルワニスのクリヤコートをそこに塗布し(乾燥塗膜厚 約40μm)、次いでそのコーティングを室温で30分間フラッシュオフし、次いで130℃でさらに30分間焼き付けした。
コートしたシートをAtlas Weather-O-Meter(4000時間、Xe6500W、サイクル7:102分間の光−18分間の光と脱イオン水噴霧)中で加速耐候性試験に付した。
次いで、耐候堅ろう性を決定するために、耐候性試験に付した試料を、耐候性試験に付していない参照試料に対して比色分析法で測定し、色偏差はCIELAB単位に従って、ΔEで示した。
色測定は、ミノルタCM−508i(登録商標)スペクトロフォトメーター(d/8ジオメトリー、光沢により影響される、光タイプD65、オブザーバー10°)を用いて行った。
実施例1a−kの一つに従って製造された1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物10g、Setal 6407 SQ-26(AKZO NOBEL、2.7%OHの水希釈性飽和ポリエステルポリオール)66.65g、Setalux 6802 AQ-24(AKZO NOBEL、アクリルコポリマー分散物)67.92g、Setamin MS155 AQ-80(AKZO NOBEL、水希釈性メラミン樹脂)6.65g、Drewplus T-4500(Drew Ameroid Deutschland、消泡剤)0.25g、Disperbyk 184(Byk Chemie、水希釈性湿潤および分散添加剤)0.58g、脱イオン水41.95g、ブチルグリコール5.8gならびにDMEA100%(2−ジメチル−アミノ−エタノール)0.20gの混合物を、高速ミキサー(Dispermat CV)を用いて、3000回転/分で6時間、直径2mmのガラスビーズ400gと一緒に分散させて、5重量%の実施例1a−lの一つによる1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含有する仕上げマストーンコーティング200gを得た。
アルミニウム原液の製造
STAPA Hydrolac WHH 8154(Eckart、Alu-Paste)37.50g、ブチルグリコール33g、Setal 6306 SS-60(AKZO NOBEL、2.7%OHの水希釈性飽和ポリエステルポリオール)31.50gおよびDMEA100%1gを、羽根付き攪拌装置を用いて、800回転/分で1時間攪拌した。24重量%のアルミニウムを含有する混合物103.00gが得られた。その混合物のうち25.75gを、Setalux 6802 AQ-24(AKZO NOBEL)120g、Setamin MS155 AQ-80(AKZO NOBEL)11.75g、Setal 6407 SQ-26(AKZO NOBEL)16.00g、ブチルグリコール10.25g、脱イオン水68.75g、ならびにジメチルエチルアミン、DMEA10%2.50gと混合し、羽根付き攪拌装置を用いて、800回転/分で1時間攪拌した。2.4重量%のアルミニウムを含有する混合物255.00gが得られた。
次いで、実施例4aに従って製造された仕上げマストーンコーティング16.22gの混合物をアルミニウム原液(2.4%アルミニウム)33.78gと共に、羽根付き攪拌装置を用いて、800回転/分で1時間攪拌した。
混合物を噴霧により、アルミニウムシートに塗布した(湿潤塗膜 約20mm)。室温で30分間のフラッシュオフ期間の後、クリヤコートとして、キシレン/ブタノール中50%濃度のアクリル樹脂URACRON(登録商標)2263XB(DSM)(Chem.Fabrik Schweizerhalle)29.6g、イソブタノール中90%濃度のメラミン樹脂CYMEL(登録商標)327(Dyno-Cytek)5.8g、酢酸ブチルグリコール2.75g、キシレン5.70g、n−ブタノール1.65g、シリコーンオイル(キシレン中1%濃度)0.50g、キシレン中10%濃度の光安定剤TINUVIN(登録商標)900(Ciba SC)3.00g、キシレン中10%濃度の光安定剤TINUVIN(登録商標)292(Ciba SC)1gからなる熱硬化性アクリルワニスを噴霧により塗布した(湿潤塗膜 約50μ)。さらに30分後、コーティングを室温でフラッシュオフし、次いで130℃で30分間焼付けして、クリヤコートで上塗りしたベースコートが得られ、ベースコート中のアルミニウム顔料に対する着色顔料、実施例1a−kの一つの1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物の重量比は50:50であった。
白色顔料、TiO2 Kronos 2310 80g、Setal 6407 SQ-26(AKZO NOBEL)129.34g、Setalux 6802 AQ-24(AKZO NOBEL)131.72g、Setamin MS155 AQ-80(AKZO NOBEL)31.90g、Viskalex HV30(増粘剤)2.00g、Drewplus T-4500(Drew Ameroid Deutschland)0.20g、脱イオン水21.71g、ブチルグリコール2.98gおよびDMEA0.15gの混合物を、ローラーラックで、90回転/分で48時間、直径8mmのステアタイト球800gと一緒に分散させた。
20重量%の白色顔料を含有する仕上げマストーンコーティング400gを得た。
実施例1aからの顔料15.0g、
ニトロセルロースAタイプ20.0g、フタル酸ジオクチル4.0g、エチルアルコール56.0gおよび酢酸エチル20.0gからなる透明ラッカー20.0g、
ならびに
エチルアルコール25.0g
を、高速攪拌装置(15m/秒での分散機)を用いて30分間分散させた。次いで、そのバッチに上記の透明ラッカー40.0gを補足して、その分散機を用いてさらに5分間分散させた。得られたミルバッチを粗いフィルターを有するポンプを用いて、パールミルに導入し、そこで細かく分散させた。仕上がり印刷インキは、凹版/フレキソ印刷およびオフセット印刷の両方において、顕著な透明性/光沢特性をもたらした。
ポリプロピレン粒(DAPLEN(登録商標) PT-55、Chemie LINZ)400.0gおよび実施例1aに従って得られた顔料4.9gを、混合ドラム中で激しく混合した。そのように処理した粒を溶融紡糸法により260〜285℃で紡糸し、非常に良好な布地特性、特に光および湿潤堅ろう性を有する黄色味がかった赤色の透明な着色繊維を得た。
実施例4aに従って製造した仕上げマストーンコーティングを、スプレーガンを用いて、ガラス板の表面の3/4に塗布し(乾燥塗膜厚 約40μm)、室温で20分間フラッシュオフし、次いで100℃でさらに30分間焼付けした。得られた焼付け層(ベースコート)の3/4を再度、スプレーガンを用いて、実施例4cに従って製造したホワイトコートで噴霧して、不透明な皮膜(乾燥塗膜厚>100μm)を得、次いで室温で20分間フラッシュオフし、引き続いて120℃でさらに30分間焼き付けた。市販の溶媒系熱硬化性アクリルワニスのクリヤコートをスプレーガンを用いて、ホワイトコート処理ガラス板の表面半分に塗布し(乾燥塗膜厚 約40μm)、室温で30分間フラッシュオフし、次いで140℃でさらに30分間焼き付けして、カラーコート/ホワイトコート/クリヤコート(試験層)でコートした特別ゾーンとホワイトコート/クリヤコートのみで塗布したゾーンを有する乾燥塗装膜試料を得た。
実施例4bに従って製造され、2.5重量%の実施例1a−kの一つの三成分1,4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含有するメタリックペイントを、スプレーガンを用いて、アルミニウムシートの表面に塗布し(乾燥塗膜厚 約20μm)、室温で20分間フラッシュオフした。得られたベースコートがまだ湿っている間に、スプレーガンを用いて、市販の溶媒系熱硬化性アクリルワニスのクリヤコートをそこに塗布し(乾燥塗膜厚 約40μm)、そのコーティングを次いで室温で30分間フラッシュオフし、次いで130℃でさらに30分間焼き付けた。
耐候堅ろう性を決定するために、耐候性試験に付した試料を、耐候性試験に付していない参照試料に対して比色分析法で測定し、色偏差はCIELAB単位に従って、ΔEで与えられた。
Claims (9)
- 水性塗料ならびに、
式(IV)、(V)および(VI):
X 3 およびX 4 は、塩素であり、そして
R 3 およびR 4 は、それぞれ互いに独立に水素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、塩素または非置換フェニル基であるか、あるいは
X 3 およびX 4 は、それぞれ互いに独立に水素または塩素であるが、X 3 およびX 4 のいずれかは水素であって、X 3 およびX 4 が同時に水素であることはなく、
R 3 は、水素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、塩素または非置換フェニル基であり、そして
R 4 は、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、塩素または非置換フェニル基である)
で示される化合物を含んでいるが、ただし式(IV)、(V)および(VI)の化合物は異なるものである、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物、
を含む組成物。 - X 3 およびR 3 は水素であり、そしてX 4 およびR 4 は塩素であるか、または
X 3 およびR 3 は水素であり、X 4 は塩素であり、そしてR 4 はフェニル基であるか、または
X 3 およびX 4 は塩素であり、R 3 は水素であり、そしてR 4 はメチルであるか、または
X 3 およびX 4 は塩素であり、R 3 は水素であり、そしてR 4 は塩素であるか、または
X 3 およびX 4 は塩素であり、R 3 は水素であり、そしてR 4 はフェニル基であるが、
ただし式( IV )、(V)および( VI )の化合物は異なるものである、請求項1記載の組成物。 - 式(VII)、(VIII)および(IX):
X5は水素であり、X6は塩素であり、そしてR5 は水素であり、R6はフェニル基であるか、あるいは
X5およびX6は塩素であり、そしてR5およびR6は、それぞれ互いに独立に水素、塩素、臭素、C1〜C6ペルフルオロアルキル、C1〜C6アルコキシあるいは非置換またはC1〜C6アルキル、塩素、臭素もしくはC1〜C6アルコキシで置換されたフェニル基であるが、ただしR6が塩素のとき、R5は水素ではないか、あるいは
X5は塩素であり、そしてR5およびX6は水素であり、そしてR6は、置換または非置換のフェニルである)
で示される化合物を含んでいるが、ただし式(VII)、(VIII)および(IX)の化合物は異なるものである、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物。 - a)3−クロロベンゾニトリルと4−クロロベンゾニトリルとを、モル比0.28:0.12で、コハク酸ジエステルと、加温条件下に塩基の存在下有機溶媒中で反応させて顔料塩懸濁液を得る工程、及び、
b)a)の工程からの顔料塩をプロトン化する工程
を含む方法で得られる、三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]組成物。 - 請求項1または2に記載の水性塗料ならびに三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む組成物、あるいは請求項3〜5のいずれか1項に記載の三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含むベースコート。
- 請求項6に記載のベースコートおよびクリヤコートからなる、二層メタリックペイント。
- ベースコートの製造における、請求項1または2に記載の水性塗料ならびに三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む組成物の使用。
- 低分子量または高分子量有機材料の着色における、請求項1または2に記載の水性塗料ならびに三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物を含む組成物、あるいは請求項3〜5のいずれか1項に記載の三成分1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール組成物の使用。
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