JP4233313B2 - 換気兼熱交換装置および空調システム - Google Patents

換気兼熱交換装置および空調システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、換気兼熱交換装置および空調システムに関する。
【0002】
この明細書において、図2、8、9の下を「前」、同上を「後」といい、また、「左右」は前から見た左右をいうものとする。
【0003】
【従来の技術】
換気兼熱交換装置として、たとえば特許文献1に開示されたものが知られている。図9に示すように、この装置(100)は、前後方向に伸びる垂直仕切(110)によって内部が右側の排気通路(101A)と左側の給気通路(101B)とに区画されたハウジング(101)と、両通路(101A)(101B)の前部に跨がるように垂直仕切(110)の前部に貫通状に取り付けられた複数本のヒートパイプ(102)と、排気通路(101A)の後部に配置された排気用ファン(103A)と、給気通路(101B)の後部に配置された給気用ファン(103B)とを備えている。
【0004】
排気導入ダクト接続孔(104)がハウジング(101)後壁の右側部分にあけられ、排気導出ダクト接続孔(105)が、ハウジング(101)前壁の右側部分にあけられている。また、給気導入ダクト接続孔(106)がハウジング(101)前壁の左側部分にあけられ、給気導出ダクト接続孔(107)がハウジング(101)後壁の左側部分にあけられている。
【0005】
上記の換気兼熱交換装置(100)は、例えば寒冷地の家屋内に設置されて、空調システムの一部を構成する。この空調システムによれば、前記装置(100)に接続されたダクトを通じて、室内の暖かい空気を排気として屋外に排出し、屋外の冷たい空気を給気として屋内に導入すると同時に、前記装置(100)の排気通路(101A)を前向きに流れる排気と、給気通路(101B)を後向きに流れる給気との間でヒートパイプ(3)を介して熱交換を行わせ、それにより排気の熱を給気に与えて熱回収を図ることができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−178239号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の換気兼熱交換装置(100)の場合、排気導入ダクト接続孔(104)および給気導出ダクト接続孔(107)がそれぞれ1つずつしか設けられていないため、現地での施工の際、ダクトの配管方向に障害物等の不具合がある場合には、ベンド管やフレキシブル管等を用いて配管側で対処する必要があり、その作業が面倒であった。
【0008】
本発明の目的は、空調システムに用いられる換気兼熱交換装置において、該装置に接続されるダクトの配管方向に障害物等の不具合がある場合でも、ダクト接続位置を不具合の生じない方向に簡単に切り替えることができるようにして、施工性を向上させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
1)前後方向に伸びる仕切によって内部が排気通路と給気通路とに区画されたハウジングと、両通路の前部に跨がるように設けられた熱交換部と、排気通路内のの後部に配置された排気用ファンと、給気通路内の後部に配置された給気用ファンとを備え、排気通路を前向きに流れる排気と、排気に対して温度差を有しかつ給気通路を後向きに流れる給気との間で熱交換が行われる換気兼熱交換装置であって、ハウジングに、排気通路内に通じかつ排気導入ダクトを接続し得る複数の孔があけられ、これらの孔のうち1つの孔に排気導入ダクトが接続されるとともに残りの孔が蓋で閉鎖されるようになっており、また、ハウジングに、給気通路内に通じかつ給気導出ダクトを接続し得る複数の孔があけられ、これらの孔のうち1つの孔に給気導出ダクトが接続されるとともに残りの孔が蓋で閉鎖されるようになっており、各ファンは、羽根車と、羽根車を覆いかつ吐出口および吸込口を有するファンケーシングとを備えており、排気用ファンのファンケーシングが吐出口を熱交換部に向けた状態で固定され、給気用ファンのファンケーシングが、ハウジングの外部からの操作により、吐出口の向きがいずれか1つの孔に合致した位置および他の孔に合致した位置の間で切り替え得るようになされ、給気用ファンのファンケーシングがハウジングの外部からいずれかの位置に切り替えられて吐出口の向きが、給気導出ダクトが接続された孔に合致させられており、排気用ファンの羽根車の回転により排気導入ダクトを通して排気通路内に吸い込まれた排気が吸込口からファンケーシング内に入りかつ吐出口から熱交換部に向かって吐出されるとともに、給気用ファンの羽根車の回転により給気通路内に吸い込まれて熱交換部を通過した給気が吸込口からファンケーシング内に入りかつ吐出口から給気導出ダクトに向かって吐出されるようになされている換気兼熱交換装置。
【0010】
2)ハウジングにおける後壁の排気通路側部分および排気通路側の側壁の後部に、それぞれ排気導入ダクトを接続し得る孔があけられ、ハウジングにおける後壁の給気通路側部分および給気通路側の側壁の後部に、それぞれ給気導出ダクトを接続し得る孔があけられ、各ファンのファンケーシングは、羽根車の周囲を覆いかつ一側部に吐出口があけられた周壁および羽根車の上方を覆いかつ中央部に吸込口があけられた頂壁を有し、給気用ファンのファンケーシングが垂直軸線周りに回動可能となされており、ハウジングの上壁における給気用ファンの上方部分に貫通孔があけられ、貫通孔を閉鎖しうるプレートが上壁に回動自在に支持され、プレートと給気用ファンのファンケーシングとが連結手段によって連結され、プレートを回動させることにより、給気用ファンのファンケーシングが、吐出口の向きを変更し得るように回動させられるようになっている上記1)記載の換気兼熱交換装置である。
【0011】
3)熱交換部が、仕切の前部に貫通状に取り付けられたヒートパイプからなる上記1)または2)記載の換気兼熱交換装置。
【0012】
4)ハウジングの上壁にあけられた貫通孔およびプレートがそれぞれ円形であり、プレートが下側径小部および上側径大部を有しており、プレートの径小部が貫通孔に回動自在に嵌め込まれるとともに、径大部の外方突出部分が貫通孔縁部に受けられている上記2)または3)記載の換気兼熱交換装置。
【0013】
5)プレートにおける径大部の外方突出部分下面に1つの突起が形成され、ハウジング上壁の貫通孔縁部に、給気用ファンのファンケーシングの吐出口の向きが給気導出ダクトを接続し得る複数の孔それぞれに合うプレート回動位置において前記突起と嵌合する切欠きが形成されている上記4)記載の換気兼熱交換装置。
【0014】
6)プレートの上面に、給気用ファンのファンケーシングの吐出口の向きを示す表示が設けられている上記2)〜5)のうちのいずれかに記載の換気兼熱交換装置。
【0015】
7)プレートの上面に回動用摘み部が形成されている上記2)〜6)のうちのいずれかに記載の換気兼熱交換装置。
【0016】
8)連結手段が、プレートに形成された連結用垂下部と、給気用ファンのファンケーシングに形成されかつ垂下部が嵌め入れられる上方開口孔を有する連結用立上り部とよりなる上記2)〜7)のうちのいずれかに記載の換気兼熱交換装置。
【0017】
9)更に、給気用ファンのファンケーシングの連結用立上り部の上端が、プレートの下面に接合されている上記8)記載の換気兼熱交換装置。
【0018】
10)給気用ファンのファンケーシングの吐出口が、周壁の一側部を方形に切り欠くことにより形成され、連結用立上り部が、吐出口および吐出口両側縁部の上方に形成され、周壁内面は、羽根車の垂直回転軸からの距離が吐出口一側縁部から同他側縁部に向かって次第に大きくなるものとなされ、周壁外面および立上り部外面は、羽根車の垂直回転軸からの距離が等しい凸円弧面となされているとともに、周壁外面に、少なくとも下端部および吐出口両側縁部を残して、肉が削られた減肉部が設けられ、前記ファンケーシングの周囲に、給気通路の前部との連絡部分および給気導出ダクトを接続し得る複数の孔との連絡部分を避けて、前記凸円弧面に合致するファンケーシング回動案内兼給気バイパス防止用凹円弧面が形成されており、ファンケーシングを回動させる際、該凹円弧面によってファンケーシングが案内され、また、吐出口の向きを給気導出ダクトが接続される孔に合わせた際、周壁外面の吐出口両側縁部および立上り部外面が該凹円弧面に重ねられることにより、給気がファンケーシングの外を通って給気導出ダクトに流れ込むのを防止するようになされている上記2)〜9)のうちのいずれかに記載の換気兼熱交換装置。
【0019】
11)前後方向に伸びる仕切によって内部が排気通路と給気通路とに区画されたハウジングと、両通路の後部に跨がるように設けられた熱交換部と、排気通路内の前部に配置された排気用ファンと、給気通路内の前部に配置された給気用ファンとを備え、排気通路を前向きに流れる排気と、排気に対して温度差を有しかつ給気通路を後向きに流れる給気との間で熱交換が行われる換気兼熱交換装置であって、ハウジングに、排気通路内に通じかつ排気導出ダクトを接続し得る複数の孔があけられ、これら孔のうち1つの孔に排気導出ダクトが接続されるとともに残りの孔が蓋で閉鎖されるようになっており、また、ハウジングに、給気通路内に通じかつ給気導入ダクトを接続し得る複数の孔があけられ、これらの孔のうち1つの孔に給気導入ダクトが接続されるとともに残りの孔が蓋で閉鎖されるようになっており、各ファンは、羽根車と、羽根車を覆いかつ吐出口および吸込口を有するファンケーシングとを備えており、給気用ファンのファンケーシングが吐出口を熱交換部に向けた状態で固定され、排気用ファンのファンケーシングが、ハウジングの外部からの操作により、吐出口の向きが1つの孔に合致した位置および他の孔に合致した位置の間で切り替え得るようになされ、排気用ファンのファンケーシングがハウジングの外部からいずれかの位置に切り替えられて吐出口の向きが、排気導出ダクトが接続された孔に合致させられており、排気用ファンの羽根車の回転により排気通路内に吸い込まれて熱交換部を通過した排気が吸込口からファンケーシング内に入りかつ吐出口から排気導出ダクトに向かって吐出されるとともに、給気用ファンの羽根車の回転により給気導入ダクトを通して給気通路内に吸い込まれた給気が吸込口からファンケーシング内に入りかつ吐出口から熱交換部に向かって吐出されるようになされている換気兼熱交換装置。
【0020】
12)ハウジングにおける前壁の排気通路側部分および排気通路側の側壁の前部に、それぞれ排気導出ダクトを接続し得る孔があけられ、ハウジングにおける前壁の給気通路側部分および給気通路側の側壁の前部に、それぞれ給気導入ダクトを接続し得る孔があけられ、各ファンのファンケーシングは、羽根車の周囲を覆いかつ一側部に吐出口があけられた周壁および羽根車の上方を覆いかつ中央部に吸込口があけられた頂壁を有し、排気用ファンのファンケーシングが垂直軸線周りに回動可能となされており、ハウジングの上壁における排気用ファンの上方部分に貫通孔があけられ、貫通孔を閉鎖しうるプレートが上壁に回動自在に支持され、プレートと排気用ファンのファンケーシングとが連結手段によって連結され、プレートを回動させることにより、排気用ファンのファンケーシングが、吐出口の向きを変更し得るように回動させられるようになっている上記11)記載の換気兼熱交換装置。
【0021】
13)熱交換部が、仕切の後部に貫通状に取り付けられたヒートパイプからなる上記11)または12)記載の換気兼熱交換装置。
【0022】
14)ハウジングの上壁にあけられた貫通孔およびプレートがそれぞれ円形であり、プレートが下側径小部および上側径大部を有しており、プレートの径小部が貫通孔に回動自在に嵌め込まれるとともに、径大部の外方突出部分が貫通孔縁部に受けられている上記12)または13)記載の換気兼熱交換装置。
【0023】
15)プレートにおける径大部の外方突出部分下面に1つの突起が形成され、ハウジング上壁の貫通孔縁部に、排気用ファンのファンケーシングの吐出口の向きが排気導出ダクトを接続し得る複数の孔それぞれに合うプレート回動位置において前記突起と嵌合する切欠きが形成されている上記14)記載の換気兼熱交換装置。
【0024】
16)プレートの上面に排気用ファンのファンケーシングの吐出口の向きを示す表示が設けられている上記12)〜15)のうちのいずれかに記載の換気兼熱交換装置。
【0025】
17)プレートの上面に回動用摘み部が形成されている上記12)〜16)のいずれかに記載の換気兼熱交換装置。
【0026】
18)連結手段が、プレートに形成された連結用垂下部と、排気用ファンのファンケーシングに形成されかつ垂下部が嵌め入れられる上方開口孔を有する連結用立上り部とよりなる上記12)〜17)のうちのいずれかに記載の換気兼熱交換装置。
【0027】
19)更に、排気用ファンのファンケーシングの連結用立上り部の上端が、プレートの下面に接合されている上記18)記載の換気兼熱交換装置。
【0028】
20)排気用ファンのファンケーシングの吐出口が、周壁の一側部を方形に切り欠くことにより形成され、連結用立上り部が、吐出口および吐出口両側縁部の上方に形成され、周壁内面は、羽根車の垂直回転軸からの距離が吐出口一側縁部から同他側縁部に向かって次第に大きくなるものとなされ、周壁外面および立上り部外面は、羽根車の垂直回転軸からの距離が等しい凸円弧面となされているとともに、周壁外面に、少なくとも下端部および吐出口両側縁部を残して、肉が削られた減肉部が設けられ、前記ファンケーシングの周囲に、排気通路の後部との連絡部分および排気導出ダクトを接続し得る複数の孔との連絡部分を避けて、前記凸円弧面に合致するファンケーシング回動案内兼排気バイパス防止用凹円弧面が形成されており、ファンケーシングを回動させる際、該凹円弧面によってファンケーシングが案内され、また、吐出口の向きを排気導出ダクトが接続される孔に合わせた際、周壁外面の吐出口両側縁部および立上り部外面が該凹円弧面に重ねられることにより、排気がファンケーシングの外を通って排気導出ダクトに流れ込むのを防止するようになされている上記12)〜19)のうちのいずれかに記載の換気兼熱交換装置。
【0029】
21)上記1)〜20)のいずれか1つに記載の換気兼熱交換装置が家屋の屋根裏に設置され、該装置に接続されたダクトを通じて、高温の室内空気を排気として屋外へ排出し、低温の屋外空気を給気として室内に供給するとともに、該装置のヒートパイプを介して室内空気の熱を屋外空気に与えて熱回収を行うようになされている空調システム。
【0030】
22)ダクトの排気吸込口がトイレおよび浴室のうち少なくとも一方に設けられ、ダクトの給気吹出口が押し入れに設けられている上記21)記載の空調システム。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1〜7は、本発明の第1の実施形態を示すものである。図1および2は、本発明による換気兼熱交換装置(1)全体を示すものである。該装置(1)は、前後方向に伸びる垂直仕切(20)によって内部が排気通路(2A)と給気通路(2B)とに区画されたハウジング(2)と、両通路(2A)(2B)の前部に跨がるように設けられた熱交換部(30)と、排気通路(2A)の後部に配置された排気用ファン(4A)と、給気通路(2B)の後部に配置された給気用ファン(4B)とを備えている。熱交換部(30)は、垂直仕切(20)の前部に貫通状に取り付けられた複数のヒートパイプ(3)からなる。該装置(1)では、排気通路(2A)を前向きに流れる排気と、排気に対して温度差を有しかつ給気通路(2B)を後向きに流れる給気との間で熱交換が行われるようになっている。
【0032】
ハウジング(2)は、図1および2に示すように、前側の第1ハウジング(201)と、後側の第2ハウジング(202)とを、ハウジング接続部材(203)により接合一体化してなる。第1ハウジング(201)は、上半体(201U)と下半体(201L)とをボルト接合してなる。第2ハウジング(202)も、上半体(202U)と下半体(202L)とをボルト接合してなる。各半体(201U)(202U)(201L)(202L)は、例えば、発泡倍率10倍前後の硬質ポリウレタンフォームや発泡性ポリスチレンビーズなどで形成され、断熱性を有している。
【0033】
図2および3に示すように、垂直仕切(20)は、第1ハウジング(201)内の左右幅中央部に配された仕切用垂直板(204)と、第2ハウジング(202)の上半体(202U)の左右幅中央部に形成された長い仕切用垂下壁部(205)と、第2ハウジング(202)の下半体(202L)に形成されかつ前記垂下壁部(205)と突き合わせられる短い仕切用立上り壁部(206)とで構成されている。排気通路(2A)は、互いに連通する第1ハウジング(201)内の右半部と第2ハウジング(202)内の右半部とで構成されている。また、給気通路(2B)は、互いに連通する第1ハウジング(201)内の左半部と第2ハウジング(202)内の左半部とで構成されている。
【0034】
図2に示すように、ヒートパイプ(3)は、前記垂直板(204)に貫通状に取り付けられている。また、ヒートパイプ(3)には、多数のプレートフィン(5)が、左右方向に間隔をおいて並列状に取り付けられている。
【0035】
なお、ヒートパイプは、図2に示す管状のヒートパイプの他、例えば、2枚の皿状プレートを凹部どうしが向かい合うように接合してなる偏平中空状ヒートパイプで構成されていてもよい。この場合、複数の偏平中空状ヒートパイプを、上下方向に間隔をおいて垂直仕切に貫通状に取り付ければよい。また、この場合、隣り合う偏平中空状ヒートパイプどうしの間に、コルゲートフィンが介在される。
【0036】
図2に示すように、ハウジング(2)の後壁(21)右側部(排気通路側部分)および右側壁(排気通路側の側壁)(22)後部に、排気導入ダクト(図示略)を接続し得る孔(211)(221)があけられ、両孔のうち一方(211)に排気導入ダクトが略漏斗状ダクト接続部材(6)を介して接続されるとともに他方(221)が蓋で閉鎖されるようになっている。また、ハウジング(2)の前壁(24)右側部に、排気導出ダクト(図示略)が略漏斗状ダクト接続部材(6)を介して接続される孔(241)があけられている。
【0037】
一方、同じく図2に示すように、ハウジング(2)における後壁(21)の左側部(給気通路側部分)および左側壁(給気通路側の側壁)(23)の後部に、給気導出ダクト(図示略)を接続し得る孔(212)(231)があけられ、両孔のうち一方(231)に給気導出ダクトが略漏斗状ダクト接続部材(6)を介して接続されるとともに他方(212)が蓋(7)で閉鎖されるようになっている。また、ハウジング(2)の前壁(24)左側部に、給気導入ダクト(図示略)が略漏斗状ダクト接続部材(6)を介して接続される孔(242)があけられている。
【0038】
なお、ハウジングに形成された上記孔(211)(212)(221)(231)(241)(242)は、全て同形同大となされており、ダクト接続部材(6)および蓋(7)のいずれかを選択的に取り付けられるようになっている。
【0039】
図2〜6に示すように、各ファン(4A)(4B)は、垂直軸回りに回転させられる羽根車(41)と、羽根車(41)の周囲を覆いかつ一側部に吐出口(401)があけられた周壁(421)および羽根車(41)の上方を覆いかつ中央部に吸込口(402)があけられた頂壁(422)を有するファンケーシング(42)とを備えているとともに、羽根車(41)の回転により吸込口(402)からファンケーシング(42)内に吸い込まれた空気が吐出口(401)から吐出されるようになされたものであり、所謂シロッコファンからなる。図4に示すように、羽根車(41)は、モータ(43)の垂直シャフト(431)に接続されている。モータ(43)は、ハウジング下壁(26)のモータ収容用凹部(261)に収容されている。したがって、羽根車(41)の垂直軸は、シャフト(431)と一致している。排気用ファン(4A)のファンケーシング(42)は、吐出口(401)を前方に向けた状態でハウジング(2)に固定されている。一方、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)は、回動可能となされている。
【0040】
図1、3および4に示すように、ハウジング上壁(25)における給気用ファン(4B)の上方部分に円孔(251)があけられ、下側径小部(81)および上側径大部(82)を有する円形プレート(8)の径小部(81)が円孔(251)に回動自在に嵌め込まれるとともに、径大部(82)の外方突出部分(821)が円孔(251)縁部に受けられている。そして、円形プレート(8)と給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)とが連結手段(83)(423)によって連結され、円形プレート(8)を回動させることにより、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)の吐出口(401)の向きを、給気導出ダクトが接続される孔(231)に合わせられるようになっている。
【0041】
図3および4に示すように、連結手段は、円形プレート(8)に形成された連結用垂下部(83)と、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)に形成されかつ垂下部(83)が嵌め入れられる上方開口孔(423A)を有する連結用立上り部(423)とよりなる。給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)の連結用立上り部(423)の上端は、円形プレート(8)の下面に接合されている。両者の接合は、例えば、接着剤を用いて行われる。図4に示すように、ハウジング上壁(25)と給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)の頂壁(422)との間には、吸込口(402)へ向かう給気を流通させるのに十分なスペースが確保されている。
【0042】
図5および6は、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)を示すものである。ファンケーシング(42)の吐出口(401)は、周壁(421)の一側部を方形に切り欠くことにより形成されている。連結用立上り部(423)は、吐出口(401)および吐出口(401)両側縁部の上方に形成されている。周壁(421)内面は、羽根車(41)の垂直軸からの距離が吐出口(401)の一側縁部から同他側縁部に向かって次第に大きくなるものとなされている。周壁(421)内面の上記形状によって、ファンケーシング(42)内が、ファンの機能上必要とされる渦室を構成する。周壁(421)外面および立上り部(423)外面は、羽根車(41)の垂直軸からの距離が等しい凸円弧面(424)となされているとともに、周壁(421)外面に、下端部(424a)および吐出口両側縁部(424b)を残して、肉が削られた減肉部(425)(426)が設けられている。減肉部のうち頂壁(422)に近い上端部は円錐面(425)となされ、残りの部分は周壁(421)内面に沿うようなもの、即ち、羽根車(41)の垂直軸からの距離が吐出口(401)の一側縁に近い側から同他側縁に近い側に向かって次第に大きくなるような垂直凸弧面(426)となされている。
【0043】
給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)は、図2および4に示すような状態で、給気通路(2B)の後部に回動可能に配されている。即ち、ファンケーシング(42)の周囲に、給気通路(2B)の前部との連絡部分および給気導出ダクトを接続し得る2つの孔(212)(231)との連絡部分を避けて、前記凸円弧面(424)に合致するファンケーシング回動案内兼給気バイパス防止用凹円弧面(27)が形成されている。ファンケーシング(42)を回動させる際、該凹円弧面(27)によってファンケーシング(42)が案内される。また、吐出口(401)の向きを給気導出ダクトが接続される孔(231)に合わせた際、周壁(421)外面の吐出口(401)両側縁部および立上り部(423)外面が前記凹円弧面(27)に重なるため、給気がファンケーシング(42)の外を通って給気導出ダクトに流れ込むのが防止される。上記のファンケーシング回動案内兼給気バイパス防止用凹円弧面(27)は、図2に示すように、第2ハウジング(202)の上半体(202U)の仕切用垂下壁部(205)および下半体(202L)の仕切用立上り壁部(206)の左側面に形成された凹円弧面(27)と、第2ハウジング(202)の上半体(202U)の左前隅部および左後隅部に形成された長い柱状垂下部(207)ならびに第2ハウジング(202)の下半体(202L)の左前隅部および左後隅部に形成されかつ前記垂下部(207)(208)と突き合わせられる短い柱状立上り部(208)にそれぞれ形成された凹円弧面(27)とで構成されている。
【0044】
排気用ファン(4A)は、図5および6に示す給気用ファン(4B)と同一の構造を有しているので、詳しい説明は省略する。排気用ファン(4A)のファンケーシング(42)は、図2および3に示すように、吐出口(401)を前方に向けた状態で排気通路(2A)の後部に固定されている。ファンケーシング(42)の固定は、例えば、ファンケーシング(42)下端をケーシング下壁(26)上面に接着剤等を用いて接合することにより行われる。あるいは、ファンケーシング(42)下端に嵌合突起を形成しておき、この嵌合突起が嵌め入れられる嵌合凹部をケーシング下壁(26)上面に形成しておき、嵌合突起と嵌合凹部との嵌合によってファンケーシング(42)を固定するようにしてもよい。図2に示すように、第2ハウジング(202)の上半体(202U)の左前隅部および右前隅部に長い柱状垂下部(209)が形成されている。左前隅の垂下部(209)は、垂下壁部(205)と一体化されている。また、第2ハウジング(202)の下半体(202L)における右前隅部と仕切用立上り壁部(206)前端の右隣部分とに、前記垂下部(209)と突き合わせられる短い柱状立上り部(図示略)が形成されている。そして、これらの垂下部(209)および立上り部に、凸円弧面(424)よりなる周壁(42)外面の吐出口(401)両側縁部および立上り部(423)外面と重ねられる排気バイパス防止用凹円弧面(28)が形成されている。これにより、排気導入ダクトから排気通路(2A)の後部に導入された排気が、ファンケーシング(42)の外を通って排気通路(2A)の前部に流れ込むのが防止されている。
【0045】
図7は、円形プレート(8)を下から見た図である。図7に示すように、円形プレート(8)における径大部(82)の外方突出部分(821)下面には、1つの突起(84)が形成されている。一方、図3に示すように、ハウジング上壁(25)の円孔(251)縁部に、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)の吐出口(401)の向きが給気導出ダクトを接続し得る2つの孔(212)(231)それぞれに合う円形プレート(8)回動位置において前記突起(84)と嵌合する2つの切欠き(252)が形成されている。これらの突起(84)および切欠き(252)により、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)を、吐出口(401)の向きが給気導出ダクトに接続される孔(231)に合う回動位置で、固定しておくことができる。なお、円形プレート(8)を回動させる際には、突起(84)が切欠き(252)から外れるように、若干上方に持ち上げてから、回動操作を行う。また、図3および4に示すように、ハウジング上壁(25)の円孔(251)縁部には、環状段差(251A)が設けられている。この段差(251A)に、円形プレート(8)における径大部(82)の外方突出部分(821)が嵌まり込み、円形プレート(8)の上面とハウジング上壁(25)の上面とがほぼ面一となされている。
【0046】
円形プレート(8)の上面には、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)の吐出口の向きを示す表示(85)が設けられている。上記表示(85)は、円形プレート(8)の上面周縁部における吐出口(401)の上方位置に刻印された外向きの矢印よりなる。
【0047】
円形プレート(8)の上面の中央部には、半円形の2つの凹部(860)が、これらの弦どうしが間隔をおいて向かい合うように形成されている。そして、2つの凹部(860)の間の帯状凸部によって、回動用摘み部(86)が形成されている。
【0048】
上記の換気兼熱交換装置(1)は、通常、寒冷地に建てられた家屋の屋根裏に設置される。そして、この装置(1)にダクトを接続して配管作業を行う場合には、装置(1)の設置箇所周辺の状況に合わせて、ハウジング(2)における後壁(21)の排気通路側部分(右側部)および排気通路側の側壁(右側壁)の後部にあけられた孔(211)(221)のうちから適当な一方の孔(211)を選択して、該孔(211)に排気導入ダクトを接続し、他方の孔(221)を蓋(7)で閉鎖すればよい。また、給気導出ダクトについても、ハウジング(2)における後壁(21)の給気通路側部分(左側部)および給気通路側の側壁(左側壁)の後部にあけられた孔(212)(231)のうちから適当な一方の孔(231)を選択して、該孔(231)に給気導出ダクトを接続し、他方の孔(212)を蓋(7)で閉鎖すればよい。ここで、後者の場合、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)における吐出口(401)の向きを、給気導出ダクトが接続される孔(231)に合わせる必要があるが、そのために必要な操作は、前記の通り、ハウジング(2)の外から円形プレート(8)を回動させるだけでよく、極めて簡単である。
【0049】
また、上記の換気兼熱交換装置(1)を使用した場合、各ファン(4A)(4B)のファンケーシング(42)の形状の工夫により、多くの排気および給気を流すことが可能となっている。具体的には、ファンケーシング(42)の周壁(421)外面に設けられた減肉部(425)(426)により、このような減肉部がないものと比べると、ファンケーシング(42)の周囲に排気または給気が流通する広いスペースが形成される。したがって、ファンケーシング(42)の吸込口(402)に流れ込む際の給気および排気の抵抗が小さくなり、ひいては室内に供給される給気および屋外に排出される排気の単位時間当たりの量が多くなる。
【0050】
以下の表1は、上記の換気兼熱交換装置(1)を使用した場合(実施例)の排気出入口(211)(241)における排気流量および給気出入口(211)(242)における給気流量を、ファンケーシングの周壁に減肉部を有していない換気兼熱交換装置を使用した場合(比較例)と比較して示すものである。
【0051】
【表1】
Figure 0004233313
上記の表1からも明らかなように、実施例の換気兼熱交換装置(1)では、いずれの箇所においても、排気流量および給気流量が、比較例の換気兼熱交換装置と比べて大きくなっている。
【0052】
上記装置(1)に接続されたダクトの排気吸込口は、好ましくは、トイレおよび浴室に設けられる。寒冷地に立てられた家屋は、気密性が高く、特に冬季には、除湿を行って、結露を防止する必要がある。そこで、室内でも特に湿度が高いトイレや浴室から室内空気を排出させれば、室内の除湿を効率的に行うことができる。また、トイレについては、臭気の除去効果も併せて得られるメリットがある。一方、ダクトの給気吹出口は、通常、押し入れに設けられる。上記装置(1)によって室内に導入される屋内空気は、ヒートパイプ(3)を介して室内空気から熱を受けとるものの、室内空気と比べると低温である。したがって、押し入れのような居住者に直接風が当たらない箇所から屋外空気を吹き出させれば、居住者に不快感を与えるおそれがない。
【0053】
図8は、本発明の第2の実施形態を示すものである。図8に示す換気兼熱交換装置(10)は、前後方向に伸びる垂直仕切(20)によって内部が排気通路(2A)と給気通路(2B)とに区画されたハウジング(2)と、両通路(2A)(2B)の後部に跨がるように設けられた熱交換部(30)と、排気通路(2A)の前部に配置された排気用ファン(4A)と、給気通路(2B)の前部に配置された給気用ファン(4B)とを備えている。熱交換部(30)は、垂直仕切(20)の後部に貫通状に取り付けられた複数のヒートパイプ(3)からなる。該装置(10)では、排気通路(2A)を前向きに流れる排気と、排気に対して温度差を有しかつ給気通路(2B)を後向きに流れる給気との間で熱交換が行われるようになっている。
【0054】
ハウジング(2)における前壁(24)の右側部(排気通路側部分)および右側壁(排気通路側の側壁)(22)の前部に、排気導出ダクトを接続し得る孔(241)(221)があけられている。そして、両孔のうち一方(221)に排気導出ダクトがダクト接続部材(6)を介して接続されるとともに、他方(241)が蓋(7)で閉鎖されるようになっている。また、ハウジング(2)の後壁(21)右側部に、排気導入ダクトがダクト接続部材(6)を介して接続される孔(211)があけられている。一方、ハウジング(2)における前壁(24)の左側部(給気通路側部分)および左側壁(給気通路側の側壁)(23)の前部に、給気導入ダクトを接続し得る孔(242)(231)があけられている。そして、両孔のうち一方(242)に給気導入ダクトがダクト接続部材(6)を介して接続されるとともに、他方(231)が蓋(7)で閉鎖されるようになっている。また、ハウジング(2)の後壁(21)左側部に、給気導出ダクトがダクト接続部材(6)を介して接続される孔(212)があけられている。
【0055】
排気用ファン(4A)のファンケーシング(42)が回動可能となされる一方、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)が吐出口(401)を後方に向けた状態で固定されている。
【0056】
ハウジング上壁(25)における排気用ファン(4A)の上方部分に円孔(図示略)があけられ、下側径小部および上側径大部を有する円形プレート(図示略)の径小部が円孔に回動自在に嵌め込まれるとともに、径大部の外方突出部分が円孔縁部に受けられている。
【0057】
そして、円形プレートと排気用ファン(4A)のファンケーシング(42)とが連結手段(423)によって連結され、円形プレートを回動させることにより、排気用ファン(4A)のファンケーシング(42)の吐出口(401)の向きを、排気導出ダクトが接続される孔(241)(221)に合わせられるようになっている。
【0058】
上記以外は、第1の実施形態と実質的に同じである。
【0059】
なお、上記の実施形態はあくまでも例示にすぎず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜に変更を加えた上で本発明を実施することは、勿論可能である。
【0060】
【発明の効果】
1)の発明の換気兼熱交換装置にあっては、該装置の設置箇所周辺の状況に合わせて、ハウジングにおける排気通路内に通じる複数の孔のうちから適当な1つの孔を選択して、該孔に排気導入ダクトを接続し、残りの孔を蓋で閉鎖すればよい。また、給気導出ダクトについても、ハウジングにおける給気通路内に通じる複数の孔のうちから適当な1つの孔を選択して、該孔に給気導出ダクトを接続し、残りの孔を蓋で閉鎖すればよい。ここで、後者の場合、給気用ファンのファンケーシングの吐出口の向きを、給気導出ダクトが接続される孔に合わせる必要があるが、そのための操作は、上記の通り、ハウジングの外から操作するだけですむ。以上のように、1)の換気兼熱交換装置によれば、排気導入ダクトおよび給気導出ダクトを、該装置に予め形成された互いに異なる方向を向いた複数の孔のうち配管方向に障害物等の不具合が生じない孔に選択的に接続することができ、しかも給気用ファンのファンケーシングにおける吐出口の向きの切替を施工現場で極めて簡単に行うことができるので、施工性に優れている。
【0061】
2)の発明の換気兼熱交換装置にあっては、該装置の設置箇所周辺の状況に合わせて、ハウジングにおける後壁の排気通路側部分および排気通路側の側壁の後部にあけられた孔のうちから適当な1つの孔を選択して、該孔に排気導入ダクトを接続し、残りの孔を蓋で閉鎖すればよい。また、給気導出ダクトについても、ハウジングにおける後壁の給気通路側部分および給気通路側の側壁の後部にあけられた孔のうちから適当な1つの孔を選択して、該孔に給気導出ダクトを接続し、残りの孔を蓋で閉鎖すればよい。ここで、後者の場合、給気用ファンのファンケーシングにおける吐出口の向きを、給気導出ダクトが接続される孔に合わせる必要があるが、そのための操作は、上記の通り、ハウジングの外からプレートを回動させるだけですむ。以上のように、2)の換気兼熱交換装置によれば、排気導入ダクトおよび給気導出ダクトを、該装置に予め形成された互いに異なる方向を向いた複数の孔のうち配管方向に障害物等の不具合が生じない方の孔に選択的に接続することができ、しかも給気用ファンのファンケーシングにおける吐出口の向きの切替を施工現場で極めて簡単に行うことができるので、施工性に優れている。
【0062】
5)の発明の換気兼熱交換装置によれば、上記突起を円形のプレートに、上記切欠きをハウジング上壁の円形の貫通孔の縁部にそれぞれ形成しておけば、給気用ファンのファンケーシングを、その吐出口の向きが給気導出ダクトに接続される孔に合う回動位置で固定しておくことができる。
【0063】
6)の発明の換気兼熱交換装置によれば、施工業者等が給気用ファンのファンケーシングの吐出口の向きをハウジングの外から簡単に把握することができるので、施工作業が容易となる。
【0064】
7)の発明の換気兼熱交換装置によれば、プレートの回動がやり易く、操作性が向上する。
【0065】
8)の発明の換気兼熱交換装置によれば、プレートを、その垂下部が給気用ファンのファンケーシングにおける立上り部の上方開口孔に嵌め込むだけで、プレートと前記ファンケーシングとを連結することができるので、余分な部品を必要とせず、連結作業も簡単である。しかも、上記の連結手段によれば、ハウジングの上壁と給気用ファンのファンケーシングの頂壁との間に、吸込口へ向かう給気を流通させるのに十分なスペースを確保することができる。
【0066】
9)の発明の換気兼熱交換装置によれば、プレートとファンケーシングとがより強固に連結されて確実に連動する上、プレートがハウジング上壁から外れるのを防止することができる。
【0067】
10)の発明の換気兼熱交換装置によれば、ハウジング内の限られたスペースで、給気用ファンのファンケーシングをスムーズに回動させることができ、ひいてはプレートの回動による吐出口の向きの切替をスムーズに行い得る。また、給気がファンケーシングの外を通って給気導出ダクトに流れ込むのが防止されるため、給気導出ダクトにおける給気の流速が低下せず、屋内への給気の供給が効率良く行われる。また、前記ファンケーシングの周壁外面に、少なくとも下端部および吐出口両側縁部を残して、周壁内面に沿うように肉が削られた減肉部を設けてあるため、そのような減肉部がない場合と比べて、給気が流通するスペースが広くなる。これにより、ファンケーシングの吸込口に流れ込む際の給気の抵抗が小さくなり、ひいては屋内に供給される給気の単位時間当たりの量を多くすることができる。周壁外面の減肉部は、通常、周壁内面に沿うように肉が削られるが、頂壁に近い周壁外面の上端部においては、減肉部を円錐面として、さらに多くの肉を削ることもできる。
【0068】
11)の発明の換気兼熱交換装置にあっては、該装置の設置箇所周辺の状況に合わせて、ハウジングにおける排気通路内に通じる複数の孔のうちから適当な1つの孔を選択して、該孔に排気導出ダクトを接続し、残りの孔を蓋で閉鎖すればよい。また、給気導入ダクトについても、ハウジングにおける給気通路内に通じる複数の孔のうちから適当な1つの孔を選択して、該孔に給気導入ダクトを接続し、残りの孔を蓋で閉鎖すればよい。ここで、前者の場合、排気用ファンのファンケーシングにおける吐出口の向きを、排気導出ダクトが接続される孔に合わせる必要があるが、そのための操作は、上記の通り、ハウジングの外から操作するだけですむ。以上のように、11)の発明の換気兼熱交換装置によれば、排気導出ダクトおよび給気導入ダクトを、該装置に予め形成された互いに異なる方向を向いた複数の孔のうち配管方向に障害物等の不具合が生じない方の孔に選択的に接続することができ、しかも排気用ファンのファンケーシングにおける吐出口の向きの切替を施工現場で極めて簡単に行うことができるので、施工性に優れている。
【0069】
12)の発明の換気兼熱交換装置にあっては、該装置の設置箇所周辺の状況に合わせて、ハウジングにおける前壁の排気通路側部分および排気通路側の側壁の前部にあけられた孔のうちから適当な1つの孔を選択して、該孔に排気導出ダクトを接続し、残りの孔を蓋で閉鎖すればよい。また、給気導入ダクトについても、ハウジングにおける前壁の給気通路側部分および給気通路側の側壁の前部にあけられた孔のうちから適当な1つの孔を選択して、該孔に給気導入ダクトを接続し、残りの孔を蓋で閉鎖すればよい。ここで、前者の場合、排気用ファンのファンケーシングにおける吐出口の向きを、排気導出ダクトが接続される孔に合わせる必要があるが、そのための操作は、上記の通り、ハウジングの外からプレートを回動させるだけですむ。以上のように、10)の発明の換気兼熱交換装置によれば、排気導出ダクトおよび給気導入ダクトを、該装置に予め形成された互いに異なる方向を向いた複数の孔のうち配管方向に障害物等の不具合が生じない孔に選択的に接続することができ、しかも排気用ファンのファンケーシングにおける吐出口の向きの切替を施工現場で極めて簡単に行うことができるので、施工性に優れている。
【0070】
15)の発明の換気兼熱交換装置によれば、上記突起を円形のプレートに、上記切欠きをハウジング上壁の円形の貫通孔の縁部にそれぞれ形成しておけば、給気用ファンのファンケーシングを、その吐出口の向きが給気導出ダクトに接続される孔に合う回動位置で固定しておくことができる。
【0071】
16)の発明の換気兼熱交換装置によれば、施工業者等が給気用ファンのファンケーシングの吐出口の向きをハウジングの外から簡単に把握することができるので、施工作業が容易となる。
【0072】
17)の発明の換気兼熱交換装置によれば、プレートの回動がやり易く、操作性が向上する。
【0073】
18)の発明の換気兼熱交換装置によれば、プレートを、その垂下部が排気用ファンのファンケーシングにおける立上り部の上方開口孔に嵌め込むだけで、プレートと前記ファンケーシングとを連結することができるので、余分な部品を必要とせず、連結作業も簡単である。しかも、上記の連結手段によれば、ケーシング上壁と排気用ファンのファンケーシングの頂壁との間に、吸込口へと向かう給気を流通させるための十分なスペースを確保することができる。
【0074】
19)の発明の換気兼熱交換装置によれば、プレートとファンケーシングとがより強固に連結されて確実に連動する上、プレートがハウジング上壁から外れるのを防止することができる。
【0075】
20)の発明の換気兼熱交換装置によれば、ハウジング内の限られたスペースで、排気用ファンのファンケーシングをスムーズに回動させることができ、ひいてはプレートの回動による吐出口の向きの切替をスムーズに行い得る。また、排気がファンケーシングの外を通って排気導出ダクトに流れ込むのが防止されるため、排気導出ダクトにおける排気の流速が低下せず、屋外への排気の排出が効率良く行われる。また、前記ファンケーシングの周壁外面に、少なくとも下端部および吐出口両側縁部を残して、肉が削られた減肉部を設けてあるため、そのような減肉部がない場合と比べて、給気が流通するスペースが広くなる。これにより、ファンケーシングの吸込口に流れ込む際の排気の抵抗が小さくなり、ひいては室内から排出される排気の単位時間当たりの量を多くすることができる。周壁外面の減肉部は、通常、周壁内面に沿うように肉が削られるが、頂壁部に近い周壁外面の上端部においては、減肉部を円錐面として、さらに多くの肉を削ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すものであって、換気兼熱交換装置を上方から見た斜視図である。
【図2】換気兼熱交換装置の水平断面図である。
【図3】換気兼熱交換装置の第2ハウジングならびにこれに収容される排気用ファンおよび給気用ファンを分解して示す斜視図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿う換気兼熱交換装置の部分拡大垂直断面図である。
【図5】給気用ファンのファンケーシングを上方から見た斜視図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿うファンケーシングの水平断面図である。
【図7】円形プレートを下方から見た斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施形態を示すものであって、換気兼熱交換装置の水平断面図である。
【図9】従来の換気兼熱交換装置の水平断面図である。
【符号の説明】
(1)(10)…換気兼熱交換装置
(2)…ハウジング
(20)…垂直仕切
(2A)…排気通路
(2B)…給気通路
(21)…後壁
(211)(212)…孔
(22)…右側壁
(221)…孔
(23)…左側壁
(231)…孔
(24)…前壁
(241)(242)…孔
(25)…上壁
(251)…円孔
(252)…切欠き
(27)…ファンケーシング回動案内兼給気バイパス防止用凹円弧面
(3)…ヒートパイプ
(30)…熱交換部
(4A)…排気用ファン
(4B)…給気用ファン
(41)…羽根車
(42)…ファンケーシング
(401)…吐出口
(402)…吸込口
(421)…周壁
(422)…頂壁
(423)…連結用立上り部
(423A)…上方開口孔
(424)…凸円弧面
(425)(426)…減肉部
(7)…蓋
(8)…円形プレート
(81)…径小部
(82)…径大部
(821)…外方突出部分
(83)…連結用垂下部
(84)…突起
(85)…表示
(86)…回動用摘み部

Claims (22)

  1. 前後方向に伸びる仕切(20)によって内部が排気通路(2A)と給気通路(2B)とに区画されたハウジング(2)と、両通路(2A)(2B)の前部に跨がるように設けられた熱交換部(30)と、排気通路(2A)内の後部に配置された排気用ファン(4A)と、給気通路(2B)内の後部に配置された給気用ファン(4B)とを備え、排気通路(2A)を前向きに流れる排気と、排気に対して温度差を有しかつ給気通路(2B)を後向きに流れる給気との間で熱交換が行われる換気兼熱交換装置(1)であって、
    ハウジング(2)に、排気通路(2A)内に通じかつ排気導入ダクトを接続し得る複数の孔(211)(221)があけられ、これらの孔のうち1つの孔(211)に排気導入ダクトが接続されるとともに残りの孔(221)が蓋(7)で閉鎖されるようになっており、また、ハウジング(2)に、給気通路(2B)内に通じかつ給気導出ダクトを接続し得る複数の孔(212)(231)があけられ、これら孔のうち1つの孔(231)に給気導出ダクトが接続されるとともに残りの孔(212)が蓋(7)で閉鎖されるようになっており、
    各ファン(4A)(4B)は、羽根車(41)と、羽根車(41)を覆いかつ吐出口(401)および吸込口(402)を有するファンケーシング(42)とを備えており、排気用ファン(4A)のファンケーシング(42)が吐出口(401)を熱交換部(30)に向けた状態で固定され、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)が、ハウジング(2)の外部からの操作により、吐出口(401)の向きがいずれか1つの孔に合致した位置および他の孔に合致した位置の間で切り替え得るようになされ、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)がハウジング(2)の外部からいずれかの位置に切り替えられて吐出口(401)の向きが、給気導出ダクトが接続された孔(231)に合致させられており、排気用ファン(4A)の羽根車(41)の回転により排気導入ダクトを通して排気通路(2A)内に吸い込まれた排気が吸込口(402)からファンケーシング(42)内に入りかつ吐出口(401)から熱交換部(30)に向かって吐出されるとともに、給気用ファン(4B)の羽根車(41)の回転により給気通路(2B)内に吸い込まれて熱交換部(30)を通過した給気が吸込口(402)からファンケーシング(42)内に入りかつ吐出口(401)から給気導出ダクトに向かって吐出されるようになされている換気兼熱交換装置。
  2. ハウジング(2)における後壁(21)の排気通路(2A)側部分および排気通路(2A)側の側壁(22)の後部に、それぞれ排気導入ダクトを接続し得る孔(211)(221)があけられ、ハウジング(2)における後壁(21)の給気通路(2B)側部分および給気通路(2B)側の側壁の後部に、それぞれ給気導出ダクトを接続し得る孔(212)(231)があけられ、各ファン(4A)(4B)のファンケーシング(42)は、羽根車(41)の周囲を覆いかつ一側部に吐出口(401)があけられた周壁(421)および羽根車(41)の上方を覆いかつ中央部に吸込口(402)があけられた頂壁(422)を有し、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)が垂直軸線周りに回動可能となされており、ハウジング(2)の上壁(25)における給気用ファン(4B)の上方部分に貫通孔(251)があけられ、貫通孔(251)を閉鎖しうるプレート(8)が上壁(25)に回動自在に支持され、プレート(8)と給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)とが連結手段(83)(423)によって連結され、プレート(8)を回動させることにより、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)が、吐出口(401)の向きを変更し得るように回動させられるようになっている、請求項1記載の換気兼熱交換装置。
  3. 熱交換部(30)が、仕切(20)の前部に貫通状に取り付けられたヒートパイプ(3)からなる、請求項1または2記載の換気兼熱交換装置。
  4. ハウジング(2)の上壁(25)にあけられた貫通孔(251)およびプレート(8)がそれぞれ円形であり、プレート(8)が下側径小部(81)および上側径大部(82)を有しており、プレート(8)の径小部(81)が貫通孔(251)に回動自在に嵌め込まれるとともに、径大部(82)の外方突出部分(821)が貫通孔(251)縁部に受けられている、請求項2または3記載の換気兼熱交換装置。
  5. プレート(8)における径大部(82)の外方突出部分(821)下面に1つの突起(84)が形成され、ハウジング上壁(25)の貫通孔(251)縁部に、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)の吐出口(401)の向きが給気導出ダクトを接続し得る複数の孔(212)(231)それぞれに合うプレート(8)回動位置において前記突起(84)と嵌合する切欠き(252)が形成されている、請求項4記載の換気兼熱交換装置。
  6. プレート(8)の上面に、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)の吐出口(401)の向きを示す表示(85)が設けられている、請求項2〜5のうちのいずれかに記載の換気兼熱交換装置。
  7. プレート(8)の上面に回動用摘み部(86)が形成されている、請求項2〜6のうちのいずれかに記載の換気兼熱交換装置。
  8. 連結手段が、プレート(8)に形成された連結用垂下部(83)と、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)に形成されかつ垂下部(83)が嵌め入れられる上方開口孔(423A)を有する連結用立上り部(423)とよりなる、請求項2〜7のうちのいずれかに記載の換気兼熱交換装置。
  9. 更に、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)の連結用立上り部(423)の上端が、プレート(8)の下面に接合されている、請求項8記載の換気兼熱交換装置。
  10. 給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)の吐出口(401)が、周壁(421)の一側部を方形に切り欠くことにより形成され、連結用立上り部(423)が、吐出口(401)および吐出口(401)両側縁部の上方に形成され、周壁(421)内面は、羽根車(41)の垂直回転軸からの距離が吐出口(401)一側縁部から同他側縁部に向かって次第に大きくなるものとなされ、周壁(421)外面および立上り部(423)外面は、羽根車(41)の垂直回転軸からの距離が等しい凸円弧面(424)となされているとともに、周壁(421)外面に、少なくとも下端部および吐出口(401)両側縁部を残して、肉が削られた減肉部(425)(426)が設けられ、前記ファンケーシング(42)の周囲に、給気通路(2B)の前部との連絡部分および給気導出ダクトを接続し得る複数の孔(212)(231)との連絡部分を避けて、前記凸円弧面(424)に合致するファンケーシング回動案内兼給気バイパス防止用凹円弧面(27)が形成されており、ファンケーシング(42)を回動させる際、該凹円弧面(27)によってファンケーシング(42)が案内され、また、吐出口(401)の向きを給気導出ダクトが接続される孔(231)に合わせた際、周壁(421)外面の吐出口(401)両側縁部および立上り部(423)外面が該凹円弧面(27)に重ねられることにより、給気がファンケーシング(42)の外を通って給気導出ダクトに流れ込むのを防止するようになされている、請求項2〜9のうちのいずれかに記載の換気兼熱交換装置。
  11. 前後方向に伸びる仕切(20)によって内部が排気通路(2A)と給気通路(2B)とに区画されたハウジング(2)と、両通路(2A)(2B)の後部に跨がるように設けられた熱交換部(30)と、排気通路(2A)内の前部に配置された排気用ファン(4A)と、給気通路(2B)内の前部に配置された給気用ファン(4B)とを備え、排気通路(2A)を前向きに流れる排気と、排気に対して温度差を有しかつ給気通路(2B)を後向きに流れる給気との間で熱交換が行われる換気兼熱交換装置(10)であって、
    ハウジング(2)に、排気通路(2A)内に通じかつ排気導出ダクトを接続し得る複数の孔(241)(221)があけられ、これらの孔のうち1つの孔(221)に排気導出ダクトが接続されるとともに残りの孔(241)が蓋(7)で閉鎖されるようになっており、また、ハウジング(2)に、給気通路(2B)内に通じかつ給気導入ダクトを接続し得る複数の孔(242)(231)があけられ、これらの孔のうち1つの孔(242)に給気導入ダクトが接続されるとともに残りの孔(231)が蓋(7)で閉鎖されるようになっており、
    各ファン(4A)(4B)は、羽根車(41)と、羽根車(41)を覆いかつ吐出口(401)および吸込口(402)を有するファンケーシング(42)とを備えており、給気用ファン(4B)のファンケーシング(42)が吐出口(401)を熱交換部(30)に向けた状態で固定され、排気用ファン(4A)のファンケーシング(42)が、ハウジング(2)の外部からの操作により、吐出口(401)の向きがいずれか1つの孔に合致した位置および他の孔に合致した位置の間で切り替え得るようになされ、排気用ファン(4A)のファンケーシング(42)がハウジング(2)の外部からいずれかの位置に切り替えられて吐出口(401)の向きが、排気導出ダクトが接続された孔(221)に合致させられており、排気用ファン(4A)の羽根車(41)の回転により排気通路(2A)内に吸い込まれて熱交換部(30)を通過した排気が吸込口(402)からファンケーシング(42)内に入りかつ吐出口(401)から排気導出ダクトに向かって吐出されるとともに、給気用ファン(4B)の羽根車(41)の回転により給気導入ダクトを通して給気通路(2B)内に吸い込まれた給気が吸込口(402)からファンケーシング(42)内に入りかつ吐出口(401)から熱交換部(30)に向かって吐出されるようになされている換気兼熱交換装置。
  12. ハウジング(2)における前壁(24)の排気通路(2A)側部分および排気通路(2A)側の側壁(22)の前部に、それぞれ排気導出ダクトを接続し得る孔(241)(221)があけられ、ハウジング(2)における前壁(24)の給気通路(2B)側部分および給気通路(2B)側の側壁(23)の前部に、それぞれ給気導入ダクトを接続し得る孔(242)(231)があけられ、各ファン(4A)(4B)のファンケーシング(42)は、羽根車(41)の周囲を覆いかつ一側部に吐出口(401)があけられた周壁(421)および羽根車(41)の上方を覆いかつ中央部に吸込口(402)があけられた頂壁(422)を有し、排気用ファン(4A)のファンケーシング(42)が垂直軸線周りに回動可能となされており、ハウジング(2)の上壁(25)における排気用ファン(4A)の上方部分に貫通孔があけられ、貫通孔を閉鎖しうるプレートが上壁(25)に回動自在に支持され、プレートと排気用ファン(4A)のファンケーシング(42)とが連結手段(423)によって連結され、プレートを回動させることにより、排気用ファン(4A)のファンケーシング(42)が、吐出口(401)の向きを変更し得るように回動させられるようになっている、請求項11記載の換気兼熱交換装置。
  13. 熱交換部(30)が、仕切(20)の後部に貫通状に取り付けられたヒートパイプ(3)からなる、請求項11または12記載の換気兼熱交換装置。
  14. ハウジング(2)の上壁(25)にあけられた貫通孔およびプレートがそれぞれ円形であり、プレートが下側径小部および上側径大部を有しており、プレートの径小部が貫通孔に回動自在に嵌め込まれるとともに、径大部の外方突出部分が貫通孔縁部に受けられている、請求項12または13記載の換気兼熱交換装置。
  15. プレートにおける径大部の外方突出部分下面に1つの突起が形成され、ハウジング上壁の貫通孔縁部に、排気用ファン(4A)のファンケーシング(42)の吐出口(401)の向きが排気導出ダクトを接続し得る複数の孔(241)(221)それぞれに合うプレート回動位置において前記突起と嵌合する切欠きが形成されている、請求項14記載の換気兼熱交換装置。
  16. プレートの上面に排気用ファン(4A)のファンケーシング(42)の吐出口(401)の向きを示す表示が設けられている、請求項12〜15のうちのいずれかに記載の換気兼熱交換装置。
  17. プレートの上面に回動用摘み部が形成されている、請求項12〜16のうちのいずれかに記載の換気兼熱交換装置。
  18. 連結手段が、プレートに形成された連結用垂下部と、排気用ファン(4A)のファンケーシング(42)に形成されかつ垂下部が嵌め入れられる上方開口孔(423A)を有する連結用立上り部(423)とよりなる、請求項12〜17のうちのいずれかに記載の換気兼熱交換装置。
  19. 更に、排気用ファン(4A)のファンケーシング(42)の連結用立上り部(423)の上端が、プレートの下面に接合されている、請求項18記載の換気兼熱交換装置。
  20. 排気用ファン(4A)のファンケーシング(42)の吐出口(401)が、周壁(421)の一側部を方形に切り欠くことにより形成され、連結用立上り部(423)が、吐出口(401)および吐出口(401)両側縁部の上方に形成され、周壁(421)内面は、羽根車(41)の垂直回転軸からの距離が吐出口(401)一側縁部から同他側縁部に向かって次第に大きくなるものとなされ、周壁(421)外面および立上り部(423)外面は、羽根車(41)の垂直回転軸からの距離が等しい凸円弧面(424)となされているとともに、周壁(421)外面に、少なくとも下端部および吐出口(401)両側縁部を残して、肉が削られた減肉部(425)(426)が設けられ、前記ファンケーシング(42)の周囲に、排気通路(2A)の後部との連絡部分および排気導出ダクトを接続し得る複数の孔(241)(221)との連絡部分を避けて、前記凸円弧面(424)に合致するファンケーシング回動案内兼排気バイパス防止用凹円弧面(27)が形成されており、ファンケーシング(42)を回動させる際、該凹円弧面(27)によってファンケーシング(42)が案内され、また、吐出口(401)の向きを排気導出ダクトが接続される孔(221)に合わせた際、周壁(421)外面の吐出口(401)両側縁部および立上り部(423)外面が該凹円弧面(27)に重ねられることにより、排気がファンケーシング(42)の外を通って排気導出ダクトに流れ込むのを防止するようになされている、請求項12〜19のうちのいずれかに記載の換気兼熱交換装置。
  21. 請求項1〜20のうちのいずれかに記載の換気兼熱交換装置が家屋の屋根裏に設置され、該装置に接続されたダクトを通じて、高温の室内空気を排気として屋外へ排出し、低温の屋外空気を給気として室内に供給するとともに、該装置のヒートパイプを介して室内空気の熱を屋外空気に与えて熱回収を行うようになされている、空調システム。
  22. ダクトの排気吸込口がトイレおよび浴室のうち少なくとも一方に設けられ、ダクトの給気吹出口が押し入れに設けられている、請求項21記載の空調システム。
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