JP4232432B2 - 光メモリ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホログラフィックメモリを利用する光メモリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置の記録媒体として、主にフレキシブルディスク、ハードディスク(磁気ディスク)等が使用されてきた。近年、これらの記録媒体に加え、CD−ROM、MOD(Magnetro−optical Disk)、DVD(Digital VersatileDisk)等の各種記録媒体が使用されるようになり、その他の記録媒体の研究開発も盛んに行われている。また、ハードディスクの低価格化により、メモリコストの低減に拍車がかかり、現在ではメモリコストは記憶容量1メガバイト当たり約10〜20円といわれているが、さらに低価格化が促進され、次世代のDVDでは1メガバイト当たり数円程度になると予測されている。
【0003】
さらに近年、DVDに続く次世代メモリ素子として有望視されている体積型のホログラフィックメモリは、今後のCPUの高速化、データ容量の大容量化、アクセス速度の高速化等、諸特性の向上により、1メガバイト当たり5〜10銭程度の低価格化も実現可能とされている。
【0004】
以下に、ホログラフィックメモリを用いた光メモリ装置の概要を、図面を参照しながら説明する。図7はホログラフィックメモリを用いた光メモリ装置の構成を示す模式図である。
【0005】
図7において、50は従来の光メモリ装置、51はホログラフィックメモリ(後述する)に記録すべきデジタルデータを平面上に明暗のドットパターン画像、例えば縦480ビット×横640ビットのデータ配列に並べ替えて単位ページ系列データを生成するエンコーダ、52は単位ページに対応する例えば縦480ピクセル×横640ピクセルの変調処理単位を有する透過型のTFT液晶表示装置(LCD)パネル等の空間光変調器(SLM:Spatial Light Modulator)、53はフーリエ変換レンズ、54はFe等が添加されたニオブ酸リチウム単結晶等で形成された体積型のホログラフィックメモリ、55はフーリエ変換レンズ、56はCCD(Charge Coupled Device)やCMOS等のセンサで構成され、空間光変調器52の画素数と同等の画素を備え、入射光の明暗を電気信号の強弱に変換し入射光の輝度に応じたレベルを有するアナログ電気信号を生成する2次元光検出器である受光素子、57は受光素子56で生成されたアナログ信号を所定の振幅値(スライスレベル)と比較し対応する“1”及び“0”のデータを再生するデコーダである。
【0006】
以上のように構成された光メモリ装置について、以下その動作を説明する。
【0007】
記録時においては、空間光変調器52は、照射された光ビームをエンコーダ51からの単位ページ系列データに応じて空間的な光のオンオフ信号に光変調し、変調されたシグナルビームすなわち記録信号光をフーリエ変換レンズ53へ導く。より詳しくは、空間光変調器52は電気信号である単位ページ系列データの論理値“1”に応答してシグナルビームを通過させ、論理値“0”に応答してシグナルビームを遮断することにより、単位ページデータにおける各ビット内容に従った電気−光学変換が達成され、単位ページ系列の記録信号光としての変調されたシグナルビームが生成される。
【0008】
空間光変調器52で生成された記録信号光は、フーリエ変換レンズ53を介してホログラフィックメモリ54に入射する。ホログラフィックメモリ54には、記録信号光の他に、記録信号光のビームの光軸に直交する所定の基準線から入射角度βをもって記録参照光が入射する。記録信号光と記録参照光とは、ホログラフィックメモリ54内で干渉し、この干渉縞がホログラフィックメモリ54内に屈折率格子すなわちホログラムとして記憶されることにより、データの記録が行われる。また、入射角βを変えて記録参照光を入射させて複数の2次元平面データを角度多重記録することにより、3次元データ記録が可能となる。
【0009】
次に、記録されたデータをホログラフィックメモリ54から再生する場合には、信号光ビーム及び参照光ビームの交差する領域の中心に向け記録時と同じ入射角βで再生参照光のみをホログラフィックメモリ54に入射させる。即ち、記録時とは異なり、信号光は入射させない。これにより、ホログラフィックメモリ54内に記録されている干渉縞からの回折光がフーリエ変換レンズ55を通して2次元光検出器である受光素子56へ導かれる。受光素子56は、入射光(再生信号光)の明暗を電気信号の強弱に変換して入射光(再生信号光)の輝度に応じたレベルを有するアナログ電気信号をデコーダ57へ出力する。デコーダ57は、このアナログ電気信号を所定の振幅値(スライスレベル)と比較し、対応する“1”及び“0”のデータを再生する。
【0010】
以上のようにホログラフィックメモリを備えた光メモリ装置においては、2次元の平面データ系列で記録を行うので、記録参照光の入射角βを変えることにより角度多重記録を行うことができる。即ち、記録参照光の入射角βを変化させることにより記録単位である2次元平面をホログラフィックメモリ内に複数規定することができ、その結果、3次元記録が可能となる。なお、これらの事項は、(特許文献1)に開示されている。
【0011】
【特許文献1】
特開2000−284671号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の技術においては、以下のような課題を有していた。
【0013】
(1)ホログラフィックメモリが交換可能に形成されている場合、一の光メモリ装置によって情報が記録されたホログラフィックメモリを他の光メモリ装置に装着して情報を再生する際には、ホログラフィックメモリに入射された記録参照光と同じ位置、同じ角度で再生参照光を照射する必要があり、さらにホログラフィックメモリから出力される再生信号光(再生画像)に対して、記録時と等価な光学経路になるような位置にフーリエ変換レンズや受光素子を3次元的に精密に合わせる必要がある。装置間で生じる誤差を小さくするためである。このため、製造ばらつきが小さく精度が高く、さらに安定した温度特性を有するとともに経時変化の小さな信頼性の高い特殊な部品を使用しなければならず、製造コストが著しく高価になるという課題を有していた。
【0014】
(2)また、装置間で生じる誤差を補正するために、精密な調整機構を要し、さらにその調整機構を用いて何度も繰り返し調整して高精度化を実現していたので、応答性が著しく遅いという課題を有していた。
【0015】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、光学的な位置調整を所定の範囲内で行えばよく、調整時間を少なくすることができ応答性を高めることができ、また、精度や安定性が著しく高い特殊な部品や精密な調整機構を使用しなくてもよく製造コストを低下させることができるとともに汎用性に優れ、さらに信頼性に優れる光メモリ装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の光メモリ装置は、記録すべき情報に基づきコヒーレントな信号光ビームを記録信号光に変調し記録画像を生成する空間光変調器と、前記記録信号光とコヒーレントな記録参照光とが入射されて情報が記録されるホログラフィックメモリに再生参照光が入射されて情報を再生する再生信号光を受光する受光素子と、前記再生信号光の光軸のz方向,x方向,y方向の各々と平行方向及び光軸を中心とする回転方向に、前記受光素子を移動可能に保持する検出位置調整手段とを備え、前記受光素子の縦方向及び/又は横方向の画素数が、前記空間光変調器の縦方向及び/又は横方向の画素数のn倍以上(但し、nは2以上の整数)に形成されており、前記空間光変調器によって生成される前記記録画像が、位置を示す複数の位置情報画像を備え、前記受光素子の隣接する複数の画素からなる画素ブロック内の各画素における前記位置情報画像の受光レベルの総和から平均受光レベルを算出し、前記平均受光レベルを所定の閾値と比較して前記画素ブロックの検出値の2値化処理を行い、前記検出値に基づいて前記検出位置調整手段を駆動する制御部をさらに備えているものである。
【0017】
この構成により、光学的な位置調整を所定の範囲内で行えばよく、調整時間を少なくすることができ応答性を高めることができ、また、精度や安定性が著しく高い特殊な部品や精密な調整機構を使用しなくてもよく製造コストを低下させることができるとともに汎用性に優れ、さらに信頼性に優れる光メモリ装置を実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の光メモリ装置は、記録すべき情報に基づきコヒーレントな信号光ビームを記録信号光に変調し記録画像を生成する空間光変調器と、記録信号光とコヒーレントな記録参照光とが入射されて情報が記録されるホログラフィックメモリに再生参照光が入射されて情報を再生する再生信号光を受光する受光素子と、再生信号光の光軸のz方向,x方向,y方向の各々と平行方向及び光軸を中心とする回転方向に、受光素子を移動可能に保持する検出位置調整手段とを備え、受光素子の縦方向及び/又は横方向の画素数が、空間光変調器の縦方向及び/又は横方向の画素数のn倍以上(但し、nは2以上の整数)に形成されており、空間光変調器によって生成される記録画像が、位置を示す複数の位置情報画像を備え、受光素子の隣接する複数の画素からなる画素ブロック内の各画素における位置情報画像の受光レベルの総和から平均受光レベルを算出し、平均受光レベルを所定の閾値と比較して画素ブロックの検出値の2値化処理を行い、検出値に基づいて検出位置調整手段を駆動する制御部をさらに備えているものである。
【0019】
この構成により、以下のような作用が得られる。
【0020】
(1)受光素子に再生された再生信号光と空間光変調器で生成された記録信号光との光学的な位置調整を所定の範囲内で行えばよく、調整時間を少なくすることができ応答性を高めることができる。
【0021】
(2)再生時の光学経路を所定の範囲内で記録時と等価にすればよいので、精度や安定性が著しく高い特殊な部品や精密な調整機構を使用しなくてもよく、製造コストを低下させることができるとともに部品選択性の自由度が高く汎用性に優れ、さらに信頼性を高めることができる。
【0022】
(3)再生時の光学経路を調整して所定の範囲内で記録時と等価にすることができるので、振動が加わる車載用や携帯用等の振動環境下の機器においても使用することができ応用性を高めることができる。
【0023】
ここで、受光素子の縦方向及び/又は横方向の各々の画素数が、空間光変調器の縦方向及び/又は横方向の画素数の整数倍でない場合は、処理が複雑になり処理時間を要し応答性が低下する傾向がみられるため好ましくない。
【0024】
ホログラフィックメモリとしては、LiNbO3,BaTiO3,BaSrTiO3等の強誘電性酸化物、シレナイト化合物等の立方晶に属する酸化物、GaAs,InP等の化合物半導体、アゾベンゼン,ジアリールエテン等の有機化合物等で形成されたものが用いられる。
【0035】
(1)空間光変調器によって生成される記録画像が位置情報画像を有しているので、受光素子が受光した位置情報画像の再生画像の位置合わせを行うことによって、記録時と等価な光学経路になるような位置にホログラフィックメモリと受光素子等との位置関係を調整することができ、記録再生精度を高めることができる。
【0036】
ここで、位置情報画像としては、記録画像の中央部や隅部の複数の所定箇所に十文字状,垂直線状,水平線状,略方形状,鉤状,略円形状等に形成されたトンボ画像(目印)が用いられる。
【0039】
(1)検出位置調整手段を有しているので、装置間の製造誤差が大きな場合やホログラフィックメモリへの記録の多重度が大きな場合であっても、記録再生精度を向上させることができるとともに記録密度を向上させることができ、さらに記録時と再生時の光学的ずれが原因となるエラーレートを小さくすることができ信頼性を高めることができる。
【0042】
(1)制御部を備えているので、受光素子の位置を所定の範囲内で調整すればよく、調整時間を少なくすることができ応答性を高めることができる。また、平均受光レベルを算出するので、光学的なずれが原因となるデータの誤差を相殺してキャンセルすることができ再生精度を高めることができる。
【0043】
(2)電気−光変換における画素の特性バラツキや参照光の光強度バラツキ等による影響も軽減することができ再生精度を高めることができる。
【0044】
本発明の請求項2記載の発明は、ホログラフィックメモリが、交換可能に形成されている光メモリ装置である。
【0045】
この構成により、請求項1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
【0046】
(1)ホログラフィックメモリが交換可能に形成されているので、コンピュータ装置等のフロッピー(R)ディスク,CD−ROM,DVD等のような携帯自在な記録媒体を用いることができ応用性に優れる。
【0050】
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0051】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における光メモリ装置の構成を示す模式図である。
【0052】
図1において、1は光メモリ装置、2はNd:YAGレーザー等のレーザー、3はレーザー2から発射されたレーザービームが入射されて第2高調波を発生するSHG(2nd Harmonic Generator)である。SHG3はレーザービームが通過したときに一定の効率で波長が1/2に変換された短波長コヒーレント光(光ビーム)を発生する。4はSHG3で発生したレーザービームの1/2波長の短波長コヒーレント光(光ビーム)だけを通過させる波長選択フィルタ、5は光ビームを直進する信号光ビームと偏向する記録参照光ビームとの2つに分け各々を信号光ビーム光路及び記録参照光ビーム光路に導くビームスプリッタ、6はコントローラ(図示しない)で制御され信号光ビーム光路を開閉するシャッタ、7は信号光ビームを所定径の平行光に拡大するビームエキスパンダ、8は透過型のLCD等で形成された空間光変調器である。空間光変調器8はエンコーダ(図示しない)から供給されるディジタル記録データ(記録すべき情報)に基づいて、ビームエキスパンダ7からの信号光ビームを変調し記録信号光に変換する。ここで、本実施の形態においては、空間光変調器8は縦480×横640ピクセルの複数の画素を有している。
【0053】
9は空間光変調器8で変調されて生成された記録信号光をフーリエ変換し後述するホログラフィックメモリに集光するフーリエ変換レンズ、10はフーリエ変換レンズ9で記録信号光がフーリエ変換され集光されたフーリエ変換像が結像される体積型のホログラフィックメモリである。ここで、本実施の形態においては、ホログラフィックメモリ10は円柱体形状のニオブ酸リチウム単結晶等のフォトリフラクティブ材料の単結晶体を備え、その光学結晶軸とホログラフィックメモリ10の回転対称軸とが平行になるように形成されている。また、ホログラフィックメモリ10の回転対称軸が、フーリエ変換像が結像されるフーリエ面と平行になるような位置に配置されている。
【0054】
11,12は記録参照光ビーム光路に配設され記録参照光を反射させてホログラフィックメモリ10へ入射させるミラーである。ミラー11,12によってホログラフィックメモリ10へ入射した記録参照光は、ホログラフィックメモリ10の内部でフーリエ変換レンズ9からの記録信号光と交差して干渉し3次元の干渉縞を生成する。ここで、本実施の形態においては、記録参照光と記録信号光がフーリエ面上ではなく、フーリエ面の手前又は奥で干渉するようにミラー12、フーリエ変換レンズ9等の光学系が配置されている。また、信号光ビーム光路及び参照光ビーム光路は、ホログラフィックメモリ10の回転対称軸と垂直となる法線を有する平面内に配置されている。
【0055】
13はホログラフィックメモリ10の端部に配設されホログラフィックメモリの光学結晶軸方向(図1に示す矢印A方向)に所定ピッチで移動させる軸方向移動手段、13aはホログラフィックメモリ10の光学結晶軸を中心とする回転方向(図1に示す矢印B方向)に所定ピッチで回転させる回転テーブル等の回転方向移動手段である。軸方向移動手段13、回転方向移動手段13aはコントローラ(図示しない)により制御されるステッピングモータやピエゾアクチュエータ等の駆動部(図示しない)によりホログラフィックメモリ10を軸方向及び回転方向に移動できるようになっている。
【0056】
14は再生時にホログラフィックメモリ10に記録されている干渉縞から得られた回折光(再生信号光)をフーリエ変換するフーリエ変換レンズ、15はCCDやCMOS等で構成され空間光変調器8の縦方向及び/又は横方向の画素数の各々2倍以上の画素数を有し、入射された再生信号光の明暗を電気信号の強弱に変換し再生信号光の輝度(受光レベル)に応じたレベルを有するアナログ電気信号をデコーダ(図示しない)に出力する受光素子、16はフーリエ変換レンズ14及び受光素子15を再生信号ビーム光路の光軸のz方向(図1に示す矢印Cの方向)に移動させホログラフィックメモリ10との距離を調整するとともに、受光素子15の受光面を再生信号光ビーム光路の光軸のz方向並びにメリジオナル平面(yz平面)及びサジタル平面(xz平面)にそれぞれ含まれる当該光路の光軸に垂直な2つのx及びy方向に平行移動させ、さらに当該光路の光軸周り及び2つのx及びy方向の周りにそれぞれ回転移動させることができる検出位置調整手段である。検出位置調整手段16は、受光素子15が検出した位置情報画像に対応する信号に応じてステッピングモータやピエゾアクチュエータ等の駆動部(図示しない)を用いて受光素子15等の位置調整を行っている。17は受光素子15の隣接する複数の画素からなる画素ブロック内の各画素における位置情報画像の受光レベルの総和から平均受光レベルを算出し、平均受光レベルを所定の閾値と比較して画素ブロックの検出値の2値化処理を行い、検出値に基づいて検出位置調整手段16を駆動する制御部である。
【0057】
以上のように構成された実施の形態1における光メモリ装置について、記録時の動作を以下説明する。
【0058】
レーザー2から出射されたレーザービームはSHG3を通過するときに波長が1/2に波長変換され、波長選択フィルタ4をレーザービームの1/2波長の光ビームのみが通過する。波長選択フィルタ4を通過した光ビームは、ビームスプリッタ5によって直進する信号光ビームと偏向する記録参照光ビームの2つに分けられ、各々が信号光ビーム光路と記録参照光ビーム光路に導かれる。ビームスプリッタ18を通過した信号光ビームは、シャッタ6により光路を通過する時間を制御され、ビームエキスパンダ7により所定径の平行光に拡大される。空間光変調器8では、エンコーダ(図示しない)から供給されるディジタル記録データ(記録すべき情報)に応じて、ビームエキスパンダ7からの信号光ビームを記録信号光(空間光変調器8の各画素の透過/非透過に応じて形成される、例えば市松模様のような2次元格子パターンの記録ページデータ)に変換する。空間光変調器8で変調された記録信号光は、フーリエ変換レンズ9によりフーリエ変換されホログラフィックメモリ10に集光されてホログラフィックメモリ10内にフーリエ変換像として結像される。
【0059】
一方、参照光ビーム光路では、記録参照光がミラー11,12により反射されてホログラフィックメモリ10へ入射される。ホログラフィックメモリ10内ではフーリエ変換レンズ9からの記録信号光と記録参照光が交差して干渉し3次元の干渉縞が生成される。以上のように、データを記録するときには記録信号光と記録参照光を同時にホログラフィックメモリ10内の所定部位に照射し干渉縞を屈折率が変化した屈折率格子として記録する。干渉縞の形成時間はシャッタ6で制御される。
【0060】
また、軸方向移動手段13を用いてホログラフィックメモリ10をホログラフィックメモリ10の光学結晶軸方向(矢印Aの方向)に移動させることにより、記録参照光と記録信号光とにより生成される干渉縞のホログラフィックメモリ10内の記録位置が矢印Aの方向にシフトし、空間多重記録が実現される。また、回転方向移動手段13aを用いてホログラフィックメモリ10をホログラフィックメモリ10の光学結晶軸を中心とする回転方向(矢印Bの方向)に回転させることにより、干渉縞の記録面が回転し角度多重記録及び空間多重記録が実現される。
【0061】
次に、空間光変調器で生成される記録画像に形成された位置情報画像について図面を用いて説明する。
【0062】
図2は空間光変調器が生成した記録画像に形成された位置情報画像を示す模式図であり、図3は図2の要部拡大図であり、図4は受光素子が受光した位置情報画像の要部拡大図である。
【0063】
図2,図3において、20は実施の形態1における光メモリ装置1の空間光変調器8が生成した記録画像、21〜23は記録画像20の左側の上部,中央部,下部の各々に十文字状に形成された位置情報画像としてのトンボ画像、24は記録画像20の幅方向の中央に連続した垂直線状に形成された位置情報画像としてのトンボ画像、25〜27は記録画像20の幅方向の中央の上部,中央部,下部の各々にトンボ画像24と重なる水平線状に形成された位置情報画像としてのトンボ画像、28〜30は記録画像20の右側の上部,中央部,下部の各々に十文字状に形成された位置情報画像としてのトンボ画像である。トンボ画像24,26は、幅が空間光変調器8の1画素分で形成されており(図3参照)、他のトンボ画像21〜30も同様に空間光変調器8の1画素分の幅で形成されている。なお、記録画像20の外周に記載されたX1〜5、Y1〜5は空間光変調器8の画素の座標を示している。
【0064】
図4において、40は空間光変調器8で生成した位置情報画像を含む記録画像の情報が記録されたホログラフィックメモリ10に再生参照光を入射して受光素子15に再生した再生画像、41は受光素子15に再生されたトンボ画像24の再生画像、42は受光素子15に再生されたトンボ画像26の再生画像である。なお、再生画像40の外周に記載されたX1〜10、Y1〜10は受光素子15の画素の座標を示している。
【0065】
ここで、本実施の形態においては、受光素子15の縦方向及び横方向の画素数が空間光変調器8の画素数の2倍に形成されているので、受光素子15においては、トンボ画像24,26の再生画像41,42の幅は受光素子15の2画素分で形成されている。
【0066】
図4に示すように、受光素子15の画素のX座標の5列及び6列(以下、中心列という)、Y座標の5行及び6行(以下、中心行という)にトンボ画像24,26の再生画像41,42が位置するときを、記録画像と再生画像とが完全に一致した位置ずれが生じていない状態とする。
【0067】
以上のように構成された実施の形態1における光メモリ装置を用いた位置合わせ方法について、以下図面を参照しながら説明する。
【0068】
図5は受光素子において位置ずれを生じている位置情報画像を示す要部模式図であり、図6(a)は図5の状態から位置ずれを少し修正した状態を示す要部模式図であり、図6(b),図6(c)は画素ブロックを示す図6(a)の要部拡大図である。なお、図5,図6に示す位置情報画像はトンボ画像24,26の再生画像41,42を示している。
【0069】
図5に示すように、トンボ画像24の再生画像41は受光素子15の画素のX座標の5列及び6列(中心列)から左方向にずれており、トンボ画像26の再生画像42は受光素子15の画素のY座標の5行及び6行(中心行)から上方向にずれているとする。このような場合には、検出位置調整手段16は、再生画像41と再生画像42の交点が中心列と中心行の交点と一致するように受光素子15をx・y方向に平行移動させる。次いで、検出位置調整手段16は、再生画像42が中心行に、かつ、再生画像41が中心列にくるようにし、さらに、トンボ画像22の再生画像(図示しない)及びトンボ画像29の再生画像(図示しない)の各々の水平線が中心行に、かつ、トンボ画像24の再生画像41が中心列にくるように、受光素子15をRxy方向に回転させる。なお、トンボ画像21〜30の再生画像の水平線と垂直線の幅が所定の画素数(例えば、4画素)以上の幅になっている場合や、四隅に形成されたトンボ画像21,23,28,30の再生画像について、トンボ画像21,23,28,30の十文字状の再生画像の交点が各々の中心にないようなスケール変化が生じている場合は、線幅が所定の画素数以内の幅になり、かつ、トンボ画像21,23,28,30の再生画像の交点が各々の中心にくるように、検出位置調整手段16は受光素子15の位置をC方向に調整する。
【0070】
以上のようにして、検出位置調整手段16は受光素子15の位置を調整し、再生画像41がX座標の5・6列目(中心列)から所定画素離れた範囲内に入り、かつ、再生画像42がY座標の5・6行目(中心行)から所定画素離れた範囲内に入るように位置ずれの修正を行う。本実施の形態においては、図6(a)に示すように、再生画像42がY座標の5・6行目(中心行)と一致し、再生画像41がX座標の5・6列目(中心列)から各々2列(2画素分)離れた3列と8列の間に入るようになるまで、受光素子15の位置が修正された例を示している。図6(a)においては、X座標の3列目における再生信号光の受光レベルは0%、X座標の4列目及び6列目における再生信号光の受光レベルは80%、X座標の5列目における再生信号光の受光レベルは100%であるとする(暗度が増すにつれ受光レベルが大きくなり、明度が増すにつれ受光レベルが小さくなるとする)。なお、本実施の形態において、所定画素を2画素分としたのは、トンボ画像21〜30の幅が空間光変調器8の1画素分で形成されており、受光素子15の縦方向及び横方向の画素が空間光変調器8の画素の2倍の2画素分で形成されおり、空間光変調器8の1画素が受光素子15の4画素(縦2画素,横2画素)に相当するからである。
【0071】
次に、再生画像41,42と中心列又は中心行との間にずれが生じているか否かを判定するために制御部17が行うずれ量の数値化(2値化)について、図6(b),図6(c)を参照しながら説明する。
【0072】
図中、43は受光素子のX座標9・10行、Y座標3・4列の交わる4画素の画素ブロック、44は受光素子のX座標9・10行、Y座標3・4列の交わる4画素の画素ブロックである。1つの画素ブロック43,44の大きさは空間光変調器の1画素と同じ大きさに形成され、各画素ブロックは空間光変調器の各画素と対応する位置に形成されている。
【0073】
図6(b)では、上述のように、座標(X,Y)=(3,9)、(3,10)で示す画素における受光レベルは0%、座標(X,Y)=(4,9)、(4,10)で示す画素における受光レベルは80%であるから、制御部17は、これらの隣接する4画素からなる画素ブロック43の各画素の受光レベルの総和を画素数で除して平均受光レベルを算出する(平均受光レベル=160÷4=40%)。閾値を50%として、平均受光レベルが閾値より大きな場合を検出値“1”(暗)、小さな場合を検出値“0”(明)として2値化処理を行うものとすると、図6(b)の場合は、40%(平均受光レベル)<50%(閾値)となり、制御部17は2値化処理を行い検出値“0”(X座標の3列及び4列にトンボ画像の再生画像が位置しない)と判定する。
【0074】
図6(c)では、上述のように、座標(5,9)、(5,10)で示す画素における受光レベルは100%、座標(6,9)、(6,10)で示す画素における受光レベルは80%であるから、これらの4画素からからなる画素ブロック44の平均受光レベルは90%である。閾値50%の場合、90%(平均受光レベル)>50%(閾値)となり、制御部17は2値化処理を行い、検出値“1”(X座標の5列及び6列(中心列)にトンボ画像の再生画像が位置する)と判定する。
【0075】
再生画像42がY座標の5・6行目(中心行)と一致し、X座標の5列及び6列(中心列)においても検出値“1”と制御部17が判定したので、制御部17は検出位置調整手段16を駆動するのを止め、記録された情報の再生が開始される。
【0076】
なお、制御部17が、X座標の5列及び6列(中心列)及びY座標の5・6行目(中心行)において検出値“1”と判定できないときは、制御部17は検出値“1”と判定できるようになるまで、検出位置調整手段16を駆動して繰り返し受光素子15の位置を調整して上述の2値化処理を行う。
【0077】
以上のように実施の形態1における光メモリ装置は構成されているので、以下のような作用が得られる。
【0078】
(1)受光素子の縦方向及び/又は横方向の画素数が、空間光変調器の縦方向及び/又は横方向の画素数の2倍以上に形成されているので、受光素子に再生された再生信号光と空間光変調器で生成された記録信号光との光学的な位置調整を所定の範囲内で行えばよく、調整時間を少なくすることができ応答性を高めることができる。
【0079】
(2)空間光変調器によって生成される記録画像が位置情報画像を有しているので、受光素子が受光した位置情報画像の再生画像の位置合わせを行うことによって、記録時と等価な光学経路になるような位置にホログラフィックメモリと受光素子等との位置関係を調整することができ、記録再生精度を高めることができる。
【0080】
(3)検出位置調整手段を有しているので、装置間の製造誤差が大きな場合やホログラフィックメモリへの記録の多重度が大きな場合であっても、記録再生精度を向上させることができるとともに記録密度を向上させることができる。また、記録時と再生時の光学的ずれが原因となるエラーレートを小さくすることができ信頼性を高めることができる。
【0081】
(4)受光素子の隣接する複数の画素からなる画素ブロック内の各画素における位置情報画像の受光レベルの総和から平均受光レベルを算出し、平均受光レベルを所定の閾値と比較して画素ブロックの検出値の2値化処理を行い、検出値に基づいて検出位置調整手段を駆動する制御部を備えているので、受光素子の位置を所定の範囲内で調整すればよく、調整時間を少なくすることができ応答性を高めることができる。また、平均受光レベルを算出するので、光学的なずれが原因となるデータの誤差を相殺してキャンセルすることができ再生精度を高めることができる。さらに、電気−光変換における画素の特性バラツキや参照光の光強度バラツキ等による影響も軽減することができ再生精度を高めることができる。
【0082】
(5)再生時の光学経路を調整して所定の範囲内で記録時と等価にすることができるので、振動が加わる車載用や携帯用等の振動環境下の機器においても使用することができ応用性を高めることができる。
【0083】
(6)記録参照光と記録信号光とをホログラフィックメモリ中に存在するフーリエ面の手前もしくは奥で干渉させるように光学系が配設されているので、記録画像の非線形歪みを生じ難くし記録再生精度を高めることができる。フーリエ面では記録信号光の強度が最大であるので、この高い光強度を有するフーリエ面上の記録信号光の0次光と記録参照光が干渉し合うとフォトリフラクティブ効果が飽和し、記録画像の非線形歪みが生じやすくなる傾向があるからである。
【0084】
(7)隣接する複数画素からなる画素ブロックが空間光変調器の画素と同じ大きさに形成され、各画素の受光レベルから得られた平均受光レベルと閾値とを比較して2値化処理を行うので、受光素子の位置合わせの許容範囲を広げ位置合わせに要する時間を短縮させることができ、応答性を高めることができる。また、記録時と再生時の光学的ずれが原因となるデータ誤りを少なくすることができる。
【0085】
(8)9箇所形成された位置情報画像を完全に画素レベルで合致させるためにはホログラフィックメモリの位置(A・B方向)、フーリエ変換レンズ14の焦点距離バラツキ(C方向)、受光素子15の位置(x・y方向及び光軸を中心としたRxy回転方向)等の制御に多大な時間を要するが、中心部や隅部等に形成された位置情報画像の位置を所定の範囲内で調整すればよいので、位置調整時間を少なくすることができ応答性を高めることができる。
【0086】
なお、実施の形態1においては、位置情報画像であるトンボ画像21〜30の再生画像の受光レベルについて、黒(暗)を“1”、白(明)を“0”としたものについて説明したが、黒(暗)を“0”、白(明)を“1”とすることもできる。
【0087】
また、ホログラフィックメモリ10を回転させて角度多重された場合の回転方向(B方向)について、画像のトラッキング調整を常時可能にするために、中心に1本の連続した垂直線状のトンボ画像24を形成した場合について説明したが、連続していない断続的な垂直線状のトンボ画像を形成することもできる。また、連続した水平線状のトンボ画像を形成することもできる。
【0088】
また、画素ブロックの2値化処理についてトンボ画像を用いて説明したが、トンボ画像以外の再生画像についても同様に、画素ブロック内の各画素における位置情報画像の受光レベルの総和から平均受光レベルを算出し、平均受光レベルを所定の閾値と比較して画素ブロックの検出値の2値化処理を行い、記録画像の再生を行う。
【0089】
また、2値化処理を行う際の閾値を一律50%にした場合について説明したが、閾値を複数設定し、画素単位で閾値を選択できるようにすることもできる。これにより、より高精度に補正を行うことができるという作用が得られる。
【0090】
【発明の効果】
以上のように、本発明の光メモリ装置によれば、以下のような有利な効果が得られる。
【0091】
請求項1に記載の発明によれば、
(1)受光素子に再生された再生信号光と空間光変調器で生成された記録信号光との光学的な位置調整を所定の範囲内で行えばよく、調整時間を少なくすることができ応答性を高めることができる光メモリ装置を提供することができる。
【0092】
(2)再生時の光学経路を所定の範囲内で記録時と等価にすればよいので、精度や安定性が著しく高い特殊な部品や精密な調整機構を使用しなくてもよく、製造コストを低下させることができるとともに部品選択性の自由度が高く汎用性に優れ、さらに信頼性を高めることができる光メモリ装置を提供することができる。
【0093】
(3)再生時の光学経路を調整して所定の範囲内で記録時と等価にすることができるので、振動が加わる車載用や携帯用等の振動環境下の機器においても使用することができる応用性に優れた光メモリ装置を提供することができる。
【0094】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、
(1)受光素子の縦方向及び/又は横方向の画素数が、空間光変調器の縦方向及び/又は横方向の画素数のm倍(但し、mは2〜8の整数)に形成されているので、画素数を増やしたことによるデータの増加量が比較的少なく処理時間を増やさずに分解能を高め応答性を高めることができる光メモリ装置を提供することができる。
【0095】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、
(1)受光素子の縦方向及び/又は横方向の画素数が、空間光変調器の縦方向及び/又は横方向の画素数の2x倍(但し、xは3以上の整数)に形成されているので、ロジックを組み易くすることができるとともに処理が容易になるため、処理時間を増やさずに分解能を高め応答性を高めることができる光メモリ装置を提供することができる。
【0096】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1の効果に加え、
(1)空間光変調器によって生成される記録画像が位置情報画像を有しているので、受光素子が受光した位置情報画像の再生画像の位置合わせを行うことによって、記録時と等価な光学経路になるような位置にホログラフィックメモリと受光素子等との位置関係を調整することができ、記録再生精度を高めることができる光メモリ装置を提供することができる。
【0097】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の内いずれか1の効果に加え、
(1)検出位置調整手段を有しているので、装置間の製造誤差が大きな場合やホログラフィックメモリへの記録の多重度が大きな場合であっても、記録再生精度を向上させることができるとともに記録密度を向上させることができ、さらに記録時と再生時の光学的ずれが原因となるエラーレートを小さくすることができ信頼性に優れた光メモリ装置を提供することができる。
【0098】
請求項6に記載の発明によれば、請求項5の効果に加え、
(1)制御部を備えているので、受光素子の位置を所定の範囲内で調整すればよく、調整時間を少なくすることができ応答性を高めることができる。また、平均受光レベルを算出するので、光学的なずれが原因となるデータの誤差を相殺してキャンセルすることができ再生精度を高めることができる光メモリ装置を提供することができる。
【0099】
(2)電気−光変換における画素の特性バラツキや参照光の光強度バラツキ等による影響も軽減することができ再生精度を高めることができる光メモリ装置を提供することができる。
【0100】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6の内いずれか1の効果に加え、
(1)ホログラフィックメモリが交換可能に形成されているので、コンピュータ装置等のフロッピー(R)ディスク,CD−ROM,DVD等のような携帯自在な記録媒体を用いることができ応用性に優れた光メモリ装置を提供することができる。
【0101】
請求項8に記載の発明によれば、
(1)光学的な位置調整を所定の範囲内で行えばよく、調整時間を少なくすることができ応答性を高めることができ、また、精度や安定性が著しく高い特殊な部品や精密な調整機構を使用しなくてもよく製造コストを低下させることができるとともに汎用性に優れ、さらに信頼性に優れた光メモリ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における光メモリ装置の構成を示す模式図
【図2】空間光変調器が生成した記録画像に形成された位置情報画像を示す模式図
【図3】図2の要部拡大図
【図4】受光素子が受光した位置情報画像の要部拡大図
【図5】受光素子において位置ずれを生じている位置情報画像を示す要部模式図
【図6】(a)図5の状態から位置ずれを少し修正した状態を示す要部模式図
(b)画素ブロックを示す図6(a)の要部拡大図
(c)画素ブロックを示す図6(a)の要部拡大図
【図7】ホログラフィックメモリを用いた光メモリ装置の構成を示す模式図
【符号の説明】
1 光メモリ装置
2 レーザー
3 SHG
4 波長選択フィルタ
5 ビームスプリッタ
6 シャッタ
7 ビームエキスパンダ
8 空間光変調器
9 フーリエ変換レンズ
10 ホログラフィックメモリ
11,12 ミラー
13 軸方向移動手段
13a 回転方向移動手段
14 フーリエ変換レンズ
15 受光素子
16 検出位置調整手段
17 制御部
20 記録画像
21,22,23,24,25,26,27,28,29,30 トンボ画像
40,41,42 再生画像
43,44 画素ブロック
50 光メモリ装置
51 エンコーダ
52 空間光変調器
53 フーリエ変換レンズ
54 ホログラフィックメモリ
55 フーリエ変換レンズ
56 受光素子
57 デコーダ

Claims (2)

  1. 記録すべき情報に基づきコヒーレントな信号光ビームを記録信号光に変調し記録画像を生成する空間光変調器と、前記記録信号光とコヒーレントな記録参照光とが入射されて情報が記録されるホログラフィックメモリに再生参照光が入射されて情報を再生する再生信号光を受光する受光素子と、前記再生信号光の光軸のz方向,x方向,y方向の各々と平行方向及び光軸を中心とする回転方向に、前記受光素子を移動可能に保持する検出位置調整手段とを備え、前記受光素子の縦方向及び/又は横方向の画素数が、前記空間光変調器の縦方向及び/又は横方向の画素数のn倍以上(但し、nは2以上の整数)に形成されており、前記空間光変調器によって生成される前記記録画像が、位置を示す複数の位置情報画像を備え、前記受光素子の隣接する複数の画素からなる画素ブロック内の各画素における前記位置情報画像の受光レベルの総和から平均受光レベルを算出し、前記平均受光レベルを所定の閾値と比較して前記画素ブロックの検出値の2値化処理を行い、前記検出値に基づいて前記検出位置調整手段を駆動する制御部をさらに備えていることを特徴とする光メモリ装置。
  2. 前記ホログラフィックメモリが、交換可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の光メモリ装置。
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