JP4358136B2 - 光情報記録再生装置および空間光変調器ならびに光情報再生方法および光情報記録方法 - Google Patents

光情報記録再生装置および空間光変調器ならびに光情報再生方法および光情報記録方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4358136B2
JP4358136B2 JP2005077076A JP2005077076A JP4358136B2 JP 4358136 B2 JP4358136 B2 JP 4358136B2 JP 2005077076 A JP2005077076 A JP 2005077076A JP 2005077076 A JP2005077076 A JP 2005077076A JP 4358136 B2 JP4358136 B2 JP 4358136B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
light
optical information
information recording
pixels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005077076A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006260681A (ja
Inventor
隆之 塚本
一紀 松本
明子 平尾
留美子 早瀬
典克 笹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2005077076A priority Critical patent/JP4358136B2/ja
Publication of JP2006260681A publication Critical patent/JP2006260681A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4358136B2 publication Critical patent/JP4358136B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Description

本発明は、ホログラム記録再生装置およびホログラム記録再生方法に関する。
CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の光学スポット記録再生方法では、1つの記録マークを1ビットの情報に対応させ、各記録マークを互いに離間させている。一般に、光学スポット記録方法では、波長の短い記録光を用いて記録マークの寸法を小さくすることにより記録密度を高める。しかし、この手法による記録密度の向上は限界に近づいている。
そこで、さらに記録密度を向上できる光学記録方法として、ホログラム記録再生方法が期待されている。
ホログラム記録再生方法では、まず、数値データを少なくとも2つの状態を表す画素からなる2次元の画像データに符号化する。次に、画像データを空間光変調器に表し、空間光変調器に入射された光から強度等が変調された記録光を形成する。最後に、記録光と参照光との干渉縞をホログラム記録媒体に記録する。その後、参照光がホログラム記録媒体に入射し記録情報を反映した再生光を得る。この再生光を光強度検出器にて検出する。このときの検出強度の分布から画像データを再生し、さらに、数値データに復号化する。この符号化および復号化の際には、2次元に配列された複数の単位領域で表される、画像データの最小単位(以後、シンボル)を、複数ビット分の数値データに対応させている。
これらの記録方法における、情報の符号化について説明する。
光学スポット記録方法では、記録マークに記録される信号が連続して同じ値を採ると、再生時の検出精度が低下する。そこで、記録される信号をある程度不連続とするような方法を用いて符号化される。すなわち、mビットの数値データを、mに比して大であるnビット分の記録マークを用いて記録している(非特許文献1参照。)。
ホログラム記録方法において、媒体を透過もしくは反射し形成された再生光は散乱成分を多く持つ。このため、得られる画像データにおいて、明画素が隣接すると、個々の明画素に起因する不明瞭さが倍増し、検出精度が低下する。そこで、再生光において明画素を隣接させないように、シンボルのパターンを配置し、符号化する方法が知られている(特許文献1参照。)。
米国特許第5808998号明細書 徳丸春樹、横川文彦、入江満共著、「図解DVD読本」、第一版、オーム社、2003年9月20日、p.63−70
しかし、この方法ではシンボルに対応する像の間を跨いで隣接する明画素を回避できない。このため、検出精度を十分に向上できない。
一方、シンボルのパターンにこれを回避する制限を設けると、利用できるシンボルのパターンの数が少なくなるため、符号化の効率が落ちる。例えば、4×4の16の単位領域のシンボルにおいて明画素に対応する単位領域を3つ配置するパターンでは、利用できるシンボルのパターンが276から70に減少し、符合化の効率が下がる。
すなわち、優れた符号化の効率と高い検出精度との両立が難しいという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、優れた符号化の効率と高い検出精度とを両立できる、光情報記録再生装置および空間光変調器ならびに光情報記録および再生方法を提供することを目的とする。
第1の発明の光情報記録再生装置は、画素を2以上有する複数の画素部と前記画素部に挟まれ前記画素に比して幅が短い非画素部とを有する第1の領域を有し、前記第1の領域を用いて、光から強度もしくは偏光が変調された情報光を形成できる空間光変調器と、結像される再生光における前記非画素部に相当する像の幅以下の幅を有する単位検出部を備える前記2次元検出器と、記録時には、前記情報光と参照光とを光情報記録媒体に入射させ、再生時には、前記参照光を光情報記録媒体に入射させ、この光情報記録媒体から得られる再生光を2次元検出器に結像する光学系と、を具備することを特徴とする。
第2の発明の空間光変調器は、画素を2以上有する複数の画素部と、画素部に挟まれた非画素部と、を有する第1の領域を備え、非画素部の幅L2と画素の幅L1とは、式(1)の関係を満たし、第1の領域は、光の強度もしくは偏光を変調できることを特徴とする。
L1/4 ≦ L2 < L1 ・・・式(1)
第3の発明の光情報記録方法は、数値データを、状態2の単位領域に比して状態1の単位領域の数が少なく状態1の単位領域が互いに隣接しないシンボルからなる画像データに符号化する工程と、画素を2以上有する複数の画素部と画素部に挟まれ画素に比して幅が短い非画素部とを有する第1の領域を備える空間光変調器を用いて、状態1の単位領域を、明画素を形成しうる状態に対応させ、状態2の単位領域を、暗画素を形成しうる状態に対応させ、画素部に画像データを表示する工程と、その後、第1の領域を用いて、光から情報光を形成する工程と、情報光および参照光を光情報記録媒体に入射させ、情報を記録する工程と、を具備することを特徴とする。
第5の発明の光情報再生方法は、画素を2以上有する複数の画素部と画素部に挟まれ画素に比して幅が短い非画素部とを有する第1の領域を有する空間光変調器において、画素を、明画素を形成しうる状態とする工程と、光を空間光変調器に入射させて、画素の状態を反映した光を得る工程と、その後、画素の状態を反映した光を光情報記録媒体に入射させ、得られた光を2次元検出器に結像させる工程と、結像された光における非画素部に相当する像の、2次元検出器における位置に基づいて、空間光変調器と2次元検出器との相対位置を補正する工程と、を具備することを特徴とする。
本発明は、優れた符号化の効率と高い検出精度とを両立できる、光情報記録再生装置および空間光変調器ならびに光情報記録および再生方法を提供できる。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は発明の説明とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
本発明は、透過型の光情報記録媒体を用いたホログラムについても反射型の光情報記録媒体を用いたホログラムにてついても適用できる。また、本発明は、情報を記録する記録光の干渉方法として、二光束干渉法についても同軸干渉法についても適用できる。
本実施の形態では、反射型同軸干渉法を用いたホログラムを用いて本発明を説明する。
(光情報記録媒体)
光情報記録媒体1について図1を参照して説明する。
図1は、光情報記録媒体1およびその近傍での光学系を示す斜視模式図である。図1に示すように、光情報記録媒体1は、ディスク状に形成されている。光情報記録媒体1は、透明基板4を有し、透明基板4の主面上に記録層3、他方の主面上には反射層5を備えており、さらに記録層3の光入射側には保護層2を備えている。対物レンズ7によって光情報記録媒体1に入射された記録光は記録層3の中で干渉し、ホログラム6を形成する。
保護層2は、適宜、記録層3を機械的に保護するために設ける。
記録層3は、電磁波である記録光の強度に応じてその光学特性が変化するホログラム記録材料を有する。ホログラム記録材料は有機材料であっても無機材料であっても構わない。有機材料であれば、例えば、フォトポリマ、フォトリフラクティブポリマ、フォトクロミック色素分散ポリマなどが挙げられる。無機材料であれば、例えば、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウムなどのフォトリフラクティブ結晶が挙げられる。
透明基板4は、ガラス、またはポリカーボネート等のプラスティックにより形成されている。
反射層5は、記録光波長における反射率が高い材料、例えばアルミニウムなどにより形成されている。便宜上、図示をしていないが、反射層5における透明基板4側の面は、トラッキングサーボを行うための情報とアドレス情報とを表すための凹凸構造などを有していてもよい。なお、反射層5としてダイクロイック反射層を用いてもよい。
ここで、トラッキングサーボを行う方式としては、連続サーボ方式を用いることが好ましい。なお、反射層5の凹凸に起因する記録光の乱れが問題になる場合は、サンプルドサーボ方式を用いてもかまわない。トラッキングサーボを行うための情報としては、例えばウォブルピットを用いることが出来る。
(光情報記録媒体のサーボ)
光情報記録再生装置において、光情報記録媒体1に対するサーボを行うための機構およびサーボの方法について説明する。
図2は、反射型同軸干渉法を用いた光情報記録再生装置の概略構成図である。図2に示すように、光情報記録再生装置はおよびこれに係わる光学系であるコリメートレンズ23、偏光ビームスプリッタ24、旋光用光学素子25、凸レンズ26、シリンドリカルレンズ27、4分割フォトディテクタ28等を有している。
サーボ用光源装置22は、可干渉性などから直線偏光のレーザが望ましい。レーザとしては、半導体レーザ、He−Neレーザ、アルゴンレーザ、YAGレーザなどが挙げられる。サーボ用光源装置22のレーザは、記録用光源装置8のレーザとは異なる波長であり、記録層3の光学特性を変化させないものであることが望ましい。この要請から、記録光に青色半導体レーザを用いる場合には、波長650nm付近の赤色半導体レーザが好ましい。
サーボ用光源装置22により出射されたサーボ光は、コリメートレンズ23によって平行光束に整形され偏光ビームスプリッタ24に入射する。ここでサーボ光は偏光ビームスプリッタ24を透過するように、光源装置22からの出射時点で偏光方向が調整されている。
偏光ビームスプリッタ24を透過したサーボ光は旋光用光学素子25を透過し、ダイクロイックプリズム16に入射する。ダイクロイックプリズム16はサーボ光の波長を反射するように設計されている。旋光用光学素子25としては1/4波長板、1/2波長板などを用いることが出来る。
ダイクロイックプリズム16によって反射されたサーボ光は、対物レンズ7によって光情報記録媒体1に入射し、光情報記録媒体1の反射層5の表面でそのビーム径が最小になるように集光する。サーボ光は反射層5によって反射され、その際、反射面上に形成されたピットによって変調される。
光情報記録媒体1からのサーボ戻り光は対物レンズ7を透過し、ダイクロイックプリズム16によって反射され、更に旋光用光学素子25を透過する。サーボ戻り光は、旋光用光学素子25を透過する際に光源装置22により射出されたサーボ光とは異なる偏光成分を含むようになり、偏光ビームスプリッタ24によって反射される。なお、偏光ビームスプリッタ24でのサーボ戻り光の反射率が最も高くなるように旋光用光学素子25の回転角度が調節されていることが望ましい。
偏光ビームスプリッタ24で反射されたサーボ戻り光は、凸レンズ26、シリンドリカルレンズ27を透過した後、4分割フォトディテクタ28によって検出される。この4分割フォトディテクタの出力に基づいてアドレス信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号が生成さる。
図3は、4分割フォトディテクタ28の出力に基づいて、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を検出するための回路を示すブロック図である。
図3に示すように、この検出回路は、4分割フォトディテクタ28の対角の受光部28a、28dの各出力を加算する加算器33と、4分割フォトディテクタ28の対角の受光部28b、28cの各出力を加算する加算器34と、加算器33の出力と加算器34の出力との差を演算して、非点収差法によるフォーカスエラー信号FEを生成する減算器35と、4分割フォトディテクタのトラック方向に沿って隣り合う受光部28a、28bの各出力を加算する加算器36と、4分割フォトディテクタのトラック方向に沿って隣り合う受光部28c、28dの各出力を加算する加算器37と、加算器36の出力と加算器37の出力との差を演算して、プッシュプル法によるトラッキングエラー信号TEを生成する減算器38と、加算器36の出力と加算器37の出力とを加算して再生信号RFを生成する加算器39と、を備えている。
なお、本実施の形態では、再生信号RFは光情報記録媒体1の反射層5上に予め記録された情報を再生した信号とする。光情報記録再生装置と光情報記録媒体の位置ずれ補正は、上述のように4分割フォトディテクタ28より得られたフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEがそれぞれ0になるように、図2に示したボイスコイルモータ17を用いて対物レンズ7を駆動することにより行う。
(光情報記録再生装置とその記録再生方法)
光情報記録再生装置によるホログラムの記録再生方法を説明する。
まず、光軸の中心部を情報光とし、周辺部を参照光とし、一つの空間光変調器を用いて、情報光と変調された参照光とを形成するホログラム記録方法を例にし、説明する。
記録用光源装置8としては、可干渉性などから直線偏光をしたレーザが望ましい。レーザとしては、半導体レーザ、He−Neレーザ、アルゴンレーザ、YAGレーザなどが挙げられる。
ビームエキスパンダ9は光源装置8の出射光を拡張、平行光束に整形するようになっている。整形された光はミラー10により反射され、反射型空間光変調器11に入射する。
反射型空間光変調器11は、格子状に2次元に配置された複数の画素を有し、画素毎に反射光の光強度もしくは偏光方向を変えることができる。この動作により、反射型空間光変調器11は、2次元の光強度もしくは偏光パターンとして画像データを付与した情報光と、空間的に変調された参照光と、を同時に形成できる。記録時には、反射型空間光変調器11の画素のうち、光軸の中心部が入射する箇所を、情報光を形成する領域、同周辺部が入射する箇所を、参照光を形成する領域として用いる。反射型空間光変調器11としては、デジタルミラーデバイス、反射型液晶素子、磁気光学効果を用いた反射型変調素子などを用いることが出来る。図2では、反射型空間光変調器11として、画素毎にミラーを用い、その反射角で光強度を変えることができるデジタルミラーデバイスを用いた。なお、空間光変調器については、後に詳細に説明する。
反射型空間光変調器11によって反射された記録光は、結像レンズ12、13を介して偏光ビームスプリッタ14に入射する。ここで記録光は偏光ビームスプリッタ14を透過するように、光源装置8からの出射時点で偏光方向が調整されている。偏光ビームスプリッタ14を透過した記録光は旋光用光学素子15を透過し、ダイクロイックプリズム16に入射する。ダイクロイックプリズム16は記録光の波長を透過するように設計されている。ダイクロイックプリズム16、対物レンズ7を透過した記録光は、光情報記録媒体1に入射し、光情報記録媒体1の反射層5の表面でそのビーム径が最小になるように集光する。記録層3の内部では、情報光と参照光とが干渉し、記録層3にホログラム6が形成される。なお、旋光用光学素子15としては1/4波長板や1/2波長板などを用いることが出来る。
次に、2次元検出器において、光軸の中心部と周辺部とを分離することにより、参照光と再生光とを分割するホログラム再生方法を例にし、説明する。
再生時には、反射型空間光変調器11の画素のうち、光軸の周辺部のみが光を透過するようにし、参照光のみが光情報記録媒体1に入射する。参照光の一部は、光情報記録媒体1を透過する際ホログラム6により回折され再生光となる。再生光は反射層5によって反射された後、対物レンズ7、ダイクロイックプリズム16を透過し、旋光用光学素子15を透過する際に光源装置8を出射された光とは異なる偏光成分を含むようになり、偏光ビームスプリッタ14によって反射される。なお、偏光ビームスプリッタ14での再生光の反射率が最も高くなるように旋光用光学素子15の回転角度が調節されていることが望ましい。偏光ビームスプリッタ14によって反射された再生光はミラー18によって反射された後、結像レンズ19により2次元光検出器20上に再生像として結像される。
また、ホログラム6により回折されなかった参照光は記録層3を透過したのち反射層5によって反射され、再生光と同様に2次元光検出器20上に結像される。このとき、参照光の透過像は再生像の周辺部に形成されるので、2つの像は空間的に容易に分離することができる。なお、再生信号のSN比を良くするために、2次元検出器20の前にアイリス21を配して参照光の透過像が形成されないようにしてもよい。
なお、反射型空間光変調器11において形成された画像データが、光の偏光方向によるパターンであっても、光情報記録媒体に到達するまでの光学系により、光強度の大小によりパターン化された画像データとなる。
(空間光変調器)
まず、反射型空間光変調器11の光を反射する面について、図4(a)を参照して説明する。
図4(a)は、図2に示した反射型空間光変調器11における光を反射する面の模式図である。
図4(a)に示すように、空間光変調器11は、光を反射する面に第1の領域110及び第2の領域111を有する。第1の領域110は、光軸の中心部により照射され情報光を形成する。第2の領域111は、光軸の周辺部により照射され参照光を形成する。なお、図4(a)では、便宜上、第1の領域110と第2の領域111との境を点線で表している。第1及び第2の領域110・111には、記録する情報などに応じて画素ごとに反射方向を変えることができる略均一な形状を有するミラーが2次元的に配置されている。第1及び第2の領域110・111は、このミラーを駆動させることにより、光強度的に一様な入力された光を、任意の2次元的な光強度パターンを有する光として出力することができる。
反射型空間光変調器11は、第1の領域110と第2の領域111との間に、画素部113内の画素に比して大きい画素117が4つ配置されている。この画素117は、位置基準マークとして用いる。第1及び第2の領域110・111において、画素部113および位置基準マーク用画素117以外の領域は、非画素部112である。
第1の領域110内では、画素部113が12個配置され、画素部113は、縦横4画素ずつの計16画素からなる。
図6は、画素部113と非画素部112とを説明するための拡大模式図である。図6に示すように、画素は、光強度の高い画素(以後、明画素)を形成する状態114aもしくは光強度の低い画素(以後、暗画素)を形成する状態114bを採る。画素部113と画素部113との間には、非画素部112が配置されている。明画素を形成する状態114aの画素は、2次元検出器に結像する再生光において、明画素に対応する。暗画素を形成する状態114bの画素は、2次元検出器に結像する再生光において、暗画素に対応する。
第2の領域111内では、画素は、明画素を形成する状態114aもしくは暗画素を形成する状態114bを採る。これらの状態を採る画素がランダムに配置されている。
位置基準マーク用画素117は、反射型空間光変調器11と2次元検出器129との相対位置関係を決定するために用いる。位置基準マーク用画素117は、少なくとも2つ必要であり、位置関係の精度を向上させるために、4つ用いるのが好ましい。
次に、画素部113と非画素部112との関係を図6を参照して説明する。
画素部113に含まれる画素は、一辺の長さL1である正方形である。画素部113と隣接する画素部113との間に配置された非画素部112は、その短辺が画素幅L1に比して短い幅L2である。
本実施の形態によれば、画素の幅L1に比して短い幅L2を有する非画素部112が形成されることにより、画像データにおいて明画素の隣接を低減できるため、明画素に相当する光の散乱成分に起因する不明瞭さを低減でき、検出精度を向上できる。
非画素部の幅L2と、画素幅L1とは、式(1)の関係を満たすことが望ましい。
L1/4 ≦ L2 < L1 ・・・式(1)
L2は、L1/4以上であることにより、シンボル間で隣接する明画素を分離して検出することが容易になる。L1未満であることにより単位面積あたりの情報量を大きくすることが可能となる。なお、図6においては、L2=L1/3の関係を満たしている。
画素の形状は、矩形であることが望ましい。矩形状の画素であると、2次元検出器において、非画素部の検出が容易となるためである。
図4(a)では、非画素部112は画素部113を囲んでいる。このため、結像された再生光においてシンボル間を跨いで明画素が隣接することはなく、検出精度を極めて向上できる。しかし、図5で例示するように、本実施の形態では、一つの画素部113毎に非画素部112が形成されていなくともかまわない。この場合、非画素部112は、それぞれ6以下の画素部113毎に形成されると好ましい。より好ましくは、2以下の画素部113である。これは、7以上の画素部113であると、非画素を設けていない画素部113間での明画素の隣接による検出精度の低下が顕在化するためである。
ここで、図4とは異なる第1の領域の態様を図5に示す。図5では、第1の領域110は、縦方向には、一つの画素部113毎に非画素部112が形成されており、横方向には、二つの画素部113毎に非画素部112が形成されている。この第1の領域では、96の画素部が形成されている。非画素部112を設けない画素部と画素部との境界は、便宜上、白い点線で示した。
なお、デジタルミラーデバイスの場合、各画素に相当するミラーが動作しても接触しないために、空隙が設けられているが、ここで述べる非画素部とは、このような空隙ではなく、数画素に1つの割合で意図的に設けられた領域を示している。例えば、L1が4μm以上20μm以下程度の場合、この空隙はL1/20以上L1/5以下程度、L2はL1/4以上L1未満程度である。
第2の領域は、図4(a)に示すように、複数の画素部と画素部に挟まれ画素幅に比して短い幅を有する非画素部とを有することが望ましい。これは、参照光を構成するパターンが画素幅に比して短い非画素幅により形成されるため、情報光と参照光との干渉成分が増加し、記録多重度が向上するためである。
この作用効果について説明する。2次元的な強度分布をもつ光を対物レンズ7で集光すると、対物レンズ7の焦点位置では対物レンズ7に入射した光の強度分布をフーリエ変換した強度分布となる。入射する光が、高周波成分、つまり短い間隔で変化する成分を含む場合に、焦点位置でより広い領域に広がった強度分布を示す。したがって、第2の領域が幅の短い非画素部を有する場合、参照光は、焦点位置より手前の領域でも対物レンズ7に集光された光が広い領域に広がりながら伝播する。このため、参照光は、情報光とより広い領域で干渉し、記録多重度が向上できる。
最後に、反射型空間光変調器11の駆動状態の例について、図4(a)及び(b)を用いて説明する。
第1の駆動状態では、図4(a)に示すように、第1の領域では、画素部113に含まれる16個の画素のうち、常に3画素が画像データにおいて明画素を形成する状態114aとなり、残りの13画素が画像データにおいて暗画素を形成する状態114bである。位置基準マーク用画素117は、全て明画素を形成する状態114aとなる。第1の駆動状態は、例えば、記録時において情報光を形成する際に用いる。
第2の駆動状態では、図4(b)に示すように、第1の領域では、画素部113に含まれる全ての画素及び全ての位置基準マーク用画素117は、暗画素を形成する状態114bとなる。第2の駆動状態は、例えば、再生時において参照光のみを形成する際に用いる。
第3の駆動状態では、第1の領域では、画素部113に含まれる全ての画素及び全ての位置基準マーク用画素117は、明画素を形成する状態114aとなる。第3の駆動状態は、例えば、後述するように、反射型空間光変調器11の位置決めを行う際に用いる。
なお、ここで、同一の情報を記録再生する折には、第1乃至第3の駆動状態を通して、第2の領域に含まれる画素は、夫々、状態114aあるいは状態114bのどちらかに固定されているものとする。これは、記録時と再生時とでは、同じように変調された参照光を用いる要請があるためである。
(符合化・復号化の方法)
数値データからそれに対応する画像データへ変換する符合化及び画像データから数値データへ変換する復号化について述べる。
一般に、記録時では、反射型空間光変調器11の第1の領域110にでは、単位面積あたりの情報量が多いことが好ましい。これは、ホログラム記録方式では、一般に、まず、記録用光源8から出射された記録光のビーム径をビームエクスパンダ9で広げる。これを空間光変調器11を用いて変調する。このため、多くの画素領域を使用した場合、よりビーム径を大きくすることとなり、面積辺りの光強度が減少する。この要請から、小さい画素領域を用いてより多くの情報に対応させる符号化・復号化が重要になる。
符合化・復号化の際には、数値データと画像データとの変換を行うために変調コードを用いる。この変調コードに用いられる画像データの最小単位のことをシンボルという。シンボルは、2次元的に配列され、少なくとも2つの状態を表す複数の単位領域から構成される。
本実施の形態では、一つのシンボルは、第1の領域110における一つの画素部113に対応する。このため、シンボルは、画素部113に対応して、4×4の16の単位領域で構成される。
本実施の形態では、単位領域は、状態1と状態2とを採る。状態1の単位領域は、反射型空間光変調器11の画素においては明画素を形成する状態114a、2次元検出器上にて結像される再生光においては明画素124aに対応する。状態2の単位領域(紙面黒色)は、反射型空間光変調器11の画素においては暗画素を形成する状態114b、2次元検出器上にて結像される再生光においては暗画素124bに対応する。このため、シンボルは、状態1の単位領域を3つ有し、状態2の単位領域を13つ有する。
図7(a)に、本実施の形態で用いたシンボルの一例を示す。図7(a)に示すように、シンボルは、4×4の16の単位領域を有し、状態1の単位領域(紙面白色)が3つ、状態2の単位領域が13つであり、シンボル内において隣接した単位領域が同時に状態1を採ることはない。なお、便宜上、図7(a)において、シンボルは、実線で囲まれている。
図7(b)は、本実施の形態のシンボルを用いた場合に、シンボル内において隣接した単位領域が同時に状態1を採らないパターンのシンボル276の内、256(2の8乗)のパターンを任意に抽出したものである。このとき、変調コードに用いられる数値データの最小単位は8ビットであり、整合性良く数値データに対応させることができる。具体的には、図7に示すシンボルのパターンを選択し、一つ一つ、0、1、2と数値に対応させることにより、8ビットの数値データとの変換を行う。
ここで、図に示すように、各画素部113の上下左右に非画素部112が配置されている場合、シンボル間を跨いで明画素を形成する状態114aが隣接することはない。したがって、結像された再生像においても明画素124aが隣接することはなく、明画素の隣接に起因して検出精度が低下することはない。
一方、符合化方法に、隣接するシンボル間においても、状態1の単位領域が隣接しないという制限を設けた場合について説明する。この場合、シンボルが採りうるパターンは図10(b)に示す70パターンに減少する。
具体的には、この制限を達成するために、各シンボル内では、図10(a)に黒色で示す単位領域を必ず暗画素を形成する状態114bとして設定し、ドットのハッチングで示した単位領域から明画素を形成する状態114aを3つ選択し、図10(a)に示す70パターンを抽出した。この70パターンを整合性良く数値データに対応させる場合には、任意の64パターンを抽出し、6ビットの数値データと対応させることとなる。このため、本実施の形態に比して符合化の効率が落ちる。
本実施の形態によれば、画素幅L1に比して短い幅L2を有する非画素部112が形成されることにより、2次元検出器上にて結像される再生光において明画素が隣接することを低減できる。このため、シンボルを跨いで状態1の単位領域が隣接することを考慮しない制限の少ない符号化方法を用いることができ、符号化の効率を高めることができる。
3×3の単位領域からなるシンボルでは状態1の単位領域2以上3以下、4×4の単位領域からなるシンボルでは状態1の単位領域2以上5以下により符号化されると本実施の形態を適用する効果が高い。この規定より状態1の単位領域が少ないと、情報光の光強度が小さくなるため記録により多くの時間を要し、状態1の単位領域が多いと、状態1の単位領域が隣接することを避ける符号化方法では単位シンボルあたりの情報量が減少するためである。
(2次元検出器とその検出部に映る再生像)
再生光は2次元検出器20に入射する。このとき、画素部113、非画素部112、位置基準マーク用画素117等の再生像が2次元検出器に映し出される。
図8を用いて、画素部113および非画素部112の再生像と2次元光検出器20の検出部129との大小関係について説明する。
図8に示すように、画素部に相当する像123は、明画素124aを3個、暗画素124bを13個含む。画素の像は一辺がL3で示される長さの正方形である。図8においては、便宜的に破線を用いて暗部を為す非画素部に相当する像122を示す。無論、実際上は、非画素部に相当する像122と暗画素124bとの境界は示されない。このため、非画素部に相当する像122の位置は、周囲にある明画素124aの位置関係から定める。非画素部に相当する像122の幅はL4で示される。
一方、紙面上、再生像の右下に描かれているのが、検出129である。検出129においては、一辺がL5で示される長さの正方形をなす単位検出部が格子状に配置されている。本実施の形態では、単位検出部の幅L5は非画素部に相当する像の幅L4以下となるように設計する。非画素部に相当する像の幅L4を検出129が認識できるようにするためである。
図8に示すように、非画素部に相当する像の幅L4は、単位検出部の幅L5に等しいと好ましい。非画素部の面積を必要最低限とし、単位頁あたりの情報量を増大させるためである。
ここで、「等しい」とは、0.9倍以上1.1倍以下を指すものとする。より好ましくは、0.95倍以上1.05倍以下を指すものとする。なお、単位検出部の幅は、3μm以上20μm以下程度を想定している。
図8に示した、画素の幅L3と非画素部に相当する像の幅L4とは、図6に示した、画素幅L1と非画素部の幅L2との比に等しい。従って、画素の幅L3は、非画素部に相当する像の幅L4の3倍となる。
(2次元検出器に結像された再生像からの情報の再生)
再生像から情報を再生するためには、2次元検出器20と反射型空間光変調器11との光学的相対位置を決定した後、記録時の空間光変調器11の状態を求める必要がある。
この方法について説明する。
まず、この相対位置は、位置基準マーク用画素117に相当する像の検出位置または後述するように非画素部に相当する像122の検出位置を用いて決定する。
次に、この相対位置の基準を基に、2次元検出部20内の全ての単位検出部と、そこから検出されるべき反射型空間光変調器11の画素部113、非画素部112等との関連付けが可能である。
図8では、反射型空間光変調器11の各画素は、3×3の9個の単位検出部に結像される。これら9個の単位検出部から各画素の明画素を形成する状態114aおよび暗画素を形成する状態114bを決定する計算方法としては、9個の単位検出部の最大値、平均値、分散などを求める計算方法が挙げられる。最も簡便な計算方法として、3×3の単位検出部の内、中央に備わる一つの単位検出部の出力を用いることが好ましい。
非画素部に相当する像の幅が単位検出部の幅に等しい場合、非画素部の幅L2と画素幅L1とは、次式の関係を満たすことが好ましい。画素部の中央値の検出が容易となるためである。
L2=L1/(2×i+1)ただし、iは自然数 ・・・式(2)
このとき、iは1であると好ましい。
式1と式2の関係から、L2は、L1の3分の1に等しいことが好ましい。ここで、「等しい」とは、0.9倍以上1.1倍以下を指すものとする。より好ましくは、0.95倍以上1.05倍以下を指すものとする。
なお、上述したように、画素の幅L3と非画素部に相当する像の幅L4とは、図6に示した、画素幅L1と非画素部の幅L2との比に等しい。従って、L2とL1との関係を示した式(2)は、L4とL3との関係にも適用できる。
(再生像の局所的歪みの補正方法)
光情報記録媒体1の記録層3としてフォトポリマを用いた場合には、ホログラムの記録に起因して記録層3が収縮する。この結果、再生像は、元の画像データと比較して局所的に歪むことがある。局所的歪みによる再生像の誤認を補正するための方法について説明する。
2次元検出器20は、あらかじめ非画素部の像122に対して平行な軸を有するように調整されており、この軸をX軸、これに垂直な軸をY軸とする。図9(a)〜(c)は、横軸にY軸方向の単位検出部を採り、縦軸にX軸方向における単位検出部の出力の和を採ったものである。なお、X軸方向における単位検出部の範囲は任意に決定できる。
ここで、非画素部に相当する像122が照射された単位検出部129の出力は、基本的に暗部を為すが再生光の散乱成分の影響を受け、0もしくは0に極めて近い値を採る。一方、画素部に相当する像123が照射された単位検出部129の出力は、記録されたシンボルのパターンに応じて、夫々増減する。従って、図9(a)に示すように、矢印140で示す単位検出部を非画素部に相当する像122が照射された位置であると認識し、矢印141で示す単位検出部を画素部に相当する像123が照射された位置であると認識した。
しかし、図9(b)に示すように、画素部に相当する像123の認識が誤っている場合、矢印140で示す単位検出部の近傍に、出力の和が矢印140で示す単位検出部よりも小さい単位検出部(矢印142で示す)が存在する。このとき、信号処理回路は、矢印142で示す単位検出部を非画素部に相当する像122が照射された位置であると補正し、それに応じて画素部に相当する像123が照射された位置を設定しなおす。
図9(c)は、この補正の結果を示すものであり、非画素部に相当する像122が照射された位置と認識された単位検出部(矢印143で示す)と、画素部に相当する像123が照射された位置と認識された単位検出部(矢印144で示す)と、が示されている。
以上述べた方法を用いて再生像の局所的歪みを補正することにより、検出精度を向上させることができる。
なお、上述の「矢印140で示す単位検出部の近傍」とは、レンズなどの光学部品の収差、温度変化による光路長変化、記録層3の収縮などに起因する再生像の局所的歪みの程度、非画素部112がいくつの画素部113毎に形成されるか等を鑑みて、所定の距離に決定する。通常、この所定の距離は、その箇所の単位検出部が最近接する非画素部に相当する像122に位置補正できる値に設定する。すなわち、所定の距離とは、第2の像と認識された単位検出部同士の距離の半分以下の範囲で設定される。図9に示す場合では、所定の距離は、単位検出部6つ分以下の範囲で設定される。特に、所定の距離は、単位検出部1つ分以上3つ分以下であることが好ましい。
また、上述の補正方法は、単純に矢印140で示す単位検出部からの所定の距離のみで規定する補正方法の他、非画素部に相当する像122の全体像と出力結果とを照らし合わせ、全体のバランスを鑑みて補正する方法を用いてもよい。
この補正方法を用いる場合、非画素部に相当する像の幅L4は、単位検出部129の幅L5に対して、自然数倍であることが好ましい。非画素部に相当する像122の認識が容易になるためである。
(反射型空間光変調器11の位置の調整)
ある光情報記録再生装置を用いて光情報記録媒体1に記録された情報を、同一な形状を有する別の光情報記録再生装置を用いて再生する場合には、2つの光情報記録再生装置間において、反射型空間光変調器11の位置が10μm程度以下の精度で一致することが要請される。一般に、製造段階や使用状況によりこの程度の誤差は生じうるので、光情報記録再生装置自身が、何らかの方法で反射型空間光変調器11の位置を調整する機構を備えていることが好ましい。この反射型空間光変調器11の位置の調整方法、換言すると、2次元検出器20と反射型空間光変調器11との光学的相対位置の調整方法について説明する。
上述の光情報記録媒体1に対するサーボ方法を用いて、光情報記録媒体にサーボをかける。一方、反射型空間光変調器11を第3の駆動状態とする。
第3の駆動状態では、全ての画素に相当する像が明状態を採るため、再生像での暗い部分が非画素部に相当する像122に対応し、非画素部に相当する像122は2次元検出器上にて明確に表れる。なお、第3の駆動状態にて光を2次元検出器上に結像させる場合には、光の強度は記録層2の反応が開始しない程度に十分に下げてから行うことが好ましい。
この非画素部に相当する像122を位置基準マークとして用いて、反射型空間光変調器11の位置を調整する。具体的には、2次元検出器の特定の位置に、非画素部に相当する像122が結像されるように、アクチュエータ29を用いて反射型空間光変調器11の位置を光路に対して垂直方向に調整する。
以上述べた方法を用いて反射型空間光変調器11の位置を調整することにより、異なる記録再生装置においても、空間光変調器11の位置を高精度で調整することができる。
この位置の調整方法を用いる場合、非画素部に相当する像の幅L4は、単位検出部129の幅L5に対して、自然数倍であることが好ましい。非画素部に相当する像122の認識が容易になるためである。
なお、無論、この位置の調整方法は、記録時と異なる光情報記録再生装置に限るものではなく、記録時と同一である光情報記録再生装置に用いてもよい。また、非画素部が、空間光変調器上にて、唯一の位置基準マークとして用いることができる場合には、位置基準マークとして用いる位置基準マーク用画素117は用いなくとも良い。この唯一の位置基準マークとして用いることができる場合とは、2次元検出器の精度、非画素部が何画素部毎に形成されるか等に拠る処が大きい。
以下に実施例を説明するが、本発明の主旨を超えない限り、本発明は以下に掲載される実施例に限定されるものでない。
(実施例1)
<光情報記録媒体の作製>
実施例1では、以下の方法により図1に示す反射型光情報記録媒体1を作製した。
まず、ディスク状のガラス基板上に電子線描画用レジストをスピンコートにより塗布し、電子線描画装置を用いてトラックを描画した。電子線描画後、現像工程、ニッケルスパッタ工程、ニッケルメッキ工程を経てディスク原版をえた。次に上記で得た原版を用いてポリカーボネイトの射出成形を行い、本実施例に用いる図1に示す透明基板4を得た。次に、この透明基板4に反射層5としてスパッタにより厚さ200nmのアルミニウム層を形成した。
まず、ビニルカルバゾール3.86gビニルピロリドン 2.22gとを混合し、次いで、イルガキュア784(チバスペシャルティケミカルズ社製)0.1gを加えて攪拌した。すべてが溶解したのちパーブチルH(日本油脂製)0.04gを混合してモノマー溶液Aを調製した。次に、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル10.1gとジエチレントリアミン3.6gを混合してエポキシ溶液Bを調製した。Aのモノマー溶液1.5mlとBのエポキシ溶液8.5mlを混合、脱泡して記録層前駆体を調製した。
上記で得た基板(透明基板、反射層、トラック)の反射層とは反対側の主面上円周部にフッ素樹脂からなる厚さ250μmのスペーサを載置し、その間に(記録層の調製)で得た混合溶液をキャストした。キャスト後、別途準備したディスク状ポリカーボネイト基板を対向配置し、さらに一様圧力を加えることにより、上記混合溶液を厚さ250μmにまで延伸した。
最後に50℃で10時間加熱して厚さ250μmの記録領域をもつディスク状の光情報記録媒体1を作成した。本実施例で作成した光情報記録媒体1は上部ポリカーボネイト基板が保護層2を形成している。なお、実施例1では一連の作業は、記録層3が感光しないように、波長600nmより短い光が遮光されている室内で行った。
<光情報記録再生装置>
図2に示す光情報記録再生装置を用いた。対物レンズ7は開口数NA=0.5を用いた。光源装置8としては窒化ガリウム系の半導体レーザ素子を用いて外部共振器構造を作成した(発振波長403nm-405nm)。サーボ用光源装置22としては直線偏光した半導体レーザ(波長650nm)を用いた。反射型空間光変調器11してはデジタルミラーデバイスを用い、2次元光検出器20としては正方形の単位検出部を有するCCDアレイを用いた。旋光用光学素子15としては波長405nm用の1/4波長板、旋光用光学素子25としては波長650nm用の1/4波長板を用いた。また、旋光用光学素子15として用いた1/4波長板は、2次元光検出器20上で再生光と強度が最も大きくなるようにその方位を調整し、旋光用光学素子25においてもそれぞれ、4分割フォトディテクタ28上での光強度が最も強くなるようにその方位を調整した。
反射型空間光変調器11は、図3に類似した構成とした。第1の領域は、縦横4画素からなる画素部が縦横36個ずつ集まって形成される。画素部内の各画素は1辺18μmの正方形である。第1の領域の4隅には、1画素部分のスペース中央に位置基準マーク117が設けられている。位置基準マークは1辺の長さ36μmの正方形である。従って、第1の領域には1292個(=36×36−4)の画素部が含まれる。
画素部と隣接する画素部の全ての境界には、非画素部が設けられており、非画素部の幅は6μmである。記録時には、反射型空間光変調器は第1の駆動状態を採り、16画素中3画素が明画素を形成する状態、13画素が暗画素を形成する状態を採る。
符合化方法は、16の単位領域の中で3つの単位領域が状態1を採るシンボルを用いた。すなわち、図7(b)に示した256のパターンのシンボルを、8ビットの数値データに対応させたものを用いた。第2の領域には、2万個の固定画素を配置した。
<情報の記録>
光情報記録媒体1を光情報記録再生装置に搭載して、情報の記録を行った。光情報記録媒体1はスピンドルモータに固定されており、1rpmの回転数で光情報記録媒体1を回転させ、前述した、光情報記録媒体に対するサーボを行いながらアドレス信号に応じてデータ記録領域でスピンドルモータの回転を止め、記録光を入射させてホログラムの記録を行った。このとき、光情報記録媒体1表面での光強度は0.1mW、記録層3の上面でのレーザビームのスポットサイズは400μm径であった。
<情報の再生1 再生像の補正なし>
光情報記録再生装置のスピンドルモータに光情報記録媒体1を固定し、1rpmの回転数で光情報記録媒体1を回転させ、前述した、光情報記録媒体に対するサーボを行いながら、アドレス信号に同期してレーザを点灯させ正方形の検出部を有するCCDアレイ20によってホログラムの再生を行った。再生の際は、反射型空間光変調器11を第2の駆動状態とし、参照光のみを形成した。光情報記録媒体1表面での光強度は0.05mWであった。
所定の再生光強度が得られるまでの再生時間は、50msであった。
なお、予め空間光変調器11を第3の駆動状態として、光情報記録媒体1の反射層5で反射された透過像をCCDアレイ20に結像して非画素部の像の幅と単位検出部の幅を確認したところ、両者はほぼ同じであった。
続いて、2次元検出器で得られた再生像に対して、位置基準マークのみを用いて画像処理を行った後、明状態、暗状態の判別を行い、出力パターンを認識した。この出力パターンと、反射型空間光変調器11に入力したパターンとを比較した。結果、判別エラーとなったシンボルは1292シンボル中、5シンボルであった。
<情報の再生2 再生像の補正あり>
さらに、上述の再生像の補正を行い、非画素部に相当する像と認識された単位検出部の出力が、最小値を採るようにした。結果、判別エラーとなったシンボルは1292シンボル中、0シンボルであった。
(実施例2)
実施例1と同様にして作製した光情報記録媒体1に、情報を記録した。
参照光領域まで非画素部が配置された空間光変調器11を用い、光情報記録媒体1を装着後、反射型空間光変調器11を第3の駆動状態とし、非画素部に相当する像の位置が所定の位置となるように、アクチュエータ29を用いて空間光変調器11の位置を調整した。
その後、実施例1と同様にして情報を記録した。
実施例1と同様の方法で情報を再生した。このとき、所定の再生光強度が得られるまでの再生時間は、40msに短縮した。判別エラーを評価したところ、再生像の補正を行わない場合で、1292シンボル中4シンボルでエラーとなり、再生像の補正を行う場合で、1292シンボル中0シンボルでエラーとなった。
(実施例3)
実施例2で記録したホログラムを、実施例2と同様の構成を有する、別の光情報記録再生装置を用いて再生した。
光情報記録媒体1を装着した後、実施例2と同様の方法により、空間光変調器11の位置をアクチュエータ29を用いて調整した。
実施例2と同様に情報を再生し、判別エラーを評価したところ、再生像の補正を行わない場合で、1292シンボル中6シンボルでエラーとなり、再生像の補正を行った結果、1292シンボル中0シンボルでエラーとなった。
(比較例1)
実施例1と同様にして作製した光情報記録媒体1に、情報を記録した。空間光変調器として、非画素部が設けられていない通常のデジタルミラーデバイスを用いた。符合化方法は、16の単位領域の中で3つの単位領域が状態1を採るシンボルを用いた。
この空間光変調器を用いて実施例1と同様に情報を記録再生したところ、所定の再生光強度が得られるまでの再生時間は40msであった。この場合、非画素部が設けられていないため、実施例1と比べて86%の面積を用いて実施例1と同じビット数を表現することが可能である。
実施例1と同様の方法で情報を再生し、判別エラーを評価したところ、再生像の補正を行わない場合で、1292シンボル中14シンボルでエラーとなり、再生像の補正を行った結果、1292シンボル中8シンボルでエラーとなった。
これは、非画素部が設けられていないため、実施例1と比べて小さい領域で同じビット数のデータを作成することができるものの、結像した再生光において隣接する第1の像の間では明画素が隣接することがあり、明画素が隣接した領域でエラーが多く生じたためである。
(比較例2)
実施例1と同様にして作製した光情報記録媒体1に、情報を記録した。空間光変調器として、非画素部が設けられていない通常のデジタルミラーデバイスを用いた。符合化方法は、16の単位領域の中で3つの単位領域が状態1を採るシンボルを用いた。ただし、空間光変調器において、各シンボルに対応する画素部の境界に存在する画素列を必ず暗状態とした。従って結果的には、画素部の幅と同一の幅を有する非画素部を設けたことに匹敵する。
この空間光変調器を用いて実施例1と同様に情報を記録再生したところ、所定の再生光強度が得られるまでの記録時間は100msであった。この場合、通常の画素を非画素部として用いているため、実施例1と比べて同じビット数を表現するのに、32%程大きい面積が必要である。
実施例1と同様の方法で情報を再生し、判別エラーを評価したところ、再生像の補正を行わない場合で、1292シンボル中4シンボルでエラーとなり、再生像の補正を行った結果、1292シンボル中0シンボルでエラーとなった。
本比較例では、画素と同じ幅を有する非画素部を設けたことと同様であるので、エラー数は少ないものの、単位面積辺りの情報量が低下し、記録時間も長期化した。
(比較例3)
実施例1と同様にして作製した光情報記録媒体1に、情報を記録した。
空間光変調器として、非画素部が設けられていない通常のデジタルミラーデバイスを用いた。
符号化方法については、画像データおいて隣接するシンボル間においても、状態1の単位領域が隣接しないという制限を設けた。ただし、図10(b)に示した70のパターンのうち64パターンを抽出したシンボルを、6ビットの数値データに対応させたものを用いた。
具体的には、この制限を達成するために、各シンボル内では、図10(a)に黒色で示す単位領域を必ず暗画素を形成する状態114bとして設定し、ドットのハッチングで示した単位領域から明画素を形成する状態114aを3つ選択し、図10(b)に示す70パターンを抽出した。その後、この70パターンから64パターンを抽出した。
この空間光変調器を用いて実施例1と同様に情報を記録再生したところ、所定の再生光強度が得られるまでの再生時間は50msであった。この場合、実施例1と同じビット数を表現するためには、比較例1の4倍の面積が必要となる。
実施例1と同様の方法で情報を再生し、判別エラーを評価したところ、再生像の補正を行わない場合で、1292シンボル中4シンボルでエラーとなり、再生像の補正を行った結果、1292シンボル中0シンボルでエラーとなった。
この比較例では、隣接する第1の像の間でも明画素が隣接するのを避けるため、暗状態に固定した画素を設けたため、記録できる情報量が大幅に低下した。
(比較例4)
実施例1と同様にして作製した光情報記録媒体1に、情報を記録した。空間光変調器として、非画素部が設けられていない通常のデジタルミラーデバイスを用いた。ただし、画素と隣接する画素との間隔を、画素幅の1/2に設定した。
この空間光変調器を用いて実施例1と同様に情報を記録再生したところ、所定の再生光強度が得られるまでの再生時間は200msであった。比較例1と同様に、実施例1と比べて86%の面積を用いて実施例1と同じビット数を表現することが可能である。
実施例1と同様の方法で情報を再生し、判別エラーを評価したところ、検出部の座標補正を行わない場合で、1292シンボル中4シンボルでエラーとなり、検出部の座標補正を行った結果、1292シンボル中0シンボルでエラーとなった。
この比較例では、隣接する第1の像の間で明画素が隣接した場合にも高い検出精度を得るために、画素間の間隔を大きくした。このため、記録光の開口率が極めて低くなり、記録光の光強度が減少し、記録に多くの時間を要した。
(比較例5)
比較例1で記録したホログラムを、比較例1と同様の構成を有する、別の光情報記録再生装置に光情報記録媒体1を装着し情報を再生した。光情報記録媒体1と記録再生装置との位置関係の調整には、サーボ光のみを用いた。
その結果、サーボ光のみを用いた位置補正では、十分な再生時に参照光を入射させても十分な強度を有する再生光が得られず、判別エラーを評価したところ、検出部の座標補正を行わない場合で、1292シンボル中523シンボルでエラーとなり、検出部の座標補正を行った結果、1292シンボル中245シンボルでエラーとなった。
この比較例では、反射型空間光変調器11の位置が光情報記録再生装置の間で大きくずれていたためと考えられる。
実施例1および比較例1に示すように、非画素部を設けた空間光変調器を用いると、シンボルのエラー数が低下した。したがって、本実施の形態を用いると、検出精度を向上できることが解った。
また、実施例1および比較例2〜3に示すように、非画素部を設けた空間光変調器を用いると、シンボルのパターンの数もしくは単位面積辺りの情報量が向上した。したがって、本実施の形態を用いると、符合化の効率を向上できることが解った。
また、実施例1および比較例4に示すように、隣接する明画素を削減する手段として、画素部に挟まれた非画素部を設けた空間光変調器を用いると、再生時間が短縮化した。したがって、本実施の形態を用いると、再生時間を短縮できることが解った。
また、実施例1〜2に示すように、非画素部に相当する像に基づいて、アクチュエータを駆動し、空間光変調器の位置を補正すると、再生時間が短縮化し、シンボルのエラー数が低下した。したがって、非画素部に相当する像に基づいて空間光変調器と2次元検出器との光学的相対位置を調整すると、再生時間が短縮できることが解った。
また、実施例1・3および比較例1・5に示すように、記録時と異なる光情報記録再生装置を用いた場合、非画素部に相当する像に基づいて、アクチュエータを駆動し、空間光変調器の位置を補正すると、シンボルエラー数が低下した。したがって、非画素部に相当する像に基づいて空間光変調器と2次元検出器との光学的相対位置を調整すると、記録時と異なる光情報記録再生装置を用いた場合においても、検出精度を向上できることが解った。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限られず、特許請求の範囲に記載の発明の要旨の範疇において様々に変更可能である。また、本発明は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。
光情報記録媒体1およびその近傍での光学系を示す斜視模式図。 反射型同軸干渉法を用いた光情報記録再生装置の概略構成図。 4分割フォトディテクタ28の出力に基づいて、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を検出するための回路を示すブロック図。 反射型空間光変調器11の光入射面の模式図。 図4と非画素部の設置の仕方が異なる第1の領域を示す模式図。 画素部113と非画素部112との関係を説明するための光入射面の拡大模式図。 シンボル内において隣接した画素が明画素を形成する状態を採らないシンボルのパターン276の内、任意に抽出した256のパターンを示す図。 画素部113および非画素部112の再生像と2次元光検出器20の検出部129との大小関係に係る説明図。 横軸にY軸方向の単位検出部を採り、縦軸にX軸方向における単位検出部の出力の和を採った棒グラフ。 シンボル内に加え隣接シンボル間でも、明画素を形成する状態を隣接させない制限を設けたシンボルのパターンを示す図。
符号の説明
1 光情報記録媒体
2 保護層
3 記録層
4 透明基板
5 反射層
6 ホログラム
7 対物レンズ
8 記録用光源装置
9 ビームエキスパンダ
10 ミラー
11 反射型空間光変調器
12 結像レンズ
13 結像レンズ
14 偏光ビームスプリッタ
15 旋光用光学素子
16 ダイクロイックプリズム
17 ボイスコイルモータ
18 ミラー
19 結像レンズ
20 2次元検出器
21 アイリス
22 サーボ用光源装置
23 コリメートレンズ
24 偏光ビームスプリッタ
25 旋光用光学素子
26 凸レンズ
27 シリンドリカルレンズ
28 4分割フォトディテクタ
28a 受光部
28b 受光部
28c 受光部
28d 受光部
29 アクチュエータ
33 受光部28a、28dの各出力を加算する加算器
34 受光部28b、28cの各出力を加算する加算器
35 加算器33の出力と加算器34の出力との差を演算して、非点収差法によるフォーカスエラー信号FEを生成する減算器
36 受光部28a、28bの各出力を加算する加算器
37 受光部28c、28dの各出力を加算する加算器
38 加算器36の出力と加算器37の出力との差を演算して、プッシュプル法によるトラッキングエラー信号TEを生成する減算器
39 加算器36の出力と加算器37の出力とを加算して再生信号RFを生成する加算器
110 第1の領域
111 第2の領域
112 非画素部
113 画素部
114a 明画素を形成する状態
114b 暗画素を形成する状態
117 位置基準マーク用画素
122 非画素部に相当する像
123 画素部に相当する像
124a 明画素
124b 暗画素
129 検出器
140 非画素部に相当する像122が照射された位置であると認識された単位検出部
141 画素部に相当する像123が照射された位置であると認識された単位検出部
142 出力の和が矢印140で示す単位検出部よりも小さい単位検出部
143 非画素部に相当する像122が照射された位置と補正認識された単位検出部
144 画素部に相当する像123が照射された位置と補正認識された単位検出部
L1 画素幅
L2 非画素部の幅
L3 画素部に相当する像の幅
L4 非画素部に相当する像の幅
L5 単位検出部の一辺

Claims (7)

  1. 画素を2以上有する複数の画素部と前記画素部に挟まれ前記画素に比して幅が短い非画素部とを有する第1の領域を有し、前記第1の領域を用いて、光から強度もしくは偏光が変調された情報光を形成できる空間光変調器と、
    結像される再生光における前記非画素部に相当する像の幅以下の幅を有する単位検出部を備える前記2次元検出器と、
    記録時には、前記情報光と参照光とを光情報記録媒体に入射させ、再生時には、前記参照光を光情報記録媒体に入射させ、この光情報記録媒体から得られる再生光を2次元検出器に結像する光学系と、
    を具備することを特徴とする光情報記録再生装置。
  2. 前記光情報記録再生装置は、前記2次元検出器に結像された前記非画素部に相当する像の位置に基づいて、前記2次元検出器に結像された前記再生光の像の位置を補正して認識する信号処理回路を具備することを特徴とする請求項1に記載の光情報記録再生装置。
  3. 前記2次元検出器に結像された前記非画素部に相当する像と前記2次元検出器との位置関係に基づいて、前記空間光変調器の位置を補正する駆動機構を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の光情報記録再生装置。
  4. 画素を2以上有する複数の画素部と、前記画素部に挟まれた非画素部と、を有する第1の領域を備え、
    前記非画素部の幅L2と前記画素の幅L1とは、式(1)の関係を満たし、
    前記第1の領域は、光の強度もしくは偏光を変調できることを特徴とする空間光変調器。
    L1/4 ≦ L2 < L1 ・・・式(1)
  5. 前記画素の形状は、矩形であることを特徴とする請求項記載の空間光変調器。
  6. 数値データを、状態2の単位領域に比して状態1の単位領域の数が少なく状態1の単位領域が互いに隣接しないシンボルからなる画像データに符号化する工程と、
    画素を2以上有する複数の画素部と前記画素部に挟まれ前記画素に比して幅が短い非画素部とを有する第1の領域を備える空間光変調器を用いて、前記状態1の単位領域を、明画素を形成しうる状態に対応させ、前記状態2の単位領域を、暗画素を形成しうる状態に対応させ、前記画素部に前記画像データを表示する工程と、
    その後、前記第1の領域を用いて、光から情報光を形成する工程と、
    前記情報光および参照光を光情報記録媒体に入射させ、情報を記録する工程と、
    を具備することを特徴とする光情報記録方法。
  7. 画素を2以上有する複数の画素部と前記画素部に挟まれ前記画素に比して幅が短い非画素部とを有する第1の領域を有する空間光変調器において、前記画素を、明画素を形成しうる状態とする工程と、
    光を前記空間光変調器に入射させて、前記画素の状態を反映した光を得る工程と、
    その後、前記画素の状態を反映した光を光情報記録媒体に入射させ、得られた光を2次元検出器に結像させる工程と、
    前記2次元検出器の特定の位置に前記非画素部に相当する像が結像されるように前記空間光変調器と前記2次元検出器との相対位置を補正する工程と、
    を具備することを特徴とする光情報再生方法。
JP2005077076A 2005-03-17 2005-03-17 光情報記録再生装置および空間光変調器ならびに光情報再生方法および光情報記録方法 Expired - Fee Related JP4358136B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005077076A JP4358136B2 (ja) 2005-03-17 2005-03-17 光情報記録再生装置および空間光変調器ならびに光情報再生方法および光情報記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005077076A JP4358136B2 (ja) 2005-03-17 2005-03-17 光情報記録再生装置および空間光変調器ならびに光情報再生方法および光情報記録方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006260681A JP2006260681A (ja) 2006-09-28
JP4358136B2 true JP4358136B2 (ja) 2009-11-04

Family

ID=37099736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005077076A Expired - Fee Related JP4358136B2 (ja) 2005-03-17 2005-03-17 光情報記録再生装置および空間光変調器ならびに光情報再生方法および光情報記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4358136B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4930980B2 (ja) * 2006-05-26 2012-05-16 新オプトウエア株式会社 光情報記録方法及び記録媒体
JP5099744B2 (ja) * 2007-02-15 2012-12-19 船井電機株式会社 ホログラム装置
JP5099745B2 (ja) * 2007-02-15 2012-12-19 船井電機株式会社 ホログラム装置
JP5099743B2 (ja) * 2007-02-15 2012-12-19 船井電機株式会社 ホログラム装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006260681A (ja) 2006-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4352009B2 (ja) 光記録方法、光再生方法、光記録媒体、および光記録再生装置
US7321541B2 (en) Information recording method, reproducing method, and recording/reproducing method utilizing holography
US7593304B2 (en) Apparatus and method for recording and reproducing hologram, and spatial light modulator therefor
US20090316559A1 (en) Optical information recording apparatus, optical information recording method, optical information reproducing apparatus and optical information reproducing method
KR20090033063A (ko) 홀로그램 기록 및 재생 장치 및 홀로그래픽 기록 및 재생 방법
WO2006093196A1 (ja) ホログラフィック光情報記録再生装置およびホログラフィック光情報記録再生方法
JP2006085834A (ja) 光情報記録装置及び光情報再生装置
JP5415540B2 (ja) 角度制御方法
JP4358136B2 (ja) 光情報記録再生装置および空間光変調器ならびに光情報再生方法および光情報記録方法
US20080080335A1 (en) Optical Recording Medium Utilizing Holography and Method for Manufacturing the Same and Optical Recording and Reproducing Apparatus
JP2009080890A (ja) 光情報記録再生装置及び光学的に情報を記録再生する方法
JP2005208426A (ja) ホログラム型光記録媒体、ホログラム型光記録媒体の製造方法およびホログラム型光記録再生装置
JP2010225243A (ja) 光情報記録方法および装置
JP2006092677A (ja) 光情報記録再生装置及び光情報記録方法
JP2008027490A (ja) 情報記録再生装置及び情報再生方法
JP4604138B2 (ja) 光情報記録装置、記録方法、再生装置および再生方法
US11152028B2 (en) Multiplexing method for increasing storage capacity in disc-type holographic storage medium
US8000207B2 (en) Method for reproducing hologram
JP4930980B2 (ja) 光情報記録方法及び記録媒体
JP2009205754A (ja) 再生方法、ホログラム記録媒体
WO2011108105A1 (ja) ホログラム再生方法
JP3828518B2 (ja) 記録再生装置及び記録再生方法
JP2007087549A (ja) 光情報記録方法
JP4154365B2 (ja) 情報再生装置および情報再生方法
JP4883210B2 (ja) 光情報記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090710

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090805

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees