JP4232293B2 - 空気圧ネジ打ち機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気圧ネジ打ち機に関するものであり、特に、ドライバビットの待機位置への復帰動作を安定させた空気圧ネジ打ち機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空気圧ネジ打ち機は、空気圧シリンダとエアモータを備えていて、空気圧シリンダのピストンに結合したドライバビットをエアモータにて回転駆動する構造となっている。トリガレバーを引くと空気圧シリンダとエアモータとに圧力空気が供給され、ピストンが空気圧シリンダ内を下降してドライバビットがネジを打込む。
【0003】
ピストンが下降すると、空気圧シリンダの周囲に形成されているブローバックチャンバに圧力空気が流入し、ピストンは空気圧シリンダの底に挿入されているゴム製の環状バンパに衝突して停止する。そして、エアモータによって回転駆動されるドライバビットがネジ頭の十字溝或いは六角リセスに係合してネジを締めつける。
【0004】
ドライバビットが回転している間は、空気圧シリンダ内の圧力空気によってピストンがバンパに接しており、ネジ締め完了後にトリガレバーを戻せば、空気圧シリンダ内の圧力空気が排気され、ピストンの下面に作用しているブローバックチャンバの空気圧により、ピストン及びドライバビットが上昇して待機位置へ戻る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
空気圧ネジ打ち機によるネジ締め作業においては、ドライバビットが下降してネジを打ち込んでからドライバビットが回転してネジを締めつける迄は、空気圧ネジ打ち機をネジ止め対象物の方向へ押して、ドライバビットをネジに押しつけている必要がある。
【0006】
しかし、ネジ締め中の押圧力が過剰であると、ドライバビット及びピストンが上方へ押されてピストンがシリンダの内底部のバンパから離れ、ブローバックチャンバに蓄積されている圧力空気がピストンとバンパの間隙から空気圧シリンダの前部の中心孔を通じて外部へ漏出してしまう。
【0007】
そして、ブローバックチャンバの気圧の低下により、ネジ締め終了後にトリガレバーをオフしたときのピストンの上昇力が低下し、特にドライバビットがネジ頭の溝に強く嵌合しているときは、ピストン及びドライバビットが上部待機位置へ復帰できないことがある。
【0008】
そこで、ドライバビットが復帰不可能になることを防止して、空気圧ネジ打ち機の動作の安定性を向上するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、請求項1記載の発明は、空気圧シリンダとエアモータとを備え、空気圧シリンダのピストンに結合したドライバビットによりネジを打ち込み、エアモータによりドライバビットを回転してネジを締結するとともに、ピストンの下降時にブローバックチャンバに充填された空気圧によりピストン及びドライバビットを上昇させて待機位置へ復帰させる空気圧ネジ打ち機であって、
ピストンの前面に前方へ突出する小径部を形成し、ピストンが下降した際にピストンの小径部が空気圧シリンダの内底に挿入したバンパの中心孔に嵌合し、ピストンの小径部の外周面とバンパの中心孔の内周面が接して空気圧シリンダの底部をシールすることにより
、ブローバックチャンバ内の空気の漏出を防止するように構成した空気圧ネジ打ち機において、
上記ピストンの小径部の先端部外周面に全周に亘るリブを設け、前記リブの部分の外径を上記バンパの中心孔の内径よりもやや大きくすることにより、前記リブを前記バンパの中心孔の内周面に接触させて、ブローバックチャンバからの空気漏れを防止する構成としたことを特徴とする空気圧ネジ打ち機を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を図に従って詳述する。図1は空気圧ネジ打ち機1を示し、シリンダハウジング部2の中間部位からグリップ部3が側方へ突出しており、グリップ部3の前(図1において下)にエアモータ4がグリップ部3とほぼ平行に配置され、エアモータ4とシリンダハウジング部2の前端部との間に減速歯車機構5が設けられている。
【0011】
シリンダハウジング部2には空気圧シリンダ6が内蔵され、空気圧シリンダ6のピストン7に六角断面のドライバビット8が回転自在に結合されている。ドライバビット8の先端部はシリンダハウジング部2の内底面に配置したゴム製リング形バンパ9と、減速歯車機構5の最終歯車5aとを貫通している。ドライバビット8と最終歯車5aはスプライン嵌合していて、エアモータ4により減速歯車機構5を介してドライバビット8が回転駆動される。
【0012】
空気圧シリンダ6の周囲の空間は、上部のエアチャンバ10と下部のブローバックチャンバ11とに二分割されていて、上部のエアチャンバ10はグリップ部3内に連通しており、エアプラグ12を通じてエアコンプレッサから供給される高圧空気がエアチャンバ10に充填される。
【0013】
シリンダハウジング部2の前端に結合したノーズ13の背面(図において右)にはネジガイドレール14が設けられており、ネジガイドレール14に連結したネジマガジン15内の連結ネジは、ネジガイドレール14に設けたネジ送り爪16によってノーズ13内へ供給される。
【0014】
ノーズ13には上下にスライドできるコンタクトノーズ17と中継アーム18が装着されており、中継アーム18は図1において紙面の裏側で屈曲してその上端部はトリガレバー19の前面に達している。
【0015】
コンタクトノーズ17は、バネ(図示せず)に付勢されてノーズ13よりも突出しており、コンンタクトノーズ17をネジ締め対象物に押しつけてシリンダハウジング部2の方向へ押し込むと、コンタクトノーズ17が中継アーム18を押し上げ、中継アーム18の上端がトリガレバー19に枢着されているフリーアーム20を押し上げる。そして、この状態でトリガレバー19を引けば、フリーアーム20がトリガバルブ21のステム22を押してトリガバルブ21が開き、空気圧シリンダ6並びにエアモータ4が起動する。
【0016】
空気圧シリンダ6のヘッドバルブ23は、上面の受圧面積が下面の受圧面積よりも大きいことから、待機状態においてヘッドバルブ23は下降位置にあって空気圧シリンダ6の上端に接し、エアチャンバ10と空気圧シリンダ6の上部空気室を遮断している。
【0017】
トリガバルブ21の空気室と空気圧シリンダ6のヘッドバルブ23の上面空気室とはパイロット管路(図示せず)によって連通しており、トリガレバー19を引いてトリガバルブ21が開くと、ヘッドバルブ23の上面空気室の圧力空気はトリガバルブ21を通じて大気へ排出され、これによりヘッドバルブ23が上昇し、エアチャンバ10の圧力空気が空気圧シリンダ6内へ流入してピストン7及びドライバロッド8が下降する。
【0018】
ドライバロッド8がノーズ13内のネジを打ち込み、ピストン7がバンパ9に衝突して停止した後に、エアモータ4によって回転されるドライバビット8の先端がネジの十字溝に係合してネジを締めつける。
【0019】
図2に示すように、ピストン7にはその前面中央から前方へ突出する小径部7aが形成されていて、小径部7aの外径はバンパ9の中心孔の内径と等しく、先端部のみがやや細くなっているが、ピストン7が下降したときに小径部7aがバンパ9の中心孔に嵌合してラジアルシールとして作用する。
【0020】
したがって、図2に示すようにピストン7が下降した状態でドライバビット8が回転してネジを締めつける際に、空気圧ネジ打ち機本体を下方へ強く押しつけることによって、バンパ9に当接しているピストン7がやや上昇しても、ブローバックチャンバ11はピストン7の小径部7aによって遮蔽されていて、ブローバックチャンバ11の圧力空気が外部へ漏出することはない。
【0021】
そして、ネジ締め後にトリガレバー19を戻すと、トリガバルブ21を通じてヘッドバルブ23の上面に圧力空気が供給されてヘッドバルブ23が下降し、ピストン7の上面の圧力空気がシリンダハウジング部2の上部から排気され、空気圧シリンダ6の下端部位の通気口24を通じてピストン7の下面に作用するブローバックチャンバ11の空気圧により、ピストン7及びドライバロッド8が上昇して待機位置へ復帰する。
【0022】
図3は本発明の実施形態を示し、ピストン7の小径部7aの先端部外周面に全周に亘るリブ7bを設け、リブ7bの部分の外径をバンパ9の中心孔の内経よりもやや大きくすることにより、リブ7bを中心孔の内周面に接触させてブローバックチャンバ11からの空気漏れを防いでいる。
【0024】
尚、この発明は上記の実施形態に限定するものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶことは当然である。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の空気圧ネジ打ち機は、ピストンが下降してピストンの先端部位がバンパの中心孔に嵌合したときに、ピストンの外周面とバンパの中心孔とが接触して、ラジアルシールとして作用するように形成したので、ネジ締め時に空気圧ネジ打ち機を強く押しつけても、ピストンがバンパから少々浮上しても、ブローバックチャンバの空気が漏れることがないのであるが、特に、本願発明は、ピストンの小径部の先端部外周面に亘るリブを設け、該リブの部分の外径を上記バンパの中心孔の内径よりもやや大きく形成したことにより、該リブを前記バンパの中心孔の内周面に接触させて、ブローバックチャンバからの空気漏れが防止される。
したがって、ネジ締め終了後にピストン及びドライバビットを一層確実に上部待機位置へ復帰させることができ、従来機の如く復帰不可能となって作業に支障をきたすおそれが解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 空気圧ネジ打ち機の側面断面図。
【図2】 空気圧ネジ打ち機のピストンとバンパの形状を示す部分断面図。
【図3】 本発明の実施形態を示し、空気圧ネジ打ち機のピストンとバンパの形状を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 空気圧ネジ打ち機
4 エアモータ
5 減速歯車機構
6 空気圧シリンダ
7 ピストン
7a 小径部
7b リブ
8 ドライバビット
9 バンパ
10 エアチャンバ
11 ブローバックチャンバ
24 通気口
Claims (1)
- 空気圧シリンダとエアモータとを備え、空気圧シリンダのピストンに結合したドライバビットによりネジを打ち込み、エアモータによりドライバビットを回転してネジを締結するとともに、ピストンの下降時にブローバックチャンバに充填された空気圧によりピストン及びドライバビットを上昇させて待機位置へ復帰させる空気圧ネジ打ち機であって、
ピストンの前面に前方へ突出する小径部を形成し、ピストンが下降した際にピストンの小径部が空気圧シリンダの内底に挿入したバンパの中心孔に嵌合し、ピストンの小径部の外周面とバンパの中心孔の内周面が接して空気圧シリンダの底部をシールすることにより、ブローバックチャンバ内の空気の漏出を防止するように構成した空気圧ネジ打ち機において、
上記ピストンの小径部の先端部外周面に全周に亘るリブを設け、前記リブの部分の外径を上記バンパの中心孔の内径よりもやや大きくすることにより、前記リブを前記バンパの中心孔の内周面に接触させて、ブローバックチャンバからの空気漏れを防止する構成としたことを特徴とする空気圧ネジ打ち機。
Priority Applications (1)
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JP30046199A JP4232293B2 (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | 空気圧ネジ打ち機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30046199A JP4232293B2 (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | 空気圧ネジ打ち機 |
Publications (2)
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JP2001121438A JP2001121438A (ja) | 2001-05-08 |
JP4232293B2 true JP4232293B2 (ja) | 2009-03-04 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30046199A Expired - Fee Related JP4232293B2 (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | 空気圧ネジ打ち機 |
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Families Citing this family (2)
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-
1999
- 1999-10-22 JP JP30046199A patent/JP4232293B2/ja not_active Expired - Fee Related
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