JP4231219B2 - 異形状板材の高周波加熱方法とその装置 - Google Patents

異形状板材の高周波加熱方法とその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異形状板材の高周波加熱方法とその装置に関し、特に、複数の高周波加熱炉体のそれぞれが、間隔を置いて、ほぼ直線上に配設される炉体列内を連続して駆動、貫通される前記異形状板材全体を、ほぼ均一に加熱させる高周波加熱方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属材からなる前記異形状板又は異形状板部材(以下、異形状板材という)としては、ここでは厚さが7ないし10mmで、長さ、高さ及び前記厚さが、それぞれの部位によってその値が異なる、例えば強靱性があり、かつ耐摩耗性の鉄鋼系材をいう。
従来、この種の異形状板材を、抵抗加熱による電気炉又はガス炉により、プレス加工に適する所定の温度まで均一加熱した後、これをプレス加工して、最終的に多くの種類の部品、例えば、トラクタ、耕運機などの爪部材及び草刈り鎌などの農機具用部材などに形成している。
【0003】
そこで、前記異形状板材を前記所定温度まで均一加熱する、抵抗加熱による電気炉は、温度制御が比較的簡単で、迅速であるのと、真空中や雰囲気ガス中でも加熱できるため、従来から広く採用されている。
また、ガス炉についても、オイルバーナ、ガスバーナ及びラジアントチューブにより、温度制御が比較的簡単で、迅速であるのと、前記ラジアントチューブによるガス炉は、前記電気炉と同様に、真空中や雰囲気ガス中でも加熱できるため、電気炉と同様に、従来から広く採用されてきている。
【0004】
また、比較的重量がある前記異形状板材を、前記電気炉又はガス炉内に配置する場合、前記厚さ方向を上下にし、前記長さ及び高さ方向を水平にして配置するため、前記電気炉又はガス炉としては、床面積の大きい、大形のものが必要とされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記電気炉又はガス炉による加熱は、特に大形のものは、常温状態から電源を投入、又は点火してから、前記炉内の雰囲気が、前記所定の温度まで昇温され、かつ均一温度に達するには、長い時間がかかるという問題点があった。
また、最初の前記異形状板材を、前記電気炉又はガス炉に搬入した後、該板材が均一加熱されて搬出されるまでの間、長い時間がかかるという問題点もあった。
【0006】
さらに、前記異形状板材が多数ある場合、これを連続的に加熱するための加熱方法及びその装置が、従来から待望されていた。
【0007】
本発明はかかる点を鑑みなされたもので、その目的は前記問題点を解消し、炉体内の雰囲気が、前記異形状板材に適する所定の温度に、短時間に昇温され、かつ、前記炉体内に搬入される前記異形状板材が、短時間に均一に加熱されて搬出される異形状板材の高周波加熱方法とその装置を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、複数の前記異形状板材を連続的に加熱するための異形状板材の高周波加熱方法とその装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明の構成は、次のとおりである。
【0010】
複数の高周波加熱炉体のそれぞれが、間隔をおいて、直線上に配設される炉体列の一方の側から、トラクタ又は耕運機の爪状部材あるいは草刈り鎌である被加熱材としての異形状板材を前記加熱炉体内に搬入し、その他方の側から搬出させて、厚さが一定の前記板材を均一に加熱する方法であり、前記間隔は、搬送される前記異形状板材を保温しながら均熱化する程度の間隔に設定されるようにした方法であって、
前記炉体列の炉体内を貫通する案内機構は、搬送方向における長さの中央位置の一箇所が、前記炉体列の中央位置にある前記炉体の固定部に固定されるとともに、該案内機構を構成する前記異形状板材を挟持する2枚の案内板と下ガイド部材のそれぞれの両端側が前記搬送方向に伸縮可能に支持されており、該案内機構を介して、前記異形状板材はその板材の厚さを含む面の面法線と平行な方向を下側に向けて、順次、連続的に搬送されることを特徴とする異形状部材の高周波加熱方法である。
【0011】
前記異形状板材は、前記案内機構を構成する前記下ガイド部材の管状部材又は棒状部材上を、その下面で摺動されながら、かつ搬送方向の左右から前記2枚の案内板により挟持されるように案内される異形状板材の高周波加熱方法である。
【0012】
前記異形状板材は、その搬送方向の長さにより、搬送速度が制御される異形状板の高周波加熱方法である。
【0013】
前記複数の高周波加熱炉体が、2台の高周波加熱炉体である異形状板の高周波加熱方法である。
【0014】
前記異形状板材の材質が、ばね鋼系材である異形状板の高周波加熱方法である。
【0015】
複数の高周波加熱炉体のそれぞれが、間隔をおいて、直線上に配設される炉体列の一方の側から、搬送機構により、トラクタ又は耕運機の爪状部材あるいは草刈り鎌である被加熱材としての異形状板材を前記加熱炉体内に搬入し、その他方の側から搬出させて、厚さが一定の前記板材を均一に加熱する装置であり、前記間隔は、搬送される前記異形状板材を保温しながら均熱化する程度の間隔に設定するようにした装置であって、前記炉体列の炉体内を貫通する案内機構は、搬送方向における長さの中央位置の一箇所が、前記炉体列の中央位置にある前記炉体の固定部に固定されるとともに、該案内機構を構成する前記異形状板材を挟持する2枚の案内板と下ガイド部材のそれぞれの両端側が前記搬送方向に伸縮可能に支持されており、かつ前記異形状板材を、その板材の厚さを含む面の面法線と平行な方向を下に向けて案内する該案内機構を備え、前記異形状板材は、前記案内機構を介し、前記搬送機構により、順次、後押されるように連続的に搬送されることを特徴とする異形状板材の高周波加熱装置である。
【0016】
前記案内機構を構成する前記下ガイド部材の管状部材又は棒状部材上により、前記異形状板材を、その下面で摺動しながら、かつ搬送方向の左右から前記2枚の案内板により挟持しながら案内する異形状板材の高周波加熱装置である。
【0017】
前記搬送機構は、前記板材の搬送方向の長さが設定される制御器により、駆動モータを介して、搬送速度が制御される異形状板の高周波加熱装置である。
【0018】
前記搬送機構は、前記板材を、その厚さ方向に平行な方向にその両面を搬送方向の左右から、直径方向の断面がH型形状の駆動ローラによりそれぞれ2個所で駆動する異形状板材の高周波加熱装置である。
【0019】
本発明の前記高周波加熱方法及びその装置は、以上のように構成されているので、前記案内機構は、その中央位置の一個所が、複数の高周波加熱炉体からなる前記炉体列の、中央位置の前記炉体の、例えば搬入側又は搬出側のいずれかの一固定部に固定され、該案内機構の両端側が、搬送方向に伸縮自在又は伸縮可能に支持されるので、前記案内機構の前記炉体列の搬入口及び搬出口において、前記搬送方向の該案内機構自体の伸縮、変形を吸収することができる。
【0020】
このため、多数の前記異形状板材を安定的に連続して搬送することができる。同時に、前記異形状板材を前記炉体列を形成する、前記それぞれの炉体内に順次、一個ずつ連続的に搬送させ、該異形状板材のそれぞれを、所定温度まで均一に加熱することができる。
【0021】
また、前記異形状板部材の搬送に際し、前記案内機構により該異形状板材を、その厚さ方向を下側に向けて、すなわち該異形状板材を立て送りするように案内するので、前記それぞれの炉体は、床面積が小さいものが使用できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の異形状板材の高周波加熱方法とその装置の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。 図1ないし図5は、本発明の前記高周波加熱方法を実施する前記高周波加熱装置の一実施例を示すもので、図1は該高周波加熱装置の系統図、図2は、図1の複数(本実施例では、2個)の炉体からなる炉体列の配置説明図、図3は、図2の案内機構の前記炉体列への取付を示す図で、図2のIII−III線による側面図、図4は、図2の前記案内機構の両端部を前記炉体列の搬入出口のそれぞれに配設される保持板に保持及び載置する図で、図2のIV−IV線(2個所)による側面図、図5は、図1のV−V線による搬送機構の断面図である。
【0023】
本実施例において、異形状板材の高周波加熱装置10より高周波誘導加熱される、被加熱材としての異形状板材1は、通常、厚さが7ないし10mmの範囲で、長さ、高さ及び前記厚さが、それぞれの部位によってその寸法が異なり、その性質は、強靱性があり、かつ耐摩耗性のある帯状のばね鋼系材、例えば、ばねステンレス鋼材が使用されるが、ここでは、厚さがほぼ均一な異形状板材1について説明する。
【0024】
図1において、図示しないストッカ部に整列され、貯蔵されている前記異形状板材1は、図示しないワーク投入コンベア部により、1個ずつ順次、搬入案内機構5の搬入路5a上に送られ、案内板6a,6bにより案内されて、その厚さ方向を下側に、長さ方向を搬送方向に向けて、前記搬入路5a上に、立て方向に載置される。そして、前記異形状板材1は、順次、前記搬入案内機構5により、図で左方から右方へと搬送方向に沿って、前記高周波加熱装置10に搬送される。
【0025】
前記異形状板材1の高周波加熱装置10は、複数(本実施例では、2個)の高周波誘導加熱炉体A12及び炉体B13のそれぞれが、前記異形状板材1の均熱化に適する、広くない任意の間隔が空けられた空間14を置いて、ほぼ直線上に配設される炉体列11と、前記炉体列11内に配設され、前記異形状板材1を前記炉体列11の各炉体A12,B13に順次を案内する案内機構21と、前記搬入案内機構5から搬送される前記異形状板材1を、前記炉体列11の一方の前記炉体A12の炉体入口12aへ後押するように搬入する搬送機構31と、前記炉体列11の他方の前記炉体B13の炉体出口13bから搬出される前記異形状板材1を、前記加熱装置10の外部に搬出する搬出機構41とからなる。
【0026】
前記高周波誘導加熱炉体A12,B13のそれぞれは、該炉体12A,13B内にコイル形状に巻回される図示しない誘導加熱コイルが配設されており、前記異形状板材1を加熱中は、高周波電源16,17から、周波数が5kHz〜150kHzの高周波電流が供給される。前記炉体A12,B13内の前記それぞれの誘導加熱コイルのほぼ中心を貫通するように、前記案内機構21により、搬送路15が形成されている。
【0027】
図2において、前記炉体列11のそれぞれの前記炉体A12,B13内を貫通する前記搬送路15に配設される前記案内機構21は、下ガイド部材22と2枚の案内板23,24からなる。
前記下ガイド22は、内部に冷却液が貫流する管状部材、又は棒状部材の非磁性金属材、例えばステンレス鋼から形成され、その上側には、前記異形状板材1が摺動するため、耐摩耗性の溶射金属材22a、例えば溶射ステンレス材が吹き付けられている。また、前記2枚の案内板23,24は、前記異形状板材1の搬送中の倒れ防止板で、セラミック材、又は耐熱性ガラス繊維材から形成され、前記下ガイド22を間に配置して、後記固定板25a,25b及び後記保持板26a,26b,26a,26bにより上下方向から保持され、前記下ガイド22とともに組み立てられて、前記異形状板材1を摺動可能に案内する。
【0028】
前記案内機構21を前記炉体列11内に装着するために、図3及び図4に示す固定板25a,25b及び保持板26a,26b,26a,26bを使用する。前記固定板25a,25bは、図2に示すように、前記炉体B13の側面の前記炉体入口13a側に、それぞれねじ部材(ボルト)27により固定され、また、前記保持板26a,26b,26a,26bは、図2に示すように、前記炉体A12の側面の前記炉体入口12a側と前記炉体B13の側面の前記炉体出口13b側に、それぞれねじ部材27により固定されるようになっている。
【0029】
前記固定板25a,25bは、互いに対向する辺に、前記案内板23,24の上下部分を遊嵌する、それぞれ2個の切り込み溝25c,25cが設けられ、該2個の切り込み溝25c,25c間の幅Wは、前記案内板23,24の間を前記異形状板材1が、支障なく搬送される幅になっている。また、同時に、前記固定板25bの前記2個の切り込み溝25c,25cの間には、前記下ガイド22を遊嵌させる半円形状の溝25dが形成されている。
【0030】
そして、前記案内機構21の前記案内板23,24を、前記固定板25a,25bにより上下方向から、前記それぞれの切り込み溝25c,25c内に遊嵌、保持するとともに、前記案内機構21の前記下ガイド22を、吹き付けられた前記溶射金属材22aを上側にして、下側に溶接などにより固着された下ガイド固定部材28を介して、前記固定板25bに固定ねじ部材(ボルト)29により固定する。
【0031】
しかる後、前記固定板25bに形成されたねじ穴25e,25eに固定セットねじ部材30,30により、前記案内板23,24を前記固定板25bに固定する。
このように、前記案内機構21のほぼ中央位置の一個所が、前記固定板25bを介して、前記炉体B13の側面の前記炉体入口13a側に固定されされる。
【0032】
他方、前記保持板26a,26b,26a,26bは、前記固定板25a,25bと同様に、互いに対向する前記保持板26a,26bの辺に、前記案内板23,24の上下部分を遊嵌する、それぞれ2個の切り込み溝26c,26cが設けられ、該2個の切り込み溝26c,26c間の幅Wは、前記案内板23,24の間を前記異形状板材1が、支障なく搬送される幅になっている。また、同時に、前記固定板26bの前記2個の切り込み溝26c,26cの間に、前記下ガイド22を遊嵌、又は単に載置させる半円形状の溝26dが形成されている。
【0033】
このように、前記案内機構21の両端側が、搬送方向に伸縮自在又は伸縮可能に前記保持板26a,26b,26a,26bを介して、前記炉体A12の側面の前記炉体入口12a側と前記炉体B13の側面の前記炉体出口13b側に、前記案内板23,24は保持されるとともに、前記下ガイド22は支持される。
なお、前記保持板26a,26bに形成される、前記下ガイド22を載置させる半円形状の溝26dに代えて、前記搬送方向に回動するローラを介して、支持させてもよい。
【0034】
前記搬送機構31は、図5の断面構造図に示すように、外部から図示しない駆動源たる駆動モータからチェーンを介して駆動歯車33に伝達される駆動力は、駆動軸33と互いに噛合する2対のかさ歯車34,35を介して、断面がH型形状の固定側駆動ローラ36と、前記異形状板材1を前記固定側駆動ローラ36と挟持するように、異形状板材1の厚さに応じて摺動可能な可動側駆動ローラ37とに伝達され、両駆動ローラ36,37は互いに協動して、その案内部材38に沿って、前記異形状板材1を搬送方向に搬送、駆動する。前記可動側駆動ローラ37は、一方の前記1対の前記かさ歯車35とともに、前記搬送機構31の側面に配設された流体圧シリンダ(例えば、油圧又はアエシリンダ)39の駆動により、前記異形状板材1の厚さに応じて、摺動されるようになっている。同時に、前記流体圧シリンダ39に供給する液圧を変えて、前記前記異形状板材1を押圧する力を変えて、搬送する駆動力を変えている。
【0035】
前記搬出機構41は、図示しない駆動モータにより駆動される、複数の金属製駆動ローラ42からなり、前記炉体A12,B13により、均一に加熱されて前記炉体B13の炉体出口13bから搬出された前記異形状板材1を、その案内部材43により立て送りしたまま載置して、前記加熱装置10の外部に搬出する。
【0036】
次いで、前記高周波加熱装置10の動作について、説明する。
前記高周波加熱装置10は、図示しないストッカ部に整列、貯蔵されている前記異形状板材1は、1個ずつ順次、前記搬入案内機構5により、その厚さ方向を下側に、長さ方向を搬送方向に向けて、すなわち立て送りに載置されて、前記高周波加熱装置10の前記搬送機構31に搬送される。
【0037】
前記搬送機構31に搬送された前記異形状板材1は、2個の断面がH型形状の前記駆動ローラ36,37により、前記案内部材38に案内されて、1個ずつ順次、連続的に後押されるように、前記炉体列11の前記炉体A12の炉体入口12a側に搬入される。前記板材1は、まず前記炉体A12により設定された第1の温度まで高周波加熱された後、前記2個の炉体A12,B13間(炉体出口12bと炉体入口13aとの間)の前記間隔に空けられた常温の空間14を通過しながら、前記案内機構21の前記案内板23,24により保温されながら、均熱化される。
【0038】
次いで、前記異形状板材1は、前記炉体B13の前記炉体入口13a側に搬入されて、前記炉体B13により設定された第2の温度まで高周波加熱されるとともに、均一に加熱されて、前記炉体列11の搬出側である前記炉体B13の炉体出口13b側から搬出される。
【0039】
そして、均一に加熱され、1個ずつ順次、連続的に前記炉体B13の前記炉体出口13b側から搬出された前記異形状板材1は、前記搬出機構41により、立て送りされたまま、順次、前記高周波加熱装置10の外部に搬出される。
前記高周波加熱装置10によれば、前記異形状板材1によれば、前記炉体B13の設定温度約1000℃に対して、1000℃〜1050℃の範囲に均一に加熱されるという実績を得ている。
なお、本実施例では、前記炉体A12,B13間の前記間隔に空けられた前記空間(又は均熱空間)14を常温空間としたが、前記異形状板材1の材質により、高温空間又は雰囲気ガス空間でもよい。
【0040】
また、前記異形状板材1は、その厚さがほぼ一定のものであっても、搬送方向の長さ方向の各部位によりその高さが異なるため、前記搬送機構31の搬送速度が一定のときは、該異形状板材1は、前記炉体A12,B13により均一に加熱され難いことがある。そのため、前記搬送機構31は、前記異形状板材1の搬送方向の長さを、図示しない制御器に設定しておき、該制御器により、前記搬送機構31の駆動源でる前記駆動モータの回転速度を制御して、前記搬送速度を制御して、前記異形状板材1を均一に加熱するようにしている。
【0041】
なお、本発明の技術は前記実施の形態における技術に限定されるものではなく、同様な機能を果たす他の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は、前記構成の範囲内において、種々の変更、付加が可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明の異形状板の高周波加熱方法によれば、複数の高周波加熱炉体のそれぞれが、間隔を置いて、ほぼ直線上に配設される炉体列の一方の側から、被加熱材としての異形状板材を前記加熱炉体内に搬入し、その他方の側から搬出させて、前記板材をほぼ均一に加熱する方法であって、前記炉体列の炉内を貫通するとともに、搬送方向に伸縮自在に保持される案内機構を介して、順次、連続的に搬送されるので、炉体内の雰囲気が、前記異形状板部材に適する前記所定の温度に、短時間に昇温され、かつ、前記炉体内に搬入される前記異形状板部材が、短時間に均一加熱されて搬出することができる。このため、設備コストが低減化され、加熱工程に要する時間が短縮化される。
さらに、複数の前記異形状板部材を連続的に加熱することができるという優れた効果を奏する。
【0043】
また、本発明の異形状板の高周波加熱装置によれば、複数の高周波加熱炉体のそれぞれが、間隔を置いて、ほぼ直線上に配設される炉体列の一方の側から、搬送機構により、被加熱材としての異形状板材を前記加熱炉体内に搬入し、その他方の側から搬出させて、前記板材をほぼ均一に加熱する装置であって、前記炉体列の炉体内を貫通し、前記炉体列のほぼ中央位置の前記炉体の一固定部に、一個所が固定されるとともに、前記炉体列の搬入側及び搬出側にあるそれぞれの端部が、搬送方向に伸縮自在に支持される案内機構を備え、前記板材は、前記案内機構を介し、前記搬送機構により、順次、後押されるように連続的に搬送されるので、炉体内の雰囲気が、前記異形状板部材に適する前記所定の温度に、短時間に昇温され、かつ、前記炉体内に搬入される前記異形状板部材が、短時間に均一加熱されて搬出することができる。このため、設備コストが低減化され、加熱工程に要する時間が短縮化される。
【0044】
また、複数の前記異形状板部材を連続的に加熱することができるという優れた効果を奏する。
さらに、本発明の前記高周波加熱装置によれば、床面積が小さく、コンパクトになるとともに、休日後の立ち上げ時間が短縮化でき、後工程のトラブルで前記装置を停止しても、解決後は速やかに稼働できる。よって、今まで、後工程のトラブルでも止められずに、バイパス側に流していた前記異形状板部材が少なくなるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の異形状板材の高周波加熱方法を実施する高周波加熱装置の一実施例を示す、該高周波加熱装置の系統図である。
【図2】図1の複数(本実施例では、2個)の炉体からなる炉体列の配置説明図である。
【図3】図2の案内機構の前記炉体列への取付を示す図で、同図のIII−III線による側面図である。
【図4】図2の前記案内機構の両端部を前記炉体列の搬入出口のそれぞれに配設される保持板に載置する図で、同図のIV−IV線(2個所)による側面図である。
【図5】図1のV−V線による搬送機構の断面図である。
【符号の説明】
1 異形状板材
5 搬入案内機構
10 高周波加熱装置
11 炉体列
12 炉体A(高周波誘導加熱炉体)
12a,13a 炉体入口
13 炉体B(高周波誘導加熱炉体)
12b,13b 炉体出口
14 空間
15 搬送路
16,17 高周波電源
21 案内機構
22 下ガイド
22a 溶射金属材
23、24 案内板
25a,25b 固定板
25c,26c 切り込み溝
25d,26d 半円形状溝
25e ねじ穴
26a,26b,26a,26b 保持板
27,29 ねじ部材
28 固定部材
30 固定セットねじ部材
31 搬送機構
32 駆動歯車
34,35 1対のかさ歯車
36 固定側駆動ローラ
37 可動側駆動ローラ
38,43 案内部材
39 流体圧シリンダ
41 搬出機構
42,42 駆動ローラ

Claims (9)

  1. 複数の高周波加熱炉体のそれぞれが、間隔をおいて、直線上に配設される炉体列の一方の側から、トラクタ又は耕運機の爪状部材あるいは草刈り鎌である被加熱材としての異形状板材を前記加熱炉体内に搬入し、その他方の側から搬出させて、厚さが一定の前記板材を均一に加熱する方法であり、前記間隔は、搬送される前記異形状板材を保温しながら均熱化する程度の間隔に設定されるようにした方法であって、
    前記炉体列の炉体内を貫通する案内機構は、搬送方向における長さの中央位置の一箇所が、前記炉体列の中央位置にある前記炉体の固定部に固定されるとともに、該案内機構を構成する前記異形状板材を挟持する2枚の案内板と下ガイド部材のそれぞれの両端側が前記搬送方向に伸縮可能に支持されており、該案内機構を介して、前記異形状板材はその板材の厚さを含む面の面法線と平行な方向を下側に向けて、順次、連続的に搬送されることを特徴とする異形状部材の高周波加熱方法。
  2. 前記異形状板材は、前記案内機構を構成する前記下ガイド部材の管状部材又は棒状部材上を、その下面で摺動されながら、かつ搬送方向の左右から前記2枚の案内板により挟持されるように案内されることを特徴とする請求項1に記載の異形状部材の高周波加熱方法。
  3. 前記異形状板材は、その搬送方向の長さにより、搬送速度が制御されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の異形状部材の高周波加熱方法。
  4. 前記複数の高周波加熱炉体が、2台の高周波加熱炉体であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の異形状部材の高周波加熱方法。
  5. 前記異形状板材の材質が、ばね鋼系材であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の異形状部材の高周波加熱方法。
  6. 複数の高周波加熱炉体のそれぞれが、間隔をおいて、直線上に配設される炉体列の一方の側から、搬送機構により、トラクタ又は耕運機の爪状部材あるいは草刈り鎌である被加熱材としての異形状板材を前記加熱炉体内に搬入し、その他方の側から搬出させて、厚さが一定の前記板材を均一に加熱する装置であり、前記間隔は、搬送される前記異形状板材を保温しながら均熱化する程度の間隔に設定するようにした装置であって、
    前記炉体列の炉体内を貫通する案内機構は、搬送方向における長さの中央位置の一箇所が、前記炉体列の中央位置にある前記炉体の固定部に固定されるとともに、該案内機構を構成する前記異形状板材を挟持する2枚の案内板と下ガイド部材のそれぞれの両端側が前記搬送方向に伸縮可能に支持されており、かつ前記異形状板材を、その板材の厚さを含む面の面法線と平行な方向を下に向けて案内する該案内機構を備え、
    前記異形状板材は、前記案内機構を介し、前記搬送機構により、順次、後押されるように連続的に搬送されることを特徴とする異形状板材の高周波加熱装置。
  7. 前記案内機構を構成する前記下ガイド部材の管状部材又は棒状部材上により、前記異形状板材を、その下面で摺動しながら、かつ搬送方向の左右から前記2枚の案内板により挟持しながら案内することを特徴とする請求項6に記載の異形状板材の高周波加熱装置。
  8. 前記搬送機構は、前記板材の搬送方向の長さが設定される制御器により、駆動モータを介して、搬送速度を制御することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の異形状板材の高周波加熱装置。
  9. 前記搬送機構は、前記板材を、その厚さ方向に平行な方向にその両面を搬送方向の左右から、直径方向の断面がH型形状の駆動ローラによりそれぞれ2箇所で駆動することを特徴とする請求項8に記載の異形状板材の高周波加熱装置。
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