JP4230418B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関し、より詳細には、電線等の接続に用いられるコネクタに関する。
一般に、電線等の接続に使用されるコネクタは、導体に電気的に接続されたコネクタ端子をコネクタハウジングに形成された端子収容室の内部に収容して構成されており、相手側コネクタとの接続の際には、コネクタハウジングが相手側コネクタハウジングに嵌合すると共に、コネクタハウジングに固定されたコネクタ端子が相手側コネクタ端子に嵌合して電気的に接続されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
図8および図9に示されるように、特許文献1に開示されたコネクタ100は、電線101の端末部に露出された芯線に電気的に接続されて該端末部に固定されたコネクタ端子102を、コネクタハウジング103の端子収容室121に収容して構成されている。
コネクタ端子102は導電性板材から全体として円筒状に形成されており、不図示の相手側コネクタ端子と嵌合する先端部111と、先端部111の後方に延設され、先端部111より大径に形成された嵌合部112と、嵌合部112の後方に延設され、電線101の端末部に露出された前記芯線を把持する芯線加締め部113および電線101の絶縁シースを把持するシース加締め部114とから構成されている。また、コネクタハウジング103の端子収容室121は、コネクタ端子102の嵌合部112の外径と同一もしくは僅かに大きい内径とされた中空円筒状に形成されて、嵌合部112が内嵌するようになっている。
嵌合部112の上部には位置決め突起116が突設されており、この位置決め突起1116は端子収容室121の内壁面に形成された案内溝123に係合してコネクタハウジング103に対するコネクタ端子102の中心軸周りの相対回転を阻止し、また、案内溝123の終端部に設けられた規制面123aに当接してコネクタ端子102のそれ以上の挿入を阻止し、コネクタ端子102を正規の位置に位置決めしている。
また、コネクタ端子102の嵌合部112の両側部には、該嵌合部112を構成する板材の一部を切り起こして形成された一対の弾性係止片115が設けられている。この一対の弾性係止片115は、コネクタ端子102が端子収容室121へ挿入されるに伴い、端子収容室121の内壁面に押圧されて嵌合部112の外周面と略面一になるように弾性変形し、コネクタ端子102の挿入の妨げとなることなく端子収容室121の内壁面を摺動する。そして、一対の弾性係止片115は、コネクタ端子102が端子収容室121内において正規の位置に達した際に、弾性変形から復元して端子収容室121の内壁面に形成された係止溝122の係止面122aに係合し、コネクタ端子102の抜脱を阻止している。
このように、コネクタ端子102は、嵌合部112と弾性係止片115と位置決め突起116とにより、コネクタハウジング103に固定されている。
実開昭51−009286号公報
しかしながら、上述したコネクタ100において、一対の弾性係止片115と位置決め突起116とが嵌合部112において異なる箇所にそれぞれ形成され、弾性係止片115が係合する係止溝122と位置決め突起116が係合する案内溝123とが端子収容室121の異なる箇所にそれぞれ形成されている。そのため、コネクタ端子102をコネクタハウジング103に確実に固定するためには係止溝122および案内溝123が形成される端子収容室121の周壁に相応の肉厚を持たせて十分な係合代を設ける必要があり、コネクタハウジング103の小型化を阻害する要因となる虞があった。
さらに、上述したコネクタハウジング100において、別個に形成された弾性係止片115と位置決め突起116との寸法管理、および係合溝122と案内溝123との寸法管理が厳密に行われていないと、コネクタ端子102をコネクタハウジング103に固定することができないことがあった。
例えば、弾性係止片115と位置決め突起116とが、コネクタ端子102の挿入方向に相対的に近接した場合、もしくは、係合溝122の係止面122aと案内溝123の規制面123aとが前記挿入方向に相対的に離間した場合に、位置決め突起116が案内溝123の規制面123aに当接したにもかかわらず弾性係止片115が係合溝122に係合せず、コネクタ端子102がコネクタハウジング103に固定されないこととなる。
また、弾性係止片115と位置決め突起116とが前記挿入方向に相対的に離間した場合、もしくは、係合溝122の係止面122aと案内溝123の規制面123aとが前記挿入方向に相対的に近接した場合に、位置決め突起116と案内溝123の規制面123aとの間、および/または弾性係止片115の突端と係合溝122の係止面122aとの間に隙間が生じ、コネクタ端子102にガタが発生することとなる。
このような場合、コネクタ端子102がコネクタハウジング103に確実に固定されていないために、コネクタ端子102と相手側コネクタ端子との確実な接続を阻害する虞があった。
そして、別個に形成された弾性係止片115と位置決め突起116との寸法管理、および係合溝122と案内溝123との寸法管理を厳密に行うことは、コネクタ100の製造効率の低下を招く虞があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コネクタハウジングを小型化し、且つコネクタ端子をコネクタハウジングに確実に固定したコネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るコネクタは、下記(1)〜(2)を特徴としている。
(1) コネクタ端子と、該コネクタ端子を挿嵌される端子収容室を有するコネクタハウジングと、を備えたコネクタであって、
前記コネクタ端子が、
前記端子収容室に内嵌する嵌合部に突設された位置決め突起と、
前記端子収容室への該コネクタ端子の挿入方向と交差する方向に傾斜して形成されると共に前記挿入方向に平行となるように弾性変形可能とされて前記位置決め突起の前記挿入方向の後端部から一体に延設された弾性係止片と、を有し、
前記コネクタハウジングが、
前記位置決め突起と当接する規制部および前記弾性係止片と係合する係止部を一体に設けられた収容部と、
前記端子収容室の開口端から前記挿入方向に伸びて該収容部に接続し、前記位置決め突起および弾性変形して前記挿入方向に平行とされた前記弾性係止片を通過さしめる案内路と、を前記端子収容室の周壁に有すること。
(2) 上記(1)に記載のコネクタにおいて、
前記弾性係止片が、前記コネクタ端子の挿入方向と逆方向に向かうに従って該挿入方向と直交する方向に次第に離間する末広がり状に且つ対称に一対形成されている。
上記構成のコネクタによれば、弾性係止片は位置決め突起から延設されて該位置決め突起と一体に形成され、そして、コネクタハウジングの端子収容室の周壁に設けられた収容部には、弾性係止片と係合する係止部および位置決め突起と当接する規制部が一体に形成されている。即ち、弾性係止片と係合する係止部および位置決め突起と当接する規制部を端子収容室の周壁の一箇所にまとめることができ、端子収容室の周壁の当該箇所に相応の肉厚を持たせるだけでよく、よって、コネクタハウジングを小型化することができる。
また、弾性係止片および位置決め突起が一体に形成され、且つ、弾性係止片と係合する係止部および位置決め突起と当接する規制部が一体に形成されており、各々が別個に形成されている場合に比べて、コネクタ端子をコネクタハウジングに確実に固定するために必要となる寸法管理を容易に行うことができる。さらに、コネクタの製造効率を向上させることができる。
尚、弾性係止片は、コネクタ端子の挿入方向と逆方向に向かうに従って該挿入方向と直交する方向に次第に離間する末広がり状に且つ対称に一対形成されていることが好ましい。
本発明のコネクタによれば、コネクタハウジングを小型化すると共にコネクタ端子をコネクタハウジングに確実に固定することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明のコネクタに係る一実施形態である同軸ケーブル用コネクタの分解斜視図、図2は図1に示される同軸ケーブル用コネクタのコネクタ端子の単体斜視図、図3は図2に示されるコネクタ端子の展開図、図4は図1に示される同軸ケーブル用コネクタのコネクタハウジングの単体斜視図、図5は図2に示されるコネクタ端子が同軸ケーブルの端末部に装着された状態における平面図、図6は図5におけるVI-VI矢視端面図、図7は図1に示される同軸ケーブル用コネクタの組立工程を説明するための斜視図である。
図1に示されるように、本発明のコネクタに係る一実施形態である同軸ケーブル用コネクタ10は、同軸ケーブルWの端末部に露出された編組Wcに電気的に接続され該端末部に固定されるコネクタ端子であるシールド端子12と、シールド端子12を挿嵌される端子収容室20を有するコネクタハウジング11とを備えている。
同軸ケーブルWは、芯線Waと、芯線Waの外周を覆う絶縁体Wbと、絶縁体Wbの外周を覆う編組Wcと、編組Wcの外周を覆う絶縁性のシースWdから構成されており、同軸ケーブルWの前記端末部は、シースWd、編組Wc、および絶縁体Wbをそれぞれ所定長さで剥ぎ取られ、突端から芯線Wa、絶縁体Wb、および編組Wcを所定長さで順次露出されている。そして、前記端末部に露出された芯線Waには嵌合接続用のインナー端子13が圧着接続されている。
図2および図3に示されるように、シールド端子12は、導電性板材をプレス加工するなどして形成されており、同軸ケーブルWの芯線Waに圧着されたインナー端子13を中心軸上に配置して内部に収容すると共に後述するコネクタハウジング11に設けられた端子収容室20に内嵌する嵌合部30と、嵌合部30と一体に形成された圧着部とを有している。
嵌合部30は、図3に示されるように、略矩形状の嵌合部相当板材30´を中空略円筒状に折り曲げ加工して形成されている。
前記圧着部は、絶縁体Wbと編組Wcとの間に挿入される舌片状のスリーブ35と、加締めによりスリーブ35との間で編組Wcを狭持する編組加締め部33と、加締めにより同軸ケーブルWのシースWdを把持するシース加締め部34とを有している。
スリーブ35は、同軸ケーブルWの絶縁体Wbの外形に沿うように断面略円弧状に形成され、その内径は絶縁体Wbの外径と同一もしくは僅かに大きい径とされている。尚、スリーブ35は、図3に示されるように、略矩形状のスリーブ相当板材35´を折り曲げ加工して形成されており、スリーブ相当板材35´は繋ぎ部相当板材36´を介して嵌合部相当板材30´と一体成形されている。そして、断面略円弧状に形成されたスリーブ35は、その中心軸を嵌合部30の前記中心軸と一致させるように、嵌合部30に延設された繋ぎ部36により支持されている。
編組加締め部33は、略矩形状の編組加締め部相当板材33´の中央部を同軸ケーブルWの編組Wcの外周面に沿うように断面略円弧状に折り曲げ加工して形成された編組受部33aと、編組受部33aの両側端部から起立状態に延設された一対の編組加締め片33bとを有しており、嵌合部30に延設された繋ぎ部37により支持されている。
シース加締め部34は、略矩形状のシース加締め部相当板材34´の中央部を同軸ケーブルWのシースWdの外周面に沿うように断面略円弧状に折り曲げ加工して形成されたシース受部34aと、シース受部34aの両側端部から起立状態に延設された一対のシース加締め片34bとを有しており、編組加締め部33の後方に該編組加締め部33に連続して配置されている。
尚、図3に示されるように、嵌合部相当板材30´と、繋ぎ部相当板材37´と、編組加締め部相当板材33´と、シース加締め部相当板材34´とは一体成形されており、即ち、シールド端子10は、嵌合部30、編組加締め部33、およびシース加締め部34、スリーブ35の各構成部材間に一切の接合部を持つことなく、一体に成形されている。
嵌合部30は、その中間部外周面に、半径方向外方に突設された位置決め突起31と、端子収容室20へのシールド端子12の挿入方向(以後、単に挿入方向と言う。)において後側となる位置決め突起31の端部から延設されて一体に形成された一対の弾性係止片32とを有している。
位置決め突起31は、図3に示されるように、嵌合部30の継ぎ合い箇所となる嵌合部相当板材30´の両側縁部にそれぞれ形成された一対の突片31´を略直角に屈曲させ、互いに密着させて構成されている。
各弾性係止片32は、図3に示されるように、位置決め突起31を構成する突片31´から延設されて片支持とされることにより弾性を付与された弾性片32´から構成されており、一対の弾性係止片32が前記挿入方向と逆方向に向かうに従って該挿入方向と直交する方向に次第に離間する末広がり状に且つ対称に配置されるように、各弾性係止片32は、前記挿入方向と交差する方向に傾斜して形成されると共に前記挿入方向に平行となるように弾性変形可能に形成されている。
図4に示されるように、コネクタハウジング11は、合成樹脂を射出成形するなどして形成されており、シールド端子12を収容する端子収容室20を有している。
端子収容室20は、中空略円筒状に形成された周壁20aにより画成されており、コネクタハウジング11の一方の端部にシールド端子12を挿入される開口を有し、且つコネクタハウジング11の他方の端部に同軸ケーブルWを挿通される挿通口(不図示)を有している。
端子収容室20は、その内径をシールド端子12の嵌合部30の外径と同一もしくは僅かに大きい径とされており、シールド端子12が端子収容室20に挿入された際には嵌合部30が嵌合するようになっている。
端子収容室20の周壁20aには、端子収容室20に挿嵌されたシールド端子12の位置決め突起31および一対の弾性係止片32を収容する収容部21が、周壁20aの内壁面から外壁面まで貫通して形成されており、また、端子収容室20の前記開口の縁部から前記挿入方向に伸びて収容部21に接続し、位置決め突起31および弾性変形して前記挿入方向に平行とされた一対の弾性係止片32を通過させる案内路24が、周壁20aの内壁面から外壁面まで貫通して形成されている。
収容部21は、前記挿入方向の前方において位置決め突起31と当接し、端子収容室20内でのシールド端子12の回転を阻止すると共に端子収容室20へのシールド端子12の過度の挿入を阻止する規制部22と、シールド端子12の前記挿入方向の後方において一対の弾性係止片32と係合し、端子収容室20からのシールド端子12の抜脱を阻止する係止部23とを有している。
規制部22は、位置決め突起31の前記挿入方向前端面に当接してシールド端子12のそれ以上の挿入を阻止する第1の規制面22aと、位置決め突起31の両側面とそれぞれ当接してシールド端子12の中心軸周りの回転を阻止する一対の第2の規制面22bとを有している。
係止部23は、弾性係止片32の挿入方向後端部32aに係合してシールド端子12の抜脱を阻止する係止面23aと、弾性係止片32の傾斜に沿って係止面23aと規制部22の第2の規制面22bとを接続する傾斜面23bとを、案内路24の両側面に凹設してそれぞれ一対有している。
図5および図6に示されるように、シールド端子12が同軸ケーブルWの前記端末部に装着された状態において、同軸ケーブルWの前記端末部に露出された芯線Waおよび該芯線Waに圧着されたインナー端子13は、シールド端子12の嵌合部30の中心軸上に配置され、嵌合部30により外側を取り囲まれて電磁的にシールドされている。また、スリーブ35は絶縁体Wbと露出された編組Wcとの間に差し込まれている。
この状態から、編組加締め部33の一対の編組加締め片33b、およびシース加締め部34の一対のシース加締め片34bが加締められる。このとき、スリーブ35を覆う編組Wcはスリーブ35と編組加締め部33とによって狭持される。さらに、上方から一対の編組加締め片33bにより加締められたスリーブ35により絶縁体Wbは編組加締め部33の編組受部33aに付勢され、従って、絶縁体Wbと編組受部33aとの間に介在する編組Wcも絶縁体Wbと編組受部33aとによって狭持される。これにより、シールド端子12は同軸ケーブルWの編組Wcに電気的に確実に接続される。
また、同軸ケーブルWのシースWdがシース加締め部15により把持されると共に、同軸ケーブルWの絶縁体Wbが、上方から一対の編組加締め片33bにより加締められたスリーブ35を介して編組加締め部33により把持され、これにより、シールド端子12は同軸ケーブルWの前記端末部に強固に固定される。
図7に示されるように、同軸ケーブルWの前記端末部に固定されたシールド端子12は、予め同軸ケーブルWを挿通されて後方に待機していたコネクタハウジング11の端子収容室20の前記開口から端子収容室20の内部に挿入される。
端子収容室20内にシールド端子12が挿入されるに伴って、先ず、位置決め突起31が端子収容室20の周壁20aに設けられた案内路24に進入する。シールド端子12がさらに挿入されると、末広がり状に形成された一対の弾性係止片32が、案内路24の進入口の縁部に当接し、該縁部により互いの距離を狭められるように弾性変形して前記挿入方向に平行とされながら案内路24に進入する。
シールド端子12が端子収容室20内において正規の位置に到達した時点で、シールド端子12の嵌合部30が端子収容室20に内嵌し、且つ位置決め突起31および一対の弾性係止片32が端子収容室20の周壁20aに設けられた収容部21に収容される。
このとき、位置決め突起31は収容部21の規制部22に当接し、シールド端子12の回転およびそれ以上の挿入が阻止される。また、一対の弾性係止片32は、収容部21内において弾性変形から復帰して係止部23とそれぞれ係合し、シールド端子12の抜脱が阻止される。
尚、係止部23の一対の傾斜面23bと一対の弾性係止片32の外側面とが接触しており、いずれも前記挿入方向と逆方向に向かって末広がり状に形成されているので、弾性係止片32の挿入方向後端部32aが係止面23aに係合するようにシールド端子12を前記挿入方向と逆方向に付勢する弾性復元力が発生するようになっている。これにより、位置決め突起31の前記挿入方向前端面31aと規制部22の第1の規制面22aとの間に隙間があった場合にも、一対の弾性係止片32が係止部23に確実に係合して、シールド端子12はコネクタハウジング11に確実に固定される。
以上で、コネクタハウジング11へのシールド端子12の固定が完了される。
上述した構成の同軸ケーブル用コネクタ10によれば、一対の弾性係止片32は位置決め突起31から延設されて位置決め突起31と一体に形成され、そして、コネクタハウジング11の端子収容室20の周壁20aに設けられた収容部21には、弾性係止片32と係合する係止部32および位置決め突起31と当接する規制部22が一体に形成されている。即ち、弾性係止片32と係合する係止部32および位置決め突起31と当接する規制部22を端子収容室20の周壁20aの一箇所にまとめることができ、端子収容室20の周壁20aの当該箇所に相応の肉厚を持たせるだけでよく、よって、コネクタハウジング11を小型化することができる。
また、弾性係止片32および位置決め突起31が一体に形成され、且つ、弾性係止片32と係合する係止部23および位置決め突起31と当接する規制部22が一体に形成されており、各々が別個に形成されている場合に比べて、シールド端子12をコネクタハウジング11に確実に固定するために必要となる寸法管理を容易に行うことができる。さらに、コネクタ10の製造効率を向上させることができる。
そして、一対の弾性係止片32は、端子収容室20へのシールド端子12の挿入方向の後方側に向かうに従って該挿入方向と直交する方向に次第に離間する末広がり状に且つ対称に形成されているので、収容部21の係止部23と係合してシールド端子12の抜脱を阻止する際に発生する応力がシールド端子12に偏りなく作用する。これにより、コネクタハウジング11にシールド端子12をより確実に固定することができる。
また、高周波信号の伝送に用いられる同軸ケーブルWにおいて良好な伝送特性を達成するためには、端末部に露出された芯線Waおよび芯線Waに圧着接続されたインナー端子13を電磁波から確実に遮蔽する必要があるが、高い周波数の電磁波は、シールド(上述した実施形態においては、嵌合部30)のごく僅かな隙間からも容易に漏洩・進入するので、高い周波数で良い遮蔽性能を達成するためには、シールドに形成される開口部は少ないことが望ましい。そして、従来のように嵌合部30を構成する板材の一部を切り起こして弾性係止片を形成する場合には、弾性係止片を切り起こされた箇所に開口部が形成されることとなるが、上述の同軸ケーブル用コネクタ端子10にいては、シールド端子12の嵌合部30に開口部を形成することなく一対の弾性係止片32を形成しており、シールド端子12の遮蔽性能を低下させることなくシールド端子12をコネクタハウジング11に固定することができる。
尚、本発明のコネクタは、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上述した実施形態においては、端子収容室20の周壁20aに設けられる収容部21および案内路24を、周壁20aの内壁面から外壁面に貫通して形成しているが、内壁面において溝状に形成してもよい。
本発明のコネクタに係る一実施形態である同軸ケーブル用コネクタの分解斜視図である。 図1に示される同軸ケーブル用コネクタのコネクタ端子の単体斜視図である。 図2に示されるコネクタ端子の展開図である。 図1に示される同軸ケーブル用コネクタのコネクタハウジングの単体斜視図である。 図2に示されるコネクタ端子が同軸ケーブルの端末部に装着された状態における平面図である。 図5におけるVI-VI矢視端面図である。 (a)および(b)は図1に示される同軸ケーブル用コネクタの組立工程を説明するための斜視図である。 従来のコネクタにおけるコネクタ端子の斜視図である。 (a)および(b)は従来のコネクタにおけるコネクタハウジングへのコネクタ端子の係止構造を説明するための断面図である。
符号の説明
10 同軸ケーブル用コネクタ(コネクタ)
11 コネクタハウジング
12 シールド端子(コネクタ端子)
20 端子収容室
21 収容部
22 規制部
23 係止部
24 案内路
30 嵌合部
31 位置決め突起
32 弾性係止片
33 片組加締め部
34 シース加締め部
35 スリーブ
W 同軸ケーブル
Wa 芯線
Wb 絶縁体
Wc 編組
Wd シース

Claims (2)

  1. コネクタ端子と、該コネクタ端子を挿嵌される端子収容室を有するコネクタハウジングと、を備えたコネクタであって、
    前記コネクタ端子が、
    前記端子収容室に内嵌する嵌合部に突設された位置決め突起と、
    前記端子収容室への該コネクタ端子の挿入方向と交差する方向に傾斜して形成されると共に前記挿入方向に平行となるように弾性変形可能とされて前記位置決め突起の前記挿入方向の後端部から一体に延設された弾性係止片と、を有し、
    前記コネクタハウジングが、
    前記位置決め突起と当接する規制部および前記弾性係止片と係合する係止部を一体に設けられた収容部と、
    前記端子収容室の開口端から前記挿入方向に伸びて該収容部に接続し、前記位置決め突起および弾性変形して前記挿入方向に平行とされた前記弾性係止片を通過せしめる案内路と、を前記端子収容室の周壁に有することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記弾性係止片が、前記挿入方向と逆方向に向かうに従って該挿入方向と直交する方向に次第に離間する末広がり状に且つ対称に一対形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
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