JP4229813B2 - 印刷製版用の画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

印刷製版用の画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷製版用の画像データを作成するための画像処理装置や画像処理方法等に関するものであり、更に詳しくは、多色印刷時における色の境界での下地部分の露出を防止するためのトラップ図形を発生させるべき箇所を特定する隣接ベクトルを抽出するための処理に関する。
印刷製版の分野では、まず、フロントエンドと呼ばれるコンピュータを使用して、文字や、ロゴ、絵柄、イラスト等という、印刷対象を構成する複数種類の部品のデータが作成され、そのような複数種類の部品が編集され所定位置にレイアウトされることにより、印刷対象をページ記述言語で表現したデータ(以下「ページ記述データ」という)として編集レイアウトデータが得られる。次に、編集レイアウトデータであるページ記述データに対しRIP(Raster Image Processor)処理が施されることにより、印刷対象の画像を表すビットマップ形式の画像データが生成される。その後、そのビットマップ形式の画像データを用いて製版装置により印刷版が作成され、またはデジタル印刷機等によって印刷物が作成される。
上記のような工程において、フロントエンドで作成されたページ記述データに対してRIP処理が施される前にトンボ等の付加やトラップ処理等が当該ページ記述データに対して施される(以下、RIP処理の前に行われるこれらの処理を「RIPの前処理」という)。ここで、トラップ処理とは、多色印刷時における見当ずれによって色の境界において下地部分(ノックアウト部分)が露出するの防止するために、重なり合う2つの色のうち色の薄い(淡い)方を伸長させる処理をいう。このトラップ処理の前提として、当該処理が必要となる箇所を検出することが必要であり、そのための手法は従来より提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平9−106460号公報
上記トラップ処理が必要な箇所を検出するために、RIP前処理において例えば次のような隣接ベクトルが抽出される。すなわち、上記ページ記述データの表す画像としての印刷対象を構成する部品(図形)である2つのオブジェクトの間で重なりがある場合に、その重なり部分の境界を示すベクトルが隣接ベクトルとして抽出される。より具体的には、ページを構成するオブジェクトの間には当該ページに作成された順番によって上下関係があり、2つのオブジェクトが重なっている場合、上側のオブジェクトの輪郭線のうち当該2つのオブジェクトの輪郭線の交点間を結ぶ経路に相当する部分が下側のオブジェクトの領域に含まれるときに、当該部分が隣接ベクトルとして抽出される。そして、この隣接ベクトルに所定のトラップ幅のストロークをトラップ図形として発生させることにより上記トラップ処理が行われる。
ところで、非常に密接した2つのオブジェクトの間において重なり部分が少ないこと等により微妙な隙間が存在する場合があるが、このような場合においてもトラップ処理を必要とすることがある。しかし、隣接ベクトルの上記抽出方法では、その隙間部分について隣接ベクトルが抽出されず、その結果、必要な箇所においてトラップ処理が行われないことがある。例えば図7に示すように、2つのオブジェクトP6,P7の輪郭をそれぞれ構成する2つの曲線が2点で接している場合、その2点の間では隣接ベクトルが抽出されないので、図7における隙間領域Rgについてはトラップ処理が行われない。
そこで本発明は、2つのオブジェクトの間において重なりが少ないこと等により微妙な隙間が存在する場合であっても必要な箇所において確実にトラップ処理が行われるように隣接ベクトルを抽出する印刷製版用の画像処理装置や画像処理方法等を提供することを目的とする。
第1の発明は、多色印刷時における色の境界での下地部分の露出を防止するためのトラップ図形を発生させるべき箇所を特定するために、印刷対象を構成する部品としての図形である2つのオブジェクトが隣接する場合に当該2つのオブジェクトの一方の輪郭線の所定部分を隣接ベクトルとして抽出する印刷製版用の画像処理装置であって、
前記2つのオブジェクトの輪郭線の交点を算出する交点算出手段と、
前記2つのオブジェクトのうち作成される順番が遅い方のオブジェクトである上側オブジェクトの輪郭線の一部であって前記交点算出手段によって算出される2つの交点を結ぶ経路に相当する部分を交点ベクトルとして算出する交点ベクトル算出手段と、
前記2つのオブジェクトのうち作成される順番が早い方のオブジェクトである下側オブジェクトの領域に前記交点ベクトルが含まれる場合に、前記交点ベクトルを前記隣接ベクトルとして登録する隣接ベクトル登録手段と、
前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合に、前記交点ベクトルと前記下側オブジェクトとの近接の程度に基づき、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきか否かを判定する判定手段とを備え、
前記隣接ベクトル登録手段は、前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合であっても、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきであると前記判定手段によって判定されたときには、前記交点ベクトルを前記隣接ベクトルとして登録することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記判定手段は、前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合において、前記上側オブジェクトの輪郭線の一部であって前記交点算出手段によって算出される2つの交点を結ぶ経路に相当する部分の中点と前記下側オブジェクトとの距離が所定値以下であるときに、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきであると判定することを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明において、
前記判定手段は、前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合において、前記2つのオブジェクトの間に形成され前記交点ベクトルに接する隙間領域の面積が所定値以下であるときに、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきであると判定することを特徴とする。
第4の発明は、多色印刷時における色の境界での下地部分の露出を防止するためのトラップ図形を発生させるべき箇所を特定するために、印刷対象をページ記述言語で表現したページ記述データであって当該印刷対象を構成する部品としての図形であるオブジェクトにその作成順序に基づく上下関係が与えられているページ記述データが格納されている記憶手段を備えたコンピュータにおいて、CPUがメモリを利用して、当該ページ記述データに基づき、当該印刷対象における2つのオブジェクトが隣接する場合に当該2つのオブジェクトの一方の輪郭線の所定部分を隣接ベクトルとして抽出する印刷製版用の画像処理方法であって、
前記CPUが、前記2つのオブジェクトの輪郭線の交点を算出する交点算出ステップと、
前記CPUが、前記2つのオブジェクトのうち作成される順番が遅い方のオブジェクトである上側オブジェクトの輪郭線の一部であって前記交点算出ステップにて算出される2つの交点を結ぶ経路に相当する部分を交点ベクトルとして算出する交点ベクトル算出ステップと、
前記CPUが、前記2つのオブジェクトのうち作成される順番が早い方のオブジェクトである下側オブジェクトの領域に前記交点ベクトルが含まれる場合に、前記交点ベクトルを前記隣接ベクトルとして登録する隣接ベクトル登録ステップと、
前記CPUが、前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合に、前記交点ベクトルと前記下側オブジェクトとの近接の程度に基づき、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきか否かを判定する判定ステップとを備え、
前記隣接ベクトル登録ステップでは、前記CPUは、前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合であっても、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきであると前記判定ステップにて判定したときには、前記交点ベクトルが前記隣接ベクトルとして登録することを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、
前記判定ステップでは、前記CPUは、前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合において、前記上側オブジェクトの輪郭線の一部であって前記交点算出ステップにて算出される2つの交点を結ぶ経路に相当する部分の中点と前記下側オブジェクトとの距離が所定値以下であるときに、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきであると判定することを特徴とする。
第6の発明は、多色印刷時における色の境界での下地部分の露出を防止するためのトラップ図形を発生させるべき箇所を特定するために、印刷対象をページ記述言語で表現したページ記述データであって当該印刷対象を構成する部品としての図形であるオブジェクトにその作成順序に基づく上下関係が与えられているページ記述データが格納されている記憶手段を備えたコンピュータにおいて、CPUがメモリを利用して、当該ページ記述データに基づき、当該印刷対象における2つのオブジェクトが隣接する場合に当該2つのオブジェクトの一方の輪郭線の所定部分を隣接ベクトルとして抽出するための印刷製版用の画像処理プログラムであって、
前記2つのオブジェクトの輪郭線の交点を算出する交点算出ステップと、
前記2つのオブジェクトのうち作成される順番が遅い方のオブジェクトである上側オブジェクトの輪郭線の一部であって前記交点算出ステップにて算出される2つの交点を結ぶ経路に相当する部分を交点ベクトルとして算出する交点ベクトル算出ステップと、
前記2つのオブジェクトのうち作成される順番が早い方のオブジェクトである下側オブジェクトの領域に前記交点ベクトルが含まれる場合に、前記交点ベクトルを前記隣接ベクトルとして登録する隣接ベクトル登録ステップと、
前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合に、前記交点ベクトルと前記下側オブジェクトとの近接の程度に基づき、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきか否かを判定する判定ステップとを前記CPUに実行させ、
前記隣接ベクトル登録ステップでは、前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合であっても、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきであると前記判定ステップにて判定されたときには、前記交点ベクトルが前記隣接ベクトルとして登録されることを特徴とする。
第7の発明は、第6の発明において、
前記判定ステップでは、前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合において、前記上側オブジェクトの輪郭線の一部であって前記交点算出ステップにて算出される2つの交点を結ぶ経路に相当する部分の中点と前記下側オブジェクトとの距離が所定値以下であるときに、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきであると判定されることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、2つのオブジェクトの間の2つの交点に基づく交点ベクトルが下側オブジェクトの領域に含まれない場合に、その交点ベクトルと下側オブジェクトとの近接の程度に基づき、その交点ベクトルに沿ってトラップ図形を発生させるべきか否かが判定され、その交点ベクトルに沿ってトラップ図形を発生させるべきであると判定される程度に交点ベクトルと下側オブジェクトとが近接している場合には、交点ベクトルが隣接ベクトルとして登録される。したがって、このようにして得られた隣接ベクトルによれば、2つのオブジェクトの間において重なりが少ないこと等により微妙な隙間が存在する場合であっても、必要な箇所において確実にトラップ処理が行うことが可能となる。
上記第2の発明によれば、2つのオブジェクトの間の2つの交点に基づく交点ベクトルが下側オブジェクトの領域に含まれない場合において、上側オブジェクトの輪郭線の一部であって交点算出ステップにて算出される2つの交点を結ぶ経路に相当する部分の中点と下側オブジェクトとの距離が所定値以下であるときには、その交点ベクトルが隣接ベクトルとして登録される。これにより、2つのオブジェクトの間において重なりが少ないこと等により微妙な隙間が存在する場合であっても、必要な箇所において確実にトラップ処理が行うことが可能となる。
上記第3の発明によれば、2つのオブジェクトの間の2つの交点に基づく交点ベクトルが下側オブジェクトの領域に含まれない場合において、それら2つのオブジェクトの間に形成され当該交点ベクトルに接する隙間領域の面積が所定値以下であるときには、その交点ベクトルが隣接ベクトルとして登録される。これにより、2つのオブジェクトの間において重なりが少ないこと等により微妙な隙間が存在する場合であっても、必要な箇所において確実にトラップ処理が行うことが可能となる。
以下、本発明の実施形態につき添付図面を参照して説明する。
<1.印刷製版工程の概略>
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置が使用される印刷製版工程全体の概略を示す処理フロー図である。この印刷製版工程では、まず、フロントエンドと呼ばれるコンピュータを用いて入力データを作成するための入力処理100が行われる。すなわち、フロントエンドコンピュータを用いて、印刷物を構成する文字や、ロゴ、絵柄、イラスト等の複数種類の部品が編集されてレイアウトされることにより、印刷対象をPostScript(アドビシステムズ社の登録商標)やPDF(Portable Document Format)等のページ記述言語で表現したページ記述データDpg1が入力データとして作成される。このページ記述データDpg1は、ラスタライズ処理(以下「RIP処理」という)140によってビットマップ形式の画像データDbmに変換されるが、その前にRIP前処理120が行われる。
このRIP前処理120では、トンボ等の付加やトラップ処理に関する画像処理122が上記ページ記述データDpg1に対して施され、これによりページ記述データDpg2が生成される。このようにして得られたページ記述データDpg2に対してRIP処理140が施され、これによりビットマップ形式の画像データDbmが生成される。その後、この画像データDbmを使用した出力処理160が行われる。すなわち、ビットマップ形式の画像データDbmはプレートレコーダやデジタル印刷機等に送られ、その画像データDbmの表す画像の記録された印刷版または印刷物がプレートレコーダまたはデジタル印刷機等によって作成される。
<2.印刷製版用の画像処理装置>
図2は、本実施形態に係る印刷製版用の画像処理装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。この画像処理装置10は、RIP前処理120の1つとして、後述の隣接ベクトル抽出処理およびトラップ図形生成処理からなる画像処理122を実行するが、このような画像処理122以外のRIP前処理120やRIP処理140をも実行するように構成されていてもよいし、また、隣接ベクトル抽出処理のみ実行するように構成されていてもよい。
本実施形態に係る画像処理装置10は、図2に示すように、パソコン(パーソナルコンピュータ)を利用して実現されており、ハードウェア的には、パソコン本体と、キーボード22やマウス23等の入力装置と、ハードディスクを利用した補助記憶装置24と、液晶ディスプレイまたはCRT等の表示装置26とを備え、パソコン本体は、中央処理装置としてのCPU11と、RAMやROM等で構成されプログラム格納用および作業用として使用されるメモリ12と、キーボード22およびマウス23が接続される入力インターフェース部14と、この画像処理装置10をLAN500に接続するためのLAN/IF部15と、表示装置26が接続される表示制御部16と、補助記憶装置24が接続されるディスク用I/Oインターフェース部17とから構成される。この画像処理装置10は、入力処理100を行うためのフロントエンドにLAN500を介して接続されており、フロントエンドで作成されたページ記述データDpg1は、LAN500を介して画像処理装置10に転送され、補助記憶装置24に格納される。
<3.トラップに関する画像処理>
上記印刷製版用の画像処理装置10において、補助記憶装置24に予め格納された所定の画像処理プログラム220をCPU11がメモリ12にロードして実行することにより、印刷製版用の画像処理としてトラップに関する画像処理122が実現される。図3は、この画像処理122の手順を示すフローチャートである。以下、この画像処理122の詳細について説明する。なお以下では、ページ記述データDpg1によって表される印刷対象(以下「対象ページ」という)に含まれる部品として図形であるオブジェクトは、それらのオブジェクトが作成される順番に基づく上下関係が与えられているものとする。例えば図4に示すオブジェクトP1,P2,P3についての作成順序がP1→P2→P3であるものとすると、オブジェクトP1はオブジェクトP2の下側となり、オブジェクトP3はオブジェクトP2の上側となる。
本実施形態では、フロントエンドで作成されたページ記述データDpg1が補助記憶装置24に格納された後、入力装置(キーボード22およびマウス23)に対するオペレータの操作によって上記画像処理プログラム220が起動される。これによりCPU11は以下のように動作する。
まず、ページ記述データDpg1によって表される対象ページにおいてトラップ図形を生成すべき箇所を特定する隣接ベクトルを抽出する処理、すなわち隣接ベクトル抽出処理を実行する(ステップS100)。図5は、この隣接ベクトル抽出処理の手順を示すフローチャートである。この隣接ベクトル抽出処理では、CPU11は以下のように動作する。
まず、対象ページに含まれるいずれか1つのオブジェクト(部品としての図形)に着目し(ステップS10)、この着目オブジェクトとその関係図形との交点を算出する(ステップS12)。ここで、着目オブジェクトの「関係図形」とは、着目オブジェクトに隣接するオブジェクトであって着目オブジェクトの下側のオブジェクトをいう。そして、着目オブジェクトに「隣接するオブジェクト」とは、着目オブジェクトと重なっているかまたは接しているオブジェクトをいう。また、着目オブジェクトとその関係図形との「交点」とは、着目オブジェクトの輪郭線とその関係図形の輪郭線との交点または接点をいう。
上記のようにして着目オブジェクトとその関係図形との交点が算出された後は、当該算出された交点の個数が2以上であるか否かを判定する(ステップS14)。その結果、当該算出された交点の個数が2以上である場合にはステップS16へ進み、その個数が1または0の場合にはステップS36へ進む。
ステップS16では、当該算出された交点のうち2つの交点に着目し、それら2つの交点(以下「着目交点対」という)に対応する交点ベクトルを求める(ステップS18)。ここで、「交点ベクトル」とは、着目オブジェクトの輪郭線のうち、着目交点対の一方の交点から他方の交点へ至る当該輪郭線上の経路に相当する部分をいう。なお、本明細書において「ベクトル」とは、オブジェクトの輪郭線上の2点を結ぶ当該輪郭線上の経路に相当する有限の直線、曲線、または折れ線をいうものとする。
次に、交点ベクトルが着目オブジェクトの関係図形の領域に含まれているか否かを判定し(ステップS20)、その判定の結果、交点ベクトルが着目オブジェクトの関係図形の領域に含まれている場合にはステップS30へ進み、着目オブジェクトの関係図形の領域に含まれていない場合にはステップS22へ進む。一般に交点ベクトルは、1つの着目交点対に対して2つ存在し、このステップS20では、2つの交点ベクトルのそれぞれについて上記判定を行う。例えば図6(a)に示すように、三角形EFGのオブジェクトP5を着目オブジェクトとし、四角形のオブジェクトP4をその関係図形とすると、着目オブジェクトP5と関係図形P4との交点A,Bからなる交点対(A,B)が着目交点対となり、この着目交点対(A,B)に対応する交点ベクトルとして、線分AFと線分FBからなる経路(A→F→B)に相当する第1の交点ベクトルと、線分AEと線分EGと線分GBからなる経路(A→E→G→B)に相当する第2の交点ベクトルとが存在する。したがって、この場合には、第1および第2の交点ベクトルのそれぞれについて上記判定が行われ、その結果、経路(A→F→B)に相当する第1の交点ベクトルは関係図形P4の領域に含まれると判定され、経路(A→E→G→B)に相当する第2の交点ベクトルは関係図形P4の領域に含まれないと判定される。そして、第1の交点ベクトルについてはステップS30の処理が行われ、第2の交点ベクトルについてはステップS22以降の処理が行われる。
ステップS20において交点ベクトルが着目オブジェクトの関係図形の領域に含まれていると判定されてステップS30へ進んだ場合には、後述のトラップ図形発生処理(ステップS200)においてその交点ベクトル(以下「領域内交点ベクトル」という)に沿ってトラップ図形を生成すべく、その領域内交点ベクトルを隣接ベクトルとして登録する。図6(a)に示した例では、第1および第2の交点ベクトルのうち、経路(A→F→B)に相当する第1の交点ベクトルが隣接ベクトルとして登録される。
一方、ステップS20において交点ベクトルが着目オブジェクトの関係図形の領域に含まれないと判定されてステップS22へ進んだ場合には、その交点ベクトル(以下「領域外交点ベクトル」という)の中点を算出する。図6(a)に示した例では、第1および第2の交点ベクトルのうち、経路(A→E→G→B)に相当する第2の交点ベクトルは関係図形P4に含まれないと判定されるので、第2の交点ベクトルの中点、すなわち着目オブジェクトP5の輪郭線上の経路(A→E→G→B)の中点が求められる。
次のステップS24では、上記中点と着目オブジェクトの関係図形との距離Lを算出する。その後、算出された距離Lが所定値ε以下であるか否かを判定する(ステップS26)。ここで、所定値εは、着目オブジェクトの関係図形の領域に含まれないと判定された交点ベクトルすなわち領域外交点ベクトルに沿ってトラップ図形を発生させるべきか否かを決定するために導入された値であり、1画素または2画素に相当する数値が使用され、典型的な2000dpiの解像度の場合には、例えばε=0.0127[mm]である。
ステップS26での判定の結果、距離Lが所定値ε以下である場合は、後述のトラップ図形発生処理(ステップS200)において領域外交点ベクトルに沿ってトラップ図形を生成すべく、領域外交点ベクトルを隣接ベクトルとして登録し(ステップS30)、その後、ステップS32へ進む。一方、ステップS26での判定の結果、距離Lが所定値εよりも大きい場合は、領域外交点ベクトルを隣接ベクトルとして登録することなく、そのままステップS32へ進む。図6(a)に示した例では、ステップS26での判定の結果に基づき、領域外交点ベクトルとしての第2の交点ベクトルは、隣接ベクトルとして登録されない。
なお、図6(a)に示した例のように領域外交点ベクトルが折れ線に相当する場合には、その折れ線を構成する各線分の中点から関係図形P4までの距離が所定値ε以下であるかを判定し、それら線分のいずれかの中点から関係図形P4までの距離が所定値ε以下である場合には、その領域外交点ベクトルを隣接ベクトルとして登録するようにしてもよい。この場合においても、図6(a)に示した例では、領域外交点ベクトルとしての第2の交点ベクトルに相当する3つの線分AE,EG,GBのそれぞれの中点から関係図形P4までの距離のいずれもが所定値εよりも大きいので、第2の交点ベクトルが隣接ベクトルとして登録されることはない。
ステップS32では、着目オブジェクトとその関係図形との交点の中に未着目の交点対が残っているか否かを判定する。その結果、未着目の交点対が残っている場合には、それら未着目の交点対のいずれか1対を新たに着目交点対とし(ステップS34)、ステップS18へ戻る。以降、未着目の交点対が無くなるまでステップS18〜S34を繰り返し実行し、その間に未着目の交点対が無くなればステップS36へ進む。
ステップS36では、対象ページに含まれるオブジェクトの中に未着目のオブジェクトが残っているか否かを判定する。その結果、未着目のオブジェクトが残っている場合には、それら未着目のオブジェクトのいずれか1つを新たに着目オブジェクトとし(ステップS38)、ステップS12へ戻る。以降、未着目のオブジェクトが無くなるまでステップS12〜S38を繰り返し実行し、その間に未着目のオブジェクトが無くなれば、隣接ベクトル抽出処理から図3のルーチンに復帰する。なお、以上のような隣接ベクトルの登録により、トラップ図形を発生させるべき箇所を特定するベクトルとして隣接ベクトルが抽出されたことになる。
隣接ベクトル抽出処理から図3のルーチンに復帰すると、トラップ図形生成処理を実行する(ステップS200)。すなわち、上述の隣接ベクトル抽出処理(ステップS100)において登録された各隣接ベクトルにつき、当該隣接ベクトルに沿って所定の幅の図形、例えばストロークを発生させてトラップ図形とする。このトラップ図形の形状と色は、各隣接ベクトルが抽出されたオブジェクトとその関係図形のうち色の薄い方のオブジェクト(図形)が伸長して色の濃い方のオブジェクト(図形)に潜り込むように決定される。例えば図6(a)に示した例では、既述のように、経路(A→F→B)に相当する第1の交点ベクトルが隣接ベクトルとして抽出される。この場合、例えば、上側オブジェクトであるオブジェクトP5の各色成分の濃度(網点%)をC(シアン)については100%、Y(イエロー)については20%、M(マゼンタ)およびK(ブラック)については0%とし、下側オブジェクトである関係図形P4の各色成分の濃度をCについては0%、Mについては100%、Yについては50%、Kについては0%とすると、上側オブジェクトP5の色は下側オブジェクトP4の色よりも淡いので、図6(b)に示すように、上側オブジェクトP5が伸長する方向に(太る方向に)隣接ベクトルに沿ってトラップ図形Ptが生成される。そして、このトラップ図形Ptの各色成分の濃度は、CおよびMについて100%、Yについて50%、Kについて0%とすればよい。
上記のようにして全ての隣接ベクトルにつきトラップ図形が生成されれば、トラップ図形生成処理200を終了し、トラップ処理に関する画像処理が完了する。
<4.隣接ベクトル抽出処理の具体例>
以上では、図6(a)に示す着目オブジェクトP5とその関係図形P4に言及しつつ隣接ベクトル抽出処理について説明したが、図6(a)に示した例では、着目オブジェクトの関係図形の領域に含まれる交点ベクトル(領域内交点ベクトル)が隣接ベクトルとして抽出される。そこで以下では、他の例として、着目オブジェクトの関係図形の領域に含まれない交点ベクトル(領域外交点ベクトル)が隣接ベクトルとして抽出される得る場合について説明する。
いま、図7に示すように、共に曲線の輪郭線を有する着目オブジェクトP7とその関係図形P6とが2点A,Bで接し、着目オブジェクトP7と関係図形P6との間に隙間領域Rgが形成される場合を考える。この場合、上記隣接ベクトル抽出処理(図5)により以下のようにして隣接ベクトルが抽出される。すなわち、点Aと点Bからなる交点対(A,B)が着目交点対となり、この着目交点対(A,B)に対応する交点ベクトルとして、着目オブジェクトP7の輪郭線上において点Aから点Bに至る2つの経路(有限の曲線)にそれぞれ相当する2つの交点ベクトルが算出される(ステップS18)。これら2つの交点ベクトルの一方は、上記2つの経路のうち隙間領域Rgに接し関係図形P6に対向する経路(図において左側の経路)に相当する交点ベクトル(以下「対向交点ベクトル」という)であり、他方は、上記2つの経路のうち隙間領域Rgに接しない経路(図において右側の経路)に相当する交点ベクトル(以下「非対向交点ベクトル」という)である。
着目交点対(A,B)に対応する上記2つの交点ベクトルのいずれも関係図形P6の領域には含まれないので、隣接ベクトル抽出処理(図5)では、上記2つの交点ベクトル(対向交点ベクトルおよび非対向交点ベクトル)のそれぞれについて、ステップS22〜S26が実行される。
すなわち、対向交点ベクトルについてこれらのステップS22〜S26が実行されると、その対向交点ベクトルの中点、すなわち着目オブジェクトP7の輪郭線上において点Aから点Bに至る経路であって隙間領域Rgに接する経路の中点Cが求められ、その中点Cから関係図形P6までの距離Lが算出される。具体的には、図7に示すように、着目オブジェクトP7の輪郭線の中点Cでの接線に対する垂線が中点Cから引かれ、その垂線と関係図形P6の輪郭線との交点をDとしたときの線分CDの長さが、上記の距離Lとして算出される。そして、この距離Lが所定値ε以下である場合には、トラップ図形発生処理(ステップS200)において対向交点ベクトルに沿ってトラップ図形を発生すべく、ステップS30にて、対向交点ベクトルが隣接ベクトルとして登録される。一方、この距離Lが所定値εよりも大きい場合は、対向交点ベクトルは隣接ベクトルとして登録されない。
非対向交点ベクトルについてこれらのステップS22〜S26が実行されると、その非対向交点ベクトルの中点、すなわち着目オブジェクトP7の輪郭線上において点Aから点Bに至る経路であって隙間領域Rgに接しない経路(図での右側の経路)の中点(不図示)が求められ、その中点から関係図形P6までの距離Lが算出される。この場合の距離Lは所定値εよりも大きくなるので、非対向交点ベクトルは隣接ベクトルとしては登録されない。
以上のようにして、関係図形の領域に含まれない交点ベクトルであっても、上記距離Lが所定値ε(例えば1画素または2画素に相当する間隔)以下である場合には、その交点ベクトルが隣接ベクトルとして登録されるので、2つのオブジェクトの間において重なりが少ない等により微妙な隙間がある場合であっても、必要な箇所において確実にトラップ図形が生成されるように隣接ベクトルが抽出される。
なお、図7に示した例では、2つのオブジェクト(着目オブジェクトP7と関係図形P6)が2点で接しているが、図8に示すように、2つのオブジェクトの間に小さな重なりが2カ所あって4つの交点A1,A2,B1,B2を有し当該2つのオブジェクトの間に隙間領域Rhが形成される場合であっても、上記の隣接ベクトル抽出処理により、必要な箇所にトラップ図形が生成されるように隣接ベクトルが抽出される。すなわち、この場合、着目オブジェクトP7に輪郭線上において点A1から点A2に至る経路に相当する交点ベクトルと、当該輪郭線上において点B1から点B2に至る経路に相当する交点ベクトルとが隣接ベクトルとして抽出されることに加え、当該輪郭線上において点A2から点B1に至る経路であって隙間領域Rhに接する経路の中点C1から関係図形P6までの距離L(線分C1D1の長さ)が所定値ε以下である場合には、当該経路(A2→B1)に相当する対向交点ベクトルも隣接ベクトルとして抽出される。
<5.プログラムの提供形態>
既述のように、トラップに関する画像処理122を含む印刷製版用の画像処理は、コンピュータとしてのハードウェアを備える画像処理装置10においてCPU11が既述の画像処理プログラム220をメモリ12にロードして実行することにより実現される。このプログラム220の一部または全部は、例えば、そのプログラム220を記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供される。すなわちユーザは、上記プログラム220の記録媒体としてのCD−ROMを購入してCD−ROM駆動装置(図示せず)に装着し、そのCD−ROMからそのプログラム220を読み出して補助記憶装置24にインストールする。また、これに代えて、LAN500またはWAN(広域ネットワーク)等の通信ネットワークを介して送られてくるプログラム220を受信して、補助記憶装置24にインストールするようにしてもよい。さらに、メーカが印刷製版用の画像処理装置10を出荷する前に、上記プログラム220の一部または全部を補助記憶装置24にインストールしておいてもよい。
<6.効果>
以上のように本実施形態によれば、2つのオブジェクトの間において重なりが少ないこと等により微妙な隙間が存在し、当該2つのオブジェクトのうち下側のオブジェクトである関係図形の領域に交点ベクトルが含まれない場合であっても、その交点ベクトルの中点と関係図形との距離が所定値以下であれば、その交点ベクトルは隣接ベクトルとして登録される。これにより、2つのオブジェクトの間において重なりが少ないこと等により微妙な隙間が存在する場合であっても、必要な箇所において確実にトラップ処理を行うことができる。
<7.変形例>
上記実施形態では、或るオブジェクトとその関係図形との交点に基づく交点ベクトルがその関係図形の領域に含まれない場合には、当該交点ベクトルに沿ってトラップ図形を生成すべきか否かを決定するために、当該交点ベクトルの中点と関係図形との距離Lが所定値ε以下であるか否かが判定され(ステップS26)、距離Lがε以下である場合に当該交点ベクトルが隣接ベクトルとして登録される(ステップS30)。しかし、関係図形の領域に含まれない交点ベクトルに沿ってトラップ図形を生成すべきか否かを決定するための判定方法は、このような判定方法(ステップS26)に限定されるものではなく、その交点ベクトルとその関係図形との近接の程度に基づきトラップ図形を生成すべきか否かを決定するための判定方法であれば、他の判定方法を使用してもよい。例えば、上記オブジェクトとその関係図形との間に形成され上記交点ベクトルに接する隙間領域(図7参照)の面積を算出して、その面積が所定値以下か否かを判定し、その面積が所定値以下である場合に、上記交点ベクトルに沿ってトラップ図形を生成すべく、上記交点ベクトルを隣接ベクトルとして登録するようにしてもよい。当該面積の求め方としては、例えば図7に示す例において、経路(A→C→B)に相当するベクトルと経路(A→D→B)に相当するベクトルとに囲まれる領域Rgにおける画素数より求める手法や、これらのベクトルに相当する2曲線ACB,ADBについての積分により求める手法を利用することができる。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置が使用される印刷製版工程の概略を示す処理フロー図である。 上記実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 上記実施形態における印刷製版用の画像処理(トラップに関する画像処理)の手順を示すフローチャートである。 上記印刷製版用の画像処理の対象となるオブジェクトの上下関係を説明するための図である。 上記実施形態における隣接ベクトル抽出処理の手順を示すフローチャートである。 上記実施形態における隣接ベクトル抽出処理およびトラップ図形生成処理を説明するための模式図である。 上記実施形態における隣接ベクトル抽出処理の具体例を説明するための模式図である。 上記実施形態における隣接ベクトル抽出処理の他の具体例を説明するための模式図である。
符号の説明
10 …画像処理装置
11 …CPU
12 …メモリ
16 …表示制御部
24 …補助記憶装置
100 …入力処理
120 …RIP前処理
122 …(トラップに関する)画像処理
140 …RIP処理
160 …出力処理
220 …画像処理プログラム
500 …LAN
Dpg1 …(トラップ処理前の)ページ記述データ
Dpg2 …(トラップ処理後の)ページ記述データ
P4,P6 …関係図形
P5,P7 …着目オブジェクト
A,B …交点
A1,A2,B1,B2 …交点

Claims (7)

  1. 多色印刷時における色の境界での下地部分の露出を防止するためのトラップ図形を発生させるべき箇所を特定するために、印刷対象を構成する部品としての図形である2つのオブジェクトが隣接する場合に当該2つのオブジェクトの一方の輪郭線の所定部分を隣接ベクトルとして抽出する印刷製版用の画像処理装置であって、
    前記2つのオブジェクトの輪郭線の交点を算出する交点算出手段と、
    前記2つのオブジェクトのうち作成される順番が遅い方のオブジェクトである上側オブジェクトの輪郭線の一部であって前記交点算出手段によって算出される2つの交点を結ぶ経路に相当する部分を交点ベクトルとして算出する交点ベクトル算出手段と、
    前記2つのオブジェクトのうち作成される順番が早い方のオブジェクトである下側オブジェクトの領域に前記交点ベクトルが含まれる場合に、前記交点ベクトルを前記隣接ベクトルとして登録する隣接ベクトル登録手段と、
    前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合に、前記交点ベクトルと前記下側オブジェクトとの近接の程度に基づき、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきか否かを判定する判定手段とを備え、
    前記隣接ベクトル登録手段は、前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合であっても、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきであると前記判定手段によって判定されたときには、前記交点ベクトルを前記隣接ベクトルとして登録することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合において、前記上側オブジェクトの輪郭線の一部であって前記交点算出手段によって算出される2つの交点を結ぶ経路に相当する部分の中点と前記下側オブジェクトとの距離が所定値以下であるときに、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきであると判定することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記判定手段は、前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合において、前記2つのオブジェクトの間に形成され前記交点ベクトルに接する隙間領域の面積が所定値以下であるときに、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきであると判定することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 多色印刷時における色の境界での下地部分の露出を防止するためのトラップ図形を発生させるべき箇所を特定するために、印刷対象をページ記述言語で表現したページ記述データであって当該印刷対象を構成する部品としての図形であるオブジェクトにその作成順序に基づく上下関係が与えられているページ記述データが格納されている記憶手段を備えたコンピュータにおいて、CPUがメモリを利用して、当該ページ記述データに基づき、当該印刷対象における2つのオブジェクトが隣接する場合に当該2つのオブジェクトの一方の輪郭線の所定部分を隣接ベクトルとして抽出するための印刷製版用の画像処理方法であって、
    前記CPUが、前記2つのオブジェクトの輪郭線の交点を算出する交点算出ステップと、
    前記CPUが、前記2つのオブジェクトのうち作成される順番が遅い方のオブジェクトである上側オブジェクトの輪郭線の一部であって前記交点算出ステップにて算出される2つの交点を結ぶ経路に相当する部分を交点ベクトルとして算出する交点ベクトル算出ステップと、
    前記CPUが、前記2つのオブジェクトのうち作成される順番が早い方のオブジェクトである下側オブジェクトの領域に前記交点ベクトルが含まれる場合に、前記交点ベクトルを前記隣接ベクトルとして登録する隣接ベクトル登録ステップと、
    前記CPUが、前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合に、前記交点ベクトルと前記下側オブジェクトとの近接の程度に基づき、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきか否かを判定する判定ステップとを備え、
    前記隣接ベクトル登録ステップでは、前記CPUは、前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合であっても、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきであると前記判定ステップにて判定したときには、前記交点ベクトル前記隣接ベクトルとして登録することを特徴とする画像処理方法。
  5. 前記判定ステップでは、前記CPUは、前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合において、前記上側オブジェクトの輪郭線の一部であって前記交点算出ステップにて算出される2つの交点を結ぶ経路に相当する部分の中点と前記下側オブジェクトとの距離が所定値以下であるときに、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきであると判定することを特徴とする、請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 多色印刷時における色の境界での下地部分の露出を防止するためのトラップ図形を発生させるべき箇所を特定するために、印刷対象をページ記述言語で表現したページ記述データであって当該印刷対象を構成する部品としての図形であるオブジェクトにその作成順序に基づく上下関係が与えられているページ記述データが格納されている記憶手段を備えたコンピュータにおいて、CPUがメモリを利用して、当該ページ記述データに基づき、当該印刷対象における2つのオブジェクトが隣接する場合に当該2つのオブジェクトの一方の輪郭線の所定部分を隣接ベクトルとして抽出するための印刷製版用の画像処理プログラムであって、
    前記2つのオブジェクトの輪郭線の交点を算出する交点算出ステップと、
    前記2つのオブジェクトのうち作成される順番が遅い方のオブジェクトである上側オブジェクトの輪郭線の一部であって前記交点算出ステップにて算出される2つの交点を結ぶ経路に相当する部分を交点ベクトルとして算出する交点ベクトル算出ステップと、
    前記2つのオブジェクトのうち作成される順番が早い方のオブジェクトである下側オブジェクトの領域に前記交点ベクトルが含まれる場合に、前記交点ベクトルを前記隣接ベクトルとして登録する隣接ベクトル登録ステップと、
    前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合に、前記交点ベクトルと前記下側オブジェクトとの近接の程度に基づき、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきか否かを判定する判定ステップとを前記CPUに実行させ、
    前記隣接ベクトル登録ステップでは、前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合であっても、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきであると前記判定ステップにて判定されたときには、前記交点ベクトルが前記隣接ベクトルとして登録されることを特徴とする画像処理プログラム。
  7. 前記判定ステップでは、前記交点ベクトルが前記下側オブジェクトの領域に含まれない場合において、前記上側オブジェクトの輪郭線の一部であって前記交点算出ステップにて算出される2つの交点を結ぶ経路に相当する部分の中点と前記下側オブジェクトとの距離が所定値以下であるときに、前記交点ベクトルに沿って前記トラップ図形を発生させるべきであると判定されることを特徴とする、請求項6に記載の画像処理プログラム。
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