JP4228913B2 - 楽器 - Google Patents

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この発明は、演奏情報に基づく無人演奏機能(自動演奏ピアノ)や、鍵やハンマ等の各種操作子の運動を演奏情報として記録する機能を有する鍵盤楽器において、該各種操作子の動作状態に関するデータを較正する手段を有するものに関する。
アコースティックピアノにおいて、演奏情報に基づき鍵やペダル等の操作子の動作を制御することで無人演奏を行う機能を有するいわゆる自動演奏ピアノが知られている。自動演奏ピアノでは、演奏者による演奏操作に応じた鍵やハンマ等の運動を演奏情報として記録すること(演奏情報の記録)や、前記演奏情報に基づいて鍵やハンマ等の各種操作子を駆動制御し、該演奏情報に応じた各種操作子の運動を再現すること(演奏情報の再生)が行われる。このような自動演奏ピアノにおいては、鍵やハンマ或いはペダル等の各種操作子の動作状態をセンサによって検出し、該センサからの検出出力をもとに、該各種操作子の動作についての物理情報(位置、速度、加速度等)を得ている。このような自動演奏ピアノに備わるセンサの検出精度の信頼性を高めるためのセンサ較正装置として従来から知られるものに、例えば、下記特許文献1に記載の装置がある。この特許文献1には、鍵盤楽器の各鍵毎に非接触型センサを設けたものにおいて、演奏情報の記録や再生を行う前に、予め、鍵のエンド位置とレスト位置について較正情報を取得しておき、その予め取得した較正情報に基づきセンサからの検出出力の較正を行うようにしたセンサ較正装置が開示されている。この較正情報の取得の具体的な方法としては、或る鍵についてレスト位置からエンド位置まで押し下げる押鍵動作を行う。そして、該エンド位置から所定の離鍵速度で離鍵動作を行い、その動作中に10ms毎に鍵の位置データをサンプリングして、該サンプリングした複数のデータのうちから、レスト位置に対応するサンプリングデータ及びエンド位置に対応するサンプリングデータに基づきレスト位置の較正情報及びエンド位置の較正情報を得ていた。これらレスト位置の較正情報及びエンド位置の較正情報を記録しておくことで、予め取得した較正情報に基づきセンサから出力される検出出力の較正を行っていた。
特開2000−132171号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の構成では、演奏情報の記録や再生の前に予め記録したレスト位置の較正情報及びエンド位置の較正情報を利用してセンサ出力の較正を行っていただけなので、演奏情報の記録動作中や再生動作中に生じたレスト位置(あるいはエンド位置)のずれ等に応じた較正を行うことができなかったため、制御系が鍵やハンマの動作位置を正しく認識することができなくなってしまうという不都合があった。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、無人演奏機能や、各種演奏操作子の運動を演奏情報として記録する機能を有する楽器において、演奏情報の記録時、或いは、演奏情報の再生時にリアルタイムでセンサの較正を行うことで、該各種操作子の動きを正確に把握して、信頼性の高い演奏情報の記録並びに鍵やハンマ等の各種操作子の動作制御を行えるようにすることを目的とする。
この発明に係る楽器は、演奏操作に応じて直接又は間接的に駆動される複数の部材のそれぞれに備わり、各部材の動作状態をそれぞれ検出するセンサであって、複数の発光素子と複数の受光素子により構成されるもので、各発光素子が複数の受光素子に接続され、発光素子と受光素子の組み合わせによって検出対象の部材を特定するセンサと、演奏操作時において、前記各センサの出力に基づき演奏情報を生成する演奏情報生成手段と、生成された演奏情報を記録する記録手段と、或る発光素子と或る受光素子の組み合わせによって特定される1つの部材に関するセンサの出力値の変化が人為的外力によるものかどうかを、前記センサの出力値の変化及び、前記発光素子と他の受光素子とを組み合わせた他のセンサ出力値の変化に基づいて判定する判定手段と、前記判定手段によりセンサの出力値の変化が人為的外力以外の要因による変化と判定された場合に、演奏情報記録時においてリアルタイムで、前記センサの出力値の変動状態に基づきセンサ較正情報を求め、このセンサ較正情報を考慮した前記演奏情報が前記演奏情報生成手段で生成されるか又は前記記録手段に記憶されるようにする較正手段とを備えたことを特徴とする。
また、この発明に係る楽器は、演奏操作に応じて直接又は間接的に駆動される複数の部材のそれぞれに備わり、各部材の動作状態をそれぞれ検出するセンサであって、複数の発光素子と複数の受光素子により構成されるもので、各発光素子が複数の受光素子に接続され、発光素子と受光素子の組み合わせによって検出対象の部材を特定するセンサと、再生すべき演奏の演奏情報を供給する演奏情報供給手段と、供給された演奏情報に応じて前記部材を駆動する駆動手段と、或る発光素子と或る受光素子の組み合わせによって特定される1つの部材に関するセンサの出力値の変化が人為的外力によるものかどうかを、前記センサの出力値の変化及び、前記発光素子と他の受光素子とを組み合わせた他のセンサ出力値の変化に基づいて判定する判定手段と、前記判定手段によりセンサの出力値の変化が人為的外力以外の要因による変化と判定された場合に、演奏再生時においてリアルタイムで、前記センサの出力値の変動状態に基づきセンサ較正情報を求め、このセンサ較正情報を考慮した前記演奏情報に応じて前記駆動手段の駆動を制御する較正手段とを備えたことを特徴とする。
また、この発明は、演奏操作に応じて直接的に駆動される部材と間接的に駆動される部材とのそれぞれに備わり、各部材の動作状態をそれぞれ検出するセンサと、演奏操作時において、前記各センサの出力に基づき演奏情報を生成する演奏情報生成手段と、生成された演奏情報を記録する記録手段と、前記直接的に駆動される部材の動作状態を検出するセンサの出力値の変化が人為的外力によるものかどうかを、前記センサの出力値の変化及び、前記間接的に駆動される部材の動作状態を検出するセンサの出力値の変化に基づいて判定する判定手段と、前記判定手段によりセンサの出力値の変化が人為的外力以外の要因による変化と判定された場合に、演奏情報記録時においてリアルタイムで、前記センサの出力値の変動状態に基づきセンサ較正情報を求め、このセンサ較正情報を考慮した前記演奏情報が前記演奏情報生成手段で生成されるか又は前記記録手段に記憶されるようにする較正手段とを備えた楽器である。
また、この発明は、演奏操作に応じて直接的に駆動される部材と間接的に駆動される部材とのそれぞれに備わり、各部材の動作状態をそれぞれ検出するセンサと、再生すべき演奏の演奏情報を供給する演奏情報供給手段と、供給された演奏情報に応じて前記部材を駆動する駆動手段と、前記直接的に駆動される部材の動作状態を検出するセンサの出力値の変化が人為的外力によるものかどうかを、前記センサの出力値の変化及び、前記間接的に駆動される部材の動作状態を検出するセンサの出力値の変化に基づいて判定する判定手段と、前記判定手段によりセンサの出力値の変化が人為的外力以外の要因による変化と判定された場合に、演奏再生時においてリアルタイムで、前記センサの出力値の変動状態に基づきセンサ較正情報を求め、このセンサ較正情報を考慮した前記演奏情報に応じて前記駆動手段の駆動を制御する較正手段とを備えた楽器である。
これによれば、複数の部材のそれぞれに備わるセンサは、それぞれ、演奏操作に応じて直接又は間接的に駆動される各部材の動作状態をセンシングし、判定手段によりセンサの出力値の変化が人為的外力以外の要因による変化と判定された場合に、較正手段は、演奏情報の再生時や演奏情報の記録時にリアルタイムで、前記センサの出力値の変動状態に基づきセンサ較正情報を求める。判定手段は、或る発光素子と或る受光素子の組み合わせによって特定される1つの部材に関するセンサの出力値の変化が人為的外力によるものかどうかの判定を、当該センサの出力値の変化及び、その発光素子と他の受光素子とを組み合わせた他のセンサ出力値の変化に基づいて行うので、或る部材についてセンサ出力値の変化が人為的外力によるものかどうかを精度良く正確に判定することができる。そして、人為的外力以外の要因によるセンサ出力値の変化があった場合に、リアルタイムでセンサ較正を行うことで、較正手段の誤動作(不要な較正動作)を効果的に防ぎ、リアルタイムでのセンサの較正を適切に行うことができるようになるという優れた効果を奏する。このため、演奏情報記録時には、より正確で高精度な情報記録を行うことができ、また、演奏情報の再生時には、より正確で高精度な演奏操作子の動作制御を行うことができるようになるという優れた効果を奏する。
また、判定手段の別の構成例として、演奏操作に応じて直接的に駆動される部材と間接的に駆動される部材とのそれぞれに備わるセンサが、演奏操作に応じて直接的に駆動される部材と間接的に駆動される部材とのそれぞれの動作状態をセンシングし、判定手段により、直接的に駆動される部材の動作状態を検出するセンサの出力値の変化が人為的外力によるものかどうかを、当該センサの出力値の変化及び、間接的に駆動される部材の動作状態を検出するセンサの出力値の変化に基づいて判定する。これにより、或る部材についてセンサ出力値の変化が人為的外力によるものかどうかを精度良く正確に判定して、較正手段の誤動作(不要な較正動作)を効果的に防ぎ、リアルタイムでのセンサの較正を適切に行うことができるようになるという優れたな効果を奏する。このため、演奏情報記録時には、より正確で高精度な情報記録を行うことができ、また、演奏情報の再生時には、より正確で高精度な演奏操作子の動作制御を行うことができるようになるという優れた効果を奏する。
以下添付図面を参照して、この発明の一実施例について説明する。この実施例では、この発明に係る楽器の一例として自動演奏ピアノについて説明する。
図1は、この発明の一実施例に係る自動演奏ピアノの構成例を説明するための図であって、要部のみを抽出して示している。図1において、当該自動演奏ピアノの発音機構として、鍵1(演奏操作子)と、鍵1に連動して駆動されるアクション機構2と、該アクション機構2を介して伝達される鍵1の運動によって駆動されるハンマ3と、前記ハンマ3によって打弦される弦4と、弦4の振動を止めるためのダンパ5、並びに、鍵1を駆動するための電磁ソレノイド6とが含まれる。また、図において符号7は棚板を示す。鍵1の下側には当該鍵1の動作位置を検出するためのキーセンサ部25が配設されており、このキーセンサ部25は対応する鍵の動作位置を検出する。また、ハンマ3に対応して、その動作位置を検出するためのハンマセンサ部26が配設される。キーセンサ部25及びハンマセンサ部26から出力される検出信号はA/D変換器27,28を介してディジタル信号に変換され、記録制御部30に供給される。なお、この明細書中ではセンサから出力され、記録制御部30に供給された信号の具体的な数値をAD値と称する。キーセンサ部25及びハンマセンサ部26は位置センサであるから、そのAD値は鍵1或いはハンマ3の現在の動作位置を表す値となる。
記録制御部30は、CPU、ROM、RAM、タイマ等を含み、センサから供給された検出信号(AD値)に基づき種々の物理情報(位置情報、速度情報や加速度情報など)を生成する処理や、該物理情報に応じた演奏情報の生成・記録処理や、この発明に係るセンサ較正処理等といった各種信号処理の実行、制御を担う。記憶手段32は、前記記録制御部30において生成された演奏情報を記録するためのもので、例えば、ハードディスク、フレキシブルディスク又はフロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD‐ROM)、光磁気ディスク(MO)、ZIPディスク、DVD(Digital Versatile Disk)、半導体メモリ等、適宜の形態の記憶媒体を利用して構成してよい。なお、図示の例では、記録制御部30にて生成された演奏情報は記録後処理部31を介して正規化処理を施された後に記録手段32に記録されるようになっている。演奏情報の記録動作のより具体的な例については後述する。
当該自動演奏ピアノにおいて、自動演奏動作(ピアノの無人演奏)は、与えられた演奏情報に基づき、各鍵に対応して設けられた電磁ソレノイド6を選択的に駆動することで実現される。演奏情報としては、記憶手段32に記憶されたものや、或いは、図示しない通信インターフェース等を介して外部からリアルタイムで供給されるものを利用しうる。供給された演奏情報は再生前処理部10から取り込まれ、再生前処理を施された後、モーションコントローラ11及びサーボコントローラ12を介して、ソレノイド6を駆動するための駆動信号が生成される。演奏情報の具体的な例については後述する。
また、本実施形態においては、自動演奏ピアノには、図示しないコントローラにおいて各種設定スイッチが具備されており、該各種設定スイッチには、演奏情報に従って無人演奏を行う自動演奏動作モードや、演奏者によって行われた演奏操作を記録する演奏情報記録モードなど、動作モードの切り替えを指示するスイッチ等が含まれる。操作者は、該コントローラから、演奏情報の再生指示や再生停止指示、或いは、演奏情報の記録指示等を行うことができる。
鍵1は当該自動演奏ピアノにおいて88鍵具備され、上記発音機構の各構成要素は88鍵の各々に対応して設けられている。鍵1は、バランスピンPに貫通された位置を凡その支点として、上下揺動可能に支持されており、非押鍵時(外力を加えない状態)では図1において実線で示すレスト位置にある。そして、演奏操作(押鍵及び離鍵)に応じて、基本的には前記レスト位置からエンド位置の間で上下にストローク変位する。図1において、2点鎖線は鍵1が該エンド位置まで下げられた状態で占める位置を示す。この実施例において、鍵1は、レスト位置からエンド位置間において、約10mm幅で揺動ストロークするものとし、鍵1のストロークの長さはレスト位置で0mm、エンド位置で10mmと定めるものとする。
ハンマ3は、アクション機構2に対して、ハンマシャンク3aを介して支点3bを中心にして回動自在に連結されており、対応する鍵1が非押鍵(外力を加えない状態)の時には、図1において実線で示すレスト位置にある。そして、対応する鍵1の運動(上下揺動)に連動して、基本的にはレスト位置からエンド位置の間で回動ストロークする。ハンマ3のストロークのエンド位置は、当該ハンマ3が打撃すべき弦4に当接する位置とする。この実施例においては、ハンマ3は、レスト位置からエンド位置間において、約48mm幅で回動ストロークするものとし、ハンマ3のストロークの長さはレスト位置で0mm、エンド位置で48mmと定める。
キーセンサ部25とハンマセンサ部26の構成の一例について簡単に説明する。この実施例において、キーセンサ部25並びにハンマセンサ部26は、非接触型の光学式センサによって構成される。キーセンサ部25は、棚板7上に固定された検出部25bと、鍵1の下面において該検出部25bに対応して設けられた被検出体25aとを有し、鍵1のストローク変位に応じて検出部25bに対する被検出体25aの相対的な位置が変化することで、検出部25bに対する該被検出体25aの相対的位置を鍵1のストローク位置として検出しうるものである。検出部25bには、LEDと光ファイバでつながる発光側センサヘッドと、フォトダイオードと光ファイバでつながる受光側センサヘッドが備わる。検出部25bにおいて、LEDの光が発光側センサヘッドから照射されて、フォトダイオードと光ファイバで繋がる受光側センサヘッドにおいて受光され、フォトダイオードによって受光量に応じたレベルの出力電圧(AD値)を取り出すことができる。被検出体25aは、検出部25bに対する相対的位置に応じて、フォトダイオードにおける前記受光量を漸減若しくは漸減変化せしめるものである。一例として、被検出体25aは、鍵1のストローク方向に沿って濃度が変化するグレイスケールが形成された板状部材からなり、LEDからの光がそのグレイスケール面に対して照射され、該板面からの反射光をフォトダイオードが受光するよう構成してよい。このようなセンサ構成によれば、センサ出力値(AD値)がリニアな特性を発揮するという利点がある。なお、ここで「リニアな特性」とは、センサ出力値(AD値)が鍵1の変位に比例することである。また、別のタイプの構成例としては、例えば、検出部25bにおいて受光側センサヘッド(LED)と発光側センサヘッド(フォトダイオード)を対向して配置し、鍵1のストローク変位に応じて、被検出体25aが受光側センサヘッドと受光側センサヘッドの間に進入/退却動作するよう構成したもの等であってもよい。後者のタイプのセンサ構成については、例えば特開2002−276134号公報に詳しい。なお、キーセンサ部25として適用可能なセンサ構成は上記に限定されない。
当該自動演奏ピアノにおいて88個の各鍵に対応して設けられた各キーセンサ部25に対して、夫々独立したLEDとフォトダイオードを設けるとコストが高くなってしまう。この点について、12個のLEDと8個のフォトダイオードとを用いてセンサマトリクスを構成する技術が本出願人により提案されており(特開平9−54584号公報(特願平7−270332)参照)、この実施例に係るキーセンサは該センサマトリックスにより構成されている。これによれば、12個のLEDの各々は、8個の発光側センサヘッドに対して接続されており、各LEDから射出された光が8個の発光側センサヘッドに分散して供給される。該8個の発光側センサヘッド(つまり同一のLEDが接続された発光側センサヘッド)に対応する8つの受光側センサヘッドには、各々個別にフォトダイオードが接続される。この構成によれば、ある1つのLEDの発光に応じて、8個のフォトダイオードの各々から出力信号が出力されることとなる。よって、ある1つのLEDを点灯させ、その時の8個のフォトダイオードの出力を読み、次に、また別のLEDを1つだけ点灯させて該8個のフォトダイオードの出力を読むというよう具合に、12個のLEDを順次点灯させて、該12個のLEDについて8個のフォトダイオードから夫々出力される8つのAD値を獲得する。すなわち、12個のLEDと8個のフォトダイオードとの組み合わせによって、88個の鍵の全てをセンシングすることが可能となる(88<12×8)。例えば、12個のLEDを12音階の各音階音に対応付けて、8個のフォトダイオードを各オクターブに対応づける。このようなセンサマトリックスを構成することで、12個のLEDと8個のフォトダイオードのみを用いる構成であっても、記憶制御部30では、点灯したLEDと信号を出力したフォトダイオードとの組み合わせで、例えば第3オクターブの音名「C」という具合に、取り込んだAD値に対応するキーナンバを特定できる。
ハンマセンサ部26もまた、前記キーセンサ部25と概ね同様に構成されて差し支えない。すなわち、図1において、アクション機構2上に固定された検出部26aと、ハンマシャンク3aにおいて該検出部26aに対応して設けられた被検出体26bとを有し、ハンマ3の回転ストローク変位に応じて検出部26aに対する被検出体26bの相対的に変位することで、検出部26aに対する該被検出体26bの相対的位置をハンマ3のストローク位置として検出しうるものであって、検出部26aにはLEDと光ファイバでつながる発光側センサヘッドと、LEDからの光を受光するフォトダイオードと光ファイバでつながる受光側センサヘッドが備わる。ハンマセンサもまた、上記と同様な、12個のLEDと8個のフォトダイオードを組み合わせて構成するセンサマトリックスからなる。
記録制御部30では、キーセンサ部25とハンマセンサ部26から供給されるセンサ出力(AD値)を、鍵1或いはハンマ3の実際の動作位置と対応付けて認識するために用いる参照位置パラメータが設定される。ここで、前記参照位置とは、例えば、鍵1については、レスト位置(ストローク長さ0mmの位置)、エンド位置(同10mm)、第1参照位置k2(同4.5mm)及び第2参照位置k3(同6.3mm)の4点が設定される。これら4つの参照位置パラメータには、各参照位置(ストローク長さ0mm、同4,5mm、同6.3mm、同10mm)におけるAD値に相当すべき各値が参照値として設定され、制御系は、これら参照値を参照することで、リアルタイムで供給されるセンサの出力信号(AD値)を実際のストローク位置に対応付ける。ハンマについても、レスト位置、エンド位置、及び、所定の第1参照位置及び第2参照位置の計4点を同様な参照位置のパラメータとして設定する。これら参照位置のパラメータは、当該自動演奏ピアノの電源投入時に各鍵1及び各ハンマ3に対応する各センサから取り込まれたAD値を基準として算出される。この処理の一例を図2のフローチャートを参照して次に説明する。
当該自動演奏ピアノにおいて電源が投入された際、キーセンサ部25によって鍵1の位置を検出し、該キーセンサ部25から出力されるAD値を記録制御部30に取り込む(ステップS1)。電源投入直後には、鍵1は非押鍵状態にある、つまりレスト位置に位置しているものとみなすことができるので、ここで取り込んだAD値は、当該鍵のレスト位置に相当する参照位置パラメータとして参照される参照値「レスト値RK」としてRAM内に記憶される。このAD値取り込み処理は、88鍵の全てについて行い、各鍵毎にレスト値RKのデータを得る。次に、ステップS2では、ステップS1で取り込んだレスト値RKに基づき、次に述べる「キャリブレーション比」を用いて当該鍵のエンド位置に相当する参照位置パラメータとして参照される参照値「エンド値EK」を算出し、該算出したエンド値EKをRAMに記憶する。これも88鍵の全てについて行い、各鍵毎に「エンド値EK」のデータを得る。
前記「キャリブレーション比」は、レスト位置とエンド位置でのセンサ出力(AD値)を両者の比で表したもので、例えば工場出荷時に88個の各鍵(及びハンマ)毎にレスト位置とエンド位置でのAD値を実測し、そこで取得したレスト位置及びエンド位置に相当するAD値に基づき算出される。キャリブレーション比の算出は、全ての鍵(及びハンマ)について夫々個別に実施される。前記算出された各鍵(及び各ハンマ)毎のキャリブレーション比は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ内に記録される。なお、キャリブレーション比の詳細については、例えば特開2000−155579号公報に記載されている。キャリブレーション比は或る鍵(或いはハンマ)についてレスト位置に相当するAD値とエンド位置に相当するAD値の関係を比で表したものであるから、当該鍵(或いはハンマ)についてレスト位置に相当するAD値のみを実測すれば、その値と当該鍵(或いはハンマ)のキャリブレーション比とから、エンド位置でのAD値、或いは、その他任意の地点でのAD値を推定できる。センサから出力されるAD値の具体的な数値自体は、経年劣化、温度変化など種々の要因によって変動しうるものだが、レスト位置に相当するAD値に対するエンド位置(或いは任意の地点)でのAD値の比は一定とみなすことができるので、このキャリブレーション比を用いれば、レスト位置に相当すべきAD値さえ特定できれば、経年劣化、温度変化等の影響に拘らず、該特定したAD値に応じたエンド位置(或いは任意の地点)でのAD値を推定できるようになるという利点がある。
図2に戻ると、ステップS3では、キャリブレーション比を用いて、前記RAMに記憶したレスト値RKから各鍵の第1参照位置k2及び第2参照位置k3におけるAD値を夫々計算して、これを各鍵の第1参照位置k2でのAD値(第1参照値K2)及び、第2参照位置k3での第2参照値K3としてRAMに記憶する。第1参照値K2、第2参照値K3は、後述する当該鍵の押鍵速度及び離鍵速度の算出等に際して利用される。
ハンマ3についても同様に、電源投入時に、ハンマセンサ部26によって検出したAD値を取り込み当該ハンマのレスト値RHとしてRAMに記憶して(ステップS1)、該ステップS1で取り込んだAD値(ハンマのレスト値RH)から、当該ハンマのキャリブレーション比を用いてエンド位置に相当する参照値「エンド値EH」を算出して、これをRAMに記憶する(ステップS4)と共に、任意の2点第1及び第2参照位置での各参照値を算出して、これらの値をRAMに夫々記憶する(ステップS4)。なお、この処理は88個の全てのハンマについて行い、各ハンマ毎に各参照値のデータを設定する。
このように、この実施例では、電源投入時の参照値設定において、上記4点の参照位置(すなわち、レスト位置、エンド位置、第1参照位置及び第2参照位置)のうち、レスト位置に相当すべき参照値(レスト値)をセンサによって実測し、他の参照位置での各参照値は、該実測したレスト値を基準にしてキャリブレーション比を用いて算出できる。記憶制御部30において、後述する鍵やハンマの速度情報の算出等、その他の各種パラメータの設定に際して、これら参照位置の情報が利用されている。従って、それら各種物理情報の基準となるレスト値の値が、当該鍵(或いはハンマ)の実際のレスト位置に相当すべきAD値と可及的正確に対応付けられていることが重要である。この発明に従えば、参照値としてRAM内に記憶されているレスト値を、自動演奏動作中や演奏情報の記録動作中にリアルタイムで更新できるようになるので、鍵或いはハンマの動作を正確に把握できることが後述から明らかになるだろう。
図3は、当該自動演奏ピアノのメイン動作の処理例を示すフローチャートである。これはコントローラのボタン操作時に起動する処理であって、図示の通りステップS10〜S14を所定の起動周期でループしている。ここでいうコントローラのボタン操作時には、例えば、当該自動演奏ピアノにおいて、演奏者によって行われる演奏操作を演奏情報として記録する動作実行時や、或いは、与えられた演奏情報に基づく自動演奏(再生)動作実行時が含まれる。
図3を参照してメイン動作の処理例について説明すると、先ず、ステップS10において、記録制御部30では、キーセンサ部25から取り込んだAD値から、鍵1の動作速度を計算する処理を行う。この速度計算から算出された鍵の速度情報は、その位置情報等と共に、当該鍵1の演奏に関する物理情報として、演奏情報の生成、記録や、自動演奏時のフィードバック制御等に利用されるだろう。鍵速度計算処理の具体例について簡単に説明すると、記録制御部30では、当該メイン動作の1回の起動機会毎にキーセンサ部25から出力されるAD値と、それに対応する時刻情報tとの組みを順次取り込む。そして、取り込まれたAD値のうち、前記第1参照値K2を越えた(つまり、鍵1のストローク位置が前記第1参照位置k2を越えた)時点でのAD値(k2)とその時刻情報t1のデータセットと、前記第2参照値K3を越えた(つまり、鍵1のストローク位置が前記第2参照位置k3を越えた)時点でのAD値(k3)とその時刻情報t2のデータセットとを、シフトレジスタに格納する。
こうして、第1参照位置k2(ストローク略4.5mm)を越えた時点での鍵ストローク位置に相当するAD値(k2)とその値の発生時間情報t1のセットと、第2参照位置k3(ストローク略6.3mm)を越えた時点での鍵ストローク位置に相当するAD値(k3)とその発生時間情報t2のセットとを得る。そして、この2つのデータセットの差分から、任意の鍵ストローク区間(第1参照位置k2‐第2参照位置k3間)での鍵の移動速度を計算する。その計算式は下記式1)のようである。
式1){(AD(k2)−AD(k3))/T}*[10/{AD(R)−AD(E)}]
なお、ここで「*」は乗算を示す。
上記式1)において、Tは2つのデータセットの差分から求めた時間であり、また、「AD(k2)−AD(k3)」は、該任意のストローク区間での鍵移動量をセンサ出力の数値として表現しており、これに[10/{AD(R)−AD(E)}]を乗算することで、鍵ストローク幅の実質的な値(ミリメートル単位での表現)に換算する。これにより、或る鍵1の押鍵速度、離鍵速度を得ることができる。なお、この鍵速度計算処理は、88個の各鍵について実行されるもので、適宜の複数鍵について(例えば16鍵ずつ)同時処理可能である。
なお、記憶制御部30では、取り込まれたAD値が、前記第1参照値K2を越えた(つまり、鍵1のストローク位置が前記第1参照位置k2を越えた)時点でフラグF=1を立てる。このフラグFは、「フラグF=0」により、当該鍵の現在ストローク位置が第1参照位置k2よりも上側にあることを標識し、また、「フラグF=1」により、現在の鍵のストローク位置が第1参照位置k2よりも下側に位置している(第1参照位置k2を越えたこと)を標識するものである。当該記憶制御部30では、現在の鍵のストローク位置が第1参照位置k2よりも下がった時点で、演奏者による押鍵操作が行われたものと判断し、鍵ストローク位置が該参照位置k2を越えない限り鍵操作無しとみなす。すなわち、このフラグFは鍵操作の有無の判別を行うためのフラグであり、後述のレスト値更新判断処理において参照される。
ステップS11におけるハンマの速度計算処理も上記鍵速度計算処理と概ね同様に行われる。すなわちハンマセンサ部26から出力されるAD値から第1の参照位置の参照値を越えた時点でのAD値並びにその時刻情報tのセットと、前記第2の参照位置の参照値を越えた時点でのAD値並びにその時刻情報tのセットとをシフトレジスタに格納し、この2つのデータセットの差分に基づき、ハンマのストローク範囲のうちの任意の2点間でのハンマ速度を計算する。ハンマ速度情報もまた88個の各ハンマにつき夫々算出される。
続いて、ステップS12では、キーセンサ部25の出力値に基づき、次に図4を参照して説明する現在RAMに記憶されている各鍵の「レスト値RK」の更新判断処理を行う。また、ステップS13においては、ハンマセンサ部26の出力値に基づき現在RAMに記憶されている各ハンマの「レスト値RH」について、ステップS12と同様な処理により、その更新処理を行う。
図3のステップS12の「鍵レスト位置更新判断処理」の手順の一例を図4に示す。これは、前記図3に示すメイン動作のサブルーチンとして実行されるもので、現在RAMに記録されている各鍵の「レスト値RK」の更新を行う処理である。現在のレスト値RKの更新は、大別して、当該鍵のレスト値RKの値をより大きい値に設定しなおす場合(上側更新)と、より小さい値に設定し直す場合(下側更新)とがある。
先ず、図4のステップS20において、前記フラグFによって、当該鍵1の現在ストローク位置が第1参照位置k2よりも上に位置しているかどうか(フラグF=0かどうか)を判別する。鍵1が第1参照位置k2よりも上側(レスト位置よりの位置)に位置している(ステップS20のyes)ならば、記録制御部30では、当該鍵1は動いていない(押鍵操作されていない)状態にあると判断し、以下ステップS21以降の処理を開始する。一方、フラグF=1であれば、当該鍵1は動作中であると判断し、当該鍵レスト位置更新判断処理のルーチンを抜ける。
当該フローでは、ステップS21〜ステップS25までが、レスト値RKの上側更新処理に相当する処理であって、例えば、電源投入時にレスト値RKを設定する際(図2のフロー参照)、ユーザによって押鍵されていた場合等、何らかの要因によって鍵の位置が下がっていた場合は、図2に示す処理において設定されたレスト値RKの値が不正確に小さな値となってしまう。そうすると、以降キーセンサ部25からレスト位置に相当すべき値として取り込まれるAD値が、該設定されたレスト値よりも大きい値を示す。上側更新処理は、例えばそのようなレスト値RKを較正すること等に有効である。
この上側更新処理(ステップS21〜ステップS25の処理)は、例えば0.7秒毎に起動されるものであって、或る時点(前回起動時)から0.7秒経過すると(ステップS21のyes)、現時点でキーセンサ部25から出力されたAD値を取り込んで、これをRAM内に記憶する(ステップS22)。一方、ステップS21において、起動タイミングに至っていない(ステップS21のNO)場合は、当該上側更新処理を抜けて、後述するステップS26以下の処理を行った後にメイン動作(図3参照)へ、リターンする。これにより、0.7秒おきに当該鍵1についてAD値をRAMに記録することができる。当該RAMには、当該ルーチンの過去3回の起動タイミングで取得した3つのAD値が保存され、新規にAD値が取り込まれると、当該RAMに記憶されている3回分のAD値は時間的に古いものから順次更新される。これにより、記録制御部30では、所定時間内(この例では約2.1秒の間)における当該鍵1の動作位置を表す3つのAD値を参照することが可能となる。なお、当該処理の起動タイミングは上記の例(0.7秒毎)に限定されるものではなく、適宜の起動タイミングに設定されてよい。
ステップS23において、RAMに記憶された3つのAD値と現在設定されているレスト値RKとを比較して、3つのAD値の全てが、該レスト値RKよりも大きいかどうかを調べることで、現在レスト値RKの更新判断を行う。すなわち、所定時間内(この例では約2.1秒)において、非押鍵状態(レスト位置とみなしうる状態)にある当該鍵1の動作位置として検出されたAD値の変動状態から、現在設定されているレスト値RKが実際の鍵レスト位置に適切に対応しているのかどうかを判断する。該3つのAD値の全てがレスト値RKを上回る値であれば(ステップS23のyes)、処理をステップS24に進める。また、ステップS23では、ノイズ対策として、過去3回分のAD値間での変動量が、所定のスレッショルド値以下であった場合はレスト値RKの更新は行わないよう処理する。前記所定のスレッショルド値は極小の値であり、例えば、レスト位置でのAD値が数値「800」で表現され、エンド位置のAD値が数値「200」で表現されるならば、該スレッショルド値は例えば数値「4」のような極小値である。これにより、極微量のAD値変化をノイズとみなして判断対象から除外する。
また、ステップS23のレスト値RKの更新判断に際して、演奏者が故意に鍵を上方へ持ち上げて、レスト位置より上に変位させた状態でのAD値が取り込まれてしまうと、適切なレスト値更新判断が行えなくなる。そこで、このように故意に鍵が上方に変位された場合(鍵盤跳ね上げ)は、更新判断の対象から除く必要がある。この鍵盤跳ね上げ対策として、ハンマセンサ部26からの出力を参照する。すなわち、通常、鍵1が上方変位する(つまり離鍵動作)の際にはキーセンサ部25から出力されるAD値は、エンド位置からレスト位置への変位対応する変動特性を示し、ハンマセンサ部26から出力されるAD値もまた、エンド位置からレスト位置への変位に対応する変動特性を示す。ところが、鍵1を本来のレスト位置よりも上方へ無理に変位させる、つまり離鍵動作に相当する向きに変位させると、ハンマ3はこれに対してレスト位置からエンド位置の方向へ(つまり鍵の押鍵動作に相当する向きに)移動する。従って、このとき、キーセンサ部25から出力されるAD値は、鍵1の離鍵変位に相当する向き、つまりエンド位置からレスト位置への変位に対応する向きの変動を示すが、ハンマセンサ部26から出力されるAD値は、逆に押鍵変位に相当する向き、つまりレスト位置からエンド位置への変位に対応する向きでの変動特性を示す。よって、当該ステップS23において、RAM内の過去3回分のAD値が現在レスト値RKよりも上昇する変化を認めた場合であっても、ハンマセンサ部26からのAD値の変動がレスト位置からエンド位置向きの変位に相当する変動を示すならば、演奏者が鍵を無理やり上側に持ち上げた(鍵盤跳ね上げ)と判断してレスト値RKの更新を行わないようにする。これにより、鍵盤跳ね上げによって生じうる判断の混乱を回避して、適正なレスト値更新判断を行うことができる。
ステップS24においてRAM内のレスト値RKを更新する。すなわち、最新タイミングで取り込まれたAD値を新規のレスト値RKとして設定し直す。そして、ステップS25では、ステップS24新規に設定されたレスト値RKに基づき、エンド値EK、第1参照値K2、第2参照値K3など、レスト値RKを基準にして算出された各種パラメータを更新する。
続くステップS26〜ステップS31までが、レスト値RKの下側更新処理、すなわち、現在設定されているレスト値RKの値をより小さい値に設定し直す処理であって、例えばLEDの発熱等によってセンサから出力されるAD値が低下した場合の対策として有効である。
この実施例において、当該下側更新処理(ステップS26〜ステップS31の処理)は、例えば10秒毎に起動するものであって、或る時点(前回起動時)から10秒経過すると(ステップS26のyes)、現時点でキーセンサ部25から出力されたAD値を取り込んで、これをRAM内に記憶する(ステップS27)。一方、ステップS26において、起動タイミングに至っていない(ステップS26のNO)場合は、当該鍵レスト値更新判断処理からメイン動作へ(図3参照)リターンする。これにより、10秒おきに当該鍵1についてAD値を取得して、該取得したAD値を順次RAM内に記憶させることができる。該RAMには、過去3回の起動タイミングで取得したAD値が保存されており、新規にAD値が取り込まれると、当該RAMに記憶されているAD値は時間的に古いものから順次更新される。これにより、当該鍵1の動作位置を表すAD値として、或る時点から10秒後、20秒後、30秒後に取得された3つのAD値を得て、過去30秒の間に出力された3つのAD値における変動状態を調べることが可能となる。なお、当該処理の起動タイミングは上記の例(10秒毎)に限定されるものではなく、比較的長時間にわたるAD値の変動を調べうるよう、比較的長い時間間隔を空けた適宜の起動タイミングに設定してよい。
ステップS28において、RAMに記憶されている3つのAD値の低下変動量が以下の条件に適合するかどうかを調べる。ここで、説明の便宜上、或る時点から10秒後のAD値をAD10、20秒後のAD値をAD20、30秒後のAD値をAD30で表すとすると、該AD値の低下変動量に関する判定条件は次の2点である。すなわち、値AD10、値AD20、値AD30の3つのAD値間での数値低下の変動量が所定値以下(例えば、現在レスト値RKの1/16以下の値)の大きさであるかどうかの判定と、下記式2)の条件に適うかどうかの判定である。
式2)(AD10−AD20)*1.4≧AD20−AD30
なお、ここで「*」は乗算を示す。
そして、上記2点の何れの条件とも満たしていれば、当該ステップS28をyesに分岐して、処理をステップS29に進める。一方、上記2点の条件を満たさなければ、当該ステップS28をnoに分岐して、当該鍵レスト値更新処理からメイン動作へ(図3参照)リターンする。上記2点の条件によって、AD値の大幅な低下や、或いはAD値の急峻な低下が生じた場合は、レスト値RKの更新を行わないよう処理できる。例えば、ユーザが当該鍵を操作したことによるAD値の低下は、AD値の大幅な低下や、或いは急激な低下として現れる、とみなすことができる。これに対して、LEDの発熱によって惹き起こされるAD値の低下は、比較的小幅且つ緩やかに現れる。従って、ステップS28での処理によって、LEDの発熱によって惹き起こされたAD値の低下と、ユーザが当該鍵を操作(故意か否かに関らない)したことによるAD値の低下とを選別でき、ユーザ操作等による事故的なAD値の低下によってレスト値が更新されてしまうことを防止することができるようになる。
続くステップS29では、同一のLEDを使用している他の鍵についてAD値を調べて、当該鍵1についてのAD値低下と同様に、AD値の低下が見受けられるからどうかを判定する。上述したように、この実施例では、12個のLEDと8個のフォトダイオードを組み合わせたセンサマトリックスを採用しており、1つのLEDで8つの鍵に対応するキーセンサ部25に対して光を分散供給している。ステップS29において、同一LEDを使用する他のキーセンサ部25についてAD値を見て、全てのキーセンサ部25で同様なAD値の低下があれば、LEDが当該AD値の低下の原因となっていると考えることができる。当該ステップS29において、同一LEDを使用している全てのキーセンサ部25についてAD値の低下があれば(ステップS29のyes)、現在レスト値RKを更新すべきと判断して、ステップS30において、最新のタイミングで取り込まれたAD値を新規レスト値RKとして設定する。そして、ステップS31では、ステップS30で新規に設定したレスト値RKに基づき、エンド値EK、第1参照値K2、第2参照値K3などの各種パラメータを更新する。
上記図4のフローチャートを参照して説明した鍵1のレスト値RKの更新処理は、88個の各鍵について実行される。以上説明したようなレスト値更新判断処理は、各ハンマについても行われる(図3のステップS13)。すなわち、各ハンマについても、図4に例示した処理と同様の処理により、現在RAMに記憶されているハンマのレスト値RHとリアルタイムで取り込まれるAD値との比較を行って、随時ハンマのレスト値RHの更新を行う。ハンマ3のレスト値RHの更新処理の一例を図5のフローチャートに示す。図5のフローチャートにおいてステップS40〜S51で行う各処理は図4に示すステップS20〜S31における処理と同様であるため、その詳細な説明は省略する。ハンマのレスト値RHの更新処理における特有の事項として、例えば鍵が低速離鍵動作したときに、ハンマ3がレスト位置より若干エンド位置に寄って(グランドピアノの場合、レスト位置よりも若干下がった位置で)停止してしまうことがある。すると、当該ハンマ3の位置情報として出力されるAD値は、レスト値RHよりも小さい値に留まる。また、この場合のAD値の変動特性は、小幅且つ緩やかなものとなるので、ステップS48の判別条件では、LED発熱によるAD値低下との区別がつかない。低速での離鍵動作の場合は、離鍵のあった鍵のみに対応するAD値が低下しているはずなので、ステップS49にて、同一LEDを使用している全てのハンマセンサ部26についてAD値を調べることで、LED発熱によるAD値低下と、低速の離鍵動作によるAD値低下を区別することができる。
このように本発明によると、演奏操作記録動作時や演奏情報再生時にリアルタイムで、各鍵及び各ハンマについて現在レスト値の適切な更新を実施することができ、鍵やハンマの動作位置をより正確に認識することができる。以下において、当該自動演奏ピアノにおける具体的な演奏操作記録動作例と、演奏情報再生動作例を簡単に説明する。
当該自動演奏ピアノにおける演奏情報の記録時の動作例について簡単に説明する。演奏者によって演奏(鍵操作)が行われると、記録制御部30(図1参照)では、ハンマセンサ部26から供給されるハンマ位置情報(AD値)に基づき、例えば当該ハンマの打弦速度及び打弦時刻等や、キーセンサ部25から供給される鍵位置情報(AD値)に基づき当該鍵の押鍵速度および押鍵時刻等の演奏に関する種々の情報を算出する。そして、これらの種々の情報を、記録後処理部31において正規化処理した後に、演奏情報として記憶手段32に記録する。ここで正規化処理とは、ピアノの個体差を吸収するための処理であり、該種々の物理情報は、各ピアノにおけるセンサの位置や、構造上の違い、あるいは、機械的誤差によって固有の傾向を持つので、標準となるピアノを想定して、そのピアノにおける打弦時刻・打弦速度等に変換するための処理をいう。
この発明によれば、このような演奏者による演奏(鍵操作)に応じた演奏情報を記録する動作(記録動作)中にリアルタイムで、上述したレスト値更新処理によってレスト値RKの更新を行うことができる。すなわち、演奏操作子(鍵1、ハンマ3)がレスト位置にあるとみなされた時に出力されるAD値の変動状態から、現在のレスト値の更新判断を行い、随時、該レスト値を該AD値に更新し、該更新されたレスト値に基づき演奏に関する各種情報を更新する。これにより、記録制御部30では現在の鍵やハンマの動作位置、動作状態をより正確に把握することができるようになり、より高精度な演奏情報の生成や記録を行えるようになる。すなわち、センサの出力値の状態からセンサ較正情報(具体的には、レスト値の更新判断情報や、新規レスト値としてのAD値、該新規レスト値に基づく各種パラメータ等)を求め、このセンサ較正情報を考慮した演奏情報の生成又は記録を実現することができる。
また、当該自動演奏ピアノにおける演奏情報の再生動作の一例について簡単に説明する。図1において、鍵1の後端下面側には、電磁ソレノイド6が配設されており、当該ソレノイド6に対して通電が行われると、これに含まれるプランジャが上方に変位して鍵1の後端を下側から突き上げることで、対応する鍵1を押鍵駆動する。なお、ソレノイド6をフィードバック制御するために、プランジャの動作速度を検出するための適宜のフィードバックセンサが具備されるものとする。該フィードバックセンサは、速度センサで構成してもよいし、或いは、適宜の位置センサで構成し、その出力を微分演算して速度情報を求めてもよい。88個の各鍵に対応して配設された電磁ソレノイド6は、記憶手段32若しくは適宜の外部機器から供給される演奏情報に基づき、選択的に通電制御される。再生前処理部10には、記憶手段32若しくは適宜の外部機器から演奏情報が供給される。再生前処理部10では、供給された演奏情報に基づき駆動すべき鍵の軌道データ(連続位置データ)を生成するとともに該軌道データを用いて鍵の原速度指示値(t,Vr)を生成する。モーションコントローラ11は、前記再生前処理部10から供給される原速度指示値(t,Vr)に基づいて、各時刻における鍵1の動作位置に対応した速度指示値Vrを生成し、それをサーボコントローラ12に供給する。サーボコントローラ12は、与えられた速度指示値Vrに応じた励磁電流をソレノイド6に供給して、ソレノイド6を駆動するとともに、該ソレノイド6から供給されるフィードバック信号としての出力速度Vyと、モーションコントローラ11から供給される速度指示値Vrを比較して両者が一致するようにサーボ制御を行う。サーボ制御コントローラ12の制御の下、ソレノイド6のプランジャが駆動されると、鍵1が押鍵駆動され、これに連動してアクション機構2が作動して、ダンパ5が弦4から離れるとともに、ハンマ3が回動し、対応する弦4を打弦して、演奏音を発生させる。このように、供給された演奏情報に基づきアクチュエータを選択的に駆動することで、該演奏情報に応じた自動演奏(無人ピアノ演奏)を行うことができる。
この発明によれば、上記のような自動演奏ピアノにおける演奏情報の再生時にリアルタイムで、上述したレスト値更新処理によって現在レスト値の更新を行う、すなわち、演奏操作子(鍵1、ハンマ3)がレスト位置にあるとみなされた時に出力されるAD値の変動状態から、レスト値の更新判断を行い、随時、該レスト値を該AD値に更新し、該更新されたレスト値に基づき演奏に関する各種情報を更新できる。これにより、記録制御部30では現在の鍵やハンマの動作位置、動作状態をより正確に把握することができる。すなわち、センサの出力値の状態からセンサ較正情報(具体的には、レスト値の更新判断情報や、新規レスト値としてのAD値、該新規レスト値に基づく各種パラメータ等)を求め、このセンサ較正情報を考慮した前記演奏情報の再生制御が実現されるので、供給された演奏情報に応じた演奏動作をより確実に行わせることができるようになる。
なお、上述の例では、レスト値の下側更新処理のステップS29において、鍵が低速離鍵動作した際のAD値低下を更新対象から外すようにしていたが、これに限らず、該低速の離鍵動作時のAD値低下に対応してレスト値の更新を行うようにしてもよい。
また、上述の実施例では、キーセンサ部25及びハンマセンサ部26は、センサ出力としてリニアな特性を発揮するものとして説明したが、これに限らず、センサ出力が非線形特性を示すセンサで構成されていてもよい。また、上述の例では、レスト位置でのAD値を実測し、そのAD値とキャリブレーション比とから、当該鍵あるいはハンマのエンド位置でのAD値や、所定の参照位置でのAD値等の各種パラメータを算出するものとして説明したが、該各種パラメータの設定は、キャリブレーション比を用いる方法のみならず、その他従来から知られる適宜の方法を用いて行われて差し支えない。
なお、上述の例ではキーセンサ部25及びハンマセンサ部26は、センサ出力としてリニアな特性を発揮するものとして説明したが、これに限らず、センサ出力が非線形特性を示すセンサで構成されていてもよい。また、上述の例では、レスト位置でのAD値を実測し、そのAD値とキャリブレーション比とから、当該鍵あるいはハンマのエンド位置でのAD値や、所定の参照位置でのAD値等の各種パラメータを算出するものとして説明したが、該各種パラメータの設定は、キャリブレーション比を用いる方法のみならず、その他従来から知られる適宜の方法を用いて行われて差し支えない。
また、上記の実施例では、演奏操作子として、鍵とハンマを例にとって説明したが、これに限らず、ダンパその他のアクション機構2に含まれる可動部材や、或いは、フットペダル等、演奏操作に連動する可動部材であれば、どのようなものでもこの発明を適用しうる。
また、上記実施例では、自動演奏ピアノとして、自動演奏機能及び演奏操作記録機能を有するアコースティックピアノについて説明したが、ここでアコースティックピアノは、グランドピアノ或いはアップライトピアノの何れであっても差し支えない。また、この発明は、自動演奏ピアノに限らず、サイレントピアノに適用することもできる。また、アコースティックピアノに限らず、電子ピアノ等のその他各種鍵盤楽器の鍵やハンマ等の移動部材の動作監視に適用可能である。
この発明の一実施例に係る自動演奏ピアノの全体構成を示す図。 同実施例に係る自動演奏ピアノにおいて電源投入時に実行される処理例を示すフロー。 同実施例に係る自動演奏ピアノのメイン動作の一例を示すフロー。 図3のメイン動作中に実行される鍵のレスト位置更新判断処理の一例を示すフロー。 図3のメイン動作中に実行されるハンマのレスト位置更新判断処理の一例を示すフロー。
符号の説明
1 鍵、2 アクション機構、3 ハンマ、4 弦、5 ダンパ、6 電磁ソレノイド、7 棚板、10 再生前処理部、11 モーションコントローラ、12 サーボコントローラ、25 キーセンサ部、26 ハンマセンサ部、27,28 AD変換器、30 記録制御部、31 記録後処理部、32 記憶手段

Claims (4)

  1. 演奏操作に応じて直接又は間接的に駆動される複数の部材のそれぞれに備わり、各部材の動作状態をそれぞれ検出するセンサであって、複数の発光素子と複数の受光素子により構成されるもので、各発光素子が複数の受光素子に接続され、発光素子と受光素子の組み合わせによって検出対象の部材を特定するセンサと、
    演奏操作時において、前記各センサの出力に基づき演奏情報を生成する演奏情報生成手段と、
    生成された演奏情報を記録する記録手段と、
    或る発光素子と或る受光素子の組み合わせによって特定される1つの部材に関するセンサの出力値の変化が人為的外力によるものかどうかを、前記センサの出力値の変化及び、前記発光素子と他の受光素子とを組み合わせた他のセンサ出力値の変化に基づいて判定する判定手段と、
    前記判定手段によりセンサの出力値の変化が人為的外力以外の要因による変化と判定された場合に、演奏情報記録時においてリアルタイムで、前記センサの出力値の変動状態に基づきセンサ較正情報を求め、このセンサ較正情報を考慮した前記演奏情報が前記演奏情報生成手段で生成されるか又は前記記録手段に記憶されるようにする較正手段と
    を備えた楽器。
  2. 演奏操作に応じて直接又は間接的に駆動される複数の部材のそれぞれに備わり、各部材の動作状態をそれぞれ検出するセンサであって、複数の発光素子と複数の受光素子により構成されるもので、各発光素子が複数の受光素子に接続され、発光素子と受光素子の組み合わせによって検出対象の部材を特定するセンサと、
    再生すべき演奏の演奏情報を供給する演奏情報供給手段と、
    供給された演奏情報に応じて前記部材を駆動する駆動手段と、
    或る発光素子と或る受光素子の組み合わせによって特定される1つの部材に関するセンサの出力値の変化が人為的外力によるものかどうかを、前記センサの出力値の変化及び、前記発光素子と他の受光素子とを組み合わせた他のセンサ出力値の変化に基づいて判定する判定手段と、
    前記判定手段によりセンサの出力値の変化が人為的外力以外の要因による変化と判定された場合に、演奏再生時においてリアルタイムで、前記センサの出力値の変動状態に基づきセンサ較正情報を求め、このセンサ較正情報を考慮した前記演奏情報に応じて前記駆動手段の駆動を制御する較正手段と
    を備えた楽器。
  3. 演奏操作に応じて直接的に駆動される部材と間接的に駆動される部材とのそれぞれに備わり、各部材の動作状態をそれぞれ検出するセンサと、
    演奏操作時において、前記各センサの出力に基づき演奏情報を生成する演奏情報生成手段と、
    生成された演奏情報を記録する記録手段と、
    前記直接的に駆動される部材の動作状態を検出するセンサの出力値の変化が人為的外力によるものかどうかを、前記センサの出力値の変化及び、前記間接的に駆動される部材の動作状態を検出するセンサの出力値の変化に基づいて判定する判定手段と、
    前記判定手段によりセンサの出力値の変化が人為的外力以外の要因による変化と判定された場合に、演奏情報記録時においてリアルタイムで、前記センサの出力値の変動状態に基づきセンサ較正情報を求め、このセンサ較正情報を考慮した前記演奏情報が前記演奏情報生成手段で生成されるか又は前記記録手段に記憶されるようにする較正手段と
    を備えた楽器。
  4. 演奏操作に応じて直接的に駆動される部材と間接的に駆動される部材とのそれぞれに備わり、各部材の動作状態をそれぞれ検出するセンサと、
    再生すべき演奏の演奏情報を供給する演奏情報供給手段と、
    供給された演奏情報に応じて前記部材を駆動する駆動手段と、
    前記直接的に駆動される部材の動作状態を検出するセンサの出力値の変化が人為的外力によるものかどうかを、前記センサの出力値の変化及び、前記間接的に駆動される部材の動作状態を検出するセンサの出力値の変化に基づいて判定する判定手段と、
    前記判定手段によりセンサの出力値の変化が人為的外力以外の要因による変化と判定された場合に、演奏再生時においてリアルタイムで、前記センサの出力値の変動状態に基づきセンサ較正情報を求め、このセンサ較正情報を考慮した前記演奏情報に応じて前記駆動手段の駆動を制御する較正手段と
    を備えた楽器。
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