JP4228462B2 - 入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用者が操作することにより所望の指令を入力するための入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
使用者が操作することにより指令を入力する入力装置としては、図11ないし図14に示すようなものがある。
図11の従来の入力装置は、スライドスイッチ1000を有しており、このスライドスイッチのキートップ1001は筐体1002の穴1003に配置されている。スライドスイッチ1000は基板1004に対して電気的に接続されている。
図11の入力装置を用いる場合には、使用者が指でキートップ1001を矢印E方向にスライドすることによりオン/オフ操作するようになっている。
【0003】
図12の従来の入力装置は、タクトスイッチ1100とキートップ1120を有しており、キートップ1120は筐体1130の穴1140から突出している。タクトスイッチ1100は基板1150に電気的に接続されている。
図12の入力装置を操作するときには、使用者が指でキートップ1120をF方向に操作することで、キートップ1120がタクトスイッチ1100を押すことによりオン/オフ操作を行う。
図13と図14に示す従来の入力装置は、筐体1200の上にシート状のスイッチ(シートスイッチ)1220を設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図11に示す従来の入力装置では、スライドスイッチ1000とキートップ1001が筐体1002と基板1004の間に配置されていることから、入力装置の厚みを薄くするのに限界がある。また1つのスライドスイッチ1000及びキートップ1001は、1つの役割しか持たせることができないので、複数もしくは多種類の役割をスイッチで行うためには、複数組のスライドスイッチ1000及びキートップ1001が必要であり、部品点数が多くなってしまうとともに、組み立てが面倒である。
【0005】
図12の入力装置では、図11の入力装置と同様に、筐体1130と基板1150の間にキートップ1120とタクトスイッチ1100を配置しなければならず、入力装置の厚みを薄くするには限界がある。また1つのタクトスイッチ1100及びキートップ1120で1つの役割しか持たせることができないので、多くの役割を持たせるためには部品点数が多くなってしまう。
【0006】
図13と図14の従来の入力装置では、シートスイッチ1220が筐体1200の上に貼り付けてありフラットな状態であるために、シートスイッチ1220に印刷等で表示しても、使用者の指による操作感、すなわち図11及び図10に示すような入力装置の構造における操作感あるいは操作性を持たせることが困難である。
また、このようなシートスイッチ1220を配置する例では、シートスイッチ1220がフラットであるので外観的な高級感が出しにくいために、その用途はたとえば電子機器のコマンダー(操作器)等の限られた用途でしか用いることができず、量産化に至っていない。
【0007】
そこで本発明は上記課題を解消し、部品点数を減らして薄型化が図れるとともに、高級感を演出できるばかりでなく多機能化を図ることによりスイッチの数を減らして占有面積を削減することができる入力装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、使用者が指で操作することにより所望の指令を入力するための入力装置であり、スリット部分を有する筐体と、前記筐体の内部において前記スリット部分に対応するように、シート状の部材に配置された複数のスイッチの接点部と、前記複数のスイッチの接点部に対応されしかも前記スリット部分に位置され、前記スリット部分の深さより小さく、前記使用者が操作することで、前記複数のスイッチの接点部をオンオフ操作するための複数の前記操作用の突起部とを有し、前記使用者によって前記複数のスイッチの任意のスイッチが選択された後、前記スイッチが設定時間内に前記使用者が指を前記スリット部分の長手方向に沿った第1方向又は前記第1方向と反対方向である第2方向を移動することにより、前記選択した任意のスイッチに隣接する任意のスイッチが選択されることにより、コンピュータが異なる動作モードを選択することを特徴とする入力装置である。請求項1では、筐体はスリット部分を有している。複数のスイッチの接点部は、筐体の内部においてスリット部分に対応するようにシート状の部材に配置されている。複数の操作用の突起部は、複数のスイッチの接点部に対応されしかもスリット部分に位置されている。そしてこの複数の突起部は使用者が操作することで複数のスイッチの接点部をオン/オフ操作するようになっている。これにより入力装置の部品点数を減らして薄型化が図れるとともに、筐体にはスリット部分を有しておりそのスリット部分において複数の操作用の突起部が設けられているので、従来のシートスイッチを筐体に貼り付けた場合に比べて凹凸状態を表現できるので、外観上の高級感を発揮することができる。
【0010】
また、請求項1の発明は、複数スイッチの内の任意のスイッチを選択して操作することにより、異なる動作モードを選択できるので、スイッチの総数を減らすことができる。すなわちコンピュータが任意のスイッチの組み合わせにより、複数の操作モードの中から任意のモードを選択する。
【0011】
請求項1の発明では、前記スリット部分に沿って前記使用者の指を移動することにより、前記複数の前記スイッチの任意のスイッチを選択して操作する動作モードに入る。請求項1では、スリット部分に沿って使用者の指を移動することにより、任意のスイッチを選択して動作モード(操作モード)に入れることができる。これにより、使用者は指をスリット部に沿って移動するだけで、簡単に必要な動作モードを選択できる。
【0013】
請求項1の発明では、前記使用者の指の移動の方向は、前記スリット部分の長手方向に沿った第1方向と前記第1方向と反対方向である。請求項1では、スリット部分の長手方向に沿った第1方向とその逆方向である第2方向に移動するだけで動作モードを選択できる。
【0014】
請求項1では、前記スイッチが設定時間内に複数回操作されると、その操作回数に応じた動作モードに入る。請求項1では、1つのスイッチを設定時間内に2度以上操作することによりその操作回数に応じた動作モードに入る。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施に形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0018】
図1は相手の方の図面の入力装置の好ましい実施の形態を示している。この入力装置10は、使用者が指12で触れて操作することにより所望の指令を入力するための入力装置である。この入力装置10は、この実施の形態では一例として音楽情報を再生する携帯型の音楽再生装置11に設けられており、使用者が入力装置10により所望の指令を与えると音楽再生装置11がたとえば音楽情報を再生する動作を行う。
入力装置10は、筐体(ケース)20、及びキー操作部22を有している。
筐体20は、たとえばプラスチックや金属等のような材料で作られている。筐体20をプラスチックで作る場合には、たとえばABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、ABS−PC(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン・ポリカーボネート)、PA(ポリアミド)、PAC(ポリカーボネート)、LCP(液晶ポリマー)等を採用することができる。また筐体20を金属で作る場合には、Mg合金、Al合金、Zn合金等のような材質を採用することができる。
【0019】
図2は、図1のA―A線における断面の例を示している。
操作部22は、図1と図2に示すように操作用の突起部30ないし34を有している。これらの操作用の突起部30ないし34は、入力装置10に設けられているスリット部分40の中に直列であって、しかも所定の間隔dをおいて配列されている。
図2に示すように、操作用の突起部30ないし34は、シート状の部材44から突出して成型されたものである。このシート状の部材44は、たとえば電気的に絶縁することができる絶縁材質から作られている。
操作部22及びスリット部分40の付近の拡大した状態を図3に示している。操作用の突起部30ないし34は、シート状の部材44の途中でほぼ半円球状に突出して形成されている。シート状の部材44は、電気的絶縁性を有する、たとえばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PI(ポリイミド)等を採用することができる。
しかし、このシート状の部材44は電気的絶縁性を有しない材質、たとえばAl、SUS、リン青銅等で作ることも可能である。
【0020】
各操作用の突起部30ないし34に対応して、図1ないし図3に示すように、スイッチの接点部50ないし54が配置されている。このスイッチの接点部50ないし54は、シートスイッチ53の中に配置されている。
シートスイッチ53は、電気的絶縁性を有するシート状の部材56と58及び電気的絶縁性を有するスペーサ60を有しており、スペーサ60はシート状の部材56、58の間に位置することで空間64を形成している。
この空間64の中には、スイッチの接点部50ないし54が配置されている。スイッチの接点部50ないし54の一方の電極66はシート状の部材56の下面56Aに形成されており、スイッチの接点部50ないし54の他の電極68はシート状の部材58の上面58Aに形成されている。
【0021】
これらの電極66、68は、所定の間隔hを置いて対面して配置されている。スイッチの接点部50ないし54は、操作用の突起部30ないし34のそれぞれに対応するように1つずつ設けられている。
このシートスイッチ53のシート状の部材56の上面56Bは、シート状の部材44の下面に対してたとえば接着剤により貼り付けて固定されている。シート状の部材44は、筐体20の内面20Aに対してたとえば接着剤等により貼り付けて固定されている。これにより、シート状の部材44とシートスイッチ53は筐体20の内部に位置している。
後述する入力キーは操作用の突起部と対応するスイッチの接点部を含む。
【0022】
図2と図3に示すように、スリット部分40を形成している筐体20の内面は、その一部が斜面部70となっている。この斜面部70は、筐体20の水平線HLに対して所定の角度θたとえば好ましくは30度であるが、15度〜60度程度の範囲の角度で形成してもよい。このようにスリット部分40を形成している内面の一部分を斜面部70とすることにより、図1に示す使用者の指12を確実に操作用の突起部30ないし34に導くことができるメリットがある。しかも、指12はこの斜面部70に沿って図1のX1方向又はX2方向にスライドすることが容易であり、指12は、複数の操作用の突起部30〜34の任意の突起部をスライドすることでかんたんに操作できる。この斜面部70は、図2と図3に示すように垂直面部74に接続されている。これらの斜面部70と垂直面部74がスリット部分40を形成しているのである。
【0023】
スリット部分40の幅Wは、たとえば3ないし10mm程度であるのが好ましく、指12の腹が直接シートスイッチ53を押し込まないように、指12の腹をスリット部分40の斜面部70が支えるような形状が望ましい。
操作用の突起部30ないし34は、図1の指12の腹が触れる側にたとえばエンボスで突状に設けられているものであり、この突起部30ないし34は、指12の腹で押すことにより押した場合のクリック感を発揮する。このために操作用の突起部30ないし34及びシート状の部材44は、弾性変形をする材質で作るのが望ましい。
図3のように、突起部30ないし34の頂部の高さEはスリット部分の深さFよりも小さく設定するのが好ましい。この理由としては、未使用時にスイッチが入ってしまうことを防止するためである。
【0024】
次に、図4は、図1の入力装置10と音楽再生装置11の要素の電気的な接続例を示している。筐体20の中には、キー入力専用のマイクロコンピュータ80と、統括制御用のマイクロコンピュータ84及びたとえば任意の音楽情報を記憶するためのメモリ86を有している。
【0025】
マイクロコンピュータ80、84及びメモリ86、音楽情報増幅出力部88は、回路ユニット90を構成しており、この回路ユニット90は、筐体20の内部の空間に配置されている。
コンピュータ80は、上述したキー操作部22の各スイッチ接点部50ないし54に接続されている。
マイクロコンピュータ80は、統括制御用のマイクロコンピュータ84に接続されている。メモリ86は統括制御用のマイクロコンピュータ84に接続されている。マイクロコンピュータ84はマイクロコンピュータ80、メモリ86及び音声増幅出力部88をコントロールする。
【0026】
マイクロコンピュータ84は、音楽情報増幅出力部88に接続されている。この音楽情報増幅出力部88は、マイクロコンピュータ84を介してメモリ86から送られてくる音楽情報を増幅して、たとえばヘッドホンあるいはイヤホン等の出力部92に供給する。出力部92を用いることで、使用者は音楽情報を聞き取ることができる。
この出力部92から出力される音楽情報は、音楽の他にその他の種類の音声情報等であってももちろんかまわない。
【0027】
メモリ86は、たとえば半導体メモリーやその他の種類のメモリーを採用することができる。このメモリ86は、回路ユニット90に固定されていてもよく、あるいは回路ユニット90から着脱可能に取り外すことも可能にしてもよい。このメモリ86に対して、たとえばインターネットのような通信ネットワークを介して直接音楽情報等の情報を書き込むことも可能である。
半導体メモリとしては、たとえばフラッシュメモリ、D−RAM(Dynamic random access memory)、S−RAM(Static random access memory)等である。他の種類のメモリとしてはハードディスク等である。
【0028】
図5は図4のマイクロコンピュータ80とキー操作部22のスイッチの各接点部50ないし54の接続例を示している。図5では、スイッチの接点部50ないし54は、key0ないしkey4と示している。
これらのスイッチの接点部50ないし54の図3に示す電極66は、図5に示すようにマイクロコンピュータ80のポートP10ないしP14に接続されている。マイクロコンピュータ80のポートP20は、スイッチの接点部50ないし54の共通の電極68に接続されている。
【0029】
マイクロコンピュータ80の出力部87は、図5(A)のように、マイクロコンピュータ80の内部処理で決定した入力キーコードに対応した電圧を出力させることもできる。そのようなキーコードの例及びその出力電圧比の例は図5(A)に示している。
【0030】
図5(A)の入力キーコードVOL+は、図4の音楽情報増幅出力部88の音量が増大する機能を有しており、出力電圧比は0.5である。入力キーコードVOL−は音量が減少していく機能を示しており、出力電圧比は0.57である。入力キーコードSTOPは、音楽情報の再生を停止する機能を示しており、出力電圧比は0.59である。入力キーコードPLAY/FFは、図4のメモリ86から音楽情報を出力部92側に出力する場合及び音楽情報を早送りする機能の例を示しており、その場合には出力電圧比は0.73であり、入力キーコードREWは図4のメモリ86の音楽情報の再生位置を戻す機能を示しており、出力電圧比は0.9である。
ここで、出力電圧比の定義としては、
出力電圧=出力電圧比×Vcc
である。このVccは基準電圧であり、たとえば5Vである。
【0031】
図6は、図1ないし図3の入力装置10のキー入力操作例を示している。図7は、入力キーコードの決定テーブルの例を示している。
たとえば図6においてキー入力があったかどうかを、ステップSP100において、図2のスイッチの接点部50ないし54が検出すると、ステップSP120において図7に示すような入力キーコードを設定する。
【0032】
図7における入力キーコードの決定テーブルの例では、図7(A)のはじめにオンになったキー(スイッチの接点部)の欄と、図7(B)の現在オンとなったキー(スイッチの接点部)、及び図7(C)の入力キーコードの適用例を示している。
【0033】
入力キーコード決定テーブルでは、図7の(D)、(E)、(F)の欄を含んでいる。
図7(D)の欄では、図7(A)のはじめにオンになったキーと現在オンになったキーの組み合わせにより、各種の入力キーコードを示している。たとえばはじめにオンになったキーがkey0であり、一定時間内に現在オンとなったキーがkey0である場合、すなわち同じキーが一定時間内に2度押された場合には、入力キーコードはVOL+(音量が増加方向)となる。
また、はじめにオンになったキーがkey1であり、一定時間以内に現在オンとなったキーが同じkey1の場合には、入力キーコードは無効になる。同様に、はじめにオンとなったキーがkey3であり、一定時間内に現在オンとなったキーがkey3の場合には、やはり入力キーコードは無効になる。
【0034】
はじめにオンになったキーがkey2で、一定時間内に現在オンとなったキーがkey2である場合には、入力キーコードはストップ(音楽情報の再生が停止)であり、初めにオンになったキーがkey4で、一定時間内に現在オンとなったキーがkey4である場合には、入力キーコードはVOL−(音量が減少方向)である。
【0035】
図7(E)の欄では、初めにオンになったキーと一定時間内に現在オンとなったキーの組み合わせが異なる場合に、入力キーコードがPLAY/FFの機能を発揮する。たとえばはじめにオンになったキーがkey0であり、一定時間内に現在オンとなったキーがkey1の場合には、入力キーコードはPLAY(音楽情報の再生操作)/FF(音楽情報の再生位置の先送り操作)となる。
【0036】
図7の(E)の欄では、初めにオンになったキーが、現在オンとなったキーよりも小さいキー番号である場合であるが、図7の(F)では、はじめにオンになったキーの番号が現在にオンになったキーの番号よりも大きい場合である。この場合には入力キーコードがREW(音楽情報の再生位置を戻す操作)になる。たとえばはじめにオンになったキーがkey4である場合に、一定時間内に現在オンとなったキーがkey3である場合には、入力キーコードはREWになる。
【0037】
図8は、入力キーコードの決定シーケンスの例を示している。
図8(A)の場合には、図5のマイクロコンピュータ80は、そのポートP10ないしP14の状態を見て、キー操作部22の接続されているポートP10ないしP14のどれがオンになっているかを判定して、はじめにオンであったキーとして設定する。
当然のことながら、人がキーを押す意志がないのにキーが押されたと誤認してしまわないように、また外部からの電磁波ノイズの混入などによってキーが押されたと判断されないように、チャタリング除去、ノイズ除去などのソフトウェア処理がポートの読みとり時には内部的に実施されている。
その後、図8(B)〜(D)に示す態様でスイッチがもう一度押されることにより、すなわちたとえば一定時間内に再びどれかのキーが押される。
【0038】
図8(B)では、同一のキーが一定時間内にオンされた場合には、図7(D)に示す入力キーコードを発揮する。
【0039】
図8(C)のように隣のキーがオンされた状態では、図7(E)あるいは図7(F)の組み合わせにより入力キーコード、PLAY/FFあるいはREWの機能を設定することになる。
図8(D)は、それ以外のキーコード操作例の場合であり、その場合には、初めてオンになったキーの機能を無視して、新たに現在オンになったキーを初めにオンであったキーとして設定する。この場合には、図7(A)の初めにオンになったキーが押されてから、一定時間経過してしまったのちに現在オンになったキーが押された場合の例である。
【0040】
次に、図1ないし図3の入力装置10の使用操作例について説明する。
使用者が指12を用いて、図1のようにスリット部分40の長手方向X1あるいはその逆方向のX2方向に沿って移動して、複数の突起部を順に押すか、もしくは1つの突起部のみを押す。
この場合に、図2と図3に示すスリット部分40の斜面部70が、指12の腹をキー操作部22の操作用の突起部30ないし34のいずれかに確実に案内することができるので、使用者は指12を突起部から外さずに確実に突起部に触れることができる。しかも、斜面部70が指12の腹の一部分を支えることから、指12の腹がシートスイッチ53に対して無用な力を与えずにすむので、シートスイッチ53及びスイッチの接点部50ないし54の性能を低下させることを防ぐことができる。
【0041】
たとえば、図7に示すように、使用者が図1の操作用の突起部30を一定時間内に複数回、たとえば2回押した場合には、図7(D)において、図5のマイクロコンピュータ80は図4の別のマイクロコンピュータ84に対して入力キーコードVOL+を示す制御信号を送ることになる。これにより、マイクロコンピュータ84は音楽情報増幅出力部88に制御信号を与えることで、出力部92から出力される音楽情報の音量を上げる。
図7(E)のたとえば操作用の突起部30(key0)を押した後に、一定時間内に操作用の突起部31(key1)を押すことにより、入力キーコードとしてはPLAY/FFを発揮するので、PLYA/FFの制御信号は図4のマイクロコンピュータ80からマイクロコンピュータ84に送られる。このことからマイクロコンピュータ84は出力部92からメモリ86内の音楽情報を再生するかあるいは再生位置を先送りすることができる。先送り操作により、次の楽曲に頭出しすることができる。
【0042】
図7(F)のたとえば操作用の突起部34(key4)と操作用の突起部33(key3)を一定時間内に操作することにより、マイクロコンピュータ80は入力キーコードREWの機能を発揮する。これにより図4のマイクロコンピュータ80はマイクロコンピュータ84に対してREWの制御信号を与えるので、マイクロコンピュータ84は、メモリ86の音楽情報をある再生位置まで戻す。
【0043】
このように、使用者が指12により複数の操作用の突起部30ないし34のうちの任意の数の突起部を順次触れる場合に、スリット部分40の長手方向に沿ってX1方向あるいはその反対方向のX2の方向にスライドしていくだけで、確実に触れることができる。しかもわずかな数の操作用の突起部30ないし34を設けるだけで、図7に示すような各種の機能を使用者の指による簡単な操作により選択することができる。このような使用の場合における入力キーコードの決定テーブルは、たとえば図1の筐体20の裏面20Cに表示しておくことができる。
【0044】
図9は本発明の別の実施の形態を示しており、図9は図2に対応して示している。図9の実施の形態が図2の実施の形態と異なるのは、スリット部分40の曲面部170の形状である。この曲面部170と垂直部分74により、スリット部分40が形成されている。このように、図2の斜面部70にかえて曲面部170にすることにより、斜面部70の場合と同様にして指12を操作用の突起部30ないし34に確実に導くことができる。しかも、指12の腹の一部分を曲面部170で支えることにより、指12の腹がシートスイッチ53とスイッチの接点部50ないし54に無用な力を加えることがなくなるので、シートスイッチ53とスイッチの接点50ないし54の機械的圧力による劣化を防ぐことができる。曲面部170は、たとえば4分の1形状の断面形状を有している。
【0045】
図10は、本発明のさらに別な実施の形態を示しており、図2と図9の実施の形態と異なるのは操作用の突起部の形状である。この操作用の突起部30ないし34の中央部分には、くぼみ200が形成されている。このくぼみ200を突起部30ないし34の中央部分に形成することで、くぼみの内面部205がシートスイッチ53のシート状の部材56の上面56Bに常時当たっている。
このことから、図10の矢印Pで示すように指12の腹で力を加えることにより内面部205がシート状部材56を確実に図10の矢印R方向に押すので、スイッチの接点部50ないし54の電極66、68を確実に電気的に接触させることができる。
【0046】
ところで本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、各種の変形を行うことができる。
図4に示すマイクロコンピュータ80と84は、1つのマイクロコンピュータで構成してもよい。
図1に示す入力装置10は、携帯型の音楽再生装置に対して設けられている例である。この入力装置を含む音楽再生装置は、手持ち型の音楽情報の再生装置であってもよいし、腕に付けたりあるいは首にかけたりその他の使用形態を採用することもできる。
また本発明の入力装置は、このような音楽あるいは音楽情報の再生装置に限らず、音楽情報の記録再生装置にも適用することができる。また本発明の入力装置は音楽情報の記憶再生装置に限らず、画像及び音声の記録再生装置、あるいは画像及び音声情報の再生装置等にも適応することができる。
【0047】
本発明の入力装置は、上述した実施の形態に限らず、他の種類又は他の分野の電子機器にも対応することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、部品点数を減らして薄型化が図れるとともに、高級感を演出できるばかりでなく多機能化を図ることによりスイッチの数を減らして占有面積を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入力装置の好ましい実施の形態を示す斜視図。
【図2】図1の入力装置におけるA―A線における断面の例を示す図。
【図3】図2の中央部分を拡大して示す図。
【図4】入力装置における電気的な接続例を示す図。
【図5】図4のマイクロコンピュータとキー操作部の接続関係を示す図。
【図6】キー操作の流れを示す図。
【図7】入力キーコードの決定テーブルの例を示す図。
【図8】入力キーコードの決定シーケンスの例を示す図。
【図9】本発明の別の実施の形態を示す図。
【図10】本発明の更に別の実施の形態を示す図。
【図11】従来のスライドスイッチの例を示す図。
【図12】従来のタクトスイッチの例を示す図。
【図13】従来のシートスイッチの例を示す図。
【図14】図13のB―B線における断面図。
【符号の説明】
10・・・入力装置、12・・・使用者の指、20・・・筐体(ケース)、22・・・キー操作部、30ないし34・・・操作用の突起部、40・・・スリット部分、44、56、58・・・シート状の部材、50ないし54・・・スイッチの接点部、53・・・シートスイッチ、66、68・・・スイッチの接点部の電極、70・・・斜面部
Claims (1)
- 使用者が指で操作することにより所望の指令を入力するための入力装置であり、
スリット部分を有する筐体と、
前記筐体の内部において前記スリット部分に対応するように、シート状の部材に配置された複数のスイッチの接点部と、
前記複数のスイッチの接点部に対応されしかも前記スリット部分に位置され、前記スリット部分の深さより小さく、前記使用者が操作することで、前記複数のスイッチの接点部をオンオフ操作するための複数の前記操作用の突起部とを有し、
前記使用者によって前記複数のスイッチの任意のスイッチが選択された後、前記スイッチが設定時間内に前記使用者が指を前記スリット部分の長手方向に沿った第1方向又は前記第1方向と反対方向である第2方向に移動することにより、前記選択した任意のスイッチに隣接する任意のスイッチが選択されることにより、コンピュータが異なる動作モードを選択することを特徴とする入力装置。
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