JP4228128B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、大豆、小豆、米、麦、蕎麦等の穀粒を一時貯留するコンバインのグレンタンクの穀粒排出装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】
従来公知の、実開平2−116935号公報には、機体フレームの下方に設けた走行装置と、機体フレームの前側に設けた刈取部と、機体フレームの上方位置に設けたグレンタンクと、該グレンタンク内の穀粒を排出する穀粒排出装置とを有し、該穀粒排出装置は、先端に穀物排出口を有しエンジンからの送風により穀粒を搬送する排出用筒部材の中間部をグレンタンクに接続した構成について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知例は、排出用筒部材の材質が不明であり、図面では変形しているように図示されている点に課題がある。即ち、変形自在であると、穀物排出口のセットを容易にできそうであるが、反面、どこかに支持取付けなければならず、作業を面倒にし、また、変形するため、排出用筒部材の部分によって搬送抵抗が変化し、搬送が円滑に行われない。
そこで、搬送用筒部材の材質を工夫して、組立を容易にし、搬送を円滑にしたものである。
【0004】
【発明の目的】
搬送の円滑化、確実化、作業の容易化、作業効率の向上。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、走行装置7の左右一側上方位置に脱穀装置2を、左右他側上方位置にグレンタンク3を夫々設け、該グレンタンク3には該グレンタンク3内の穀粒を排出する穀粒排出装置13を設け、該穀粒排出装置13は、送風機16からの高圧空気により穀粒を搬送する排出用筒部材14の中間部をグレンタンク3の排出部12に接続し、排出用筒部材14の先端の穀物排出口26と前記排出部12との間には下から上に向けて穀粒を搬送する縦排出筒部18および先端側に前記穀物排出口26を有して前記縦排出筒部18の上部に連設される横排出筒部24を設け、前記穀物排出口26が上下しうるように構成し、前記穀物排出口26の搬送方向上手側には、搬送風圧力を減圧させる減圧装置35を設け、該減圧装置35の上手側には搬送風風圧調節装置48を設け、該搬送風風圧調節装置48は前記横排出筒部24と一体または別体の筒部材49を設け、該筒部材49の外周の一部に減圧用孔50を複数形成し、該減圧用孔50には該減圧用孔50を開閉させる閉塞用移動筒部材52により形成した開閉弁51を設け、該開閉弁51は前記穀物排出口26の高さを上昇位置から下降させると前記減圧用孔50を開口させて搬送風圧力を減圧し、前記穀物排出口26の高さを下降位置から上昇させると前記閉塞用移動筒部材52を移動させて減圧用孔50を閉塞させて搬送風圧を高くするように構成したことを特徴とするコンバインとしたものである。
【0006】
【実施例】
本発明の実施例を図面により説明すると、1は大豆、小豆、米、麦、蕎麦等の穀物を刈取り脱穀するコンバインの機体フレームであり、2は前記機体フレーム1の上方位置に設けた脱穀装置、3は前記脱穀装置2の側部に設けたグレンタンク、4は前記グレンタンク3の前側に設けたキャビン、7は前記機体フレーム1の下方に設けた走行装置、8は前記脱穀装置2および前記キャビン4の前側に位置する刈取部である。
前記グレンタンク3には、前記脱穀装置2内に設けた一番コンベアの終端部に接続した穀物供給用揚穀装置10の上部を接続し、前記一番コンベアにより取出された穀物を貯留する。グレンタンク3の下部は、下方に至るに従い細く(狭く)なる漏斗部11に形成し、漏斗部11の下部にはグレンタンク3内の穀粒を排出する排出部12を設ける。排出部12には穀粒排出装置13の一部を構成する排出用筒部材14の中間部を接続する。
【0007】
即ち、穀粒排出装置13は、排出用筒部材14の一端側の基部側筒部15の基部に圧縮空気(高圧空気、圧搾空気)を送風する送風機16を接続し、基部側筒部15の先端は前記排出部12の上手側に接続し、排出部12の下手側には排出用筒部材14の中間筒部17の基部を接続し、中間筒部17と中間筒部17に続く縦排出筒部18の間の下側屈曲部19はグレンタンク3の後側に設けた接続筒20から接続筒20を下部縦軸21を介して回動自在に取付けたL型状の下部メタル22に挿入し、縦排出筒部18は下部メタル22の上部に回転自在に設けた縦回転筒23内を通して縦回転筒23の上端開口部より露出させ、縦排出筒部18に続く横排出筒部24を支持横フレーム25の側部に添わせて取付け、横排出筒部24の先側に穀物排出口26を形成する。
前記縦回転筒23は下部メタル22の上部にモータ、シリンダ等の旋回用駆動源27により回転自在に取付ける。また、支持横フレーム25の基部には取付部材28を取付け、取付部材28は縦回転筒23の上部にモータ、シリンダ等の上下用駆動源29により取付軸30中心に上下回動自在に取付ける。
【0008】
この場合、支持横フレーム25は、前記取付部材28を平面視前記縦回転筒23の開口部に重合しないようにオフセットさせて設けると、取付部材28および支持横フレーム25に邪魔されないので、これらを避けるための曲げ部分が少なく、縦排出筒部18と横排出筒部24との間の上側屈曲部31が平面視略直線状になって、排出用筒部材14内を穀粒は円滑に移動し、搬送が円滑、確実になる。
また、排出用筒部材14は支持横フレーム25の側面に添わせて設けると、縦回転筒23の上部から穀物排出口26までも平面視略直線状になって、搬送が円滑、確実になって、好適である。
また、前記排出用筒部材14は、送風機16に接続した基部側筒部15を前記縦回転筒23の外側(反脱穀装置2側、既刈地側)を排出部12に向けて伸ばし、排出部12を過ぎた所定位置にて縦回転筒23に向けて折り返す折り返し部32を形成し、折り返し部32より折り返した基部側筒部15を排出部12に接続し、該排出部12の縦回転筒23側に前記中間筒部17の始端を接続し、中間筒部17の終端は前記縦回転筒23に向かって伸ばす。したがって、基部側筒部15は縦回転筒23側にある送風機16からの送風を折り返し部32により縦回転筒23に向けて排出部12に送風して穀粒を搬送し、しかも、基部側筒部15の長さを短くする。
【0009】
前記排出用筒部材14は、その材質は任意であるが、前記下側屈曲部19および上側屈曲部31は変形可能な可撓性部材により形成し、他の縦排出筒部18と横排出筒部24は硬質部材により形成する。なお、送風機16に接続した基部側筒部15は少なくとも折り返し部32の部分を変形可能な可撓性部材により形成すると、組み付け等が容易になって、好適である。
排出用筒部材14は、変形可能な可撓性部材により形成した部分と変形しない硬質部分とは、任意の手段により接続されていればよく、例えば、合成樹脂により成形するときは両者を一体成形することも可能であるが、実施例では、所定箇所で分割し、両者の何れか一方に嵌合部33を形成し、この嵌合部33に嵌合させた部分をクランプ等の係止部材34により固定している。また、変形しない硬質部分の材質は何れでもよく、鋼管でも良い。
【0010】
また、排出用筒部材14の一部または全部は内部を目視可能な透明部材(半透明等を含み目視可能であればよい)により形成すると、メンテナンスを容易にして、好適である。特に、排出用筒部材14の横排出筒部24は支持横フレーム25の側部に添わせて係止部材により係止して殆ど露出させているので、キャビン4から見ることができて、詰まりに対して素早く対応できる。
しかして、前記グレンタンク3は前記下部縦軸21および該下部縦軸21と同心の機体側の任意の固定部に設けた上部縦軸を中心に機体側に対して側方に回動するように取付ける。
本実施例では、前記下部縦軸21および上部縦軸をグレンタンク3の反脱穀装置2側の外側(既刈地側)に設け、グレンタンク3の前側を回動するようにしている。即ち、前記排出用筒部材14を挿通した縦回転筒23は、グレンタンク3の後部に設け、縦回転筒23を移動させることなくグレンタンク3の前側を側方回動させる。
【0011】
しかして、横排出筒部24の先側所定位置には、送風機15からの送風の圧力を減圧する減圧装置35を設け、穀物排出口26から排出される穀粒の飛散を防止する。即ち、排出用筒部材14内には前記したように穀粒搬送に充分な圧力を有する高圧空気が送風されており、穀物排出口26から高圧なままの送風と共に穀粒を排出すると、送風圧力が穀物排出口26にて開放され、この開放方向に穀粒が飛散する惧れがあるので、これを防止する。
【0012】
前記減圧装置35は、横排出筒部24の先側に先に行くに従い横排出筒部24より径が大となる径拡大部36を設け、径拡大部36の先側に略同径の横向き同径部37を設け、横向き同径部37に続いて先端に至るに従い下向きになる逆L型の円弧状の円弧屈曲部38にを設け、円弧屈曲部38の下方に略同径の下向き同径部39を設け、下向き同径部39の下向き開口部分を前記穀物排出口26として構成し、前記横排出筒部24より径拡大部36に搬送風が抜けるとき減圧され、また、前記径拡大部36および横向き同径部37および円弧屈曲部38および下向き同径部39の何れか一部あるいは全部を、穀粒は通さないが搬送風は抜ける網部材あるいは布部材により形成した通気減圧部40に形成し、通気減圧部40より搬送風の風圧を抜いて減圧し、穀粒は搬送圧力から分離解除されて重力により下方に自然落下し、穀物排出口26から排出されて、飛散するのが防止される。
したがって、通気減圧部40の面積を大にすると減圧効果が高くなるが、横排出筒部24の延長方向の円弧屈曲部38の直線的に風が当たる風当面41に通気減圧部40を設けると、横排出筒部24からの圧風は通気減圧部40から効率よく排気され、好適である。
【0013】
また、前記減圧装置35は枠体42により支持横フレーム25の先側に取付ける。枠体42の形状は任意であるが、前記支持横フレーム25に軸心が横排出筒部24と同方向となる横向きリング43を着脱自在に取付け、横向きリング43の左右側および下面に逆L型状の枠線部材44の基部を固定し、枠線部材44は側面視逆L型状に屈曲させ、前記風当面41の下方の枠線部材44には下向きリング45を設け、前記横向きリング43と枠線部材44と下向きリング45により包囲された空間内に減圧装置35を位置させる。
したがって、前記風当面41の排気方向には枠体42を設けていないので、排気に干渉しない。
【0014】
しかしながら、排出用筒部材14の長さが所定以上長い場合、送風機15からの送風圧力を高くする必要があり、前記風当面41に穀粒が衝突する圧力が高くなるので、該風当面41の部分の材質を耐久性の高い材質にする。図7〜図12はその一例を示し、円弧屈曲部38の全体を網部材により通気減圧部40に形成するが、円弧屈曲部38のうち風当面41だけは布部材により形成して、風当面41部分の耐久性を向上させる。この場合、風当面41は周縁を円弧屈曲部38に縫着するが、縫着部46より外周側に風当面41の周縁が位置しないように構成すると(図11、図12)、穀粒が引っ掛かるのを防止できて好適である。
なお、排出用筒部材14の長さが所定以上長い場合、風当面41の部分は、通気性の有無を問わず耐摩耗性の高い部材を用いれば良く、風当面41部分の耐久性を向上させるために通気減圧部40にしない場合もあるが、このときは、その他の部分の通気減圧部40の面積を大にする。
【0015】
しかして、前記横排出筒部24の先端側には、搬送風風圧調節装置48を設ける。搬送風風圧調節装置48は前記横排出筒部24と同心状に一体または別体の筒部材49を設け、筒部材49の外周の一部には減圧用孔50を複数形成し、減圧用孔50には該減圧用孔50を開閉させる開閉弁51を設け、横排出筒部24の傾斜角度が低いときは減圧用孔50を開口させ、傾斜角度が急になると、減圧用孔50を閉塞させる。
実施例では、前記筒部材49の先側の外周に軸心方向に減圧用孔50を並設させ、前記開閉弁51は閉塞用移動筒部材52により形成し、閉塞用移動筒部材52は筒部材49の外周に嵌合させ、筒部材49の軸心方向に移動して減圧用孔50を開閉する。
【0016】
閉塞用移動筒部材52には係合部53を設け、係合部53に操作伝達部材54の先端を係止し、操作伝達部材54の基部は前記縦回転筒23側の固定部55に係止し、固定部55は横排出筒部24の回動中心である取付軸取付軸30を挟んで前記筒部材49の反対側に位置させ、横排出筒部24を上昇位置から下降させると、操作伝達部材54を牽引し、横排出筒部24を上昇させると、操作伝達部材54を緩める。前記係合部53には開閉弁51を常時閉塞方向に移動するように付勢するバネ56を設ける。したがって、横排出筒部24を上昇させて操作伝達部材54を緩めると、開閉弁51を移動させて減圧用孔50を閉塞させる。
57は前記減圧用孔50の移動案内兼取付部材である。
しかして、横排出筒部24の前記減圧装置35を設けた場合、減圧装置35と搬送風風圧調節装置48の関係は、搬送風風圧調節装置48を搬送方向上手側に設ける。
【0017】
(作用)
次に前記構成に基づく作用を述べる。
操縦席4に着座して機体を前進させ、分草体により穀稈を分草し、分草した穀稈をリールで掻込み刈刃により刈取り、刈取った穀稈を脱穀装置2へ供給して脱穀して風選し、一番物は一番コンベアにより取出され、穀物供給用揚穀装置により脱穀装置2の側部に設けたグレンタンク3に貯留する。
グレンタンク3の排出部12には一端に圧縮空気を送風する送風機16を接続し排出用筒部材14の中間部を接続し、他端に設けた穀物排出口26が縦軸旋回および上下するように構成した穀粒排出装置13を設けているから、グレンタンク3内に穀物が一杯になると、機体を圃場近傍に待機させたトラックの近傍にまで走行させ、穀物排出口26を前記トラックのタンク上方に位置させる。
【0018】
この場合、穀物排出口26は上下および旋回自在であるから、トラックのタンクとの位置合わせを容易にする。また、穀物排出口26は上下および旋回自在であるから、トラックのタンクに一々係止する必要がなく、排出作業を容易にする。また、穀物排出口26はトラックのタンク上方を移動可能であるから、タンク内に均等に穀粒を排出させるのが容易であり、作業性、操作性を向上させる。
この状態で送風機16を作動させると、グレンタンク3内の穀粒は漏斗部11から排出部12を通って排出用筒部材14の中間部に入り、送風機16からの圧搾空気により搬送された穀物が穀物排出口26よりトラックに設けたタンクに排出される。
前記排出用筒部材14は、その材質は任意であるが、縦回転筒23の上端開口部から突出する縦排出筒部18と横排出筒部24の上側屈曲部31は変形可能な可撓性部材により形成しているから、縦排出筒部18に対して横排出筒部24を旋回させるとき変形して、穀粒が詰まることなく旋回でき、位置合わせを容易にする。
【0019】
また、他の縦排出筒部18と横排出筒部24は硬質部材により形成しているから、搬送穀粒の重量で変形するのを防止し、円滑に搬送し、また、取付け、組立作業も容易になる。
しかして、前記排出用筒部材14は、送風機16に接続した基部側筒部15を前記縦回転筒23の外側(反脱穀装置2側、既刈地側)を排出部12に向けて伸ばし、排出部12を過ぎた所定位置にて縦回転筒23に向けて折り返す折り返し部32を形成し、折り返し部32より折り返した基部側筒部15を排出部12に接続し、該排出部12の縦回転筒23側に前記中間筒部17の始端を接続し、中間筒部17の終端は前記縦回転筒23に向かって伸ばしているから、縦回転筒23側にある送風機16からの送風を折り返し部32により縦回転筒23に向けて排出部12に送風して穀粒を搬送できる。
【0020】
この場合、送風機16に接続した基部側筒部15は少なくとも折り返し部32の部分を変形可能な可撓性部材により形成しているから、組み付け等が容易になって、好適であり、その他の部分を硬質部材で形成すると、搬送穀粒の重量で変形するのを防止して円滑に搬送し、また、取付け、組立作業も容易になる。
しかして、穀粒排出装置13は、排出用筒部材14の縦排出筒部18を送風機16側に設けているから、グレンタンク3のオープン機構構成は縦排出筒部18と送風機16側に回動中心を設ければよく、簡単に構成でき、排出用筒部材14を外す必要がなく、オープン作業を容易にする。
したがって、合理的な配置となって、送風機16からグレンタンク3の排出部12までの基部側筒部15の長さを短くし、空気の圧力損失を減少させる。
【0021】
そして、後側にある送風機16に接続した基部側筒部15は縦回転筒23の外側(反脱穀装置2側、既刈地側)を排出部12に向けて伸ばして折り返し部32より折り返すから、一層、合理的な配置となって、送風機16からグレンタンク3の排出部12までの基部側筒部15の長さを短くし、空気の圧力損失を減少させる。
この場合、前記下部縦軸21および上部縦軸は、送風機16を設けた側に設け、グレンタンク3の回動端側に前記折り返し部32が位置する配置となるから、グレンタンク3をオープンさせるとき、排出用筒部材14を着脱する必要がなく、オープン作業を容易にする。
【0022】
また、グレンタンク3の回動中心近傍の、接続筒20から下部メタル22に通る排出用筒部材14の下側屈曲部19は変形可能な可撓性部材により形成しているから、この点からも、グレンタンク3をオープンさせるとき、排出用筒部材14を着脱する必要がなく、オープン作業を容易にする。
また、下側屈曲部19以外の中間筒部17および基部側筒部15は、搬送穀粒の重量で変形するのを防止し、円滑に搬送し、また、取付け、組立作業も容易になる。
【0023】
しかして、横排出筒部24の先側所定位置には、送風機15からの送風の圧力を減圧する減圧装置35を設けているから、穀物排出口26まで確実に搬送しつつ高圧な送風圧力を減圧することにより、送風圧力の開放方向への穀粒の飛散を防止する共に、確実に搬送する。
減圧装置35は、横排出筒部24の先側に先に行くに従い横排出筒部24より径が大となる径拡大部36を設け、径拡大部36の先側に略同径の横向き同径部37を設け、横向き同径部37に続いて先端に至るに従い下向きになる逆L型の円弧状の円弧屈曲部38にを設け、円弧屈曲部38の下方に略同径の下向き同径部39を設け、下向き同径部39の下向き開口部分を前記穀物排出口26として構成しているから、前記横排出筒部24より径拡大部36に搬送風が抜けるとき減圧される。
したがって、構成を簡素化して、コストを低くする。
【0024】
また、前記径拡大部36および横向き同径部37および円弧屈曲部38および下向き同径部39の何れか一部あるいは全部を、穀粒は通さないが搬送風は抜ける網部材あるいは布部材により形成した通気減圧部40に形成しているから、通気減圧部40より搬送風が抜けることで減圧し、穀粒は搬送圧力から分離解除されて重力により下方に自然落下し、穀物排出口26から排出されて、飛散するのが防止される。
前記の場合、通気減圧部40の面積を大にすると減圧効果が高くなるが、実施例では、横排出筒部24の延長方向の円弧屈曲部38の直線的に風が当たる風当面41に通気減圧部40を設けているから、横排出筒部24からの圧風は排出されるので通気減圧部40から効率よく排気されるだけでなく、穀物排出口26方向とは干渉しない直線方向に排気して減圧するので、穀粒の穀物排出口26からの飛散を一層防止する。
【0025】
しかして、減圧装置35は、支持横フレーム25の先側に取付けた枠体42に網部材あるいは布部材により形成した通気減圧部40を取付けて構成し、風当面41の排気方向には枠体42を設けていないから、排気に干渉せず、減圧効率を向上させる。
また、前記の場合、排出用筒部材14の長さが所定以下の場合を想定しているが、排出用筒部材14の長さが所定以上に長い場合は送風機15からの送風圧力が高くなって風当面41に穀粒が衝突する圧力も高くなる。
【0026】
したがって、風当面41の部分の材質を耐久性の高い材質にすると、穀粒が漏れるのを防止する。
また、実施例では、円弧屈曲部38の全体を網部材により通気減圧部40に形成するが、円弧屈曲部38のうち風当面41だけは布部材により形成し、風当面41は周縁を円弧屈曲部38に縫着し、縫着部46より外周側に風当面41の周縁が位置しないように構成しているから、穀粒が引っ掛かるのを防止できて好適である。
【0027】
しかして、前記横排出筒部24の先端側には、減圧用孔50を複数形成した筒部材49と、該減圧用孔50を開閉させる開閉弁51からなる搬送風風圧調節装置48を設けているから、横排出筒部24の傾斜によって開閉弁51を開閉させると、横排出筒部24内の搬送風圧力を最適にする。
搬送風風圧調節装置48は、横排出筒部24と同心状に一体または別体の筒部材49を設け、筒部材49の外周の一部には減圧用孔50を設け、開閉弁51は閉塞用移動筒部材52を筒部材49の外周に嵌合させ、筒部材49の軸心方向に移動して減圧用孔50を開閉するようにし、閉塞用移動筒部材52には係合部53を設け、係合部53に操作伝達部材54の先端を係止し、操作伝達部材54の基部は前記縦回転筒23側の固定部55に係止し、固定部55は横排出筒部24の回動中心である取付軸取付軸30を挟んで前記筒部材49の反対側に位置させているから、横排出筒部24を上昇位置から下降させると、バネ56の弾力に抗して操作伝達部材54を牽引し、操作伝達部材54を牽引すると、開閉弁51である閉塞用移動筒部材52が基部側に傾斜角度に対応して移動し、これにより減圧用孔50を開口させ、これにより減圧し、穀粒の飛散を防止する。
【0028】
反対に、横排出筒部24を上昇させて傾斜を急にすると、操作伝達部材54を緩め、バネ56の弾力により開閉弁51である閉塞用移動筒部材52が穀物排出口26側に傾斜角度に対応して移動し、これにより減圧用孔50を閉塞して搬送送風圧力を高くし、搬送を確実にする。
【0029】
【効果】
本発明は、走行装置7の左右一側上方位置に脱穀装置2を、左右他側上方位置にグレンタンク3を夫々設け、該グレンタンク3には該グレンタンク3内の穀粒を排出する穀粒排出装置13を設け、該穀粒排出装置13は、送風機16からの高圧空気により穀粒を搬送する排出用筒部材14の中間部をグレンタンク3の排出部12に接続し、排出用筒部材14の先端の穀物排出口26と前記排出部12との間には下から上に向けて穀粒を搬送する縦排出筒部18および先端側に前記穀物排出口26を有して前記縦排出筒部18の上部に連設される横排出筒部24を設け、前記穀物排出口26が上下しうるように構成し、前記穀物排出口26の搬送方向上手側には、搬送風圧力を減圧させる減圧装置35を設け、該減圧装置35の上手側には搬送風風圧調節装置48を設け、該搬送風風圧調節装置48は前記横排出筒部24と一体または別体の筒部材49を設け、該筒部材49の外周の一部に減圧用孔50を複数形成し、該減圧用孔50には該減圧用孔50を開閉させる閉塞用移動筒部材52により形成した開閉弁51を設け、該開閉弁51は前記穀物排出口26の高さを上昇位置から下降させると前記減圧用孔50を開口させて搬送風圧力を減圧し、前記穀物排出口26の高さを下降位置から上昇させると前記閉塞用移動筒部材52を移動させて減圧用孔50を閉塞させて搬送風圧を高くするように構成したことを特徴とするコンバインとしたものであるから、排出用筒部材14の傾斜に関らず、円滑に穀粒を搬送排出し、作業の場所を選ばない効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインの側面図。
【図2】 グレンタンク部分の平面図。
【図3】 グレンタンクの側面図。
【図4】 排出用筒部材の中間の接続部分の断面図。
【図5】 減圧部分の側面図。
【図6】 同平面図。
【図7】 風当部分の補強状態図。
【図8】 同斜視図。
【図9】 布を風当部分に逢着した斜視図。
【図10】 同断面図。
【図11】 縫着部分の第2実施例図。
【図12】 同断面図。
【図13】 搬送風風圧調節装置の斜視図。
【図14】 同作動機構の側面図。
【符号の説明】
1…機体フレーム、2…脱穀装置、3…グレンタンク、7…走行装置、8…刈取部、10…穀物供給用揚穀装置、11…漏斗部、12…排出部、13…穀粒排出装置、14…排出用筒部材、26…穀物排出口、16…送風機、20…前側接続筒、21…下部縦軸、22…下部メタル、18…縦排出筒部、19…下側屈曲部、23…縦回転筒、24…横排出筒部、25…支持横フレーム、27…旋回用駆動源、28…取付部材、29…上下用駆動源、30…取付軸、31…上側屈曲部、35…減圧装置、36…径拡大部、37…横向き同径部、38…円弧屈曲部、39…下向き同径部、40…通気減圧部、42…枠体、43…横向きリング、44…枠線部材、41…風当面、45…下向きリング、46…縫着部、48…搬送風風圧調節装置、49…筒部材、50…減圧用孔、51…開閉弁、52…閉塞用移動筒部材、53…係合部、54…操作伝達部材、55…固定部、56…バネ、57…移動案内兼取付部材。
Claims (1)
- 走行装置(7)の左右一側上方位置に脱穀装置(2)を、左右他側上方位置にグレンタンク(3)を夫々設け、該グレンタンク(3)には該グレンタンク(3)内の穀粒を排出する穀粒排出装置(13)を設け、該穀粒排出装置(13)は、送風機(16)からの高圧空気により穀粒を搬送する排出用筒部材(14)の中間部をグレンタンク(3)の排出部(12)に接続し、排出用筒部材(14)の先端の穀物排出口(26)と前記排出部(12)との間には下から上に向けて穀粒を搬送する縦排出筒部(18)および先端側に前記穀物排出口(26)を有して前記縦排出筒部(18)の上部に連設される横排出筒部(24)を設け、前記穀物排出口(26)が上下しうるように構成し、前記穀物排出口(26)の搬送方向上手側には、搬送風圧力を減圧させる減圧装置(35)を設け、該減圧装置(35)の上手側には搬送風風圧調節装置(48)を設け、該搬送風風圧調節装置(48)は前記横排出筒部(24)と一体または別体の筒部材(49)を設け、該筒部材(49)の外周の一部に減圧用孔(50)を複数形成し、該減圧用孔(50)には該減圧用孔(50)を開閉させる閉塞用移動筒部材(52)により形成した開閉弁(51)を設け、該開閉弁(51)は前記穀物排出口(26)の高さを上昇位置から下降させると前記減圧用孔(50)を開口させて搬送風圧力を減圧し、前記穀物排出口(26)の高さを下降位置から上昇させると前記閉塞用移動筒部材(52)を移動させて減圧用孔(50)を閉塞させて搬送風圧を高くするように構成したことを特徴とするコンバイン。
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