JP4227588B2 - 受信アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば地上デジタル放送の電波を受信する受信アンテナ装置に関する。
2003年12月から、地上デジタル放送が開始されている。地上デジタル放送では、UHF帯の電波を利用し、伝送方式にはOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)−64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調が使用されている。この方式は、マルチパスに強いOFDM方式の利点と、効率の高い64QAM(1Hz当たり6bpsの伝送が可能)を組み合わせたもので、一般家庭における固定受信においては、マルチパスがあっても安定なハイビジョン番組の受信が可能となっている。
しかしながら、この放送を自動車や電車などの移動体で受信する場合には課題が多い。すなわち、固定受信の場合は受信アンテナ高を約10mと高くでき、受信電界が高く取れるのに対して、自動車のような移動体受信の場合は、受信アンテナ高が約1.5m程度であり、受信電界は固定受信の場合と比べ、概ね10dB程度低い値となる。また、移動体受信の場合は、マルチパスの環境が受信点の移動に伴って刻々と変わるため、アンテナで受信される電界強度も変動する。さらに、異なる複数の方向から直接波や反射波が到来する受信環境において、高速移動する移動体で受信する場合には、電波の到来方向によって異なるドップラーシフトを受けた複数の信号が受信されることになる。これを多重ドップラー効果という。受信機が、同期した周波数の電波と、この周波数と異なるドップラーシフトを受けた電波とを同時に受信した場合、後者は受信機にとって妨害波となるため、受信特性が劣化することになる。
以上のようなマルチパス環境において、地上デジタル放送を移動体で安定受信するための研究が、メーカーや大学等の研究機関で進められている。そのための基本技術として、スペースダイバーシティアンテナ技術やアダプティブアレーアンテナ技術が用いられており、特にアダプティブアレーアンテナ技術が有効な手段となっている。
なお、スペースダイバーシティアンテナ技術は、間隔をあけた複数のアンテナで受信した信号のうち、受信レベルの高い方を選択して出力する技術である。また、アダプティブアレーアンテナ技術は、間隔をあけた複数のアンテナで受信した信号を、受信CN比(Carrier to Noise Ratio)が最大となるように合成して出力する技術であり、結果的にアンテナ指向性を持たせることができる。
スペースダイバーシティアンテナ技術が適用されたダイバーシティアンテナ受信システムは、図6に示すように構成される。図6において、4本のアンテナは間隔をあけて配置され、アンテナからの出力レベルは、マルチパスフェージングの影響を受け、移動受信の際には、時々刻々と変動する。アンテナ選択回路は、これらのレベルを常時監視し、最も信号レベルの大きいアンテナ出力を選択し出力する。チューナー(選局)回路は、アンテナで受信されている複数のチャンネルのうち、受信しようとするチャンネルの中心周波数が、周波数ゼロ近傍となるよう周波数変換を行い、さらに低域通過フィルタで不要な帯域の周波数成分を除去して出力する。FFT演算(OFDM復調)回路では、この信号をFFT(Fast Fourier Transform)演算し、得られた線スペクトル群の位相・振幅から送信されたビットストリームを再生する。再生されたビットストリームは、MPEG−2(映像・音声)復号回路により復号処理が行われ、映像信号及び音声信号が復元される。
この方式は、受信を目的とするチャンネルの周波数成分を特定せずに、全帯域の信号レベルを見てアンテナ選択を行ってしまうため、その効果は限定的となる。
次に、アダプティブアレーアンテナ技術が適用されたFFT前合成型アダプティブアレーアンテナと、FFT後合成型アダプティブアレーアンテナとについて説明する。
まず、FFT前合成型アダプティブアレーアンテナは、図7に示すように構成される(例えば、非特許文献1参照。)。図7において、4本のアンテナは間隔をあけて配置され、アンテナ出力はマルチパスフェージングの影響を受け、移動受信の際には、時々刻々変動する。チューナー回路は、アンテナで受信されている複数のチャンネルのうち、受信しようとするチャンネルの中心周波数が、周波数ゼロ近傍となるよう周波数変換を行い、さらに低域通過フィルタで不要な帯域の周波数成分を除去して出力する。重み付け加算回路は、この出力信号の振幅・位相に対して受信CN比が最大となるように重み付けして加算する。FFT演算(OFDM復調)回路は、この信号をFFT演算し、得られた線スペクトル群の位相・振幅から送信されたビットストリームを再生する。再生されたビットストリームは、MPEG−2(映像・音声)復号回路により復号処理が行われ、映像信号及び音声信号が復元される。
この方式は、受信を目的とするチャンネルの周波数成分を特定し、そのチャンネルの全電力に対するCN比が最大となるよう電力合成を行うため、ダイバーシティ受信システムに比べ、より高い効果が期待できる。
次に、FFT後合成型アダプティブアレーアンテナは、図8に示すように構成される(例えば、非特許文献2参照。)。図8において、4本のアンテナは間隔をあけて配置され、アンテナ出力はマルチパスフェージングの影響を受け、移動受信の際には、時々刻々変動する。チューナー回路は、アンテナで受信されている複数のチャンネルのうち、受信しようとするチャンネルの中心周波数が、周波数ゼロ近傍となるよう周波数変換を行い、さらに低域通過フィルタで不要な帯域の周波数成分を除去して出力する。FFT演算(OFDM復調)回路は、この信号をFFT演算し、得られた線スペクトル群の位相・振幅を得る。重み付け加算回路では、この線スペクトル群の振幅・位相に対して、受信CN比が最大となるように重み付けして加算し、得られた振幅・位相から送信されたビットストリームを再生する。再生されたビットストリームは、MPEG−2(映像・音声)復号回路により復号処理が行われ、映像信号及び音声信号が復元される。
この方式は、受信を目的とするチャンネルの周波数成分を特定し、そのチャンネルの各線スペクトルに対するCN比が最大となるよう電力合成を行うため、FFT前合成型アダプティブアレーアンテナ受信システムに比べ、より高い効果が期待できる。
以上のようなアンテナシステムを用いた場合、低受信電界の場合に強い受信が可能となるが、なお残された問題とされているのが、多重ドップラー効果による伝送特性劣化である。
この多重ドップラー効果による伝送特性劣化の対策として、電子的にドップラー効果をキャンセルした信号を生成する空間内挿型高速フェージング補償方式が考案されている(例えば、非特許文献3参照。)。
図9に示すように、空間内挿型高速フェージング補償方式が用いられた従来の受信アンテナ装置は、任意の間隔に配置された複数本のアンテナ#1〜#4の受信信号及び移動体の移動速度情報から、最小自乗誤差推定部によって、大地に対して静止した仮想的なアンテナPの出力を推定するというものである。この方式の効果については、限定された環境における模擬実験が行われており、屋外における実証実験の結果が待たれている。
今井他著「地上デジタル放送の移動体受信におけるダイバーシティ受信特性」(R&D Review of Toyota CRDL Vol.39 No.1,pp44−49,2004) 木村他著「ダイバーシティ受信による地上デジタル放送の移動受信特性に関する検討」(映像情報メディア学会技術報告,Vol.26,No.67,pp13−16,BCS2002−41,ROFT2002−109,Oct.2002) 岡田他著「アレーアンテナを用いた伝搬路時変動補償による地上デジタル放送の高速移動受信特性改善効果」(映像情報メディア学会誌,Vol.56,No.2,pp237−244,2004年2月)
しかしながら、非特許文献3に示された従来の受信アンテナ装置では、大地に対して仮想アンテナPにおける受信信号を高精度に推定する必要があるので、最小自乗誤差推定部の処理等に比較的複雑な処理回路が必要とされ、装置の製造コストが高くなるという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、マルチパス環境においても、従来のものよりも低い製造コストで多重ドップラー効果による伝送特性劣化を容易に低減することができる受信アンテナ装置を提供するものである。
本発明の受信アンテナ装置は、移動体に搭載され、電波信号を受信する少なくとも1つのアンテナ素子と、前記移動体の移動速度に応じた速度で前記アンテナ素子を環状の軌道に沿って周回させる周回手段と、前記移動体の移動方向及び前記周回手段の周回方向に基づいて前記アンテナ素子から前記電波信号を取得する電波信号取得手段とを備えた構成を有している。
この構成により、本発明の受信アンテナ装置は、電波信号取得手段が、移動体の移動方向と逆方向に周回するアンテナ素子から電波信号を取り出すことができるので、ドップラー効果がキャンセルされた電波信号を取り出すことができ、マルチパス環境においても、従来のものよりも低い製造コストで多重ドップラー効果による伝送特性劣化を容易に低減することができる。
また、本発明の受信アンテナ装置は、前記周回手段は、前記アンテナ素子が複数配置される回転台と、前記回転台を回転する駆動装置とを備え、前記アンテナ素子を前記回転台上の同心円上に所定の角度間隔で複数配置した構成を有している。
この構成により、本発明の受信アンテナ装置は、移動体の移動速度に基づいてアンテナ素子を設置した回転台を駆動装置が回転し、複数のアンテナ素子のうち移動体の移動方向と逆方向に回転するアンテナ素子から電波信号を電波信号取得手段が取り出すことができるので、ドップラー効果がキャンセルされた電波信号を取り出すことができ、マルチパス環境においても、従来のものよりも低い製造コストで多重ドップラー効果による伝送特性劣化を容易に低減することができる。
さらに、本発明の受信アンテナ装置は、前記周回手段は、前記アンテナ素子が所定の距離間隔で複数配置される回転帯と、前記回転帯を回転する駆動装置とを備え、前記回転帯は、前記アンテナ素子と前記電波信号取得手段とを電気的に接続する接続手段を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の受信アンテナ装置は、移動体の移動速度に基づいてアンテナ素子を設置した回転帯を駆動装置が回転し、複数のアンテナ素子のうち移動体の移動方向と逆方向に周回するアンテナ素子から電波信号を電波信号取得手段が取り出すことができるので、ドップラー効果がキャンセルされた電波信号を取り出すことができ、マルチパス環境においても、従来のものよりも低い製造コストで多重ドップラー効果による伝送特性劣化を容易に低減することができる。
さらに、本発明の受信アンテナ装置は、前記電波信号取得手段は、前記移動体の移動速度ベクトルの逆ベクトルと前記アンテナ素子の回転ベクトルの接線成分ベクトルとの角度が最小となるアンテナ素子から前記電波信号を取得する構成を有している。
この構成により、本発明の受信アンテナ装置は、複数のアンテナ素子のうち移動体の移動方向と逆方向に周回するアンテナ素子から電波信号を電波信号取得手段が取り出すことができるので、ドップラー効果がキャンセルされた電波信号を取り出すことができ、マルチパス環境においても、従来のものよりも低い製造コストで多重ドップラー効果による伝送特性劣化を容易に低減することができる。
さらに、本発明の受信アンテナ装置は、前記移動体の移動方向及び前記周回手段の周回方向に基づいて、前記アンテナ素子の出力を合成する合成手段を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の受信アンテナ装置は、電波信号取得手段からアンテナ素子までの距離と、移動体の移動方向とに基づいて各アンテナ素子の出力を重み付け合成して取り出すことができるので、ドップラー効果がキャンセルされた電波信号を大きく含む合成信号を取り出すことができ、マルチパス環境においても、従来のものよりも低い製造コストで多重ドップラー効果による伝送特性劣化を容易に低減することができる。
さらに、本発明の受信アンテナ装置は、前記合成手段は、金属皮膜抵抗体を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の受信アンテナ装置は、電波信号取得手段からアンテナ素子までの電気抵抗と、移動体の移動方向とに基づいて各アンテナ素子の出力を電気抵抗で重み付け合成して取り出すことができるので、ドップラー効果がキャンセルされた電波信号を大きく含む合成信号を取り出すことができ、マルチパス環境においても、従来のものよりも低い製造コストで多重ドップラー効果による伝送特性劣化を容易に低減することができる。
本発明は、マルチパス環境においても、従来のものよりも低い製造コストで多重ドップラー効果による伝送特性劣化を容易に低減することができるという受信アンテナ装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本実施の形態の受信アンテナ装置の構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態の受信アンテナ装置の外観斜視図であり、図2は、本実施の形態の受信アンテナ装置を上部から見たときの構成を示す概念図である。なお、本実施の形態の受信アンテナ装置が、車両に搭載され、UHF(Ultra High Frequency)帯のOFDM信号、例えば地上デジタル放送の電波信号を受信する例を挙げて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態の受信アンテナ装置10は、OFDM信号を受信するモノポールアンテナ11a〜11dと、モノポールアンテナ11a〜11dが設置された回転台12と、回転台12の中心に設けられた回転軸13と、モノポールアンテナ11a〜11dにそれぞれ接続された信号線14a〜14dと、回転軸13に設けられた電極台15と、信号線14a〜14dにそれぞれ接続された電極15a〜15dと、電極15a〜15dからOFDM信号を取り出すブラシ16aと、グランドレベルの電位に設定されたブラシ16bと、回転台12を回転する電動機17と、電動機17の回転速度を制御する回転速度制御部18とを備えている。
なお、モノポールアンテナ11a〜11dは本発明のアンテナ素子を構成している。また、回転軸13及び電動機17は本発明の駆動装置を構成し、回転台12、回転軸13及び電動機17は本発明の周回手段を構成している。また、ブラシ16a及び16bは本発明の電波信号取得手段を構成している。
モノポールアンテナ11a〜11dは、例えば銅棒で構成され、地面とほぼ平行な面で回転する回転台12の上面に垂直に固定されている。モノポールアンテナ11a〜11dの長さは、例えば受信対象周波数の1/4波長とほぼ一致するよう決定されている。具体的には、UHF帯のOFDM信号を1/4波長のアンテナ長で受信する場合、UHF帯470〜770MHzの中心周波数620MHzで考えると、モノポールアンテナ11a〜11dの長さは、それぞれ、約12cmとなる。
回転台12は、絶縁体で構成され、回転台12の回転中心から半径rの円周上にモノポールアンテナ11a〜11dを90度の角度間隔で配置するようになっている。回転台12の表面には、グランドレベルの電位に設定された銅箔12aが貼付されている。銅箔12aには、モノポールアンテナ11a〜11dとの絶縁をとるためのニゲが設けられている。
回転軸13は、金属棒で構成され、回転台12の回転中心部に固定されており、銅箔12aと電気的に接続されている。回転軸13には電極台15が設けられている。電極台15は、円柱状の絶縁体で構成され、信号線14a〜14dを介してモノポールアンテナ11a〜11dにそれぞれ接続された電極15a〜15dを備えている。
ブラシ16a及び16bは、金属板で構成され、電極15a〜15dからOFDM信号を取り出し、受信信号処理回路(図示省略)にOFDM信号を出力するようになっている。ここで、ブラシ16aの設置位置は、受信点移動方向と回転台12の回転方向とに基づいて決定されている。具体的には、受信点移動速度ベクトルの逆ベクトルと、モノポールアンテナ11a〜11dの各回転ベクトルの接線成分ベクトルとの角度(以下、単に「回転ベクトル角度」という。)が最小となるモノポールアンテナからOFDM信号を取得するように、ブラシ16aの設置位置が決定されている。
例えば、図2に示された状態においては、回転ベクトル角度は、モノポールアンテナ11a、11d、11b、11cの順に大きくなっており、モノポールアンテナ11aが受信したOFDM信号が取得できる位置にブラシ16aが配置されている。ブラシ16bは、回転軸13を介して銅箔12aに接続されており、ブラシ16bの電位はグランドレベルに設定されている。なお、本実施の形態の受信アンテナ装置10は、車両に搭載されているので、受信点移動速度は車両の走行速度と同一である。
電動機17は、例えば直流サーボモータで構成され、受信点移動速度に応じた回転速度で、回転軸13を介して回転台12を回転するようになっている。回転速度制御部18は、例えばCPU、ROM、RAM等で構成され、車両の走行速度情報を取得して電動機17の回転速度を制御するようになっている。
ここで、回転速度制御部18によって設定される電動機17の回転速度について説明する。図2に示すように、モノポールアンテナ11a〜11dの回転中心からの距離をr(m)、受信点移動速度をv(m/秒)とするとき、回転速度制御部18は、回転速度u(回転/秒)を次式に基づいて設定するようになっている。
u=v/(2πr) (1)
具体例を挙げれば、受信点移動速度vが100(km/時)、r=15(cm)の場合、回転速度uは約30(回転/秒)となる。
式(1)によって設定された回転速度uで、電動機17が回転台12を回転すれば、モノポールアンテナ11a〜11dの受信点移動方向の最大速度と、受信点移動速度とが等しくなり、ドップラー効果がほぼキャンセルされることになる。
なお、回転速度制御部18によって設定される回転速度uは、式(1)の右辺と完全に一致するもののみに限定されるものではない。
次に、本実施の形態の受信アンテナ装置10の動作について、図1及び図2を用いて説明する。
まず、回転速度制御部18によって、受信点移動速度vのデータが取得され、電動機17の回転速度が、式(1)に基づいて算出される。受信点移動速度vのデータは、例えば車速パルス信号に基づいて取得することができる。
次いで、回転速度制御部18によって、回転台12の回転速度を設定する制御信号が電動機17に出力される。
続いて、電動機17によって、受信点移動速度vに応じた回転速度uで回転台12が回転される。その結果、モノポールアンテナ11a〜11dは、回転台12の回転中心から半径rの円周上を受信点移動速度vに応じた回転速度uで回転する。
そして、ブラシ16a及び16bによって、モノポールアンテナ11a〜11dのうち回転ベクトル角度が最小のものからOFDM信号が取り出され、受信信号処理回路に出力される。例えば、図2に示された状態においては、ブラシ16a及び16bによって、モノポールアンテナ11aが受信したOFDM信号が、信号線14a及び電極15aと、回転軸13とを介して取得される。その結果、ブラシ16a及び16bによって、ドップラー効果がほぼキャンセルされたOFDM信号が取り出される。
以上のように、本実施の形態の受信アンテナ装置10によれば、電動機17は、モノポールアンテナ11a〜11dが設置された回転台12を受信点移動速度に基づいて回転し、ブラシ16a及び16bは、モノポールアンテナ11a〜11dのうち回転ベクトル角度が最小のものからOFDM信号を取り出す構成としたので、モノポールアンテナ11a〜11dのうちのいずれかからドップラー効果がほぼキャンセルされたOFDM信号を取り出すことができ、マルチパス環境においても、従来のものよりも低い製造コストで多重ドップラー効果による伝送特性劣化を容易に低減することができる。
なお、前述の実施の形態において、回転速度制御部18によって取得された車両の走行速度に応じた回転速度で電動機17が回転台12を回転する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、車両の走行速度が60(km/時)以下の場合は電動機17を停止しておき、車両の走行速度が60(km/時)を超えた場合は、回転速度制御部18が、電動機17をオンにする制御信号を出力し、式(1)によって算出された走行速度60(km/時)における回転速度uで電動機17を回転させる構成としてもよい。この構成によれば、車両の走行速度が60(km/時)から100(km/時)に上昇した場合でも、電動機17は走行速度60(km/時)における回転速度uで回転台12を回転するので、モノポールアンテナ11a〜11dから出力される信号のドップラーシフト量を、車両の走行速度が40(km/時)におけるドップラーシフト量相当に軽減することができ、多重ドップラー効果による伝送特性劣化を低減することができる。
また、前述の実施の形態において、モノポールアンテナ11a〜11dを回転台12上に90度の角度間隔で配置する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、任意の角度間隔で配置する構成としても同様の効果を得ることができる。この場合、角度間隔に応じて電極15a〜15dの回転方向の長さを決定すればよい。
また、前述の実施の形態において、4つのモノポールアンテナ11a〜11dによってOFDM信号を受信する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも1つのモノポールアンテナで所定の電波信号を受信する構成としても同様の効果を得ることができる。例えば、バースト状に送出される電波信号を1つのモノポールアンテナで受信する構成としても同様の効果を得ることができる。また、モノポールアンテナ数を増やすほど、ドップラー効果による伝送特性劣化を高精度で軽減することができる。
また、前述の実施の形態において、ブラシ16aと電極15a〜15dとの切り替わり点で信号の瞬断が発生して受信信号に不連続点ができ、受信信号の変調方式や変調速度によっては、受信装置の同期系統に悪影響を与える可能性があるが、受信する可能性のあるチャンネルが存在する周波数帯域を通過させる帯域通過フィルタをブラシ16aの後段の信号ラインに挿入することによって、切り替わり点における信号の瞬断の影響を緩和することができる。
また、前述の実施の形態において、地面とほぼ平行な面で回転する回転台12の上面にモノポールアンテナ11a〜11dを垂直に固定し、垂直偏波の電波信号を受信する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、水平偏波の電波信号を受信する場合は、地面とほぼ垂直に回転台12の上面を回転させ、電極台15の最上部又は最下部のうち、ドップラーシフト量を軽減する効果が大きい側にブラシ16aを設置する構成とすることができる。
また、前述の実施の形態において、本実施の形態の受信アンテナ装置10を車両に搭載する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電車や船舶等に搭載する構成としても同様の効果を得ることができる。
また、受信アンテナ装置10の全体を例えばプラスチックス製のカーバーで覆い、防塵性や防水性を備える構成としてもよい。
(第2の実施の形態)
まず、本実施の形態の受信アンテナ装置の構成について、図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態の受信アンテナ装置を上部から見たときの構成を示す概念図である。
なお、図3に示すように、本実施の形態の受信アンテナ装置20は、本発明の第1の実施の形態の受信アンテナ装置10(図2参照)に係る電極15a〜15dに代えて、抵抗体電極23を備えたものであるので、受信アンテナ装置10と同様な構成の説明は省略する。
本実施の形態の受信アンテナ装置20は、OFDM信号を受信するモノポールアンテナ21a〜21dと、モノポールアンテナ21a〜21dが設置された回転台22と、モノポールアンテナ21a〜21dに接続された抵抗体電極23と、抵抗体電極23からOFDM信号を取り出すブラシ24aとを備えている。
また、受信アンテナ装置20は、図示を省略したが、図1に示された受信アンテナ装置10と同様な構成となっており、以下、同一の符号を付して説明する。すなわち、受信アンテナ装置20は、回転台22を回転する回転軸13と、モノポールアンテナ21a〜21dにそれぞれ接続された信号線14a〜14dと、回転軸13に取り付けられた電極台15と、グランドレベルの電位に設定されたブラシ16bと、回転台22を回転する電動機17と、電動機17の回転速度を制御する回転速度制御部18とを備えている。
なお、モノポールアンテナ21a〜21dは本発明のアンテナ素子を構成している。また、回転軸13及び電動機17は本発明の駆動装置を構成し、回転台22、回転軸13及び電動機17は本発明の周回手段を構成している。また、ブラシ24a及び16bは本発明の電波信号取得手段を構成している。また、抵抗体電極23及びブラシ24aは本発明の合成手段を構成している。
抵抗体電極23は、例えば、セラミックス製の電極台15の全周表面に電解メッキにより金属皮膜が形成された金属皮膜抵抗体で構成されている。抵抗体電極23は、信号線14a〜14dを介してモノポールアンテナ21a〜21dと電気的に接続されている。
ブラシ24aは、受信点移動方向及び回転台22の回転方向に基づいて、モノポールアンテナ21a〜21dのそれぞれが受信したOFDM信号を合成して取得するようになっている。具体的には、抵抗体電極23とブラシ24aとの接点から、モノポールアンテナ21a〜21dのそれぞれまでの電気抵抗(以下、単に「接点アンテナ間電気抵抗」という。)が異なるので、ブラシ24aは、モノポールアンテナ21a〜21dのそれぞれが受信したOFDM信号に対し、接点アンテナ間電気抵抗に応じて重み付けされて合成されたOFDM信号を取り出すようになっている。
なお、本発明の第1の実施の形態の受信アンテナ装置10に係る電極15a〜15dは、それぞれ独立して構成され、ブラシ16aが取得するOFDM信号は不連続になるが、本実施の形態の受信アンテナ装置20に係る抵抗体電極23は、電極台15の全周表面に形成されているので、ブラシ24aが取得するOFDM信号は連続したものとなる。
次に、本実施の形態の受信アンテナ装置20の動作について説明する。なお、受信アンテナ装置10の構成と異なる抵抗体電極23及びブラシ24aに係る動作について説明する。
モノポールアンテナ21a〜21dは、電動機17によって、回転台22の回転中心から半径rの円周上を受信点移動速度vに応じた回転速度uで回転される。モノポールアンテナ21a〜21dによって受信されたOFDM信号は、信号線14a〜14dによって抵抗体電極23に出力される。
次いで、ブラシ24aによって、接点アンテナ間電気抵抗に応じて重み付けされて合成されたOFDM信号が取り出される。
例えば、図3に示された状態において、接点アンテナ間電気抵抗は、モノポールアンテナ21a、21d、21b、21cの順に大きくなっている。したがって、ブラシ24aに入力される合成されたOFDM信号には、抵抗体電極23とブラシ24aとの接点から最も近いモノポールアンテナ21aのOFDM信号成分が最も大きく含まれ、抵抗体電極23とブラシ24aとの接点から最も遠いモノポールアンテナ21cのOFDM信号成分が最も小さく含まれることになる。
以上のように、本実施の形態の受信アンテナ装置20によれば、ブラシ24aは、金属皮膜抵抗体で構成された抵抗体電極23から、接点アンテナ間電気抵抗に応じて重み付けされて合成されたOFDM信号を取り出す構成としたので、ドップラー効果をほぼキャンセルするOFDM信号成分を最も大きくして取り出すことができ、マルチパス環境においても、従来のものよりも低い製造コストで多重ドップラー効果による伝送特性劣化を容易に低減することができる。
(第3の実施の形態)
まず、本実施の形態の受信アンテナ装置の構成について、図4及び図5を用いて説明する。図4は、本実施の形態の受信アンテナ装置の外観斜視図であり、図5は、本実施の形態の受信アンテナ装置の主要部を示す図である。なお、本発明の第1の実施の形態に係る受信アンテナ装置10と同様に、本実施の形態の受信アンテナ装置が、車両に搭載され、UHF帯のOFDM信号、例えば地上デジタル放送の電波信号を受信する例を挙げて説明し、受信アンテナ装置10の説明と重複する説明は省略する。
図4及び図5に示すように、本実施の形態の受信アンテナ装置30は、OFDM信号を受信するモノポールアンテナ31a〜31dと、モノポールアンテナ31a〜31dを周回させる回転ドラム32及び33と、モノポールアンテナ31a〜31dが取り付けられたベルト34と、モノポールアンテナ31a〜31dが受信したOFDM信号を取り出すブラシ35と、回転ドラム32を回転する電動機36と、グランドレベルに設定される導体板37と、電動機36の回転速度を制御する回転速度制御部38とを備えている。
なお、モノポールアンテナ31a〜31dは本発明のアンテナ素子を構成している。また、ベルト34は本発明の回転帯を構成している。また、電動機36、回転ドラム32及び33は本発明の駆動装置を構成し、ベルト34、電動機36、回転ドラム32及び33は本発明の周回手段を構成している。
モノポールアンテナ31a〜31dは、例えば銅棒で構成され、それぞれ、ベルト34の全長をほぼ4分割した距離間隔で、ベルト34の側面に垂直に固定されている。モノポールアンテナ31a〜31dの長さは、例えば受信対象周波数の1/4波長とほぼ一致するよう決定されている。
回転ドラム32及び33は、それぞれ、ほぼ同一の直径を有し、回転軸32a及び33aを備えている。回転ドラム32は、回転軸32aを介して電動機36と直結されている。回転ドラム32及び33と接触していないベルト34の部分(以下、「ベルト34の平坦部」という。)が受信点移動方向と平行になるよう回転ドラム32及び33が設置されている。したがって、ベルト34の平坦部において、モノポールアンテナ31a〜31dは、受信点移動方向と平行に直線的に移動することとなる。なお、回転軸32a及び33aを支持する支持部の図示は省略している。また、回転軸32a及び33aは本発明の駆動装置及び本発明の周回手段を構成している。
ベルト34は、例えばゴムベルトで構成され、表面には導体箔34a〜34dが貼付されている。導体箔34a〜34dのそれぞれの間には、絶縁用のスリット34e〜34hが設けられている。例えば、導体箔34aの両端にはスリット34eとスリット34fとが設けられている。また、導体箔34a〜34dは、それぞれ、モノポールアンテナ31a〜31dと電気的に接続されている。なお、モノポールアンテナ31a〜31dは、それぞれ、導体箔34a〜34dの周回方向の長さのほぼ中心位置に設置されている。また、導体箔34a〜34dは本発明の接続手段を構成している。
ブラシ35は、金属板で構成され、導体箔34a〜34dからOFDM信号を取り出し受信信号処理回路(図示省略)に信号を出力するようになっている。ブラシ35の設置位置は、受信点移動方向とベルト34の回転方向とに基づいて決定されている。具体的には、ブラシ35の設置位置は、回転ベクトル角度が最小となるモノポールアンテナからOFDM信号を取得できる位置に決定されている。すなわち、受信点移動方向に対して逆方向となるベルト34の平坦部にブラシ35は設置されている。したがって、ブラシ35は、受信点移動方向と正反対に直線的に移動するモノポールアンテナが受信したOFDM信号を取り出すようになっている。
電動機36は、例えば直流サーボモータで構成され、受信点移動速度に応じた回転速度で、回転軸32aを介して回転ドラム32を回転するようになっている。回転速度制御部38は、例えばCPU、ROM、RAM等で構成され、車両の走行速度情報を取得して電動機36の回転速度を制御するようになっている。なお、回転速度制御部38によって設定される回転ドラム32の回転速度uは、回転ドラム32の外周を周回するときのモノポールアンテナの中心から回転ドラム32の中心までの距離r及び受信点移動速度vに基づき、前述の式(1)によって算出されるようになっている。
導体板37は、例えば銅板で構成され、回転ドラム32及び33の上面から所定の間隔をおいて設けられており、導体板37の電位はグランドレベルに設定されている。導体板37は、回転ドラム32及び33の上面の外側を覆う導体部37aと、回転ドラム32及び33の上面を覆う導体部37bと、導体部37aと導体部37bとの間に設けられたスリット部37cとを備えている。スリット部37cの幅は、モノポールアンテナ31a〜31dが周回する際に導体部37a及び37bと接触しない寸法で設定されている。なお、導体部37a及び37bを支持する支持部の図示は省略している。なお、導体板37a及びブラシ35は本発明の電波信号取得手段を構成している。
次に、本実施の形態の受信アンテナ装置30の動作について、図4及び図5を用いて説明する。
まず、回転速度制御部38によって、受信点移動速度vのデータが取得され、電動機36の回転速度が、式(1)に基づいて算出される。受信点移動速度vのデータは、例えば車速パルス信号に基づいて取得することができる。
次いで、回転速度制御部38によって、回転ドラム32の回転速度を設定する制御信号が電動機36に出力される。
続いて、電動機36によって、受信点移動速度vに応じた回転速度uで回転ドラム32が回転される。その結果、回転ドラム32及び33によってベルト34が周回され、モノポールアンテナ31a〜31dは、ベルト34の周回軌道に沿って周回される。
そして、ブラシ35及び導体部37aによって、モノポールアンテナ31a〜31dのうち、受信点移動方向と正反対に直線的に移動するモノポールアンテナが受信したOFDM信号が取り出され、受信信号処理回路に出力される。例えば、図4及び図5に示された状態においては、ブラシ35及び導体部37aによって、モノポールアンテナ31aが受信したOFDM信号が、導体箔34aを介して取得される。その結果、ブラシ35及び導体部37aによって、ドップラー効果が完全にキャンセルされたOFDM信号が取り出される。
以上のように、本実施の形態の受信アンテナ装置30によれば、電動機36は、モノポールアンテナ31a〜31dが設置されたベルト34を受信点移動速度に基づいて回転し、ブラシ35及び導体部37aは、モノポールアンテナ31a〜31dのうち受信点移動方向と正反対に直線的に移動するモノポールアンテナからOFDM信号を取り出す構成としたので、モノポールアンテナ31a〜31dのうちのいずれかからドップラー効果が完全にキャンセルされたOFDM信号を取り出すことができ、マルチパス環境においても、従来のものよりも低い製造コストで多重ドップラー効果による伝送特性劣化を容易に低減することができる。
なお、前述の実施の形態において、回転速度制御部38によって取得された車両の走行速度情報応じた回転速度で電動機36がベルト34を周回させる構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、前述の実施の形態において、ほぼ同一の直径を有する2つの回転ドラム32及び33でベルト34を周回させる構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の回転ドラムでベルト34を周回させ、ベルト34の平坦部の少なくとも1つが受信点移動方向と正反対に直線的に移動するものであれば同様の効果を得ることができる。
また、前述の実施の形態において、モノポールアンテナ31a〜31dをベルト34の側面にほぼ等しい距離間隔で配置する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、任意の距離間隔で配置する構成としても同様の効果を得ることができる。この場合、距離間隔に応じて導体箔34a〜34dの周回方向の長さを決定すればよい。
また、前述の実施の形態において、4つのモノポールアンテナ31a〜31dによってOFDM信号を受信する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも1つのモノポールアンテナで所定の電波信号を受信する構成としても同様の効果を得ることができる。例えば、バースト状に送出される電波信号を1つのモノポールアンテナで受信する構成としても同様の効果を得ることができる。また、モノポールアンテナ数を増やすほど、ドップラー効果による伝送特性劣化を高精度で軽減することができる。
また、前述の実施の形態において、ブラシ35と導体箔34a〜34dとの切り替わり点で信号の瞬断が発生して受信信号に不連続点ができ、受信信号の変調方式や変調速度によっては、受信装置の同期系統に悪影響を与える可能性があるが、受信する可能性のあるチャンネルが存在する周波数帯域を通過させる帯域通過フィルタをブラシ35の後段の信号ラインに挿入することによって、切り替わり点における信号の瞬断の影響を緩和することができる。また、本発明の第2の実施の形態に係る受信アンテナ装置20と同様に、金属皮膜抵抗体をベルト34の全周上に設ける構成としても、切り替わり点における信号の瞬断の影響を緩和することができる。
また、前述の実施の形態において、モノポールアンテナ31a〜31dの取り付け面を地面とほぼ平行にし、垂直偏波の電波信号を受信する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、水平偏波の電波信号を受信する場合は、地面とほぼ垂直な面で回転するようモノポールアンテナ31a〜31dの取り付け面を設定し、ベルト34の平坦部のうち、ドップラーシフト量を軽減する効果が大きい側にブラシ35を設置する構成とすることができる。
また、前述の実施の形態において、本実施の形態の受信アンテナ装置30を車両に搭載する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電車や船舶等に搭載する構成としても同様の効果を得ることができる。
また、受信アンテナ装置30の全体を例えばプラスチックス製のカーバーで覆い、防塵性や防水性を備える構成としてもよい。
本発明の第1の実施の形態の受信アンテナ装置の斜視図 本発明の第1の実施の形態の受信アンテナ装置を上部から見たときの構成を示す概念図 本発明の第2の実施の形態の受信アンテナ装置を上部から見たときの構成を示す概念図 本発明の第3の実施の形態の受信アンテナ装置の斜視図 本発明の第3の実施の形態の受信アンテナ装置に係る主要部を示す図 従来のダイバーシティアンテナ受信システムのブロック図 従来のFFT前合成型アダプティブアレーアンテナのブロック図 従来のFFT後合成型アダプティブアレーアンテナのブロック図 従来の受信アンテナ装置のブロック図
符号の説明
10、20、30 受信アンテナ装置
11a〜11d、21a〜21d、31a〜31d モノポールアンテナ(アンテナ素子)
12、22 回転台(周回手段)
12a 銅箔
13 回転軸(駆動装置、周回手段)
14a〜14d 信号線
15 電極台
15a〜15d 電極
16a、16b、24a、35 ブラシ(電波信号取得手段)
24a ブラシ(電波信号取得手段、合成手段)
17、36 電動機(駆動装置、周回手段)
18、38 回転速度制御部
23 抵抗体電極(合成手段、金属皮膜抵抗体)
32、33 回転ドラム(周回手段)
32a、33a 回転軸(駆動装置、周回手段)
34 ベルト(回転帯、周回手段)
34a〜34d 導体箔(接続手段)
34e〜34h スリット
37 導体板
37a導体部(電波信号取得手段)
37b 導体部
37c スリット部

Claims (6)

  1. 移動体に搭載され、電波信号を受信する少なくとも1つのアンテナ素子と、前記移動体の移動速度に応じた速度で前記アンテナ素子を環状の軌道に沿って周回させる周回手段と、前記移動体の移動方向及び前記周回手段の周回方向に基づいて前記アンテナ素子から前記電波信号を取得する電波信号取得手段とを備えたことを特徴とする受信アンテナ装置。
  2. 前記周回手段は、前記アンテナ素子が複数配置される回転台と、前記回転台を回転する駆動装置とを備え、
    前記アンテナ素子を前記回転台上の同心円上に所定の角度間隔で複数配置したことを特徴とする請求項1に記載の受信アンテナ装置。
  3. 前記周回手段は、前記アンテナ素子が所定の距離間隔で複数配置される回転帯と、前記回転帯を回転する駆動装置とを備え、
    前記回転帯は、前記アンテナ素子と前記電波信号取得手段とを電気的に接続する接続手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の受信アンテナ装置。
  4. 前記電波信号取得手段は、前記移動体の移動速度ベクトルの逆ベクトルと前記アンテナ素子の回転ベクトルの接線成分ベクトルとの角度が最小となるアンテナ素子から前記電波信号を取得することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の受信アンテナ装置。
  5. 前記移動体の移動方向及び前記周回手段の周回方向に基づいて、前記アンテナ素子の出力を合成する合成手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の受信アンテナ装置。
  6. 前記合成手段は、金属皮膜抵抗体を備えたことを特徴とする請求項5に記載の受信アンテナ装置。
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