JP4226925B2 - 半田付け装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント基板のリード端子にフレキシブルプリント基板のリード端子を半田付けする半田付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント基板のリード端子にフレキシブルプリント基板のリード端子を半田付けする構成の一例を、図9に示す。この場合、図9(a)に示すように、プリント基板1のリード端子2の上に、フレキシブルプリント基板3のリード端子4を載置するように対向させ、フレキシブルプリント基板3の上から図10に示すヒートツール(加熱ヘッド)5で押圧しながら加熱する。これにより、図9(a)及び(b)に示すように、リード端子2の半田2aとリード端子4の半田4aが溶融して接合する。
【0003】
上記構成の場合、半田付けした後の状態では、図9(b)に示すように、プリント基板1とフレキシブルプリント基板3との間に、隙間がある。このため、接合部の補強と防水を兼ねて、図9(c)に示すように、2つの基板1、3間の隙間を樹脂6で封止するようにしている。尚、このようなフレキシブルプリント基板の半田付け方法に関連する技術分野の公知文献として、特許文献1が知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−270820号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来構成の場合、半田付けを実行した後、2つの基板1、3間の隙間に樹脂6を充填封止する工程を実行しなければならないので、作業工程数が多くなるという不具合があった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、樹脂を充填封止する工程を省くことができて、作業工程数を少なくすることができる等の効果を得ることができる半田付け装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明においては、フレキシブルプリント基板を熱可塑性樹脂で構成すると共に、半田付けする前にプリント基板を予備加熱する予備加熱手段と、前記フレキシブルプリント基板の上からヒートツールを押し当てて加熱するときに、前記フレキシブルプリント基板と前記ヒートツールとの間にポリテトラフルオロエチレンシートを介在させるシート介在手段とを備えるように構成した。この構成の場合、フレキシブルプリント基板を熱可塑性樹脂で構成したので、半田付けするときの加熱で熱可塑性樹脂が溶けて基板の間の隙間に充填される。これにより、樹脂を充填封止する工程を省くことができ、作業工程数を少なくすることができる。
【0008】
そして、上記構成の場合、半田付け時の加熱温度を、従来よりも、高く設定する必要があるので、加熱前と加熱後の温度差が大きくなることから、プリント基板に対して加熱むらが発生するおそれがある。これに対して、上記構成においては、予備加熱手段によって、半田付けする前に、プリント基板を予備加熱するように構成したので、温度差が小さくなり、フレキシブルプリント基板に対する加熱むらの発生を防止することができる。
【0009】
また、上記構成の場合、半田付け時に、フレキシブルプリント基板の熱可塑性樹脂が溶けるため、この溶けた樹脂がヒートツールにくっついてしまうことがある。これに対して、上記構成においては、フレキシブルプリント基板の上からヒートツールを押し当てて加熱するときに、フレキシブルプリント基板とヒートツールとの間にポリテトラフルオロエチレンシートを介在させるようにしたので、溶けた樹脂はポリテトラフルオロエチレンシートひいてはヒートツールにくっつくことがなくなる。
【0010】
更に、上記構成の場合、半田付け後に、前記ヒートツールに付着した前記ポリテトラフルオロエチレンシートを引き剥がす剥離手段を備えるように構成した。この構成によれば、ヒートツールに付着したポリテトラフルオロエチレンシートを容易に引き剥がすことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について、図1ないし図8を参照しながら説明する。まず、図2及び図3は、本実施例の基板接続装置11の全体構成を概略的に示す上面図である。尚、図3は、プリント基板等をセットしていない状態の基板接続装置11を示す図である。
【0012】
上記図2及び図3に示すように、基板接続装置11は、予備加熱用受け台12と、加熱ステージ13と、ヒートツール14(図4参照)と、基板排出用受け台15とから構成されている。予備加熱用受け台12は、剛性を有するプリント基板16と、フレキシブルプリント基板17とを載置すると共に、プリント基板16を予備加熱する機能を有している。
【0013】
加熱ステージ13は、図4にも示すように、X−Yテーブル18と、このX−Yテーブル18上に設けられた基板載置部19と、この基板載置部19の内側に設けられた基板加熱部20とから構成されている。X−Yテーブル18は、ボールねじ21により図2中左右方向(即ち、図4中左右方向)に移動可能に設けられていると共に、ボールねじ22により図2中上下方向(即ち、図4中の紙面に直交する方向)に移動可能に設けられている。尚、図2及び図3には、加熱ステージ13を左端位置に位置させた状態と、右端位置に位置させた状態とを、両方一緒に図示している。
【0014】
また、基板載置部19上に、プリント基板16が載置支持されて、移動しないように固定される構成となっている。更に、基板加熱部20は、X−Yテーブル18上にねじ止めされたベース23と、このベース23上にシリコン部材24及び断熱材25等を介して取り付けられたヒータ26と、このヒータ26上に取り付けられたアルミニウム部材27とから構成されている。この場合、基板載置部19上に載置されたプリント基板16の下面は、基板加熱部20の上面に当接するように構成されている。これにより、プリント基板16は、基板加熱部20のヒータ26によりアルミニウム部材27を介して予備加熱される構成となっている。
【0015】
更に、加熱ステージ13(X−Yテーブル18)を図2中の右端位置(即ち、半田付け位置)へ移動させると、図4に示すように、加熱ステージ13の上方に半田付け用のヒートツール14が配置されるように構成されている。ヒートツール14は、図示しないシリンダにより上下方向へ移動可能に設けられている。
【0016】
また、予備加熱用受け台12に載置されているプリント基板16とフレキシブルプリント基板17を、X−Yテーブル18上に移動させるに際しては、図5に示すような搬送装置28を使用する。この搬送装置28は、基板16、17を吸着するバキューム29と、このバキューム29を図5中上下方向へ移動させるシリンダ30と、このシリンダ30を図5中左右方向(図2中上下方向)へ移動させる移動装置31とから構成されている。
【0017】
この構成の場合、バキューム29により基板16(または基板17)を吸着した後、シリンダ30により基板16を上方へ持ち上げ、更に、移動装置31により基板16を図5中左方へ移動させ、この後、シリンダ30により基板16を下降させてX−Yテーブル18の基板載置部19上に載置し、バキューム29の吸着を解除するようにしている。
【0018】
また、半田付けした後の基板16、17をX−Yテーブル18から基板排出用受け台15上に移動させるに際しては、上記した搬送装置28とほぼ同じ構成の搬送装置を使用する。尚、図2に示すように、基板排出用受け台15上の基板16、17を、基板接続装置11の外部へ取り出す作業と、基板接続装置11の外部にある基板16、17を、予備加熱用受け台12上に載置する作業は、作業者32が手作業で行うことが好ましい。また、これらの移動作業を、上記した搬送装置28とほぼ同じような構成の搬送装置を使用して自動的に行うように構成しても良い。
【0019】
さて、上記プリント基板16は、図2に示すように、所定の間隙dを置くように配置された2枚のプリント基板16a、16bから構成されている。各プリント基板16a、16bの上記間隙dに臨む端部の上面には、半田付け用の複数のリード端子33(図1(a)参照)が設けられており、これらリード端子33の表面部には半田層34が設けられている。そして、プリント基板16、即ち、プリント基板16a、16bは、剛性を有するプラスチックやセラミック等の基板で構成されている。
【0020】
また、フレキシブルプリント基板17の図2中の上端部及び下端部の各下面には、プリント基板16a、16bのリード端子33と半田付けするためのリード端子35(図1(a)参照)が設けられている。これらリード端子35の表面部には半田層36が設けられている。そして、フレキシブルプリント基板17は、熱可塑性樹脂(例えば、LCD、PEEK、PEI、PET、PEN、PPS)で構成されている。
【0021】
この構成の場合、図1(a)に示すように、プリント基板16a、16bのリード端子33上にフレキシブルプリント基板17のリード端子35を載せるように、プリント基板16a、16b上にフレキシブルプリント基板17を載置した状態で、約500℃程度の温度のヒータツール14を下降させて、該ヒートツール14によってフレキシブルプリント基板17を押さえ付けるようにして加熱すると、半田層34、36が溶融してリード端子33とリード端子35が半田付けされる(図1(b)参照)。
【0022】
このとき、フレキシブルプリント基板17は、ヒータツール14の熱により溶融することから、図1(b)に示すように、プリント基板16とフレキシブルプリント基板17との間の隙間には、フレキシブルプリント基板17の基材である樹脂(熱可塑性樹脂)37が充填されて封止される構成となっている。
【0023】
ここで、フレキシブルプリント基板17の上からヒートツール14を押し当てて加熱するときには、図7(a)に示すように、フレキシブルプリント基板17とヒートツール14との間にポリテトラフルオロエチレンシート41が介在されるように構成されている。このポリテトラフルオロエチレンシート41を介在させる構成は、シート供給装置(シート介在手段)42によって実現されている。このシート供給装置42は、加熱ステージ13の半田付け位置に、該加熱ステージ13の上方に位置してヒートツール14と共に配置されている。
【0024】
上記シート供給装置42は、図7及び図8に示すように、供給ローラ43と、巻取りローラ44と、案内ローラ45、46と、剥離バー(剥離手段)47とから構成されている。この構成の場合、ポリテトラフルオロエチレンシート41をセットするに当たっては、ヒートツール14を上昇させておく(図7(b)参照)。この状態で、供給ローラ43から供給されたポリテトラフルオロエチレンシート41を、案内ローラ45、46により案内させることにより、フレキシブルプリント基板17及びプリント基板16の上面に沿うように配置し、巻取りローラ44に巻き取るようにしている。そして、剥離バー47は、図示しない駆動機構により左右方向へ移動可能に設けられている(図7(b)及び図7(c)参照)。
【0025】
さて、2つの基板16、17を半田付けするときには、図7(a)及び図8に示すように、ヒートツール14を下降させて、該ヒートツール14によりポリテトラフルオロエチレンシート41の上からフレキシブルプリント基板17を押圧して加熱するように構成されている。
【0026】
この後、半田付け、並びに、フレキシブルプリント基板17を構成する樹脂の溶融充填が完了したら、図7(b)に示すように、ヒートツール14を上昇させる。このとき、ポリテトラフルオロエチレンシート41は、ヒートツール14の下面に付着している。そこで、剥離バー47を右から左へ移動させることにより、ヒートツール14の下面からポリテトラフルオロエチレンシート41を剥がす(図7(c)参照)。尚、このように剥がした後は、剥離バー47を左から右へ移動させて元の位置に戻しておく。
【0027】
そして、図7(c)に示すように、巻取りローラ44を回転駆動して、ポリテトラフルオロエチレンシート41を設定長さ分、即ち、加熱されて厚み寸法が変化した部分だけ巻き取る。これにより、加熱終了毎に、加熱済のポリテトラフルオロエチレンシート41をフレキシブルプリント基板17とヒートツール14との間から送り出した後、未加熱のポリテトラフルオロエチレンシート41をフレキシブルプリント基板17とヒートツール14との間に送り込む構成となっている。換言すると、ヒートツール14で加熱するときには、未加熱のポリテトラフルオロエチレンシート41がフレキシブルプリント基板17とヒートツール14との間に介在される構成となっている。
【0028】
次に、基板接続装置11を使用して、プリント基板16(プリント基板16a、16b)にフレキシブルプリント基板17を半田付けする作業工程について、図6の作業工程フローチャートも参照して説明する。まず、図6のステップS1において、プリント基板16を予備加熱用受け台12上に載置してセットすると共に、ステップS2において、フレキシブルプリント基板17を予備加熱用受け台12上に載置してセットする。尚、これらのセット作業は、作業者32が手作業で行う。
【0029】
続いて、ステップS3へ進み、予備加熱用受け台15によってプリント基板16を例えば約50秒間予備加熱する(予備加熱工程)。この後、ステップS4へ進み、予備加熱用受け台15上のプリント基板16を、搬送装置28によって吸着して持ち上げ、X−Yテーブル18へ移動させ、X−Yテーブル18の基板載置部19上に載置する。これと共に、ステップS5へ進み、予備加熱用受け台15上のフレキシブルプリント基板17を、搬送装置28によって吸着して持ち上げ、X−Yテーブル18へ移動させ、X−Yテーブル18の基板載置部19上に載置する。
【0030】
尚、上記ステップS4において、プリント基板16をX−Yテーブル18の基板載置部19上に載置した後は、基板加熱部20(図4参照)によってプリント基板16を予備加熱するように構成されている(予備加熱工程)。
【0031】
そして、ステップS6へ進み、図示しないカメラによりプリント基板16を撮影し、画像認識処理を実行することによりプリント基板16の位置合わせを実行する。これと共に、ステップS7へ進み、図示しないカメラによりフレキシブルプリント基板17を撮影し、画像認識処理を実行することによりフレキシブルプリント基板17の位置合わせを実行する。
【0032】
続いて、ステップS8へ進み、プリント基板16上にフレキシブルプリント基板17を重ね合わせる処理を実行する。この場合、搬送装置28とほぼ同様な構成の搬送装置により、フレキシブルプリント基板17を吸着して持ち上げ、プリント基板16上に移動させて載置する。このとき、プリント基板16a、16bのリード端子33上にフレキシブルプリント基板17のリード端子35が載置するようにセットする。
【0033】
この後、ステップS9へ進み、X−Yテーブル18を半田付け位置(熱圧着ポジション)、即ち、図2中の右端位置へ移動させる。続いて、ステップS10へ進み、1回目の半田付け(熱圧着)を実行する。この場合、例えば、プリント基板16aとフレキシブルプリント基板17とが重ね合わされている部分38(図2参照)上に、ヒートツール14を下降させて、加熱すると共に押圧する。
【0034】
更に、このとき、図7(a)及び図8に示すように、シート供給装置42によって、フレキシブルプリント基板17とヒートツール14との間に、ポリテトラフルオロエチレンシート41を介在させる。
【0035】
これにより、図1(b)に示すように、プリント基板16aのリード端子33とフレキシブルプリント基板17のリード端子35とが半田付けされると共に、フレキシブルプリント基板17の樹脂37が溶けて、プリント基板16とフレキシブルプリント基板17との間の隙間に充填封止される。この場合、ヒートツール14と加熱ステージ13(X−Yテーブル18)とシート供給装置42等から半田付け装置が構成されている。次いで、ステップS11へ進み、ヒートツール14を上昇させ、加熱を止めて、基板16、17を冷却する。
【0036】
続いて、ステップS12へ進み、剥離バー47を右から左へ移動させることにより、ヒートツール14の下面からポリテトラフルオロエチレンシート41を剥がす(図7(c)参照)。これと共に、図7(c)に示すように、巻取りローラ44を回転駆動して、ポリテトラフルオロエチレンシート41を設定長さ分巻き取る。これにより、未加熱のポリテトラフルオロエチレンシート41がフレキシブルプリント基板17とヒートツール14との間に介在される。
【0037】
この後、ステップS13へ進み、2回目の半田付け(熱圧着)を実行する。この場合、例えばX−Yテーブル18を図2中上方へ設定距離移動させることにより、プリント基板16bとフレキシブルプリント基板17とが重ね合わされている部分39上に、ヒートツール14を下降させて、加熱すると共に押圧する。
【0038】
このとき、図7(a)及び図8に示すように、シート供給装置42によって、フレキシブルプリント基板17とヒートツール14との間に、ポリテトラフルオロエチレンシート41を介在させる。
【0039】
これにより、プリント基板16bのリード端子33とフレキシブルプリント基板17のリード端子35とが半田付けされると共に、フレキシブルプリント基板17の樹脂37が溶けて、プリント基板16とフレキシブルプリント基板17との間の隙間に充填封止される。また、フレキシブルプリント基板17とヒートツール14との間に、ポリテトラフルオロエチレンシート41が介在しているから、溶けた樹脂がヒートツール14にくっつくことがない。
【0040】
次いで、ステップS14へ進み、ヒートツール14を上昇させ、加熱を止めて、基板16、17を冷却する。続いて、ステップS15へ進み、剥離バー47を右から左へ移動させることにより、ヒートツール14の下面からポリテトラフルオロエチレンシート41を剥がす(図7(b)参照)。これと共に、図7(c)に示すように、巻取りローラ44を回転駆動して、ポリテトラフルオロエチレンシート41を設定長さ分巻き取る。これにより、未加熱のポリテトラフルオロエチレンシート41がフレキシブルプリント基板17とヒートツール14との間に介在されるようになる。
【0041】
この後、ステップS16へ進み、X−Yテーブル18上の半田付け(熱圧着)された基板16、17を基板排出用受け台15上へ移動させる基板排出処理を実行する。この場合、前記搬送装置28とほぼ同じ構成の搬送装置によって、X−Yテーブル18上の基板16、17を吸着して持ち上げ、基板排出用受け台15上へ移動させて載置する。これにより、プリント基板16にフレキシブルプリント基板17を半田付けすると共に熱圧着する作業工程が完了する。この後、作業者32は、基板排出用受け台15上の基板16、17を基板接続装置11の外部へ取り出す。
【0042】
このような構成の本実施例においては、フレキシブルプリント基板17を熱可塑性樹脂で構成すると共に、半田付けする前に、プリント基板16を予備加熱するように構成した。この構成の場合、フレキシブルプリント基板17を熱可塑性樹脂で構成したので、半田付けするときの加熱で熱可塑性樹脂が溶けて基板の間の隙間に充填される。これにより、樹脂を充填封止する工程を省くことができ、作業工程数を少なくすることができる。
【0043】
そして、上記構成の場合、半田付け時の加熱温度を、従来よりも、高く(例えば500℃程度)設定する必要があるので、加熱前と加熱後の温度差が大きくなることから、プリント基板16に対して加熱むらが発生するおそれがある。
【0044】
これに対して、上記実施例においては、予備加熱用受け台15やX−Yテーブル18(予備加熱手段)によって、半田付けする前に、プリント基板16を予備加熱するように構成したので、半田付けの前後のプリント基板16の温度差が小さくなり、プリント基板16に対する加熱むらの発生を防止することができる。これにより、基盤16、17の熱圧着及び半田付けを良好に実行することができる。
【0045】
また、上記構成の場合、半田付け時に、フレキシブルプリント基板17の熱可塑性樹脂が溶けるため、この溶けた樹脂がヒートツール14にくっついてしまうことがある。これに対して、上記実施例においては、フレキシブルプリント基板17の上からヒートツール14を押し当てて加熱するときに、シート供給装置42によって、フレキシブルプリント基板17とヒートツール14との間にポリテトラフルオロエチレンシート41を介在させるようにしたので、溶けた樹脂はポリテトラフルオロエチレンシート41ひいてはヒートツール14にくっつくことがなくなる。
【0046】
更に、上記実施例によれば、半田付け後に、ヒートツール14に付着したポリテトラフルオロエチレンシート41を引き剥がす剥離バー47を備えるように構成したので、ヒートツール14に付着したポリテトラフルオロエチレンシート41を容易に引き剥がすことができる。
【0047】
さて、1度加熱されたポリテトラフルオロエチレンシート41は、その厚み寸法が変化するため、この加熱済のポリテトラフルオロエチレンシート41を次の半田付けにそのまま使用すると、半田付け条件が変化してしまい、半田付けの品質が悪くなるおそれがある。これに対して、上記実施例によれば、シート供給装置42によって、ヒートツール14で加熱するときに、未加熱のポリテトラフルオロエチレンシート41をフレキシブルプリント基板17とヒートツール14との間に介在させるように構成したので、半田付け条件が変化することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の一実施例を示すプリント基板とフレキシブルプリント基板を重ね合わせた状態の部分縦断面図、(b)は半田付けした後のプリント基板及びフレキシブルプリント基板の部分縦断面図
【図2】 基板接続装置の上面図
【図3】 プリント基板及びフレキシブルプリント基板をセットしていない状態の基板接続装置の上面図
【図4】 加熱ステージの側面図
【図5】 予備加熱用受け台、加熱ステージ及び搬送装置の側面図
【図6】 作業工程のフローチャート
【図7】 (a)はシート供給装置、ヒートツール、基板等を示す側面図、(b)は(a)においてヒートツールを上昇させた状態を示す図、(c)は(b)において剥離バーを動作させると共にポリテトラフルオロエチレンシートを巻き取る様子を示す図
【図8】 シート供給装置、ヒートツール、基板等を示す正面図
【図9】 従来構成を示す図1相当図
【図10】 プリント基板、フレキシブルプリント基板及びヒートツールの部分斜視図
【符号の説明】
11は基板接続装置、12は予備加熱用受け台(予備加熱手段)、13は加熱ステージ、14はヒートツール、15は基板排出用受け台、16はプリント基板、17はフレキシブルプリント基板、18はX−Yテーブル(予備加熱手段)、19は基板載置部、20は基板加熱部、27はアルミニウム部材、28は搬送装置、33はリード端子、34は半田層、35はリード端子、36は半田層、37は樹脂(熱可塑性樹脂)、41はポリテトラフルオロエチレンシート、42はシート供給装置(シート介在手段)、43は供給ローラ、44は巻取りローラ、47は剥離バー(剥離手段)を示す。
Claims (1)
- 剛性を有するプリント基板のリード端子にフレキシブルプリント基板のリード端子を半田付けする半田付け装置において、
前記フレキシブルプリント基板を熱可塑性樹脂で構成すると共に、
半田付けする前に前記プリント基板を予備加熱する予備加熱手段と、
前記フレキシブルプリント基板の上からヒートツールを押し当てて加熱するときに、前記フレキシブルプリント基板と前記ヒートツールとの間にポリテトラフルオロエチレンシートを介在させるシート介在手段とを備え、
前記シート介在手段は、半田付け後に前記ヒートツールに付着した前記ポリテトラフルオロエチレンシートを引き剥がす剥離手段を備えていることを特徴とする半田付け装置。
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