JP4226722B2 - スルホン酸フッ素化ポリマーの調製方法と組成物 - Google Patents

スルホン酸フッ素化ポリマーの調製方法と組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スルホン酸官能基を有する低温でフッ素化ポリマー溶液を調製するための方法、及び上記方法から得られる液状組成物に関する。
【0002】
特に、本発明は、室温と約150℃の間の温度、好ましくは50℃と100℃の間の温度が用いられる方法によって得ることができる溶液に関する。上記方法によって得られた液状組成物は、溶液及び/又は分散物であり、動的レーザー光散乱(DLLS)によって測定された粒子サイズは、30〜100nm、好ましくは40〜70nmの範囲内の単相とされる分散物である。本発明の液状組成物は、スルホン酸官能基(アイオノマー)を有するフッ素化ポリマーを約0.5から約30重量%までの範囲内で含む。上記フッ素化ポリマーの当量は、約400〜1300、好ましくは650〜800nm、更により好ましくは730〜795nmの範囲内である。
【0003】
【従来の技術】
異なる当量(EW)を有するスルホン酸(パー)フッ素化アイオノマーの溶液及び/又は分散物は、当該技術分野において周知である。
【0004】
当量とは、NaOH等価を中性化するために必要な酸形態におけるポリマー重量を意味し;当量は標準NaOH溶液によって酸形態のポリマーの滴定により測定される。
【0005】
英国特許第1,286,859号は、有機溶媒の少なくとも5重量%を含んだ水性溶液を用いて1060より高くない当量を有するアイオノマー分散物を記載する。有機溶媒としては、第1級、第2級及び第3級C1−C4アルコール;ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミドのようなアミド;アセトン、などが記載される。使用した有機溶媒の特徴は、それらがポリマー成型後に容易に除去されるように130℃よりも低い沸点を有すること及び少なくとも5重量%で水中に溶解することである。溶解のための実施例において使用した温度は室温と100℃の間とされる。
【0006】
本出願人が実行した試験では、上記特許中に記載された方法によって、分散した粒子サイズが約150〜300nmの範囲内であることを示している。それが良く知られるように、その粒子サイズが増加すると、等しいポリマー濃度では比表面積が減じる。それ故に、このオーダーのサイズは、その粒子表面上のスルホン酸基利用能を制限し、且つそれ故に、例えばPTFE又はセラミック材料のような多孔性支持体上の含浸処理のケースにおけるような、そのような基の高い存在が要求される、全てのそれらの適用においてアイオノマーの効果を減じる。
【0007】
約1000より高い当量を有するアイオノマーのための、少なくとも180℃よりも高く且つ350℃までの温度でハイドロアルコールの混合物による溶解方法も知られる。
【0008】
-SO3M官能基[式中、Mは1025〜1500の範囲内の当量を有するH、Na、Kである]を有するイオン交換(パー)フッ素化ポリマーの液状媒体中の溶解方法を記載する米国特許第4,433,082号を参照。任意にアルコールを含んだ水が使用される。20〜90重量%の水と、アルコール(C1−C4)の10〜80重量%及び/又は180から300℃まで、好ましくは210℃から250℃までの範囲の溶解温度において水中に混和できる他の溶媒からなる混合物が、例えば記載される。そのような溶解は、異なる密度を有する2つの液相を得るため密封した容器中で少なくとも0.5時間実行され、それ故にポリマーを含んでいる一方から低い密度を有する相を分離することが必要とされる。
【0009】
この方法の欠点は、使用する容器(オートクレーブ)の腐食に至る高い温度で操作することである。この理由のために使用した材料は特別の鋼材、例えばハステロイとされる。又このケースにおいては、しかしながら、その腐食が長い時間を通して全て同じく一様に起こることから、表面処理が必要とされる。
【0010】
1989年の R.B. Moore, III, C.R. Martin, Macromolecules 22, 3594-3599による公知文献において、約600〜1300の範囲内の当量を有するスルホン酸(パー)フッ素化アイオノマーのための溶解条件が報告されている。このケースにおいても、そのポリマーはハイドロアルコール混合物に溶解され且つスルホン酸(パー)フッ素化アイオノマーを溶解するのに必要な温度が使用したアイオノマーの当量によって変化することが指摘されている。それは、1000よりも低い当量を有するアイオノマーのためにも、その可溶化方法は、常に240℃よりも高い、高い操作温度、及び1時間よりもより多くの溶解時間との使用を要求するとの意味のある記載がある。
【0011】
国際特許出願公表WO 98/16581は、スルホン酸(パー)フッ素化アイオノマーを含む溶液及び/又は分散物を得るための高温(150〜350℃)での溶解方法に関する。その分散溶媒は、アルコールの無い、実質的に水である。実施例は、攪拌下に5時間、230℃の温度で800よりも低い当量を有する-SO3H形のスルホン酸コポリマーTFE/パーフルオロ(3-オキサ-4-ペンテンスルホニルフルオリド)の可溶化について報告している。その他に、アルコール及び/又は水中に混和できる有機溶媒によって構成された非水性媒体中の溶解方法が記載されている。このケースにおいても、150℃〜350℃の範囲内の温度で操作することが必要とされる。この特許に従って、ポリマー粒子の少なくとも25%は、低角度X線測定法によって測定される、約2〜30nmの範囲内のサイズを有する。
【0012】
本出願人が実施した実験(実施例を参照)では、その分散は、粒子分散の少なくとも50%が約120nmの点で、二モードであることを示している。それ故、このケースにおいても、英国特許第1,286,859号で記載したと同じ欠点がある。
【0013】
記載した特許において、分散溶媒中に溶解したスルホン酸(パー)フッ素化アイオノマーを得るために要求される高温は、国際特許出願公表WO 98/16581中に記載したような特別な腐食抵抗性材料によって構成したオートクレーブの使用を包含し、かくしてそのプラントのコストの増大を決定する。高価でない鋼材が使用される場合、腐食の問題及びオートクレーブを構成する金属から最終溶液の汚染が起こり、例えば電解の及び燃料電池のような高純度が要求される場合、全ての適用において使用のために非常に好適なものとはならない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
高温を要さない、好ましくは圧力下での装置(オートクレーブ)を使用することの無い方法によって有用なアイオノマーの溶液及び/又は分散物を得ることができ、30〜100nm、好ましくは40〜70nmの範囲内の分散したポリマーサイズを得ることを普遍的に与えるための痛切な要求がある。上記の通り、粒子サイズの減少はそれの表面積の増加を含み、分散したポリマー濃度が等しくなり、その結果含浸、成型などの適用において改善をもたらす。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本出願人は、驚くべきことに且つ予期されないことに、従来技術の上述した欠点を克服する、先に示した範囲内のサイズを有する粒子を低温で永続的に得るための好適な溶媒混合物中で、スルホン酸(パー)フッ素化アイオノマーを溶解することができることを見出した。
【0016】
本発明の目的は、官能基−SO3M[式中、MはH、Li、Na、K、NR4(同じか又は互いに異なるRはH、CH3、C25から選択される)から選択され、好ましくは水素]を有するスルホン酸(パー)フッ素化アイオノマーを含む溶液及び/又は分散物の調製方法であり、0.1〜50重量%の範囲内のパーセンテージの水と、50〜99重量%の範囲内のパーセンテージのC1−C4アルコール、及び0.1〜40重量%の範囲内のパーセンテージの少なくとも1つのフッ素化末端基中に、好ましくは両方の末端基中に一つの水素原子を有するフルオロ(ポリ)オキシアルキレンとによって構成される単相三重混合物中に、室温と約150℃の間、好ましくは50℃と100℃との間よりなる温度で上記アイオノマーを溶解し;動的レーザー光散乱によって測定した分散したポリマー粒子サイズが、30〜100nm、好ましくは40〜70nmで、その分散は単一モードとされる。
【0017】
本発明の別な目的は、約400から1300、好ましくは650〜800、より好ましくは730〜795の当量と30〜100nm、好ましくは40〜70nmの範囲内の分散した粒子サイズとを有する(パー)フッ素化アイオノマーを、0.5〜30重量%の範囲の量で含んだ上述した方法によって得られた液状組成物である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明のスルホン酸(パー)フッ素化アイオノマーは、構造式(I):
CF2=CZZ' (I)
[式中:ZとZ'はH、Cl、F、CF3から独立して選択され、それらは好ましくはFである]
を有するモノマーと、構造式(II):
CF2=CF-[O-CF2-CFY]p'-O-CF2−CFRfa-SO2F (II)
[式中:YはF、CF3から選択され;RfaはF、Cl、C1−C4パーフルオロアルキル基から選択され、好ましくはFである;p'は0、1、2から選択される整数であり、好適には0である]
を有するモノマーとの重合化によって得られる。
【0019】
その重合化から次の繰り返し単位を有する(パー)フッ素化スルホン酸コポリマーが得られる:
【化2】
Figure 0004226722
式中、Z、Z'、Y、Rfa、p'は上記の定義した意味を有し;n'は1〜15の範囲内の整数であり、q'は1〜10の範囲内の整数であり、n'/q'は1〜10の範囲内であり、且つアイオノマー当量(EW)は約400〜1300、好ましくは650〜800の間、更に好ましくは750〜795の間の範囲内である。
【0020】
その重合の後、イオン形の-SO2Fフルオロスルホン酸基の転化が、本発明の単相三重混合物中に該ポリマーを溶解する操作の前に必要である。その転化は、-SO3M形[式中MはH、Li、Na、K、NR4(R=H、CH3、C25)から選択される]を得るためにアルカリ加水分解を、且つ任意に、-SO3H形を得るためにそれに続く酸加水分解を要する。酸形態-SO3Hが好適とされる。
【0021】
アイオノマー溶解のために用いる好適な三重混合物は、5〜20重量%の範囲内のパーセンテージの水と、65〜85重量%の範囲内のパーセンテージのC1−C4第1級アルコール及び5〜25重量%の範囲内のパーセンテージの、水素化末端と80〜120℃の範囲内の沸点とを有するフルオロ(ポリ)オキシアルキレンとによって構成される。
【0022】
上記成分の三重混合物は、参考としてここに合併される、本出願人による米国特許第5,654,263号中に示したような三成分形の透明で且つ安定な溶液の点で、広い単相ゾーンによって特徴付けされる三重ダイアグラムを示す。
【0023】
そのような単相の存在するゾーンの広さは、使用するタイプのアルコール及びフルオロ(パー)オキシアルキレンとの関係を、特に沸点と水素含量との関係を更に顕著に変更できる。当業者にとって、いずれかのその割合は、単相存在ゾーンを同一とするために三つの成分の何らかの混合試験を実施するためには十分である。
【0024】
結合しない理論に従い、溶媒混合物中にフッ素化成分[フルオロ(ポリ)オキシアルキレン]が、改善された巨大分子の可溶化を生じる、ハイドロアルコール成分の混合物を通してアイオノマー疎水性フッ素化部分の有効な溶解化と、それによって分散した集合体(aggregate)サイズの減少を与えると、出願人は確信する。これは、疎水性フッ素化部分と二つの親水性水素化成分の両方を備える単一層の形成のおかげで可能とされる。
【0025】
溶媒混合物中のフッ素化成分の導入に起因する効果は、アイオノマー性巨大分子によって形成されるイオンのクラスターを分解するためと思われ、かくて粒子サイズの減少を与える。
【0026】
本出願人によって実行された実験は、本発明の単相において水とアルコールの間の割合が一定とされ、ハイドロパーフルオロポリエーテルの勾配的増加がイオン性クラスターのサイズの減少に至ることを示している。この効果は、従来技術に照らして完全に予想されない。
【0027】
本発明の単相中のアイオノマーの溶解によって分散粒子サイズは、驚くべきことに且つ予期されないことに、単一モードである。
【0028】
従来技術に関して本発明の方法の更なる効果は、有機相の分離工程の必要がないという事実において存在する。本発明の溶解方法に関しては、単一相のみが得られる。
【0029】
工業的な観点からこれは、工業的方法の簡略化に適当である。
【0030】
本発明の方法は、約二時間、約150℃よりも低い温度で上記定義した単相三重混合物中に約0.5重量%から約30重量%までの範囲の量のスルホン酸(パー)フッ素化アイオノマーの溶解を備える。得られた溶液は、明瞭で且つ透明であり、アイオノマー濃度の増加に伴い粘度の成長増大を伴う。溶液の安定性を証明するために、それは粒子沈殿プロセスを加速するために超遠心分離にかけられる。本発明プロセスに関して、それは、超遠心分離によって実質のアイオノマー分離が記録されないことが見出されている。
【0031】
上記の通り、その溶解温度は、溶解させるべきアイオノマーの当量に関連して室温から約150℃までの範囲にできる。スルホン酸(パー)フッ素化アイオノマーとしては、低い当量を有するもの、及び約1300までの高い当量を有するそれらを使用することができる。
【0032】
本発明において使用される単相三重混合物を得るために、以下のアルコール:
メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール等が使用でき、メタノールとn-プロパノールの様な第一級アルコールが好適に使用される。
【0033】
本発明において使用される単相三重混合物を得るために:-CFZO-、-CF2CFZO-、-CF2CF(CF3)O-、-CF(CF3)O-、-CZ2CF2CF2O-、-CF2CF(ORfb)O-、-CF(ORfb)O-[式中Zは-Hまたは-Fである;Rfbは-CF3、-C25または-C37である]から選択される、その鎖に沿って統計学的に分散した1またはそれ以上の繰り返し単位;及び-CF2H、-CF2CF2H、-CFH-CF3、及び-CFH-ORfb[式中Rfbは上記定義した通り]から選択される水素化末端基、または、 -CF3、-C25及び-C37から選択される(パー)フッ素化末端基を備え、少なくとも一つの末端基が一つの水素原子を含むフルオロポリオキシアルキレンが使用できる。末端のフッ素原子の一又はそれ以上は、塩素によって置き換えることができる。
【0034】
上記フルオロポリオキシアルキレンの平均分子量は、1気圧での沸点範囲が一般的に25〜200℃、好ましくは50〜120℃の範囲となるようにされる。
【0035】
特に、上記定義の通り、末端基において少なくとも一つの水素原子を含んだフルオロポリオキシアルキレンは、以下のクラスから選択され得る:
(a)T1-O(CF2-CF(CF3)O)a(CFXO)b-T2
式中:等しいかまたは互いに異なるT1とT2は、-CF2H、-CFH-CF3水素化基、または、 -CF3、-C25、-C37(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの末端基が水素化されており;Xは、-Fまたは-CF3であり;a/bは5〜15の範囲内である;
(b)T3-O(CF2CF2O)c(CF2O)d-T4
式中:等しいかまたは互いに異なるT3とT4は、-CF2H又は-CF2-CF2H水素化基、または、 -CF3、-C25(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの、好ましくは両方の末端基が水素化されており;c/dは0.3〜5の範囲内である;
(c)T5-O(CF2-CF(CF3)O)e(CF2CF2O)f(CFXO)g-T6
式中:等しいかまたは互いに異なるT5とT6は、-CF2H、-CF2-CF2H又は-CFH-CF3水素化基、または、 -CF3、-C25、-C37(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの末端基が水素化されており;Xは、-Fまたは-CF3であり;e/(f+g)は1〜10の範囲内であり、f/gは1〜10の範囲内である;
(d)T7-O(CF2-CF(CF3)O)h-T8
式中:等しいかまたは互いに異なるT7とT8は、-CFH-CF3水素化基、または、-C25、-C37(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの末端基が水素化されている
(e)T9-O(CZ2CF2CF2O)i-T10
式中:ZはF又はHであり;等しいかまたは互いに異なるT9とT10は、-CF2H又は-CF2-CF2H基、または、 -CF3、-C25、-C37(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの末端基が水素化されている
(f)T11-O(CF2O)j(CF2CF(ORfb)O)k(CF(ORfb)O)l-T12
式中:Rfbは-CF3、-C25、または-C37であり;等しいかまたは互いに異なるT11とT12は、-CF2H、-CF2-CF2Hまたは-CFH-ORfb基、または、 -CF3、-C25、-C37(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの末端基が水素化されており;k+lとj+k+lは少なくとも2に等しく、k/(j+l)は10-2〜103の範囲内であり、l/jは10-2〜102の範囲内である;
(g)T13-O(CF2-CF(CF3)O)m(CFXO)n(CFHO)o(CF2CFHO)p-T14
式中:等しいかまたは互いに異なるT13とT14は、-CF2H、-CFH-CF3水素化基、または、 -CF3、-C25、-C37(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの末端基が水素化されており;Xは-Fまたは-CF3 であり;m/nは5〜40の範囲内であり;
m/(o+p)は2〜50の範囲内であり、o+pは少なくとも3であるか、またはpより低い;
(h)T15-O(CF2CF2O)q(CF2O)r(CFHO)s(CF2CFHO)t-T16
式中:等しいかまたは互いに異なるT15とT16は、-CF2H、-CF2-CF2H水素化基、または、-CF3、-C25(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの末端基が水素化されており;q/rは0.5から2の範囲内であり、(q+r)/(s+t)は3〜40の範囲内であり、s+tは少なくとも3であり、sはtよりも低い;
(i)T17-O(CF2-CF(CF3)O)u(CF2CF2O)v(CFXO)w(CFHO)x(CF2CFHO)y-T18
式中:等しいかまたは互いに異なるT17とT18は、-CF2H、-CF2-CF2Hまたは-CFH-CF3水素化基、または、 -CF3、-C25、-C37(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの末端基が水素化されており;Xは-Fまたは-CF3;(u+v)/wは5〜40の範囲内であり、(u+v)/(x+y)は2〜50の範囲内であり、x+yは少なくとも3であり、xはyよりも低い。
【0036】
本発明において使用される単相三重混合物中に使用され得るフルオロオキシアルキレンは好適には一般式:
fo-ORf'-(O-Rf")b'
[式中、等しいかまたは互いに異なるRfo、Rf'、Rf"は1から12までのC原子を有する直鎖または分枝したパーフルオロアルキルであり;b'は0から4まで、好ましくは0または1である;Rfoは鎖末端炭素上に一つの水素原子を含み得る]
を有する。
【0037】
以下の化合物が、実施例として記載され得る:
817-O-C24H、C715-O-C24H、C613-O-C24-O−C24H、C49-O-C24H、HC24-O-C24-O-C24H、C49-O-(CF2)5H。
【0038】
上記フルオロオキシアルキレンは周知であり且つ国際特許出願公開WO 95/32174号中に記載される。他の好適なフルオロオキシアルキレンは、一般式:
fo-O-Rh
[式中、Rfoは上記の意味を有し且つRhは1から10までのC原子を有する直鎖または分枝した水素化アルキル]
を有する。好適な化合物は、Rfo=C49及びRh=CH3のそれである。
【0039】
上述したフルオロ(ポリ)オキシアルキレンの末端基は、一つのF原子に代えて一つのCl原子を任意に含み得る。
【0040】
本発明方法によって低温で得ることができる溶液は、燃料電池において及び電解プロセスにおいて使用されるイオン交換膜の調製において使用され得る。
【0041】
本発明は、以下の実際の実施例から、本発明それ自身の範囲を何れの方法においても制限され得ることなく、ここに更に説明されるであろう。
【0042】
【実施例】
特徴付け
動的レーザー光散乱(DLLS)分析
溶液中に存在する集合体のサイズを測定するために300μW出力を持った514.5nmの波長を有するアルゴンレーザーを用いた。その動的方法は、散乱強度と散乱粒子の緩和時間との相関関係の自動相関図の記録に基づく。かくして散乱種のD拡散係数に対する比率である、Γ緩和率を描くことが可能である:
Γ=D*2
式中、qは次のように表現される波動ベクターを表し:
q=(4πn/λ)sin(θ/2)
式中nは、媒体屈折係数であり、λは波長であり及びθはその計測が測定される散乱角度である。
【0043】
D拡散係数は、ストークス-アインシュタイン等式によって拡散粒子の直径に関係付けされる:
D=kT/3πηφ
式中、kはボルツマン定数であり、Tは温度、ηは媒質粘度及びφは粒子の直径である。
【0044】
その記載した方法は、シグナルオーバーラップ化のための多重散乱効果を避けるために希釈した溶液に適用可能である。
【0045】
各実施例においてはアイオノマーの1重量%の濃度が使用される。
【0046】
実施例1
CF2=CFOCF2CF2-SO2Fとテトラフルオロエチレン(TFE)との重合化によって得られ、-SO3H形に転化され且つ770に等しい当量(EW)を有するスルホン酸アイオノマーの1重量%での溶液は、H2O(7.3重量%)、n-プロパノール(71重量%)及び式:
HCF2-O(CF2CF2O)m(CF2O)n-CF2
を有し120℃から180℃までの沸点範囲及び500に等しい平均分子量を持った1のフルオロポリオキシアルキレン(21.7重量%)とによって構成された三重混合物中に同じく溶解によって調製した。その溶解は、温度が恒温浴によって制御される磁気攪拌を装備したガラス容器中で実行した。70℃で2時間後、その溶液を22,000rpmで1時間、超遠心分離し、いずれかの沈殿の無いことを記録した。
【0047】
実施例2
CF2=CFOCF2CF2SO2FとTFEとの重合化によって得られ、-SO3H形に転化され且つ770に等しい当量(EW)を有するスルホン酸アイオノマーの10重量%での溶液は、H2O(15重量%)、メタノール(80重量%)、及び式:
HCF2-O(CF2CF2O)m(CF2O)n-CF2
を有し80℃から120℃までの沸点範囲及び350に等しい平均分子量を持った1のフルオロポリオキシアルキレン(5%)とによって構成された三重混合物中に同じく溶解によって調製した。その溶解は、温度が恒温浴によって制御される磁気攪拌を装備したガラス容器中で実行した。50℃で24時間後、その溶液は完全に透明であり、25℃で測定したブルックフィールド粘度は24cPだった。その動的レーザー光散乱(LS)は、約70nmの分散した集合物サイズを示した。狭い単一相分散が観測された。
【0048】
その得られた溶液は、15ミルの名目上の厚さを有する成層ナイフによって平滑なPTFE支持体上に堆積した;溶媒留去の後、透明で均質且つ連続的な、明白な欠陥(無価値なクラック、穴)をのない膜が得られた。
【0049】
光学顕微鏡と走査電子顕微鏡(SEM)はその皮膜表面が連続的であり且つ上述した欠点のないことを示した。
【0050】
実施例3
CF2=CFOCF2CF2SO2FとTFEとの重合化によって得られ、-SO3H形に転化され且つ770に等しい当量(EW)を有するスルホン酸アイオノマーの10重量%での溶液は、H2O(9.4重量%)、メタノール(69重量%)及び式:
HCF2-O(CF2CF2O)m(CF2O)n-CF2
を有し120℃から180℃までの沸点範囲及び500に等しい平均分子量を持ったフルオロポリオキシアルキレン(21.6重量%)とによって構成された三重混合物中に同じく溶解によって調製した。その溶液は、150℃で密封したオートクレーブ中に入れた。3時間後攪拌をやめ、オートクレーブを冷却した。その溶液は完全に透明であり、9.5重量%に等しい乾物含量と55cPに等しい25℃でのブルックフィールド粘度とを有した。動的レーザー光散乱(DLS)は、約40〜50nmの分散した集合体サイズを示した。狭い単一モード分散が観測された。
【0051】
実施例4
CF2=CFOCF2CF2SO2FとTFEとの重合化によって得られ、-SO3H形に転化され且つ770に等しい当量(EW)を有するスルホン酸アイオノマーの1重量%での溶液は、H2O(9.4重量%)、メタノール(69重量%)、及び式:
HCF2-O(CF2CF2O)m(CF2O)n-CF2
を有し120℃から180℃までの沸点範囲及び500に等しい平均分子量を持ったフルオロポリオキシアルキレン(21.6重量%)とによって構成された三重混合物中に同じく溶解によって調製した。その溶解は、温度が恒温浴によって制御される磁気攪拌を装備したガラス容器中で実行した。70℃で2時間後、その溶液を22,000rpmで1時間、超遠心分離し、いずれかの沈殿の無いことを記録した。動的レーザー光散乱(DLLS)は、約30nmの分散した集合体サイズを示した。狭い単一モード分散が観測された。
【0052】
実施例5(比較例)
CF2=CFOCF2CF2SO2FとTFEとの重合化によって得られ、-SO3H形に転化され且つ770に等しい当量(EW)を有するスルホン酸アイオノマーの1重量%での溶液は、実施例3と同じ相対比において水とメタノール(H2O12重量%、メタノール88重量%)によって構成された二重混合物中に同じく溶解することによって調製した。その溶解は、温度が恒温浴によって制御される磁気攪拌を装備したガラス容器中で実行した。70℃で2時間後、その溶液を22,000rpmで1時間、超遠心分離し、いずれかの沈殿の無いことを記録した。動的レーザー光散乱(DLS)は、約150nmの分散した集合体サイズを示した。
【0053】
実施例6
実施例2が、EW=730を有するスルホン酸アイオノマーを用いて繰り返された。
得られた生成物は実施例2のそれと類似した。
【0054】
実施例7
実施例2が、EW=750を有するスルホン酸アイオノマーを用いて繰り返された。
得られた生成物は実施例2のそれと類似した。
【0055】
実施例8
実施例2が、EW=790を有するスルホン酸アイオノマーを用いて繰り返された。
得られた生成物は実施例2のそれと類似した。
【0056】
実施例9(比較例)
溶液は、50mlの水と15mlのトルエンに、EW=778を有するスルホン酸アイオノマー7.0gを攪拌管中に加えることによって作製した。その混合物は攪拌しつつ5時間230℃に加熱した。その容器は、環境温度間で冷却し、有機相を水相から分離した。その水相は11.5%の乾物ポリマーを含み、2cPの粘度を有した。
そのDLLS分析は:23nmのサイズを中心とする第1の分散と123nmのサイズを中心とする第2の分散との二モード集合体サイズ分散を示した。

Claims (19)

  1. 官能基−SO3
    [式中、MはH、Li、Na、K、NR4(同じか又は互いに異なるRはH、CH3、C25から選択される)から選択される。
    を有するスルホン酸(パー)フッ素化アイオノマーを含む溶液及び/又は分散物の調製方法であり、
    0.1〜50重量%の範囲内のパーセンテージの水と、50〜99重量%の範囲内のパーセンテージのC1−C4アルコールと、0.1〜40重量%の範囲内のパーセンテージの少なくとも1つのフッ素化末端基中に一つの水素原子を有するフルオロ(ポリ)オキシアルキレンとによって構成される単相三重混合物中に、室温と150℃の間温度で上記アイオノマーを溶解し;動的レーザー光散乱によって測定した分散したポリマー粒子サイズが30〜100nmであることを特徴とする方法。
  2. 官能基−SO3
    [式中、Mは水素である。]
    を有するスルホン酸(パー)フッ素化アイオノマーを含む溶液及び/又は分散物の調製方法であり、
    0.1〜50重量%の範囲内のパーセンテージの水と、50〜99重量%の範囲内のパーセンテージのC1−C4アルコールと、0.1〜40重量%の範囲内のパーセンテージの、両方のフッ素化末端基中に一つずつ水素原子を有するフルオロ(ポリ)オキシアルキレンとによって構成される単相三重混合物中に、50℃と100℃との間の温度で上記アイオノマーを溶解し;動的レーザー光散乱によって測定した分散したポリマー粒子サイズが40〜70nmであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. スルホン酸(パー)フッ素化アイオノマーが、構造式(I):
    CF2=CZZ' (I)
    [式中:ZとZ'はH、Cl、F、CF3から独立して選択される。
    を有するモノマーと、構造式(II):
    CF2=CF-[O-CF2-CFY]p'-O-CF2−CFRfa-SO2F (II)
    [式中:YはF、CF3から選択され;RfaはF、Cl、C1−C4パーフルオロアルキル基から選択され;p'は0、1、2から選択される整数であ]を有するモノマーとを次の繰り返し単位:
    Figure 0004226722
    [式中、Z、Z'、Y、Rfa、p'は上記の定義した意味を有し;n'は1〜15の範囲内の整数であり、q'は1〜10の範囲内の整数であり、n'/q'は1〜10の範囲内であり、且つアイオノマー当量(EW)は400〜1300の範囲内である]
    を有する(パー)フッ素化スルホン酸コポリマーが得られるように重合化によって、及び−SO3Mイオン形[式中MはH、Li、Na、K、NR4(R=H、CH3、C25)から選択される]中の-SO2Fのその後の転化によって得られる請求項1または2に記載の方法。
  4. スルホン酸(パー)フッ素化アイオノマーが、構造式(I):
    CF2=CZZ' (I)
    [式中:ZとZ'はFである
    を有するモノマーと、構造式(II):
    CF2=CF-[O-CF2-CFY]p'-O-CF2−CFRfa-SO2F (II)
    [式中:YはF、CF3から選択され; fa はFであり ' は0である]を有するモノマーとを次の繰り返し単位:
    Figure 0004226722
    [式中、Z、Z'、Y、Rfa、p'は上記の定義した意味を有し;n'は1〜15の範囲内の整数であり、q'は1〜10の範囲内の整数であり、n'/q'は1〜10の範囲内であり、且つアイオノマー当量(EW)は400〜1300の範囲内である]
    を有する(パー)フッ素化スルホン酸コポリマーが得られるように重合化によって、及び−SO3Mイオン形[式中MはH、Li、Na、K、NR4(R=H、CH3、C25)から選択される]中の-SO2Fのその後の転化によって得られる請求項に記載の方法。
  5. 三重混合物が、5〜20重量%の範囲内のパーセンテージの水と、65〜85重量%の範囲内のパーセンテージのC1−C4第1級アルコールと、5〜25重量%の範囲内のパーセンテージの、水素化末端と80〜120℃の範囲内の沸点とを有するフルオロ(ポリ)オキシアルキレンとによって構成される請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. スルホン酸(パー)フッ素化アイオノマーの量が0.5重量%から30重量%までの範囲内である請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. アルコールが、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノールから選択される請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. アルコールが、メタノールとn-プロパノールである請求項7に記載の方法。
  9. フルオロポリオキシアルキレンが:
    -CFZO-、-CF2CFZO-、-CF2CF(CF3)O-、-CF(CF3)O-、-CZ2CF2CF2O-、-CF2CF(ORfb)O-、-CF(ORfb)O-
    [式中Zは-Hまたは-Fである;Rfbは-CF3、-C25または-C37である]から選択される、その鎖に沿って統計学的に分散した1またはそれ以上の繰り返し単位と、-CF2H、-CF2CF2H、-CFH-CF3、及び-CFH-ORfb[式中Rfbは上記定義した通り]から選択される水素化末端基、または、 -CF3、-C25及び-C37から選択される(パー)フッ素化末端基とによって構成されておりその少なくとも一つの末端基が一つの水素原子を含んでおり、
    上記フルオロポリオキシアルキレンは、1気圧での沸点範囲が25〜200℃となるような平均分子量を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 上記フルオロポリオキシアルキレンの1気圧での沸点範囲が50〜120℃となるような平均分子量を有する、請求項9に記載の方法
  11. フルオロポリオキシアルキレンが、以下のクラス:
    (a)T1-O(CF2-CF(CF3)O)a(CFXO)b-T2
    式中:
    等しいかまたは互いに異なるT1とT2は、-CF2H、-CFH-CF3水素化基、または、 -CF3、-C25、-C37(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの末端基が水素化されており;Xは、-Fまたは-CF3であり;a/bは5〜15の範囲内である;
    (b)T3-O(CF2CF2O)c(CF2O)d-T4
    式中:
    等しいかまたは互いに異なるT3とT4は、-CF2H又は-CF2-CF2H水素化基、また -CF3、-C25(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの、または両方の末端基が水素化されており;c/dは0.3〜5の範囲内である;
    (c)T5-O(CF2-CF(CF3)O)e(CF2CF2O)f(CFXO)g-T6
    式中:
    等しいかまたは互いに異なるT5とT6は、-CF2H、-CF2-CF2H又は-CFH-CF3水素化基、または、 -CF3、-C25、-C37(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの末端基が水素化されており;Xは-Fまたは-CF3であり;e/(f+g)は1〜10の範囲内であり、f/gは1〜10の範囲内である;
    (d)T7-O(CF2-CF(CF3)O)h-T8
    式中:
    等しいかまたは互いに異なるT7とT8は、-CFH-CF3水素化基、また -25、-C37(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの末端基が水素化されている
    (e)T9-O(CZ2CF2CF2O)i-T10
    式中:
    ZはF又はHであり;等しいかまたは互いに異なるT9とT10は、-CF2H又は-CF2-CF2H基、または、 -CF3、-C25、-C37(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの末端基が水素化されている
    (f)T11-O(CF2O)j(CF2CF(ORfb)O)k(CF(ORfb)O)l-T12
    式中:
    fbは-CF3、-C25、または-C37であり;等しいかまたは互いに異なるT11とT12は、-CF2H、-CF2-CF2Hまたは-CFH-ORfb基、または、 -CF3、-C25、-C37(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの末端基が水素化されており;k+lとj+k+lは少なくとも2に等しく、k/(j+l)は10-2〜103の範囲内であり、l/jは10-2〜102の範囲内である;
    (g)T13-O(CF2-CF(CF3)O)m(CFXO)n(CFHO)o(CF2CFHO)p-T14
    式中:
    等しいかまたは互いに異なるT13とT14は、-CF2H、-CFH-CF3水素化基、または -CF3、-C25、-C37(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの末端基が水素化されており;Xは-Fまたは-CF3 であり;m/nは5〜40の範囲内であり;m/(o+p)は2〜50の範囲内であり、o+pは少なくとも3、またはpより低い;
    (h)T15-O(CF2CF2O)q(CF2O)r(CFHO)s(CF2CFHO)t-T16
    式中:
    等しいかまたは互いに異なるT15とT16は、-CF2H、-CF2-CF2H水素化基、または、 -CF3、-C25(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの末端基が水素化されており;q/rは0.5から2の範囲内であり、(q+r)/(s+t)は3〜40の範囲内であり、s+tは少なくとも3であり、sはtよりも低い;
    (i)T17-O(CF2-CF(CF3)O)u(CF2CF2O)v(CFXO)w(CFHO)x(CF2CFHO)y-T18
    式中:
    等しいかまたは互いに異なるT17とT18は、-CF2H、-CF2-CF2Hまたは-CFH-CF3水素化基、または -CF3、-C25、-C37(パー)フッ素化基であり、少なくとも一つの末端基が水素化されており;Xは-Fまたは-CF3 であり;(u+v)/wは5〜40の範囲内であり、(u+v)/(x+y)は2〜50の範囲内であり、x+yは少なくとも3であり、xはyよりも低い、
    から選択される請求項9または10に記載の方法。
  12. フルオロオキシアルキレンが式:
    fo-ORf'-(O-Rf")b'
    [式中、等しいかまたは互いに異なるRfo、Rf'、Rf"は1から12までのC原子を有する直鎖または分枝したパーフルオロアルキルであり;Rfoは鎖末端炭素上に一つの水素原子を含み得る;
    b'は0から4までである]
    を有する、またはそれが式:
    fo-O-Rh
    [式中、Rfoは上記の意味を有し且つRhは1から10までのC原子を有する直鎖または分枝した水素化アルキルである]を有する請求項1から8のいずれか1項記載の方法。
  13. フルオロオキシアルキレンが式:
    fo-ORf'-(O-Rf")b'
    [式中、等しいかまたは互いに異なるRfo、Rf'、Rf"は1から12までのC原子を有する直鎖または分枝したパーフルオロアルキルであり;Rfoは鎖末端炭素上に一つの水素原子を含み得る;
    b'は0または1である]
    を有する、またはそれが式:
    fo-O-Rh
    [式中、R fo=C49及びRh=CH3である]を有する請求項12に記載の方法。
  14. フルオロ(ポリ)オキシアルキレン末端基が、一つのF原子に代えて一つのCl原子を任意に含み得る請求項1から13のいずれか1項記載の方法。
  15. EWが650〜800を備える請求項1から14のいずれか1項記載の方法。
  16. EWが730〜795を備える請求項15記載の方法。
  17. 00から1300の当量と30〜100nmの範囲内の分散した粒子サイズとを有する(パー)フッ素化アイオノマーを、0.5〜30重量%の範囲の量で含んだ請求項1から16のいずれか1項記載の方法によって得られた液状組成物。
  18. 50〜800の当量と40〜70nmの範囲内の分散した粒子サイズとを有する(パー)フッ素化アイオノマーを、0.5〜30重量%の範囲の量で含んだ請求項1から16のいずれか1項記載の方法によって得られた液状組成物。
  19. 30〜795の当量と40〜70nmの範囲内の分散した粒子サイズとを有する(パー)フッ素化アイオノマーを、0.5〜30重量%の範囲の量で含んだ請求項1から16のいずれか1項記載の方法によって得られた液状組成物。
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