JP4226437B2 - Vr型レゾルバの鉄心構造及びその製造方法 - Google Patents

Vr型レゾルバの鉄心構造及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は高精度VR型レゾルバの鉄心構造及びその製造技術に関する。
減速器を用いずに負荷を直接駆動するダイレクトドライブモータは、バックラッシュ、ロストモーションのない高精度な位置決めが可能であるため、NC工作機などのインデックステーブル、搬送装置、組み立て装置のロボットアームなどの各種の用途に用いられており、より小型で高精度な位置決めを可能とするダイレクトドライブモータの開発が望まれている。特開2000−81344号公報では、ステータ極数を限界まで増加させることなく、絶対精度10秒以下での位置決めが可能という極めて高精度のVR型レゾルバを得る技術が開示されている
特開2000−81344号公報
しかし、小型・薄型のダイレクトドライブモータ内にVR型レゾルバを組み込むためにVR型レゾルバを小径化すると、構造的な問題からステータポール数には限界がある。即ち、小型化と高精度化の両立を図るために多ポール化を進めるには構造的な限界がある。さらに、レゾルバが小径であるほど加工精度が厳しくなるため、歯ピッチ誤差等が生じ易い。歯ピッチの誤差は累積して位置検出精度を低下させる原因となる。
そこで、本発明は高精度VR型レゾルバの小径化・薄型化を可能とするレゾルバの鉄心構造及びその製造方法を提案することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明のVR型レゾルバの鉄心構造は、環状ステータ基部の円周方向に沿って均等に配されたステータポールを備えるステータと、前記ステータとの相対的な角度位置を変化させることで前記ステータとの間隙のリラクタンス成分を変化せしめるロータとを備えたVR型レゾルバの鉄心構造であって、前記ステータとロータのうち少なくとも何れか一方は、複数のラミネーションを回転積層した積層構造として構成され、ステータポール数をP、相数をNとしたとき、各層のラミネーションの回転積層角度は360度/(P/N)の倍数角を除く角度に設定されている。
ラミネーションの回転積層角度として、360度/(P/N)の倍数角を除く角度に設定することで、特定の相にのみピッチ誤差が集中することを回避し、ピッチ誤差を全体的に分散させることで、VR型レゾルバの高精度化を図ることができる。
本発明のダイレクトドライブモータは、本発明の鉄心構造を具備するVR型レゾルバを角度位置検出器として備える。本発明のVR型レゾルバは薄型化・小型化が可能であるため、小型のダイレクトドライブモータの角度位置検出器として好適である。
本発明のVR型レゾルバの製造方法は、環状ステータ基部の円周方向に沿って均等に配されたステータポールを備えるステータと、前記ステータとの相対的な角度位置を変化させることで前記ステータとの間隙のリラクタンス成分を変化せしめるロータとを備えたVR型レゾルバの製造方法であって、ステータポール数をP、相数をNとしたとき、前記ステータとロータのうち少なくとも何れか一方を構成するラミネーションの回転積層角度を360度/(P/N)の倍数角を除く角度で回転積層する。
ラミネーションの回転積層角度として、360度/(P/N)の倍数角を除く角度に調整するだけでピッチ誤差を平均化できるため、非常に簡便かつ低コストで高精度VR型レゾルバを得ることができる。
本発明によれば、ラミネーションの回転積層角度として、360度/(P/N)の倍数角を除く角度に設定することで、特定の相にのみピッチ誤差が集中することを回避し、ピッチ誤差を全体的に分散させることで、VR型レゾルバの高精度化を図ることができる。さらに、ラミネーションの積層数を減少させることができ、VR型レゾルバの薄型化・小型化を実現できる。
[発明の実施形態1]
以下、各図を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
図2は角度位置検出機能を備えたダイレクトドライブモータの断面図である。同図に示すように、ダイレクトドライブモータには中空筒型のハウジング44内に収容された回転軸43が転がり軸受45を介して回転自在に軸支されている。回転軸43の下端部外周面には鋼板(或いは磁性体であれば他の素材のものに代えてもよい。)で成る薄板を積層し半径方向外側に向かって突出する複数の極歯を有する環状の回転子47が固定されており、これと対向するハウジング内周面には同様の薄板を積層し、半径方向内側に向かって突出する複数の磁極を備える固定子46が配置されている。
回転軸43には、回転軸43の絶対角度位置を検出するための単極レゾルバ40と、相対角度位置を検出するための多極レゾルバ10が組み込まれている。単極レゾルバ40は回転軸43の内周面に固定された環状の成層鉄心(モータ部の回転子47や固定子46と同様に銅板等の磁性体で成る薄板を積層したもの。以下同様。)から成るレゾルバロータ42と、ハウジング44に固定されてレゾルバロータ42と対峙する環状の成層鉄心からなるレゾルバステータ41から成る。多極レゾルバ10は回転軸43の内周面に固定された環状の成層鉄心からなるレゾルバロータ30と、ハウジング44に固定されてレゾルバロータ30と対峙する環状の成層鉄心からなるレゾルバステータ20から成る。
図1は多極レゾルバ10の平面図である。同図に示すように、レゾルバロータ30の内径中心はレゾルバステータ20の内径中心と一致しており、レゾルバロータ30とレゾルバステータ20との間隙のリラクタンスがレゾルバロータ30の回転角度位置により変化し、レゾルバロータ30の1回転でリラクタンス変化の基本波成分が複数周期となる構造を備えている。
レゾルバロータ30の内周面には等間隔に径方向に向けて内歯状に凸設された歯31が計160歯形成されている。レゾルバステータ20の環状ステータ基部21には、A相、B相及びC相のステータポール22が等間隔に径方向に向けて外歯状に48ポール凸設されている。ステータポール22の配列ピッチは、ロータ30の歯数(3+1/3)毎に1ポールとなるように調整されている。
各々のステータポール22の先端には突起状の2つの歯24が形成されている。ステータポール22の胴体部には各相毎に直列的に結線されたステータコイル23が巻回されている。ロータ30の歯31に対する歯24のピッチずれ量は1/3であり、それぞれ電気角0度で0/3歯、電気角+120度で1/3歯、電気角+240度で2/3歯、電気角+360度で3/3歯となる。つまり、多極レゾルバ10は、1/3ピッチで電気角120度毎にずれた3相信号を検出するように構成されている。
ステータ極数(ステータポール数)とロータ歯数(歯31の歯数)は上述の値に限定されるものではなく、任意の値に調整できる。高精度のN相VR型レゾルバを実現するために、ステータ極数としては、相数Nの倍数でなる偶数とし、且つ下記(1)式又は(2)式の何れかにより算出した値とすることが望ましい。ここで、Mは1〜3の整数である。
ステータ極数=ロータ歯数/(M+1/N) …(1)
ステータ極数=ロータ歯数/{M+(N−1)/N} …(2)
この多極レゾルバは、±1/Nピッチで電気角±360度/N毎にずれたN相の信号を出力するものであり、3相以外の構成にも適用できる。例えば、4相レゾルバの場合は、±1/4ピッチで電気角±90度毎にずれた4相の信号を検出し、6相レゾルバの場合は、±1/6ピッチで電気角±60度毎にずれた6相の信号を検出する。
レゾルバロータ30とレゾルバステータ20は上述の例えば、金型プレスにより歯型形状に加工された複数のラミネーション(珪素鋼板等の薄板)を回転積層して得られた成層鉄心である。ラミネーション1枚あたりの厚みは0.5mm以下が好ましい。ここで、回転積層について説明する。上述の通り、一枚一枚の薄板の成形には通常、金型プレスが用いられる(必要に応じてバリ取り等の仕上げ加工も施される。)。しかし、金型の有する形状誤差、プレス加工時に生じる加工誤差、その他により、加工されたものの形状には、例えば、歯のピッチ誤差などの誤差を含んでいる。このような一枚一枚の鋼板を金型により打ち抜いたときの位置関係を維持したまま積層してしまうと、上記のような形状誤差等の影響が完成後のレゾルバの検出精度の低下に反映してしまうことになる。その影響は本発明が対象とするような、特に高精度を必要とされるダイレクトドライブモータ用等として用いられるものの場合、無視できない場合がある。
そこで、上記の形状誤差等の影響を縮小することを目的として、薄板を積層する際に意図的に一枚一枚の薄板の位置関係を金型により打ち抜いたときの位置関係に対して1歯の角度の倍数だけ回転方向にずらすことが行われており、これを回転積層と称する。薄板の積層枚数が多い場合であれば、例えば、1歯ずつ回転して重ねていく、或いはランダムな回転角度で回転積層した場合でも、平均化効果により十分に高精度なレゾルバを得ることができる場合もある。
しかし、モータの小型化・薄型化を図るため、積層枚数を少なくする必要がある場合、これらのようなやり方では不十分である。少ない積層枚数で効率よく上記の形状誤差等の影響の抑制を図ることが望まれる。また、一枚の薄板の上に次の薄板を重ねる際の回転角度(回転積層角度)を任意に設定すればよいわけではなく、選んだ回転積層角度によっては多数重ねても効果の小さい場合があることがわかった。
そこで、本発明においては、レゾルバロータ30とレゾルバステータ20を構成する各層のラミネーションの回転積層角度として、下記(3)式の倍数角を除く角度に設定する。ここで、Pはステータポール数、Nは相数である。また、回転積層角度とは第1層目を基準とした回転角度のことをいう。
360度/(P/N) …(3)
N相多極レゾルバでは、同一相のステータポールが(3)式の角度おきに配置されているため、レゾルバステータ20を構成する各層の回転積層角度として、(3)式の倍数角を除く角度に設定することで、特定の相にのみ歯24のピッチ誤差が集中することを回避できる。このように、特定の相にピッチ誤差の影響が集中するのを避け、歯24のピッチ誤差等を全周にわたって各相に均等に分散させることが完成後のレゾルバの検出精度の向上に特に効果のあることがわかった。レゾルバステータ20のみならず、レゾルバロータ30についても同様にラミネーションの回転積層角度として、(3)式の倍数角を除く角度に設定することで、完成後、レゾルバロータ30をレゾルバステータ20に対向させた場合に、歯31のピッチ誤差等をN相全てに均等に配分できるため、平均効果により高精度な位置検出精度を得ることができる。
例えば、48ポールの3相レゾルバの場合では、ラミネーションの回転積層角度として、360度/(48/3)=22.5度の倍数を除く角度に設定する。同図に示す例では、レゾルバステータ20の回転積層角度として、2層目の回転積層角度θ1を60度、3層目の回転積層角度θ2を120度、4層目の回転積層角度θ3を180度、5層目の回転積層角度θ4を240度、6層目の回転積層角度θ5を300度としている。このように、各層の回転積層角度は22.5度の倍数を除く角度に設定されていればよく、同図に示す例に限定されるものではない。また、隣接層の回転積層角度の差分θn+1−θnは必ずしも一定である必要はない。
一方、レゾルバロータ30の回転積層角度としては、同図に示すように、2層目の回転積層角度φ1を72度、3層目の回転積層角度φ2を144度、4層目の回転積層角度φ3を216度、5層目の回転積層角度φ4を288度としている。このように、各層の回転積層角度は22.5度の倍数を除く角度に設定されていればよく、同図に示す例に限定されるものではない。また、隣接層の回転積層角度の差分φn+1−φnは必ずしも一定である必要はない。
尚、レゾルバステータ20やレゾルバロータ30について回転積層を施す場合には、例えば、図3のレゾルバステータ20の例に示すように、全周中の一箇所の内周面にノッチ25を施し、所定の回転角度で積層が行われているか否かを積層時に、或いは積層後にチェックし易くするのが好ましい。同図(A)はラミネーションが表面を向いている場合の平面図であり、同図(B)はラミネーションが裏面を向いている場合の平面図である。このように、ノッチ25を施すことで、ラミネーションの表裏を判別できるため、回転積層に好適である。同図に示す例では、ラミネーションが表面を向いている状態でのステータポール22の中心線をX線とし、ステータポール間の中心線をY線とした場合、例えば、X線とY線の中心線Z上にノッチ25を施している。レゾルバロータ30の場合は同様の要領で外周面にノッチを設ければよい。
以上、説明したように、本実施形態によれば、ステータ極数の比較的多い高精度レゾルバをさらに高精度化することが可能となる。また、ラミネーションの回転積層角度を上述のようにして適宜調整することで、例えば、金型プレス加工により打ち抜かれて得られる一枚一枚のラミネーション(薄板)の有する形状誤差等がレゾルバの検出精度に及ぼす影響を低減できるため、ラミネーションの積層枚数を少なくできる上に小径化にも有効である。ラミネーション1枚あたりの厚みを0.5mm以下に抑えれば、薄型・小型のVR型レゾルバを得ることができる。このような薄型・小型のVR型レゾルバは、NC工作機などのインデックステーブル、搬送装置、組み立て装置のロボットアームなどに組み込まれる小型のダイレクトドライブモータの位置検出装置に好適である。
[発明の実施形態2]
以下、各図を参照して本発明の第2実施形態について説明する。
図4は第2実施形態のVR型レゾルバ50の平面図である。同図に示すように、同レゾルバ50のレゾルバロータ70の内径中心はレゾルバステータ60の内径中心と一致しており、レゾルバロータ70とレゾルバステータ60との間隙のリラクタンスがレゾルバロータの回転角度位置により変化し、レゾルバロータ70の1回転でリラクタンス変化の基本波成分が複数周期となる構造を備えている。レゾルバロータ70の内周面には等間隔に径方向に向けて内歯状に凸設された歯71が多数形成されている。レゾルバステータ60の環状ステータ基部61には、A相、B相及びC相のステータポール62が等間隔に径方向に向けて外歯状に18ポール凸設されている。各々のステータポール62にはステータコイル63が巻回されている。
同図に示すような18ポールの3相レゾルバの場合では、ラミネーションの回転積層角度として、360度/(18/3)=60度の倍数を除く角度に設定する。ここでは、レゾルバステータ20の回転積層角度として同図に示すように、2層目の回転積層角度θ1を80度、3層目の回転積層角度θ2を160度、4層目の回転積層角度θ3を240度、5層目の回転積層角度θ4を320度、6層目の回転積層角度θ5を400度としている。このように、各層の回転積層角度は60度の倍数を除く角度に設定されていればよく、同図に示す例に限定されるものではない。また、隣接層の回転積層角度の差分θn+1−θnは必ずしも一定である必要はない。
一方、レゾルバロータ30の回転積層角度としては、同図に示すように、2層目の回転積層角度φ1を72度、3層目の回転積層角度φ2を144度、4層目の回転積層角度φ3を216度、5層目の回転積層角度φ4を288度としている。このように、各層の回転積層角度は60度の倍数を除く角度に設定されていればよく、同図に示す例に限定されるものではない。また、隣接層の回転積層角度の差分φn+1−φnは必ずしも一定である必要はない。
以上、説明したように、本実施形態によれば、上述の第1実施形態の効果に加えて、ステータ極数の比較的少ないレゾルバのピッチ誤差を平均化することで、位置検出精度の向上を図ることができる。
[発明の実施形態3]
以下、各図を参照して本発明の第3実施形態について説明する。
図5は第3実施形態のVR型レゾルバ80の平面図である。同図に示すように、同レゾルバ80のレゾルバロータ100の内径中心はレゾルバステータ90の内径中心と一致しており、レゾルバロータ100とレゾルバステータ90との間隙のリラクタンスがレゾルバロータの回転角度位置により変化し、レゾルバロータ100の1回転でリラクタンス変化の基本波成分が複数周期となる構造を備えている。レゾルバロータ100の内周面には等間隔に径方向に向けて内歯状に凸設された歯101が多数形成されている。レゾルバステータ90の環状ステータ基部91には、A相、B相及びC相のステータポール92が等間隔に径方向に向けて外歯状に30ポール凸設されている。各々のステータポール92には図示しないステータコイルが巻回される。
同図に示すような30ポールの3相レゾルバの場合では、ラミネーションの回転積層角度として、360度/(30/3)=36度の倍数を除く角度に設定する。ここでは、レゾルバステータ90の回転積層角度として同図に示すように、2層目の回転積層角度θ1を60度、3層目の回転積層角度θ2を120度、4層目の回転積層角度θ3を180度、5層目の回転積層角度θ4を240度、6層目の回転積層角度θ5を300度としている。このように、各層の回転積層角度は36度の倍数を除く角度に設定されていればよく、同図に示す例に限定されるものではない。また、隣接層の回転積層角度の差分θn+1−θnは必ずしも一定である必要はない。
一方、レゾルバロータ100の回転積層角度としては、同図に示すように、2層目の回転積層角度φ1を57.6度、3層目の回転積層角度φ2を115.2度、4層目の回転積層角度φ3を172.8度、5層目の回転積層角度φ4を230.4度、6層目の回転積層角度φ5を288度、7層目の回転積層角度φ6を345.6度、8層目の回転積層角度φ7を403.2度としている。このように、各層の回転積層角度は36度の倍数を除く角度に設定されていればよく、同図に示す例に限定されるものではない。また、隣接層の回転積層角度の差分φn+1−φnは必ずしも一定である必要はない。
尚、本実施形態ではレゾルバステータ90に形成されるボルト挿通孔94の角度間隔を60度、レゾルバロータ100に形成されるボルト挿通孔102の角度間隔を14.4としており、これらについても36度の倍数とは一致しないように選定されている。また、レゾルバステータ90に形成されるノッチ93はステータポール92の中間に位置しているが、ボルト挿通孔94との位置関係から表裏を判別できる。レゾルバロータ100に形成されているノッチ103についても同様にボルト挿通孔102との相対的な位置関係から表裏を判別できる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、上述の第1実施形態の効果に加えて、ステータ極数の比較的少ないレゾルバのピッチ誤差を平均化することで、位置検出精度の向上を図ることができる。
以上、3つの実施形態について述べたが、回転積層角度についてまとめるとともに、より好ましい回転積層角度の決め方について補足する。まず、上記の通り、レゾルバステータ、レゾルバロータとも360度/(P/N)の角度を避けることは基本である。レゾルバステータとレゾルバロータの何れか一方の回転積層角度のみについて、360度/(P/N)の角度を避けるように構成してもある程度の効果を得ることができる。しかし、双方の回転積層角度について、360度/(P/N)の角度を避けるように構成するのがより好ましい。レゾルバステータの場合はともかく、対向するレゾルバロータについても同様であることは注目すべき点である。
特に、レゾルバステータに関しては、上記の条件に加え、上記の各実施形態に示したように、ステータポールの形状誤差、ピッチ誤差等が各相に均等に分散されるように回転積層角度及び積層枚数を決めるのが好ましい。上記の各実施形態では何れも回転積層角度の決め方はこの方法に沿っている。即ち、図1を例にとると、基準角=0度、θ1=60度、θ2=120度、θ3=180度、θ4=240度、θ5=300度のそれぞれに対応するステータポールの符号が順にA,B,C,A,B,Cとなっている。従って、例えば、1層目の図1で基準角に対応するステータポール(ここではA相)の歯が形状誤差、或いは隣のステータポールの歯との間にピッチ誤差があるとすると、その誤差を含むステータポールの歯は、2層目に付いてはC相に、3層目についてはB相に、4層目に付いては再びA相に、5層目に付いてはC相に、そして6層目に付いてはB相に位置することになる。即ち、誤差を有する歯が各相に2枚ずつ割り振られる。このようにして1つの歯の有する誤差を影響が効率的に、効果的に除去できることがわかった。
さらに、特にレゾルバステータについては、上記の条件に加え、回転積層角度については、360度を等分した角度に設定するのがより好ましい。また、少ない枚数で効率よく誤差の影響を分散するために、6層程度で360度に達するように回転積層角度を選ぶのがより好ましい。
また、第3の実施形態のレゾルバロータのように、多少枚数を増やすことが可能であり、最後の薄板の積層角度が360度を超える(2周目に入る)場合、回転積層角度が360度の約数とならないように選ぶことで、即ち、2周目が1周目と歯がずれるように配分することにより、レゾルバロータの歯の有する形状誤差等を効果的に除去可能となる。
上記の各実施形態ではレゾルバロータがレゾルバステータの外周側に配されるアウタロータ型の場合について述べたが、勿論、インナロータ型のレゾルバについても適用可能である。
また、レゾルバロータをボルトで固定する場合にも、本件で示している360度/(P/N)の倍数角を除く(ロータ回転位相角と同じ)角度指定で固定することがさらに好ましく、ボルト固定時に発生するロータの歪みの影響やボルトに起因する渦電流の影響を低減する事に寄与される。
第1実施形態のVR型レゾルバの平面図である。 第1実施形態のダイレクトドライブモータの断面図である。 レゾルバステータのノッチ部分を中心とする拡大図である。 第2実施形態のVR型レゾルバの平面図である。 第3実施形態のVR型レゾルバの平面図である。
符号の説明
10,50,80…VR型レゾルバ
20,60,90…レゾルバステータ
21,61…ステータ基部
22,62…ステータポール
23,63…ステータコイル
30,70,100…レゾルバロータ

Claims (3)

  1. 環状ステータ基部の円周方向に沿って均等に配されたステータポールを備えるステータと、前記ステータとの相対的な角度位置を変化させることで前記ステータとの間隙のリラクタンス成分を変化せしめるロータとを備えたVR型レゾルバの鉄心構造であって、
    前記ステータとロータのうち少なくとも何れか一方は、複数のラミネーションを回転積層した積層構造として構成され、ステータポール数をP、相数をNとしたとき、各層のラミネーションの回転積層角度は360度/(P/N)の倍数角を除く角度に設定されている、VR型レゾルバの鉄心構造。
  2. 請求項1に記載の鉄心構造を具備するVR型レゾルバを角度位置検出器として備えたダイレクトドライブモータ。
  3. 環状ステータ基部の円周方向に沿って均等に配されたステータポールを備えるステータと、前記ステータとの相対的な角度位置を変化させることで前記ステータとの間隙のリラクタンス成分を変化せしめるロータとを備えたVR型レゾルバの製造方法であって、
    ステータポール数をP、相数をNとしたとき、前記ステータとロータのうち少なくとも何れか一方を構成するラミネーションの回転積層角度を360度/(P/N)の倍数角を除く角度で回転積層する、VR型レゾルバの製造方法。
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