JP4225933B2 - 光ディスク駆動装置 - Google Patents

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本発明は、記録媒体上において球面収差を補正して最適な光スポットを照射させるための球面収差補正光学系を備える光学ヘッドと、該球面収差補正光学系の駆動制御を行う収差補正制御手段とを具備し、記録媒体に光学的に情報の記録/再生を行う際に球面収差補正制御を行うようにした光ディスク駆動装置に関するものである。
光学式記録再生装置は、波長780nm付近の近赤外光を使用した基板厚1.2mmのCDから、波長660nm付近の赤色光を使用した基板厚0.6mmのDVD、さらに波長405nm付近の青紫色光を使用した基板厚0.1mmの光ディスクの採用と、波長を短くすることによる高密度化が進められている。このため、光ディスク駆動装置としては、新しい種類の光ディスクに対応するだけでなく、過去の資産を生かすために、従来からある光ディスクに対応する光ディスク駆動装置が求められている。
単一種または複数種の光ディスクに対応した従来の光学ヘッドを用いたディスク駆動装置としては、例えば以下のようなものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この光学ヘッドは、DVD用のレーザ光を発振するレーザチップとCD用のレーザ光を発振するレーザチップとを1つのパッケージに収納した2波長マルチレーザを用い、DVDディスクの記録/再生においては、DVD用のレーザ光を発光させて、そのレーザ光を回折格子を経てハーフミラーに入射させ、該ハーフミラーを透過するレーザ光をフロントモニタで受光して光量調整を行い、ハーフミラーで反射されるレーザ光は、コリメータレンズで平行光に変換して対物レンズにより光ディスク(この場合、DVDディスク)に集光させている。さらに、DVDディスクの再生においては、光ディスクからの戻り光を往路とは逆の経路を辿ってハーフミラーに入射させ、該ハーフミラーを透過する戻り光を検出レンズを経て光検出器で受光するようにしている。
また、CDディスクの記録/再生においては、CD用のレーザ光を発光させ、そのレーザ光を、同様に、回折格子を経てハーフミラーに入射させ、該ハーフミラーを透過するレーザ光をフロントモニタで受光して光量調整を行い、ハーフミラーで反射されるレーザ光は、コリメータレンズで平行光に変換して対物レンズにより光ディスク(この場合、CDディスク)に集光させている。さらに、CDディスクの再生においては、光ディスクからの戻り光を往路とは逆の経路を辿ってハーフミラーに入射させ、該ハーフミラーを透過する戻り光を検出レンズを経て光検出器で受光するようにしている。
上記光学ヘッドを用いる光学式記録再生装置においては、球面収差の変化は、ディスクの透明基板の厚み誤差や、多層ディスクの層間移動におけるフォーカスジャンプ時や、対物レンズの製造誤差や、装置内の湿度変化等により発生する。そのため、球面収差の変化を補正する必要がある。
球面収差の変化を補正する従来技術としては、光軸方向に移動される際に球面収差を補正する可動レンズ群の位置を位置検出センサで検出し、光ディスクの透明基板の厚みに応じて可動レンズ群の位置制御を閉ループ制御で行う技術(例えば、特許文献2参照)が知られている。具体的には、メモリおよび制御回路(CPU)等から構成された周知のデジタルシグナルプロセッサ(DSP)による収差補正手段の、メモリから読み出された目標位置情報に基づいてレンズ駆動手段が可動レンズ群を移動操作し、次に、フォーカスサーボ動作を開始し、その後、RF信号等をモニタしながら可動レンズ群の位置を最適な位置になるまで微調整し、該最適な位置を目標位置としてメモリに記憶するように構成されている。
特開2003−203376号公報(図7) 特開2002−352449号公報(図7)
青紫色光の光源から照射された光ビームを固定レンズと可動レンズとレンズ群とから成る球面収差光学系に入射させる構成にする場合、青紫色光に対応する光学系に加えて、基板厚が0.6mmの光ディスクの情報を検出するために赤色半導体レーザおよび対物レンズを備える光学系を別に設けるため、2個の光学ヘッドが必要になるが、装置内に2個の光学ヘッドを搭載すると低コスト化が困難になり、2個の光学系を一体化した光学ヘッドを構成した場合には小型化が困難になる。また、従来からある光ディスクであるCDやDVDのディスクに対しても球面収差補正を行うように構成した場合には、装置の初期化処理を行う時間である、電源投入からユーザが記録/再生を行い得るようになるまでの時間がかかり過ぎることになる。
本発明は、単一種または複数種の記録媒体の記録再生の互換性を確保するとともに単一の対物レンズを用いることにより小型化した光学ヘッドを使用して、球面収差光学系の可動レンズの制御動作を簡素化することにより、信頼性を向上させた光ディスク駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の第1発明は、 第1の記録媒体に対応する第1の光としての青紫色光を発光する第1の発光素子と、上記第1の光を平行光にするコリメータレンズと、該コリメータレンズで平行光にされた上記第1の光を上記第1の記録媒体に集光させる対物レンズと、上記第1の発光素子と上記対物レンズとの間の光路上に支持される固定レンズおよび可動レンズから成る球面収差補正光学系とを具える光学ヘッドと、上記球面収差補正光学系の駆動制御を行う収差補正制御手段とを具備した光ディスク駆動装置であって、
上記光ディスク駆動装置の電源投入時には、上記収差補正制御手段に予め格納された上記第1の記録媒体に対応する初期設定情報に基づく初期位置に、上記球面収差補正光学系の可動レンズを移動静止させるフィードフォワード制御を行い、
上記球面収差補正光学系の可動レンズの中心付近に回折レンズを形成するとともに、該回折レンズで回折した収束する光ビームを受光する光学的位置検出素子を設け、上記第1の記録媒体の上記光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、上記回折レンズで回折した収束する光ビームを上記光学的位置検出装置で受光することにより、上記収差補正制御手段に予め格納された上記第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、上記球面収差補正光学系の可動レンズを移動させるフィードバック制御を行うようにしたことを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項2に記載の第2発明は、第1の記録媒体に対応する第1の光としての青紫色光を発光する第1の発光素子と、第2の記録媒体に対応する第2の光としての赤色光を発光する第2の発光素子と、上記第1の光および上記第2の光を平行光にするコリメータレンズと、該コリメータレンズで平行光にされた上記第1の光および上記第2の光をほぼ同一光路に合成する単一のビーム合成手段と、該ビーム合成手段を経た上記第1の光および上記第2の光を対応する上記第1の記録媒体および上記第2の記録媒体に集光させる対物レンズと、上記ビーム合成手段と上記対物レンズとの間の光路上に支持される固定レンズおよび可動レンズから成る球面収差補正光学系とを具える光学ヘッドと、上記球面収差補正光学系の駆動制御を行う収差補正制御手段とを具備した光ディスク駆動装置であって、
上記光ディスク駆動装置の電源投入時には、上記収差補正制御手段に予め格納された上記第1の記録媒体に対応する初期設定情報に基づく初期位置に、上記球面収差補正光学系の可動レンズを移動静止させるフィードフォワード制御を行い、
上記球面収差補正光学系の可動レンズの中心付近に回折レンズを形成するとともに、該回折レンズで回折した収束する光ビームを受光する光学的位置検出素子を設け、上記第1の記録媒体の上記光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、上記回折レンズで回折した収束する光ビームを上記光学的位置検出装置で受光することにより、上記収差補正制御手段に予め格納された上記第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、上記球面収差補正光学系の可動レンズを移動させるフィードバック制御を行うようにしたことを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項3に記載の第3発明は、第1の記録媒体に対応する第1の光としての青紫色光を発光する第1の発光素子と、第2の記録媒体に対応する第2の光としての赤色光を発光する第2の発光素子と、上記第1の記録媒体および上記第2の記録媒体と基板厚が異なる第3の記録媒体に対応する第3の光としての近赤外光を発光する第3の発光素子と、上記第1の光および上記第2の光を平行光にする第1のコリメータレンズと、上記第3の光を平行光にする第2のコリメータレンズと、上記第1のコリメータレンズで平行光にされた上記第1の光および上記第2の光をほぼ同一光路に合成する単一の第1のビーム合成手段と、該第1のビーム合成手段を経た上記第1の光および上記第2の光と上記第2のコリメータレンズで平行光にされた上記第3の光とをほぼ同一光路に合成する単一の第2のビーム合成手段と、該第2のビーム合成手段を経た上記第1の光、上記第2の光および上記第3の光を対応する上記第1の記録媒体、上記第2の記録媒体および上記第3の記録媒体に集光させる対物レンズと、上記第1のビーム合成手段と上記第2のビーム合成手段との間の光路上に支持される固定レンズおよび可動レンズから成る球面収差補正光学系とを具える光学ヘッドと、上記球面収差補正光学系の駆動制御を行う収差補正制御手段とを具備した光ディスク駆動装置であって、
上記光ディスク駆動装置の電源投入時には、上記収差補正制御手段に予め格納された上記第1の記録媒体に対応する初期設定情報に基づく初期位置に、上記球面収差補正光学系の可動レンズを移動静止させるフィードフォワード制御を行い、
上記球面収差補正光学系の可動レンズの中心付近に回折レンズを形成するとともに、該回折レンズで回折した収束する光ビームを受光する光学的位置検出素子を設け、上記第1の記録媒体の上記光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、上記回折レンズで回折した収束する光ビームを上記光学的位置検出装置で受光することにより、上記収差補正制御手段に予め格納された上記第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、上記球面収差補正光学系の可動レンズを移動させるフィードバック制御を行うようにしたことを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項4に記載の第4発明は、第1の記録媒体に対応する第1の光としての青紫色光を発光する第1の発光素子と、第2の記録媒体に対応する第2の光としての赤色光を発光する第2の発光素子と、上記第1の光を平行光にする第1のコリメータレンズと、上記第2の光を平行光にする第2のコリメータレンズと、上記第1のコリメータレンズで平行光にされた上記第1の光をビーム整形する単一のビーム整形手段と、上記ビーム整形手段を経た上記第1の光および上記第2のコリメータレンズで平行光にされた上記第2の光をほぼ同一光路に合成する単一のビーム合成手段と、該ビーム合成手段を経た上記第1の光および上記第2の光を対応する上記第1の記録媒体および上記第2の記録媒体に集光させる対物レンズと、上記ビーム整形手段と上記対物レンズとの間の光路上に支持される固定レンズおよび可動レンズから成る球面収差補正光学系とを具える光学ヘッドと、上記球面収差補正光学系の駆動制御を行う収差補正制御手段とを具備した光ディスク駆動装置であって、
上記光ディスク駆動装置の電源投入時には、上記収差補正制御手段に予め格納された上記第1の記録媒体に対応する初期設定情報に基づく初期位置に、上記球面収差補正光学系の可動レンズを移動静止させるフィードフォワード制御を行い、
上記球面収差補正光学系の可動レンズの中心付近に回折レンズを形成するとともに、該回折レンズで回折した収束する光ビームを受光する光学的位置検出素子を設け、上記第1の記録媒体の上記光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、上記回折レンズで回折した収束する光ビームを上記光学的位置検出装置で受光することにより、上記収差補正制御手段に予め格納された上記第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、上記球面収差補正光学系の可動レンズを移動させるフィードバック制御を行うようにしたことを特徴とする。
請求項5に記載の第5発明は、上記回折レンズはホログラムレンズであることを特徴とする。
請求項6に記載の第6発明は、上記光学ヘッドは、上記第1の発光素子および上記第2の発光素子を同一パッケージに収納したことを特徴とする。
請求項7に記載の第7発明は、上記単一のビーム合成手段は、波長選択素子よりなることを特徴とする。
請求項8に記載の第8発明は、上記単一のビーム合成手段は、ダイクロイックミラーよりなることを特徴とする。
第1発明によれば、第1の発光素子からの青紫色光の第1の光をコリメータレンズで平行光とした後、対物レンズにより第1の記録媒体に集光させるようにしたので、簡単な構成で第1の光の光軸を対物レンズの光軸に一致させることができ、単一種または複数種の記録媒体の記録再生の互換性を確保するとともに単一の対物レンズを用いることにより小型化した光学ヘッドを提供することができる。また、光ディスク駆動装置の電源投入時には、第1の記録媒体の光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、収差補正制御手段に予め格納された第1の記録媒体に対応する初期設定情報に基づく初期位置に、球面収差補正光学系の可動レンズを移動静止させるフィードフォワード制御を行うので、球面収差光学系の可動レンズの制御動作が簡素化されることになり、信頼性を向上させた光ディスク駆動装置を提供することができる。また、球面収差補正光学系の可動レンズの中心付近に回折レンズを形成するとともに、該回折レンズで回折した収束する光ビームを受光する光学的位置検出素子を設け、第1の記録媒体の光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、回折レンズで回折した収束する光ビームを光学的位置検出装置で受光することにより、収差補正制御手段に予め格納された第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、球面収差補正光学系の可動レンズを移動させるフィードバック制御を行うので、球面収差光学系の可動レンズの制御動作が簡素化されて可動レンズ用アクチュエータの負担が軽減されることになり、信頼性を向上させた光ディスク駆動装置を提供することができ、さらに、位置検出のために新たに発光素子を設ける必要がなくなり、部品点数を増やすことなく可動レンズの位置を直接検出できるとともに、正確な位置検出および光学的位置検出素子上において最適な光スポットを照射できることによって、最適な感度が得られるようになる。
第2発明によれば、第1の発光素子からの青紫色光の第1の光と、第2の発光素子からの赤色光の第2の光とをコリメータレンズで平行光とした後、ビーム合成手段を屈折透過させることにより、それらをビーム整形してほぼ同一光路に合成し、このビーム合成手段を経た第1の光、第2の光を対物レンズにより対応する第1の記録媒体、第2の記録媒体に集光させるようにしたので、簡単な構成で第1の光および第2の光の光軸を対物レンズの光軸に一致させることができ、単一種または複数種の記録媒体の記録再生の互換性を確保するとともに単一の対物レンズを用いることにより小型化した光学ヘッドを提供することができる。また、光ディスク駆動装置の電源投入時には、第1の記録媒体の光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、収差補正制御手段に予め格納された第1の記録媒体に対応する初期設定情報に基づく初期位置に、球面収差補正光学系の可動レンズを移動静止させるフィードフォワード制御を行うので、球面収差光学系の可動レンズの制御動作が簡素化されることになり、信頼性を向上させた光ディスク駆動装置を提供することができる。また、球面収差補正光学系の可動レンズの中心付近に回折レンズを形成するとともに、該回折レンズで回折した収束する光ビームを受光する光学的位置検出素子を設け、第1の記録媒体の光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、回折レンズで回折した収束する光ビームを光学的位置検出装置で受光することにより、収差補正制御手段に予め格納された第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、球面収差補正光学系の可動レンズを移動させるフィードバック制御を行うので、球面収差光学系の可動レンズの制御動作が簡素化されて可動レンズ用アクチュエータの負担が軽減されることになり、信頼性を向上させた光ディスク駆動装置を提供することができ、さらに、位置検出のために新たに発光素子を設ける必要がなくなり、部品点数を増やすことなく可動レンズの位置を直接検出できるとともに、正確な位置検出および光学的位置検出素子上において最適な光スポットを照射できることによって、最適な感度が得られるようになる。
第3発明によれば、第1の発光素子からの青紫色光の第1の光と、第2の発光素子からの赤色光の第2の光とを第1のコリメータレンズで平行光とした後、第1のビーム合成手段を屈折透過させることにより、それらをビーム整形してほぼ同一光路に合成し、第3の発光素子からの近赤外光の第3の光を第2のコリメータレンズで平行光とした後、この第3の光と第1のビーム合成手段を経た第1の光、第2の光とを第2のビーム合成手段を屈折透過させることにより、それらをビーム整形してほぼ同一光路に合成し、これら第2のビーム合成手段を経た第1の光、第2の光および第3の光を対物レンズにより対応する第1の記録媒体、第2の記録媒体および第3の記録媒体に集光させるようにしたので、簡単な構成で第1の光、第2の光および第3の光の光軸を対物レンズの光軸に一致させることができ、単一種または複数種の記録媒体の記録再生の互換性を確保するとともに単一の対物レンズを用いることにより小型化した光学ヘッドを提供することができる。また、光ディスク駆動装置の電源投入時には、第1の記録媒体の光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、収差補正制御手段に予め格納された第1の記録媒体に対応する初期設定情報に基づく初期位置に、球面収差補正光学系の可動レンズを移動静止させるフィードフォワード制御を行うので、球面収差光学系の可動レンズの制御動作が簡素化されることになり、信頼性を向上させた光ディスク駆動装置を提供することができる。また、球面収差補正光学系の可動レンズの中心付近に回折レンズを形成するとともに、該回折レンズで回折した収束する光ビームを受光する光学的位置検出素子を設け、第1の記録媒体の光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、回折レンズで回折した収束する光ビームを光学的位置検出装置で受光することにより、収差補正制御手段に予め格納された第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、球面収差補正光学系の可動レンズを移動させるフィードバック制御を行うので、球面収差光学系の可動レンズの制御動作が簡素化されて可動レンズ用アクチュエータの負担が軽減されることになり、信頼性を向上させた光ディスク駆動装置を提供することができ、さらに、位置検出のために新たに発光素子を設ける必要がなくなり、部品点数を増やすことなく可動レンズの位置を直接検出できるとともに、正確な位置検出および光学的位置検出素子上において最適な光スポットを照射できることによって、最適な感度が得られるようになる。
第4発明によれば、第1の発光素子からの青紫色光の第1の光を第1のコリメータレンズで平行光とした後、ビーム整形手段でビーム整形し、第2の発光素子からの赤色光の第2の光を第2のコリメータレンズで平行光とした後、ビーム整形手段を経た第1の光および第2のコリメータレンズで平行光にされた第2の光を、ビーム合成手段を透過屈折させることにより、それらをビーム整形してほぼ同一光路に合成し、このビーム合成手段を経た第1の光および第2の光を対物レンズにより対応する第1の記録媒体および第2の記録媒体に集光させるようにしたので、簡単な構成で第1の光および第2の光の光軸を対物レンズの光軸に一致させることができ、単一種または複数種の記録媒体の記録再生の互換性を確保するとともに単一の対物レンズを用いることにより小型化した光学ヘッドを提供することができる。また、光ディスク駆動装置の電源投入時には、第1の記録媒体の光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、収差補正制御手段に予め格納された第1の記録媒体に対応する初期設定情報に基づく初期位置に、球面収差補正光学系の可動レンズを移動静止させるフィードフォワード制御を行うので、球面収差光学系の可動レンズの制御動作が簡素化されることになり、信頼性を向上させた光ディスク駆動装置を提供することができる。また、球面収差補正光学系の可動レンズの中心付近に回折レンズを形成するとともに、該回折レンズで回折した収束する光ビームを受光する光学的位置検出素子を設け、第1の記録媒体の光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、回折レンズで回折した収束する光ビームを光学的位置検出装置で受光することにより、収差補正制御手段に予め格納された第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、球面収差補正光学系の可動レンズを移動させるフィードバック制御を行うので、球面収差光学系の可動レンズの制御動作が簡素化されて可動レンズ用アクチュエータの負担が軽減されることになり、信頼性を向上させた光ディスク駆動装置を提供することができ、さらに、位置検出のために新たに発光素子を設ける必要がなくなり、部品点数を増やすことなく可動レンズの位置を直接検出できるとともに、正確な位置検出および光学的位置検出素子上において最適な光スポットを照射できることによって、最適な感度が得られるようになる。
第5発明によれば、回折レンズはホログラムレンズであるので、このホログラムレンズで回折した一部の光がホログラムレンズに設けた光学的位置検出素子上に形成する光スポットの位置により、球面収差補正光学系の可動レンズの位置を検出することができる。
第6発明によれば、第1の発光素子および第2の発光素子が同一パッケージに収納されている光学ヘッドを用いたので、部品点数を削減でき、それに伴って光学的調整も容易になりコストダウンを図ることができるとともに、光学ヘッドをより小形にできる。
第7発明によれば、単一のビーム合成手段は、波長選択素子よりなるので、ビーム合成手段を透過屈折させることにより、第1の光および第2の光をほぼ同一光路に合成し、このビーム合成手段を経た第1の光および第2の光を対物レンズにより対応する第1の記録媒体および第2の記録媒体に集光させるようにして、簡単な構成で第1の光および第2の光の光軸を対物レンズの光軸に一致させることができ、単一の対物レンズを用いることにより小型化した光学ヘッドを提供することができる。
第8発明によれば、単一のビーム合成手段は、ダイクロイックミラーよりなるので、ビーム合成手段を透過屈折させることにより、第1の光および第2の光をほぼ同一光路に合成し、このビーム合成手段を経た第1の光および第2の光を対物レンズにより対応する第1の記録媒体および第2の記録媒体に集光させるようにして、簡単な構成で第1の光および第2の光の光軸を対物レンズの光軸に一致させることができ、単一の対物レンズを用いることにより小型化した光学ヘッドを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態の光ディスク駆動装置に用いる光学ヘッドの構成を示す図である。本実施形態の光ディスク装置に用いる光学ヘッドは、図1に示すように、波長405nm付近の青紫色光(第1の光)を発光するレーザチップ11および波長660nm付近の赤色光(第2の光)を発光するレーザチップ12を一つのパッケージに収容したハイブリッド型またはモノリシック型の一体型の半導体レーザ13を用い、この一体型の半導体レーザ13から出射される第1の光および第2の光の光軸を、単一のビーム合成手段である整形プリズム15により、球面補正光学系25の球面収差補正レンズ群25a,25bおよび対物レンズ1の光軸と一致させるようにしたものである。
一体型の半導体レーザ13は、第1の光に対応した基板厚(例えば、0.1mmまたは0.6mm)の記録媒体2が装置にセットされた場合はレーザチップ11から第1の光を発光させ、第2の光に対応した基板厚(例えば、0.6mm)の記録媒体2が装置にセットされた場合はレーザチップ12から第2の光を発光させるようにして、この一体型の半導体レーザ13から出射される第1の光、第2の光を回折格子16により3ビームに分離した後、コリメータレンズ17により平行光束として整形プリズム15に入射させる。
整形プリズム15は、例えばSF11の硝材に、第1の光および第2の光が入射する入射面15aと、この入射面15aと非平行で第1の光および第2の光を出射させる出射面15bとを形成して構成する。
また、整形プリズム15を利用して往復光路を分離するビームスプリッタを構成するため、整形プリズム15の出射面15bを対物レンズ1の光軸に対して45°の斜面に形成すると共に、この出射面に例えばP偏光に対しては80%を透過して、残りの20%を反射し、S偏光に対しては100%反射する偏光膜20を介して、例えばBK7の硝材からなる直角三角プリズム21を接合する。
本実施形態では、一体型の半導体レーザ13を、コリメータレンズ17を経て整形プリズム15の入射面15aに入射する第1の光の入射角が、第2の光の入射角よりも大きくなるように配置して、第1の光、第2の光を入射面15aを屈折透過させてビーム整形した後、それらの光軸を球面補正光学系25の球面収差補正レンズ群25a,25bおよび対物レンズ1の光軸に一致させて、出射面15bを経て偏光膜20にP偏光で入射させる。
偏光膜20に入射した第1の光、第2の光のうち、該偏光膜20で反射される光は、モニタ用光検出器22で受光して、その出力に基づいてレーザチップ11,12の発光量を調整し、偏光膜20を透過した光は、直角三角プリズム21の面21aから出射させる。
直角三角プリズム21の面21aから出射する第1の光、第2の光は、1/4波長板23で円偏光に変換した後、球面収差光学系25の球面収差補正レンズ群25a,25bに入射させる。球面収差補正レンズ群25a,25bは、入射された第1の光または第2の光を、1/4波長板23が接合された単一の凹レンズからなる固定レンズ25aにより拡散光とし、単一の凸レンズからなる可動レンズ25bによって入射した第1の光を平行光にするとともに、第2の光を対物レンズ特性に合わせた平行光または発散光にする。すなわち、球面収差補正レンズ群25a,25bは、入射する光束径を拡大する機能を持たせたビームエキスパンダとして構成されている。この可動レンズ25bは、光軸方向に移動可能に支持されており、可動レンズ25bの周囲に巻回された駆動コイル25eとその近傍に離間して固定された永久磁石25fとで構成された可動コイル型リニアモータのアクチュエータ25gを備えている。この駆動コイル25eに駆動電流が供給されると、可動レンズ25bは、光軸方向に移動する。
可動レンズ25bの中心にはホログラムレンズ25cが形成されており、このホログラムレンズ25cで回折した一部の光は光学的位置検出素子であるPSD25d上に数ミクロンの光スポットを形成する。PSD25d上に照射された光スポットの位置により、可動レンズの位置を検出することができる。このPSDとしては、例えば、浜松ホトニクス社製の型番S5990等の受光面が4mm角の位置検出センサを用いることができる。PSD25上の光スポットは、検出精度を保つため、直径が0.5mm程度であることが望ましい。
なお、上記アクチュエータ25gは、可動磁石型のリニアモータを用いてもよい。また、上記に代えて、図2に示すような、単一の凸レンズからなる固定レンズ25aと単一の凹レンズからなる可動レンズ25bとの組み合わせを用いてもよい。さらに、上記PSD25dは、光学式センサや磁気センサに置き換えることも可能である。
可動レンズ25dを出射した光は、反射ミラー24で反射させ、さらに波長選択開口フィルタ30により、対物レンズ1の瞳上での開口数を、第1の光に対しては開口制限せず、第2の光に対しては開口率NAを0.35〜0.45に制限して、対物レンズ1により対応する記録媒体2の記録層S1,S2に集光させて情報の記録/再生を行う。
また、情報の再生において、記録媒体2で反射される第1の光、第2の光の戻り光は、往路とは逆の経路を辿って偏光膜20に入射させ、該偏光膜20で反射される戻り光を直角三角プリズム21から出射させた後、トーリックレンズ26で集束してダイクロイックプリズム27に入射させる。
ダイクロイックプリズム27は、第1の光は透過させ、第2の光は反射させるように構成し、このダイクロイックプリズム27を透過する第1の光の戻り光を第1の光検出器28で受光して、公知の非点収差法によるフォーカスエラー、3ビーム法によるトラッキングエラーを検出すると共に、第1の光に対応する基板厚の記録媒体2に記録されている記録信号を検出する。また、ダイクロイックプリズム27で反射される第2の光の戻り光は、第2の光検出器29で受光して、同様に公知の非点収差法によるフォーカスエラー、3ビーム法によるトラッキングエラーを検出すると共に、第2の光に対応する基板厚の記録媒体2に記録されている記録信号を検出する。
図3は本発明の第1〜第4実施形態の光ディスク駆動装置の制御系の構成を示す図である。本実施形態のディスク駆動装置の制御系は、記録媒体(光ディスク)2に対して情報の記録や消去または再生を行う光学ヘッド(ここでは図示せず)の動作を制御するものであり、図3に示すように、記録媒体2を回転駆動するスピンドルモータ51を含む制御系全体を制御するマイコン52を備えており、マイコン52は、スピンドルモータドライバ53を介してスピンドルモータ51を所定の回転速度で回転駆動する。スピンドルモータドライバ53の出力端は、光学ヘッドのサーボ系を制御する収差補正制御手段(DSP)54のCPU55に接続されている。
マイコン52はまた、半導体レーザ11(図1,図5、図6共通),半導体レーザ12(図1、図5の場合のみ)、半導体レーザ32(図5、図6の場合のみ)の中から1つを選択して、選択した半導体レーザの出力を制御するLDドライバ56を介して当該半導体レーザを所定の光強度で発光させる。マイコン52はさらに、スピンドルモータ51に直結された図示しないターンテーブル上にクランプされた記録媒体2の基板厚が0.1mm、0.6mm、1.2mmの何れであるかを識別する基板厚識別手段57からの出力信号に基づいてサーボ系全体を制御する。
収差補正制御手段(DSP)54は、各種制御を行うCPU55と、後述する初期設定情報や最適設定情報等の情報やデータを記憶するメモリ58と、球面補正光学系25の可動レンズ25bの位置制御を行うレンズ制御手段を具備して成る。収差補正制御手段(DSP)54の1つの出力端には、ドライバ60を介して、対物レンズ駆動用コイル61aおよび永久磁石61bよりなる対物レンズのフォーカスおよびトラッキング用のアクチュエータ61が接続されており、収差補正制御手段(DSP)54からの指示に基づいてアクチュエータ61の制御が行われる。また、収差補正制御手段(DSP)54の他の出力端には、ドライバ62を介して、球面補正光学系25の可動レンズ駆動用コイル25eおよび永久磁石25fbよりなる可動レンズのアクチュエータ25gが接続されており、収差補正制御手段(DSP)54からの指示に応じて、アクチュエータ25gの駆動制御が行われる。
光学ヘッド内に配置された記録媒体からの反射光を受光した光検出器28,29(図1,図5、図6共通),光検出器35(図5、図6の場合のみ)からの出力信号および、可動レンズ25bに設けられたPSD25dからの出力信号である可動レンズの位置信号(可動レンズの光軸方向の位置誤差信号および情報(RF)信号を含む)は、A/D変換器63でデジタル化された後に、収差補正制御手段(DSP)54に取り込まれる。収差補正制御手段(DSP)54は、これらの信号に基づき、対物レンズのフォーカスやトラッキング制御の他に、サーボ制御の前に球面収差補正制御を行う。この球面収差補正制御としては、「電源投入時のみに実施する球面収差補正制御」と「電源投入状態のときに実施する球面収差補正制御」との2通りの制御を行うが、両者に共通する動作としては、まず、メモリ58から読み出した目標位置情報に基づいて球面収差補正光学系25の可動レンズ25bを移動操作し、次に、フォーカスサーチ動作を開始し、その後、RF信号等をモニタしながら可動レンズ25bの位置を微調整して、最適位置になったら、そのときの位置情報を目標位置としてメモリ58に記憶する動作を行う。
なお、メモリ58には、球面収差補正制御を行う際に用いる「対物レンズの特性と可動レンズの最適位置との関係に関する情報」を予め格納するものとするが、代わりに、第2の光である赤色光を発光する場合に、初期動作時の試し書き処理時や多層記録用光ディスクを用いる場合のフォーカスジャンプ時等に同様の処理を実行して、メモリ58に可動レンズの最適位置との関係に関する情報を書き込むようにしてもよい。以下に、上述した2通りの球面収差補正制御を詳細に説明する。
[電源投入時のみに実施する球面収差補正制御]
光ディスク駆動装置の電源投入に応じて起動される図4の球面収差補正制御プログラムにおいて、まず、ステップS1では、スピンドルモータを回転停止させた状態で、記録媒体(以下、ディスクという)2のローディングが開始されると、次のステップS2では、ディスククランプ状態を検出する。その間、図示しない位置検出器の出力に基づいて、昇降モータは停止している。次のステップS3では、光学ヘッドをディスク最内周からホームポジションに移動させた後に停止させる。
次のステップS4では、所定の半導体レーザ(本実施形態では、第1の光である波長405nm付近の青紫色光を発光するレーザチップ11)を発光させると同時に、ディスクの回転を開始させ、次のステップS5では、フィードフォワード(F/F)制御による球面収差補正制御を開始する。具体的には、ディスクが第1の光に対応した基板厚(例えば、0.1mm)の記録媒体2である場合に適した初期設定値をメモリ58から読み出し、その初期設定値に基づく初期設定位置に、球面収差補正光学25系の可動レンズ25bを移動静止させるフィードフォワード制御を行う。このフィードフォワード(F/F)制御による球面収差補正制御は、次のステップS6において、回転速度が所定値(例えば300rpm)に達するまで継続される。
次のステップS6において回転速度が所定値(例えば300rpm)に達したとき、制御をステップS7に進める。ステップS7では、対物レンズによりフォーカスサーチを開始する。次のステップS8では、フィードフォワード(F/F)制御による球面収差補正制御がOKかNGかをチェックし、NGの場合は所定回数リトライを行う。その後、ステップS9では、フォーカス、トラッキングサーボ制御を開始し、次のステップS10では、コントロールトラックの再生からディスクの種類(第1実施形態の場合、第1の記録媒体/第2の記録媒体)を識別する。
[電源投入状態のときに実施する球面収差補正制御]
電源投入状態のときに、光ディスク駆動装置へディスクが挿入装着されると、スピンドルモータを回転停止させた状態で、所定の半導体レーザ(本実施形態では、第1の光である波長405nm付近の青紫色光を発光するレーザチップ11)を発光させ、その後、フォーカスサーチ動作を開始する。このフォーカスサーチ動作による基板厚識別手段57からの出力信号によって、基板厚が識別されるとともに、ディスクの有無が判別される。その後、マイコン52は、基板厚識別手段57からの出力信号によって得られる情報に基づき、収差補正制御手段(DSP)54内のCPU55に対し、球面収差補正の動作指令を以下のようにして行う。すなわち、(1)挿入されたディスクが第1の光に対応した基板厚(例えば、0.1mm)の記録媒体2である場合には、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光する際に、収差補正制御手段54のメモリ58に予め格納(記憶)された第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、球面収差補正光学系25の可動レンズ25bを移動させてRF信号等をモニタしながら可動レンズ25bの位置を微調整するフィードバック(F/B)制御を行い、(2)挿入されたディスクが第2の光に対応した基板厚(例えば、0.6mm)の記録媒体2である場合には、当該記録媒体に対応する赤色光を発光する際に、収差補正制御手段54のメモリ58に予め格納(記憶)された第2の記録媒体に対応する目標位置情報に基づく目標位置に、球面収差補正光学系25の可動レンズ25bを移動させる制御(フィードバック制御無し)を行う。
本実施形態によれば、上記「電源投入時のみに実施する球面収差補正制御」により、光ディスク駆動装置の電源投入時に、第1の記録媒体の光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、収差補正制御手段54のメモリ58に予め格納(記憶)された第1の記録媒体に対応する初期設定情報に基づく初期位置に、球面収差補正光学系25の可動レンズ25bを移動静止させるフィードフォワード制御を行うので、球面収差光学系25の可動レンズ25bの制御動作が簡素化されることになり、信頼性を向上させた光ディスク駆動装置を提供することができる。
また、本実施形態によれば、上記「電源投入状態のときに実施する球面収差補正制御」により、光ディスク駆動装置が電源投入状態のときに、(1)第1の記録媒体の光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、収差補正制御手段54のメモリ58に予め格納(記憶)された第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、球面収差補正光学系25の可動レンズ25bを移動させるフィードバック(F/B)制御を行い、(2)第2の記録媒体の光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する赤色光を発光するときには、収差補正制御手段54のメモリ58に予め格納(記憶)された第2の記録媒体に対応する目標位置情報に基づく目標位置に、球面収差補正光学系25の可動レンズ25bを移動させる制御(フィードバック制御無し)を行うので、球面収差光学系25の可動レンズ25bの制御動作が簡素化されて可動レンズ用アクチュエータの負担が軽減されることになり、信頼性を向上させた光ディスク駆動装置を提供することができる。
また、本実施形態によれば、第1の発光素子からの青紫色光の第1の光と、第2の発光素子からの赤色光の第2の光とをコリメータレンズ17で平行光とした後、整形プリズム15を屈折透過させることにより、それらをビーム整形してほぼ同一光路に合成し、この整形プリズム15を経た第1の光、第2の光を対物レンズ1により対応する第1の記録媒体、第2の記録媒体に集光させるようにしたので、簡単な構成で第1の光および第2の光の光軸を対物レンズの光軸に一致させることができ、単一種または複数種の記録媒体の記録再生の互換性を確保するとともに単一の対物レンズを用いることにより小型化した光学ヘッドを提供することができる。
なお、往復光路を分離するビームスプリッタは、整形プリズム15を利用することなく、整形プリズム15から分離して設けることもできる。
[第2実施形態]
図5は本発明の第2実施形態の光ディスク駆動装置に用いる光学ヘッドの構成を示す図である。本実施形態の光ディスク装置に用いる光学ヘッドは、図1に示した光学ヘッドにおいて、波長780nm付近の近赤外光(第3の光)を発光するホログラムユニット31を追加し、このホログラムユニット31からの第3の光を、第1の光および第2の光と同様に、その光軸を対物レンズ1の光軸と一致させて、反射ミラー24および波長選択開口フィルタ30を経て、対物レンズ1により第3の光に対応する記録媒体2に照射するようにしたものである。
なお、ホログラムユニット31は、第3の光を発光するレーザチップ32、3ビーム発生用の回折格子33、第3の光の戻り光を回折させるホログラム34、該ホログラム34で回折された戻り光を受光する光検出器35を有している。
このため、本実施形態では、直角三角プリズム21と反射ミラー24との間に、球面収差補正光学系25の球面収差補正レンズ群25a,25bとダイクロイックミラー(代わりにダイクロイックプリズムを用いてもよい)41とを配置し、直角三角プリズム21を通過した第1の光および第2の光を、球面収差光学系25の球面収差補正レンズ群25a,25bに入射させる。球面収差補正レンズ群25a,25bは、入射された第1の光または第2の光を、単一の凹レンズからなる固定レンズ25aにより拡散光とし、単一の凸レンズからなる可動レンズ25bによって入射した第1の光を平行光にするとともに、第2の光を対物レンズ特性に合わせた平行光または発散光にする。すなわち、球面収差補正レンズ群25a,25bは、入射する光束径を拡大する機能を持たせたビームエキスパンダとして構成されている。この可動レンズ25bは、光軸方向に移動可能に支持されており、可動レンズ25bの周囲に巻回された駆動コイル25eとその近傍に離間して固定された永久磁石25fとで構成された可動コイル型リニアモータのアクチュエータ25gを備えている。この駆動コイル25eに駆動電流が供給されると、可動レンズ25bは、光軸方向に移動する。
可動レンズ25bの中心にはホログラムレンズ25cが形成されており、このホログラムレンズ25cで回折した一部の光は光学的位置検出素子であるPSD25d上に数ミクロンの光スポットを形成する。PSD25d上に照射された光スポットの位置により、可動レンズの位置を検出することができる。なお、可動レンズ25bの外周に同一な円形状のホログラムレンズ25cを形成してもよい。このPSDとしては、例えば、浜松ホトニクス社製の型番S5990等の受光面が4mm角の位置検出センサを用いることができる。PSD25上の光スポットは、検出精度を保つため、直径が0.5mm程度であることが望ましい。なお、上記アクチュエータ25gは、可動磁石型のリニアモータを用いてもよい。また、上記に代えて、図2に示すような、単一の凸レンズからなる固定レンズ25aと単一の凹レンズからなる可動レンズ25bとの組み合わせを用いてもよい。さらに、上記PSD25dは、光学式センサや磁気センサに置き換えることも可能である。
可動レンズ25dを出射した光は、反射ミラー24を経て、1/4波長板23(この1/4波長板23には波長選択フィルタを接合することもでき、その場合には、第1の光および第2の光に対しては開口制限せず、第3の光に対しては開口率NAを0.35〜0.45に制限するようにしてもよい)を透過させて、円偏光に変換した後、対物レンズ1により対応する記録媒体2の記録層S1,S2に集光させて情報の記録/再生を行う。
また、ホログラムユニット31は、第3の光に対応した基板厚(例えば、1.2mm)の記録媒体2が装置にセットされた場合にレーザチップ32から第3の光を発光させ、この第3の光を回折格子33で3ビームに分離してホログラム34を経てホログラムユニット31から出射させる。このホログラムユニット31から出射される第3の光は、その一部をリング状のモニタ用光検出器42で受光して、その出力に基づいてレーザチップ32の発光量を調整し、モニタ用光検出器42を通過した第3の光を、コリメータレンズ43で平行光にしてダイクロイックミラー41で反射させることにより、対物レンズ1の光軸に一致させて、反射ミラー24および1/4波長板23を経て対物レンズ1により対応する記録媒体2の記録層S3に照射して情報の記録/再生を行う。
第3の光による情報の再生において、記録媒体2からの戻り光は、往路とは逆の経路を辿ってホログラムユニット31に入射させ、そのホログラム34で回折させて光検出器35で受光して、公知の非点収差法によるフォーカスエラー、3ビーム法によるトラッキングエラーを検出すると共に、記録媒体2に記録されている記録信号を検出する。
本実施形態の光ディスク駆動装置では、上記第1実施形態と同様に、「電源投入時のみに実施する球面収差補正制御」と「電源投入状態のときに実施する球面収差補正制御」との2通りの球面収差補正制御を行うが、前者は上記第1実施形態と同様であるため説明を省略し、後者のみを説明する。
[電源投入状態のときに実施する球面収差補正制御]
電源投入状態のときに、光ディスク駆動装置へディスクが挿入装着されると、スピンドルモータを回転停止させた状態で、所定の半導体レーザ(本実施形態では、第1の光である波長405nm付近の青紫色光を発光するレーザチップ11)を発光させ、その後、フォーカスサーチ動作を開始する。このフォーカスサーチ動作による基板厚識別手段57からの出力信号によって、基板厚が識別されるとともに、およびディスクの有無が判別される。その後、マイコン52は、基板厚識別手段57からの出力信号によって得られる情報に基づき、収差補正制御手段(DSP)54内のCPU55に対し、球面収差補正の動作指令を以下のようにして行う。すなわち、(1)挿入されたディスクが第1の光に対応した基板厚(例えば、0.1mm)の記録媒体2である場合には、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光する際に、収差補正制御手段54のメモリ58に予め格納(記憶)された第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、球面収差補正光学系25の可動レンズ25bを移動させてRF信号等をモニタしながら可動レンズ25bの位置を微調整するフィードバック(F/B)制御を行い、(2)挿入されたディスクが第2の光に対応した基板厚(例えば、0.6mm)の記録媒体2である場合には、当該記録媒体に対応する赤色光を発光する際に、収差補正制御手段54のメモリ58に予め格納(記憶)された第2の記録媒体に対応する目標位置情報に基づく目標位置に、球面収差補正光学系25の可動レンズ25bを移動させる制御(フィードバック制御無し)を行い、(3)挿入されたディスクが第3の光に対応した基板厚(例えば、1.2mm)の記録媒体2である場合には、当該記録媒体に対応する近赤外光を発光する際に、球面収差補正光学系25の可動レンズ25bの駆動制御を禁止する。
本実施形態によれば、上記「電源投入時のみに実施する球面収差補正制御」により、光ディスク駆動装置の電源投入時に、第1の記録媒体の光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、収差補正制御手段54のメモリ58に予め格納(記憶)された第1の記録媒体に対応する初期設定情報に基づく初期位置に、球面収差補正光学系25の可動レンズ25bを移動静止させるフィードフォワード制御を行うので、球面収差光学系25の可動レンズ25bの制御動作が簡素化されることになり、信頼性を向上させた光ディスク駆動装置を提供することができる。
また、本実施形態によれば、上記「電源投入状態のときに実施する球面収差補正制御」により、光ディスク駆動装置が電源投入状態のときに、(1)第1の記録媒体の光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、収差補正制御手段54のメモリ58に予め格納(記憶)された第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、球面収差補正光学系25の可動レンズ25bを移動させるフィードバック(F/B)制御を行い、(2)第2の記録媒体の光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する赤色光を発光するときには、収差補正制御手段54のメモリ58に予め格納(記憶)された第2の記録媒体に対応する目標位置情報に基づく目標位置に、球面収差補正光学系25の可動レンズ25bを移動させる制御(フィードバック制御無し)を行い、(3)挿入されたディスクが第3の光に対応した基板厚(例えば、1.2mm)の記録媒体2である場合には、当該記録媒体に対応する近赤外光を発光する際に、球面収差補正光学系25の可動レンズ25bの駆動制御を禁止するので、球面収差光学系25の可動レンズ25bの制御動作が簡素化されて可動レンズ用アクチュエータの負担が軽減されることになり、信頼性を向上させた光ディスク駆動装置を提供することができる。
また、本実施形態によれば、第1の発光素子からの青紫色光の第1の光と、第2の発光素子からの赤色光の第2の光とを第1のコリメータレンズ17で平行光とした後、第1のビーム合成手段である整形プリズム15を屈折透過させることにより、それらをビーム整形してほぼ同一光路に合成し、第3の発光素子からの近赤外光の第3の光を第2のコリメータレンズ43で平行光とした後、この第3の光と整形プリズム15を経た第1の光、第2の光とを第2のビーム合成手段であるダイクロイックミラー41を屈折透過させることにより、それらをビーム整形してほぼ同一光路に合成し、これらダイクロイックミラー41を経た第1の光、第2の光および第3の光を対物レンズ1により対応する第1の記録媒体、第2の記録媒体および第3の記録媒体に集光させるようにしたので、簡単な構成で第1の光、第2の光および第3の光の光軸を対物レンズの光軸に一致させることができ、単一種または複数種の記録媒体の記録再生の互換性を確保するとともに単一の対物レンズを用いることにより小型化した光学ヘッドを提供することができる。
[第3実施形態]
図6は本発明の第3実施形態の光ディスク駆動装置に用いる光学ヘッドの構成を示す図である。本実施形態の光ディスク装置に用いる光学ヘッドは、図5に示した光学ヘッドにおいて、半導体レーザ内から波長660nm付近の赤色光(第2の光)を発光するレーザチップ12を削除して単一型の半導体レーザ13とし、ホログラムユニット31内の波長780nm付近の近赤外光(第3の光)を発光するレーザチップ32を、波長660nm付近の赤色光(第2の光)を発光するレーザチップ32に置き換えたものである。
本実施形態の光ディスク駆動装置では、上記第2実施形態と同様に、「電源投入時のみに実施する球面収差補正制御」と「電源投入状態のときに実施する球面収差補正制御」との2通りの球面収差補正制御を行うが、前者は上記第1実施形態と同様であるため説明を省略し、後者のみを説明する。
[電源投入状態のときに実施する球面収差補正制御]
電源投入状態のときに、光ディスク駆動装置へディスクが挿入装着されると、スピンドルモータを回転停止させた状態で、所定の半導体レーザ(本実施形態では、第1の光である波長405nm付近の青紫色光を発光するレーザチップ11)を発光させ、その後、フォーカスサーチ動作を開始する。このフォーカスサーチ動作による基板厚識別手段57からの出力信号によって、基板厚が識別されるとともに、およびディスクの有無が判別される。その後、マイコン52は、基板厚識別手段57からの出力信号によって得られる情報に基づき、収差補正制御手段(DSP)54内のCPU55に対し、球面収差補正の動作指令を以下のようにして行う。すなわち、(1)挿入されたディスクが第1の光に対応した基板厚(例えば、0.1mm)の記録媒体2である場合には、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光する際に、収差補正制御手段54のメモリ58に予め格納(記憶)された第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、球面収差補正光学系25の可動レンズ25bを移動させてRF信号等をモニタしながら可動レンズ25bの位置を微調整するフィードバック(F/B)制御を行い、(2)挿入されたディスクが第2の光に対応した基板厚(例えば、0.6mm)の記録媒体2である場合には、当該記録媒体に対応する近赤外光を発光する際に、球面収差補正光学系25の可動レンズ25bの駆動制御を禁止する。
本実施形態によれば、上記「電源投入時のみに実施する球面収差補正制御」により、光ディスク駆動装置の電源投入時に、第1の記録媒体の光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、収差補正制御手段54のメモリ58に予め格納(記憶)された第1の記録媒体に対応する初期設定情報に基づく初期位置に、球面収差補正光学系25の可動レンズ25bを移動静止させるフィードフォワード制御を行うので、球面収差光学系25の可動レンズ25bの制御動作が簡素化されることになり、信頼性を向上させた光ディスク駆動装置を提供することができる。
また、本実施形態によれば、上記「電源投入状態のときに実施する球面収差補正制御」により、光ディスク駆動装置が電源投入状態のときに、(1)第1の記録媒体の光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、収差補正制御手段54のメモリ58に予め格納(記憶)された第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、球面収差補正光学系25の可動レンズ25bを移動させるフィードバック(F/B)制御を行い、(2)第2の記録媒体の光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する赤色光を発光するときには、球面収差補正光学系25の可動レンズ25bの駆動制御を禁止するので、球面収差光学系25の可動レンズ25bの制御動作が簡素化されて可動レンズ用アクチュエータの負担が軽減されることになり、信頼性を向上させた光ディスク駆動装置を提供することができる。
また、本実施形態によれば、第1の発光素子からの青紫色光の第1の光を第1のコリメータレンズ17で平行光とした後、ビーム整形プリズム15でビーム整形し、第2の発光素子からの赤色光の第2の光を第2のコリメータレンズ43で平行光とした後、ビーム整形プリズム15を経た第1の光および第2のコリメータレンズ43で平行光にされた第2の光を、ビーム合成手段であるダイクロイックミラー41を透過屈折させることにより、それらをビーム整形してほぼ同一光路に合成し、このダイクロイックミラー41を経た第1の光および第2の光を対物レンズ1により対応する第1の記録媒体および第2の記録媒体に集光させるようにしたので、簡単な構成で第1の光および第2の光の光軸を対物レンズの光軸に一致させることができ、単一種または複数種の記録媒体の記録再生の互換性を確保するとともに単一の対物レンズを用いることにより小型化した光学ヘッドを提供することができる。
[第4実施形態]
図7は本発明の第4実施形態の光ディスク駆動装置に用いる光学ヘッドの要部の構成を示す分解斜視図である。本実施形態の光ディスク装置に用いる光学ヘッドの球面収差補正光学系101は、球面収差補正光学系を構成する凸レンズおよび凹レンズを共に可動レンズとすることにより、移動距離を第1実施形態の球面収差補正光学系25の2倍に増大させたものである。
本実施形態の球面収差補正光学系101は、図7に示すように凸レンズ102および凹レンズ103等よりなり、凸レンズ102および凹レンズ103はそれぞれ鏡枠104,105に接着剤で固着されている。回転枠106および固定枠107の間にはグリースが塗布されており、回転枠106および固定枠107は嵌合状態で光軸方向に摺動するようになっている。また、固定枠107ならびに凸レンズ102および凹レンズ103の鏡枠104,105の間にはグリースが塗布されており、固定枠107ならびに凸レンズ102および凹レンズ103の鏡枠104,105は嵌合状態で光軸方向に摺動するようになっている。
回転枠106には、90度の回転を可能にするような、一対の八の字形状のカム溝106aが形成されており、フランジ(台座122)付きの固定枠107には、複数の直線溝107aが形成されている。固定枠107に対して回転枠106が光軸方向に移動しないように、固定枠107のネジ部107bがナット109で締結固定されている。鏡枠104,105にはそれぞれ、雌ネジ部104a,104bおよび105a,105bが形成されており、カム溝106aおよび直線溝117aが嵌合した状態で、止めネジ120がカンザ121を介して雌ネジ部104a,104bおよび105a,105bに締結固定されている。回転枠106の端部にはギヤ106bが形成されている。パルスモータ111の駆動軸には、ギヤ106bを介して回転枠106に回転動力を伝達するための伝達ギヤ群112が取り付けられている。パルスモータ111は、エンコーダ113を内蔵している。
次に、本実施形態の球面収差補正光学系101の収差補正制御動作を説明する。エンコーダ113の出力が収差補正制御手段(DSP)54にフィードバックされたとき、収差補正制御手段(DSP)54の出力端から出力される指示信号により、図3のドライバ62を介して、球面補正光学系101のパルスモータ111に電圧が印加され、パルスモータ111が駆動される。このパルスモータ111の駆動により、伝達ギヤ群112の動力が回転枠106に伝わり、回転枠106が所望の位置まで移動する。これにより、近赤外光や赤色光のレーザ発光時には、凸レンズ102および凹レンズ103の間隔が対物レンズの特性や記録媒体の基板厚の変化に応じて、指示された目標位置まで移動して静止する。青紫色光のレーザ発光時には、上記と同様にして、動力が回転枠106に伝わり、回転枠106が所望の位置まで移動するが、エンコーダ113の位置と凸レンズ102および凹レンズ103の位置との間に伝達ギヤ群112が介在しているので、この場合もフォードフォワード制御が行われる。
本実施形態によれば、凸レンズ102および凹レンズ103を同時に接近する方向や離れる方向に移動させることができるので、上記第1〜第3実施形態に比べて2倍の移動速度で球面収差補正光学系101の凸レンズ102および凹レンズ103を移動させて位置決めすることが可能になる。
なお、上記第4実施形態では、凸レンズおよび凹レンズを同時に移動することにより移動速度を2倍にする構成例を示したが、凸レンズおよび凹レンズに代えて印加される電圧に応じて屈折率が変化する液晶素子を用いてもよい。
また、本発明における記録媒体としては、相変化型、光磁気等の書換型ディスクや、再生専用型等のディスク等が使用可能である。
本発明の第1実施形態の光ディスク駆動装置に用いる光学ヘッドの構成を示す図である。 第1実施形態の光学ヘッドの球面補正光学系の変形例を示す図である。 本発明の第1〜第4実施形態の光ディスク駆動装置の制御系の構成を示す図である。 第1実施形態において電源投入時のみに実施する球面収差補正制御プログラムを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の光ディスク駆動装置に用いる光学ヘッドの構成を示す図である。 本発明の第3実施形態の光ディスク駆動装置に用いる光学ヘッドの構成を示す図である。 本発明の第4実施形態の光ディスク駆動装置に用いる光学ヘッドの要部の構成を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 対物レンズ
2 記録媒体
11,12 レーザチップ
13 半導体レーザ
15 整形プリズム
15a 入射面
15b 出射面
16 回折格子
17 コリメータレンズ
20 偏光膜
21 直角三角プリズム
22 モニタ用光検出器
23 1/4波長板
24 反射ミラー
25 球面収差補正光学系
25a 固定レンズ(凹レンズ)
25b 可動レンズ(凸レンズ)
25c ホログラムレンズ
25d 光学的位置検出素子(PSD)
25e 駆動コイル
25f 永久磁石
25g アクチュエータ
26 トーリックレンズ
27 ダイクロイックプリズム
28 第1の光検出器
29 第2の光検出器
30 波長選択開口フィルタ
31 ホログラムユニット
32 レーザチップ
33 回折格子
34 ホログラム
35 光検出器
41 ダイクロイックミラー
42 モニタ用光検出器
43 コリメータレンズ
51 スピンドルモータ
52 マイコン
53 スピンドルモータドライバ
54 収差補正制御手段(DSP)
55 CPU
56 LDドライバ
57 基板厚識別手段
58 メモリ
59 レンズ制御手段
60 ドライバ
61 アクチュエータ
61a 対物レンズ駆動用コイル
61b 永久磁石
62 ドライバ
101 球面収差補正光学系
102 凸レンズ
103 凹レンズ
104,105 鏡枠
104a,104b,105a,105b 雌ネジ部
106 回転枠
106a カム溝
106b ギヤ
107 固定枠
107a 直線溝
107b ネジ部
109 ナット
111 パルスモータ
112 伝達ギヤ群
113 エンコーダ
120 止めネジ
121 カンザ
122 フランジ(台座)

Claims (8)

  1. 第1の記録媒体に対応する第1の光としての青紫色光を発光する第1の発光素子と、上記第1の光を平行光にするコリメータレンズと、該コリメータレンズで平行光にされた上記第1の光を上記第1の記録媒体に集光させる対物レンズと、上記第1の発光素子と上記対物レンズとの間の光路上に支持される固定レンズおよび可動レンズから成る球面収差補正光学系とを具える光学ヘッドと、上記球面収差補正光学系の駆動制御を行う収差補正制御手段とを具備した光ディスク駆動装置であって、
    上記光ディスク駆動装置の電源投入時には、上記収差補正制御手段に予め格納された上記第1の記録媒体に対応する初期設定情報に基づく初期位置に、上記球面収差補正光学系の可動レンズを移動静止させるフィードフォワード制御を行い、
    上記球面収差補正光学系の可動レンズの中心付近に回折レンズを形成するとともに、該回折レンズで回折した収束する光ビームを受光する光学的位置検出素子を設け、上記第1の記録媒体の上記光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、上記回折レンズで回折した収束する光ビームを上記光学的位置検出装置で受光することにより、上記収差補正制御手段に予め格納された上記第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、上記球面収差補正光学系の可動レンズを移動させるフィードバック制御を行うようにしたことを特徴とする光ディスク駆動装置。
  2. 第1の記録媒体に対応する第1の光としての青紫色光を発光する第1の発光素子と、第2の記録媒体に対応する第2の光としての赤色光を発光する第2の発光素子と、上記第1の光および上記第2の光を平行光にするコリメータレンズと、該コリメータレンズで平行光にされた上記第1の光および上記第2の光をほぼ同一光路に合成する単一のビーム合成手段と、該ビーム合成手段を経た上記第1の光および上記第2の光を対応する上記第1の記録媒体および上記第2の記録媒体に集光させる対物レンズと、上記ビーム合成手段と上記対物レンズとの間の光路上に支持される固定レンズおよび可動レンズから成る球面収差補正光学系とを具える光学ヘッドと、上記球面収差補正光学系の駆動制御を行う収差補正制御手段とを具備した光ディスク駆動装置であって、
    上記光ディスク駆動装置の電源投入時には、上記収差補正制御手段に予め格納された上記第1の記録媒体に対応する初期設定情報に基づく初期位置に、上記球面収差補正光学系の可動レンズを移動静止させるフィードフォワード制御を行い、
    上記球面収差補正光学系の可動レンズの中心付近に回折レンズを形成するとともに、該回折レンズで回折した収束する光ビームを受光する光学的位置検出素子を設け、上記第1の記録媒体の上記光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、上記回折レンズで回折した収束する光ビームを上記光学的位置検出装置で受光することにより、上記収差補正制御手段に予め格納された上記第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、上記球面収差補正光学系の可動レンズを移動させるフィードバック制御を行うようにしたことを特徴とする光ディスク駆動装置。
  3. 第1の記録媒体に対応する第1の光としての青紫色光を発光する第1の発光素子と、第2の記録媒体に対応する第2の光としての赤色光を発光する第2の発光素子と、上記第1の記録媒体および上記第2の記録媒体と基板厚が異なる第3の記録媒体に対応する第3の光としての近赤外光を発光する第3の発光素子と、上記第1の光および上記第2の光を平行光にする第1のコリメータレンズと、上記第3の光を平行光にする第2のコリメータレンズと、上記第1のコリメータレンズで平行光にされた上記第1の光および上記第2の光をほぼ同一光路に合成する単一の第1のビーム合成手段と、該第1のビーム合成手段を経た上記第1の光および上記第2の光と上記第2のコリメータレンズで平行光にされた上記第3の光とをほぼ同一光路に合成する単一の第2のビーム合成手段と、該第2のビーム合成手段を経た上記第1の光、上記第2の光および上記第3の光を対応する上記第1の記録媒体、上記第2の記録媒体および上記第3の記録媒体に集光させる対物レンズと、上記第1のビーム合成手段と上記第2のビーム合成手段との間の光路上に支持される固定レンズおよび可動レンズから成る球面収差補正光学系とを具える光学ヘッドと、上記球面収差補正光学系の駆動制御を行う収差補正制御手段とを具備した光ディスク駆動装置であって、
    上記光ディスク駆動装置の電源投入時には、上記収差補正制御手段に予め格納された上記第1の記録媒体に対応する初期設定情報に基づく初期位置に、上記球面収差補正光学系の可動レンズを移動静止させるフィードフォワード制御を行い、
    上記球面収差補正光学系の可動レンズの中心付近に回折レンズを形成するとともに、該回折レンズで回折した収束する光ビームを受光する光学的位置検出素子を設け、上記第1の記録媒体の上記光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、上記回折レンズで回折した収束する光ビームを上記光学的位置検出装置で受光することにより、上記収差補正制御手段に予め格納された上記第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、上記球面収差補正光学系の可動レンズを移動させるフィードバック制御を行うようにしたことを特徴とする光ディスク駆動装置。
  4. 第1の記録媒体に対応する第1の光としての青紫色光を発光する第1の発光素子と、第2の記録媒体に対応する第2の光としての赤色光を発光する第2の発光素子と、上記第1の光を平行光にする第1のコリメータレンズと、上記第2の光を平行光にする第2のコリメータレンズと、上記第1のコリメータレンズで平行光にされた上記第1の光をビーム整形する単一のビーム整形手段と、上記ビーム整形手段を経た上記第1の光および上記第2のコリメータレンズで平行光にされた上記第2の光をほぼ同一光路に合成する単一のビーム合成手段と、該ビーム合成手段を経た上記第1の光および上記第2の光を対応する上記第1の記録媒体および上記第2の記録媒体に集光させる対物レンズと、上記ビーム整形手段と上記対物レンズとの間の光路上に支持される固定レンズおよび可動レンズから成る球面収差補正光学系とを具える光学ヘッドと、上記球面収差補正光学系の駆動制御を行う収差補正制御手段とを具備した光ディスク駆動装置であって、
    上記光ディスク駆動装置の電源投入時には、上記収差補正制御手段に予め格納された上記第1の記録媒体に対応する初期設定情報に基づく初期位置に、上記球面収差補正光学系の可動レンズを移動静止させるフィードフォワード制御を行い、
    上記球面収差補正光学系の可動レンズの中心付近に回折レンズを形成するとともに、該回折レンズで回折した収束する光ビームを受光する光学的位置検出素子を設け、上記第1の記録媒体の上記光ディスク駆動装置への挿入装着に応じて、当該記録媒体に対応する青紫色光を発光するときには、上記回折レンズで回折した収束する光ビームを上記光学的位置検出装置で受光することにより、上記収差補正制御手段に予め格納された上記第1の記録媒体に対応する最適位置情報に基づく最適位置に、上記球面収差補正光学系の可動レンズを移動させるフィードバック制御を行うようにしたことを特徴とする光ディスク駆動装置。
  5. 上記回折レンズはホログラムレンズであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の光ディスク駆動装置。
  6. 上記光学ヘッドは、上記第1の発光素子および上記第2の発光素子を同一パッケージに収納したことを特徴とする請求項2または3記載の光ディスク駆動装置。
  7. 上記単一のビーム合成手段は、波長選択素子よりなることを特徴とする請求項4記載の光ディスク駆動装置。
  8. 上記単一のビーム合成手段は、ダイクロイックミラーよりなることを特徴とする請求項4記載の光ディスク駆動装置。
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