JP4224978B2 - 複層滑り軸受 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、比較的厚肉の複層滑り軸受、特にローラを用いた転がり軸受に代用できる複層滑り軸受に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
軸受には、通常、転がり軸受と滑り軸受とが存在するが、転がり軸受は、摩擦抵抗が極めて低くてエネルギ損失が少ない等の利点を有している反面、比較的高価である上に必然的に転がり音を発生するという欠点を有しており、一方、滑り軸受は、摩擦抵抗の低さについては精度よく設計された転がり軸受に及ばないものの、比較的低価格である上に滑り音は発生するが転がり軸受に比較すれば音の発生は少なく低音性に優れているという利点を有しており、斯かる利点から滑り軸受は多くの分野で利用されている。
【0003】
滑り軸受としては、薄鋼板と、この薄鋼板の一方の面に一体に被着された多孔質焼結金属層と、この薄鋼板の一方の面に一体に被着された滑り層とを具備した短冊状の複層板を円筒状に巻いた所謂巻きブッシュが知られているが、斯かる巻きブッシュには、当然、円筒状に巻いた複層板の両端面に突き合わせ部が生じることになる。
【0004】
ところで、転がり軸受に代えて滑り軸受を用いる場合であって、滑り軸受に対して転がり軸受と同等の径方向の厚みが要求される場合、斯かる比較的大きな径方向の厚みをもった巻きブッシュを製作するには、厚肉の複層板を円筒状に巻くことになるために、複層板の両端面を精度よく突き合わせることが困難であって突き合わせ部に大きな段差が生じる虞がある上に、突き合わせ部の外周側には内周側と比較して必然的に大きな隙間が生じる。斯かる段差及び隙間は、当然、支持される回転軸等の滑らかな回転を阻害することになる。
【0005】
また、転がり軸受でも同様であるが、特に滑り軸受は、回転軸との間に微少のクリアランス(軸受隙間)をもって当該回転軸を滑らかに回転自在に支持するようになっている上に、回転軸を回転自在に支持する軸受面と対向する面で支持部材に締め代をもって嵌合、固定されるようになっているため、締め代負荷が軸受面にそのまま伝達されたり、支持部材の製作精度との関連で対向する面が歪んだりすると、この締め代負荷及び歪みが軸受面に及ぼされて所望のクリアランスが得られなくなる虞がある。
【0006】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、巻きブッシュのような突き合わせ部もなく、したがって厚肉の転がり軸受に代えて使用できて、しかも、締め代負荷の軸受面への直接伝達を少なくできて、支持部材の製作精度にそれ程影響されないで回転軸等を滑らかに回転支持することができる複層滑り軸受を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様の複層滑り軸受は、内周側円筒部及びこの内周側円筒部に同心であって内周側円筒部から径方向に所定距離離れて当該内周側円筒部に径方向において重合して配された外周側円筒部並びにこれら内周側円筒部及び外周側円筒部の夫々の軸方向の一端部に径方向の一端部及び他端部で一体的に連結された円環状板部を有した補強体と、網状体及びこの網状体の網目に一部が配され且つ当該網状体の少なくとも一方の面に一体的に被着されている合成樹脂製の滑り層を有した複層板からなると共に、補強体の内周側円筒部の内周面又は補強体の外周側円筒部の外周面を滑り層が径方向の内周側又は外周側に位置するようにして覆って当該補強体の内周側円筒部の内周面又は補強体の外周側円筒部の外周面に外周面又は内周面で接触された無端の円筒状部を有する複層滑り軸受体とを具備している。
【0008】
第一の態様の複層滑り軸受では、補強体の内周側円筒部の内周面又は補強体の外周側円筒部の外周面に外周面又は内周面で接触された無端の円筒状部を有する複層滑り軸受体を具備しているために、巻きブッシュのような突き合わせ部もなく、したがって、厚肉にしても突き合わせ部に起因する問題が生じなく、厚肉の転がり軸受に代えて使用できて、支持する回転軸等を滑らかに回転させることができ、しかも、複層滑り軸受体を補強体でもって補強しているために、薄い円筒状部をもった複層滑り軸受体を使用しても複層滑り軸受体の軸受面をしっかりと保持できる上に、ローラを用いた転がり軸受に好ましく代用でき、加えて、内周側円筒部から径方向に所定距離離れて当該内周側円筒部に径方向において重合して配された外周側円筒部を有すると共に、これら内周側円筒部及び外周側円筒部に連結された円環状板部を有した補強体を具備しているために、複層滑り軸受を外周側円筒部で支持部材に嵌合、固定する場合に締め代負荷の軸受面への直接伝達を少なくできて、支持部材の製作精度の影響で多少外周側円筒部が歪んでも内周側円筒部にそれが及ばなく、また複層滑り軸受を内周側円筒部で支持部材に嵌合、固定する場合にも締め代負荷の軸受面への直接伝達を少なくできて、支持部材の製作精度の影響で多少内周側円筒部が歪んでも外周側円筒部にそれが及ばなく、而して、締め代負荷及び支持部材の製作精度にそれ程影響されないで回転軸等を滑らかに回転支持することができる。
【0009】
本発明の複層滑り軸受においては、複層滑り軸受体は、補強体の内周側円筒部の内周面に接触されて配されていても、これに代えて、補強体の外周側円筒部の外周面に接触されて配されていてもよく、前者の複層滑り軸受では、複層滑り軸受体の円筒部の内周面により回転軸を回転自在に支持することになり、後者の複層滑り軸受では、複層滑り軸受体の円筒部の外周面により回転軸を回転自在に支持することになる。
【0010】
本発明において、補強体は、第二の態様の複層滑り軸受のように、外周側円筒部又は内周側円筒部の軸方向の他端部に径方向の外周側又は内周側の一端部で一体的に連結されていると共に、径方向の内周側又は外周側の一端部が自由端になっている他の円環状板部を更に有していてもよい。
【0011】
第二の態様の複層滑り軸受のように補強体が他の円環状板部を有していると、締め代負荷が加わっても外周側円筒部又は内周側円筒部の軸方向の他端部における大きな変形を好ましく防止でき、複層滑り軸受を支持部材にしっかりと嵌合、固定することができる。
【0012】
内周側円筒部又は外周側円筒部の一端部と円環状板部の一端部とは、好ましくは本発明の第三の態様の複層滑り軸受のように、内周側円筒部、外周側円筒部及び円環状板部の板厚よりも大きな曲率半径をもって連結されている。
【0013】
本発明において、円環状板部の軸方向の一方の環状側面は、好ましくはその第四の態様の複層滑り軸受のように、当該一方の環状側面の径方向の外周縁又は内周縁に形成された環状の凹所を介して外周側円筒部の径方向の内周面又は内周側円筒部の径方向の外周面に連なっている。
【0014】
斯かる環状の凹所を介して外周側円筒部又は内周側円筒部が円環状板部に連結されていると、複層滑り軸受を外周側円筒部で支持部材に嵌合、固定する場合には、支持部材の製作精度に起因する外周側円筒部の歪みの内周側円筒部への影響及び締め代負荷に基づく影響を更に少なくでき、また複層滑り軸受を内周側円筒部で支持部材に嵌合、固定する場合にも、支持部材の製作精度に起因する内周側円筒部の歪みの外周側円筒部への影響及び締め代負荷に基づく影響を更に少なくでき、而して、支持部材の製作精度及び締め代負荷にそれ程影響されないで回転軸等を更に滑らかに回転支持することができる。
【0015】
複層滑り軸受体は、好ましくは本発明の第五の態様の複層滑り軸受のように、その円筒状部の軸方向の一端部に径方向の一端部で一体的に連結されていると共に、補強体の内周側円筒部又は外周側円筒部の軸方向の他端部の端面に接触した円環状部を更に有している。
【0016】
複層滑り軸受体が斯かる円環状部を具備していると、複層滑り軸受体の補強体に対する位置ずれを防止でき、複層滑り軸受体が補強体から外れてしまうような不都合な事態をなくし得る。
【0017】
第五の態様の複層滑り軸受においては、複層滑り軸受体は、更に好ましくは本発明の第六の態様の複層滑り軸受のように、その円環状部の径方向の他端部に軸方向の一端部で一体的に連結されていると共に、補強体の内周側円筒部の径方向の外周面又は補強体の外周側円筒部の径方向の内周面に部分的に接触した小円筒部を更に有している。
【0018】
第六の態様の複層滑り軸受のように、複層滑り軸受体が円環状部に加えて小円筒部を有していると、円環状部と小円筒部とで補強体の内周側円筒部又は外周側円筒部の軸方向の他端部を挟持することができ、複層滑り軸受体の補強体に対する位置ずれ防止を更に確実に行い得て、複層滑り軸受体の補強体からの脱落のような不都合な事態を更に確実になくし得る。
【0019】
本発明において複層滑り軸受体はまた、好ましくはその第七の態様の複層滑り軸受のように、補強体における内周側円筒部の一端部と円環状板部の一端部との連結部位又は補強体における外周側円筒部の一端部と円環状板部の一端部との連結部位を覆って伸びている。
【0020】
このように複層滑り軸受体が連結部位を覆って伸びていると、複層滑り軸受体の補強体に対する位置ずれを防止でき、複層滑り軸受体が補強体から外れてしまうような不都合な事態をなくし得る。
【0021】
本発明に係る複層滑り軸受体は、好ましくはその第八の態様の複層滑り軸受のように、円形の複層板の中央部を深絞り成形して得られたものである。
【0022】
斯かる深絞り成形して得られた複層滑り軸受体では、無端の円筒状部の厚みを均一にできる上に、滑り層の外表面を滑らかにできる。
【0023】
本発明の複層滑り軸受において、網状体は、好ましくはその第九の態様の複層滑り軸受のように、エキスパンドメタル、金属細線を編んだり織ったりして形成された金網又は多孔板からなる。なお、多孔板としては、特開2001−140892号公報に記載されているような、多数の孔が形成されていると共に少なくとも一方の面には、面外方向に突出すると共に孔の一端を取り囲んだ環状の突出部が一体的に形成されている多孔金属シートを用いてもよく、また、斯かる多孔金属シートを用いた同公報に記載の複層摺動部材を本発明における複層板に用いてもよい。
【0024】
本発明の複層滑り軸受において、エキスパンドメタル及び多孔板の形成材料としては、ステンレス鋼板(SUS)、冷間圧延鋼板(SPCC)、電気亜鉛めっき鋼板(SECC)、黄銅又はアルミニウムからなる金属シートが好ましいが、本発明はこれらに限定されず、その他の金属シートからなっていてもよく、また、金属細線としては、鉄系としてオーステナイト系のSUS304若しくはSUS316又はフェライト系のSUS430等のステンレス鋼線又は鉄線(JIS−G−3532)若しくは亜鉛メッキ鉄線(JIS−G−3547)、また銅系として銅−ニッケル合金(白銅)、銅−ニッケル−亜鉛合金(洋白)、黄銅、ベリリウム銅からなる線径0.10〜0.32mm程度の細線材を好ましい例として挙げることができ、金網は、これら金属細線の1本又は2本以上を使用して織ったり、編んだりして形成された網目3〜6mm程度のものを好ましい例として挙げることができる。金網を具備した複層板を形成する場合には、板状に圧縮した金網に対して滑り層を形成するとよい。
【0025】
本発明の複層滑り軸受において、滑り層の形成材料である合成樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリイミド樹脂などの充填材を含むポリテトラフルオロエチレン樹脂又はポリアセタール樹脂あるいは潤滑油剤を含有する含油ポリアセタール樹脂などを好ましい例として挙げることができるが、その他、網状体に対するなじみ性及び用途等との関連で公知のものを用いることができる。
【0026】
本発明の複層滑り軸受において、補強体の金属板としては、冷間圧延鋼板(SPCC:JISG4141)、一般構造用圧延鋼板(SS:JISG3101)などを用いて好適である。
【0027】
例えば、内径35mm、外径62mm、軸方向長9mmの本発明の複層滑り軸受の一例では、補強体の金属板として厚み2mmの冷間圧延鋼板を用い、複層板として厚み0.5mmの特開2001−140892号公報に記載された複層摺動部材を用いるとよい。
【0028】
次に本発明及びその実施の形態を、図に示す好ましい例を参照して更に詳細に説明する。なお、本発明はこの例に何等限定されないのである。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1及び図2において、本例の無端環状の複層滑り軸受1は、冷間圧延鋼板(SPCC:JISG4141)のような金属板からなっている補強体2と、図6及び図7に示すようなステンレス鋼板(SUS)製の多孔板等からなる網状体3及び網状体3の多数の網目4の夫々に一部が配され且つ当該網状体3の一方の面5に一体的に被着されている充填材として鉛を含むポリテトラフルオロエチレン樹脂等の合成樹脂製の滑り層6を有した複層板7からなる複層滑り軸受体8とを具備している。
【0030】
補強体2は、内周側円筒部21と、内周側円筒部21に同心であって内周側円筒部21から径方向に所定距離離れて当該内周側円筒部21に径方向において重合して配された外周側円筒部22と、これら内周側円筒部21及び外周側円筒部22の夫々の軸方向の一端部23及び24に径方向の一端部25及び他端部26で湾曲部27及び28を介して一体的に連結された円環状板部29と、外周側円筒部22の軸方向の他端部30に径方向の外周側の一端部31で湾曲部32を介して一体的に連結されていると共に、径方向の内周側の一端部33が自由端になっている他の円環状板部34とを有している。
【0031】
補強体2において、内周側円筒部21の一端部23と円環状板部29の一端部25とは、内周側円筒部21、外周側円筒部22及び円環状板部29の板厚t1よりも大きな曲率半径Rをもった湾曲部27を介して連結されており、円環状板部29の軸方向の一方の環状側面35は、当該一方の環状側面35の径方向の外周縁に形成された環状の凹所36を介して外周側円筒部22の径方向の内周面37に連なっており、円環状板部34は、板厚t1よりも小さい板厚t2を有している。
【0032】
複層滑り軸受体8は、補強体2の内周側円筒部21の内周面41を滑り層6が径方向の内周側に位置するようにして覆って当該補強体2の内周側円筒部21の内周面41に外周面42で接触された無端の円筒状部43と、円筒状部43の軸方向の一端部44に径方向の一端部45で一体的に連結されていると共に、補強体2の内周側円筒部21の軸方向の他端部46の端面47に接触した円環状部48と、円環状部48の径方向の他端部49に軸方向の一端部50で一体的に連結されていると共に、補強体2の内周側円筒部21の径方向の外周面51に部分的に接触した小円筒部52とを有している。
【0033】
複層滑り軸受体8は、補強体2における内周側円筒部21の一端部23と円環状板部29の一端部25との連結部位である湾曲部27の外面53を覆って円筒状部43の軸方向の他端部から一体的に伸びている湾曲部54を有している。
【0034】
斯かる複層滑り軸受1は、例えば、外周側円筒部22の外周面61で図示しない支持部材に締め代をもって嵌合、固定される一方、円筒状部43の内周面62で規定される孔63に挿通されて当該内周面62に摺動自在に接触する回転軸を回転自在に支持するように用いられる。
【0035】
複層滑り軸受1によれば、補強体2の内周側円筒部21の内周面41に外周面42で接触された無端の円筒状部43を有する複層滑り軸受体8を具備しているために、巻きブッシュのような突き合わせ部もなく、したがって、厚肉にしても突き合わせ部に起因する問題が生じなく、厚肉の転がり軸受に代えて使用できて、支持する回転軸等を滑らかに回転させることができ、しかも、複層滑り軸受体8を補強体2でもって補強しているために、薄い円筒状部43をもった複層滑り軸受体8を使用しても複層滑り軸受体8の軸受面である内周面62をしっかりと保持できる上に、ローラを用いた転がり軸受に好ましく代用できる。
【0036】
また複層滑り軸受1によれば、内周側円筒部21から径方向に所定距離離れて当該内周側円筒部21に径方向において重合して配された外周側円筒部22を有すると共に、内周側円筒部21及び外周側円筒部22に連結された円環状板部29を有した補強体2を具備しているために、外周側円筒部22で支持部材に締め代をもって嵌合、固定する場合に締め代負荷の内周面62への直接伝達を少なくできて、支持部材の製作精度の影響で多少外周側円筒部22が歪んでも内周側円筒部21にそれが及ばなく、而して、支持部材の製作精度及び締め代負荷にそれ程影響されないで回転軸等を滑らかに回転支持することができる。
【0037】
更に複層滑り軸受1によれば、補強体2が円環状板部34を有しているために、締め代負荷が加わっても外周側円筒部22の軸方向の他端部30における大きな変形を好ましく防止でき、支持部材にしっかりと嵌合、固定することができ、しかも、環状の凹所36を介して外周側円筒部22が円環状板部29に連結されているために、外周側円筒部22で支持部材に締め代をもって嵌合、固定する場合、支持部材の製作精度に起因する外周側円筒部22の歪みの内周側円筒部21への影響及び締め代負荷による影響を更に少なくでき、而して、支持部材の製作精度及び締め代負荷にそれ程影響されないで回転軸等を更に滑らかに回転支持することができる。
【0038】
加えて複層滑り軸受1によれば、複層滑り軸受体8が円環状部48を具備しているために、複層滑り軸受体8の補強体2に対する位置ずれを防止でき、複層滑り軸受体8が補強体2から外れてしまうような不都合な事態をなくし得ると共に、複層滑り軸受体8が円環状部48に加えて小円筒部52を有しているために、円環状部48と小円筒部52とで補強体2の内周側円筒部21の他端部46を挟持することができ、複層滑り軸受体8の補強体2に対する位置ずれ防止を更に確実に行い得て、複層滑り軸受体8の補強体2からの脱落のような不都合な事態を更に確実になくし得、加えて、複層滑り軸受体8が湾曲部27を覆って伸びた湾曲部54を有しているために、複層滑り軸受体8の補強体2に対する位置ずれを防止でき、複層滑り軸受体8が補強体2から外れてしまうような不都合な事態をなくし得る。
【0039】
上記の複層滑り軸受1は次のようにして製造される。まず、冷間圧延鋼板のような金属板からプレス等で図3及び図4に示すような中央孔71を有する無端円環状の金属板72を形成すると共に、金属板72に切削等により環状の凹所36を形成し、次に、金属板72の内周部73を絞り成形(ドロー成形)又はプレス等で折り曲げて、図5に示すような円筒部74と円筒部74と一体であって円筒部74に対して90°の角度をもって径方向に伸長した鍔部75とを有した補強体素体76を形成する。
【0040】
また、ステンレス鋼板(SUS)製の多孔板からなる網状体3及び網状体3の貫通孔である網目4に一部が配され且つ当該網状体3の一方の面5に一体に被着されている充填材として鉛を含むポリテトラフルオロエチレン樹脂等の合成樹脂製の滑り層6を有した特開2001−140892号公報に記載のような図6及び図7に示す複層板7であって図8及び図9に示すようにプレス等により円形に切断された複層板77を準備する。
【0041】
次に図8及び図9に示す円形の複層板77の中央部に深絞り成形を施して図10に示すように円板状の底部78と底部78に一体であって内周面側に滑り層6が配された円筒部79と円筒部79に一体であって円筒部79の滑り層6に連続な滑り層6を有した鍔部80とからなる複層滑り軸受体素体81を形成する。次に、複層滑り軸受体素体81の底部78を図11に示すようにプレス等により剪断除去し、複層滑り軸受体素体81の鍔部80を当該鍔部80の滑り層6が外周側に位置すると共に当該鍔部80が複層滑り軸受体素体81の円筒部79に径方向において重なり合い且つ径方向の最内周側及び最外周側に滑り層6が位置するようにプレス等及び絞り成形を施して二つ折りに折り曲げて、図12に示すように複層滑り軸受体素体81の円筒部79からなる円筒状部43と、径方向において円筒状部43に重合すると共に、複層滑り軸受体素体81の鍔部80からなる小円筒部52と、同じく複層滑り軸受体素体81の鍔部80からなると共に、円筒状部43及び小円筒部52の夫々に連結した円環状部48とを一体的に有した複層滑り軸受体8を形成する。
【0042】
また、図13に示すような上基台85に取り付けられていると共に環状平坦面86及び中央円孔87を有する上型88と、環状平坦面86に対応する環状平坦面89、中央小径円孔90及び中央小径円孔90と同心な中央大径円孔91を有する下型92と、下基台84に取り付けられていると共に下型92の中央大径円孔91に配されており且つ小径円柱部93及び大径円柱部94を一体に有した心金95と、下基台84に取り付けられていると共に下型92の上下動を案内する案内ロッド96と、下型92を下基台84上で弾性的に支持する弾性部材97とを具備したプレス装置98を準備し、同じく図13に示すように中央小径円孔90に複層滑り軸受体8を嵌装すると共に複層滑り軸受体8上に補強体素体76を配置し、その後、上型88を下降させて、図14に示すように複層滑り軸受体8の円筒状部43と小円筒部52との間に補強体素体76の円筒部74を圧入して嵌装する。
【0043】
その後、一体になった補強体素体76と複層滑り軸受体8との組み合わせ体99をプレス装置98から取り外して、次に、図15に示す取り外した組み合わせ体99において、凹所36の外側の補強体素体76の鍔部75に絞り成形を施しつつ当該凹所36の外側の鍔部75を折り曲げると共に、複層滑り軸受体8の端部100に絞り成形を施して端部100を拡径し、図16に示すように、円筒部74に同心であって円筒部74から径方向に所定距離離れて当該円筒部74に径方向において重合して配された外側の円筒部101と、円筒部74及び円筒部101の間に円板状部102とを形成すると共に拡径された端部100から複層滑り軸受体8に湾曲部54を形成し、その後、円筒部101の自由端部103に絞り成形を施しつつ当該自由端部103を径方向に折り曲げ、こうして円筒部74から形成された内周側円筒部21、円板状部102から形成された円環状板部29、円筒部101から形成された外周側円筒部22及び折り曲げられた自由端部103から形成された円環状板部34を一体的に有した補強体2と複層滑り軸受体8とを具備した図1及び図2に示す複層滑り軸受1を形成する。なお、自由端部103を径方向に折り曲げる際に、自由端部103を径方向に十分に引き伸ばして円環状板部34が内周側円筒部21、円環状板部29及び外周側円筒部22の板厚t1よりも薄肉になるようにしてもよい。
【0044】
以上のような製造方法によれば、巻きブッシュのような突き合わせ部もなく、したがって厚肉の転がり軸受に代えて使用できて、支持する回転軸等を滑らかに回転させることができる複層滑り軸受1を製造し得る上に、加えて、複層滑り軸受体素体81をドロー成形、すなわち深絞り成形により形成するために、極めて寸法精度のよい複層滑り軸受体素体81を得ることができる。
【0045】
複層滑り軸受1では、内周側円筒部21に複層滑り軸受体8を嵌着、固定したが、これに代えて、図17に示すように外周側円筒部122に複層滑り軸受体8を嵌着、固定してもよい。
【0046】
即ち、図17に示す複層滑り軸受1では、補強体2は、内周側円筒部121と、内周側円筒部121に同心であって内周側円筒部121から径方向に所定距離離れて当該内周側円筒部121に径方向において重合して配された外周側円筒部122と、これら内周側円筒部121及び外周側円筒部122の夫々の軸方向の一端部123及び124に径方向の一端部125及び他端部126で湾曲部127及び128を介して一体的に連結された円環状板部129と、内周側円筒部121の軸方向の他端部130に径方向の内周側の一端部131で湾曲部132を介して一体的に連結されていると共に、径方向の外周側の一端部133が自由端になっている他の円環状板部134とを有しており、外周側円筒部122の一端部123と円環状板部129の一端部125とは、内周側円筒部121、外周側円筒部122及び円環状板部129の板厚よりも大きな曲率半径をもった湾曲部127を介して連結されており、円環状板部129の軸方向の一方の環状側面135は、当該一方の環状側面135の径方向の内周縁に形成された環状の凹所136を介して内周側円筒部121の径方向の外周面137に連なっており、円環状板部134は、内周側円筒部121、外周側円筒部122及び円環状板部129の板厚よりも小さい板厚を有している。
【0047】
また図17に示す複層滑り軸受1において、複層滑り軸受体8は、複層板7からなると共に、補強体2の外周側円筒部122の外周面141を滑り層6が径方向の外周側に位置するようにして覆って当該補強体2の外周側円筒部122の外周面141に内周面142で接触された無端の円筒状部143と、円筒状部143の軸方向の一端部144に径方向の一端部145で一体的に連結されていると共に、補強体2の外周側円筒部122の軸方向の他端部146の端面147に接触した円環状部148と、円環状部148の径方向の他端部149に軸方向の一端部150で一体的に連結されていると共に、補強体2の外周側円筒部122の径方向の内周面151に部分的に接触した小円筒部152とを有しており、複層滑り軸受体8は、補強体2における外周側円筒部122の一端部123と円環状板部129の一端部125との連結部位である湾曲部127の外面153を覆って伸びている湾曲部154を有している。
【0048】
斯かる図17に示す複層滑り軸受1は、例えば、内周側円筒部121の内周面161で規定される孔162に支持部材が挿通されて、当該支持部材に内周側円筒部121の内周面161で締め代をもって嵌合、固定される一方、円筒状部143の外周面163に摺動自在に接触する中空の回転軸を回転自在に支持するように用いられる。
【0049】
そして図17に示す複層滑り軸受1でも、図1及び図2に示す複層滑り軸受1と同様の効果を奏する。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、巻きブッシュのような突き合わせ部もなく、したがって厚肉の転がり軸受に代えて使用できて、しかも、締め代負荷の軸受面への直接伝達を少なくできて、支持部材の製作精度にそれ程影響されないで回転軸等を滑らかに回転支持することができる複層滑り軸受を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態の例の図2に示すI−I線矢視断面図である。
【図2】図1に示す例の平面図である。
【図3】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図4】図1に示す例の製造方法の説明図であって、図3に示すIV−IV線矢視断面図である。
【図5】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図6】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図7】図1に示す例の製造方法の説明図であって、図6に示すVII−VII線矢視断面図である。
【図8】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図9】図1に示す例の製造方法の説明図であって、図8に示すIX−IX線矢視断面図である。
【図10】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図11】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図12】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図13】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図14】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図15】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図16】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図17】本発明の好ましい実施の形態の他の例の断面図である。
【符号の説明】
1 複層滑り軸受
2 補強体
3 網状体
4 網目
6 滑り層
7 複層板
8 複層滑り軸受体
21 内周側円筒部
22 外周側円筒部
29 円環状板部
43 円筒状部

Claims (8)

  1. 内周側円筒部及びこの内周側円筒部に同心であって内周側円筒部から径方向に所定距離離れて当該内周側円筒部に径方向において重合して配された外周側円筒部並びにこれら内周側円筒部及び外周側円筒部の夫々の軸方向の一端部に径方向の一端部及び他端部で一体的に連結された円環状板部を有した補強体と、網状体及びこの網状体の網目に一部が配され且つ当該網状体の少なくとも一方の面に一体的に被着されている合成樹脂製の滑り層を有した複層板からなると共に、補強体の内周側円筒部の内周面又は補強体の外周側円筒部の外周面を滑り層が径方向の内周側又は外周側に位置するようにして覆って当該補強体の内周側円筒部の内周面又は補強体の外周側円筒部の外周面に外周面又は内周面で接触された無端の円筒状部を有する複層滑り軸受体とを具備しており、円環状板部の軸方向の一方の環状側面は、当該一方の環状側面の径方向の外周縁又は内周縁に形成された環状の凹所を介して外周側円筒部の径方向の内周面又は内周側円筒部の径方向の外周面に連なっている複層滑り軸受。
  2. 補強体は、外周側円筒部又は内周側円筒部の軸方向の他端部に径方向の外周側又は内周側の一端部で一体的に連結されていると共に、径方向の内周側又は外周側の一端部が自由端になっている他の円環状板部を更に有している請求項1に記載の複層滑り軸受。
  3. 内周側円筒部又は外周側円筒部の一端部と円環状板部の一端部とは、内周側円筒部、外周側円筒部及び円環状板部の板厚よりも大きな曲率半径をもって連結されている請求項1又は2に記載の複層滑り軸受。
  4. 複層滑り軸受体は、その円筒状部の軸方向の一端部に径方向の一端部で一体的に連結されていると共に、補強体の内周側円筒部又は外周側円筒部の軸方向の他端部の端面に接触した円環状部を更に有している請求項1から3のいずれか一項に記載の複層滑り軸受。
  5. 複層滑り軸受体は、その円環状部の径方向の他端部に軸方向の一端部で一体的に連結されていると共に、補強体の内周側円筒部の径方向の外周面又は補強体の外周側円筒部の径方向の内周面に部分的に接触した小円筒部を更に有している請求項4に記載の複層滑り軸受。
  6. 複層滑り軸受体は、補強体における内周側円筒部の一端部と円環状板部の一端部との連結部位又は補強体における外周側円筒部の一端部と円環状板部の一端部との連結部位を覆って伸びている請求項1から5のいずれか一項に記載の複層滑り軸受。
  7. 複層滑り軸受体は、円形の複層板の中央部を深絞り成形して得られたものである請求項1から6のいずれか一項に記載の複層滑り軸受。
  8. 網状体は、エキスパンドメタル、金属細線を編んだり織ったりして形成された金網又は多孔板からなる請求項1から7のいずれか一項に記載の複層滑り軸受。
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