JP4224903B2 - フィルタ - Google Patents

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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般産業用、空調用、空気清浄機用、掃除機、エアコンなどに好適に用いられる、流体を濾過するフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば空気清浄機には、近年、クリーンルーム用などに用いられるHEPAやULPA性能を有する、補集性能の極めて高い濾材が用いられるようになっており、そのためフィルタの目詰まりが早くなっている。そこで、HEPAフィルタやULPAフィルタそのものの目詰まりを遅くするために、抗菌防かびなどの機能を有する不織布をプレフィルタとして用いている。しかしながら、一般家庭等の大気中には粗ゴミ(ハウスダスト)が多いため、HEPAフィルタやULPAフィルタの部分よりもプレフィルタ部での目詰まりが問題になっている。
【0003】
そこで、通気性を回復するために、粗ゴミを掃除機などで吸引除去することが頻繁に行われるが、特許第2614501号公報に記載されるような濾材を単に抗菌シートで包んだ型式のフィルタでは、濾材と抗菌シートとの一体性がなく掃除機のエアー吸い込み口に抗菌シートが吸い込まれ、極めて掃除し難い。また、実開平5−60513号公報に記載されるような、高い補集性能を有する濾材とともにプレフィルタをプリーツ加工したフィルタでは、濾材谷部に粗ゴミが入り込んでいるため掃除機では十分に機能を回復できない。さらに、断面コの字型の紙枠に濾材を挟み込んでいるフィルタも製造販売されているが、このようなものは、プレフィルタの端が枠材に接着されていないため掃除機等で吸った時にプレフィルタが吸い出されてしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、掃除機等による性能回復を容易に行え、かつ、損傷しにくいフィルタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するための本発明は、平板からなる枠材が、プリーツ加工された濾材の周囲に接合されているとともに、濾材と層状をなすプレフィルタと接合されているフィルタを特徴とするものである。
【0006】
ここで、プレフィルタは、抗菌、防かび、抗ウイルス、芳香、脱臭の機能のうちの少なくとも1つの機能を有していることが好ましい。また、プレフィルタは、濾材の端面と枠材との間に嵌着されていることや、枠材の端縁部に接合されていることが好ましい。さらに、濾材はプリーツ形状を保持するためのリーテナを有し、プレフィルタはリテーナにより濾材に接合されていることが好ましく、プレフィルタは、引張強度が少なくとも0.5N/cmの不織布からなっていることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
たとえば図1に示すように、本発明のフィルタ1は、平板からなる枠材4が、プリーツ加工された濾材2の周囲に熱可塑性樹脂5等によって接合されているとともに、濾材2と層状をなす、不織布等からなるプレフィルタ3と接合されている。
【0008】
本発明においては、枠材4を平板にすることで、枠材4を濾材2の周囲に配置した際に熱可塑性樹脂5等の状態や接合状態を目視確認することができる。そして、接合状態を目視確認できるので、接合が不十分な時には熱可塑性樹脂5等を再加熱したりして、十分な接合強度まで高めることができる。これらの結果、プレフィルタ3との接合を強固かつ確実に行うことができる。特に、図2に示すように枠材4の端縁部にてプレフィルタ3を接合する場合は、枠剤4が平板なので、枠材4を濾材2の周囲に設けた後にその枠材4の端縁部の熱可塑性樹脂5等を外部から加熱溶融したりすることにより、プレフィルタ3を簡単に接合することができる。また、仮にフィルタが損傷している場合にも欠点を早期発見できる。
【0009】
そして、枠材4は不織布や多孔プラスチックで構成することが好ましい。不織布や多孔プラスチックは熱伝導性が低くいので、溶融した熱可塑性樹脂等を塗布して不織布を枠材と濾材との間に挟み込んで接合して嵌着状態にする場合にも、熱可塑性樹脂が冷えにくく不十分な接合を防止することができる。
【0010】
また、枠材4には熱可塑性樹脂5等を予め約0.1〜5mm厚さで層状に設けておくことと、枠材4、プレフィルタ3および濾材2の接合を簡単に行えるので好ましい。
【0011】
さらに、本発明において、接合には熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。熱可塑性樹脂としては、濾材2や枠材4等フィルタを構成する部材の融点よりも低いものであれば構わないが、濾材や枠材にポリエステルやポリプロピレン、レーヨン、ビニロン等を用いた場合、軟化点が80〜150℃程度の熱可塑性樹脂を用いることが作業性の点からより好ましい。この結果、仕上がり寸法精度がよくシール性の高いフィルタを得ることができる。
【0012】
また、濾材2には、たとえば機器内での菌の増殖を防止したり通過する流体から異臭を取り除いたりするために、抗菌性、防かび性、抗ウイルス性、芳香性、脱臭性、消臭性などの機能を有する薬剤をバインダーで付着した、通気性の優れたプレフィルタ3が積層されており、枠材4はこのプレフィルタ3にも接合されている。枠材4が、濾材2の周囲とともにプレフィルタ3に接合されていることにより、これら3つの部材が一体化され、掃除機等による引張に耐えることができる。
【0013】
プレフィルタ3は、掃除機等の強力な吸引に耐えうるものとし、かつ、仕上がり外観を損なわないようにするために、図1に示すように、濾材2端面と枠材4との間に接合されていることが好ましい。図1のような構成とすることで、シール不良の発生を抑えることができ、また、プレフィルタ3のカット端面が濾材2と枠材4との間に隠れるため、仕上がりがきれいで商品美観の高いものとなる。また、図2に示すように、プレフィルタ3を枠材4の端縁部に接合する態様も、浮き皺の発生を抑え、プレフィルタ3と枠材4、濾材2との接合強度がフィルタ全面において均一なものとなるので好ましい。図2のように構成する場合には、濾材2の周囲に接合されている枠材4の端縁部の熱可塑性樹脂を外部から加熱して再溶融すれば、プレフィルタ3を枠材4と濾材2とを一体接合できる。
【0014】
そして、さらに浮き皺の発生を抑え掃除機等の強力な吸引に耐えうる接合強度と美的外観を得るためには、図1に示すように、濾材2の周囲だけでなく、濾材2のプリーツ形状を保持するためのリーテナ6によってもプレフィルタ3を濾材2に接合することが好ましい。
【0015】
そして、浮き皺の発生を防止し、掃除機による引張吸引力に耐える強度、接合強度の均一性をさらに高めるために、プレフィルタ3としては、引張強度が少なくとも0.5N/cm(JIS−L−1085)のものを用いることが好ましく、また、通気性確保の点からは1000CC/cm2/秒(JIS−L−1085)の通気性を有するものを用いることが好ましい。
【0016】
次に、上述の本発明のフィルタの製造方法について説明する。
【0017】
図1に示すフィルタについては、まず、プリーツ加工された濾材2の寸法より大きい寸法のプレフィルタ3を濾材2に重ね合わせ、濾材2よりも外側にはみ出したプレフィルタ3を折り曲げる。このとき、リテーナ6をも利用してプレフィルタ3を濾材2に接合する場合は、プレフィルタの上からリテーナを加熱・溶融し、プレフィルタを濾材に接合する。その後、熱可塑性樹脂5等を塗布した枠材4を、プレフィルタ3の折り曲げた部分を濾材2と共同して挟み込むように設け、それら濾材2、プレフィルタ3および枠材4を接合する
また、図2に示すフィルタについては、プリーツ加工した濾材2の端部に熱可塑性樹脂5等を塗布した枠材4を取り付ける。その後、プレフィルタ3を濾材2および枠材4の上面に設け、枠材端縁部の熱可塑性樹脂をアイロン等により加熱・溶融し、プレフィルタ3を濾材2および枠材4に接合する。
【0018】
【実施例】
ポリオレフィン系熱可塑性樹脂からなるφ0.8mmのリテーナを1インチピッチでを設けたプリーツ加工濾材(濾材山高さ30mm、濾材幅325mm、濾材山数105、濾材間ピッチ3.7mm)に、リン酸カルシウム微粉末を付着した抗ウイルス性不織布(ハイドロキシアパタイト加工不織布、引張強度3N/cm、目付60g/m2 )を重ね合わせ、リテーナ頂部をアイロンで加熱溶融して接合した。次いで、目付300g/m2 のポリエステル不織布からなる枠材の表面にポリオレフィン系熱可塑性樹脂層を厚さ0.6mmで塗布したものを、濾材山高さより2mmほど高くなるような幅で切断し、熱可塑性樹脂が固化する前に、プリーツ加工濾材の周囲に抗ウイルス性不織布を挟み込むようにして設けた。このようにプリーツ加工濾材、抗ウイルス性不織布および枠材を接合し、図1に示すフィルタを製造した。
【0019】
得られたフィルタの抗ウイルス性不織布側を550Wの掃除機で吸い込み一体性を確認したが、破れ剥がれなどの損傷は生じなかった。
【0020】
【発明の効果】
本発明のフィルタは、平板からなる枠材が、プリーツ加工された濾材の周囲に接合されているとともに、濾材と層状をなすプレフィルタと接合されているので、濾材と枠材とプレフィルタとが一体化され掃除機での粗ゴミ除去が容易で、その結果、濾材での目詰まりを防ぐことができ、また、フィルタが損傷しにくい。
【0021】
さらに、枠材が平板であるので、枠材を濾材の周囲に配置した際に熱可塑性樹脂等の状態や接合状態を目視確認することができる。そして、接合状態を目視確認できるので、接合が不十分な時には熱可塑性樹脂等を再加熱したりして、十分な接合強度まで高めることができる。これらの結果、プレフィルタとの接合を強固かつ確実に行うことができ、補集効率低下の原因となるシール不良の発生を防ぐことができ、また、仮にフィルタが損傷している場合にも欠点を早期発見できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係るフィルタの概略断面図である。
【図2】本発明の他の実施態様に係るフィルタの概略断面図である。
【符号の説明】
1:フィルタ
2:濾材
3:プレフィルタ
4:枠材
5:熱可塑性樹脂
6:リテーナ

Claims (6)

  1. 平板からなる枠材が、プリーツ加工された濾材の周囲に接合されているとともに、濾材と層状をなすプレフィルタと接合されていることを特徴とするフィルタ。
  2. プレフィルタは、抗菌、防かび、抗ウイルス、芳香、脱臭の機能のうちの少なくとも1つの機能を有している、請求項1に記載のフィルタ。
  3. プレフィルタは、濾材の端面と枠材との間に嵌着されている、請求項1または2に記載のフィルタ。
  4. プレフィルタは、枠材の端縁部に接合されている、請求項1または2に記載のフィルタ。
  5. 濾材はプリーツ形状を保持するためのリーテナを有し、プレフィルタはリテーナにより濾材に接合されている、請求項1〜4のいずれかに記載のフィルタ。
  6. プレフィルタは、引張強度が少なくとも0.5N/cmの不織布からなっている、請求項1〜5のいずれかに記載のフィルタ。
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