JP4223432B2 - 食材混合機 - Google Patents
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Description
前記撹拌体は、蓋体に取り付けられた取付壁と、この取付壁から容器本体の底壁に向けて延出された2本の棒状の撹拌部材とから構成され、混合容器の周方向に等間隔をおいて複数箇所に設けられており、混合容器内にご飯と合わせ酢とを入れて該混合容器を回転軸心回りに回転させることにより、ご飯を撹拌部材で切るようにして攪拌し(シャリ切りし)、ご飯と酢とを混ぜ合わせる。
そこで、撹拌部材の本数を3本に増やして撹拌性能を高めることが考えられるが、3本の攪拌部材を一方向に並列状に配置すると、混合容器の回転位置によっては、3本の攪拌部材がシャリを切る方向で並ぶ場合があり、1本の攪拌部材でシャリ切りしているのと同じこととなり、攪拌性能が悪いものである。
前記2本の撹拌部材に対して容器本体の径方向に関して相互に位置ズレするように該2本の撹拌部材の間に配置された中間の撹拌部材であって、且つ、
ご飯と酢とを混合容器内に入れて該混合容器を回転させた際において、該混合容器が斜め下向き姿勢から斜め上向き姿勢へと回転してご飯が撹拌体によって持ち上げられる側では、該中間の撹拌部材37Cが他の撹拌部材に対して上方に位置ズレしている形となって、該中間の撹拌部材から突き進むようにしてご飯に当たってシャリ切りし、混合容器が斜め上向き姿勢から斜め下向き姿勢へと回転してご飯が落下する側では、該中間の撹拌部材が他の撹拌部材に対して下方に位置ズレしている形となって、ご飯を該中間の撹拌部材に集めてシャリ切りするように、他の撹拌部材に対して容器本体の回転方向前方側に位置ズレさせて配置された中間の撹拌部材を前記撹拌体に設けたことを特徴とする。
この構成により、混合容器がどの回転位置であっても、撹拌体の、3本の撹拌部材のうち、最低2本の撹拌部材が食材(ご飯)に当たる(最低2本の攪拌部材でシャリ切りする)こととなり、撹拌性能が向上する。
ご飯と合わせ酢とを混合容器内に入れて該混合容器を回転させ、混合容器内のご飯が持ち上げられた後に落下して該ご飯と合わせ酢とが混ぜ合わされる際において、混合容器が回転してご飯が持ち上がる側では、中間の撹拌部材が他の撹拌部材に対して上方に位置ズレしている形となって、中間の攪拌部材から突き進むようにしてご飯に当たってシャリ切りし、ご飯が落下する側では、中間の撹拌部材が他の撹拌部材に対して下方に位置ズレしている形となって、ご飯を中間の攪拌部材に集めてシャリ切りすることにより、攪拌性能が向上する。
これにより、断面円形状の攪拌部材よりも、シャリ切りしやすくなり、攪拌性能が向上する。
また、撹拌体は、撹拌部材同士を連結する連結部を備えているのがよい。
この構成によれば、連結部材によってもシャリ切りでき、攪拌性能が向上する。
図6及び図7は、本発明にかかる食材混合機1を示しており、本実施形態では、主として、ご飯(主食材)と合わせ酢(調味料、添加物、被混合材料)とを混ぜ合わせることによって酢飯(寿司飯)を作る酢合わせ機として例示している。
食材混合機1は、所要量のご飯を収容可能で且つ回転することにより収容したご飯と合わせ酢とを混合する混合容器2と、この混合容器2を取り囲むようにパイプ材等によって環状(リング状)に形成されていて該混合容器2に着脱自在に取り付けられると共に前後方向の中心軸心(回転軸心)Xを有する回転環3と、この回転環3を介して混合容器2を該回転環3の軸心X回りに回転自在に支持する装置本体4とを備えている。
容器本体5は、円筒状(筒状)の胴部5Aと、この胴部5Aの軸心Y方向(容器軸心Y方向)片側の端部を閉塞する底壁5Bとを有していて、容器軸心Y方向一端側が開口状で他端側が閉塞された有底円筒状に形成されていると共に、該容器本体5は開口部31が前側で底壁5Bが後側となるように且つ容器軸心Yが回転環3の回転軸心Xに対して傾斜するように交差するようにして回転環3に挿通され、胴部5Aの前後方向中途部が連結具7を介して回転環3に着脱自在に取り付けられている。
この漏出防止材34は、蓋体6の外部に、該蓋体6とは間隔をおいて且つ排気口33と対向状として配置されて取り付けられた変向板35に着脱自在に取り付けられている。
前記装置本体4は、下端側に基台12を備えていると共に、該基台12上に立設された中空状のケーシング13を有する。
基台12の前方側には載置台14が設けられており、この載置台14に混合容器2で混合した酢飯を移し替えるための受容器等を載置することができ、この載置台14はパイプ材等から形成されていてヒンジを介して基台12の前面側に上方側へ揺動自在に(折り畳み自在)に取り付けられている。
また、ケーシング13の下部構成部分13Aの前面側上部の左右両側には、回転環3に接触してこれをガイドすると共に該回転環3を支持(受持)する左右一対のガイドローラ(回転部材)15が配置され、左右各ガイドローラ15は前後方向の軸心を有する支軸16等を介して前後軸廻り(回転環3の軸心Xと平行な軸心廻り)に回転自在に支持されている。
また、左右一方(左側)のガイドローラ15は、モータ18によって回転駆動される駆動ローラとされており、該駆動ローラ15を回転駆動させることにより、摩擦伝動によって回転環3が図6の矢示A方向に回転駆動されるように構成されている。
また、ケーシング13の上部構成部分13Bの前面側の中央部には接続部材19が設けられており、この接続部材19に混合容器2の容器本体5の通気管11が回転軸心Xを中心として回転自在に且つ着脱自在に接続されており、これにより混合容器2の後部が回転軸心X回りに回転自在に支持されている。
すなわち、容器本体5の開口部31が斜め下方から斜め上方を向くように回転する過程において混合容器2内に収容されたご飯の一部が撹拌体32によって持ち上げられ、斜め上方から斜め下方を向くように回転する過程で持ち上げられたご飯が落下して該ご飯がかき混ぜられると共に、容器本体5が斜め下向き姿勢(開口部31が斜め下方を向く姿勢)から斜め上向き姿勢(開口部31が斜め上方を向く姿勢)へと回転することによりご飯が後方に移動し、容器本体5が斜め上向き姿勢から斜め下向き姿勢へと回転することによりご飯が前方に移動してご飯がかき混ぜられる。
この送風手段は、ケーシング13内の下部に載置されたブロア20を備えており、該ブロア20の吐出口には、送風ダクト21の一端側(下端側)が接続され、この排気ダクト21は、ブロア20から上方に延び、上部側において下方に折り返されるとともに、ケーシング13内の前記接続部材19の後方に設けられた継手部材22に接続されている。
継手部材22の一端側接続口は、上方に指向されていて送風ダクト21の他端側が接続され、継手部材22の他端側接続口は、前方に指向されていて、通気管11に連通しており、ブロア20を作動させると、ケーシング13内の空気が、送風ダクト21から、継手部材22、通気管11、空気取入部10を経て混合容器2内に送風され、混合容器2内の空気は排気口から排出される。
また、ケーシング13の背面上部には、ケーシング13内に空気を取り入れるための空気取入部27が設けられていると共に、取り外した蓋体6を載置するための蓋載置部材28が設けられている。
前記撹拌体32は、容器本体5の胴部中心Xと胴部5A内面との間に配置され、本実施の形態では、胴部5Aの周方向に等間隔をおいて3つの撹拌体32が配置されている。
各撹拌体32は、図4及び図5等に示すように、蓋体6の内面に取付固定された取付壁36と、この取付壁36から容器本体5の底壁5Bに向けて且つ該底壁5B近傍にまで延出された3本の攪拌部材37A,37B,37Cとを有する。
各攪拌部材37A,37B,37Cは断面円形の棒材から構成されており、三角形の各頂点位置に配置されている(攪拌部材37A,37B,37Cの中心を結ぶ線分が三角形となるように配置されている)。
なお、各攪拌部材37A,37B,37Cは取付壁36に貫通形成された取付孔に端部が挿入されて溶接固定されている。
3本の撹拌部材37A,37B,37Cでシャリ切りする場合、3本の攪拌部材が一方向に並列状に配置されていると、混合容器の回転位置によっては、3本の攪拌部材がシャリを切る方向で並ぶ場合があり、1本の攪拌部材でシャリ切りしているのと同じこととなって、攪拌性能が悪いが、3本の攪拌部材37A,37B,37Cを三角形の頂点位置に配置することにより、混合容器2がどの回転位置であっても、撹拌体32の、三角形の各頂点位置に配置された3本の撹拌部材37A,37B,37Cのうち、最低2本の撹拌部材37A,37B,37Cがご飯に当たる(2本以上の攪拌部材37A,37B,37Cでシャリ切りする)こととなり、3本の攪拌部材を一方向に並列状に配置した場合に比べて、食材混合機1の撹拌性能が向上する。
これにより、ご飯と合わせ酢とを混合容器2内に入れて該混合容器2を回転させると、該混合容器2が斜め下向き姿勢から斜め上向き姿勢へと回転してご飯が撹拌体32によって持ち上げられる側では、中間の撹拌部材37Cが他の撹拌部材37A,37Bに対して上方に位置ズレしている形となって、中間の攪拌部材37Cから突き進むようにしてご飯に当たってシャリ切りし、混合容器2が斜め上向き姿勢から斜め下向き姿勢へと回転してご飯が落下する側では、中間の撹拌部材37Cが他の撹拌部材37A,37Bに対して下方に位置ズレしている形となって、ご飯を中間の攪拌部材37Cに集めてシャリ切りすることとなり、3本の撹拌部材37A,37B,37Cを逆に配置した場合よりも、攪拌性能が向上する。
図9及び図10は、撹拌体32の変形例を示しており、攪拌部材37A,37B,37C同士を連結する連結部40を設けたものである。
連結部40は、本実施の形態では断面円形の棒材によって形成され、径内側の攪拌部材37Aと中間の攪拌部材37Cとの間、及び、径外側の攪拌部材37Bと中間の攪拌部材37Cとの間に攪拌部材37A,37B,37Cと直交する方向に設けられ、径内側の攪拌部材37Aと径外側の攪拌部材37Bとの間には設けられていない。
この連結部40を設けた撹拌体32を取り付けた混合容器2にあっては、混合容器2が回転することにより、ご飯が持ち上げられる際、ご飯が落下する際、及びご飯が前後に移動する際において、連結部材40でもシャリ切りが行え、攪拌性能が向上する。
また、前記構成の食材混合機1にあっては、ご飯と酢とを混合した後に、蓋体6を取り外す際においては、図6及び図7に示すように、混合容器2の開口部31が斜め上方を向いた状態で取り外されるが、このとき、図1に示すように、1つの撹拌体32が蓋体6の上部で且つ左右方向中央部に位置し、残りの2つの撹拌体32が蓋体6の下部で且つ左右両側に位置する。
すなわち、各攪拌部材37は断面形状を菱形にして形成され、その鋭角側の角部41が周方向側に凸となるように配置されており(鋭角側の角部41が混合容器2の回転方向A前後に凸となるように配置されており)、該角部41によってシャリ切りしやすくしている。
また、角部41は少なくとも混合容器2の回転方向A前後一方側に形成されていればよく、他方側は円弧状等であってもよい。
図13及び図14は、蓋体6の変形例を示しており、該蓋体6は円筒状の胴部43と、この胴部43の軸心方向一端側の縁部に設けられたフランジ部44と、胴部43の軸心方向他端側を塞ぐように設けられた正面壁45とを有し、フランジ部44の外周側には容器本体5の開口部31側の縁部に嵌合する嵌合部44aが形成され、正面壁45には排気口33が形成されている。
この蓋体6にあっても、前記撹拌体32及び漏出防止部材34等が設けられる。
なお、前記実施の形態において、撹拌体32は前記3本の攪拌部材37A,37B,37Cの他に攪拌部材を加えてもよいが、攪拌部材の本数が多いほど攪拌性能は向上するが清掃はしにくくなる。
また、本発明の食材混合機1は、ご飯と酢との混合以外に、混ぜご飯、スパゲッティ、ポテト、マカロニ、サラダ等を作る過程での混合処理や冷却処理にも使用可能である。
また、撹拌体32に備えられる3本の攪拌部材37は同じ長さでなくてもよい(相互に長さが違っててもよい)。
5 容器本体
5B 底壁
6 蓋体
32 撹拌体
37A 攪拌部材
37B 攪拌部材
37C 攪拌部材
40 連結部
41 角部
A 回転方向
X 回転軸心
Y 容器軸心
Claims (3)
- 前後方向の回転軸心(X)回りに回転自在に支持され且つこの回転軸心(X)に対して傾斜した容器軸心(Y)を有する混合容器(2)を備え、この混合容器(2)は、容器軸心(Y)方向前端側が開口状とされ後端側が閉塞された有底筒状の容器本体(5)と、この容器本体(5)の開口側を塞ぐ蓋体(6)と、この蓋体(6)の内側に設けられた撹拌体(32)とを備え、前記撹拌体(32)は蓋体(6)から容器本体(5)の底壁(5B)に向けて延出し且つ容器本体(5)の径方向に関して相互に位置ズレさせて配置された2本の撹拌部材(37A,37B)を有する食材混合機において、
前記2本の撹拌部材(37A,37B)に対して容器本体(5)の径方向に関して相互に位置ズレするように該2本の撹拌部材(37A,37B)の間に配置された中間の撹拌部材(37C)であって、且つ、
ご飯と酢とを混合容器(2)内に入れて該混合容器(2)を回転させた際において、混合容器(2)が斜め下向き姿勢から斜め上向き姿勢へと回転してご飯が撹拌体(32)によって持ち上げられる側では、該中間の撹拌部材(37C)が他の撹拌部材(37A,37B)に対して上方に位置ズレしている形となって、該中間の撹拌部材(37C)から突き進むようにしてご飯に当たってシャリ切りし、混合容器(2)が斜め上向き姿勢から斜め下向き姿勢へと回転してご飯が落下する側では、該中間の撹拌部材(37C)が他の撹拌部材(37A,37B)に対して下方に位置ズレしている形となって、ご飯を該中間の撹拌部材(37C)に集めてシャリ切りするように、他の撹拌部材(37A,37B)に対して容器本体(5)の回転方向(A)前方側に位置ズレさせて配置された中間の撹拌部材(37C)を前記撹拌体(32)に設けたことを特徴とする食材混合機。 - 撹拌部材(37A,37B,37C)は、容器本体(5)の周方向側に凸となる角部(41)を有することを特徴とする請求項1に記載の食材混合機。
- 撹拌体(32)は、撹拌部材(37A,37B,37C)同士を連結する連結部(40)を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の食材混合機。
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