JP4223333B2 - 自動販売機 - Google Patents

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JP4223333B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品棚の前方側に、商品を商品取出口に搬出するための搬出手段の移動空間である搬出通路を有する自動販売機に関し、更に詳しくは、その搬出通路を断熱して上下に仕切る仕切板を搬出手段の移動の妨げにならないように動かす構成を有する自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、容器入り飲料等の商品を販売する自動販売機において、その前扉及び内扉を透明にして庫内の商品が外側から見えるようにした、いわゆるシースルー型の自動販売機が知られている。庫内では前後方向(奥行方向)に延在して形成された複数の商品通路の各々に複数の商品が並べられ、これら商品通路を形成した商品棚の前方側に、商品を商品取出口へと搬送するための搬出手段が設けられている。
【0003】
商品販売時には、商品通路の最前位置にある商品が商品通路上に掛けわたされた搬送ベルトの駆動などによって商品通路から搬出手段へと移載され、この商品を受け入れた搬出手段は商品取出口まで移動して商品取出口に商品を搬出する。
【0004】
また、庫内を水平な断熱仕切で上下2室に仕切ることによって互いに温度の異なる2室構造としたものがある。このように2室構造とした場合、搬出手段の移動空間である搬出通路も仕切板により遮断されるため、搬出手段が仕切板よりも上方の商品にアクセスする場合には仕切板が搬出手段の移動を妨げないようにする必要がある。
【0005】
例えば、特許文献1には、搬出手段が仕切板設置部よりも上方に収容された商品にアクセスする場合には、搬出手段で仕切板を持ち上げる構成が開示されている。そのとき、仕切板を折れ曲げた状態にすることで、仕切板の前端部、後端部が内扉や商品通路に擦れながら移動するのを回避するようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−90342号公報
【0007】
この特許文献1によれば、仕切板は、ヒンジを介して連結された2枚の仕切板部から構成される。両仕切板部それぞれの左右の側端部にはガイド突起が形成され、搬出通路の左右の側壁には、一対の仕切板装着部材が取り付けられている。各仕切板装着部材において、仕切板部のガイド突起に向き合う面には、そのガイド突起を係合させ、これを案内するガイド溝が形成されている。
【0008】
販売待機時には、仕切板はそのガイド突起が仕切板装着部材のガイド溝に係合した状態で装着されており、両仕切板部が一直線状に拡開された状態で加温室と冷却室との間を断熱遮断している。
【0009】
搬出手段が上昇して仕切板装着部材を通過する際には、搬出手段の上端部に設けられた連結突起が仕切板のヒンジ近傍に設けられた1対の連結部間に係合することによって、仕切板が搬出手段に連結される。そして、搬出手段が更に上昇するのに伴い、仕切板はそのガイド突起が仕切板装着部材のガイド溝に沿って案内されることで、2枚の仕切板部が次第に折れ曲がりながら仕切板装着部材から離脱する。
【0010】
搬出手段の下降時には、仕切板は、仕切板装着部材からの離脱時と逆の動作によって仕切板装着部材に装着され、もとの閉状態に戻る。すなわち、ガイド突起が仕切板装着部材のガイド溝に係合してガイド溝に沿って案内されることで、2枚の仕切板部が次第に拡開しながら仕切板は仕切板装着部材に装着される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように特許文献1の構成では、仕切板自体をヒンジで連結した2枚の仕切板部から構成したり、また、搬出手段と連結されての仕切板の昇降動作においては、仕切板と搬出手段との係合及びその解除、更に仕切板と仕切板装着部材との係合及びその解除を伴い、構成や動作が複雑となる。係合箇所が多数あると、係合不良あるいは係合解除不良の生じる可能性も大きくなり、信頼性の低下を招いてしまう。特に、下降時の戻り動作時に仕切板のガイド突起を仕切板装着部材のガイド溝に係合させるとき係合不良となり仕切板部が拡開されなくなると、搬出手段と仕切板との係合も解除されずに、搬出手段が仕切板に引っかかってその下降動作を行えず販売不良を引き起こしてしまう。
【0012】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、その目的とするところは、搬出手段の昇降に伴う仕切板の昇降を簡単な構成及び動作でもって行い高い信頼性を実現する自動販売機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するにあたり、本発明に係る自動販売機は、
庫内に設けられた複数段の商品棚と、
前記商品棚の前方側に形成された搬出通路と、
前記搬出通路を断熱して上下に仕切る仕切板と、
前記搬出通路の左右の側壁に取り付けられ、前記仕切板の下面を支持可能な一対の載置部材と、
前記仕切板の左右の側端部であって前記仕切板の重心位置よりも後方側または前方側に寄った位置である支持位置を回動自在に支持するとともに、前記一対の載置部材の上面に当接することで下方への移動が規制される一対の可動支持部材と、
前記商品棚の商品を収容可能なバケットと、前記バケットを支持して前記搬出通路内を上下方向に移動可能であり且つ上方向への移動に際して前記一対の可動支持部材を下方から持ち上げることが可能なフレームと、前記フレームの上昇によって前記仕切板が前記一対の載置部による支持から外れたときに前記支持位置を支点とする前記仕切板の前方側または後方側への自重による所定以上の回動を規制する規制部とを有する搬出手段と
を具備する。
【0014】
載置部材は、仕切板の左右の側端部側の下面を載置させる面を有し、販売待機中及び販売動作中を通じて、搬出通路の側壁に固定されている。仕切板の設置位置が変更されるときには、載置部材の位置も変更される。この変更を容易に行うため、載置部材を搬出通路側壁に対して着脱自在とすることが好ましい。例えば、載置部材を側壁にねじ止めするねじの頭部に、工具を使わずとも容易に回動できるつまみを取り付ければ、簡単に取り付け位置変更に対処できる。
【0015】
搬出手段が仕切板を持ち上げるときには、仕切板を点で支える可動支持部材に単に当接してそのまま仕切板ごと可動支持部材を持ち上げ、仕切板は昇降に伴って、載置部材上からの載置が外れるか、載せ置かれるかだけであるので、信頼性の高い安定した昇降動作を行える。
【0016】
可動支持部材は、仕切板の両側端部を点で支え、この箇所を支点に可動支持部材は回動可能とされる。したがって、搬出手段が可動支持部材を仕切板ごと持ち上げ、仕切板が載置部材の支持から外れると、仕切板は傾いて、仕切板の前後に隙間が確保され、仕切板の円滑な昇降を行える。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一例としての実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図1は本実施の形態に係る自動販売機の庫内要部の正面図を示す。庫内には、複数段の商品棚12が設けられている。各商品棚12は板状を呈し、ほぼ水平に配設されている。
【0019】
商品棚12には、前後方向(奥行方向)に沿って複数本の搬送ベルト10が掛けわたされている。具体的には、搬送ベルト10は輪状のエンドレスベルトであり、商品棚12の前方に配設されたガイドローラ11と、商品棚12の後端部との間に掛けわたされている。
【0020】
搬送ベルト10の側方には仕切壁9が取り付けられている。仕切壁9は、搬送ベルト10の延在方向、すなわち商品棚12の前後方向に沿って延在する長尺板状を呈している。また、仕切壁9の前端部にはゲート13(図2、図3に示す)が取り付けられている。
【0021】
以上のように商品棚12上に搬送ベルト10を掛けわたし、その搬送ベルト10の側方に仕切壁9を取り付けることによって、前後方向に延在する複数の商品通路14が画成される。各商品通路14には、複数の商品が互いに密接して前後方向に沿って並んで収容される。各商品は搬送ベルト10の上に載せられ、搬送ベルト10が前方に駆動されると商品も前方に送られる。
【0022】
商品棚12とその前方の透明な内扉(図示せず)との間の空間は、搬出手段2が移動するための搬出通路50として機能する。
【0023】
搬出手段2は、主として、バケット4と、このバケット4を上下左右に移動させる昇降機構3から構成される。バケット4は、後面(商品棚12に向き合う面)及び前面(手前の内扉に向き合う面)を開放した箱状を呈し、左右の側壁7a、7b、下方に設けられたバケットベルト8、及び前面に設けられ上端部を中心に開閉自在な透明なフラッパ6によって、商品を収容可能な空間が画成されている。
【0024】
昇降機構3は後述する駆動手段によって昇降自在とされ、販売待機時には、自動販売機の下方の待機位置に位置される。バケット4は、昇降機構3内のフレーム5b上を左右方向に移動される。
【0025】
商品販売時には、昇降機構3が、購買者に選択された商品を収容した商品通路14のある商品棚12まで待機位置から上昇すると共に、バケット4が昇降機構3内のフレーム5b上を左右に移動してその選択された商品通路14へと移動し、その商品通路14の前でバケット4は停止する。
【0026】
そして、図示しない駆動手段によって商品通路14上の搬送ベルト10が駆動され、且つゲート13が上方へと回動して商品通路14の出口を開放して、商品は商品通路14からバケット4に乗り移る。商品がバケット4内に収容されると、昇降機構3及びバケット4は自動販売機の前面扉の下方に設けられた商品取出口まで移動し、バケットベルト8の駆動により、商品をバケット4から商品取出口へと搬出する。
【0027】
また、庫内は、所定位置の商品棚12間に配設された断熱材からなる板状の固定仕切25(図4参照)によって、冷却室と加温室の2室に仕切られている。例えば固定仕切より下方を冷却室、上方を加温室として仕切っている。もちろん、固定仕切より下方を加温室、上方を冷却室としてもよい。更に、搬出手段2の移動空間である搬出通路50も、固定仕切25の設置位置において、後述する仕切板1によって断熱された状態で上下に仕切られている。
【0028】
冷却室にはエバポレータやファンなどが配設され、庫外にはコンデンサやコンプレッサなどが配設され、これらから構成される冷却手段によって冷却室内の商品棚12に収容された商品は冷却される。加温室にはヒータが設けられ、このヒータにより加温室内の商品棚12に収容された商品が加温される。
【0029】
図2は、向かって見て左側の仕切板設置部近傍の斜視図を示す。搬出通路50の側壁15aには、例えば角柱状の載置部材16aが取り付けられている。載置部材16aの取付方法としては、例えば、ねじ止め、あるいは裏面側に形成した係合突起を側壁15aに形成された係合孔に係合させるなどが挙げられる。
【0030】
載置部材16aの後方には、可動支持部材17aが側壁15aに沿って上下動自在に配設されている。可動支持部材17aは、ほぼ直角に折れ曲がった連結部18aを介して、2つの腕部19a、20aが一体的に連結されて構成される。一方の腕部19aは前方に向かって延び、その先細りの先端は側壁15aの反対側に屈曲された突起部21aとして構成されている。
【0031】
他方の腕部20aは商品の収容空間側へと延び、図4に示すように、その腕部20aには例えば2つのガイドローラ31が取り付けられている。そして、商品収容空間の側壁には上下方向に延在するガイド溝32aが形成され、ガイドローラ31はそのガイド溝32aに嵌まり込んでいる。ガイドローラ31がガイド溝32aに案内されることで可動支持部材17aの上下方向に沿う移動がガイドされる。可動支持部材17aは、ガイドローラ31とガイド溝32aとの嵌合により、上下方向の動きのみが許容されている。可動支持部材17aの下方への落下は、前方側の腕部19aが載置部材16aの上面に当接することで規制される。
【0032】
他方の(向かって見て右側の)仕切板設置位置においても、図3に示すように、搬出通路50の側壁15bには、例えば角柱状の載置部材16bが取り付けられている。この載置部材16bの上面と上述した載置部材16aの上面とは同じ高さにされている。載置部材16bの後方には、可動支持部材17bが側壁15bに沿って上下動自在に配設されている。
【0033】
可動支持部材17bは、ほぼ直角に折れ曲がった連結部18bを介して、2つの腕部19b、20bが一体的に連結されて構成される。一方の腕部19bは前方に向かって延び、その先細りの先端は側壁15bの反対側に屈曲された突起部21bとして構成されている。
【0034】
他方の腕部20bは商品の収容空間側へと延び、上述した可動支持部材17aの腕部20aと同様、例えば2つのガイドローラ31が取り付けられ、商品収容空間の側壁に形成された上記ガイド溝32aと反対側に同様に形成されたガイド溝にそのガイドローラ31が案内されて可動支持部材17bの上下方向に沿う移動がガイドされる。可動支持部材17bは、ガイドローラ31とガイド溝との嵌合により、上下方向の動きのみが許容されている。可動支持部材17bの下方への落下は、前方側の腕部19bが載置部材16bの上面に当接することで規制される。
【0035】
図9に仕切板1の裏面図を、図10に仕切板1の側面図を示す。仕切板1は断熱材である例えばウレタンから構成される。仕切板1の前端部及び後端部には、シート状のゴム部材27a、27bが突出して設けられている。仕切板1の左右の両側端部には、仕切板1の上面側から屈曲された金属製のブラケット28a、28b(図10には一方のブラケット28bのみ図示)が設けられ、そのブラケット28a、28bには貫通孔29が形成されている。図10に図示されない他方の側端部のブラケット28aにも貫通孔29は形成されている。各ブラケット28a、28bは仕切板1の側端面との間に僅かに間隙をあけて対向している。
【0036】
また、各ブラケット28a、28bは、仕切板1の短尺方向に関して、重心位置よりも後端部側に寄った位置に位置している。両ブラケット28a、28bに形成された貫通孔29を結ぶ直線が仕切板1の長尺方向にほぼ平行となるように両ブラケット28a、28bは配置されている。
【0037】
図4は、仕切板1が仕切板設置部で上下の空間を断熱遮断している状態を示す。仕切板1の一方のブラケット28aは側壁15aに対向して配置され、そのブラケット28aの貫通孔29に可動支持部材17aの突起部21aが挿入されている。仕切板1の他方のブラケット28bは、図4に示す側壁15aと反対側の側壁15bに対向して配置され、そのブラケット28bの貫通孔29に、図3に示す可動支持部材17bの突起部21bが挿入されている。
【0038】
そして、仕切板1の両側端部寄りの下面は、両載置部材16a、16bの上面に面接触で載置され、仕切板1は、ほぼ水平な姿勢で載置部材16a、16b上に支持されている。
【0039】
また、上述した昇降機構3は、搬出通路50の幅方向(横方向)に沿って延在するフレーム5a、5b(図1参照)を有し、これらフレーム5a、5bは、搬出通路50の左右の側壁15a、15bに対向して設けられた1対の側板34(側壁15aに対向する一方のみを図4に示す)を介して互いに連結されている。
【0040】
側板34の背面には、昇降用ベルト35の一端部が連結されている。具体的には、側板34の背面と押え具36との間に昇降用ベルト35を挟んで、ねじ37を押え具36及び昇降用ベルト35を貫通させて側板34の背面に締め込むことで昇降用ベルト35は側板34に連結されている。図6に示すように、昇降用ベルト35は自動販売機上部に設けられたプーリ41に掛けられており、このプーリ41は図示しない昇降用モータに連結されている。
【0041】
側板34において、商品収容空間の側壁との対向面側には例えば4つのガイドローラ33a、33bが取り付けられ、前方側の2つのガイドローラ33aは、可動支持部材17aのガイドローラ31が嵌まり込んでいるガイド溝32aに嵌まり込み、後方側の2つのガイドローラ33bは、ガイド溝32aと平行に延在するガイド溝32bに嵌まり込んでいる。これにより、ガイドローラ33a、33bがガイド溝32a、32bに案内されることで昇降機構3の昇降動作がガイドされる。
【0042】
バケット4は、図示しない水平移動機構によって、昇降機構3内のフレーム5b上を左右に水平に移動可能となっている。すなわち、昇降機構3の左右の側板34間を移動自在である。バケット4の上部において前方寄り(内扉30寄り)の部分には、水平面内で回動自在なガイドローラ38が取り付けられ、このガイドローラ38の位置に対応して、側板34の前方寄りの部分には横方向(バケット4の水平移動方向)に延在する下に開口したコ字状のフレーム5aが設けられている。
【0043】
そのフレーム5aにガイドローラ38が案内されて、バケット4の水平移動がガイドされる。また、側板34の上端部において、前方寄りの部分には、仕切板1の回動規制部材として、例えば樹脂材からなるピン40が取り付けられている。
【0044】
(販売待機時の状態)
図4に示すように、仕切板1の側端部寄りの下面は、側壁15aに取り付けられた載置部材16aの上面及び側壁15aと反対側の側壁15bに取り付けられた載置部材16bの上面に面接触で載置され、仕切板1は、ほぼ水平な姿勢で載置部材16a、16b上に支持されている。
【0045】
この状態で、仕切板1の前端部のゴム部材27aの先端部はその弾性力でもって内扉30に密着し、後端部のゴム部材27bもやはりその弾性力でもって、商品棚間に配設された固定仕切25の先端部のゴム部材25aに密着している。これにより、固定仕切25の上方の空間(加温室)と下方の空間(冷却室)とが固定仕切25によって断熱遮断されると共に、搬出通路50においても、仕切板1によってこの仕切板1の上下の空間が断熱遮断されている。
【0046】
また、仕切板1の両側端部に突起部21a、21bでもって連結している可動支持部材17a、17bは仕切板1にぶら下がった状態となり、その重量が、仕切板1を載置部材16a、16b上に押し付ける力として作用し、載置部材16a、16bに対する仕切板1の安定した支持を補助する。
【0047】
なお、固定仕切25は、例えば仕切板1と同様、ウレタンなどの断熱材からなり、商品棚間の所定位置に引き出し自在に配設され、前方側に引き出して抜き出すことが可能で、これにより加温室または冷却室の拡張や縮小に伴って、他の位置への配置換えが行えるようになっている。載置部材16a、16bについてもその取付位置を変更することで、仕切板1の設置位置変更に対応できる。
【0048】
この販売待機状態では、バケット4及び昇降機構3は自動販売機の下方の待機位置(商品取出口の近傍位置)に位置される。
【0049】
(仕切板設置部より下方の商品棚にある商品の販売動作)
コインがコイン投入口から投入あるいは紙幣が紙幣挿入口から挿入され、商品選択ボタンによって商品が選択されると、図6に示すプーリ41が図示しないモータによって回転され、昇降用ベルト35が駆動される。これにより、昇降用ベルト35に連結された昇降機構3が指定された商品棚12の高さまで上昇すると共に、これと並行してバケット4が昇降機構3内のフレーム5b上を左右に移動して、指定された商品通路14の前でバケット4は停止される。
【0050】
次いで、商品通路14上の搬送ベルト10が駆動及びゲート13が開放され、商品は商品通路14からバケット4に乗り移る。このとき、バケットベルト8も駆動して商品の乗り移りを円滑にする。商品がバケット4に乗り移ると、昇降機構3の下降動作により、商品を受け入れたバケット4は下方に移動され、更に左右に移動して商品取出口に向き合う位置で停止される。そして、バケットベルト8が駆動されて商品がバケット4から商品取出口に搬出される。
【0051】
以上の動作中、仕切板1は図4に示す断熱遮断状態を維持している。すなわち、仕切板設置部より下方位置の商品棚12にある商品の搬出に際しては、仕切板1がバケット4及び昇降機構3の移動の妨げになることはないので、仕切板1を動かす必要はない。
【0052】
(仕切板設置部より上方の商品棚にある商品の販売動作)
上述と同様にして昇降用ベルト35の駆動により昇降機構3が上昇されると、図5に示すように、搬出通路50の一方の側壁15aに対向する昇降機構3の側板34の後部上面が可動支持部材17aの下端面に当接すると同時に、他方の側壁15bに対向する側板34の後部上面も、他方の可動支持部材17bの下端面に当接する。このとき、昇降機構3及びバケット4は仕切板1に対しては直接干渉しない。
【0053】
昇降機構3が更に上昇されると、左右の両側板34は可動支持部材17a、17bを図示の位置から持ち上げる。可動支持部材17a、17bが上昇されると、可動支持部材17a、17bの突起部21a、21bによって支えられた仕切板1も持ち上げられ、仕切板1は載置部材16a、16bの支持から外れる。
【0054】
仕切板1が載置部材16a、16bの支持から外れると、仕切板1はその両側端部が可動支持部材17a、17bの突起部21a、21bによって点で支持された状態となり、しかもその突起部21a、21bによる支持位置が仕切板1の重心より後方側にずれているので、図6に示すように、仕切板1は突起部21a、21bによる支持位置を支点に前方側に回動する。この回動により、仕切板1の前方側の下面において両側端部寄りの部分が、側板34の上端部前方寄りに設けられたピン40の頭部に当接し、仕切板1のそれ以上の回動が規制される。
【0055】
この結果、仕切板1は前端部が下方に下がり後端部が上方に上がった傾斜姿勢となり、内扉30との間に隙間が、及び商品通路14との間にも隙間が確保された状態で搬出手段2(昇降機構3及びバケット4)と共に、仕切板設置部より上方の搬出通路50を上昇する。したがって、仕切板1と内扉30との間の干渉(擦れなど)、及び仕切板1と商品通路14との干渉を防いで、円滑な上昇を行える。
【0056】
昇降機構3が指定された商品棚12の高さまで上昇すると共に、これと並行してバケット4が昇降機構3内のフレーム5b上を左右に移動して、指定された商品通路14の前でバケット4が停止されると、商品通路14上の搬送ベルト10が駆動及びゲート13が開放され、商品は商品通路14からバケット4に乗り移る。商品がバケット4に乗り移ると、昇降機構3は下方の商品取出口に向けて下降され、上昇時と逆の動作にて仕切板1は図4に示す状態に戻る。
【0057】
すなわち、仕切板1は、上昇時と同様、図6に示す傾いた姿勢で下降していき、仕切板設置部に至ると、再び載置部材16a、16bの上面に面接触で載置され、ほぼ水平な姿勢で載置部材16a、16b上に支持される。そして、仕切板1の前端部のゴム部材27aの先端部はその弾性力でもって内扉30に密着し、後端部のゴム部材27bもやはりその弾性力でもって、商品棚間に配設された固定仕切25の先端部のゴム部材25aに密着し、仕切板1によって、仕切板1の上下の空間が断熱遮断される。
【0058】
昇降機構3の更なる下降によりその側板34と可動支持部材17a、17bとの当接は外れ、可動支持部材17a、17bは、再び、突起部21a、21bを介して仕切板1にぶら下がった状態となる。
【0059】
昇降機構3が商品取出口の位置まで下降し、商品を受け入れたバケット4が左右に移動して商品取出口に向き合う位置となると、バケットベルト8が駆動されて商品がバケット4から商品取出口に搬出される。
【0060】
以上述べたように本実施の形態によれば、搬出手段2が仕切板設置部を越えて昇降する際には、搬出手段2は可動支持部材17a、17bに対して当接するかしないかだけであり、また、仕切板1は載置部材16a、16b上の支持から外れて持ち上げられるか、下降して再び載置部材16a、16b上にそのまま載せ置かれるかだけであるので、簡単な構成及び動作にて確実な仕切板1の昇降動作を行わせることができる。
【0061】
また、図3に示すように、可動支持部材17bの腕部20寄りの内面には、矩形状の板部材の一部を屈曲させて段を形成した被係止部材26が設けられている。被係止部材26は金属材料からなり、その一端部は可動支持部材17bに対してねじ止めされて片持ち支持された板ばねとして構成される。一部を屈曲されて形成された段は、後述するストッパに係止される被係止部26aとして機能する。
【0062】
図7に示すように、商品棚12から外れた庫内上部には、前方側へと突出するストッパ42が設けられている。商品補充時には、可動支持部材17a、17bを仕切板1ごと庫内上部に移動させ、可動支持部材17bに設けられた被係止部材26の被係止部26aをストッパ42に係止させてその落下止めを行う。具体的には、被係止部材26を側壁15b側に押して生じる弾性復元力でもって、被係止部26aをストッパ42に弾接させる。
【0063】
これにより、搬出手段2の支えがなくても、可動支持部材17a、17b及び突起部21a、21bでもってこれら可動支持部材17a、17bに支えられる仕切板1を、商品棚12から外れた庫内上部に保持させておくことができる。仕切板1はその前端部側あるいは後端部側が庫内の上壁面46に当接することで回動が規制された状態となる。
【0064】
以上のことにより、仕切板1が邪魔にならずに商品棚12に商品補充を行える。なお、他方の可動支持部材17aにも被係止部材26を取り付けると共に、この被係止部材26が係止されるストッパ42を他方の側壁15a側に設けてもよい。
【0065】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0066】
図8は変形例による載置部材43を示す。この載置部材43は、板状部材をほぼ直角に屈曲させて得られる、仕切板1が載置される載置部44aと、側壁15bへの取付部44bとを有し、取付部44bが側壁15bに対してねじ止めされるようにしている。そのねじのつまみ45は工具を用いずとも指で簡単に回すことができ、そのつまみ45の操作によりねじをゆるめたり締め込んだりすることで、側壁15bに対する着脱が簡単に行えるようにしている。これにより、仕切板1の設置位置変更に対する容易な対応が可能となる。
【0067】
仕切板1はその移動時、前端部が下方に下がるように傾いた姿勢に限らず、後端部が下方に下がって前端部が上方に上がった傾斜姿勢としてもよい。また、仕切板1の下面と、その下面に対向する昇降機構3の側板34の上端部のどちらか一方にマグネットを他方に磁性体を取り付け、両者間に磁気吸引力を発生させて仕切板1の回動を助長し、仕切板1の前端部及び後端部の擦れを確実に防ぐようにしてもよい。
【0068】
また、仕切板1の両側端部に突起を設けて、可動支持部材17a、17b側にその突起が挿入される孔を形成して、その孔でもって突起を受けて可動支持部材17a、17bが仕切板1の両側端部を点で支えるような構成としてもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、仕切板の両側端部を、搬出通路の左右の側壁に沿って上下動自在な1対の可動支持部材で支え、搬出手段が仕切板設置部より上方に移動すると可動支持部材に当接して可動支持部材を持ち上げ、仕切板は載置部材から外れて、可動支持部材に支えられた箇所を支点に搬出通路の前方または後方に回動された傾いた姿勢で搬出手段と共に移動される構成としたので、仕切板の昇降を簡単な構成及び簡単な動作で行わせることができる。この結果、販売動作の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動販売機の庫内要部の正面図である。
【図2】同自動販売機において仕切板設置部の斜視図である。
【図3】図2と反対側の側壁の仕切板設置部の斜視図である。
【図4】搬出通路要部の側面図であり、載置部材に仕切板が支持されている状態を示す。
【図5】図4の状態から昇降機構が上昇し、その側板が可動支持部材の下端部に当接した状態を示す。
【図6】図5の状態から、昇降機構が仕切板と共に上昇し、バケットが所望の商品通路前に停止された状態を示す。
【図7】可動支持部材が、商品棚から外れた庫内上部に設けられたストッパに係止された状態の斜視図である。
【図8】載置部材の変形例を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る仕切板の裏面図である。
【図10】同仕切板の側面図である。
【符号の説明】
1…仕切板、2…搬出手段、3…昇降機構、4…バケット、8…バケットベルト、10…搬送ベルト、12…商品棚、15a,15b…搬出通路の側壁、16a,16b…載置部材、17a,17b…可動支持部材、21a,21b…突起部、25…固定仕切、26…被係止部材、26a…被係止部、30…内扉、35…昇降用ベルト、40…回動規制部材、42…ストッパ、43…可動支持部材、50…搬出通路。

Claims (3)

  1. 庫内に設けられた複数段の商品棚と、
    前記商品棚の前方側に形成された搬出通路と、
    前記搬出通路を断熱して上下に仕切る仕切板と、
    前記搬出通路の左右の側壁に取り付けられ、前記仕切板の下面を支持可能な一対の載置部材と、
    前記仕切板の左右の側端部であって前記仕切板の重心位置よりも後方側または前方側に寄った位置である支持位置を回動自在に支持するとともに、前記一対の載置部材の上面に当接することで下方への移動が規制される一対の可動支持部材と、
    前記商品棚の商品を収容可能なバケットと、前記バケットを支持して前記搬出通路内を上下方向に移動可能であり且つ上方向への移動に際して前記一対の可動支持部材を下方から持ち上げることが可能なフレームと、前記フレームの上昇によって前記仕切板が前記一対の載置部による支持から外れたときに前記支持位置を支点とする前記仕切板の前方側または後方側への自重による所定以上の回動を規制する規制部とを有する搬出手段と
    を具備する自動販売機。
  2. 請求項1に記載の自動販売機であって、
    前記仕切板を前記庫内の上部に保持するストッパをさらに具備し、
    前記一対の可動支持部材は、前記ストッパに係止される被係止部を有する
    自動販売機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の自動販売機であって、
    前記一対の載置部材は、前記搬出通路の左右の側壁に対して着脱自在である
    自動販売機。
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