JP4222521B2 - 電子写真装置用弾性部材及びその製造方法 - Google Patents
電子写真装置用弾性部材及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4222521B2 JP4222521B2 JP2006176556A JP2006176556A JP4222521B2 JP 4222521 B2 JP4222521 B2 JP 4222521B2 JP 2006176556 A JP2006176556 A JP 2006176556A JP 2006176556 A JP2006176556 A JP 2006176556A JP 4222521 B2 JP4222521 B2 JP 4222521B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrophotographic apparatus
- elastic member
- saturated fatty
- alkali metal
- fatty acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
上記飽和脂肪酸アルカリ金属塩は、飽和脂肪酸のナトリウム塩、カリウム塩又はリチウム塩であることが好ましい。
本発明は、上述の電子写真装置用弾性部材を用いて得られることを特徴とする電子写真装置用クリーニングブレードでもある。
本発明はまた、上述の電子写真装置用弾性部材を用いて得られることを特徴とする電子写真装置用現像ローラでもある。
以下、本発明を詳細に説明する。
上記飽和脂肪酸アルカリ金属塩としては、ポリウレタン製造の硬化反応を進行する機能を有するものであれば特に限定されず、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸等の飽和脂肪酸と、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウムのアルカリ金属との塩を挙げることができる。上記飽和脂肪酸アルカリ金属塩を構成する飽和脂肪酸は、直鎖状、枝分かれ状のいずれであってもよい。上記飽和脂肪酸アルカリ金属塩は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記ジカルボン酸としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸;アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸等の脂肪族ジカルボン酸等を挙げることができる。上記グリコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、トリエチレングリコール等の脂肪族グリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール、p−キシレンジオール等の芳香族ジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリオキシアルキレングリコール等を挙げることができる。これらによるポリエステルポリオールは、線状構造であるが、3価以上のエステル形成成分を用いて分枝状ポリエステルであってもよい。なかでも、上記ジカルボン酸としては、脂肪族ジカルボン酸が好ましく、アジピン酸が更に好ましい。上記グリコールとしては、脂肪族グリコールが好ましく、エチレングリコール、1,4−ブタンジオールが更に好ましい。
上述した電子写真装置用弾性部材は、ポリウレタンの構成成分と、硬化触媒としての飽和脂肪酸アルカリ金属塩及び有機スズ化合物とを含む組成物を、ミキシングチャンバー内で混合・攪拌する工程(1)、上記工程(1)で混合・攪拌された組成物を予め硬化温度に温調されている成形用金型に注入する工程(2)、上記工程(2)で注入された組成物を硬化させる工程(3)、並びに、上記工程(3)で得られた硬化物を脱型する工程(4)を含む方法により製造することができる。
上記支持部材は、弾性部材を支持する機能を有するものである。上記支持部材としては特に限定されず、従来公知のものを使用することができ、例えば、剛体の金属、弾性を有する金属、プラスチック、セラミック等から製造されたもの等を挙げることができる。なかでも、剛体の金属が好ましい。
(プレポリマーの合成)
表1に示した配合組成で以下の方法によりプレポリマーを合成した。
ポリオール〔ポリブチレンアジペート(PBA)〕を70℃×3mmHgで3時間減圧脱水させた。このポリオールに対して、イソシアネート〔4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)〕を加え、70℃で3.5時間、窒素雰囲気下で合成し、プレポリマーを得た。得られたプレポリマーを注型機付設のプレポリマー用タンクに仕込み、60℃×3mmHgで2時間減圧脱泡した。
表1に示した配合組成で以下の方法により硬化剤を調製した。
液温70℃のポリオール(PBA)中に、硬化触媒として酢酸リチウム、ジメチルチンジラウレートを加えたものに、同じく、70℃の1,4−ブタンジオール(BD)、1,1,1−トリメチロールプロパン(TMP)を加えてよく攪拌し、硬化剤とした。得られた硬化剤を注型機付設の硬化剤用タンクに仕込み、60℃×3mmHgで2時間減圧脱泡した。
次に、得られたプレポリマーと硬化剤とを注型機付設のミキシングチャンバー内で混合・攪拌した後、得られた組成物を、140℃に加熱された部材成形用金型に注入し、硬化反応させた。次いで、硬化物を脱型し、幅12mm、長さ318mm、厚さ2mmの短冊状にカットして、100個のブレード部材を得た。
表1に示した配合組成に変更した以外は、実施例1と同様の方法でブレード部材を製造した。
PBA;「ニッポラン4010」(日本ポリウレタン工業社製、数平均分子量2000)
MDI;「ミリオネートMT」(日本ポリウレタン工業社製)
BD;三菱化学社製
TMP;三菱ガス化学社製
上述のブレード部材の製造において、以下の特性を評価した。結果を表1に示した。
(脱型可能時間の測定)
組成物を140℃に加熱された部材成形用金型に注入してから、硬化反応させ、硬化物を脱型できるようになるまでの時間(分)を測定した。
得られたプレポリマーと硬化剤とを、注型機付設のミキシングチャンバー内で混合・攪拌及び吐出を連続12時間継続し、ミキシングチャンバー内の硬化物による汚染状態を観察した。評価基準は、以下のとおりである。
◎;汚染なし
○;僅かに汚染されているが実用上問題ない
△;汚染あり
×;重度の汚染あり
2 支持部材
3 接着剤層
Claims (7)
- 硬化触媒として飽和脂肪酸アルカリ金属塩及び有機スズ化合物を用いて得られるポリウレタンからなることを特徴とする電子写真装置用弾性部材。
- 飽和脂肪酸アルカリ金属塩は、飽和脂肪酸のナトリウム塩、カリウム塩又はリチウム塩である請求項1記載の電子写真装置用弾性部材。
- 飽和脂肪酸アルカリ金属塩は、RCOOM(RはCnH2n+1で表されるアルキル基である。nは0〜9の整数である。Mはアルカリ金属である。)で表される塩である請求項1記載の電子写真装置用弾性部材。
- ポリウレタンの構成成分と、硬化触媒としての飽和脂肪酸アルカリ金属塩及び有機スズ化合物とを含む組成物を、ミキシングチャンバー内で混合・攪拌する工程(1)、
前記工程(1)で混合・攪拌された組成物を予め硬化温度に温調されている成形用金型に注入する工程(2)、
前記工程(2)で注入された組成物を硬化させる工程(3)、並びに、
前記工程(3)で得られた硬化物を脱型する工程(4)
を含むことを特徴とする電子写真装置用弾性部材の製造方法。 - 請求項1、2又は3記載の電子写真装置用弾性部材を用いて得られることを特徴とする電子写真装置用現像ブレード。
- 請求項1、2又は3記載の電子写真装置用弾性部材を用いて得られることを特徴とする電子写真装置用クリーニングブレード。
- 請求項1、2又は3記載の電子写真装置用弾性部材を用いて得られることを特徴とする電子写真装置用現像ローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006176556A JP4222521B2 (ja) | 2006-06-27 | 2006-06-27 | 電子写真装置用弾性部材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006176556A JP4222521B2 (ja) | 2006-06-27 | 2006-06-27 | 電子写真装置用弾性部材及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008008957A JP2008008957A (ja) | 2008-01-17 |
JP4222521B2 true JP4222521B2 (ja) | 2009-02-12 |
Family
ID=39067265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006176556A Active JP4222521B2 (ja) | 2006-06-27 | 2006-06-27 | 電子写真装置用弾性部材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4222521B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5860393B2 (ja) * | 2010-03-31 | 2016-02-16 | バンドー化学株式会社 | 電子写真用ブレード |
JP2012247718A (ja) * | 2011-05-31 | 2012-12-13 | Bando Chem Ind Ltd | 電子写真用ブレード |
JP6537949B2 (ja) * | 2015-09-30 | 2019-07-03 | 住友理工株式会社 | クリーニングブレード |
JP7395853B2 (ja) * | 2019-06-12 | 2023-12-12 | Dic株式会社 | 研磨パッド及び研磨パッド用樹脂組成物 |
-
2006
- 2006-06-27 JP JP2006176556A patent/JP4222521B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008008957A (ja) | 2008-01-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5226535B2 (ja) | 電子写真装置用クリーニングブレード及びその製造方法 | |
JP5436846B2 (ja) | 電子写真用クリーニングブレード用のポリウレタン製弾性ゴム部材及びクリーニングブレード | |
JP2006290934A (ja) | 電子写真装置用ブレード | |
JP4222521B2 (ja) | 電子写真装置用弾性部材及びその製造方法 | |
JP2007003882A (ja) | 電子写真装置用クリーニングブレード及びその製造方法 | |
JP2008070634A (ja) | 電子写真装置用クリーニングブレード及びその製造方法 | |
JP6149075B2 (ja) | 電子写真機器用クリーニングブレード用組成物および電子写真機器用クリーニングブレード | |
JP2018036363A (ja) | 電子写真機器用クリーニングブレード | |
JP4330599B2 (ja) | 電子写真装置用クリーニングブレード | |
JP2017097220A (ja) | 電子写真機器用クリーニングブレード | |
JP6284296B2 (ja) | 電子写真装置用クリーニングブレード | |
JP2008268493A (ja) | 電子写真装置用クリーニングブレード及びその製造方法 | |
JP4012159B2 (ja) | 電子写真装置用ブレード用接着剤及び電子写真装置用ブレード | |
JP2008268496A (ja) | 電子写真装置用クリーニングブレード及びその製造方法 | |
JP3835253B2 (ja) | クリーニングブレード用ウレタン組成物の製法およびそれにより得られたクリーニングブレード用ウレタン組成物、ならびにそれを用いてなるクリーニングブレード | |
US20220229391A1 (en) | Elastic body for blades and cleaning blade using this elastic body | |
JP3666331B2 (ja) | クリーニングブレード | |
JP7188909B2 (ja) | ブレード用弾性体、およびこの弾性体を用いたクリーニングブレード | |
JP2024004520A (ja) | ブレード用弾性体、およびこの弾性体を用いたクリーニングブレード | |
JP2012247718A (ja) | 電子写真用ブレード | |
JP2005345633A (ja) | クリーニングブレードの製造方法 | |
JP5060158B2 (ja) | 電子写真装置用クリーニングブレード及びその製造方法 | |
JP2011186141A (ja) | クリーニングブレード | |
JP5168721B2 (ja) | ウレタンエラストマー形成組成物および、熱硬化ウレタンエラストマーの製造方法 | |
JP6359604B2 (ja) | 電子写真装置用クリーニングブレード |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20080418 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20080530 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081111 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081113 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4222521 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131128 Year of fee payment: 5 |