JP4222133B2 - 光路変換素子の作製方法及び光集積回路の作製方法 - Google Patents

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本発明は、面発光半導体レーザ素子、フォトダイオード等の光素子と光導波路とを光結合する際、光信号の光路を変換させる光路変換素子の作製方法と、この光路変換素子を用いた光集積回路の作製方法に関する。詳しくは、光導波路の端面に傾斜端面を形成できる構成とすることで、光素子と光導波路とを光結合する際の光路変換を行えるようにしたものである。
現在のインタコネクションでは、システムを構成する素子同士、素子と部品、或いは部品同士、例えばトランジスタとトランジスタとを接続する配線には、主として電気配線が使用されている。一方、次世代インタコネクションでは、大容量かつ高速通信が必要とされているので、電気配線では高周波応答に限界があって、システムの高速化に制約がある。そこで、次世代インタコネクションでは、大容量かつ高速通信を可能とする光配線を伝達手段とする光回路が電気配線に代わり注目されている。
ところで、光信号を送受信する光回路には、送信装置の光源として設けられ、レーザ光を信号光として出射する半導体レーザ素子、レーザ光を信号光として受光するフォトダイオード、半導体レーザ素子とフォトダイオードとを光接続する光導波路が必要である。
そして、光回路を微細化し、集積化するには、半導体レーザ素子、フォトダイオード等の光素子、及び光素子を接続する光導波路を集積した光集積回路が必要である。
光集積回路では、半導体レーザ素子として面発光半導体レーザ素子(VCSEL:vertical cavity surface emitting laser)の使用が考えられている。面発光半導体レーザ素子は、基板の面に対して垂直方向に光を出射する。また、フォトダイオードも、実装された基板の面に対して垂直方向から光を入射する。これに対して、光導波路は、基板の面に対して水平に実装される。よって、光集積回路で光素子と光導波路との光接続を行う際には光信号の光路を変換することが必要になる。従って、光集積回路を実現するためには、光信号の光路を変換できる光路変換素子の開発が重要である。
そこで、面発光半導体レーザ素子やフォトダイオード等の光素子と平面型光導波路とをコンパクトに結合するために、45度マイクロミラーを用いて光素子と平面型光導波路とを結合させるという構造の光送受信器が盛んに研究開発されている。
平面型光導波路端面に45度のマイクロミラーを作製する技術には、例えば(1)ミクロトームにより機械的に光導波路の端面を斜めに切断する方法、(2)反応性イオンエッチングにより光導波路に傾斜端面を形成する方法、(3)レーザアブレーションにより光導波路に傾斜端面を形成する方法、
(4)回転ブレードにより光導波路に45度切れこみを入れて傾斜端面を形成する方法などが報告されている(特許文献1参照。)。
図11はこの従来文献に開示された従来の光路変換素子の断面図である。引用文献1では、ダイシングソーにV型ブレードを取り付けて、光導波路を切削することにより光導波路端面に45度ミラーを作製する方法を開示している。
前掲公報によれば、図11に示すように、刃先がおよそ90度に加工されたダイヤモンドブレード40を用いて切削加工を行うと、平面型光導波路に傾斜端面(マイクロミラー)42、42を有するV溝44を形成することができる。切削加工の深さは、上部クラッド46、コア48を経て、コア48と下部クラッド50の境界よりも深くすれば良く、下部クラッド50中で止めても良いし、基板52まで切り込んでも構わないとしている。
特開平10−300961号(図7)
ところで、前掲公報を始めとして、従来の傾斜端面の形成方法は、全て、基板上に形成されている光導波路の上面から基板に向けて切削する方法であって、従来の方法で傾斜端面を形成する限り、傾斜端面の基板に対する傾斜角度は、図10に示すように、基板端面で基板面に対して鋭角を成している。
従って、この方法により形成された傾斜端面(45度ミラー)を有する平面型光導波路では、平面型光導波路の内部を伝搬し、45度ミラーで反射された光は、基板方向に出射されることになる。この結果、45度ミラーの直下に面発光半導体レーザ素子等の光素子を設けようとすると、基板が邪魔になる。
そのため、基板上に光導波路を形成した後、光路の邪魔になる基板を光導波路から剥離したり、又は基板として透明なガラス基板を使用する必要があるなどといった煩わしい対策が必要であった。
しかし、基板を光導波路から剥離した後、光導波路に光素子を精度良く実装しようとすると、光導波路と光素子との位置決めが難しく、実装作業に時間がかかり、結果として製造コストも増大する。また、ガラス基板を使用すると、光導波路と光素子との間にガラス基板が介在するために、光結合効率が低下するという問題がある。
このため、光集積回路では、光素子を実装した基板に、半導体製造プロセスを用いて直接光導波路を集積形成する技術が考えられている。しかしながら、光素子を実装した基板に光導波路を直接製造するのは、複雑なプロセスが必要で、製造コストが増大するという問題がある。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、光素子と光導波路とを光結合する際に光路の変換が容易な光路変換素子の作製方法、及びこの光路変換素子を用いた光集積回路の作製方法を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明に係る光路変換素子の作製方法は、基板上に光導波路を形成する工程と、光導波路が形成された面と反対側の面から、V型ブレードを用いて基板を切削して光導波路に達する切削溝を形成し、次いで切削を一旦中止する工程と、切削溝及びV型ブレードから切削屑を除去する工程と、次いで切削溝にV型ブレードを位置合わせし、続いて切削を再開して、光導波路を切削し、基板の端面に対して外回りで90度より大きく180度より小さい角度をなす傾斜端面を、光導波路の少なくとも一方の端面に形成する工程とを有する。
本発明の実施態様では、V型ブレードによる切削加工では、ダイシングソーを用いる。また、好適には、基板及び光導波路の切削加工に用いるブレードとして平均粒径が1〜10μmのダイヤモンド粒を有するダイヤモンドブレードを用いる。これにより、平滑な傾斜端面を形成することできる。
V型ブレードは、両側に傾斜を持ったものに限る必要はなく、片側だけ傾斜を持った構造のものでもよい。
本発明方法によれば、基板を切削して光導波路に達する切削溝を形成し、次いで切削を一旦中止して、切削溝及びV型ブレードから切削溝を除去し、切削を再開して光導波路を切削することにより、平滑な傾斜端面を有する光路変換素子を作製することができる。
尚、本発明方法とは異なり、基板の切削に引き続いて切削屑を除去することなく光導波路を切削すると、光導波路を切削する際、基板切削屑によって光導波路の切削面が荒れて、平滑な傾斜端面を光導波路に形成することができない。
本発明方法で作製された光路変換素子は、光導波路の傾斜端面が基板の端面に対して外回りで90度より大きく180度より小さい角度をなすように形成されるので、つまり基板の端面より外方に形成されるので、傾斜端面直下に光素子を設ける際、従来のように、基板が邪魔になることがない。よって、光導波路から基板を剥離することなく、光素子と光導波路とを光結合させることができる。また、基板としてガラス基板を使用する必要がない。傾斜端面の傾斜角は、光導波路の傾斜端面が基板の端面に対して外回りで90度より大きく180度より小さい角度をなす限り、換言すれば基板面の延長面に対して鋭角をなす限り任意の角度でよい。
本発明方法で作製された光路変換素子では、傾斜端面での光反射を利用することにより、面発光半導体レーザ素子から出射されたレーザ光の光路を、光導波路のコア内部を全反射して進む光路に変換したり、或いは光導波路外部から入射する光の光路を自在に変換して光導波路へ結合することができる。更には、光導波路を伝搬してきた光を光導波路に対して任意の角度の光路に変換してフォトダイオードに入射させることができる。本発明に係る光路変換素子の基板及び光導波路の形成材料には制約はないものの、経済性及び製造容易性の観点から、光導波路は好適には高分子光導波路であって、ポリマー系樹脂で形成する。即ち、光導波路のクラッド及びコアが、それぞれ、高分子有機化合物で形成されている。また、コストが高くなるが高度な通信機能を有する光導波路を得るために、光導波路のコア及びクラッドが、それぞれ、ガラス系材料で形成されていても良い。また、本発明では、基板がシリコン基板であっても良い。
本発明に係る光集積回路の作製方法は、基板上にクラッド、コア、クラッドを順次積層して光導波路を形成する工程と、光導波路が形成された面と反対側の面から、V型ブレードを用いて基板を切削して、基板側のクラッドとの境界まで切削溝を形成し、次いで切削を一旦中止する工程と、切削溝及びV型ブレードから切削屑を除去する工程と、次いで切削溝にV型ブレードを位置合わせし、続いて切削を再開して、光導波路を切削する工程で、基板に光導波路が支持され、基板の端面に対して外回りで90度より大きく180度より小さい角度をなす傾斜端面を、光導波路の少なくとも一方の端面に有し、コアの端面が傾斜端面と同一面に露出して反射面が形成された光路変換素子を作製し、光素子が実装された実装基板の一の面に、光導波路の反射面が光素子と対向する位置に合わせて光路変換素子を取り付ける工程を有する。
本発明に係る光集積回路の作製方法では、光素子を実装した後の実装基板に光路変換素子が取り付けられる。光路変換素子においては、光導波路は基板で支持されており、いわゆるパッシブアライメント実装が実現できる。また、光素子を実装基板に実装する際に伴う半田付け作業の後に、光路変換素子を取り付けるので、光路変換素子は熱の影響を受けない。本発明方法で作製された光路変換素子は、光導波路の傾斜端面が基板の端面に対して外回りで90度より大きく180度より小さい角度をなすように形成されるので、つまり基板の端面より外方に形成されているので、傾斜端面直下に光素子を設ける際、従来のように、基板が邪魔になることがない。よって、光導波路から基板を剥離することなく、基板で光導波路を支持した光路変換素子を、光素子が実装された実装基板に取り付けることができる。
本発明によれば、少なくとも一方の端面に基板の端面に対して90度より大きく180度より小さい外回り角度をなす傾斜端面を有する光導波路を構成することにより、面発光半導体レーザ素子及びフォトダイオード等の光素子と光導波路とを簡便にかつ高い光結合効率で光結合することができる光路変換素子を実現することができる。
従来の光路変換素子では、ミラーの向きが基板の基板面に対して内側に鋭角方向であるから、つまり基板の端面に対して180度より大きい角度をなしているので、光が基板側に入射し、また光が基板側から出射するような構成にならざるを得なかった。そのために、光素子と光路変換素子とを光結合する際には、邪魔な基板を、一旦、光導波路から剥離し、次いで光路変換素子を実装基板に実装する際には、再度光導波路を基板に貼り付けるという複雑な工程が必要であった。一方、本発明では、光路変換素子の傾斜端面の向きが基板の端面から外方に向いているので、基板と光導波路を剥離せずに、そのまま光素子を実装することができる。
また、本発明方法によれば、基板を切削して光導波路に達する切削溝を形成し、次いで切削を一旦中止して、切削溝及びV型ブレードから切削屑を除去し、続いて切削を再開して、光導波路を切削することにより、平滑な傾斜端面を有する光路変換素子を作製することができる。
さらに、本発明に係る光集積回路によれば、実装基板に対して垂直方向に光を出射する光素子と、実装基板に対して垂直方向から光を入射する光素子の間を、光路変換素子の光導波路で結合して光送受信を行うことができる。
光路変換素子は光導波路を基板で支持しているので、光導波路を補強するための部材を必要としない。したがって、簡単な構成で光集積回路を実現できる。
また、本発明に係る光集積回路の作製方法によれば、光素子を実装した後の実装基板に光路変換素子が取り付けられる。光路変換素子においては、光導波路は基板で支持されており、いわゆるパッシブアライメント実装が実現できる。よって、低コストで光集積回路を提供することができる。また、光素子を実装基板に実装する際に伴う半田付け作業の後に、光路変換素子を取り付けるので、光路変換素子は熱の影響を受けない。このため、高分子樹脂系の材質を用いて、光導波路を形成することができる。
以下に、実施の形態例を挙げ、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。
光路変換素子の第1の実施形態例
本実施形態例は本発明に係る光路変換素子の第1の実施の形態であって、図1は第1の実施の形態の光路変換素子の構成例を示す断面図である。
本実施形態例の光路変換素子1Aは、図1に示すように、シリコン基板2と光導波路3Aとを備える。シリコン基板2は基板の一例で、ガラス基板であってもよい。光導波路3Aはシリコン基板2上に形成され、両端部に傾斜端面4を備える。
光導波路3Aは、例えば高分子有機化合物光導波路として形成され、それぞれ、高分子有機化合物樹脂で形成された、下部クラッド5、下部クラッド5上のコア6、コア6上の上部クラッド5の3層からなる平面型光導波路として構成されている。コア6は、屈折率が下部クラッド5及び上部クラッド5より0.1〜3.0%程度大きい高分子有機化合物で形成されている。
光導波路用の高分子有機化合物の例として、例えば、オキセタン樹脂(ソニーケミカル製)、フッ素化ポリイミド(NTTアドバンステクノロジー製、日立化成工業製)、グラシア(ポリシラン)(日本ペイント製)などがある。
本実施形態例では、コア6はオキセタン樹脂で形成され、下部クラッド5及び上部クラッド5は屈折率がコア6の屈折率より0.1〜3.0%程度小さいオキセタン樹脂で形成されている。
オキセタン樹脂を用いて光導波路を形成する方法は、特開2000−356720号公報に詳述されている。前掲公報を参照して、オキセタン樹脂を簡単に説明すると、オキセタン樹脂は、オキセタン環を有するオキセタン化合物と、オキシラン環を有するオキシラン化合物と、連鎖反応によりオキセタン化合物の重合を開始させるカチオン重合開始剤とを含み、紫外線等のエネルギービームを照射することにより硬化する樹脂成分であって、例えばソニーケミカル(株)から販売されている。
オキセタン化合物として、例えばジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテル(室温で液体)、1,4−ビス{[(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ]メチル}ベンゼンとジ[4−(1−エチル−3−オキセタニルメトキシメチル)]ベンジルエーテルとの混合物(以下、キシレンジオキセタンともいう。)(室温で液体)、フェノールノボラックオキセタン(室温で固体)、オキセタニルシルセスキオキセタン(室温で液体)等が挙げられる。
オキシラン化合物として、例えばリモネンジオキサイド、多官能脂肪族環状エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂とビスフェノールF型エポキシ樹脂との混合物(混合比約1:1)、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、二官能脂肪族環状エポキシ樹脂、多官能脂肪族環状エポキシ樹脂等が挙げられる。
また、カチオン重合開始剤は、例えば4−4′ビス[ジ(βヒドロキシエトキシ)フェニルスルフォニオ]フェニルスルフィド−ビス−ヘキサフルオロアンチモネート(旭電化社製)である。
オキセタン化合物の屈折率(25℃、ナトリウムD線)は、オキセタン化合物の種類によって異なり、例えばジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテルで1.4544、またフェノールノボラックオキセタンで1.57程度である。
また、オキシラン化合物の屈折率(25℃、D線)は、例えばリモネンジオキサイドで1.4656、またビスフェノールA型エポキシ樹脂で1.5683である。
オキセタン樹脂は、オキセタン化合物及びオキシラン化合物の種類並びに配合比を調整することにより、屈折率を調節することができる。
例えば、光導波路のコア部を形成するためには、クラッド部との屈折率の差が安定して得られるように、屈折率が1.5未満のものを10〜30重量%含み、屈折率が1.5以上のものを40〜60重量%含み、残部がオキシラン化合物であるオキセタン樹脂を使用する。また、クラッド部を形成するためには、屈折率が1.5未満のオキセタン化合物を40重量%よりも多く含み、残部がオキシラン化合物であって、屈折率が1.5以上のオキセタン化合物を含まないオキセタン樹脂を使用する。
具体的には、例えば、キシレンジオキセタン10重量部、フェノールノボラックオキセタン20重量部、二官能脂肪族環状エポキシ樹脂30重量部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂とビスフェノールF型エポキシ樹脂との混合物20重量部、およびビスフェノールA型エポキシ樹脂20重量部を混合し、90℃で2時間加熱して溶解した後、カチオン重合開始剤2重量部を配合し、更に、フィルタリングを行ってダストなどを除去することにより、光導波路コア形成用のオキセタン樹脂を得ることができる。
また、ジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテル22重量部、オキセタニルシルセスキオキセタン13重量部、多官能脂肪族環状エポキシ樹脂35重量部、および二官能脂肪族環状エポキシ樹脂30重量部を混合し、90℃で2時間加熱して溶解した後、カチオン重合開始剤2重量部を配合し、更に、フィルタリングを行ってダストなどを除去することにより、光導波路クラッド形成用のオキセタン樹脂を得ることができる。
シリコン基板2の端面2aは、図1に示すように、基板2の長手方向に直交する面として形成されている。
傾斜端面4は、シリコン基板2の端面2aに対して外回りで90度より大きく180度より小さい角度、例えば135度を成す角度θで形成されている、換言すれば、基板2の基板面2bの延長面に対して45度の角度で外向きに傾斜している。図示しないが、傾斜端面4に例えばアルミニウムを蒸着して、傾斜端面4の表面を光学反射膜で被覆してもよい。これにより、傾斜端面4での光反射効率を高めることができる。
本実施形態例の光路変換素子1Aを使用することにより、シリコン基板2を剥離することなく傾斜端面4の直下に光素子、例えば面発光半導体レーザ素子、或いはフォトダイオードを実装することができる。従って、基板を光導波路から剥離したり、或いは光導波路の実装の際、光導波路の位置決めのために光導波路に基板を再接着したりする必要がないので、作製が簡便である。よって、低コストで小型な光配線を実現することができる。
そして、本実施形態例の光路変換素子1Aを使用して、光導波路3Aの両端の傾斜端面4の直下に面発光型半導体レーザ素子とフォトダイオードを配置することにより光送受信ができる。すなわち、面発光半導体レーザ素子から出射した光は一方の傾斜端面4で光路変換されてコア6を伝搬され、このコア6を伝搬された光は他方の傾斜端面4で光路変換されてフォトダイオードに入射する。
光路変換素子の第2の実施形態例
本実施形態例は本発明に係る光路変換素子の第2の実施の形態であって、図2及び図3は第2の実施の形態の光路変換素子の構成例を示し、図2(a)は側面図、図2(b)は上面図、図3は斜視図である。
第2の実施の形態の光路変換素子1Bは、シリコン基板2と光導波路3Bとを備える。シリコン基板2は基板の一例で、ガラス基板或いは有機基板であってもよい。光導波路3Bはシリコン基板2上、例えば一の面に形成され、両端部に傾斜端面4を備える。
シリコン基板2及び光導波路3Bは、ともに平板形状で、シリコン基板2の端面2aは、基板2の長手方向に直交する垂直な面として形成される。これに対して、光導波路3の傾斜端面4は、基板2の端面2aに対して外周りで90度より大きく180度より小さい角度、例えば135度を成す角度θで形成される。換言すれば、傾斜端面4は、基板2の基板面2bの延長面に対して45度の角度で外向きに傾斜している。
光導波路3Bは、クラッド7の内部に複数本のコア8が並列に延在する2次元光導波路である。コア8は、クラッド7より屈折率が0.1〜3.0%、好ましくは0.2〜3.0%程度大きい。そして、クラッド7とコア8は、ガラス系材料や高分子有機化合物樹脂等で形成される。例えば、クラッド7およびコア8を、上述したオキセタン樹脂から構成することが、光の伝搬効率を高めるために望ましい。
各コア8は互いが平行で、光導波路3Bの一方の傾斜端面4から他方の傾斜端面4まで延在し、各コア8の一方の端面及び他方の端面は、それぞれ傾斜端面4と同一面に露出して反射面8aが形成される。図示しないが、反射面8aが形成された傾斜端面4に例えばアルミニウムを蒸着して、傾斜端面4の表面を光学反射膜で被覆してもよい。これにより、傾斜端面4での光反射効率を高めることができる。
第2の実施の形態の光路変換素子1Bを使用することにより、各コア8の一方の反射面8aに対向して、一方の傾斜端面4の直下に発光素子として例えば複数の面発光半導体レーザ素子を配置することができる。また、各コア8の他方の反射面8aに対向して、他方の傾斜端面4の真下に受光素子として例えば複数のフォトダイオードを配置することができる。これにより、複数の発光素子と複数の受光素子を用いて光送受信ができる。
光集積回路の実施形態例
本実施形態例は本発明に係る光集積回路の実施の形態の一例であって、図4は本実施の形態の光集積回路の構成例を示し、図4(a)は側面図、図4(b)は上面図である。
本実施の形態の光集積回路11は、実装基板12と図2及び図3で説明した光路変換素子1Bを備える。光路変換素子1Bは、図2及び図3で説明したようにシリコン基板2と光導波路3Bとを備える。光導波路3Bはシリコン基板2上に形成され、両端部に傾斜端面4を備える。この傾斜端面4は、光導波路3Bの延在方向に対して例えば45度の角度で傾斜している。
光導波路3Bは、クラッド7の内部に複数本のコア8が並列に延在する2次元光導波路である。コア8は、クラッド7より屈折率が0.2〜3.0%程度大きい。そして、クラッド7とコア8は、ガラス系材料や高分子有機化合物樹脂等で形成される。例えば、クラッド7およびコア8を、上述したオキセタン樹脂から構成することが、光の伝搬効率を高めるために望ましい。
各コア8は互いが平行で、光導波路3Bの一方の傾斜端面4から他方の傾斜端面4まで延在し、各コア8の一方の端面及び他方の端面は、それぞれ傾斜端面4と同一面に露出して反射面8aが形成される。図示しないが、反射面8aが形成された傾斜端面4に例えばアルミニウムを蒸着して、傾斜端面4の表面を光学反射膜で被覆してもよい。これにより、傾斜端面4での光反射効率を高めることができる。
実装基板12は、複数の面発光半導体レーザ素子13と複数のフォトダイオード14を備える。なお、本実施の形態では、例えば4個の面発光半導体レーザ素子13と4個のフォトダイオード14を備えるものとする。
各面発光半導体レーザ素子13は、発光面が実装基板12の一方の面側となるように実装される。そして、各面発光半導体レーザ素子13は、所定のピッチ、例えば250μmピッチで配置される。各フォトダイオード14は、受光面が基板12の一方の面側となるように実装される。そして、各フォトダイオード14は、面発光半導体レーザ素子13と同じピッチ、ここでは250μmピッチで配置される。また、各面発光半導体レーザ素子13の並びと各フォトダイオード14の並びは平行である。
この実装基板12の一方の面に光路変換素子1Bが取り付けられる。光路変換素子1Bは、光導波路3Bの一方の傾斜端面4の直下に各面発光半導体レーザ素子13が位置し、光導波路3Bの他方の傾斜端面4の直下に各フォトダイオード14が位置する大きさで構成される。
そして、一方の傾斜端面4に露出する各コア8の一方の反射面8aに各面発光半導体レーザ素子13が対向し、他方の傾斜端面4に露出する各コア8の他方の反射面8aにフォトダイオード14が対向する。
光路変換素子1Bの大きさの一例としては、コア8は縦40μm、横60μmの長方形の断面形状を有する。各コア8は、面発光半導体レーザ素子13及びフォトダイオード14のピッチと合わせて250μmピッチで並ぶ。また、光導波路3Bの長さは3cmである。さらに、コア8を挟んでシリコン基板2側のクラッド7の厚みは30μm、基板12側のクラッド7の厚みは30μmである。
光集積回路11の動作を説明すると、各面発光半導体レーザ素子13は、図4(a)に実線の矢印で示すように、実装基板12の面に対して垂直方向にレーザ光を出射する。面発光半導体レーザ素子13から出射した光は光導波路3Bに入射し、コア8の一方の反射面8aで反射することで、光路が実装基板12の面と平行な方向に変換され、コア8の内部を全反射しながら伝搬される。コア8を伝搬された光は、他方の反射面8aで反射することで、光路が実装基板12の面に垂直な方向に変換され、フォトダイオード14に入射する。
以上のように、本実施の形態の光集積回路11では、実装基板12に実装された面発光半導体レーザ素子13とフォトダイオード14の間で光送受信が行える。そして、光路変換素子1Bに複数本のコア8を備えることで、実装基板12に実装された複数の面発光半導体レーザ素子13と複数のフォトダイオード14の間で光送受信が行え、大容量の通信が可能となる。
また、光路変換素子1Bは光導波路3Bをシリコン基板2で支持しているので、光導波路3Bを補強するための部材を必要としない。よって、光集積回路11の構成を簡単なものとすることができる。
なお、本実施形態例では、実装基板12に面発光半導体レーザ素子13とフォトダイオード14が直接実装される構成について説明したが、面発光半導体レーザ素子13とフォトダイオード14が独立した基板の実装され、各基板が1枚の基板に実装されるような構成であってもよい。
次に、上述した光集積回路をモデル化し、伝搬される光の損失及び隣接するコア間でのクロストークの有無を実験した例について説明する。図5は光集積回路の実験例を示す斜視図である。実験条件について説明すると、光路変換素子1Bとしては、シリコン基板2上にオキセタン樹脂からなる光導波路3Bを形成した。この光導波路3Bにおいて、一方の端面には反射面8aを有する45度に傾斜した傾斜端面4を形成し、この傾斜端面4の表面に厚み100nmのアルミニウムを蒸着して光学反射膜を形成した。光導波路3Bの他方の端面は垂直端面とした。
オキセタン樹脂のコア8は、オキセタン樹脂のクラッド7よりも屈折率が1.6%大きくなる組成にて形成した。コア8の大きさは、横90μm、縦40μmからなり、長さは1cmとした。クラッド7の厚みは、シリコン基板2の側が30μm、光素子の側も30μmとした。
上述した光路変換素子1Bを、面発光半導体レーザ素子13を実装した図示しない基板に取り付けた。光路変換素子1Bの取り付け位置は、面発光半導体レーザ素子13に任意のコア8の反射面8aが対向する位置である。
以上の条件のもと、面発光半導体レーザ素子13から光を出射させると、面発光半導体レーザ素子13からの光は1本のコア8のみを伝搬し、周囲のクラッド7への染み出しや並列して存在するコア8へのクロストークは皆無であった。光導波路3Bの他方の端部の垂直端面をCCD(charge coupled device )を用いた測定機器で観察したところ、光がコア8に閉じ込められて伝搬される様子を確認できた。
次に、上述した長さ1cmの光路変換素子1Bの損失を測定した。面発光半導体レーザ素子13から出射した光パワーと光導波路3Bの他方の垂直端面での光パワーの比を測定したところ、全体の損失は3.6dBであった。予備実験によりカットバック法で求めたオキセタン樹脂の光導波路の伝搬損失は0.5dB/cmであった。よって、全体損失から長さ1cmの光導波路3Bの損失0.5dBを引いた値3.1dBが、面発光半導体レーザ素子13からの光が反射面8aに入射するときの損失である。
光路変換素子の第1の実施形態例の変形例
本実施形態例は第1の実施の形態の光路変換素子の変形例であって、図6は変形例の光路変換素子の構成を示す断面図である。
本変形例の光路変換素子1Cは、図6に示すように、光導波路3Aから図1で説明したシリコン基板2を剥離して形成したものである。
シリコン基板2から光導波路3Aを剥離できるようにするには、光路変換素子の形成時に、シリコン基板2上にポリイミドを形成した複合基板上にオキセタン樹脂による光導波路3Aを形成することにより、光導波路3Aが化学的にも物理的にもシリコン基板2に接着されないので、容易に剥離することができる。
光路変換素子の第3の実施形態例
本実施形態例は本発明に係る光路変換素子の第3の実施の形態であって、図7は第3の実施の形態の光路変換素子の構成例を示す断面図である。
第3の実施の形態の光路変換素子1Dは、図7に示すように、光導波路3Cの一方の端面がシリコン基板2の端面2aの延長平面にある垂直端面15として形成されている。この光導波路3Cをシリコン基板2上に有することを除いて、第1の実施の形態の光路変換素子1Aと同じ構成を備えている。
第3の実施の形態の光路変換素子1Dでは、光導波路3Cの傾斜端面4の直下に面発光型半導体レーザ素子又はフォトダイオードを配置し、垂直端面15側に光ファイバ(図示せず)を光結合することにより、光送受信用に利用することができる。
光路変換素子の第3の実施形態例の変形例
本実施形態例は第3の実施の形態の光路変換素子の変形例であって、図8は変形例の光路変換素子の構成を示す断面図である。
本変形例の光路変換素子1Eは、図8に示すように、光導波路3Cから図7に示すシリコン基板2を剥離して形成したものである。
光路変換素子の作製方法の実施形態例
本実施形態例は本発明に係る光路変換素子の作製方法を上述の第1の実施の形態の光路変換素子1A或いは第2の実施の形態の光路変換素子1Bの作製に適用した実施形態の一例である。図9(a)から(c)は、それぞれ、本実施形態例の方法に従って光路変換素子を作製する際の各工程の断面図である。なお、以下の説明では、光路変換素子1Aに適用した例を説明する。
先ず、図9(a)に示すように、シリコン基板2上に、オキセタン樹脂層を成膜し、続いて紫外線を照射して硬化させ、下部クラッド5を形成する。次いで、下部クラッド5上に、屈折率がクラッドより0.1〜3.0%程度大きいオキセタン樹脂層を成膜し、続いて紫外線を照射して硬化させ、コア6を形成する。更に、コア6上に、下部クラッド5と同じオキセタン樹脂層を成膜し、続いて紫外線を照射して硬化させ、上部クラッド5を形成する。
これにより光導波路3Aをシリコン基板2上に積層した積層構造を形成することができる。なお、クラッド5およびコア6はガラス系材料でも良い。
次に、図9(b)に示すように、角度90度のV型ブレードを備えたダイシングソーを使ってシリコン基板2を、下部クラッド5との境界まで切削して、先端部が90度のV字状の切削溝16を形成する
次いで、一旦、切削を中止して、V型ブレードを切削溝16から離間させ、切削溝16から切削屑を洗浄、除去すると共に、V型ブレードに付着した切削屑を除去する。
ダイシング装置として、例えば粒径3μmのダイヤモンドを砥粒とするV型ブレードを備えたディスコ社製のダイシング装置を使用する。V型ブレードの寸法は、例えば厚みが300μmであり、中央より150μmの幅で45度に傾斜した傾斜面を有するブレードである。このようなブレードとして、例えばディスコ社製の型式MBT−1204、SD5000L25MT38、52×0.3×40×45°のブレード寸法のものを使用できる。
ダイシングする際には、光導波路3A上に紫外線剥離型粘着テープを貼着すると共に、ダイシング装置の真空引き型のチャックテーブルにテープ裏面を貼着して積層構造をダイシングソーに固定する。
本実施形態例では、基板厚さ620μmのシリコン基板2上に120μmの厚さの光導波路3Aを形成した後、回転速度30,000rpmで切削速度0.3mm/秒で切削した。尚、切削速度を0.3mm/秒にすると、平滑な傾斜端面4を形成できる。平滑な傾斜端面4を形成できれば光反射効率を高めることができる。
次いで、図9(c)に示すように、シリコン基板2を切削したV型ブレードを切削溝16に位置合わせし、シリコン基板2の切削条件と同じ条件で光導波路3Aを切削する。これにより、光信号の進行方向を変換する傾斜端面4を光導波路3Aの端面に形成することができる。
尚、シリコン基板2を切削した段階で一旦切削を中止して、シリコン基板2の切削屑を除去することなく、シリコン基板2の切削に引き続いて光導波路3Aを切削すると、光導波路3Aを切削する際、シリコン切削屑によって光導波路3Aの切削面が荒れて、平滑な傾斜端面を光導波路3Aに形成することができない。本実施形態例では、一旦、切削を中止して、V型ブレードを切削溝16から離間させ、切削溝16から切削屑を洗浄、除去すると共に、V型ブレードに付着した切削屑を除去し、次いで光導波路3Aの切削を行うという二段階切削を行うことにより、平滑な傾斜端面4を光導波路3Aに形成することができる。
光集積回路の作製方法の実施形態例
本実施形態例は本発明に係る光集積回路の作製方法の実施形態の一例であって、図10は本実施の形態の光集積回路の作製方法例を示し、図10(a)は側面図、図10(b)は上面図である。
まず、図9で説明した工程により、図2及び図3で説明した光路変換素子1Bが作製される。すなわち、シリコン基板2上にオキセタン樹脂等によりクラッド7及びコア8を有する光導波路3Bを形成する。そして、V型ブレードを用いて、光導波路3Bの両端に反射面8aを有する傾斜端面4を形成する。
また、図示しない工程により、面発光半導体レーザ素子13およびフォトダイオード14が実装された実装基板12が作製される。この実装基板12を作製する工程では、面発光半導体レーザ素子13およびフォトダイオード14と実装基板12を電気的に接続するための半田付けの作業が行われる。また、実装基板12には、光路変換素子1Bの位置合わせをするため、図10(b)に示すように、位置目標としてマーカー17が備えられる。マーカー17は、例えば、実装基板12の一方の面に、光路変換素子1Bの4箇所の角の実装位置を示す印を予め付したものである。なお、図10(b)では、光路変換素子1Bの外形を一点差線で図示している。
上述したように、面発光半導体レーザ素子13およびフォトダイオード14が実装された実装基板12に対して、光路変換素子1Bを図示しないハンドリング装置で保持して取り付ける。光路変換素子1Bを取り付ける際には、図示しないがCCDを備えた測定装置でマーカー17と光路変換素子1Bの位置を確認しながら、マーカー17に光路変換素子1Bの位置を合わせて取り付ける。このような実装方法をパッシブアライメントと呼ぶ。なお、光路変換素子1Bの固定は、例えば接着剤を用いて行われる。
以上の工程で、図4に示す光集積回路11が作製される。さて、本実施形態例の光路変換素子1は、シリコン基板2で光導波路3を支持しているので、半導体製造プロセスで用いられるハンドリング装置等を用いて実装作業を行える。よって、パッシブアライメント実装が可能となる。
また、半田付け作業の終了した実装基板12に対して光路変換素子1を実装するので、光路変換素子1を実装した後の実装基板2に熱を加える工程を無くすことができる。よって、光路変換素子1に熱が加わることがないので、オキセタン樹脂等の高分子系樹脂を用いて光導波路3を形成することができる。
さらに、実装基板上に直接光導波路を形成する作製方法では、一般的に実装基板の平坦化工程が必要であるが、光素子を形成した実装基板を平坦化するのは難しく、実装基板上に形成された光導波路は波打ったような状態になる。これに対して、本実施形態例では、光導波路3がシリコン基板2で支持される構成で、シリコン基板2には他の素子が実装されないので、平坦化が容易であることから、所望の平坦さを有する光導波路3を形成できる。そして、光導波路3がシリコン基板2で支持されることから、実装基板の平坦化は不要である。
なお、上述した各実施形態例では、平面型光導波路を例に挙げて説明しているが、本発明に係る光路変換素子の光導波路の段数は一段に限る必要はなく、板状のコア6を有する光導波路3Aや、複数本のコア8が並列した光導波路3Bを積層した多段の光導波路からなる3次元光導波路でも良い。
本発明は、基板に光素子を実装して光を伝達手段とする光インタコネクションに適用できる。
第1の実施の形態の光路変換素子の構成例を示す断面図である。 第2の実施の形態の光路変換素子の構成例を示し、図2(a)は側面図、図2(b)は上面図である。 第2の実施の形態の光路変換素子の構成例を示す斜視図である。 本実施の形態の光集積回路の構成例を示し、図4(a)は側面図、図4(b)は上面図である。 光集積回路の実験例を示す斜視図である。 第1の実施の形態の光路変換素子の変形例を示す断面図である。 第3の実施の形態の光路変換素子の構成例を示す説明図である。 第3の実施の形態の光路変換素子の変形例を示す断面図である。 実施形態例の方法に従って光路変換素子を作製する際の各工程の断面図である。 本実施の形態の光集積回路の作製方法例を示し、図10(a)は側面図、図10(b)は上面図である。 特開平10−300961号公報に掲載された従来の光路変換素子の断面図である。
符号の説明
1A〜1E・・・光路変換素子、2・・・シリコン基板、3A〜3C・・・光導波路、4・・・傾斜端面、5・・・クラッド、6・・・コア、7・・・クラッド、8・・・コア、8a・・・反射面、11・・・光集積回路、12・・・実装基板、13・・・面発光半導体レーザ素子、14・・・フォトダイオード、15・・・垂直端面、16・・・切削溝、17・・・マーカー

Claims (9)

  1. 基板上に光導波路を形成する工程と、
    前記光導波路が形成された面と反対側の面から、V型ブレードを用いて前記基板を切削して前記光導波路に達する切削溝を形成し、次いで切削を一旦中止する工程と、
    前記切削溝及び前記V型ブレードから切削屑を除去する工程と、
    次いで前記切削溝に前記V型ブレードを位置合わせし、続いて切削を再開して、前記光導波路を切削し、前記基板の端面に対して外回りで90度より大きく180度より小さい角度をなす傾斜端面を、前記光導波路の少なくとも一方の端面に形成する工程と
    を有する光路変換素子の作製方法。
  2. 前記光導波路は、前記基板上にクラッド、コア、クラッドが順次形成され、前記光導波路が形成された面と反対側の面から、V型ブレードを用いて前記基板を切削して、前記基板側の前記クラッドとの境界まで切削溝を形成した後、切削を一旦中止して、前記切削溝及び前記V型ブレードから切削屑を除去する工程を行う請求項1に記載の光路変換素子の作製方法。
  3. 前記基板としてシリコン基板を用い、前記光導波路の前記クラッド及び前記コアをそれぞれ高分子有機化合物で形成する請求項2に記載の光路変換素子の作製方法。
  4. 前記クラッド及び前記コアを、
    オキセタン環を有するオキセタン化合物と
    オキシラン環を有するオキシラン化合物と、
    連鎖反応によりオキセタン化合物の重合を開始させるカチオン重合開始剤とを含み、
    エネルギービームを照射することにより硬化する樹脂成分からなるオキセタン樹脂で形成する請求項3に記載の光路変換素子の作製方法。
  5. 前記基板としてシリコン基板を用い、前記光導波路の前記クラッド及び前記コアをそれぞれガラス系材料で形成する請求項2に記載の光路変換素子の作製方法。
  6. 前記V型ブレードによる切削加工では、ダイシングソーを用いる請求項2に記載の光路変換素子の作製方法。
  7. 前記V型ブレードとして平均粒径が1〜10μmのダイヤモンド粒を有するダイヤモンドブレードを用いる請求項6に記載の光路変換素子の作製方法。
  8. 基板上にクラッド、コア、クラッドを順次積層して光導波路を形成する工程と、
    前記光導波路が形成された面と反対側の面から、V型ブレードを用いて前記基板を切削して、前記基板側の前記クラッドとの境界まで切削溝を形成し、次いで切削を一旦中止する工程と、
    前記切削溝及び前記V型ブレードから切削屑を除去する工程と、
    次いで前記切削溝に前記V型ブレードを位置合わせし、続いて切削を再開して、前記光導波路を切削する工程で、
    前記基板に前記光導波路が支持され、前記基板の端面に対して外回りで90度より大きく180度より小さい角度をなす傾斜端面を、前記光導波路の少なくとも一方の端面に有し、前記コアの端面が前記傾斜端面と同一面に露出して反射面が形成された光路変換素子を作製し、
    光素子が実装された実装基板の一の面に、前記光導波路の前記反射面が前記光素子と対向する位置に合わせて前記光路変換素子を取り付ける工程を有する光集積回路の作製方法。
  9. 前記光路変換素子を、前記実装基板に付された位置目標を基準に位置合わせを行って、前記実装基板に取り付ける請求項8に記載の光集積回路の作製方法。
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