JP4222129B2 - 車輌の横転の虞れ判定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌の挙動制御に係り、更に詳細には車輌の横転の虞れ判定装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車輌の挙動制御に於いて車輌の横転の虞れを判定する装置の一つとして、例えば下記の特許文献1に記載されている如く、車輌の走行時に操舵角速度の大きさが車速に応じて設定される基準値以上であるか否かにより車輌の横転の虞れを判定する判定装置が従来より知られている。
【0003】
かかる判定装置によれば、操舵角速度の大きさに基づいて車輌の横転の虞れが判定されるので、実際に車輌のロール量が過大になる前に車輌の横転の虞れを判定することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−11272号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述の如き従来の判定装置に於いては、基準値は車速に応じて可変設定されるが、操舵角が考慮されないため、車輌の走行状況によっては車輌が横転する虞れがないにも拘らず横転の虞れがあると判定されることがあり、またかかる誤判定が生じないよう基準値が設定されると、車輌が横転する虞れがあるにも拘らず横転の虞れがないと判定される場合がある。
【0005】
本発明は、操舵角速度の大きさに基づき車輌の横転の虞れを判定するよう構成された従来の車輌の横転の虞れ判定装置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、操舵角及び操舵角速度に基づいて車輌の横転の虞れを判定することにより、従来に比して正確に且つ確実に車輌の横転の虞れを判定することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の主要な課題は、本発明によれば、請求項1の構成、即ち操舵角の大きさ及び切り増し方向の操舵角速度に基づいて車輌の横転の虞れを判定する車輌の横転の虞れ判定装置にして、切り増し方向の操舵角速度の大きさが操舵角速度基準値以上になった時点より操舵角が切り増し方向に操舵角増大量基準値以上増大したときに車輌の横転の虞れがあると判定することを特徴とする車輌の横転の虞れ判定装置によって達成される。
【0008】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、切り増し方向の操舵角速度の大きさが操舵角速度基準値以上になった時点より操舵角が切り増し方向に操舵角増大量基準値以上増大し且つ操舵角の大きさが操舵角基準値以上であるときに車輌の横転の虞れがあると判定するよう構成される(請求項2の構成)。
【0009】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項2の構成に於いて、切り増し方向の操舵角速度の大きさが操舵角速度基準値以上になった時点より操舵角が切り増し方向に操舵角増大量基準値以上増大し且つ操舵角の大きさが操舵角基準値以上であり且つ車輌の横加速度の大きさが横加速度基準値以上であるときに車輌の横転の虞れがあると判定するよう構成される(請求項3の構成)。
【0010】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項3の構成に於いて、切り増し方向の操舵角速度の大きさが操舵角速度基準値以上になった時点より操舵角が切り増し方向に操舵角増大量基準値以上増大し且つ操舵角の大きさが操舵角基準値以上であり且つ車輌の横加速度の大きさが横加速度基準値以上であり且つ車速が車速基準値以上であるときに車輌の横転の虞れがあると判定するよう構成される(請求項4の構成)。
【0011】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至4の何れか一つの構成に於いて、操舵角の大きさが大きいほど小さくなるよう操舵角の大きさに基づいて操舵角速度基準値が演算されるよう構成される(請求項5の構成)。
【0012】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至5の何れか一つの構成に於いて、操舵角速度の大きさが大きいほど小さくなるよう操舵角速度の大きさに基づいて操舵角基準値が演算されるよう構成される(請求項6の構成)。
【0014】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至4の何れか一つの構成に於いて、前記基準値の少なくとも何れかは車速、車輌のヨーレート、車輌の横加速度の少なくとも何れかに応じて可変設定されるよう構成される(請求項7の構成)。
【0015】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至4の何れか一つ又は請求項7の構成に於いて、車輌の重量を検出し、前記基準値の少なくとも何れかは前記車輌の重量に応じて可変設定されるよう構成される(請求項8の構成)。
【0016】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至4の何れか一つ又は請求項7又は8の構成に於いて、車輌のロールの生じ易さを検出し、前記基準値の少なくとも何れかは前記車輌のロールの生じ易さに応じて可変設定されるよう構成される(請求項9の構成)。
【0021】
【発明の作用及び効果】
上記請求項1の構成によれば、操舵角の大きさ及び切り増し方向の操舵角速度に基づいて車輌の横転の虞れが判定されるので、操舵角速度のみに基づいて車輌の横転の虞れが判定される従来の判定装置の場合に比して正確に且つ確実に車輌の横転の虞れを判定することができる。
【0022】
特に上記請求項1の構成によれば、切り増し方向の操舵角速度の大きさが操舵角速度基準値以上になった時点より操舵角が切り増し方向に操舵角増大量基準値以上増大したときに車輌の横転の虞れがあると判定されるので、切り増し方向の操舵角速度の大きさが操舵角速度基準値以上になり切り増し操舵が行われたことを確実に判定し、これにより車輌の横転の虞れを正確に且つ確実に判定することができる。
【0023】
また上記請求項2の構成によれば、切り増し方向の操舵角速度の大きさが操舵角速度基準値以上になった時点より操舵角が切り増し方向に操舵角増大量基準値以上増大し且つ操舵角の大きさが操舵角基準値以上であるときに車輌の横転の虞れがあると判定されるので、上記請求項2の構成の場合よりも一層正確に且つ確実に車輌の横転の虞れを判定することができる。
【0024】
また上記請求項3の構成によれば、切り増し方向の操舵角速度の大きさが操舵角速度基準値以上になった時点より操舵角が切り増し方向に操舵角増大量基準値以上増大し且つ操舵角の大きさが操舵角基準値以上であり且つ車輌の横加速度の大きさが横加速度基準値以上であるときに車輌の横転の虞れがあると判定されるので、上記請求項3の構成の場合よりも一層正確に且つ確実に車輌の横転の虞れを判定することができる。
【0025】
また上記請求項4の構成によれば、切り増し方向の操舵角速度の大きさが操舵角速度基準値以上になった時点より操舵角が切り増し方向に操舵角増大量基準値以上増大し且つ操舵角の大きさが操舵角基準値以上であり且つ車輌の横加速度の大きさが横加速度基準値以上であり且つ車速が車速基準値以上であるときに車輌の横転の虞れがあると判定されるので、上記請求項4の構成の場合よりも一層正確に且つ確実に車輌の横転の虞れを判定することができる。
【0026】
また上記請求項5の構成によれば、操舵角の大きさが大きいほど小さくなるよう操舵角の大きさに基づいて操舵角速度基準値が演算されるので、例えば操舵角の大きさに拘らず操舵角速度基準値が一定である場合に比して、正確に且つ確実に車輌の横転の虞れを判定することができる。
【0027】
また上記請求項6の構成によれば、操舵角速度の大きさが大きいほど小さくなるよう操舵角速度の大きさに基づいて操舵角基準値が演算されるので、操舵角速度に拘らず操舵角基準値が一定である場合よりも一層正確に且つ確実に車輌の横転の虞れを判定することができる。
【0029】
また上記請求項7の構成によれば、請求項2乃至8に記載の車輌の横転の虞れ判定装置に於いて、前記基準値の少なくとも何れかは車速、車輌のヨーレート、車輌の横加速度の少なくとも何れかに応じて可変設定されるので、車速、車輌のヨーレート、車輌の横加速度の如何に拘らず各基準値が一定値に設定される場合に比して車輌の走行状況に応じて正確に且つ確実に車輌の横転の虞れを判定することができる。
【0030】
また上記請求項8の構成によれば、請求項2乃至9に記載の車輌の横転の虞れ判定装置に於いて、車輌の重量が検出され、前記基準値の少なくとも何れかは車輌の重量に応じて可変設定されるので、車輌の重量の如何による車輌のロールのし易さに応じて基準値を可変設定することができ、これにより車輌の重量が検出されることなく各基準値が一定値に設定される場合に比して正確に且つ確実に車輌の横転の虞れを判定することができる。
【0031】
また上記請求項9の構成によれば、請求項2乃至10に記載の車輌の横転の虞れ判定装置に於いて、車輌のロールの生じ易さが検出され、前記基準値の少なくとも何れかは車輌のロールの生じ易さに応じて可変設定されるので、車輌のロールの生じ易さが検出されることなく各基準値が一定値に設定される場合に比して正確に且つ確実に車輌の横転の虞れを判定することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を好ましい実施の形態(以下単に実施形態という)について詳細に説明する。
【0043】
第一の実施形態
図1は車輌の挙動制御装置に適用された本発明による車輌の横転の虞れ判定装置の第一の実施形態を示す概略構成図である。
【0044】
図1に於いて、10FL及び10FRはそれぞれ車輌12の左右の前輪を示し、10RL及び10RRはそれぞれ左右の後輪を示している。操舵輪である左右の前輪10FL及び10FRは運転者によるステアリングホイール14の転舵に応答して駆動されるラック・アンド・ピニオン式のパワーステアリング装置16によりタイロッド18L 及び18R を介して操舵される。
【0045】
各車輪の制動力は制動装置20の油圧回路22によりホイールシリンダ24FR、24FL、24RR、24RLの制動圧が制御されることによって制御されるようになっている。図には示されていないが、油圧回路22はオイルリザーバ、オイルポンプ、種々の弁装置等を含み、各ホイールシリンダの制動圧は通常時には運転者によるブレーキペダル26の踏み込み操作に応じて駆動されるマスタシリンダ28により制御され、また必要に応じて後に説明する如く電子制御装置30により制御される。
【0046】
車輪10FR〜10RLのホイールシリンダにはそれぞれ対応するホイールシリンダの圧力Pi(i=fr、fl、rr、rl)を検出する圧力センサ32FR〜32RLが設けられ、ステアリングホイール14が連結されたステアリングコラムには操舵角θを検出する操舵角センサ34が設けられている。
【0047】
また車輌12にはそれぞれ車速Vを検出する車速センサ36、車輌のヨーレートγを検出するヨーレートセンサ38、車輌の前後加速度Gxを検出する前後加速度センサ40、車輌の横加速度Gyを検出する横加速度センサ42が設けられている。尚操舵角センサ34、ヨーレートセンサ38及び横加速度センサ42は車輌の左旋回方向を正としてそれぞれ操舵角、ヨーレート及び横加速度を検出する。
【0048】
図示の如く、圧力センサ32FR〜32RLにより検出された圧力Piを示す信号、操舵角センサ34により検出された操舵角θを示す信号、車速センサ36により検出された車速Vを示す信号、ヨーレートセンサ38により検出されたヨーレートγを示す信号、前後加速度センサ40により検出された前後加速度Gxを示す信号、横加速度センサ42により検出された横加速度Gyを示す信号は電子制御装置30に入力される。
【0049】
尚図には詳細に示されていないが、電子制御装置30は例えばCPUとROMとRAMと入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続された一般的な構成のマイクロコンピュータを含んでいる。
【0050】
電子制御装置30は、後述の如く図2に示されたフローチャートに従い、車輌が走行状態にあるときに、車速Vに基づいて操舵角の基準値θ1を演算し、操舵角θの大きさに基づいて操舵角速度の基準値θd1を演算し、操舵角θの大きさが基準値θ1以上であり且つ切り増し方向の操舵角速度θdが基準値θd1以上であるときに、緊急回避操舵状態にあり、車輌が横転する虞れがあると判定する。
【0051】
尚フローチャートとしては示されていないが、電子制御装置30は、緊急回避操舵状態にあり車輌が横転する虞れがあると判定すると、旋回外側前輪に制動力を付与し、これにより車輌を減速させると共に旋回半径が増大する方向のヨーモーメントを車輌に付与し、車輌の横転を防止する。このことは後述の他の実施形態及び参考例についても同様である。
【0052】
次に図2に示されたフローチャートを参照して図示の第一の実施形態に於ける車輌の横転の虞れ判定制御について説明する。尚図2に示されたフローチャートによる制御は図には示されていないイグニッションスイッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行される。尚このことは後述の他の実施形態及び参考例についても同様である。
【0053】
まずステップ10に於いては操舵角θを示す信号等の読み込みが行われ、ステップ20に於いては車速Vが基準値Vo(正の定数)以上であるか否かの判別、即ち車輌が所定値以上の車速にて走行する状態にあるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ70へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ30へ進む。
【0054】
ステップ30に於いては車速Vが高いほど小さくなるよう、車速Vに基づき図6に示されたグラフに対応するマップより操舵角の基準値θ1が演算され、ステップ40に於いては操舵角θの絶対値が大きいほど小さくなるよう、操舵角θの絶対値に基づき図7に示されたグラフに対応するマップより操舵角速度の基準値θd1が演算される。
【0055】
ステップ50に於いてはsignθを操舵角θの符号として、signθ・θが基準値θ1以上であるか否かの判別、即ち操舵角θの大きさがその基準値以上の大きい状況であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ80へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ60へ進む。
【0056】
ステップ60に於いては操舵角θの時間微分値が操舵角速度θdとして演算されると共に、signθ・θdが基準値θd1以上であるか否かの判別、即ち切り増し方向の操舵角速度がその基準値以上の大きい状況であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ70に於いて緊急回避操舵状態であると判定され、否定判別が行われたときにはステップ80に於いて通常操舵状態であると判定される。
【0057】
かくして図示の第一の実施形態によれば、車輌が所定値Vo以上の車速にて走行する状況に於いて、操舵角θの大きさがその基準値θ1以上であり且つ切り増し方向の操舵角速度がその基準値θd1以上であるときに緊急回避操舵状態であると判定され、車輌が横転する虞れがあると判定される。
【0058】
従って図示の第一の実施形態によれば、操舵角速度のみにより車輌が横転する虞れがあるか否かが判定される従来の判定装置の場合に比して正確に且つ確実に車輌が横転する虞れがあるか否かを判定することができ、これにより車輌が横転する虞れがないにも拘らず横転の虞れがあると判定したり、車輌が横転する虞れがあるにも拘らず横転の虞れがないと判定する虞れを確実に低減することができる。
【0059】
特に図示の第一の実施形態によれば、操舵角の基準値θ1は車速Vが高いほど小さくなるよう車速Vに応じて可変設定されるので、車速Vに拘らず操舵角の基準値θ1が一定である場合に比して正確に且つ確実に車輌が横転する虞れがあるか否かを判定することができる。
【0060】
また図示の第一の実施形態によれば、操舵角速度の基準値θd1は操舵角θの大きさが大きいほど小さくなるよう、操舵角θの大きさに応じて可変設定されるので、操舵角θの大きさに拘らず操舵角速度の基準値θd1が一定である場合や操舵角速度の基準値θd1も車速Vに応じて可変設定される場合に比して正確に且つ確実に車輌が横転する虞れがあるか否かを判定することができる。
【0061】
例えばある車速Vについて見て操舵角の基準値θ1及び操舵角速度の基準値θd1が一定である場合には、車輌が横転する虞れがあると判定されるのは図16に於いて右下がりのハッチングが施された領域になるが、図示の第一の実施形態によれば、図16に於いて左下がりのハッチングが施された領域について車輌が横転する虞れがあると判定することができ、これにより操舵角θの大きさは小さいが切り増し方向の操舵角速度θdが高い領域や、切り増し方向の操舵角速度θdは低いが操舵角θの大きさが大きい高い領域についても確実に且つ確実に車輌が横転する虞れがあるか否かを判定することができる。
【0062】
尚図示の第一の実施形態に於いては、車速Vが高いほど小さくなるよう操舵角の基準値θ1が車速Vに応じて可変設定され、操舵角θの大きさが大きいほど小さくなるよう操舵角速度の基準値θd1が操舵角θの大きさに応じて可変設定されるようになっているが、車速Vが高いほど小さくなるよう操舵角速度の基準値θd1が車速Vに応じて可変設定され、操舵角速度の大きさが大きいほど小さくなるよう操舵角の基準値θ1が操舵角速度の大きさに応じて可変設定されるよう修正されてもよい。
【0063】
また図示の第一の実施形態に於いては、操舵角θの大きさがその基準値θ1以上であり且つ切り増し方向の操舵角速度がその基準値θd1以上であるときに緊急回避操舵状態であると判定されるようになっているが、Gy1を正の一定の基準値として、操舵角θの大きさがその基準値θ1以上であり且つ切り増し方向の操舵角速度がその基準値θd1以上であり且つsignθ・Gyが基準値Gy1以上であるときに緊急回避操舵状態であると判定されるよう修正されてもよい。
【0064】
第二の実施形態
図3は本発明の第二の実施形態に於ける車輌の横転の虞れ判定制御ルーチンを示すフローチャートである。
【0065】
図3に示されている如く、ステップ110及び120はそれぞれ上述の第一の実施形態に於けるステップ10及び20の場合と同様に実行され、ステップ120に於いて否定判別が行われたときにはステップ210へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ130に於いて車速Vが高いほど小さくなるよう、車速Vに基づきそれぞれ図8及び図9に示されたグラフに対応するマップより操舵角速度の基準値θd2及び操舵角の基準値θ2が演算されると共に、車速Vが高いほど小さくなるよう、車速Vに基づき図10に示されたグラフに対応するマップより操舵角増加量の基準値を設定する値Δθが演算される。
【0066】
ステップ140に於いてはフラグFpが0であり且つsignθ・θdが基準値θd2以上であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはそのままステップ160へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ150に於いてフラグFpが1にセットされ、操舵角増加量の基準値θcが操舵角の現在値θに設定され、タイマのカウントがスタートされる。
【0067】
ステップ160に於いてはフラグFpが1であり且つタイマのカウント値Tが基準値To(正の定数)以下であるか否かの判別、即ちステップ140に於いて肯定判別が行われた時点よりの経過時間がTo以下であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはそのままステップ180へ進み、否定判別が行われたときにはステップ170に於いてフラグFpが0にリセットされると共に、タイマのカウントがストップされる。
【0068】
ステップ180に於いてはフラグFpが1であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ210へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ190へ進む。
【0069】
ステップ190に於いてはsignθ・θが基準値θ2以上であり且つ車速Vが基準値V2(Vo以上の正の定数)以上であり且つsignθ・θが操舵角増加量判定の基準値θc+Δθ以上であり且つsignθ・Gyが基準値Gy2(正の定数)以上であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ200に於いて緊急回避操舵状態であると判定され、否定判別が行われたときにはステップ210に於いて通常操舵状態であると判定される。
【0070】
かくして図示の第二の実施形態によれば、車輌が所定値Vo以上の車速にて走行する状況に於いて、切り増し方向の操舵角速度がその基準値θd2以上になると、フラグFpが1にセットされ、操舵角増加量の基準値θcが操舵角の現在値θに設定され、タイマのカウントがスタートされる。そして切り増し方向の操舵角速度がその基準値θd2以上になった時点より所定の時間Toが経過する前に、操舵角θの大きさがその基準値θ2以上であり且つ車速Vがその基準値V2以上であり且つ車輌の横加速度Gyの大きさがその基準値Gy2以上である状況に於いて、操舵角θの大きさが切り増し方向にその基準値θc+Δθ以上増加したときに緊急回避操舵状態であると判定され、車輌が横転する虞れがあると判定される。
【0071】
従って図示の第二の実施形態によれば、上述の第一の実施形態の場合と同様、操舵角速度のみにより車輌が横転する虞れがあるか否かが判定される従来の判定装置の場合に比して正確に且つ確実に高い操舵速度にて切り増し操舵が行われる状況を判定し、これにより車輌が横転する虞れがあるか否かを正確に且つ確実に判定することができ、よって車輌が横転する虞れがないにも拘らず横転の虞れがあると判定したり、車輌が横転する虞れがあるにも拘らず横転の虞れがないと判定する虞れを確実に低減することができる。
【0072】
特に図示の第二の実施形態によれば、操舵角速度の基準値θd2、操舵角の基準値θ2、操舵角増加量の基準値を設定する値Δθは車速Vが高いほど小さくなるよう車速Vに応じて可変設定されるので、車速Vに拘らずこれらの基準値の何れかが一定である場合に比して正確に且つ確実に車輌が横転する虞れがあるか否かを判定することができる。
【0073】
第一の参考例
図4は第一の参考例に於ける車輌の横転の虞れ判定制御ルーチンを示すフローチャートである。
【0074】
図4に示されている如く、ステップ310及び320はそれぞれ上述の第一の実施形態に於けるステップ10及び20の場合と同様に実行され、ステップ320に於いて否定判別が行われたときにはステップ390へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ330に於いて車速Vが高いほど小さくなるよう、車速Vに基づきそれぞれ図11及び図12に示されたグラフに対応するマップより操舵角速度の基準値θd3及び操舵角の基準値θ3が演算される。
【0075】
ステップ340に於いてはsignθ・θdが基準値θd3以上であるか否かの判別、即ち切り増し方向の操舵角速度が高い状況であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ350に於いてΔTを図4に示されたルーチンのサイクルタイムとしてタイマのカウント値TがΔTインクリメントされ、否定判別が行われたときはステップ360に於いてタイマのカウント値Tが0にリセットされる。
【0076】
ステップ370においてはタイマのカウント値Tが基準値T3(正の定数)以上であり、且つsignθ・θdが基準値θ3以上であり且つ車速Vが基準値V3(Vo以上の正の定数)以上であり且つsignθ・Gyが基準値Gy3以上であるか否かの判別が行われ、肯定判別か行われたときにはステップ360に於いて緊急回避操舵状態であると判定され、否定判別が行われときにはステップ390に於いて通常操舵状態であると判定される。
【0077】
かくして図示の第一の参考例によれば、車輌が所定値Vo以上の車速にて走行する状況に於いて、切り増し方向の操舵角速度がその基準値θd3以上である状況が所定の時間T3以上継続し、操舵角θの大きさがその基準値θ3以上であり且つ車速Vがその基準値V3以上であり且つ車輌の横加速度Gyの大きさがその基準値Gy3以上であるときに緊急回避操舵状態であると判定され、車輌が横転する虞れがあると判定される。
【0078】
従って図示の第一の参考例によれば、上述の第一及び第二の実施形態の場合と同様、操舵角速度のみにより車輌が横転する虞れがあるか否かが判定される従来の判定装置の場合に比して正確に且つ確実に車輌が横転する虞れがあるか否かを判定することができ、これにより車輌が横転する虞れがないにも拘らず横転の虞れがあると判定したり、車輌が横転する虞れがあるにも拘らず横転の虞れがないと判定する虞れを確実に低減することができる。
【0079】
特に図示の第一の参考例によれば、操舵角速度の基準値θd3及び操舵角の基準値θ3は車速Vが高いほど小さくなるよう車速Vに応じて可変設定されるので、車速Vに拘らずこれらの基準値の何れかが一定である場合に比して正確に且つ確実に車輌が横転する虞れがあるか否かを判定することができる。
【0080】
尚図示の第一の参考例に於いては、切り増し方向の操舵角速度がその基準値θd3以上である状況が所定の時間T3以上継続し、操舵角θの大きさがその基準値θ3以上であり且つ車速Vがその基準値V3以上であり且つ車輌の横加速度Gyの大きさがその基準値Gy3以上であるときに緊急回避操舵状態であると判定されるようになっているが、切り増し方向の操舵角速度がその基準値θd3以上であり且つ操舵角θの大きさがその基準値θ3以上であり且つ車速Vがその基準値V3以上であり且つ車輌の横加速度Gyの大きさがその基準値Gy3以上である状況が所定の時間T3以上継続したときに緊急回避操舵状態であると判定されるよう修正させてもよく、その場合車速V若しくは車輌の横加速度Gyについての条件が省略されてもよい。
【0081】
第二の参考例
図5は第二の参考例に於ける車輌の横転の虞れ判定制御ルーチンを示すフローチャートである。
【0082】
図5に示されている如く、ステップ410及び420はそれぞれ上述の第一の実施形態に於けるステップ10及び20の場合と同様に実行され、ステップ420に於いて否定判別が行われたときにはステップ480へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ430に於いて車速Vが高いほど小さくなるよう、それぞれ図13及び図14に示されたグラフに対応するマップより操舵角及び操舵角速度の重み和の基準値θsd4及び操舵角の基準値θ4が演算される。
【0083】
ステップ440に於いては操舵角θの絶対値が大きいほど操舵角θの重みK1が小さくなると共に操舵角速度θdの重みK2が大きくなるよう、操舵角θの絶対値に基づき図15に示されたグラフに対応するマップよりK1及びK2が演算され、ステップ450に於いては下記の式1に従って操舵角θ及び操舵角速度θdの重み和θsdが演算される。
θsd=K1・signθ+K2・signθ・θd ……(1)
【0084】
ステップ460に於いては重み和θsdが基準値θsd4以上であり且つsignθ・θが基準値θ4以上であり且つ車速Vが基準値V4(Vo以上の正の定数)以上であり且つsignθ・Gyが基準値Gy4(正の定数)以上であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ470に於いて緊急回避操舵状態であると判定され、否定判別が行われたときにはステップ480に於いて通常操舵状態であると判定される。
【0085】
かくして図示の第二の参考例によれば、車輌が所定値Vo以上の車速にて走行する状況に於いて、操舵角θ及び操舵角速度θdの重み和θsdが演算され、操舵角θの大きさがその基準値θ4以上であり且つ車速Vがその基準値V4以上であり且つ車輌の横加速度Gyの大きさがその基準値Gy4以上である状況に於いて、重み和θsdがその基準値θsd4以上であるときに緊急回避操舵状態であると判定され、車輌が横転する虞れがあると判定される。
【0086】
従って図示の第二の参考例によれば、上述の第一、第二の実施形態及び第一の参考例の場合と同様、操舵角速度のみにより車輌が横転する虞れがあるか否かが判定される従来の判定装置の場合に比して正確に且つ確実に車輌が横転する虞れがあるか否かを判定することができ、これにより車輌が横転する虞れがないにも拘らず横転の虞れがあると判定したり、車輌が横転する虞れがあるにも拘らず横転の虞れがないと判定する虞れを確実に低減することができる。
【0087】
特に図示の第二の参考例によれば、重み和θsdの基準値Gy4及び操舵角の基準値θ4は車速Vが高いほど小さくなるよう車速Vに応じて可変設定されるので、車速Vに拘らずこれらの基準値の何れかが一定である場合に比して正確に且つ確実に車輌が横転する虞れがあるか否かを判定することができる。
【0088】
また図示の第二の参考例によれば、操舵角θの重みK1及び操舵角速度θdの重みK2は操舵角θの絶対値が大きいほど重みK1が小さくなると共に重みK2が大きくなるよう可変設定されるので、重みK1及びK2が一定である場合に比して正確に且つ確実に車輌が横転する虞れがあるか否かを判定することができる。
【0089】
以上に於いては本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0090】
例えば上述の第二の実施形態及び第一、第二の参考例に於いては、それぞれステップ190、370、460に於いて車速V及び車輌の横加速度Gyが対応する基準値以上であることが緊急回避操舵状態であると判定するための条件とされているが、これらの条件の少なくとも一方が省略されてもよい。
【0091】
また上述の第二の実施形態及び第一、第二の参考例に於いては、各基準値は車速Vに応じて可変設定されるようになっているが、各基準値は車速Vに関係なく一定値に設定されてもよく、また車輌のヨーレートγ又は車輌の横加速度Gyに応じて可変設定されるよう修正されてもよい。
【0092】
また上述の第二の実施形態及び第一、第二の参考例に於いては、それぞれステップ190、370、460に於いて車速Vが基準値Vo以上であるか否かが判定されるようになっているが、この判定が省略されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車輌の挙動制御装置に適用された本発明による車輌の横転の虞れ判定装置の第一の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】 本発明の第一の実施形態に於ける車輌の横転の虞れ判定制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図3】 本発明の第二の実施形態に於ける車輌の横転の虞れ判定制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】 第一の参考例に於ける車輌の横転の虞れ判定制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】 第二の参考例に於ける車輌の横転の虞れ判定制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】 第一の実施形態に於ける車速Vと操舵角の基準値θ1との間の関係を示すグラフである。
【図7】 第一の実施形態に於ける操舵角θの絶対値と操舵角速度の基準値θd1との間の関係を示すグラフである。
【図8】 第二の実施形態に於ける車速Vと操舵角速度の基準値θd2との間の関係を示すグラフである。
【図9】 第二の実施形態に於ける車速Vと操舵角の基準値θ2との間の関係を示すグラフである。
【図10】 第二の実施形態に於ける車速Vと操舵角増加量の基準値を設定する値Δθとの間の関係を示すグラフである。
【図11】 第一の参考例に於ける車速Vと操舵角速度の基準値θd3との間の関係を示すグラフである。
【図12】 第一の参考例に於ける車速Vと操舵角の基準値θ3との間の関係を示すグラフである。
【図13】 第二の参考例に於ける車速Vと操舵角及び操舵角速度の重み和の基準値θsd4との間の関係を示すグラフである。
【図14】 第二の参考例に於ける車速Vと操舵角の基準値θ4との間の関係を示すグラフである。
【図15】 第二の参考例に於ける操舵角θの絶対値と操舵角θの重みK1及び操舵角速度θdの重みK2との間の関係を示すグラフである。
【図16】 第一の実施形態に於いて緊急回避操舵状態であると判定する領域を操舵角θの絶対値と切り増し方向の操舵角速度θdとの間の関係にて示すグラフである。
【符号の説明】
10FR〜10RL…車輪
20…制動装置
28…マスタシリンダ
30…電子制御装置
32FR〜32RL…圧力センサ
34…操舵角センサ
36…車速センサ
38…ヨーレートセンサ
40…前後加速度センサ
42…横加速度センサ
Claims (9)
- 操舵角の大きさ及び切り増し方向の操舵角速度に基づいて車輌の横転の虞れを判定する車輌の横転の虞れ判定装置にして、切り増し方向の操舵角速度の大きさが操舵角速度基準値以上になった時点より操舵角が切り増し方向に操舵角増大量基準値以上増大したときに車輌の横転の虞れがあると判定することを特徴とする車輌の横転の虞れ判定装置。
- 切り増し方向の操舵角速度の大きさが操舵角速度基準値以上になった時点より操舵角が切り増し方向に操舵角増大量基準値以上増大し且つ操舵角の大きさが操舵角基準値以上であるときに車輌の横転の虞れがあると判定することを特徴とする請求項1に記載の車輌の横転の虞れ判定装置。
- 切り増し方向の操舵角速度の大きさが操舵角速度基準値以上になった時点より操舵角が切り増し方向に操舵角増大量基準値以上増大し且つ操舵角の大きさが操舵角基準値以上であり且つ車輌の横加速度の大きさが横加速度基準値以上であるときに車輌の横転の虞れがあると判定することを特徴とする請求項2に記載の車輌の横転の虞れ判定装置。
- 切り増し方向の操舵角速度の大きさが操舵角速度基準値以上になった時点より操舵角が切り増し方向に操舵角増大量基準値以上増大し且つ操舵角の大きさが操舵角基準値以上であり且つ車輌の横加速度の大きさが横加速度基準値以上であり且つ車速が車速基準値以上であるときに車輌の横転の虞れがあると判定することを特徴とする請求項3に記載の車輌の横転の虞れ判定装置。
- 操舵角の大きさが大きいほど小さくなるよう操舵角の大きさに基づいて前記操舵角速度基準値が演算されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の車輌の横転の虞れ判定装置。
- 操舵角速度の大きさが大きいほど小さくなるよう操舵角速度の大きさに基づいて前記操舵角基準値が演算されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載の車輌の横転の虞れ判定装置。
- 前記基準値の少なくとも何れかは車速、車輌のヨーレート、車輌の横加速度の少なくとも何れかに応じて可変設定されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の車輌の横転の虞れ判定装置。
- 車輌の重量を検出し、前記基準値の少なくとも何れかは前記車輌の重量に応じて可変設定されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つ又は請求項7に記載の車輌の横転の虞れ判定装置。
- 車輌のロールの生じ易さを検出し、前記基準値の少なくとも何れかは前記車輌のロールの生じ易さに応じて可変設定されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つ又は請求項7又は8に記載の車輌の横転の虞れ判定装置。
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