JP4222006B2 - ブレーキ制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、VDCシステム(ビークル・ダイナミクス・コントロール・システム)やTCS(トラクション・コントロール・システム)等のように運転者の操作にかかわらずブレーキ液圧を制御するシステムが搭載されたブレーキ制御装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
VDCシステムの異常時にVDC禁止やVDCの縮退制御や警報を行う従来のブレーキ制御装置としては、2系統のブレーキ液圧系統のうち、一方の系統のみに液圧センサが設けられ、ブレーキ液のリザーバタンク内の貯蔵液量が所定量以下となったら警報を行うようにしているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−165567号公報(第1頁、図8)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のブレーキ制御装置にあっては、液圧センサがある系統のブレーキ液が漏れたとすると、液圧センサ自体は異常ではないので、異常状態の検出はされず、また、リザーバタンクの液量が所定量以下になっても警報のみでVDC制御は禁止しないので、その状態で車両の挙動が悪化傾向になれば、そのままVDC制御が作動すると考えられる。その状態で運転者がブレーキ操作を行った場合、VDC制御による制御輪以外は、マスターシリンダ〜ホイールシリンダの間が電磁弁により遮断された状態となるため、ペダル板踏み(石踏み)感が発生するし、充分な制動減速度が確保できないおそれがある。
【0005】
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、複数のブレーキ液圧系統のうち液圧センサがある系統のブレーキ液が漏れた場合であっても、ブレーキ液漏れ判断に基づき通常ブレーキに移行することで、ペダル板踏み感の発生を解消することができると共に、充分な制動減速度を確保することができるブレーキ制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、運転者の操作にかかわらず各輪独立にブレーキ液圧を制御することにより車両挙動を制御するブレーキ液圧制御手段と、運転者のブレーキ操作を検出するブレーキ操作検出手段と、複数のブレーキ液圧系統のうち、1系統のマスターシリンダ液圧を検出する液圧センサと、を備えたブレーキ制御装置において、前記ブレーキ液圧制御の実行中に、運転者のブレーキ操作を検出したとき、運転者のブレーキ操作から所定時間後の前記液圧センサ検出値が所定値以下の場合にブレーキ液漏れと判断するブレーキ液漏れ判断手段と、いずれかのブレーキ液圧系統で前記ブレーキ液圧制御の実行中に、運転者がブレーキ操作を行った場合であって前記ブレーキ液漏れ判断手段によりブレーキ液漏れと判断しなかったとき、前記ブレーキ液圧系統でブレーキ液圧制御を継続しつつ他のブレーキ液圧系統の全ホイールシリンダへマスターシリンダ液圧を供給するブレーキ操作時液圧制御手段と、前記液圧センサが設けられていないブレーキ液圧系統で前記ブレーキ液圧制御の実行中に、運転者がブレーキ操作を行った場合であって前記ブレーキ液漏れ判断手段によりブレーキ液漏れと判断したとき、前記ブレーキ液圧制御から通常ブレーキへ移行するフェイルセーフ手段と、運転者のブレーキ操作量が大きいか否かを判断するブレーキ操作量判断手段と、を設け、前記フェイルセーフ手段は、ブレーキ操作量が大きいと判断した場合、前記ブレーキ液圧制御から即座に通常ブレーキへ移行し、ブレーキ操作量が大きくないと判断した場合、前記ブレーキ液圧制御から制御輪のホイールシリンダ液圧とマスターシリンダ液圧が徐々に近づくように通常ブレーキへ移行することとした。
【0007】
ここで、「ブレーキ液圧制御手段」とは、運転者がブレーキ非操作時においてもモータ液圧源等を用いてブレーキ液圧を制御する手段で、例えば、各輪のブレーキ液圧を独立に制御することにより車両ステア特性を制御するVDC制御システムをいう。
【0008】
「運転者のブレーキ操作から所定時間後の前記液圧センサ検出値が所定値以下の場合」の文言中「所定時間」とは、運転者がブレーキ操作してから液圧センサにより液圧検出値が出るまでの遅れ時間と液圧検出値が安定するまでの時間とを考慮して決められる時間(例えば、100msec程度)であり、また、「所定値」とは、予め設定されたブレーキ液圧検出値のブレーキ液漏れ判断しきい値(例えば、5bar程度)である。
【0009】
「フェイルセーフ手段」による運転者の操作にかかわらないブレーキ液圧制御から通常ブレーキへの移行とは、即座に通常ブレーキへ移行する場合、徐々に通常ブレーキへ移行する場合、のいずれも含まれるもので、運転者のブレーキ操作量の大きさにより、通常ブレーキへの移行態様を使い分ける。
【0010】
【発明の効果】
よって、本発明のブレーキ制御装置にあっては、複数のブレーキ液圧系統のうち液圧センサがある系統のブレーキ液が漏れた場合であっても、ブレーキ液漏れ判断に基づき通常ブレーキに移行することで、ペダル板踏み感の発生を解消することができると共に、充分な制動減速度を確保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のブレーキ制御装置を実現する実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0012】
(第1実施例)
まず、構成を説明する。
図1は第1実施例のブレーキ制御装置が適用された後輪駆動車の車両挙動制御装置を示す全体システム図である。
この車両挙動制御装置は、発進時や加速時等でエンジン出力制御とブレーキ制御により駆動輪スリップを抑制するTCS機能と、急制動時等でブレーキ制御により車輪ロックを抑制するABS機能とに、滑りやすい路面や障害物緊急回避時に発生する車両の横滑りを伴うレーンチェンジ時や旋回時に、4輪独立のブレーキ制御とエンジン出力制御により車両の横滑りを軽減するVDC機能を加え、これにより制動・発進・旋回性能を高度に両立させ、走行安定性の向上を図ったシステムである。
【0013】
なお、以下の文章中で用いる「VDC」はビークル・ダイナミクス・コントロール(Vehicle Dynamics Control)の略称であり、「TCS」はトラクション・コントロール・システム(Traction Control System)の略称であり、「ABS」はアンチロックブレーキシステム(Anti-lock Brake System)の略称である。
【0014】
図1において、1はエンジン、2はスロットルバルブ、3はスロットルモータ、4はリヤディファレンシャル、5は左前輪、6は右前輪、7は左後輪、8は右後輪であり、これらにより駆動系が構成される。また、9はブレーキペダル、10はブースタ、11はマスターシリンダ、12はVDC/TCS/ABSアクチュエータ、13は左前輪ホイールシリンダ、14は右前輪ホイールシリンダ、15は左後輪ホイールシリンダ、16は右後輪ホイールシリンダであり、これらにより制動系が構成される。
【0015】
前記エンジン1は、スロットルモータ3により駆動されるスロットルバルブ2の開度に応じて駆動力が制御され、エンジン駆動力は、リヤディファレンシャル4を介して左右後輪7,8へ伝達される。
【0016】
通常のブレーキ操作時は、ブレーキペダル9の踏み込み操作によりマスターシリンダ11にて発生したブレーキ液圧が、VDC/TCS/ABSアクチュエータ12を介して、4輪のホイールシリンダ13,14,15,16に供給され、4輪の各輪に制動力が付与される。
【0017】
前記VDC/TCS/ABSアクチュエータ12は、後述のVDC/TCS/ABSコントローラ17からのVDC/TCS/ABSアクチュエータ駆動信号を受けて、各車輪のホイールシリンダのブレーキ液圧を調整するもので、VDC制御時やTCS制御時には、VDC/TCS/ABSアクチュエータ12により発生したブレーキ液圧を、各車輪のホイールシリンダのうち、制動力の付与が必要なホイールシリンダに供給する。また、ABS制御時には、制動ロックを防止するようにVDC/TCS/ABSアクチュエータ12により各車輪のホイールシリンダ圧を調整する。
【0018】
図1において、17はVDC/TCS/ABSコントローラ(ブレーキ液圧制御手段)、18はエンジン制御コントローラ、19はA/T制御コントローラ、20は左前輪速センサ、21は右前輪速センサ、22は左後輪速センサ、23は右後輪速センサ、24はブレーキ圧力センサ(液圧センサ)、25は横Gセンサ、26はヨーレートセンサ(実ヨーレート検出手段)、27は舵角センサ、28はVDCオフスイッチ、29はABS警告灯、30はVDC OFF表示灯、31はSLIP表示灯、32はブレーキスイッチ(ブレーキ操作検出手段)である。
【0019】
前記VDC/TCS/ABSコントローラ17とエンジン制御コントローラ18とA/T制御コントローラ19は、互いにCAN通信線により接続されている。
【0020】
前記VDC/TCS/ABSコントローラ17は、各車輪速センサ20,21,22,23と、ブレーキ圧力センサ24と、横Gセンサ25と、ヨーレートセンサ26と、舵角センサ27と、VDCオフスイッチ28と、ブレーキスイッチ32からのセンサ信号やスイッチ信号を入力し、VDC/TCS/ABSアクチュエータ12に対しVDC/TCS/ABSアクチュエータ駆動信号を出力する。
【0021】
前記エンジンコントローラ18は、VDC制御での燃料カット制御時にエンジン1に対しインジェクタ駆動信号を出力し、スロットル開閉制御時にスロットルモータ3に対しスロットルモータ制御信号を出力する。
【0022】
図2は前記VDC/TCS/ABSアクチュエータ12を示す回路図である。
前記VDC/TCS/ABSアクチュエータ12は、マスタシリンダ11と各ホイールシリンダ13,14,15,16との間に装着され、マスタシリンダ11のプライマリーポートから左前輪ホイールシリンダ13及び右後輪ホイールシリンダ16に至るプラマリーブレーキ液圧系統と、マスタシリンダ11のセカンダリーポートから右前輪ホイールシリンダ14及び左後輪ホイールシリンダ15に至るセカンダリーブレーキ液圧系統と、の2つのブレーキ液圧系統を有し、プラマリーブレーキ液圧系統のみにマスタシリンダ液圧を検出するブレーキ圧力センサ24が設けられている。
【0023】
前記VDC/TCS/ABSアクチュエータ12は、1個のモータ40と、2個のポンプ41,42と、2個のリザーバ43,44と、2個のダンパー室45,46と、2個の第1VDC切換バルブ47,48と、2個の第2VDC切換バルブ49,50と、増圧バルブである4個のインレットソレノイドバルブ51,52,53,54と、減圧バルブである4個のアウトレットソレノイドバルブ55,56,57,58と、を有する。
【0024】
次に、作用を説明する。
【0025】
[車両挙動の基本制御]
図3はVDC/TCS/ABSコントローラ17により実行される車両挙動の基本制御の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【0026】
ステップS1では、VDC/TCS/ABSコントローラ17の初期設定を行って、前回の処理で記憶している演算値等をクリアし、ステップS2へ移行する。
【0027】
ステップS2では、各車輪速センサ20,21,22,23と、ブレーキ圧力センサ24と、横Gセンサ25と、ヨーレートセンサ26と、舵角センサ27と、VDCオフスイッチ28と、ブレーキスイッチ32からのセンサ信号やスイッチ信号を入力し、演算処理に使えるように入力信号処理を行って、ステップS3へ移行する。
【0028】
ステップS3では、ヨーレート情報に基づいて車両の実ヨーレート(VDC制御で用いる車両状態)を演算し、各車輪速情報に基づいて後輪の加速スリップ状態(TCS制御で用いる車両状態)と前後輪の制動ロック状態(ABS制御で用いる車両状態)を演算し、ステップS4へ移行する。
【0029】
ステップS4では、操舵角情報と車速情報に基づいて、VDC制御で用いる目標車両状態である目標ヨーレートを推定演算し、ステップS5へ移行する(目標ヨーレート算出手段)。
【0030】
ステップS5では、実ヨーレートと目標ヨーレートとの演算結果に基づいて、VDC制御への介入判定を行い、制御介入が必要であると判定した場合には、ステップS6へ移行する。
【0031】
ステップS6では、VDC制御に必要な制御出力量の演算を行うと共に、図4に示すフローチャートにしたがって、VDC/TCSブレーキ制御でブレーキ液漏れを判定し、ブレーキ液漏れフェイル判定時には、ブレーキ制御禁止を決定したり、バルブ開閉回数を演算し、ステップS7へ移行する。
【0032】
ステップS7では、ABS制御に必要な制御目標値や制御出力量の演算を行い、ステップS8へ移行する。
【0033】
ステップS8では、TCS制御に必要な制御目標値や制御出力量の演算を行い、ステップS9へ移行する。
【0034】
ステップS9では、VDC/TCS/ABSアクチュエータ12に対し制御指令を出力し、それぞれの車輪5,6,7,8に所要の制動力を付与し、ステップS10へ移行する。
【0035】
ステップS10では、フェイルの判定に基づき、フェイルセーフ処理を行う。例えば、VDC/TCSブレーキ制御でブレーキ液漏れが判定された場合、VDC/TCSブレーキ制御から通常ブレーキへ移行する。
【0036】
[ブレーキ液漏れ判定処理]
図4は図3のステップS6においてVDC制御出力演算中に追加されるブレーキ液漏れ判定処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【0037】
ステップS11では、VDC/TCSのブレーキ制御中か否かが判断され、YESの場合はステップS12へ移行し、NOの場合はステップS7へ移行する。
【0038】
ステップS12では、ブレーキスイッチ12がONか否か、つまり、ブレーキ操作中か否かが判断され、YESの場合はステップS15へ移行し、NOの場合はステップS13へ移行する。
【0039】
ステップS13では、ブレーキ操作開始からの時間を計測するためのカウント数nがn=0に設定され、ステップS14へ移行する。
【0040】
ステップS14では、後述するヨーレート偏差に基づくブレーキ操作量の判断で用いる実ヨーレート偏差初期値ψ1と修正ヨーレート偏差初期値ψ2を下記のように設定し、ステップS7へ移行する。
ψ1=△ψ(n=0)
ψ2=△ψp(n=0)
但し、△ψ=|ψTR−ψ|であり、ψTRは運転操作による目標ヨーレート、ψはヨーレートセンサ26により検出される車両発生ヨーレートである。
【0041】
ステップS15では、カウント数nがn=n+1と加算され、ステップS16へ移行する。
【0042】
ステップS16では、カウント数nが10以上であるか否かが判断され、YESの場合はステップS17へ移行し、NOの場合はステップS7へ移行する。ここで、1回の制御処理周期を10msecとしているため、ステップS16でのn≧10の判断は、ブレーキ操作開始からの時間が100msec以上であるか否かの判断と読み替えることができる。
【0043】
ステップS17では、ブレーキ圧力センサ24により検出されたブレーキ圧力が5bar以下か否かが判断され、YESの場合はステップS18へ移行し、NOの場合はステップS7へ移行する。
なお、ステップS11〜ステップS17は、請求項1に記載のブレーキ液漏れ判断手段に相当する。
【0044】
ステップS18では、後述の図6に示すフローチャートにより、ヨーレート偏差に基づいて、ブレーキ操作量が大か否かが判断され、YESの場合はステップS19へ移行し、NOの場合はステップS20へ移行する(ブレーキ操作量判断手段)。
【0045】
ステップS19では、VDC/TCSのブレーキ制御を禁止し、ステップS7へ移行する。つまり、ブレーキ液漏れ判断時であって、かつ、ブレーキ操作量が大と言う判断に基づいて、即座に通常ブレーキに移行する。
【0046】
ステップS20では、ステップS18においてブレーキ操作量が大きくないと判断された場合、バルブ開閉制御終了か否かが判断され、YESの場合はステップS19へ移行し、NOの場合はステップS21へ移行する。ここで、バルブ開閉制御とは、VDC/TCSブレーキ制御から通常ブレーキへ受け渡す際に、ホイールシリンダ液圧がマスターシリンダ液圧に徐々に近づくように増圧バルブを開閉しながらホイールシリンダ液圧を増圧(パルス増圧)させる制御である。
【0047】
ステップS21では、前記パルス増圧させる際のバルブ開閉回数を下記のように演算し、ステップS7へ移行する(請求項4のフェイルセーフ手段に相当)。
【0048】
このバルブ開閉回数vnは、制御液圧Pact(演算値)に応じて、図5(a)に示すように決定される。
Pact≦20bar/ vn=2
20bar<Pact≦30bar/ vn=4
30bar<Pact≦40bar/ vn=6
40bar<Pact≦50bar/ vn=8
50bar<Pact/ vn=10
そして、図5(b)に示すように、設定したパルス比(開時間=5ms/閉時間=45ms)により、上記vnだけ増圧バルブを開閉した後、増圧バルブを連続開状態とし、通常ブレーキに移行する。
【0049】
[ブレーキ操作量判断処理]
図6は図4のステップS18においてヨーレート偏差に基づきなされるブレーキ操作量判断処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【0050】
ステップS22では、カウント数nが10以上であるか否かが判断され、YESの場合はステップS23へ移行し、NOの場合はステップS26へ移行する。
【0051】
ステップS23では、現在の実ヨーレート偏差ψ3をψ3=△ψ(n=10)、修正ヨーレート偏差ψ4をψ4=△ψp(n=10)に設定し、操作量大フラグJDをJD=0にセットし、ステップS24へ移行する。
【0052】
ステップS24では、|(ψ1−ψ3)/(ψ2−ψ4)|≧1.2か否かが判断され、YESの場合はステップS25へ移行し、NOの場合はステップS20へ移行する。 つまり、目標ヨーレートψTRに対し実ヨーレートψが大きくなり、オーバーステアを抑えるVDCブレーキ制御(OS制御)が行われる時には、図7に示すように、VDCブレーキ制御開始後、ドライバーが制動操作を行わないと、実ヨーレート偏差△ψに修正ヨーレート偏差△ψpがほぼ一致する。
これに対し、オーバーステアを抑えるVDCブレーキ制御(OS制御)が行われる時であって、VDCブレーキ制御開始後、ドライバーが制動操作を行うと、図8に示すように、制動操作の開始により制御輪に対する制動力が加算されると、実ヨーレートψが目標ヨーレートψTRに急激に収束し、実ヨーレート偏差△ψと修正ヨーレート偏差△ψpとの間に、t1からの時間経過に比例して増大する偏差が生じる。
よって、ブレーキ操作の開始時点t1から100msecを経過した時点において、昇圧制御により見込まれるヨーレート修正量(ψ2−ψ4)に対して、実ヨーレート修正量(ψ1−ψ3)が20%以上大きいときは、ドライバーの制動操作によりブレーキ液圧が付加されたものと判断することができる。
【0053】
ステップS25では、操作量大フラグJDをJD=1にセットし、ステップS19へ移行する。
【0054】
ステップS26では、現在の実ヨーレート偏差ψ3をψ3=0、修正ヨーレート偏差ψ4をψ4=0に設定し、ステップS24へ移行する。
【0055】
[ブレーキ制御作用]
通常ブレーキ時は、マスターシリンダ11のプライマリーポートからのブレーキ液は、バルブ47さらにバルブ51,52を通り、右後輪8と左前輪5のホイールシリンダ16,13へ供給し、マスターシリンダ11のセカンダリーポートからのブレーキ液は、バルブ48さらにバルブ53,54を通り、右前輪6と左後輪7のホイールシリンダ14,15へ供給し、制動する。
【0056】
ドライバー操作を伴わないVDCやTCSによるブレーキ制御時は、バルブ47,48を閉じ、バルブ49,50を開くことで、マスターシリンダ11〜ポンプ41,42間を連通させる。次に、ポンプ41,42を駆動し液圧を発生させる。例えば、右前輪6を昇圧させるには、バルブ53,57を開閉させることで昇圧量を制御し、同時に、左後輪7への不要な昇圧を阻止するために、右前輪6のブレーキ制御中はバルブ54を閉とする。
【0057】
この時、ドライバーがブレーキペダル9を踏み込むブレーキ操作を行うと、マスターシリンダ11からバルブ48のチェックバルブを介してバルブ53,54まで到達するが、左後輪7へはバルブ54が閉であることにより遮断され、右前輪6へはバルブ53が開のときにのみ導通される。但し、ブレーキ圧力センサ24が設けられたプライマリー液圧系統にブレーキ液漏れが無く正常である場合、マスターシリンダ11からの液圧がプライマリー液圧系統を介してホイールシリンダ13,16に到達し、左前輪5と右後輪8とで制動力を発生する。
【0058】
しかしながら、ブレーキ圧力センサ24が設けられたプライマリー液圧系統にブレーキ液漏れが発生した場合、図2のVDC/TCS/ABSアクチュエータ12では、左前輪5と右後輪8は制動力を発生しない。
【0059】
すなわち、VDC制御は、図9の上段に示すように、車両発生ヨーレートψと運転操作による目標ヨーレートψTRとの偏差△ψ(=|ψTR−ψ|)を監視し、ヨーレート偏差△ψがしきい値△ψTHを超え、かつ、各センサ信号に基づく制御許可判断があるときに制御を開始する。
【0060】
このVDC制御の開始後、プライマリー液圧系統にブレーキ液漏れが発生しているにもかかわらず、ドライバーが制動操作を開始すると、従来システムでは、図9の中段に示すように、制御輪液圧のみが上昇し、他の3輪の液圧は0barとなるため、制動開始後の車体速変化が減速側に緩やかなことからも明らかなように、制動力不足が懸念される。さらに、ブレーキ踏み込み操作において、ブレーキ液が制御輪のみに供給されるため、ブレーキペダルストロークを確保できず、いわゆる、ペダル板踏み感を与える。
【0061】
これに対し、第1実施例では、VDC制御の開始後、プライマリー液圧系統にブレーキ液漏れが発生しているにもかかわらず、ドライバーが制動操作を開始すると、図4のフローチャートにおいて、ステップS11→ステップS12→ステップS15→ステップS16へ進む流れが繰り返され、ステップS16においてn≧10、つまり、制動操作開始からの経過時間が100msecに達すると、ステップS17へ移行する。そして、ブレーキ液漏れによりブレーキ圧力センサ24による圧力検出値が低いため、ステップS17からステップS18へ進み、さらに、ブレーキ操作量が大きいと判断されると、直ちにステップS19へ進んでVDCブレーキ制御が禁止され、通常ブレーキに移行する。
【0062】
よって、第1実施例システムでは、図9の下段に示すように、制動操作開始後において、制動判定(1)がなされると、制御輪液圧(2)が上昇し、これと共に他の輪の液圧も上昇するため、制動判定後の車体速(4)の変化が減速側に急激となり、充分な制動力が得られていることが明かである。さらに、ブレーキ踏み込み操作において、ブレーキ液が制御輪を含めて他の輪に供給されるため、ブレーキペダルストロークが確保され、いわゆる、ペダル板踏み感が解消される。
【0063】
次に、効果を説明する。
第1実施例のブレーキ制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0064】
(1) 運転者の操作にかかわらずブレーキ液圧を制御するVDC/TCS/ABSシステムと、運転者のブレーキ操作を検出するブレーキスイッチ32と、2系統のブレーキ液圧系統のうち、1系統のマスターシリンダ液圧を検出するブレーキ圧力センサ24と、を備えたブレーキ制御装置において、運転者の操作にかかわらないVDC/TCSブレーキ制御中に、運転者のブレーキ操作を検出したとき、運転者のブレーキ操作から所定時間後の液圧検出値が所定値以下の場合にブレーキ液漏れと判断するブレーキ液漏れ判断ステップS11〜S17と、前記ブレーキ液漏れ判断ステップS11〜S17によりブレーキ液漏れと判断した場合、運転者の操作にかかわらないブレーキ液圧制御から通常ブレーキへ移行するフェイルセーフステップS19〜S21と、を設けたため、複数のブレーキ液圧系統のうちブレーキ圧力センサ24がある系統のブレーキ液が漏れた場合であっても、ブレーキ液漏れ判断に基づき通常ブレーキに移行することで、ペダル板踏み感の発生を解消することができると共に、充分な制動減速度を確保することができる。
【0065】
(2) 運転者のブレーキ操作量が大きいか否かを判断するブレーキ操作量判断ステップS18を備え、前記フェイルセーフステップS19〜S21は、ブレーキ操作量が大きいと判断した場合、運転者の操作にかかわらないVDC/TCSブレーキ制御から即座に通常ブレーキへ移行し、ブレーキ操作量が大きくないと判断した場合、運転者の操作にかかわらないVDC/TCSブレーキ制御から制御輪のホイールシリンダ液圧とマスターシリンダ液圧が徐々に近づくように通常ブレーキへ移行するようにしたため、ブレーキ操作量が小さい場合には急にVDC制御やTCS制御が中止されることによる車両挙動の急変を防止しながら、ブレーキ操作量が大きい場合には応答良くVDC制御やTCS制御を中止し、ブレーキ操作量に表れた制動意図に呼応して充分な制動力を確保することができる。
【0066】
(3) ブレーキ液圧制御手段は、各輪のブレーキ液圧を独立に制御することによりステア特性を制御するVDCシステムであって、前記VDCシステムは、車両に実際に発生する実ヨーレートを検出するヨーレートセンサ26と、運転者の操作に基づき車両に発生する目標ヨーレートを算出する目標ヨーレート算出ステップS4を備え、ブレーキ操作量判断ステップS18は、運転者のブレーキ操作から所定時間後の実ヨーレート偏差の変化量(ψ1−ψ3)が修正ヨーレート偏差の変化量(ψ2−ψ4)に対して所定値(20%)以上のときに、ブレーキ操作量が大きいと判断するようにしたため、ブレーキスイッチ32ではブレーキ操作のON/OFFしか分からないし、また、液漏れによりブレーキ圧力センサ24が働かない状態であっても、ヨーレート偏差の変化量を対比することでブレーキ操作量を判断することができる。
【0067】
(4) フェイルセーフステップS21では、制御輪のホイールシリンダ液圧とマスターシリンダ液圧が徐々に近づくように通常ブレーキへ移行する場合、パルス増圧を行い、制御輪の制御液圧Pactに応じてパルス回数vnを設定するようにしたため、ブレーキ操作量が小さいときは、制御輪の制御液圧Pactが高圧であるほど通常ブレーキに移行する過渡時間を長くし、徐々に制御輪のホイールシリンダ液圧を変える制御を行うことにより、確実に車両姿勢の急変を防止することができる。
【0068】
以上、本発明のブレーキ制御装置を第1実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この第1実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0069】
例えば、第1実施例では、運転者のブレーキ操作量をヨーレート偏差変化量に基づいて判断する例を示したが、ブレーキストロークセンサやブレーキ踏力センサ等を設けて、センサ信号により直接ブレーキ操作量を検出するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のブレーキ制御装置が適用された後輪駆動車の車両挙動制御装置を示す全体システム図である。
【図2】第1実施例装置のVDC/TCS/ABSアクチュエータを示す回路図である。
【図3】第1実施例装置のVDC/TCS/ABSコントローラにより実行される車両挙動の基本制御の流れを示すフローチャートである。
【図4】図3フローチャートのステップS6においてVDC制御出力演算中に追加されるブレーキ液漏れ判定処理の流れを示すフローチャートでにおける図である。
【図5】バルブ開閉回数演算部での制御輪の制御液圧に対するバルブ開閉回数特性と開閉パルス信号を示す図である。
【図6】図4フローチャートのステップS18においてヨーレート偏差に基づきなされるブレーキ操作量判断処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】VDCオーバーステア制御(非制動時)によるヨーレート特性とヨーレート偏差特性図である。
【図8】VDCオーバーステア制御が開始された後に制動操作が行われた場合のヨーレート特性とヨーレート偏差特性図である。
【図9】プライマリー系統でブレーキ液漏れ発生した状態でVDC制御が開始された後に制動操作が行われた場合の従来の車体速及びブレーキ液圧特性と第1実施例での車体速及びブレーキ液圧特性との比較特性図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 スロットルバルブ
3 スロットルモータ
4 リヤディファレンシャル
5 左前輪
6 右前輪
7 左後輪
8 右後輪
9 ブレーキペダル
10 ブースタ
11 マスターシリンダ
12 VDC/TCS/ABSアクチュエータ
13 左前輪ホイールシリンダ
14 右前輪ホイールシリンダ
15 左後輪ホイールシリンダ
16 右後輪ホイールシリンダ
17 VDC/TCS/ABSコントローラ(ブレーキ液圧制御手段)
18 エンジン制御コントローラ
19 A/T制御コントローラ
20 左前輪速センサ
21 右前輪速センサ
22 左後輪速センサ
23 右後輪速センサ
24 ブレーキ圧力センサ(液圧センサ)
25 横Gセンサ
26 ヨーレートセンサ(実ヨーレート検出手段)
27 舵角センサ
28 VDCオフスイッチ
29 ABS警告灯
30 VDC OFF表示灯
31 SLIP表示灯
32 ブレーキスイッチ(ブレーキ操作検出手段)
Claims (3)
- 運転者の操作にかかわらず各輪独立にブレーキ液圧を制御することにより車両挙動を制御するブレーキ液圧制御手段と、
運転者のブレーキ操作を検出するブレーキ操作検出手段と、
複数のブレーキ液圧系統のうち、1系統のマスターシリンダ液圧を検出する液圧センサと、
を備えたブレーキ制御装置において、
前記ブレーキ液圧制御の実行中に、運転者のブレーキ操作を検出したとき、運転者のブレーキ操作から所定時間後の前記液圧センサ検出値が所定値以下の場合にブレーキ液漏れと判断するブレーキ液漏れ判断手段と、
いずれかのブレーキ液圧系統で前記ブレーキ液圧制御の実行中に、運転者がブレーキ操作を行った場合であって前記ブレーキ液漏れ判断手段によりブレーキ液漏れと判断しなかったとき、前記ブレーキ液圧系統でブレーキ液圧制御を継続しつつ他のブレーキ液圧系統の全ホイールシリンダへマスターシリンダ液圧を供給するブレーキ操作時液圧制御手段と、
前記液圧センサが設けられていないブレーキ液圧系統で前記ブレーキ液圧制御の実行中に、運転者がブレーキ操作を行った場合であって前記ブレーキ液漏れ判断手段によりブレーキ液漏れと判断したとき、前記ブレーキ液圧制御から通常ブレーキへ移行するフェイルセーフ手段と、
運転者のブレーキ操作量が大きいか否かを判断するブレーキ操作量判断手段と、
を設け、
前記フェイルセーフ手段は、
ブレーキ操作量が大きいと判断した場合、前記ブレーキ液圧制御から即座に通常ブレーキへ移行し、
ブレーキ操作量が大きくないと判断した場合、前記ブレーキ液圧制御から制御輪のホイールシリンダ液圧とマスターシリンダ液圧が徐々に近づくように通常ブレーキへ移行する
ことを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項1に記載されたブレーキ制御装置において、
前記ブレーキ液圧制御手段は、車両に実際に発生する実ヨーレートを検出する実ヨーレート検出手段と、運転者の操作に基づき車両に発生する目標ヨーレートを算出する目標ヨーレート算出手段を備え、
前記ブレーキ操作量判断手段は、実ヨーレートと目標ヨーレートとの差の大きさをヨーレート偏差としたとき、運転者のブレーキ操作から所定時間後までのヨーレート偏差の変化量の実値が、運転者のブレーキ操作がないとした場合の前記変化量の見込み値に対して所定値以上のときに、ブレーキ操作量が大きいと判断する
ことを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項1に記載されたブレーキ制御装置において、
前記フェイルセーフ手段は、制御輪のホイールシリンダ液圧とマスターシリンダ液圧が徐々に近づくように通常ブレーキへ移行する場合、パルス増圧を行い、制御輪の制御液圧に応じてパルス回数を設定することを特徴とするブレーキ制御装置。
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